人気のバラジンジャー … やきとん「弐ノ十(にのじゅう)」(都立家政)

人気のバラジンジャー


 12月30日(金)は、「竹よし」の納会。その納会の前に、地元の酒友・ふぢもとさんが「弐ノ十」でゼロ次会をやっているとのことで、私も早めに家を出て「弐ノ十」へと向かいます。

 ここまで年末になってくると、すでに年内の営業を終えているもつ焼き屋が多いので、「東京に帰ってきながら、この休み中はもつ焼きは食べられないかな」と諦めていただけに、ものすごくうれしい。

 黒ホッピー(380円)を三冷(氷なしで、焼酎、ホッピー、ジョッキを冷やしたもの)でもらって、ふぢもとさんと乾杯。

 まずはそのふぢもとさんおすすめのバラジンジャー(120円)を焼いてもらいます。

 バラジンジャーは、串に刺した豚バラの生姜焼き。お皿には千切りキャベツとマヨネーズも添えられて、ちっちゃな豚バラ生姜焼きワールドをかもし出しています。

「このバラジンジャー、私が発案者なんですよ!」と主張するふぢもとさんに、

「でも添え物も付けて、料理としてきちんと完成させたのは私ですからね!」

 と笑って応える店主のアキさん。「秋元屋」系のもつ焼き屋(やきとん屋)の中で、女性店主はアキさんだけです。

 それにしても、このバラジンジャーのおいしいこと。これは絶対、人気が出るよねぇ。えっ? もうすでに人気が出てるんですか。これは失礼いたしました。

 2品目、3品目は、満を持してもつ焼きです。とはいうものの、すでに食肉市場は営業を終えているので、もつ焼きの種類も残りわずか。そんな中からハツポン酢とカシラポン酢をいただきます。それぞれ素焼きしたハツ、カシラに白ゴマと刻みネギをのせ、ポン酢醤油をかけた一品。あっさりといただける一品です。

 ここであんまり食べると、せっかくの「竹よし」の納会で何も食べられなくなるので、この辺で切り上げて「竹よし」へ。

 ブリ大根や、どぶ汁シーフードカレー、サバ棒寿司、自家製イカ塩辛、そしてもちろん刺身盛り合せと、「竹よし」自慢の品々を肴に、おいしい日本酒をたっぷりといただきつつ、店主や常連さん、「竹よし」を手伝っている女性陣たちと、毎年恒例の納会を楽しみます。

 「竹よし」でたっぷりと食べたのに、二次会ですぐ近くの博多ラーメン「ばりこて」に流れるのも、これまたこのところお決まりのコース。ラーメン通のみなさんが、ストイックにラーメンをすすっている横で、我われ一団は何品かのつまみをもらってお茶割りで乾杯。最後に直ちゃんが麺半分で、いろんなものを抜いたラーメンを注文したので、「私も同じもの」と便乗注文して、「ばりこて」の半ラーメンで〆!

 これで〆ったかと思いきや、そのままぞろぞろと鷺ノ宮の「満月」に流れ、昨夜に引き続いて、二夜連続の「満月」での〆となったのでした。

 やぁ、今夜もよく飲んだ。

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「弐ノ十」黒ホッピー / はつポン酢 / かしらポン酢

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「竹よし」ぶり大根 / どぶ汁シーフードカレー / さば棒寿司

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「竹よし」自家製塩辛 / 刺身盛り合せ / あん肝と蒸野菜

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「ばりこて」がめ煮 / めんたいだし巻 / 半ラーメン

・「弐ノ十」の店情報前回

《平成23(2011)年12月30日(金)の記録》

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人気の2軒をハシゴ酒 … 「おかやん」~「パニパニ」(中野)

「パニパニ」ファイト一発サワー


 年内の仕事を終えたのは12月28日(水)。同じ職場の面々たちと「五鉄」(1次会)→「レジェンド」(2次会)と飲み倒して仕事納め。これが呉の職場の毎年恒例の行事です。

 翌29日(木)から1週間の年末年始休暇に入りました。午前中に単身赴任社宅の大掃除や洗濯などをバタバタと済ませて、午後1時の呉駅始発の電車で広島へ。広島駅1番線ホームの「駅うどん」で昼食として天ぷらうどん(340円)を食べて、新幹線で東京へと向かいます。

 新幹線の中で、地元の酒友・「アル中ハイマー日記」のにっきーさんにメールして、中野の立ち飲み屋「おかやん」で落ち合って、お久しぶりの乾杯。立ち飲みながら、きっちりと手間ひまかけた料理のおいしさは、東の「徳多和良(とくだわら)」、西の「おかやん」と並び称されるほど。いくつかのおでん鍋に分けて作られているおでんを盛り合せ(3~4品、500円)でもらって、他にもまぐろの煮こごり(300円)やイカのぬたなどで一献。元秋元屋冷蔵庫前のゆりちゃんも合流です。

 2軒目にチラリと「北国」をのぞくものの、すでに店じまいの支度中(年内営業はこの日まで)だったので、残念ながら入れず。でも女将さんのお元気そうな様子も拝見できて、ひと安心です。

 それじゃ、と向かったのはもつ焼きの「石松」。普通は木曜日は休みなんだけど、年末だからやってるかもね、と淡い期待で向かったものの、やっぱりお休みでした。でも大丈夫。すぐ向かい側で、これまた大人気の立ち飲み屋、「パニパニ」が営業中です。先ほどの「おかやん」同様、「パニパニ」もまた、手間ひまかけたおいしい料理を安い値段で食べることができる名店です。しかもその料理の幅が広いのも大きな人気の理由です。

 ずらりと並ぶメニューから選んだのは、えびとアボカドの和風あえ(290円)に、おつまみ茄子カレー(250円)、舞茸の肉巻きアンチョビソース(320円)、タマゴと木くらげ炒め(380円)。飲み物はアールグレイハイ(360円)から始まって、ファイト一発サワー(390円)、そして神宮サワー(390円)へ。こういう面白い食べ物、飲み物があるのも「パニパニ」の大きな特長ですね。

 「パニパニ」を出て、JRで帰るゆりちゃんと別れ、我われは新井薬師前(あらいやくしまえ)駅から西武新宿線で帰路につき、最後は地元の酒場「満月」へ。らっきょをつまみにトマト割りを飲んで、年末年始休暇の初日を終えたのでした。

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「おかやん」おでん盛り合せ / まぐろ煮こごり / ぬた

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「パニパニ」アールグレイハイとお通し / えびとアボカドの和風あえ / おつまみ茄子カレー

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舞茸の肉巻きアンチョビソース / 神宮サワー / タマゴと木くらげ炒め

・「おかやん」の店情報前回) / 「パニパニ」の店情報前回

《平成23(2011)年12月29日(木)の記録》

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天然めばるのから揚げ … 活魚・やき鳥「本家鳥好(ほんけとりよし)」(呉)

じゃこから揚げと味噌汁



 おかげさまで大好評!!

  * めばるの味噌汁
  * じゃこのから揚げ(塩・甘酢)
            各500円

 店主自ら釣り上げた天然の瀬戸内のめばるを使用。
 水槽からあげてそのまま調理する当店おすすめの2品です。

 談笑しながら から揚げ を。
 最後の〆には 味噌汁 を。
 ぜひ、この満足感を実感してください!

 そんなメニューの文句に引かれて、今日も今日とてカキ刺身(1人前8個800円)、カキ天ぷら(1人前8個800円)、カキ串焼き(1人前2本400円)、カキ鍋(1人前800円)をいただいたあと、その「めばるの味噌汁」と「じゃこのから揚げ」を注文したのでした。

 ここでの「じゃこ」は、チリメンジャコ(イワシ類の稚魚)のことではなくて、瀬戸内海で釣れる雑魚(じゃこ)のこと。ほとんどの場合は、体長10センチ程度の小さなメバルです。

 この雑魚を、メニューの文言にあるとおり、注文を受けてから店内の生け簀(いけす)からすくい取って、調理してくれるのです。

 から揚げは、雑魚3尾ほどをそのまま揚げたもの。活魚なので、揚げると胸びれがパッと開いて、できあがったから揚げは、その胸びれを使って立てることができます。活魚じゃなければ、こうはならないそうです。

 味噌汁も、同じく生け簀からすくった雑魚3尾ほどを、そのままたっぷりの水で煮て、雑魚から出汁(だし)をとり、味が出たところで豆腐などの具材を加えて、味噌を溶いたらできあがり。平たい大きなお椀で、雑魚3尾ごと出してくれる、ボリュームたっぷりの味噌汁です。

 小さいメバルだからこそよく味が出て、から揚げも骨まで全部食べることができるのです。

 ちなみに、この店の生け簀で泳いでいる魚は、すべて店主・上瀬弘和(かみせ・ひろかず)さんが、自分で船を出して、自分で釣ってきたもの。

「お客さんに生で出すものは、なるべく人の手を介さないで仕入れる」

 という信念のもと、魚は自分で釣り、カキは田原(音戸)のカキ打ち場まで出かけていって、直接仕入れてきます。この店主のこだわりがあるから、いつもおいしい魚介類を食べることができるんですね。

 やぁ、おいしかった。どうもごちそうさま。ん? そう言えば、今日は鶏料理をひとつも食べなかったなぁ。焼き鳥屋なのに……。

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「本家鳥好」 / 座敷席と生け簀 / まずはビール

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カキ刺身 / カキ天ぷら / カキ串焼き

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焼きガキで『カキ酒』 / カキ鍋 / 調理中の味噌汁

店情報前回

《平成23(2011)年12月26日(月)の記録》

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窯焼き料理で白ワイン … 伊酒屋「ヴェッキオ(Vecchio)」(呉)

窯焼き料理で白ワイン


 伊酒屋「ヴェッキオ(Vecchio)」の大きな特徴は、店に入るとドンと目に飛び込んでくる、紅白に彩られた大きな石窯(いしがま)です。この店のアルフォルノ(窯焼料理)は、すべてこの石窯で焼き上げられるのです。

 今日は横浜から出張でやってきたAさんと二人でやって来て、その石窯の前のカウンター席に陣取ります。店主・古谷さんが石窯で調理をする様子そのものが、酒の肴になるのです。

 けっこうおしゃれな店内だし、出てくる料理もおしゃれなので、女性ばかりのグループや、カップルが多いのですが、我われのようにおじさん二人でやってきても大丈夫。古谷さんはソムリエでもあるので、おいしいワインにありつくことができます。

 まずは生ビール(サントリー・ザ・プレミアムモルツ、600円)をもらって乾杯し、料理の1品目は、この店の名物、野菜の石窯焼きを注文します。その日、注文することができる野菜は、石窯の奥の黒板に、産地表記付きで書き出されていて、その中から好みの野菜を選びます。3種なら700円、5種なら1,100円。

 今日、黒板に並んでいるのは、玉葱(広島)、カブ(福岡)、しいたけ(広島)、マイタケ(東広島)、ポットベラ(静岡)、蓮根(岩国)、山芋(鳥取)、里芋(鹿児島)、安納芋(種子島)、カボチャ(北海道)、金時人参(香川)の11種類。この中から、玉葱、しいたけ、ポットベラ(大きなマッシュルーム)、蓮根、山芋の5種を選びます。

 石窯は、その名のとおり石(耐火煉瓦なのかな?)で作られた、大きなドーム上の窯。そのドームの片側の隅っこで薪(まき)を燃やし、薪のない部分に金属皿やアルミホイル上に置いた食材を並べて、ドームの中の輻射熱でジワッと焼き上げるのです。

 ビールを2杯ほど飲んだ後は、ワインに移ります。Aさんが白ワイン好きなので、イタリア産の「ピノグリ・シャルドネ」をボトル(3,000円)でいただきます。これが、この店では一番安いワインで、グラスだと600円です。

 料理の2品目はサザエの窯焼き(500円)。まずはサザエを殻ごと石窯で焼いて、ある程度焼けたところで、殻から中身を取り出し、それを小さく刻んでバターと一緒にココット皿に入れて、また石窯にいれて焼き上げたらできあがりです。

 醤油をかけた和風のサザエの壺焼きもおいしいけれど、バターの風味たっぷりのこのサザエ石窯焼きもいいですねぇ! ワインが進みます。

 続いてはピザ。イタリアンが大好きなAさんの、「やっぱり基本はマルゲリータでしょう!」というご意見に、私もまったく同意。すぐにマルゲリータ(1,600円)を注文します。

 カウンター席に座っていると、生地を丸くのばすところから、マルゲリータ用のトッピング(トマト、モッツァレラ、バジル)を生地の上にきれいに乗せていくところ、そして石窯の中で焼き上げていく様子などを逐一観察することができておもしろい。

 できあがったマルゲリータは、生地のモチモチ感もいい感じで、実においしい。

 この店や、上の階にあるラウンジ「レジェンド」(経営が同じで、「ヴェッキオ」の料理を注文することができます)に来ると、必ず食べているのがこのマルゲリータ。大勢でやってくることが多いので、いつもひとり1切れずつくらいしか食べられないのですが、今日は二人で1枚なので、たっぷりと楽しめます。

 ワインもなくなりましたが、「ピノグリ・シャルドネ」はもう在庫がないとのこと。店主・古谷さん(ソムリエ)が、「同じくらいの価格帯のもので、いいものを選びましょうね」と、おすすめの白ワインを出してくれました。メニューに載っていないワインもたくさん置いているようなので、古谷さんに相談しながらワイン選びをするのがいいと思います。

 最後に店主おすすめの自家製タリアテッレ(1,500円)という、きし麺のような平麺のパスタをいただいて締めくくります。

 2時間半ほど、ゆっくりと楽しんで、お勘定は二人で13,000円(ひとりあたり6,500円)でした。どうもごちそうさま。

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野菜の石窯焼き(5種) / サザエの窯焼き / 石窯で焼くマルゲリータ

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マルゲリータ / 自家製タリアテッレ

店情報前回

《平成23(2011)年12月15日(木)の記録》

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tamさんと呉で飲む … おでん「魚菜や(ぎょさいや)」(呉)

〆さば、地ダコ刺


 横浜在住の飲み友達・tamさんが、仕事で呉にやって来られたので、呉の酒場へと繰り出します。

 まずは焼き鳥と活魚料理がいっぺんに味わえるという“とり屋”の1軒、「三とり本通店」の小上がり席で、“ちょっと一杯セット”を2人前もらってスタートです。

 “ちょっと一杯セット”は焼き鳥4本と小鉢2品に、飲み物がその種類によって2~3杯ついて1,500円という、飲み始めにちょうどいい、とてもお得なセットです。

 今日の「三とり本通店」は、宴会の予約が入っているということで、とても忙しそう。我われも“ちょっと一杯セット”で景気をつけて、1時間ほどで次の店へと向かいます。(お勘定は、ひとり1,500円ずつ。)

 2軒目は、おでんとおばんざいの「魚菜や」です。こちらもまたお客さんがいっぱい。水曜日なのに、今日はみなさん、飲みに出かける日なんですかねぇ。

 詰めても10席分くらいしかないカウンターは満席ながら、壁際の2人用テーブル席が空いていたので、そこに陣取り、安浦(呉市)の地酒、「白鴻(はくこう)」を2合、燗酒でお願いしておいて、燗を待つ間に生ビールを2杯もらいます。

 ここ「魚菜や」では、酒の燗は、おでん鍋のわきで、錫(すず)のチロリでつけてくれるので、ちょっと時間がかかるのです。

 生ビールと一緒に出されたお通しは、小鉢の白和え。これをつつきながら、毎日、その日の仕入れによって手書きされる「おしながき」を確認します。

 今日の「おしながき」は、地ダコ刺、〆さば、ウニ、すがき、カキフライ、カキバター焼、タコ天、ポテトサラダ、牛すじの煮込、沖縄のもずく、かつをの南ばん漬、太刀魚の変り焼、くわいの唐揚げ、わけぎぬた、春菊と油揚げのおひたし、ごぼうのきんぴら、鶏手羽先の塩焼。

 おでんは、アキレス、ロールキャベツ、しらたき、厚あげ、こんにゃく、玉子、がんもどき、がんす、こんぶ、ごぼう天、ウインナー、大根、じゃが芋、たこ、カキ、です。

 この店のカキ(牡蠣)は、このあたりで“岩ガキ”と呼ばれている、天然のカキなので、本来は“すがき”、“カキバター焼”、“おでんのカキ”あたりの、カキ尽くしでいきたいところなのですが、残念ながらtamさんはカキが苦手とのこと。カキがダメな人は、徹底的にダメですもんねぇ。これだけは致し方ありません。

 それでは、と注文したのが、地ダコ刺に〆サバ、太刀魚の変り焼、そして分葱(わけぎ)ぬた。呉の多くの小料理屋がそうであるように、この店の「おしながき」にも値段は書かれていませんが、おばんざいはそれぞれ1品400円から。刺身は時価です。

 タコもねぇ、呉は、というか瀬戸内海は美味いんですよ。前にも書いたことがありますが、呉の美味いもんと、横須賀の美味いもんは似ています。でもタコ以外は呼び名が違うのがおもしろい。呉だとタコ、小イワシ、ツブ貝。横須賀だとタコ(久里浜)、シコイワシ、シッタカですよね。佐世保や舞鶴でも、同じようなものが美味しいと、旧軍港の共通性みたいになるんですけど、どうなんでしょう。

 「白鴻」の燗酒に続いては、「宝剣(ほうけん)」をぬる燗で2合。カウンター席のすぐ近くには、月刊「くれえばん」の木戸編集長や、読売新聞ジャーナリストの藤野さんもいらっしゃっていて、話もはずみます。

 最後に「宝剣」冷やおろしを冷酒で1合いただいて、お勘定は二人で6,000円(ひとり3,000円)。

 3軒目はtamさんのほか、木戸さん、藤野さんとも一緒に、スタンド「シロクマ」で飲んで終了。やぁ、楽しかった。ぜひまた呉にも来てくださいね。>tamさん

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「三とり本通店」 / 「魚菜や」太刀魚の変り焼 / 「シロクマ」

・「魚菜や」の店情報前回

《平成23(2011)年12月14日(水)の記録》

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日曜日も賑わう人気店 … やきとん「たつや」(沼袋)

「たつや」


 日曜日、午後5時半の「たつや」は、もうお客さんでいっぱい。2010年3月にオープンした、まだまだ若い店なのですが、すでに沼袋を代表する人気店になっています。

 カウンター席だけの店内ながら、そのカウンターが何箇所か折れながら店の奥に向かって進んでいるので、角の部分が多く、ちょっとしたテーブル的にも使えるのが大きな特徴です。

 入口を入ってすぐの、店主・たっつんさんの近くに座り、まずは三冷白ホッピー(380円)と、レバテキ(350円)をニンニクで注文すると、持って来てくれたのは、たっつんさんの奥さん、まるたんさんです。

「なんで? 日曜日は手伝ってるの?」

「ううん。人が足りなかったので、急きょ」と、まるたんさん。店はたっつんさんと、まるたんさん、そして手伝いの男性の3人で切り盛り中です。

 ここ「たつや」には、いつも食べることのできる定番メニューと、日替りの手書きメニューがあり、先ほど注文したレバテキは、今日の日替りメニューの中の一品。レバ刺に代わるものとして誕生したメニューのようで、かたまりのままの豚レバーの表面を炙ってスライスしたものです。

 「たつや」もそうですが、名店と呼ばれているもつ焼き屋は、仕入れも仕込みもしっかりとしているので、本当は生(刺身)で食べても問題ないんだろうと思います。このままレバ刺が食べられなくなってしまうのは、実に残念ですね。あぁ~、チュルンととろけるレバ刺が食べたい!

 今日の日替りメニューは、次のとおりです。

〔冷製〕レバテキ、コブクロ刺、ガツ刺の3品は、薬味にニンニク、ショウガ、柚子胡椒が選べて各350、はらみたたきポン酢250、しろポン酢120。

〔ドリンク〕たつやのハイボール、ヨーグルト割り、オールフリー割り、レモン牛乳割り、ハイッピーレモン、コーラ割り、クエン酸サワー 各380、追加のもろみ酢100。

〔焼きもの〕甲州地鶏ねぎま120、甲州地鶏せせり120、甲州地鶏手羽先200、ウィンナー炒め200、スパムチーズ200、青ねぎ串120、オクラ串120、てっぽうおろし120、たんした100、たんもと120、のどぶえ120、身欠きニシン350。

〔逸品〕自家製塩辛(5日目)250、青のり200、のりチーズ250、豚足350、わさび菜おひたし200、ゴーヤおひたし200、ヤーコン200、金魚屋印ごぼう漬け150、金魚屋印ピクルス150。

 う~む。“たんした”と“たんもと”って、どう違うんだろうなぁ。東京では、このところよく“クエン酸サワー”を見かけるなぁ。“身欠きニシン”や“自家製塩辛”といった魚介類のメニューもあるのが「たつや」の大きな特徴として定着しましたね。

 焼き物は、カシラ、テッポウ、チレを味噌で1本ずつ(各100円)いただいて、飲み物は「菊正宗」(300円)の燗酒をもらいます。みそ味だけに、日本酒にも合うんですよ!

 続いて、店主・たっつんさんがほれ込んだという日本酒、新潟の「玉風味」(300円)の燗酒に切り換えて、つまみには“もつミック酢”(200円)と“おしんこ”(200円)をいただきます。

 “もつミック酢”は、ガツなどのもつの酢漬け。“おしんこ”は自家製だそうで、カブ、白菜、キュウリ、ニンジンなどが、たっぷりと盛られています。

 この“おしんこ”がことのほか美味しくて、「玉風味」の燗酒もおかわりです。

 ゆっくりと2時間ほどの滞在。お勘定は1,830円でした。

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レバテキ / テッポウ、カシラ、チレ / おしんこ、もつミック酢


 「たつや」を出たところで午後7時半。このまま帰ると、あまりにも早すぎる(?)ので、帰り道に「竹よし」へ。

 今日、日曜日の手伝いはリエさんで、カウンター席には荒木マタエモンさん、ふぢもとさん、直ちゃん、オージロウさんといった常連さんたちがずらりと勢ぞろい。

 カワハギの頭(かぶと)煮(800円)をもらって、「菊正宗」(350円)の燗酒を3つ。3時間近く楽しんで、「竹よし」のお勘定は1,850円でした。

 「たつや」で飲んだ分と合わせると、ホッピー1杯に、日本酒(燗酒)を6合。う~む、ちょっと飲み過ぎましたか。

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「竹よし」 / カワハギ頭煮 / 天ぷら盛り合せ

・「たつや」の店情報前回

《平成23(2011)年12月11日(日)の記録》

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特選船盛り囲んで宴会 … 伊勢料理「志摩(しま)」(横浜)

特選船盛り囲んで宴会


 今日は10人ほどのメンバーで、「さかなマニア」(浜田信郎・監修、メディアパル、税込み1,365円)でもご紹介させていただいた「志摩」に集まって飲み会です。

 あらかじめ電話して、10人分の席と、刺身の3~4人用の特選船盛り(6,000円)のみ予約しておいたのでした。

「あとの料理は、当日お願いしますので」

「はいはい。わかりました。お待ちしてます」

 こういう予約の仕方もできるのです。他にも、冬場であればカニ鍋(2,940円)もおすすめですし、飲み放題付きの伊勢料理コース(5,250円)なども幹事さんは楽でいいかもしれません。となりの座敷は、この伊勢料理コースだったようですが、ものすごいボリュームの料理が出ていました。

 ここ「志摩」の創業は昭和29(1954)年。創業57年となる、季節の魚介と幅広いメニューが売りの老舗居酒屋です。店内はカウンター8席に、テーブルが78席、さらに座敷が94席で、総席数180席の大箱店です。

 まずは生ビール(525円)で乾杯し、すぐに出された船盛りをつつきながら、料理を選びます。

 印刷されて、見開きの「おしながき」に書き出されている定番メニューだけでも、刺身15品、煮物7品、野菜5品、焼物13品、揚げ物12品、その他の一品料理14品、そしてご飯ものが10品の合計76品。それに、「本日のおすすめ」という手書きのホワイトボードメニューが30品ほど加わって、全部で100品以上の料理が並びます。

 よ~く見ると、「本日のおすすめ」の中に挙げられているものの中に、定番メニューとして出ているものもあるので、実際にはちょうど100品くらいでしょうか。これらの他、壁に張り出されている短冊メニュー(鍋ものなど)もありますので、注文する品を選ぶのもひと苦労といった感じです。

 そんな中から注文した品は、自家製出し巻玉子焼(370円)、本日のカマ焼き(840円)、里いも煮付(420円)、生野菜サラダ(525円)、蓮根はさみ揚(735円)、手造りさつま揚(630円)、メゴチ天婦羅(735円)、白魚かき揚(630円)といった品々。それぞれが好きなものを次々にたのんだ結果がこうなったのですが、揚げ物が多いですねぇ。

 飲み物のほうは、燗酒(松竹梅「豪快」の中徳利が580円)や、芋焼酎「一刻者」(石蔵甕貯蔵720mlボトル、3,675円)をボトルでもらい、お湯割りや水割り、ロックでいただきます。

 午後6時に宴会を開始したときは、我われの他に、一組か二組という比較的静かな状態だったのですが、午後7時を回ったところで広い座敷席もほぼ満席。ものすごいにぎわいです。

 しかしながら、個室ではないものの、適度に仕切りが付いているので、グループごとの会話はとてもしやすい状況。これはいいですね。こういうところも人気の理由なんでしょうね。

 最後は五目ぞうすい(525円)で〆て終了。お勘定は、ひとり4千円ほどでした。

 ここ「志摩」は、昼どきは食事処として営業しており、日替りランチが500円で、そのほかに何品か並ぶランチメニューも700~800円ほど。入口に並ぶ納豆、玉子は勝手に取っていく仕組みで、ご飯もおかわり自由ということで、近隣のサラリーマンが行列するほどの人気店なんだそうです。

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伊勢料理「志摩」 / お通しのサラダ / 自家製出し巻玉子焼

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本日のカマ焼き / 里いも煮付 / 生野菜サラダ

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蓮根はさみ揚 / 手造りさつま揚 / メゴチ天婦羅

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白魚かき揚 / 芋焼酎「一刻者」石蔵甕貯蔵 / 五目ぞうすい

店情報前回

《平成23(2011)年12月10日(土)の記録》

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早い時間は尻尾も温か … 豚の「味珍(まいちん)」(横浜)

豚の尻尾


 横浜駅西口・狸小路にある「豚の味珍」にやってきました。前回来たのが平成21(2009)年12月17日なので、実に2年ぶり。すっかりご無沙汰してしまっていました。

 それぞれ別会計の、本店1階・2階、新店1階・2階の4店舗の中で、今日は濱の酒場通・伊東さん行きつけの本店2階に入ります。

 土曜日、午後4時半の店内は、先客はひとり。L字カウンター(Lの左上が入口)の最奥部、Lの短辺の付け根に座っているところを見ると、この先客も常連さんのおひとりなんですね。本店2階では、常連さんが奥のほうに集まって座ります。

「いらっしゃい。久しぶり」と迎えてくれる本店2階の店長・川野恭一さん。店長も少しも変わっていなくて、ひと安心です。

 カウンターの入口から3つめくらいの席に座り、キリンビール(中瓶、550円)をもらい、豚の尻尾(700円)を注文して、それを待つ間に辣白菜(ラーパーサイ、300円)という白菜の漬物ももらいます。

 まずはグラス一杯のビールを飲んで喉を潤し、すぐに目の前の小皿に練り辛子とお酢を入れてグリグリとかき混ぜ、仕上げにラー油をちょっと落としてスタンバイ。ここ「豚の味珍」では、豚の出を待っている間に、こうやって自分の流儀に沿ったタレを作って準備しておくのが決まりごとのようになっているのです。おろしニンニクを入れたり、醤油を入れたりする人もします。

 タレの準備も終わったところで、辣白菜を一口。そのまま食べてももちろんおいしいのですが、これにタレをつけて食べても、ピリッと感じてまたうまい。

 そうこうしているところへ、豚の尻尾が出てきました。おぉ。この時間帯だと、まだ湯気が立つほどあったかいんですね。

 他の地域がどうなのかは知りませんが、首都圏の豚は衛生上の理由で、生まれてすぐに豚は尻尾を切り落とさなければならないらしく、「豚の尻尾」として陳列棚に並んでいるものも、最大直径4センチほど、長さ15センチほどの円錐台(えんすいだい)の形なのです。これを3本ほどとって、ひと口大に切り分けてくれたものが1人前です。

 それを1個、箸(はし)で取って、先ほど作った辛子+お酢+ラー油のタレにつけ、そのまま口の中に放り込みます。尻尾なので、まん中に直径1センチ、長さ1センチくらいの骨(脊椎の延長上の骨)が連続して並んでいるのですが、そのまわりに付いている身は、プリンとゼラチン上で、歯を使うこともなくチュルリととろけます。そのチュルトロを口の中で舐めまわしているうちに、最後は小さな骨だけが数個残ってきます。これをコン、コン、コンと皿の上に落として、次の一切れへと向かうのです。

 ここの尻尾はいつもおいしいと思うのですが、こうやってあったかいと、またひとしおですねぇ!

 中瓶ビールを飲み干したところで、飲み物を“やかん”に切り換えます。“やかん”というのは、焼酎(380円)のこと。金属製の、背の高い魔法のランプのような形状の“やかん”で注がれるので、“やかん”と呼ばれるようになったようです。

 氷をもらったり、缶入りのウーロン茶(鉄観音茶)を一緒にもらってお茶割りにしたりするお客さんも多いのですが、私自身はシンプルに梅割りで飲むのが好きです。梅シロップは、“やかん”のとなりに置いている、ジョニ黒の瓶に入れられています。

 豚の尻尾を食べ終えても、まだ少し焼酎が残っているので、腐乳(フールー、150円)という中国産の発酵豆腐をもらいます。沖縄の“豆腐よう”とも近い感じなのですが、“豆腐よう”が少し甘い感じがするのに対して、腐乳はあまり甘みはなくて、チーズのような感じです。小皿に一切れ出してくれるのを、爪楊枝の先っぽにつけて舐め舐め、焼酎の梅割りをいただきます。

 1時間ほどの滞在。お勘定は2,080円でした。どうもごちそうさま。

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辣白菜、ビール、タレ / やかん(焼酎) / 腐乳

店情報前回

《平成23(2011)年12月10日(土)の記録》

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仕事仲間とカキづくし … 「本家鳥好(ほんけとりよし)」(呉)

かき鍋


 東京から呉にやって来た仕事仲間たちと一緒に、5人でカキ(牡蠣)を食べに向かったのは「本家鳥好」です。

 呉は、カキ(むき身)の生産量が日本一の市。ちなみに2位は江田島市、3位は広島市、4位は二日市市と、全国の生産量の7割を広島県が占めているのです。

 「本家鳥好」の店内は、カウンター8席と座敷20席の全28席と、それほど広くないというか、呉の“とり屋”にしては狭い。これは店主・上瀬弘和(かみせ・ひろかず)さんの『すべての客席に自分の目が届く範囲内で』というポリシーに基づくもので、今もその考え方は変わっていません。

 今日は5人なので、座敷の一卓を囲み、まずは生ビール(600円)と、みそだき(300円)からスタートです。

 『お客さんが注文しないものは出さない』というのも店主のポリシー。だから昭和26年の創業当時からお通しも出していませんが、そのかわり、すぐに出てくるつまみとして“みそだき”が用意されているのです。

 みそだきは、鶏の皮の味噌煮。鶏の皮を水炊きにして串を刺し、それを白味噌、赤味噌を調合した鶏のスープに入れて、2時間ほどじっくりと煮込んでできあがります。首都圏の、もつ煮込みと同じような感覚のつまみですね。注文すると、あっという間に出てきて、通常は七味唐辛子をふりかけて、串のままいただきます。2串が1人前です。

 さぁ、そしていよいよカキ料理。最初にもらったのは、この店ならではのカキの造り(800円)です。

 ここのカキは、音戸は田原のカキ打ち場から、毎日直接仕入れてきます。

「生(なま)で出すもんは、他人(ひと)の手を介さない」

 というのも店主のポリシーで、店で出すカキは、50年間ずっと同じカキ打ち場から直接仕入れてきています。このカキ、むき身ながら、小分けされた袋の中ではまだ生きているそうで、それを注文に応じて一袋ずつ開けて使うのです。

 カキの造り(刺身)は、そのカキ8個が1人前。添えられたワサビを多めにのせて、ちょっと醤油をつけて口に含むと、おいしそうなカキの香りと、最初の醤油の風味の後に、カキ自身の持つ塩っけが口いっぱいに広がります。

 カキは動かない貝なので、貝柱意外はほぼ内臓。グイッとかみ締めると、そのカキの甘みと、濃厚な旨みがドーンと押し寄せます。

 このカキの造りにぴたりと合うのが、燗酒です。ここの燗酒は、吉浦(呉市)の地酒「水龍(すいりゅう)」で、1合瓶が450円です。

 続いてはカキの天ぷら(800円)。これも1人前8個で、先ほどの造りと同じカキに衣をつけて、さっと天ぷらにしたものを、そのままいただくのがこの店の流儀。カキそのものの持つ塩味で、十分おいしくいただけるのです。

「天つゆは、意外と味と風味が強いので、カキの味わいが損なわれるんですよ」

 と話してくれるのは、店主の息子さんの正智(まさとし)さん。店は店主・弘和さん夫婦と、正智さん夫婦の4人で切り盛りしているのです。

 できたて熱々のカキの天ぷらは、刺身の旨さとはまた違う旨さが味わえます。

 続いてはカキ鍋(800円)。ひとり用の鉄鍋に、鶏スープにカキ、ニラ、豆腐、シメジ、エノキ、白菜などの具材を入れて煮込み、味噌で味付けしたもの。みそ汁程度のそれほど濃くない味付けなので、逆に素材の味をよく感じることができます。

 カキ鍋をはじめとする鍋物は、3人前以上であれば、前日までに予約しておけばコンロ付きの大鍋で出してもらうこともできます。大鍋のときは、あとでご飯をもらって雑炊にすることもできるのですが、「たいていのお客さんは汁まで全部飲み干してしまうので、なかなか雑炊に行きつかないんですよ」と正智さん。たしかに、もとの鶏スープに、カキの旨みと、味噌のコクが加わって、この汁だけでもつまみになりそうです。

 4品目のカキ料理は、カキ串焼き(2本で400円)です。注文を受けてから、生カキに串を打ち、焼鳥と同じように、焼き台で焼き上げてくれる一品です。これもできたて熱々を、カキの味だけでいただきますが、焼きガキならでは香ばしさが大きな特徴です。

 そして酢ガキ(500円)。カキ造りやカキ天ぷらがとても強烈な印象を与えるので、その影に隠れがちですが、鮮度のいいカキで作ると、酢ガキも違います。カキの臭みや、水っぽさを、まったく感じないのが、この店のカキのいいところなんですね。

 カキ料理の最後はカキフライ(800円)。これはもう冬の定番。笑ってしまうくらい美味しいのがいいですね。でも、このカキにソースをかけちゃうのは、おいしいんだけど、ちょっともったいないような気もします。

 せっかく東京から来ているので、生け簀(いけす)で泳いでいる雑魚(じゃこ)をから揚げにしてもらいます。雑魚というのは小魚の総称。生け簀の魚は、これまた『生(なま)で出すもんは、他人(ひと)の手を介さない』という店主のポリシーから、すべて店主が自分で釣ってきたものばかり。その中から、小さい魚をより分けて、から揚げにしてくれるのです。今の時季は、メバルの小魚が多いそうです。小さいほど味が濃い感じで、しかも骨まで全部食べられるのがいいですね。

 3時間弱の滞在。飲み物もたっぷりといただいて、お勘定は5人で21,600円(ひとりあたり4,320円)でした。どうもごちそうさま。

 現在(2012年1月22日)発売中の月刊「くれえばん 2012年2月号」の『呉酒場礼賛 第11話』でも、ここ「本家鳥好」をご紹介させていただいています。店舗(本屋やコンビニ)での販売は呉市内だけですが、「くれえばん」のサイトから購入することもできます。

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みそだき、じゃこから揚げ / かき造り / かき天ぷら

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かき串焼き / 酢がき / かきフライ

店情報前回

《平成23(2011)年12月8日(木)の記録》

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あんこうどぶ汁カレー … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

あんこうどぶ汁カレー


 「竹よし」は右手の直線カウンター6席と、左手のテーブル席6席の合計12席という、小さな魚料理と天ぷらのお店。この空間を魚好きな店主と、それを曜日替わりでサポートする女性スタッフの二人で切り盛りされています。

 店主はもともと横浜の魚屋の次男坊として生まれ、ずっとその店を手伝っていたのですが、近くにスーパーなどができた関係で魚屋は廃業。おにいさん(長男)とふたりで魚料理屋に切り替えました。その後、店主は大阪での魚料理修業を経て独立し、横浜で魚料理店をやったあと、平成5(1993)年に、今は亡き女将さんのつてをたよって、この地に現在の店を開いたのでした。

 そんなわけで、東京の地にありながら、関東の魚料理も、関西の魚料理も、どちらも味わえるお店が誕生したのです。しかもその値段が安いというんだから、さらに嬉しさ倍増ですね。

「築地には日本中の魚介類が入るからありがたいね」と店主。

 そんな「竹よし」の今日のメニュー。刺身類は、かわはぎ1,000、活〆関さば1,000、真いか550、赤貝ひも400、盛り合せ1,000、小盛り合せ650、たら白子(生食/ボイル/塩焼)650、しめさば550。

 焼き魚は、本まぐろのあご900、いか丸焼550、秋さば切身550、関さばの頭と尾750、子持ちはたはた650、ぶりかま650、さらわ西京みそ漬650、めだいかぶと500。

 煮魚は、そい切身煮付700、さわらの卵煮付600、あこうだいあら煮1,000、かわはぎかぶと煮800。

 その他として、あさり酒むし550、あんきも酒むし600、かきふわふわ焼650、焼きはまぐり600、沖縄産もずく300、すじこ500、辛子明太子500、スタミナ六品(まぐろ、山いも、おくら、ねぎ、玉子、納豆)600、粒うに400、いかわた味つけ400、自家製しおから(二日目/五日目)350。

 さらに、あんこうから揚げ800、かさご姿あげ800、(小)海鮮丼800、あんこうどぶ汁シーフードカレーライス800、つまみ用あんこうどぶ汁シーフードカレー650。

 以上、合計36品のメニューが、4枚のホワイトボードに書き出されています。マグロなどのように、常備している魚の一部は書き出されていなかったりするので、本当はもっと品数があります。

 まずはサッポロラガービール(赤星中瓶、500円)をもらって、刺身(小)盛り合せ(650円)を注文すると、マグロ(赤身)、関サバ、カワハギ、赤貝ヒモの4品を、2切れずつ盛り合わせて出してくれます。カワハギの肝も添えてくれているのが、うれしいなぁ。

 中瓶ビールはあっという間に飲み干して、冷酒(北の誉300ml瓶、600円)をもらいます。

 ゆっくりと刺身を堪能した後は、飲み物を「菊正宗」(350円)の燗酒に切り換えて、あんこうどぶ汁シーフードカレーを、つまみ用(ライス抜きでルーのみ、650円)でいただきます。

 水分は加えず、あんこうの肝だけを焦げつかないように鍋で炒っていくと、あん肝から出る水分で、ねっとりと濃厚な汁(つゆ)ができあがります。これがどぶ汁です。このどぶ汁で、あんこうの七つ道具を煮たものが、ここ「竹よし」のあんこう鍋なのですが、今回はそのどぶ汁にカレー粉を入れて、カレーにしちゃったんですね。

 注文すると、そのどぶ汁カレーを皿に盛り、ホタテ、カニ、エビという北海の海の幸をトッピングで加えてくれます。

 あん肝の旨みたっぷりの大ぜいたくなこのカレー。ごはんにかけてもらって、あんこうどぶ汁シーフードカレーライス(800円)としていただくこともできます。

 2時間の滞在。お勘定は2,750円でした。どうもごちそうさま!

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刺身(小)盛り合せ / カワハギの肝付き / サワラの卵煮付(ひと口分)

店情報前回

《平成23(2011)年12月4日(日)の記録》

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