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こんなところに本格バー … バー「PURE(ピュアー)」(野方)

「バクダン」を出て、いつもならバスかJR中央線で帰路につくのですが、今日はまだ時間も早いので、歩きますか。

「バクダン」のある「高円寺庚申通り商店街」を抜けて、早稲田通りを渡り、そのまま古い商店街に沿って北上を続けます。この商店街にも、ポツリポツリと、いかにも昔から続いているっぽい定食屋や中華料理屋、大衆酒場なんかがあるのです。妙正寺川を渡ると住宅街に入ります。川を渡ってから300mほど進むと、野方(のがた)と都立家政(とりつかせい)を結ぶ「みつわ通り」という通りに出ます。

実は、この辺に、少し前から気になっているバーがあるのです。

フォアローゼス模様の灯り看板に書かれている店名は「PURE」。店の上部には、緑色で「レストラン&バー ピュアー」と書かれた看板も出ています。なんとなく良さげな雰囲気なんだけど、どうかなぁ…。

よっこいしょと扉を開けて、店内をのぞきこみます。新しい店に入るときは、いつもこの瞬間が緊張するんですよねぇ。

「いらっしゃいませ」。先客はおらず、落ち着いた感じの店主(マスター)が、カウンターの奥のほうで迎えてくれます。

店内は直線カウンターのみ。10人座れるかどうかといった大きさです。「どこに座ればいいですか?」とたずねると、「お好きなところへどうぞ」とのこと。カウンターの手前や奥は、その場所を好む常連さんもいそうなので、ちょうど真ん中あたりに座っちゃいますか。

カウンターの中の壁一面に、ウイスキーやカクテルのもとになるスピリッツ、リキュール類がずらりと並んでいます。これは期待できそうです。

この場所に、お客さんの名前が書かれたキープボトルがずらっと並んでたりすると、入った瞬間にがっくりきたりするんですが、この店はそういうことはないようです。いや。キープボトルがずらっと並んでいても、ちゃんとしたいいお店というのもあるんですよ。「ペルル」(鷺ノ宮)や「パパ・ジョン」(野毛)、「コモ」(山手)みたいに。ただし、確率的には少ないように思います。

まずは「ジンフィーズ」(←メニューに記載されているとおりの表記。700円)をいただきましょうか。

スピリッツに砂糖と炭酸を加えるカクテルを、一般的に「フィズ」と呼ぶらしいのですが、ジンフィズは、このフィズ・スタイルのカクテルの代表選手なのです。レモンジュースも加えて、シャララララァ~とステア。「はいどうぞ」と、おしゃれなグラスで出てきました。

クゥ~ッと、まずひと飲み。うん。これはおいしいですね。

店主はいったん、カウンター奥にあるカーテンの向こうに引っ込みます。どうやらあの先に厨房があるようですね。

しばらくして、お皿を手に戻ってきました。「お通しのルッコラとクラゲのサラダです」。なんと、お通し(300円)もおしゃれですねぇ。ただ、よく若者向けの店で見かけるようなチャラチャラしたおしゃれさではなくて、「きっちり作りました」という感じのおしゃれさなのが好感がもてます。

そこへ新しいお客さんの登場です。私と同年代かもうちょっと若いぐらいの男性ひとり客。すぐにバーボン(ブラントン)のダブルをロックでもらって飲み始めます。店主とのやり取りを聞いていると、けっして馴れ合った話し方ではないものの、言葉の端々から、常連さんであることがうかがえます。

このくらいの世代の男性ひとり客、しかも、お酒が好きそうなお客さんが、常連さんとしてやってくるところから見ても、なかなかいいお店そうです。

表の看板に「レストラン&バー」とあるとおり、店内のメニューを見ても、ウイスキーやバーボン、カクテルもさることながら、料理メニューも充実しています。料理のサイズにM(ひとり用)とS(半分)があるところも、呑んべ向けでいいですねぇ。

1,000円を超えるメニューが少ないのもありがたいところ。今日のメニューの中では、ピザやパスタなどの食事系メニュー(これらは1,000~1,400円ぐらい)を除くと、「舌ビラメのムニエル」がちょうど1,000円で、あとはすべて千円未満です。

「“活”生鮮 殻付き生ガキ」は、黒板に別書きされているので、特におすすめなのかなぁ。これが1個250円となっていて、1個単位で注文できるようなのです。

となりのお客さんは、さっきからグイグイとバーボン・ロックをやっていて、すでに3杯目に入っています。そのお客さんによると、「この生ガキなんかも、こういう値段じゃ出せないようなものが出るんだよねぇ」とのこと。すべての料理がそんな感じなのだそうです。

このお客さんは沖縄出身とのこと。店主から「あなたは?」と聞かれ、「愛媛なんです」と答えると、「おや。それはうれしいですねぇ。私も松山なんです」と店主。いやぁ、なんと郷里の先輩でしたか。

となりのお客さんによると、店主は元々日本で一番古い某ホテルにいて、11年ほど前にこの店を開店したのだそうです。「この場所でのバーの営業ということで、苦労されたようですよ。今の価格設定よりも100円ぐらい上がると、もうお客が来なくなったりするんだそうです」とそのお客さん。

なるほどなぁ。ショートカクテルの標準価格が600円。ロングカクテルの標準価格が700円ですからねぇ。「日登美」(新井薬師前)よりも安い。

私もおかわりをもらおかな。ちょっと風邪気味なので、「ホット・バタード・ラム」(600円)でももらいましょうか。

ホット・バタード・ラムは、名前のとおりラムのお湯割り(?)に砂糖とバターを入れて、上にナツメグをふりかけたものです。この店のものは、ナツメグが種のまま入っているほか、バターが上に浮いていて、自分でかき混ぜて飲むのがおもしろいところですね。あぁ、あったまる。

となりのお客さんは、「最後にスパゲティをお願いしようかな。いいかなぁ」と店主に確認しています。パスタ類は手間も時間も(他のつまみ類に比べると)かかるんでしょうね、きっと。

野方界隈には、いろいろといいお店が多いらしいので、ちょっと探ってみたいですね。先日、やきとんの「秋元屋」さんが開店したことでもありますし、他にも何軒か見つけておくと、野方で途中下車しやすいですからねぇ。

となりのお客さんが、おいしそうなスパゲティを食べはじめたのを見届けてから、おもむろに腰をあげます。「どうもごちそうさまでした」。ちょっと様子見の予定が、1時間半ほどくつろいでしまいました。今日は1,680円(1,600円+税)でした。

年中無休でやってるようなので、また来てみなきゃね。

店情報

《平成16(2004)年2月13日(金)の記録》

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「竹よし」での夕食会が終わり、同じ方向に帰るHsさんといっしょに店を出ます。「も [続きを読む]

受信: 2004.05.03 09:59

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