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グラタンや生ハムも … 居酒屋「満月(まんげつ)」(鷺ノ宮)

荻窪駅からバスに乗り、降りたのは鷺ノ宮駅。明日が祝日なので、もう1軒寄って帰りましょう。週のまん中に休みがあるというのも、なかなか気が楽ですねぇ。

ガラガラと引き戸を開けて入ったのは、鷺ノ宮駅からもほど近くにある居酒屋「満月」です。このお店は、見るからに濃い雰囲気で、フラッと入るにはかなり敷居が高いところなのです。私自身、この店の存在を発見してから、実際に店に入ってみるまで、かなりの月日を要したことを思い出します。

店には、向かって左側と右側の両側に入口があって、それぞれ店内では2列のカウンターを隔てて別の空間に入るようになっているのです。実際には漢字の「四」のような感じの店内なんですけどね。「四」の上の辺の左右が入口です。

今日は、向かって左側(「四」だと右上)の入口から入ったのですが、カウンター奥側に先客の男女2人連れが1組。反対側の空間には、若い男女3人組が入って飲んでいるところです。祝前日の午後10時半にしては少ないかな。

こんな濃い感じの店なんだけど、いつも若い人たちを見かけるのも、この店のおもしろいところ。入るのをためらわうような大衆酒場の場合、通常は、年配の、何十年もその店に来ているようなお客さんが大勢たむろっているものなんですが、この店はなんだか違うんですよねぇ。

おや。今日はカウンターの中にはおかみさんの姿しか見えないですねぇ。大将はどうしたんでしょう。ま、それはいいとして、まずは飲みもの、飲みもの。「ホッピー(300円)をお願いします」。

カウンターの上の段にずらりと並んだ大皿の中から、つまみを選びます。どれにするかなぁ。その一番向こうにある四角いのはな~に? え、グラタン? そんなおしゃれなものがあるんですねぇ。じゃ、それをもらいましょう。

バットの中一面のグラタンから、1人前分の四角いグラタンが、小皿に切り分けられて電子レンジでチンされます。

グラタンは…と。カウンターの背後にある壁一面に張り出されているメニューを確認します。あった、あった。450円ですね。

この店では、ほとんどのメニューはカウンター上の大皿に盛られた状態でスタンバイされているのです。注文を受けると、それを小皿に取り分けて、必要に応じて電子レンジで温めたりして仕上げます。西荻窪の「遥々亭(はるばるてい)」なども似たようなスタイルですね。

カウンターの奥に座っている男女は、この近くに住むご夫婦のようで、おかみさんと近所のパン屋さんの話をしています。「『麦笛(むぎぶえ)』のパンがおいしいのよ」とお客さんの女性。へぇ。「麦笛」って、わが家から一番近いパン屋さんなので、ときどき利用しているんですが、そうだったんだ。「『ベルク』はどうですか」と聞いてみます。「ベルク」は、うちのカミサンのお気に入りのお店で、鷺ノ宮駅のすぐ近くにあります。「私は『麦笛』のほうがおいしいと思うな。でもねぇ、本当におすすめなのは、野方のルカ病院の近くにある『山田屋』の食パン。これは絶対おいしいと思うよ」。そうなのか。これはカミサンに伝えておかなきゃね。

そこへ店の大将が帰ってきました。「だめだ。全然出なかったよ」。どうやら目の前のパチンコ屋さんに行っていた様子です。それにしても、ここの大将はいつも飲んだり、遊んだりしてておもしろいなぁ。近所に住んでいるHsさんは、朝の通勤時にこの店の前を通るそうなのですが、そのときに、大将がカウンターにつっぷして寝ている姿をときどき見かけるらしいのです。

ホッピーのナカ(焼酎部分のおかわり。多分300円)をください。つまみは「生ハム」(350円)を食べてみようかな。

「生ハム」は大皿料理ではなくて、注文を受けてから作るつまみのひとつです。こういうつまみも何種類かあるのです。

「はい。生ハム」と、おかみさんがお皿を手渡してくれます。お皿の上には、マヨネーズであえた野菜をくるりと巻いた生ハムが6個並んでいます。どれどれ。やぁ、たしかに生ハムですねぇ。中の野菜がないほうがおいしいかもしれないけど、それじゃボリュームが少なくなってしまうので、こうやって出してるんでしょうね。

「それじゃ、私はこれで」。お客さんたちにあいさつをして、おかみさんは店をあとにします。

私の想像する大将夫婦の1日は、こんな感じです。明け方近くまで店にいた大将が、午後にゴソゴソと起き出してきて、十数皿に及ぶ大皿料理の仕込みをはじめます。夕方の開店時刻までには仕込みも終わり、まずはおかみさんがカウンターの中に入って営業開始です。仕込みを終えた大将は、ここでひとまず一段落とばかりに、口開けの常連のお客さんたちに混ざって飲みはじめ、ときにはパチンコに行ったりしてくつろぎます。そして、夜10時過ぎになると、おかみさんと一緒にカウンターの中で再び仕事をはじめ、11時過ぎにはおかみさんが家路につく。それからあとは、大将の受け持ち時間となり、お客さんがいるままに、ときには朝方近くまで飲んだりする、といった流れなのではないでしょうか。

私自身、この先はあまり覚えていないほど、飲んで、飲んで。話して、話して。気がつくと、もう午前2時。そろそろ帰らなくちゃ。ちょっと飲むつもりが、たっぷりと飲んでしまいました。

「帰りま~す。お勘定お願いします」。「ん~。2千円」と大将。は~い。どうもごちそうさまでした。

それにしても、店内はまだまだお客さんがたくさん。明らかに、来たときよりは今のほうが多いんですよねぇ。みなさん、遅くまで飲むんですねぇ。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年2月10日(火)の記録》

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平日は横浜に単身赴任しているので、毎週金曜日は横浜での仕事を終えると自宅へと帰ってきます。今日は横浜での仕事を終えたのが午後10時前。自宅最寄りの鷺ノ宮駅に着い... [続きを読む]

受信: 2004.12.05 22:09

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