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話もはずんで … 居酒屋「北国(きたぐに)」(中野)

恵比寿の「丸福」を出て、山手線、総武線と乗り継いで、中野まで帰ってきました。まだ7時半ですので、もう1軒寄って帰りましょう。久しぶりに「北国」でウイスキーの水割りでも飲むかな。

「こんばんはぁ」と店内に入ると、けっこうお客さんが多い。なにしろ、金曜日ですからねぇ。「ここへどうぞ」と女将さんに示されるまま、カウンターの中央付近にポツンとひとつ空いている席に座ります。「荷物は後ろに置いといていいからね」という言葉に従って、コートやカバンは後ろの小上がりに置きます。みなさんもそうしているようで、小上がり上は、すっかり荷物置き場と化しています。

「なんにする? ビール?」とたずねる女将さんに「ウイスキーをお願いします」。そうか、まだこんな時間だから、ここが1軒目だと思ったんでしょうね、女将さんは。(そういえば、前回来たときも、同じように聞かれました。)

「はい。お通しです」と、ユミさん(女将さんの姪で、店を手伝っている女性。漢字は知らないけど、実際はユミコさんという名前で、店のお客さんたちからは“ユミちゃん”と呼ばれている)から渡されたのは、えびしんじょの椀ものです。いやぁ、あったかくて、おいしくて。これはいいですねぇ。「そうでしょ。今日も寒かったからねぇ」とユミさんもにっこりです。

この界隈には、店内がひとつの話題で盛り上がるタイプの店も多くて、ここ「北国」もそういう1軒です。中野駅北口側の「路傍」なんかもそうですね。「路傍」は、店主を中心にして話題が回っていくのに対して、こちら「北国」は、お客さん同士で話題が回っちゃうところが、強いて言えば違うところでしょうか。

今も、この店でいつも見かける常連の男性客を中心に、自分の部屋でどう過ごしているかということで盛り上がっているところです。

「なにしろひとり暮らしだからねぇ。ゴキブリだって友達よ」「名前付けたりしてね」「そう。いつも来るやつにテツヤって名前を付けてんだ。おい、テツヤ! 今日はサユリはどうした。ってね」「サユリってだれだよ」「サユリはテツヤのかみさんらしくてね。ときどき一緒に見かけるんだ」。なんだか他愛もない話なんですが、店内は爆笑の渦なのです。

ウイスキーのおかわりをお願いします。あと、「塩らっきょ」(280円)をもらおかな。

水割り用のグラスにたっぷりと氷を入れ、サントリー・ホワイトを計量用の小さいグラスで量(はか)って、そのグラスに移します。そして、水道水をジャジャっと入れて、かき回して完成です。なにしろ、ミネラルウォーターなんて使わないところが、古き大衆酒場らしいところですよね。

「塩らっきょ」は、本来、焼酎にぴったりのつまみなんですが、焼酎に合うんなら、ジャパニーズ・ウイスキーにも合うんじゃないかなぁと思ってたのんでみたものです。これも、違和感はないですねぇ。

右どなりの年配の男性が帰り、入れかわるように常連の男性客が入ってきます。「そこに座れば」と、女将さんが私の右どなりの席を指します。「え。いいの」と、ちょっと遠慮しながら、そこに着席する常連さん。

聞けば、その席はちょうど後ろに柱があって、もたれることができるので、だいたいは「超」がつくほど常連の年配客が座ることが多いのだそうです。井伏鱒二(いぶせますじ)氏なんかも、この席が好みだったということで、若輩者はなかなか座れない席なのだといいます。

その話を聞いていた左どなりの女性客も、「そうなのよね。この店に来ると、私もまだまだ人生の後輩だって気づかされるのよねぇ」としみじみ。「あんたなんて、この店で一番後輩じゃないの!?」。言われてみればそうかも。40台半ばにしてペェペェなのです、この店では!

結局、もう1杯ウイスキーをおかわりして、午後9時ちょっと前まで、1時間半ほど楽しんで、今日は1,380円でした。やぁ、よく笑いました。それじゃ、みなさん、お先にぃ!

店情報 (前回)

《平成16(2004)年1月23日(金)の記録》

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受信: 2004.10.31 12:34

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