店情報: バー「昴(すばる)」(新宿)
- 店名: サントリーラウンジ「昴」(スバル)
- 電話: 03-3350-8800
- 住所: 160-0022 東京都新宿区新宿3-25-9 新宿モアビル7F
- 営業: 17:30-24:00、正月三が日以外無休
- 場所: JR新宿駅東口を出て「さくらや」の前の横断歩道を渡って歌舞伎町方面に向かう。左手「みずほ銀行」の先にある「キリンシティ」のあるビルの7階。
- メモ: 「ぐるなび」あり。
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昔からある、ウイスキー・メーカーの名前を冠したバーは、リーズナブルな値段で、きちんとしたオーセンティックなバーの雰囲気を味わえることが多いように思います。
有名なところでは銀座や中野にある「ブリック」や、横浜の「クライスラー」、松山の「露口」などなど。
ここ新宿にも“サントリーラウンジ”という肩書きのバーが何軒かあるのです。
今日はそんな新宿の“サントリーラウンジ”に行こうと、やって来たのは新宿西口の高速バスターミナルの裏手にある飲食店街です。美味しい地酒や珍味で有名な酒処「吉本」のすぐ近くにあるのが、サントリーラウンジ「飛鳥(あすか)」です。
………。
あれっ!? 「飛鳥」のあるビル全体が改装されていて、ビル中が営業していない状態のようです。残念だなぁ。
新宿駅を反対側(東口)に出て、同じサントリーラウンジの「イーグル」の前も通り過ぎ、ビルの7階へ。エレベータを降りると、そこがサントリーラウンジの「昴(すばる)」です。
午後10時過ぎの店内は、ほぼ満席状態です。
「いらっしゃいませ。おひとりさまですか」
シャキッとした制服姿の、姿勢のいい男性店員さんが笑顔で迎えてくれます。チラリともう1度カウンターを確認した店員さん。
「カウンターがいっぱいなので、こちらでよろしいですしょうか」
と言いながら指し示してくれたのは、フロア中央部にある2人用テーブルです。
ここはもともと角瓶や、スコッチのブラック&ホワイトやバランタイン・ファイネスト、バーボンのフォア・ローゼズやアーリータイムズなどが、それぞれシングルで300円と安いのですが、今は創業45周年記念期間中ということで、サントリーオールドがシングル250円と角瓶よりも安いのです。
さらにメニューを見て驚いたことには、〔サントリー協賛 円高還元200円均一セール〕と称してティーチャーズ(スコッチ)とアーリータイムス(バーボン)の2品は、なんとシングル1杯が200円。これは飲むでしょう。
「ウイスキーはどんな飲み方ができますか?」と確認してみると、
「水割りでも、ソーダ割りでも、ロックでも、お好きな飲み方でかまいませんよ」と店員さん。
「それじゃ、ティーチャーズをソーダ割りでお願いします」とハイボールを注文します。
「ダブルでよろしいですか?」
新宿のサントリーラウンジ系のグループ(「イーグル」や「昴」)では、なぜかダブルをすすめてくるんですよねぇ。ほとんどの人が、ここで思わず「はい」と答えます。私もちょっと考えたものの、せっかくのスコッチなので、ダブルでお願いしました。
ダブルの場合はシングルのちょうど倍、今回であれば400円です。ソーダ割りでも料金が変わらないというのは良心的ですね。水割りでも、通常はミネラルウォーターを使うから、ソーダ割りと原価は変わらないように思うのですが、なぜかソーダ割りのほうが高いお店が多いんですよね。
つまみに、このグループの名物でもある野菜スティック(600円)をもらうと、キュウリ5本に、ニンジン3本、セロリ2本、エシャレット2本の合計12本がグラスに立てられて、“秘伝のゴマ味噌”(とメニューに記載されている。)の小皿が添えられます。〔ぐるなび〕のクーポンを持っていくと、こんお野菜スティックがサービスになるのは後で知った話。ちょっと残念でした。
ティーチャーズの炭酸割り(ハイボール)に続いては、今度は同じく円高還元のアーリータイムスをシングル(200円)の炭酸割り(バーボンソーダ)でいただきます。
午後11時半まで1時間半近くゆっくりとくつろいで、お勘定は飲食の合計1,200円に、サービス料が10%付いて1,320円。エレベーターに乗り込むまで、店員さんの笑顔に見送られながら店を後にしたのでした。
・店情報
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毎日新聞編集委員の鈴木琢磨(すずき・たくま)さんの新著、「今夜も赤ちょうちん」(税込み1,575円)が、2009年6月27日に青灯社から発売になりました。
今から3年前。2006年の4月に『モツ煮込みの至福』というタイトルで、門前仲町の「大坂屋」から始まった、毎日新聞火曜日の夕刊コラム、「今夜も赤ちょうちん」。毎週1話ずつ、2009年3月末に連載を終了するまでの約150話の中から、厳選された79話分のコラムが掲載されています。
この79話の中の1話として、私が「ひとり呑み」を出版したときに、都立家政の「竹よし」で取材していただいた、『キャプテンと酒場浴』という話も収録されているのがうれしいなぁ。(そのときの取材の様子も過去のコラムに掲載しています。)
このコラム、1話が800文字ずつの連載だったので、ちょうど1話(1軒)分が見開きでで掲載されていて、非常に読みやすい。
また、掲載は東京地区の夕刊ながら、もとが全国紙だけあって、地域的にも東京のみならず、京都・大阪・神戸などの関西方面から、ソウル(韓国)まで載っていて、幅広いのです。
私も現在、読売新聞の東京版の夕刊に、月に1回程度、コラムを書かせていただいていますが、このときのご指定も「全国紙なので、都内に限らず、全国、どこの酒場のお話を書いていただいてもかまいませんよ~。サラリーマンのみなさんは、それを読んで、地方に出張に行かれるときに出かけたりされるようですので。」というものでした。
しかしながら、これまでの3回は『不況知らずの元気店』(「まるます家」と「川名」)、『安価な至福、立ち飲み屋』(「徳多和良」と「やき屋」)、『ユニークな煮込みの店』(「モアナ」と「平澤かまぼこ」)と、すべて都内のお店の紹介。う~む。私も東京以外も書かなきゃね。
閑話休題。
書籍版の「今夜も赤ちょうちん」では、夕刊に載ったコラムのほかに、「呑んべえ列伝」という、都はるみさん、吉行淳之介さん、司馬遼太郎さん、山本夏彦さん、サイデンステッカーさん、団鬼六さん、喜多條忠さんなどなどの呑んべえ著名人13人へのインタビュー記事13話も掲載されていて、こちらも読み応えがあります。
『気になるのは、あちこちに誕生している昭和レトロを演出した居酒屋。由美かおるさんのホーロー看板がわざとらしく壁を飾っていたりする、あれ。嫌いだなあ。いい酒場は、こぼれた酒と涙のしみがつくる時間の堆積(たいせき)──。自称、居酒屋バカはそう信じている。』
「あとがきに代えて」の中で、鈴木琢磨さんが書かれているこの文章に、私も全面的に賛成です。
さてさて、毎日新聞火曜夕刊での「今夜も赤ちょうちん」は、今年の3月末をもって幕を閉じたものの、4月から引き続き金曜夕刊での鈴木琢磨さんの連載、「酒に唄えば」が始まっており、一昨日(6月26日(金))で第13話『煤んだ大人のブルー』まで進んでいます。こちらもまた楽しみですね。
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土曜日の今日は、武蔵小山(むさしこやま)で名店の誉れが高い「牛太郎」に初訪問です。
初めて降りる武蔵小山の駅は地下にあり、地上に出てみると、まさに再開発の真っ最中。大丈夫かなあ、「牛太郎」。再開発で消えていった名店は多いからなあ。
交差点を渡った先、左手に、目指す「牛太郎」はありました。
時刻は午後5時半。“牛太郎”と大書されたのれんをくぐって店内に入ると、四角い店内いっぱいに大きなコの字カウンターがあり、ほぼ満席状態。入口左右の待つためにあるらしい木製のベンチシートには2~3人しか待っていない状態です。左側のベンチシートにいる二人の次のポジションに座ります。
「おれたちゃ、もう飲み終わってここで飲んでるんだよ。にいちゃん、そこに入れてもらったら」
と座っている二人が声を掛けてくれます。真っ赤な顔に、とろんとした目。この早い時間から気持ちよさそうですねぇ。では、お言葉に甘えてカウンターに着かせていただきますか。
カウンターの椅子もまた木製のベンチシート。先客たちがゆったりと飲んでいる間に、「すみませんねえ」と声を掛けながら、割り込ませてもらいます。
カウンター内、ちょうど目の前に焼き台があって、おばちゃん(後ほど、この人が女将さんであることが判明)がもつ焼きを焼いています。このもつ焼きが1串80円。煮込みもなんと110円というから驚きです。
この女将さんのほかに、カウンター内では3人ほどの男性が働いており、カウンターの外には店員さんはいません。ま、カウンターの背後はすぐに壁なので、カウンターの中だけで十分なんでしょうね。
しばらくそのまま待ってみたものの、特に誰も注文も取ってはくれないようなので、目の前の女将さんに「瓶ビールをお願いします」と注文してみると、わずかにうなずく女将さん。ややあって、男性店員さんの一人がやってきて、「はい、こちらは?」と注文を取ってくれます。
「瓶ビールをお願いします」
と改めて注文。なるほど。注文は男性店員さんにするのが、この店のルールなのかな。初回の訪問では、こういうところが分からないのが、またおもしろいところですねえ。これが数回やってくると、ごくごく当たり前のことになってしまうのです。
すぐに出された瓶ビールは、アサヒスーパードライの大瓶で480円。ちなみに小瓶は300円。グイッと最初の1杯がたまりません。
つまみに煮込み豆腐(280円)を注文すると、「汁がなくなってしまって作れない」という返事。なんと、こんな早い時間にもう売り切れなんですね。
それじゃと、煮込み(110円)を注文すると、あっという間に目の前に登場した煮込みは、平皿に盛られるトロリと濃厚なタイプで、刻みネギがトッピングされています。具材はモツだけで、シロを中心に、他の部位もチラリホラリ。
と、女将さんから「焼き物は終わり」という声がかかり、店ののれんが店内に入れられます。現在の時刻は午後5時40分。「早っ!」とビックリしていると、となりのおじさんが、
「土曜日や祝日は昼の1時半からやってるから、もう終わりなんだよ。もつ焼きがなくなると、のれんを入れてしまうからね」と教えてくれます。
なんとなんと。事前にネットで調べた情報によると、店は午後4時開店ということだったので、一巡目が一段落するころを狙ってやってきたつもりが、土曜日・祝日の営業時間は違ってたんですね。それで煮込み豆腐も売り切れてましたか。道理で、お客さんたちがみなさんすっかり出来上がってるのも、これで納得です。
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(前編からの続き)
私の周りに座っているみなさんは、それぞれに常連さんの様子。
「目の前でモツを焼いている女将が、店の中では絶対的な権限を持っていて、彼女が終わり、と言ったら、のれんも入るんだよ」とか、
「『宇ち多゛』のホネに匹敵する、この店の名物がガツ酢(110円)で、開店後10分くらいでなくなってしまうんだ。俺も何回も来てるけど、ガツ酢は2~3回しか食べたことがないなあ。土曜日や祝日だったら1時ごろに並べば大丈夫かな」といったことを教えてくれます。(ちなみに土・祝は午後1時半開店だそうです。)
他のネット上の書き込みを見ても、この店の常連さんは、一見さんに対しても親切で、こうやってすぐに仲間に入れてくれると書かれています。これはこの店だからなのか、それとも武蔵小山というお土地柄なのか。いずれにしても非常に居心地のいいお店であることは確かです。
のれんが入ってからも、常連らしきお客さんたちは続々と入ってきて、そのたびに女将さんが「食べるもん、ないよ! 飲むだけでいい?」と声をかけ、入ってくる常連さんたちは一様に「それでいいよ~」と言いながら、壁際の順番待ちベンチシートに腰掛けていきます。「食べるもん、ないよ」の声に、あきらめて帰る人がいないというのがすごいですねえ。のれんが入っているのを見た時点で、そんなことは了解済みで入ってきてるんでしょう。
続いては、これも名物だという“とんちゃん”(110円)をお願いすると、
「これから作るところだから5分ほど待ってね」という返事。このメニューも、普段はあっという間に出てくる料理のひとつなんだそうです。
出された“とんちゃん”は、丸皿に盛られたモツの炒め物。軟らかさからみて、一度煮込んだものを炒めているのかもしれません。ニンニクの効いたスパイシーなゴマ味噌が添えられていて、これがまたうまい!
となりのおじさんが飲んでいる、その透明な飲み物はなに?
「これ? これはスピリッツって言って、寝かせてない若いウイスキーらしいよ。なにしろこれ1杯が100円だからねえ。にいさんも飲んでみたらいいよ。水割りでもらうといい」
「へえ~。さっそくたのんでみます。すみません。スピリッツを1杯。水割りでください」
すぐにロックグラスに“ブルーリボン”という銘柄のスピリッツが注がれ、それとは別に金属製のマグカップ1杯の水が出されます。アルコール度数は37度。けっこう効きますねえ。
ほとんどのつまみはなくなったものの、まだお新香(=きゅうり、1本80円)は残っているようで、私も1本いただきます。
それにしても、食べ物はもうほとんどないのに、席はちっとも空かないのがすごいなぁ。みんなワイワイと楽しそうに飲み進んでいて、お店の人たちは店内の片付けに入っています。
土曜日の閉店時刻は午後7時らしく、その時間が近くなると、みんなの伝票がとりあえず計算されます。これでもうラストオーダーってことですね。
ちょうどスピリッツも飲み終わったので、私はこれで腰を上げますか。どうもごちそうさま。1時間半ほどゆっくりと飲んで、お勘定は1,030円。安っ!
「それじゃ、みなさん、お先に!」と、まだまだ飲み続けている周りの常連さんたちに声を掛けて店を後にしたのでした。
この店はすごいぞ。絶対にまた来なきゃね!
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武蔵小山(むさしこやま)を後に、東急目黒線、山手線、中央線と乗り継いで、午後8時前に荻窪(おぎくぼ)に到着。久しぶりの「やき屋」です。
いつも満員の「やき屋」も、土曜日のこの時間帯は比較的静かで(後ですぐにいっぱいになったので、ジャストこの時刻だけが静かだったようで)、右手のメイン立ち飲みカウンターの中央部にゆったりと立ってホッピー(320円)を注文します。
ここのホッピーは、サワーグラスに氷入りで焼酎(ナカ)が出され、それとは別に瓶入りのホッピー(ソト)が出されるタイプ。普通に注ぐと、ソト1に対して、ナカ(160円)が3杯いける濃さ。つまり、最初のセット+追加のナカ2杯で、ちょうどホッピー(ソト)一瓶がなくなる量なのです。
ただし、2~3人でやって来て、ひとりだけセットを頼んで、他の人はナカだけという注文はご法度。ナカはセットを注文した人しかできません。飲み干したグラスを差し出して、それにナカを入れてもらうという方式で、グラスだけ別に出してもらうことはできません。
これは徳利(とくり)で出してくれる燗酒も同じで、徳利1つに、猪口(ちょこ)も1つが、この店のルール。「お猪口だけ人数分出して」というのはNGです。瓶ビールとグラスも同じだったと思います。
なにしろ薄利多売だからやれる安い値付けだし、基本的に「呑むための場所」なので、少ない注文でダラダラ過ごさず、それなりの量をきちんと注文した上で、サクッと呑んで、スッと帰るのが粋(いき)ですね。
メインカウンターに立つことができると、ゲンさん(店長)が調理している様子も見えるし、カウンター上の大皿料理の残り具合もわかるのがいいところ。今日は人気の珍味わた和え(170円)もまだ残っていて、さっそく1人前、取り分けてもらいます。
珍味わた和えは、イカゲソを、その名のとおりイカワタで和(あ)えた一品なのですが、ジワッと甘い独特な味付け。塩辛とはまた別の方向でお酒が、その中でもとりわけホッピーが進むのです。
この珍味わた和えだとか、冬場のイカ大根などの、だれもが食べたい人気の品は、特に明記されているわけではありませんが、ひとり1品限り。おかわりはできません。
こうやって改めて書くと、堅苦しい酒場のように思われるかもしれませんが、明文化はされていないものの、一般的な大衆酒場の常連さんたちが知らず知らずのうちに守っていることばかりですよね。
その店の名物品は、それを目当てにやって来るお客さんも多いので、値段も低く抑えている(というか昔から値上げしていない)ことも多く、ある意味、サービス品的な存在になっていたりします。それをひとりのお客さんにドンドンおかわりされると、お店としても困ってしまうのでしょう。そのあたりの状況も把握した上で、常連さんたちは「まだあるかな?」なんて言いながら、遠慮がちにひとり1品ずつをいただいてる。まさに店と客との阿吽(あうん)の呼吸、というやつですね。
ナカ(160円)をもらって、続いてのつまみはイカにぎり棒(200円)です。注文すると焼き台の上で軽く炙ってくれます。
その昔、イカしょうが棒という練り物があって、これも好物だったのですが、なくなっちゃったのです。今回のイカにぎり棒もいいですねぇ。
「前のイカ棒(←店内での符丁)よりも甘いよね」とゲンさん。
たしかに、鹿児島のつけ揚げ(薩摩揚げ)のような感じで、ふんわりと甘い練り物に仕上がっています。このイカにぎり棒もまた八戸(はちのへ)の産なんだそうです。
ナカ(160円)をもう1杯いただいて、1時間ほどの立ち飲みは1,010円でした。どうもごちそうさま。
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私が平日を過ごしている、丘の上の単身赴任寮からは、海を見ると「みなとみらい」地区が、そして山を見ると、天気のいい日にはド~ンと富士山が見えることは前にもご紹介しましたが、この季節、海側を見るとナイターの照明に照らされた横浜スタジアム越しに「みなとみらい」の夜景が見えるのです。
そんな「みなとみらい」の夜景に引かれて、今日は会社帰りにふらりと野毛(のげ)に出てきました。
どちらも最寄駅は桜木町(さくらぎちょう)ながら、駅を境に、海に向かって広がる未来タウン「みなとみらい」と、山に向かって広がる呑ん兵衛タウン「野毛」。まさに好対照ですよねぇ。
いつものように桜木町駅と野毛の町を結ぶ地下道、「野毛ちかみち」を抜けて、向かう先は“野毛の関所”、「福田フライ」です。
ん? 今すれ違ったのは、木場の「河本」常連のくまさんだったような。なんで横浜にいるんだろう。人違いだったらいけないから、ちょっとメールしてみましょう。〔もしかして、野毛にいませんか?〕
すぐにくまさんから〔なんでわかったの?〕という電話。やっぱり本人でしたか。〔これから「福田フライ」で飲みましょう〕。
到着した午後7時半の「福田フライ」は、メインカウンター側はずらりと満員状態。壁際のサブカウンターに立って、キリンビール(ラガー大瓶、600円)を注文したところで、くまさんも戻ってきてくれて合流です。
今日は、横浜方面で仕事があり、ひとりでちょいと「萬里」で飲んで、帰るところだったんだそうです。まぁまぁ。せっかくですので久しぶりに乾杯!
フライヤーのところにいるおばちゃんにアサリ(140円)とカボチャ(140円)を2串ずつ、普通のソースで揚げてもらって、近況を報告しあいます。あまり長く引き止めても申し訳ないので、アサリとカボチャが終わったところでくまさんは帰路につかれます。
ひとり残って、今度はホワイトボードの魚介類メニューから、麦イカ醤油漬け(350円)をもらうと、ゲソや身に混ざって、なんと立派な肝がそのまま1本入っています。
これはすごい。こりゃ日本酒をいただきましょうね。
冷酒(380円)を注文すると、出されたのは180mlの瓶に詰められた「大関」生貯蔵酒です。
醤油に漬かったイカを口中にほり込み、その弾力感を楽しむようにしばらく噛み、口の中にイカの味が広がったところでクイッと冷酒です。ックゥ~ッ。なんという相性の良さ。やっぱりイカには日本酒だよね~。
今度はお刺身をもらおかなぁ、とホワイトボードメニューを改めて確認してみると、ゆでたん(500円)なんて、私自身は初めて見る品が載っていて、さっそく注文します。出されたゆでたんは、茹でて冷ました豚タンのスライスしたもので、辛子と醤油でいただきます。うん。これもサッパリといいですねぇ。
冷酒をおかわりして1時間ほどの立ち飲みは2,770円でした。どうもごちそうさま。

スタジアム越しに「みなとみらい」 / カボチャとアサリ / ゆでたん
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今日ももちろん、「福田フライ」1軒で終わるはずはなく、2軒目は「ホッピー仙人」へ。
今日もまたホッピーを飲みながら、仙人(=店主)や、カウンターに並ぶお客さんたちとワイワイと談笑しているところに「こんばんは」と入ってきたスリムな美人はユウコマンさん。華奢な外観ながら、武蔵小杉の「文福」で、大ジョッキに注がれたホッピーを、仙人と同じ量だけ飲んだこともあるという強者(つわもの)です。
野毛には普通の呑ん兵衛(男性)のみならず、ガンガン呑める女性客も多いのが、これまたおもしろいところです。しかも一人でふらりとやってくる女性が多いのも、ここ野毛の特徴でしょうか。
ここ「ホッピー仙人」の営業時間は、午後7時から10時までの、たった3時間。この短い営業時間をめがけて、仙人ファンたちが続々とやってくるので、カウンター8席しかない店内は、常に立ち呑みの人も出るほどギューギュー詰めなのです。それもまたこの店の楽しさのひとつですね。
1時間ほどの間に黒ホッピー(500円)1杯と、燻製玉子(100円)を1個いただいて、都合600円でした。
仙人や、他のお客さんたちに「行ってらっしゃ~い!」と見送られながら店を後にします。
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「ホッピー仙人」を後に、3軒目はシメタン(=締めの炭水化物)を求めて、京急本線・日ノ出町駅近くの「第一亭」です。
さっくりと麺類で締める予定で店に入ったものの、「あら、いらっしゃい」なんて満面の笑みで迎えられると、「紹興酒のW(650円)を温かいのでお願いします」とついつい飲み物もたのんでしまいます。
今日の席は「火が上がるのを嫌がる人もいるんですよ」という、カウンターの一番奥側の、コンロの前あたり。お店の人たちとも話しやすいし、ここでジャーッという炒め音とともに立ち上る炎を見るのが好きなんだなあ。
特にホルモン炒めを作るときには、カンカンに熱した中華鍋に、一気に生の腸を入れるのが、この店の昔からの調理法なんだそうで、そのときにはゴォォーーッと一段と大きな炎が上がります。
エルマガジン社から出された「横浜本」の反響も良かったそうで、ゴールデンウイークの連休中は、この本を持った人が、ここ「第一亭」にもたくさん来てくれたんだそうです。
もともと安くて美味しいお店として、地元の人たちに愛され続けている老舗(昭和34年創業)なので、テレビ(「出没!アド街ック天国」の野毛の回にも登場)や本などで紹介されなくても、大勢のお客さんがいらっしゃってるお店だと思うのですが、そんな風に喜んでいただけると、「横浜本」で「第一亭」の紹介文を書かせていただいた私もホッとひと安心です。
さてさて、まだ紹興酒も残っているものの、そろそろ締めの麺として、今日はタンメン(550円)をいただきますか。
タンメンは塩味スープのラーメンに、野菜炒めがのっているような麺料理です。しかも首都圏エリア独特のメニューらしく、私自身、転勤で首都圏にやってくるまで、タンメンの存在は知りませんでした。
ここ「第一亭」のタンメンは太麺で、店のおねえさんも「出汁(だし)が美味しいでしょう。私も好きなんです」と話してくれるとおり、やわらかくて、やさしい味のスープが、飲んだあとにも心地好い一品です。
午後10時過ぎまで楽しんで、お勘定は1,200円でした。どうもごちそうさま。
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