女将の怒声もまた名物 … 「大坪屋(おおつぼや)」(南千住)

元祖・酎ハイ


 10年ぶりにやって来たのは「大坪屋」である。

 この店の創業は大正12(1923)年、今年で創業93年の老舗大衆酒場なのだ。

「はいっ、そこっ。店内の写真を撮っちゃダメ! 写真を撮っていいのは自分の注文した料理だけっ!」

 おぉ~っ。スマホで店内の写真を撮ろうとしていたお客に、いきなり厳しい指導が飛んでいる。

 チャキチャキの女将さんの叱り声もまた、この店の大きな名物のひとつなのである。

 店内の写真ということで言うと、立石の「宇ち多゛」も同じだ。

 自分が注文した料理やお酒は注文していいけれど、それ以外の店内の撮影などは禁止。

 これは店内に企業秘密があるわけではなくて、そこで飲んでいるお客さんの顔が写ってしまうのがまずいんですね。

 どう使われるかわからない写真に写りたい人はまずいない。

 だから私も、知人同士で飲みに行ってるときは、その人たちの写真を撮ることもあるけれど、そうでないときは極力、人が写り込むような撮り方はしないように心がけています。

 『元祖・酎ハイ』というのがこの店のうたい文句。まずはその酎ハイ(200円)を注文すると、女将さんがタン、タ、タ~ンとリズミカルな音を立てながら、ジョッキに焼酎を入れ、炭酸水の栓を抜いて出してくれる。

 料理は「肉どーふ」(300円)と「まぐろぶつ切り」(200円)を紙に書いて女将さんに手渡した。

 「まぐろ」は、この店の看板メニューのひとつ。注文した「ぶつ切り」(200円)の他に、「ねぎとろ」(350円)、「まぐろさし」(350円)、「中とろ」(550円)などがそろっている。ここに来たら、「まぐろ」は必ず食べたほうがいいと思うよ。

 それにしても、10年ぶりに来たわりには、値段がほとんど変わっていなくて驚いた。

 酎ハイは相変わらず200円だし、もつ焼きも3本が200円。

 3個200円だった「おでん」が、3個250円になっているなあ。

 それでもなお、さすがは南千住という安さである。

 今度また、じっくりと腰をすえて飲みに来なきゃね。どうもごちそうさま。

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「大坪屋」 / まぐろぶつ切り / 肉どーふ

店情報前回

《平成28(2016)年2月6日(土)の記録》

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魚料理が猛烈にうまい … 「瀧元(たきげん)」(大久保)

三点盛りのお通し


 お通しとして出された、揚げたて熱々のメゴチの竜田揚げを食べた瞬間、その美味さに驚いた。

 テレビのグルメ番組などで、「外はサクッと芳ばしくて、中はフンワリとやわらかい」なんてコメントが決まり文句のように使われているが、ここのメゴチの竜田揚げは間違いなくそのとおり。それ以外に使う言葉が見つからないほど、すばらしい食感だ。

 お通しからこんな料理が出るなんて!

 今日は、大久保駅のすぐ近くにある「瀧元」にやってきた。

 この酒場の存在は、実は15年ほど前から知っていた。

 この店の向かい側にあった「くろがね」に飲みに来たときに気が付いていたのだ。

 ただ、店の暖簾のれんや、その上の電灯看板に、「ヤヱガキ酒蔵」と大書されていて、しかもけっこう派手はでな外観だったので、チェーン居酒屋の1軒かと勝手に思いこんでしまい、敬遠していたのだった。

 今回、久しぶりに「くろがね」に顔を出してみようかと思って調べたら、なんと「くろがね」は4年ほど前(2012年5月ごろ)に閉店していたようだ。ぜんぜん知らなかったなあ。

 「くろがね」のことを調べていて、改めて浮上してきたのが、向かいにある「ヤヱガキ酒蔵」のことだった。実際の店名が「瀧元」だということも初めて知った。

 しかも、やはり4年ほど前に、「吉田類の酒場放浪記」にも登場しているではないか!

『大久保駅前周辺の喧騒とは無縁の大衆酒場。昭和45年創業当時から、日本酒は播磨の酒蔵「ヤエガキ」のみ。店主自ら毎朝、築地市場から最良のネタを仕入れ、生でも焼いても煮ても魚がおいしい店。その日の魚介類を使った豪華な「お通し」は、それだけで一品料理。誰もが頼む名物は、鱈と特注の豆腐を利尻昆布と鰹節の出汁が入った鍋で煮込んだ「たらどうふ」。ランチの魚定食も好評だが、残念ながらお酒の提供はない。』

 番組の紹介ページには、そう書かれている。

 そんなわけで、今日は、仕事帰りに大久保駅で下車したのであった。

 店内は、入ってすぐ左手に8席の直線カウンター席、その奥には、部分的にしか見えないけれど、23席分の座敷席があって、合計31人が入れるそうだ。

 木曜、午後7時過ぎのこの時間帯、カウンター席には一番奥に先客がひとり居るだけ。でも、奥の座敷席には何組かのグループ客が飲んでるらしく、ワイワイと楽しそうな声が聞こえている。

「いらっしゃいませ。こちらにどうぞ」

 とカウンター席を指し示してくれたので、入口から2番目ぐらいの席に腰を下ろした。

「お飲み物は?」

「大びんのビール(サッポロ黒ラベル、580円)をお願いします」

 店は男性3人が切り盛りしていて、ふたりはカウンター内の厨房で調理を担当。ひとりがカウンターの外にいて、接客や飲みものを担当している様子。

 カウンター内の男性から、「お通しが出ますからね」と声がかかる。

 ビールを飲みながら、写真付きのメニューを眺めているところへ、お通しの三点盛り(550円)が出された。

 お通しの内容は、日によって変わるらしいが、今日は「エビとブロッコリーのマヨネーズソース」、「エシャレットとモロキュウ」、そして冒頭でご紹介した「メゴチの竜田揚げ」の3点だ。

 このお通しの存在も、実はこの店の名物のひとつらしい。これだけでビールの1~2本、あるいは酒の1~2杯なら軽く飲めそうだ。

 このお店、表の看板に『酒客の友・大衆酒場』と書かれているものの、料理の値段はけっして大衆酒場の価格ではない。

 たとえば刺身。「マグロぶつ」が900円。盛り合わせは一人前が1,500円だ。

 魚料理は煮物も焼物も、だいたい700~900円ほど。でも、写真を見ると、いずれもボリュームがあって美味しそうだ。

 そんな中、「酒場放浪記」のサイトでも紹介され、この店のメニューでも、それだけ1ページ丸ごとを使って、『当店名物』と大書されている「たら豆腐」(950円)をもらうことにした。初回はやっぱり名物を食べておかないとねえ。

 「たら豆腐」は、大鍋にツユだけスタンバイされていて、注文をうけてから、下ごしらえを終えて冷蔵庫に保存されているタラひと切れと、ひとかたまり(半丁ぐらい?)の豆腐を、その場で二つに切り分けて、鍋に投入する。数分待ったらできあがり。

 丼のような器に盛って、刻みネギとカツオ節をトッピングし、レンゲを添えて出してくれる。

「お好みで、ポン酢をかけてみてくださいね」とのこと。

 薄味のツユの旨さもさることながら、タラの食感(=できたての煮魚のようなジューシーな感覚)が素晴らしい。

 これと比べると、冬場によくいただく小鍋のタラ豆腐は、「タラに火が通りすぎて、身がパサパサになってしまっていることが多い」というのがよくわかる。

 ポン酢をかけると、味がきゅっと締まったような感じになって、またうまい。

 複数人でひとつの「たら豆腐」をたのんだ場合には、取り分けるための小鉢にも、ツユを張って、それを人数分、出してくれている。なにしろツユが美味しいだけに、これもうれしいサービスだね。

 その「たら豆腐」に合わせて、「八重垣 男酒 辛口酒」(400円)を燗でもらうと、受け皿の上に大きな一合猪口ちょこが置かれ、燗づけされている大きな徳利から、表面張力になる(ちょっとだけ受皿にこぼれる)まで、お酒を注いでくれる。

 このお酒がまたいい。知らなかったなあ、「八重垣」。

 1時間半ほど楽しんで、今日のお勘定は2,480円。

 本当にしっかりとした魚料理の店だった。どうもごちそうさま。

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「瀧元」 / たら豆腐 / 八重垣 男酒 辛口酒(燗酒)

店情報

《平成28(2016)年5月26日(木)の記録》

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店情報: 「瀧元(たきげん)」(大久保)

    「瀧元」
  • 店名: 酒客の友・大衆酒場「瀧元たきげん
  • 電話: 03-3371-3789
  • 住所: 169-0073 東京都新宿区百人町1-23-7
  • 営業: 11:30-14:00 & 17:00-22:00(土は昼営業のみ)、日祝休(酒場としては土日祝休)
  • 場所: JR大久保駅南口改札を出て右(山手線から離れる方向)へとUターンするように回り込み、中央線のガードに沿って、中野方面に60m(1分)ほど進み、下に逆「ト」のマークがあるところを左折し、さらに130m(2分)ほど左手。
  • メモ: 昭和45(1970)年創業。カウンター8席、座敷23席の合計31席。魚料理の店。その魚は店主自らが毎朝、築地市場から仕入れてくる。看板にでかでかと「ヤヱガキ酒蔵」とあるとおり、日本酒は播磨の「ヤヱガキ」のみ。ランチの魚定食も好評だが、昼は酒類の提供はなし。
    最初に出されるお通しは3点盛りで550円。お通しの揚げ物は、揚げたての熱々で出してくれるのがうれしい。まずはゆっくりとこのお通しをいただきながら、次の料理を選ぶといい。
    〔名物〕たら豆腐950(当店自慢の「たら豆腐」。シンプルなだけに素材にはこだわっています。「だし・鱈」においては、極寒の北海道に出向き、旬の利尻昆布と鱈を年間契約し、お客様には安心で安全な最高級の物をご提供いたしております。また鱈の身は低脂肪・高蛋白で、胃腸を温め血行を良くし、冷え症や風邪の予防などにピッタリの食材と言われています。この機会にぜひ一度ご賞味ください。)
    〔刺身〕二人前盛り合わせ3,000、一人前盛り合わせ1,500、とろ1,200、赤見900、ぶつ900、白身850、鰹たたき850、しめ物850、いか750、帆立貝850、赤貝850、青柳850。
    〔煮物〕あら魚旨煮800、カレイ煮800、銀むつ旨煮800、さば味噌煮800、秋刀魚生姜煮750、いか丸煮700。
    〔焼物〕特大とろあじ塩焼き850、えてがれい塩焼き850、かぶと焼き900、さば塩焼き750、ほっけ塩焼き750、つぼ鯛塩焼き850、特大まとう鯛塩焼き1,000、とろほっけ西京焼き750、白子のポン酢焼850、地鶏の塩焼き650、あこう鯛粕漬焼き850。
    〔一品〕冷奴350、枝豆(夏季限定)350、ホーレン草おひたし350、オクラおひたし350、くきわかめ350、いか沖漬け400、南瓜煮350、しらすおろし400、なめこおろし400、明太子おろし400、小柱の酢の物400、白魚とび子和え400、お新香350、海老マヨネーズ500、帆立貝酒蒸し700、あさり酒蒸し700、うにもずく600、もずく450、山かけ(夏季限定)650、月見(夏季限定)500、姫さざえ酒蒸し800、豚肉のソテー800、フライ盛り合わせ800、若さぎの唐揚500、もつ煮込み(冬季限定)600、若鶏の唐揚げ800。
    〔飲物〕男酒(辛口酒)400、どぶろく風にごり酒400、冷酒生酒(300ml)850、サッポロビール(大)580・(小)480、サッポロ生ビール(大)600・(小)500、チューハイ400、ウーロンハイ250、レモンサワー400、青りんごサワー400、うめサワー400、焼酎ロック300、焼酎お湯割り250、焼酎水割り250、ハイボール400、ウーロン茶220、コカコーラ220、サイダー220、オレンジジュース220。
    〔宴会〕おすすめコース(八寸盛り、焼き物、お刺身、たら豆腐)4,000。(料理は旬のものをお出しします。人数、予算、料理内容等、気軽にご相談ください。)(2016年5月調べ)

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豆腐と油の相性が抜群 … 「兵六(ひょうろく)」(神保町)

炒豆腐


 2年半ぶりの「兵六」である。

 ブラジルに赴任していた1年半を差っ引いても、その前後、それぞれ半年ずつの間、来ることができてなかったってことだよなあ。

 あちこちの酒場に不義理をしてしまっていて、本当に申しわけないことこの上ない。

 店主に「こちらにどうぞ」と指示されるままに、店主を囲むように作られたコの字型のカウンター席の一角に腰をおろす。

 この店では、座る場所を、店主がきちんと采配してくれる。

 特にコの字カウンターの椅子は、丸太を2本渡したベンチシート形式なので、つめれば詰まるし、開ければあく。

 お客が増えてくると、「こちらを少し寄っていただいて、もうひとり入れてください」というところまで面倒を見てくれるので、客の側はとっても楽なのだ。

「お湯割りをお願いします」

 ここに来たら、やっぱり焼酎だ。

 お湯割りでお願いすると、丸っこい徳利に入った芋焼酎「さつま無双」(700円)と猪口ちょこ、それとは別に小さなアルマイトのヤカンに入った白湯さゆが出される。

 これらを使って、小さな猪口の中で、芋焼酎のお湯割りを作るのである。

 お通し(サービス)として出されたのは、卯の花(おから)だ。

 さあて、お通しのあとの料理は何にするかなあ。久しぶりなので、あれもこれもが気になってしかたがない。

「料理は炒豆腐ちゃーどうふ(600円)をください」

 けっきょく炒豆腐を選択した。

 炒豆腐は、豆腐を、豚肉、キャベツ、タマネギと一緒に炒めて、中華風に味つけをしたもの。好みで一味唐辛子を振りかけていただく。豆腐と油の相性が抜群で、焼酎が進むこと間違いなしの一品だ。

 常連さんたちとお会いして、お話させてもらうのも久しぶり。

 それぞれの店に、それぞれの店の常連さんたちがいて、店と一体化するような感じで、その店ならではの空気(酒場の雰囲気)を作り上げている。

 これはもう、実際にその店に行かない限り、絶対に味わうことができないものなんだよなあ。

 焼酎のお湯割りをおかわりして、つまみには月見納豆(380円)をもらう。

 小鉢に盛られた納豆には、たっぷりと青のりがかけられ、その上にウズラ卵の黄身がのっている。それをグリグリとかき混ぜたら、ズズッとすすり込む。なるほど、青のりが決め手だね。

 ゆっくりと2時間ほどの酒場浴。今夜のお勘定は2,380円でした。どうもごちそうさま。

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「さつま無双」湯割りとお通し / 月見納豆 / かき混ぜていただく

店情報前回

《平成28(2016)年5月24日(火)の記録》

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堀越さんと中酒で呑む … 「中央酒場(ちゅうおうさかば)」(横須賀中央)

堀越さん&みっちゃん


 「ホッピー仙人」に「堀越ほりこしさん」という、人気オリジナルカクテルがある。

 これは青リンゴサワーと白ホッピーをハーフ&ハーフにしたもので、1杯が800円。

 ホッピーの淡い黄金色から、青リンゴサワーの涼しそうな淡緑色へのグラデーションが美しいうえに、青リンゴの甘酸っぱい味わいが、のどにも心地いいのである。

 この「堀越さん」。堀越さんという方が「青リンゴサワーと白ホッピーを混ぜて作って」というお願いをして、仙人に作ってもらったカクテルだから、その名が付いたんだそうな。

 そんな堀越さんご本人に、今日は「中央酒場」(略称「中酒ちゅうさか」)で初めてお会いした。

 横須賀在住の酒友・みっちゃんに「横須賀に飲みに行くよ」という連絡を入れたところ、同じく横須賀在住の堀越さんにも連絡をしてくれたのである。(ありがとう!>みっちゃん)

 堀越さんは、ホッピービバレッジ株式会社の元社員。ホッピー文化を横須賀に根付かせた第一人者として、同社から「ホッピー大使」にも任命されている。

 実は青リンゴサワーも、ホッピービバレッジの商品のひとつ。

 堀越さんのホッピー愛(ホッピービバレッジ愛?)から生まれたカクテルが、「ホッピー仙人」の「堀越さん」だったんですね。

 まだ飲んだことがない方は、ぜひ「ホッピー仙人」でお試しください。

 さて、「中央酒場」。

 昭和28(1953)年創業のこの酒場は、昭和朝10時から、夜の10時半まで、中休みなしの営業で横須賀の呑兵衛たちを受け入れてくれる。

 140mlの焼酎で作る濃いめの三冷ホッピー(450円)が大人気だ。

 つまみには、上面に練りガラシを塗った「湯どうふ」(400円)や、安くてボリュームたっぷりの「げそ天ぷら」(450円)。そして今日は残念ながら「しこ刺身」(450円)がなかったので、そのかわりに「いわし刺身」(450円)をもらった。

 ちなみに「しこ刺身」の「しこ」というのは、カタクチイワシ(=シコイワシ)のこと。広島で小イワシと呼んだり、愛媛などでホウタレイワシと呼んだりするのと同じものだ。

 午後2時過ぎに飲み始めたのに、店を出たのは5時過ぎ。3時間もの長っちりになってしまった。どうもごちそうさま。

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横須賀のホッピーは濃いぞ! / 湯どうふ / げそ天ぷら

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2杯めは黒ホッピー / いわし刺身 / そして燗酒

店情報前回

《平成27(2015)年12月19日(土)の記録》

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最後はバリカタで〆る … 博多ラーメン「ばりこて」(都立家政)

博多ラーメン


「ばりこて」 閉店時刻まで「竹よし」にいたら、次に流れてくるのは博多ラーメンの「ばりこて」(都立家政店)だ。

 「竹よし」から「ばりこて」までは歩いて1~2分。

 このあたりの酒場からも近く、しかもわが家から歩ける距離(10分ほど)に「ばりこて」ができてから、少し離れた「御天」に行く頻度が落ちてしまってるなあ。ごめんなさい。>岩佐社長

 「御天」でもそうなんだけど、こちら「ばりこて」でも、いきなりラーメンを食べることは、ほとんどない。

 まずはやっぱり飲まなくっちゃね。(筆者注:これは我われ呑兵衛の話。両店ともに、最初からラーメンを食べているお客さんも、たくさんいらっしゃいます。むしろそっちのほうが多いです。)

 芋焼酎「黒霧島」(400円)をロックでもらって、つまみには「ひとくちめんたい」(160円)だ。

 このところ、この組み合わせが定番になってるなあ。

 同じように「竹よし」から流れてきた常連さんたちと、チビチビとやっているところへ、「竹よし」の片づけを終えたチクちゃんも合流だ。

 チクちゃんの注文に合わせて、私もお茶ハイ(380円)をもらう。

 そして最後は博多ラーメン(650円)を「ばりかた」でもらって、ビシッと〆る。

 「竹よし」を手伝っていて、夕飯を食べていないチクちゃんは、さらに小さいごはんももらって、ビシッ、ビシッと強力に〆る。

 やあ、おいしかった。今夜のお勘定は1,590円なり。どうもごちそうさま。

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芋焼酎、ひとくちめんたい / 広くて清潔な厨房スペース / チクちゃんのひと口ごはん

店情報前回

《平成28(2016)年5月20日(金)の記録》

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秋元さんと大いに呑む … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

「竹よし」にて


 最後に地元でもう1軒と入った「竹よし」では、なんと「秋元屋」店主の秋元宏之(あきもと・ひろゆき)さんが、ひとり呑みを楽しんでいる。

 「竹よし」の店頭の提灯ちょうちんは、実は秋元さんからの贈り物。秋元さんは「竹よし」のご常連のひとりでもあるのだ。

 さっそく秋元さんのとなりに座らせてもらい、「賀茂鶴 純米吟醸 一滴入魂」(300ml瓶600円)とホヤ酢漬(400円)を注文した。

 「秋元屋」の創業は平成16(2004)年。それ以降、あっという間の12年で、「秋元屋」そのものも、本店、桜台店(=2号店)、「第三秋元屋」(=3号店)と3店舗になったほか、「秋元屋」で修業した人たちが、『秋元系』と呼ばれる「もつ焼き店」を次々に開店して、いまや東京西部を代表する「もつ焼き店」グループの一つになっている。

 「秋元屋」そのものは、各店舗をしっかりとした店長が守っているので、店主(=社長)は外で飲んでいても安泰なのでした。

 この沿線の、もう一つの「もつ焼き店」グループの核が、新井薬師前に本店を構える「四文屋しもんや」だ。こちらの創業は平成10(1998)年と、「秋元屋」よりも6年ほど早い。

 ただし「四文屋」の場合は、もはや『西武線沿線』とか、『東京西部』とか言っている場合じゃない。都内はもとより、全国的な展開を見せているようです。

 私にとっての『もつ焼きの元祖』と言える店が2軒ある。1軒が恵比寿の「たつや」で、もう1軒が今はなき鷺ノ宮の「鳥芳とりよし」だ。

 恵比寿「たつや」でもつ焼きを覚え、その後、鷺ノ宮「鳥芳」が自分の行きつけの店になっていくにつれ、もつ焼きが大好物になった。

 だから「鳥芳」が平成15(2003)年末に閉店したときは、大きな喪失感を味わったものだった。

 それと入れ替わるように、翌年の1月にオープンしたのが「秋元屋」だった。これは本当にうれしかったなあ。

 その「秋元屋」も、いまや有名店になりすぎて、自分自身もなかなか入ることができないのが最大のネックなのだ。

 今日は久しぶりの『酒友としての秋元さん』との会話に夢中になってしまい、飲むのも食べるのも二の次になってしまった。とってもごめんなさい。>「竹よし」マスター&チクちゃん

 そんなわけで、今日のお勘定は「賀茂鶴」とホヤ酢漬で、ジャスト千円なり。どうもごちそうさま。

 もう帰ろうとされているところだったのに、長時間おつきあいいただき、ありがとうございました。>秋元さん

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提灯は秋元さんの贈物 / 賀茂鶴 純米吟醸 一滴入魂 / ほや酢漬

店情報前回

《平成28(2016)年5月20日(金)の記録》

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酒場であり食堂であり … 「信濃路(しなのじ)」(鶯谷)

カレイ煮つけ


「昭和の時代には、男尊女卑なんてことも言われてたけど、いまは逆。女のほうが上。女尊男卑じょそんだんぴだよな」

「本当にそう思うよ。オレなんかいつも、カミさんの3歩後ろじゃなくて、3メートルぐらい後ろを歩いてるもんなあ……」

 左どなりの男性二人連れがそんな話で盛り上がっているなか、右どなりの男性ひとり客はというと、左手でスマホを操りながら、右手には箸を持って酢豚(350円)をつまみながら黒ホッピー(370円)を飲んでいる。

 この酢豚が、350円という値段からは想像できないほど、豚肉のボリュームもたっぷりで、ホカホカと立ち上る湯気の甘酸っぱい香りが、まわりの人たちの食欲まで刺激する。

『次にこの店に来たら、絶対に酢豚を食べよう』

 私自身も、早くも次の来店のことを考え始めている。

 ここはJR山手線・鶯谷駅のすぐ近くにある、24時間営業・年中無休の食堂(兼)酒場、「信濃路」だ。

 金曜日ということもあるのか客は多くて、今も3人連れでやってきたグループ客が、「ごめんなさい、満席です」と断られたところだ。

 飛び飛びに1席ずつ、数席分ぐらいは空いてるみたいなんだけれど、まとまって3席分は空いてないんだろうな。

 私は、シメサバ(500円)をつまみにホッピー(370円)を飲んでいる。

 本当はカツオタタキ(500円)を注文したんだけど、残念ながら売り切れていて、シメサバになったのだった。

 刺身系の500円というのは、この店ではけっこう高価なつまみだ。マグロ、タコ、イカとシメサバの4品(いずれも500円)が定番で用意されている他に、カツオタタキのような、日替わりの刺身が何品か加わるようだ。

「すみません! ナカとアジフライね!」

 背後の、壁に作り付けのカウンター席に座っているお客さんから注文が飛ぶ。

 ナカ(ホッピーの焼酎おかわり)は250円で、アジフライは180円。コロッケ130円、メンチカツ190円なんてのも安いよね。

 ちなみに私の近くに4~5人ほどいる店員さんは、すべてアジア系の外国人。

 ブラジルの酒場で飲んでたときは、我われ日本人がたどたどしいポルトガル語で注文してたけど、ここ「信濃路」では、店員さんたちがたどたどしい日本語で注文を受けてくれる。立場は逆だけど、なんだかブラジルの酒場に戻ったようで、すごく親近感を感じるなあ。

 そのおねえさん同士も、たどたどしい日本語で会話したりしてるのがおもしろい。きっとお国(母国)が違ってて、それぞれにネイティブな言語が違うんだろうな。(ちなみに同じ母国語のおねえさん同士は、その母国語で会話しているようです。)

 ホッピーのナカをもらって、カレイの煮つけ(400円)を追加注文する。

 カレイの煮つけは、あらかじめ調理されているものを電子レンジで温めなおして、「お皿、熱いので気をつけてくださいね」と言いながら出してくれた。

 グイッと醤油辛い味つけが下町風か。これはまた酒が進むのぉ。

 このカレイ。それほど大きくはないものの、頭だけ落とした、丸ごと1尾の煮つけである。

 ちょうど半身を食べ終えたところで、さらにナカをもらう。ナカと同時に、氷もたっぷりと足してくれるので、ソト(瓶のホッピー)の入るすき間はほとんどない。濃いねぇ~っ!

 ところで、ここ「信濃路」の看板には、「お食事と呑み処 信濃路 鶯谷店」と書いてある。

 わざわざ「鶯谷店」と書いているところを見ると、他にも「信濃路」があるのかなと思って探してみると、どうやら平和島蒲田大森などにも店舗があるようだ。

 平和島も蒲田も大森も、すべて大田区内で、それぞれ近い。だとすると、ここ鶯谷店だけがそれら3店舗からは離れて、ポツンと台東区にあるということなのか。他の3店にも行ってみなきゃね。

 1時間40分ほどの酒場浴。ホッピー・ソト1ナカ3に料理2品で、今日のお勘定は1,770円でした。どうもごちそうさま。

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「信濃路」 / ホッピー / シメサバ

店情報前回

《平成28(2016)年5月20日(金)の記録》

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おひとりのお客様限定 … 魚専門「みはる食堂」(野方)

“少”刺盛り


 午後6時の開店時刻ちょうどに、本日第一号の客として店内へと入り、カウンターの一番奥にある、やや鋭角にせばまった部分に身体を落ち着ける。

 ここは場所としては狭いし、店内ではおそらく唯一、テレビが見えない(画面の真横にある)席なんだけれど、魚の本や、酒場の本がたくさんストックされていて、気になったときに、すぐに調べることができるのだ。

 まずは赤星と黒ラベルが選べる瓶ビール(中瓶500円、以下すべて税別表記)の、赤星(サッポロラガービール)のほうをもらって、のどを潤し、手渡された日替わりの手書きメニューに目を通す。

店頭のお品書き あれこれと目移りがして仕方がないような品々が60品ほど並んでいる中に、『お一人のお客様限定』と書かれた欄に目を引かれた。

 ひとり客に限って、お酒(アルコール飲料)と合わせての注文であれば、「“少”刺盛り」を650円、「“少”骨無しアラ煮」を150円で提供してくれるようだ。

 ちなみに、ひとり客じゃない場合には、「本日の刺身盛り合わせ」は(小)が950円、通常サイズの(中)は1,150円となる。(大)はない。普通の「骨無しアラ煮」は250円だ。

 よしっ。今日はこの『お一人のお客様限定』に乗ろう。

「ひとり客用の“少”刺盛りと“少”骨無しアラ煮をお願いします」

 両方とも注文した。

 ビールを飲みながら待つことしばし。

 まず出てきた「“少”刺盛り」は、生本マグロ刺、梅雨イサキ刺、白イカ刺、カマス焼霜造り、梅雨イワシ刺、生ボタンエビ、シメサバの豪華7点盛りだ!

 1品がそれぞれ2切れずつぐらいなんだけど、ひとりにはちょうどいい。これが650円というのは、うれしいなあ。

 追いかけるように出てきた「“少”骨無しアラ煮」も大ぶりの小鉢に、けっこう入ってる。

 そういえば、私のあとからもお客さんが入ってきているのだが、それぞれ2人客や3人客で、ひとり客はいない。

 ひとりで来ると、あれやこれやを食べることができないので、刺身とアラ煮を、少量サービスで出してくれてるんだろうな。

 ビールがなくなったところで、長崎は壱岐いきの麦焼酎「村主すぐり」(500円)を注文するも、残念ながら売り切れ。同じく壱岐の麦焼酎「ちんぐ(黒)」(500円)をロックでもらう。麦焼酎にしては、ひとクセあるのがおもしろい。

 ゆっくりと1時間半ほどの“酒場浴”&“魚浴”。今宵のお勘定は1,800円+消費税で、1,940円なり。

 大満足な『お一人のお客様限定』メニューの存在、本当にありがとうございます。どうもごちそうさま。

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サッポロラガービール / “少”骨無しアラ煮 / 麦焼酎「ちんぐ(黒)」ロック

店情報前回

《平成28(2016)年5月22日(日)の記録》

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最後はやっぱりここで … 「二毛作(にもうさく)」(立石)

おでん


 宇ち中さんと二人で、「宇ち多゛」「江戸っ子」と立石をハシゴして、「最後にもう1軒!」と3軒めを探ります。

 本来であれば、今日の〆は、宇ち中さんの行きつけの1軒である、京成高砂駅近くの「高砂家」のはずだったのだが、残念ながら今週から「高砂家」は臨時休業中。

 そこで3軒めも立石エリア内で探すことにした。

 「江戸っ子」を出ると、すぐ近くにあるのが昨年(2015年)5月に、線路の反対側から、ここ「呑んべ横丁」の中に移転してきた「串揚100円ショップ」。

 午後9時を回ったこの時間帯、すでに店頭の灯りは消え、店内に残っている数人のお客さんが帰れば閉店するような状態。もっと早い時間に来なきゃいけないなあ。

 続いて、餃子の店「蘭州」(こちらは午前2時までの営業)に向かうと、なんと店の外に待ち行列ができている。さすが、こちらも人気店だなあ。

 そんなわけで、今日もやっぱり「二毛作」に行くことに決定。

 実は4日前の土曜日にも、宇ち中さんと一緒に「不毛作」(←「二毛作」の2階で開催されたイベント店)にやって来たばかり。いつもいつも酔っ払ってやって来て、申しわけない限りなのである。

 そして今日も今日とて、生ビール(アサヒプレミアム熟撰、600円)をもらって乾杯だ。

 最初のビールに続いては、一貫して焼酎梅割りや焼酎ハイボールを飲み続けてきたので、最後の最後でいただく生ビールが心地よい。

 あれやこれやと話をしながらゆっくり飲んで、2杯めの生ビールに入るころになってやっと「そうだ! 料理をたのまなきゃ!」ということで、看板メニューのおでんを、盛り合わせで出してもらった。

 1時間半ほど愉しんで、お勘定は二人で4,300円(ひとり当たり2,150円)ほど。今夜もどうもごちそうさま!

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「二毛作」 / 生ビール / お通しイカ明太

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店情報前回

《平成28(2016)年5月18日(水)の記録》

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