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ゆっくり飲ませて … うなぎ串焼き「川二郎(かわじろう)」(中野)

横浜での仕事を終えて、JR中央線・中野駅を降りたのは午後9時。ちょっと「川二郎」にでも寄って帰りましょうか。「川二郎」は、漫画「美味しんぼ」(80巻)でも紹介されている、うなぎ串焼きのお店です。夏じゃなくてもウナギが効くかなぁ。

「こんばんは」と店内へ。L字カウンターの角のあたりに3人分程度の空席があり、その真ん中、ちょうど角のところに陣取ります。

お通し(多分サービス)のお新香を出してくれた店主に、「ビールと、ウナギをひと通りお願いします」と注文します。

ビールはキリンラガーの大瓶が500円です。そのビールを、トクトクとグラスにそそぎ、本日の1杯目をググゥ~ッと飲み干します。ん~。んまい!

そこへ、いかにも水商売風の年配の女性を先頭に、女性2人、男性2人の4人組が入ってきました。「4人だけど、入れる?」とその女性(以下、連れのみなさんの呼び方にしたがって“ママさん”と書きます)。口ではそう確認しながらも、すでに4人とも店内になだれこんでいるところがすごいですねぇ。見てわかるとおり、店内には詰めてもあと2人分の席しか残っていない。

カウンターの一番奥に座っていた男性2人連れが、「じゃ、われわれが帰りますからどうぞ」と席をたって、お勘定をはじめます。

そして、私が右側に詰め、私の奥の人がズリッと店の奥側にずれて、間に4人分の空席ができました。「あぁ、よかった、よかった。どうもありがとう」と、出口に向かう男性2人にあいさつしながら、ママさんグループ4人が腰掛けます。すでに、けっこう飲んでいるようで、4人ともけっこうハイテンションです。なにしろ9時過ぎだからなぁ。この時間から飲みはじめてるのは私ぐらいか。

ウナギの串焼きも出てきました。ひと通りは、ズラリと6本です。この6本の組み合わせは、タネのあるなしによって変わることもありますが、だいたいは串巻き(200円)、レバー(200円)、肝焼き(150円)、ヒレ(170円)、エリ(150円)、八幡巻き(250円)の6本で、合わせて1,120円のことが多いようです。レバーがないときは、短冊(250円)が入って、1,170円になることもあります。

ママさんグループ4人は、ビールを2本ばかりもらったあと、件(くだん)のママさんから「このお野菜をぜ~んぶ(全種類)焼いてください」と、タネケースの上にのっている野菜の串を指差しながら注文が入ります。「まずはウナギを食べてください。野菜はそのあとでお願いしますね」と店主。「はいはい。おまかせします」と返事したママさん、私のビール瓶をぱっと取ると、「はいっ。おにいさん! 飲もう! 私みたいなおばあさんで悪いけど、袖(そで)すり合うも、っていうからね」とお酌してくれます。あ。どうもどうも。

さてウナギ。まずはレバーからいきましょうね。レバーは、その名のとおりウナギの肝臓をずらりと串に刺して焼いたものです。トロッとした食感が実にいいですね。本当は日本酒に合わせたい一品です。レバーは、ウナギ1尾から1個(1対)しかとれないので、貴重品なのです。同じウナギの串焼きを出す新宿思い出横丁の「カブト」では、レバーは単独では注文することができず、ひと通りのセットの中の1本として供されるだけなのです。この店も、もしかするとそうかもしれませんね。

同じような名称の肝焼き(きもやき)は、肝臓を除く内臓全体を焼いたものです。ただし、苦袋(にがぶくろ)と呼ばれる胆嚢(たんのう)部分はとっているようです。牛や豚のモツもおいしいですが、ウナギのモツもいいですねぇ。お酒がすすむ一品です。

ヒレは、まさにヒレです。ヒレという言葉からは、かなり小骨っぽい舌触りをイメージされる方もいらっしゃると思いますが、そんなことはまったくありません。ニラと一緒に巻き込まれていて、とってもおいしい。

エリは、頭のすぐ後ろ側の肉の部分。カブトと呼ばれることもあるところですね。前述の「カブト」なんて、なにしろそれを店名にしているぐらいですから、ウナギの串焼きとしては一般的な食材なんでしょうね。

となりのママさん。お酌してくれるのはいいんだけど、ちょっと飲むとすぐに「さぁ! 飲も!」と次々に進めてくるので、なかなか大変。もうちょっとゆっくりと飲みたいんだけどなぁ。きっと、自分のお店では、こうやってお客さんにどんどん飲んでもらうようにしてるんでしょうね。そんな様子が伝わってくるようなお酌の仕方です。

さぁ。ウナギのほうは、いよいよ身の部分です。串巻きは、ウナギの身を縦に細く切って、串に巻きつけて焼いたものです。「鍵屋」(根岸)などで出されている「うなぎのくりから焼き」もこれですね。ただし、くりから焼きはタレ焼きのことが多いと思いますが、この店の串巻きは塩焼きなので、身の味をしっかりと味わうことができます。

そして八幡巻き(やはたまき)。これは、同じく縦に細く切った身をゴボウのまわりに巻きつけて焼いたものです。

カルシウム(中骨の唐揚げ、300円)も食べたかったのですが、今日は売り切れとのこと。残念ながら、ここで終了としたのでした。お勘定は1,620円。約1時間の滞在でした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年3月5日(金)の記録》

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先日食べたばかりなのに、またウナギです。でも今日は白焼(しらやき)や蒲焼(かばやき)ではなくて串焼き。こうやって食べるウナギの各パーツがまたうまいのです。 ウナ... [続きを読む]

受信: 2004.11.28 22:57

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