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2004年3月

羊にはじまり... … バー「羊仔(ようこ)」(中野)

路傍」を出て、中野サンモール(中野駅北口と中野ブロードウェイを結ぶ商店街)を渡ります。本日のラストとなる3軒目は、バー「羊仔」です。まさに、羊(肉)ではじまり、羊(仔)で終わる一夜になりそうですね。

「こんばんは」「やぁ。いらっしゃい。久しぶり。奥のほうへどうぞ」と店主(マスター)。

この店は、店内空間がL字型をしているのです。Lの左上のところが入口になっていて、そこからLの右下(店の最深部)に向かって、『~』の字型にカーブしたカウンターが、斜めに貫いているのです。

手前のほうは、4~5人の先客が並んでいるものの、一番奥にはちょうど2人分ぐらいの空きがあるようです。そして、われわれがそこに入ると、店はほぼ満席。それくらいのキャパシティの小さいお店なのです。

それにもかかわらず、店の側はカウンター中央に店主、入口側には大おかみ、そしてわれわれのいる奥側にはおかみさんと、3人で切り盛りしているのですから、ぜいたくなサービス空間です。

Ebiさんは、1杯目としてギムレットを注文します。私はジンフィズをもらおかな。

この店のカクテルは、1杯400円という信じられない安さなのです。私が知ってる(ちゃんとした)バーの中では、もっとも安いんじゃないかなぁ。

この店の看板には「中野で一番古い店」と書かれています。昭和34(1959)年の創業ですから、店の歴史が、私と同い年なんですね。切り盛りするマスターは昭和9(1934)年生まれの70才ながら、見た目はもっと若々しい。

さぁ。ラストはハイボールです。日本酒を続けてきて、最後にいただく炭酸のシュワシュワ感が心地よいですね。

どうもごちそうさまでした。お勘定はふたりで1,600円。ひとり800円ずつ(カクテル2杯分ずつ)の明朗会計ですね。やぁ、よく飲んだ。

それにしても、今日行った3軒が、それぞれ徒歩1分以内の圏内にそろっているというのが、中野5丁目のすごいところですねぇ。

店情報 (前回)
・Ebiさんのブログ(写真つき)

《平成16(2004)年3月19日(金)の記録》

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店情報: バー「羊仔(ようこ)」(中野)

【このお店は現在閉店しています】

  • 店名: バー「羊仔」(ようこ)
  • 電話: 03-3387-1855
  • 住所: 164-0001 東京都中野区中野5-52-4
  • 営業:
  • 場所: 中野駅からサンモールを抜けブロードウェイの入り口を左折。大通り(中野通り)へ出る前の角を右折した右手。
  • メモ: 昭和34(1959)年創業の中野5丁目で一番古いバー。カクテル1杯400円。
  • HTML版(2003年以前): (03.03.01)(03.01.11)(03.01.06)

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ゆっくりと樽酒を … 居酒屋「路傍(ろぼう)」(中野)

神居古潭」を出ると、目の前の角にあるのが居酒屋「路傍」です。ということで、1軒目の店を出るなり、2軒目に突入。この間、わずか10秒程度。

「こんばんはぁ」と店内に入ると、J字型カウンターのみ、約10席の店内は9割がたぐらいの入り。ふたり分並んだ空席はない状態です。しかしながら、右のほうに座っていたふたり(それぞれひとり客)が、「ちょうど帰るところですからどうぞ」と声をかけてくれます。

「どうもすみません」とあいさつをして、そのお客さんたちと入れかわりに、カウンター右端の位置に陣取ります。ちょうど「千福(せんぷく)」の酒樽の前ですね。ほんじゃ、まずはこの樽酒をいただくことにしますか。

樽酒は、大きな樽からトクトクと片口の器に注がれ、それから1合升に移されます。そして、かたわらにはあら塩を盛った小皿がつけられて登場です。

お通しに出てきたのは…。なんだろう。大根の干したのを煮たものなんだけど、切干大根じゃない。なんですか、これは。「割干(わりぼし)大根というんですよ」とおかみさん。この店は店主とおかみさん(店主の奥さん)のふたりで切り盛りされているのです。

ここ「路傍」と、中野駅南口側にある「北国」は、会話で盛り上がっていくスタイルの居酒屋です。今日も店主夫妻を中心に、さまざまな話題が広がります。

話をしている間に、おかみさんが、小鍋でなにやらジャラジャラとやりはじめ、しばらくしてみんなに「炒り大豆」が少しずつ出されます。「ちょっとさめてからのほうが歯応えがいいですよ」と言われますが、ついつい手が伸びてしまうのが、豆ですねぇ。

「ちょっとですけど、イブリガッコも残ってるのでどうぞ」。いやぁ。これもおいしいんですよねぇ。なんだか、店主夫婦の家に遊びに来て、そこで飲んでいるようなやわらかい雰囲気なのです。

そうそう。どういう会話の展開だったかは定かではありませんが、店主の話では、武蔵新田(東急多摩川線)にある「三嶋屋豆腐店」(03-3759-7565、大田区矢口2-5-14 )の青大豆の豆腐がおすすめなのだそうです。ただし、水にさらすと普通の豆腐になってしまうので、気をつけないと、なんて話もありました。

このあたりで、Ebiさんと「最後に(ウイスキーの)ハイボールが飲みたいねぇ」という話になり、「路傍」も樽酒1杯で腰をあげます。お勘定は2人で2,200円。ひとり1,100円ずつでした。

おそらく樽酒が1合800円で、つまみが1品300円なのだと思います。ということは、お通し(割干大根)以外のおつまみは、サービスしていただいたんですね。そのときには気づきませんでしたが、ありがとうございました。

ちょうど1時間の、ゆったりとした居酒屋タイムでした。

店情報 (前回)
・Ebiさんのブログ(写真つき)

《平成16(2004)年3月19日(金)の記録》

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店情報: 居酒屋「路傍(ろぼう)」(中野)

    路傍
  • 店名: 樽酒「路傍」(ろぼう)
  • 電話: 03-3387-0646
  • 住所: 164-0001 東京都中野区中野5-55-17
  • 営業: 18:00-24:00、日祝休
  • 場所: JR中野駅北口からサンモールをブロードウェイに向かって進む。ブロードウェイ入口手前の路地を右に入り、左側。
  • メモ: 昭和36(1961)年に、現在の主人のお母さんが創業。以来40年以上の歴史をもつ酒房。現在は創業者の息子夫婦が切り盛りしている。昔ながらの普遍的居酒屋の姿を守ろうとしている。したがって、肴も冷凍食品やできあい食品はなく、基本的に注文を受けてから作る。季節の野菜などはカウンターの中に切られた囲炉裏で焼いてくれる。メニューには価格表記はないが樽酒(800円)のほか、料理は岩魚(800円)、万願寺唐辛子(400円)、きみの玉手箱(700円)など一般的な肴類は7~800円程度。野菜を焼いてもらったりするのは4~500円程度のようである。(2005年10月調べ)
  • HTML版(2003年以前): (03.02.07)(03.01.11)(02.12.20)(01.01.05)(00.10.27)(00.10.26)

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塩でもいける上質羊肉 … ジンギスカン「神居古潭(かむいこたん)」(中野)

金曜日の今日は、フォーラム(パソコン通信)の先輩、Ebiさんと、中野駅で待ち合わせて飲みに出かけます。

Ebiさんも、中央線沿線族ではあるものの、ホームが小金井方面。「中野あたりはよくわからないから、まかせるよ」との仰(おお)せ。さて、どこにしましょう。

魚がよければ「第二力酒蔵」や「陸蒸気」「らんまん」。普通の居酒屋ならば「北国」や「赤ひょうたん」。食事もできるバーならば「ブリック」。うなぎの串焼きの「川二郎」や、「武蔵野そば処」の山菜天で一献というのもいいなぁ。候補店がたくさん思い浮かびます。

「そうだ。ジンギスカンの美味しい店があるらしいんですが、ひとりじゃ入れないという情報もあって、今まで行ったことがないんですよ。そこどうでしょう?」「脂っこいものは控えるように言われてるんだけど、たまにゃいいか」とEbiさんの賛同も(むりやり?)得て、中野駅北側に広がる中野5丁目居酒屋街の最深部に向かって足を進めます。

ジンギスカンに関しては、「東京ジンギス倶楽部」や、北海道新聞の「探偵団がたどるジンギスカン物語」などを読んで、耳学問としては知っているのですが、実際のものはあまり食べたことがないのです。夏場にビアガーデンに行って食べるぐらいかなぁ…。

さぁ、到着しました。ウナギ串焼きの「川二郎」にもほど近いこのお店、名前を「神居古潭(かむいこたん)」と言います。「神居古潭」というのは、北海道の旭川近くの地名でもあります。石狩川上流にある峡谷で、アイヌ語の「カムイ・コタン」(神の居所)に由来する名称なのだそうです。

ちょうど角地のところにある店は、赤い大きな電灯看板が店の上部全体にあって、とっても目立つ存在です。その角をはさんで左右両側に入口の引き戸。右側の入口のほうが大きいので、こっちを開けてみようかな。ガラガラ。「こんばんは。2人ですけど…」。

店内は、小さいカウンターだけ。6人も座ればいっぱいで、こちら側4席にはそれぞれ2人連れの先客が2組座って、ジンギスカンをつついている。「いらっしゃいませ。それじゃ、こちらの入口からお願いできますか」と、店主らしき男性に、左側の入口を指し示されます。

いったん店の外へ出て、左側の入口から店内へ。入ってすぐのカウンター席に陣取ります。カウンターの椅子のところには、布製のしっかりとしたエプロンが置いてあります。コートと背広の上着を脱いで、さっそくそのエプロンを身につけます。

やはり先ほどの男性が店主のようで、ほかにもうひとり女性がいて、このふたりでお店を切り盛りしているようです。その店主が、お通しを出してくれながら、「飲みものは何にしますか」と聞いてきます。ジンギスカンだから、やっぱり生ビールかな、なんて相談をして、「生ビール(460円)を2つお願いします」。

注文を聞かれたのはこれだけ。カウンター席には、炭火の入った七輪が埋め込まれていて、すでに鉄のジンギスカン鍋が熱くなっています。その上に、モヤシ、ピーマン、玉ネギ、キャベツ、ニンジン、そしてなんとニガウリ(ゴーヤ)などの野菜がジュワァ~ッという音とともに置かれます。

それとは別に、長円形の銀色皿に盛られた肉が出てきます。これが「ジンギスカン(並)」(800円)2人前のようです。この「ジンギスカン(並)」というのが、この店のデフォルトのようで、入ってくると、注文しなくても必ず出されるようです。

それにしても、きれいな肉ですねぇ、これは。マグロの赤身と中トロの間ぐらいの色合い。肉の形状(1切れごとの厚さや大きさ)的にも、マグロの刺身っぽい感じ。「さっと火が通る程度でいいですからね。焼き過ぎると硬くなります」と店主。

されじゃと、ひと切れ目の肉を鍋へ。ジュゥゥ~ッ! なるほど、これが前述の「東京ジンギス倶楽部」のみなさんがいうところの「しあわせの音」なんですね。この最初のジュ~ッという音が、ジンギスカンをやる際のもっとも重要な、儀式的な一瞬なのだそうで、『肉の投入が早過ぎるなどして充分な「しあわせの音」が発生しなかった場合、肉を投入した者は皆から白い目でにらまれることになる』とも書かれています。

すぐにひっくり返して、裏面もジュ~ッと焼いて、小鉢に用意されたツケダレをつけてパクリ。うわぁ。うまいっ! 「もっとクセがあるかと思ったんですけど、ぜんぜん匂いなんかもないですねぇ」と問う私に、「でもマトンなんですよ」と店主。しかし、その顔は自慢げです。いい肉を仕入れてるんでしょうねぇ、きっと。

「これで並ですか」「そう。それで並ですよ」「じゃ、次は特上(1,000円)を2人前ください。それと生ビールもおかわり」。最初の肉はあっという間に食べ終わり、肉の追加です。

店主が、野菜をジュワァ~ッと追加してくれます。このモヤシが、先端と根の部分がきっちりと処理されていて、歯応えも実にいいのです。

特上のジンギスカンは、すっかりマグロのトロの感じで、ピンクが美しい。「人によっては、塩だけで食べる方もいらっしゃいますよ」。ジンギスカンには、肉を焼いてタレをつける「後付け」という方法と、タレにつけた肉を焼く「味付け」という方法の2種類があるそうなのですが、そのどちらも、羊肉の臭みを消すのが主目的なのだそうです。ところが、塩だけとなると、もうごまかしがきかないですからねぇ。ど~れどれ。へぇ。ほんとに塩だけでうまいんだ。これはすごいっ。

ところでご主人。目の前の短冊にある「アイヌネギ」(600円)ってなに? 「北海道産の山菜なんですよ。食べてみますか」。じゃ、お願いします。

短冊には「最初にたのんでください」と書いているけど、今日は途中でもらってしまいました。出てきたのはネギというには幅広い葉っぱ。あれぇ。ギョウジャニンニクに似てますねぇ。「そうですそうです。ギョウジャニンニクなんですよ、これ」と店主。そうだったのか。こうやって焼いて食べるのもおいしいんですねぇ。

ジンギスカンあり、北海道の山菜ありで、店主もきっと北海道の出身と思いきや、なんと秋田のご出身。北海道出身の前オーナーから、8年ほど前に店の経営を引き継いだのだそうです。

そんな店主から「わが故郷(秋田)の、いいジャパニーズ・ワイン(日本酒)もありますよ」と出てきたのが「飛良泉(ひらいずみ) 山廃純米酒」です。

やぁ。羊肉も十分にいただいたので、そろそろ日本酒もいいですねぇ。じゃ、つまみも「カニミソ」(500円)をいただきましょうか。

店のメニューには、ジンギスカンの並800円、特上1,000円、そしてラム肉1,500円のほかに、ラム肉刺身や、鹿刺、ほっき貝、ホッケなど、いかにも北海道の山海の幸的な品々が800~1,000円程度で並び、そのほかにイクラ丼(1,580円)、ウニ丼(1,780円)なんてメニューもあるのです。

この店、2階にも8人ばかりの席があるようで、お客さんが上がったり下りたりしています。ジンギスカンはあっという間に食べられる状態になるので、お客さんたちの回転もはやいようです。私たちがいるカウンターも、最初にいたお客さんたちは帰りました。お客さんが帰ると、すぐにカウンター上が片づけられ、七輪に炭が何個か追加されて、上にジンギスカン鍋が置かれます。こうやって、あらかじめ鍋を熱くしておくんですね。

このお酒もいい味ですねぇ。実にすっきりと飲みやすい。小鉢にたっぷりと盛られたカニミソとの相性もいいじゃないですか。「今日はねぇ。ウニもいい品ですよぉ」と店主。そう言われると食べてみたいよなぁ。しかし、丼を食べちゃうと、満腹以上になっちゃいそうだしなぁ、と迷っていると、「ウニ丼の、ウニの部分だけでもOKですよ」と店主。じゃ、それをもらいましょう。「飛良泉」ももう1杯おかわりね。

ガラリと引き戸が開いて、入ってきたのは男性ひとり客。「おひとりですか。ジンギスカンは2人前からになりますが大丈夫ですか?」と店主。「はい。大丈夫です」と、その男性もわれわれの横に座ります。そして、最初からわれわれ2人のところに出たのと同じ量の野菜がジンギスカン鍋に投入され、同じ量の肉がのった銀色皿が出されます。

なるほど。この量を食べることができれば、ひとりでもOKなんですね。この肉であれば、2人前は軽くいけちゃいそうですねぇ。なにしろ、肉自体がうまいですからねぇ。

いやいや。大満足、大満腹です。ウニもおいしかったなぁ。お勘定は2人で12,000円。ひとり6千円ずつでした。他のお客さんのお勘定を見てると、ひとりあたり3~5千円ぐらいのパターンが多いようでした。1時間40分ほど滞在して、店を出たのは午後9時半でした。

店情報
・Ebiさんのブログ(写真つき)

《平成16(2004)年3月19日(金)の記録》

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店情報: ジンギスカン「神居古潭(かむいこたん)」(中野)

  • 店名: 炭火焼ジンギスカン「神居古潭」(かむいこたん)
  • 電話: 03-3385-0371
  • 住所: 中野区中野5-55-9
  • 営業: 18:00-23:00(22:00LO)、日祝は 22:00(21:30LO)、水休
  • 場所: JR中野駅北口からサンモールをブロードウェイに向かって進む。ブロードウェイ入口手前の路地を右に入り、左側の路地に入った右手。中野駅から徒歩5分程度。
  • メモ: ジンギスカン(並)800円、(特上)1,000円、(ラム)1,500円。アイヌネギ 600円、ラム肉刺身 1,000円、イクラ丼 1,580円、ウニ丼 1,780円など。生ビール(中)430円、ワイン(ロゼ、グラス)400円など。

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気分直しの居酒屋浴 … 居酒屋「ふくろ」(池袋)

今日は仕事の関係で15人ほどで宴席。会場は都内のチェーン居酒屋“T”でした。それぞれのグループが、個別に仕切られた空間に案内されるのは今風でいいのですが、いかんせん、その空間が狭い! 地方から出席されている人たちからは、「東京の居酒屋は、見た目はしゃれてるけど狭いねぇ」という声もあがります。

テーブル上には1卓(4人掛け)にひとつずつコンロがセットされ、豚の朴葉(ほおば)焼き風の器がセットされているほか、各自に平皿、小皿、小鉢の3つの取り皿とお通しの器が並び、すでに他のものを置く余地はほとんどない状態。そんな状態なのに、料理は4人用の大皿に一緒盛りで出てくるのです!

「こんな大きな皿、どこに置くんだろう」と思いながら見ていると、店のおにいさんやおねえさんは、けっして自分ではそれらの皿をテーブルの上に置かない。「○○になりまぁす」と料理の名前を言いながら、座っている客のひとりに直接手渡すのです。後は客のほうで勝手にやってくれ、というスタンスなんですね。

渡された客のほうも困ってしまいます。なにしろテーブル上にはスペースはない。しかたなく、「ひとりずつ取って回してねぇ」なんてことで、空中を手渡しの大皿が行き交う状況になってしまうのでした。

しかも、けっこう汁っけのある料理が多いにもかかわらず、宴会を間中、最初にセットされていた3皿以外の取り皿は出てこない。最後のほうは、いろんな料理の味が混ざって、なにがなんだか…、といった状態だったのでした。

さらにさらに。飲み物は飲み放題だったのですが、店員さんがほとんど来ない(客の数に対して、店員数が非常に少ない)ため、ほとんどおかわりの注文はできないのです。「料理を持ってきてくれたついでに…」と思っていても、その料理が、上に書いたように近くの客にパッと手渡したら、店の人はいなくなっちゃうような出てきかたなので、注文の機会がない。飲み放題なのに、テーブル上には飲み干された空のグラスがずらりとならんでるという、なんとも不思議な光景なのでした。

しかしながら、お店自体はかなり繁盛しているようで、お客さんがひっきりなしに入ってくる。人気店であることは間違いないようです。もしかすると、少人数でやってきて、普通に一品ずつたのむようなやり方だと、個室風でくつろげるのかもしれませんね。飲み放題付きの宴会コースがぱっとしないだけなのかも…。

今日のメンバーが、30代半ばから50代ぐらいの年齢層だったということもあるのかもしれませんね。若い人たちのように、お店の人が近くにいようがいまいが、大きな声で「す・み・ま・せぇ~~んっ!」と呼びつけて、「お酒おかわり!」とか、「お皿取り換えて!」とやれるのであれば、お店に対する印象も違ったものになるかもしれません。

そんなこんなで、個人的にはかなり不満を感じた宴席を終えて、自宅に向かうため山手線に乗り込みます。ん!? この方向の山手線だと、途中、田端、大塚や池袋を通るぞ。まだ時間も早いし、ちょっと途中下車して、気分を変えてから帰宅しますか。

どこにしようかなぁと迷いながら、結局降りたのは池袋。久しぶりですねぇ、池袋も。「いいお店がありますよ」というご紹介のメールをたくさんいただいている場所でもありますが、今日は1軒目の口直しなので、勝手を知った店にしときましょうか。

向かったのは西口のすぐそばにある大衆酒場「ふくろ」です。今までは沖縄料理の「おもろ」がある側の入口から入っていたのですが、今日は気分を変えて、反対側から入ってみましょうね。この店は、2本の平行する路地の間に建っていて、両方の路地に面してそれぞれ入口があるのです。

店内は、両方の路地を結ぶように細長い長方形になっていて、その内部をグルッと取り囲むようにカウンター席が設置されているのです。ただし、渋谷の「富士屋本店」のような、全周を取り囲むカウンターではなくて、長辺の一方向が、厨房等のスペースによって一部切りかかれています。

しかし、軽く見積もっても40人ほどは座れようかというカウンターが、なんと満席なのです。しかたない、2階にあがるか。なにしろ、この「ふくろ」という酒場はビルの中にあって、1階から3階までのフロアがすべて居酒屋空間になっているらしいのです。

私自身、1階以外で飲むのはこれがはじめて。いったいどんな造りになってるんでしょうねぇ、2階は。期待に胸をふくらませながら、ちょっと急な階段をのぼります。そして、目の前に広がった光景は! ……。1階とまったく同じでした。3階も同じなのかなぁ、もしかすると。

その2階には、一部ではありますが空席もあり、私もそのひとつに腰を落ち着けます。

「いらっしゃいませ」と、そのカウンターを担当するおねえさんがお通し(200円)を持ってきてくれるのも1階と同じです。カウンターは、向こう半分と、こっち半分をそれぞれひとりずつ。フロア全体でふたりのおねえさんが担当しているのです。客の数あたりの店員数でいえば、この店もけっして多くないのですが、なにしろカウンターがそのおねえさんを取り囲むようにできているので、目はよく行き届くのです。

「焼酎と炭酸をお願いします」。まずは飲み物から注文します。この店は、焼酎は焼酎だけとしてガラス製の1合ビン(徳利型のもの)で出てくるのです。これが190円。それに自分の好みに合わせてビン入りの炭酸(130円)や、ウーロン茶、サワー(の素)、ホッピーなどを注文するのです。それとは別に、氷をたっぷりと入れたサワーグラスが渡され、自分で好きに調整します。カウンター上には、マドラー付きの氷入れもどんと置かれ、準備完了です。

さて。つまみですね。さっきの店で、空中を行き交う大皿料理(苦笑)を何品かいただいたので、つまみつまみした肴(量は多くなくて、酒がすすむ品)にしましょうか。ほんじゃ、煮こごり(400円)をお願いします。

すぐに出てきた煮こごりは、平皿上に8切れ。4切れずつ2列にきれいに並び、横には練りガラシが添えられています。煮こごりは、見た目もきれいなんですよねぇ。

この店は、なにしろ中高年男性のひとり客が多くて、みなさん比較的もの静かに飲まれています。だいたい1~2品を目の前において、ちびりちびりと焼酎や日本酒をやっているようです。いわゆる「ベテラン呑んべ」が多いお店なんですね。

つまみも、焼き物、煮物、天ぷら、刺身、酢の物と、呑んべ好みのする品々が、400~600円ぐらいの価格帯を中心として並んでいるのです。たとえば、刺身はマグロ刺しが500円、ハマチ刺しが550円、盛り合せなら1,000円など。天ぷらはメゴチ天、キス天がそれぞれ400円、盛り合せなら600円などなど。

さて。焼酎をおかわりするか。というか、さっきたのんだ焼酎1本と炭酸1本で、ちょうど2杯分の酎ハイが作れるので、「おかわりする」といっても、残っている半分ずつをグラスに注ぐだけですけどね。目の前の氷入れから、氷も追加します。

つまみは、「くるみ」(300円)をもらってみるかな。

つまみを選ぶときに、メニューを見て「これは」と思うことと、まわりの人たちが食べてみるのを見て「おいしそうだなぁ」と注文することの2つの場合が多いのですが、さっきたのんだ「くるみ」は前者です。「くるみ」なんてメニュー、ほかの居酒屋でもあまり見たことがないので、どんなものが出てくるか楽しみでもあります。

「くるみです。お待たせしました」。大ぶりの小鉢に、ペーパーが敷かれ、その上に軽く塩がまぶされたクルミの実がたっぷり。なるほど、乾き物風のクルミなんですね。

このクルミをポリポリとかじりながら、いただく酎ハイのうまいこと。量が多すぎるかと思っていたのに、けっきょくきっちりと食べてしまいました。

「どうもごちそうさま」。おねえさんが、目の前でレシートを集計して、「1,220円です」とお勘定をすませます。まさに、どっぷりと居酒屋浴ができるお店ですよねぇ、この店も。1軒目でガクンと落ち込んだ気分を、すっかり盛り返して帰宅したのでした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年3月18日(木)の記録》

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店情報: さかば「ふくろ」(池袋)

    ふくろ
  • 店名: さかば「ふくろ」
  • 電話: 03-3986-2968(代)
  • 住所: 171-0021 東京都豊島区西池袋1-14-2
  • 営業(1F): 08:00-24:00(途中14:00-15:00は調理が必要な料理は注文不可)、無休(正月三が日は休み)
  • 営業(2・3F): 16:00-23:30(日祝は 15:00-22:30)、無休(正月三が日は休み)
  • 道順: 池袋駅西口(東武百貨店本館)を出て左へ。ちょっと先右手の東武会館別館(5番出口)の先を右折した先、左手。西口を出て1~2分。
  • メモ: 1階のカウンター席は朝からいつも賑わっている。1階(カウンターのみ)は朝の7時から、2階(カウンターとテーブル)と3階(テーブルと座敷)が夕方の4時(休日は3時)からの営業になっている。酒の肴としては、だいたいなんでも揃っているうえに、いずれも安い(200円から)。お通しは250円。
    毎月8日には「料理全品が半額」になる謝恩サービスを実施中。
    〔ホワイトボード(2016年6月の例)〕刺身4点盛(まぐろ、ぶり、平目、たこ)850、かつを刺身530、こち刺身530、めかぶポン酢380、ぶり刺身580、くじらベーコン530、くじら刺身580、合鴨ロース580、まぐろぶつ480、まぐろ刺身530、北海たこ刺身530、馬刺650。白ばい貝430、かぶみそ330、五目さつま揚380、エリンギ天ぷら380、まいたけ天ぷら380、アボカド天ぷら380、チーズ揚げ餃子380、チキンナゲット380、むしシューマイ330、若採りザーサイ430、チャンヂャ漬380、小松菜おひたし380、刺身こんにゃく380、冷しなす奴380、枝豆380、玉子豆腐250。
    〔磯料理〕まぐろぬた480、いか納豆480、いかソーメン480、まぐろ納豆480、月見430、山かけ530、みそこんにゃく330、板わさ380。
    〔酢の物〕わかめ酢330、もずく酢430。
    〔焼・炒物〕野菜炒め380、レバ塩焼430、タン塩焼430、タン炒め480、レバ炒め480、豚生姜焼530、いかバター焼480、肉野菜炒め530。
    〔揚げ物〕マグロメンチ430、若鶏から揚げ480、めごちフライ430、きすフライ430、メンチカツ430、いかフライ430、たこ唐揚げ480、川えび唐揚げ480、ハムカツ380、竹輪磯部揚げ430、揚げしゅうまい380、フライドポテト380、肉ジャガコロッケ380、豚かつ480、豚かつ煮530、メンチカツ煮480、玉子とじ430、めごち天ぷら430、いんげん天ぷら380、なす天ぷら380、かぼちゃ天ぷら380、いか天ぷら430、きす天ぷら380、小柱かき揚げ380、やさいかき揚げ380、揚げ出しなす430、揚げ出し豆腐380、厚揚げ380、天ぷら盛り合せ650、野菜天盛り合せ530。
    〔一品料理〕韓国のり200、納豆200、えんどう豆250、いか塩辛250、オニオンスライス330、しらすおろし330、チーズクラッカー430、うめぼし330、冷奴330、野沢菜漬け380、胡瓜の浅漬330、お新香380、トマト380、らっきょ380、さつま揚げ380、エイヒレ焼430、餃子380、ウインナー380、マカロニサラダ380、ジャーマンポテト430、数の子わさび漬330、目玉焼380、ハムエッグ380、つくね焼330、カレービーンズ330、くるみ花豆330、ミックスナッツ330、もろきゅう330、うめきゅう330、豚足380、水餃子380、もつ煮込み430、もつ煮込み豆腐480、ツナサラダ530、生野菜盛り合せ530。
    〔焼魚〕にしん塩焼480、さば文化干焼530、ほっけ開き干焼480、赤魚開き干焼480、焼たらこ480、いわし丸干焼430。
    〔食事物〕ライス200、焼おにぎり330、焼うどん530、焼どば530、うめ茶漬け430、さけ茶漬け430、たらこ茶漬け430、のり茶漬け430、ざる中華530、ざるうどん・そば480。 〔飲み物〕生ビール(大)650・中生400(8日以外の平日08:00-11:00は中生200)瓶ビール(大)500、清酒320、焼酎瓶詰(180ml)250、ホッピー(焼酎別)220、ハイレモン200、ウーロン200、緑茶200、タンサン150、ミネラル150、コカコーラ200、生酒(300ml)600、マッコリ(300ml)600、など。(2016年6月調べ)
    〔鍋物(冬季のみ、テーブル席は2人前から)〕あんこう鍋850、よせ鍋850、かき鍋700、はまぐり鍋650、つみれ鍋650、たらちり650、湯豆腐480。(2016年2月調べ)

    〔磯料理〕刺身盛り合せ800、ぶり刺身550、生まぐろ刺身500、北海たこ刺身500、つぶ貝刺身500、ホッキ貝刺身500、かつを刺身500、活北海たこポン酢450、山かけ500、いか納豆450、いか刺身450、まぐろ納豆450、まぐろぬた450、しめさば450、月見400、たこぶつ400、など。〔酢の物〕もずく酢400、わかめ酢300、など。〔一品料理〕板わさ350、お新香350、マカロニサラダ350、らっきょ350、豚足350、野沢菜漬け350、トマト350、みそこんにゃく300、うめぼし300、冷奴300、ウインナー350、しらすおろし300、もろきゅう300、いか塩辛250、えんどう豆250、納豆200、野菜コロッケ350、厚揚げ350、揚げ出し豆腐350、いか丸焼き480、小柱かき揚げ350、いかバタ焼480、いわし丸干焼400、もつ煮込み400、もつ煮込豆腐450、水餃子350、餃子350、生野菜盛り合せ500、ツナサラダ500、たこ唐揚げ450、キムチ400、白子天ぷら400、酒盗300、くるみと花豆300、つくね焼300、エイヒレ焼400、にこごり400、松茸茶わんむし400、ほたてフライ400、かきフライ600、オニオンスライス300、焼うどん500、ジャーマンポテト400、自家製あんきも450、ほっけ開き干焼480、赤魚開き干焼480、さけハラス400、天ぷら盛り合せ600、野菜天ぷら盛り合せ500、にしん塩焼450、タン塩焼400、かれい唐揚げ500、五目さつま揚げ350、きす天ぷら400、きすフライ400、かれい煮付け500、肉じゃが450、焼そば500、など。〔鍋物(冬季)〕あんこう鍋700、よせ鍋800、かき鍋650、キムチ鍋650、さけ白子鍋650、つみれ鍋600、たらちり600、はま鍋600、湯豆腐450、かき柳川鍋650。〔飲み物〕生ビール(大)650、瓶ビール(大)450、清酒(正一合)260、焼酎(正一合)190、ホッピー(焼酎別)190、レモンハイ(焼酎別)160、ウーロン茶160、タンサン130、など。(2008年11月調べ)
  • HTML版(2003年以前): (03.05.05)(01.10.09)

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ニューオーリンズの香り … パブ「AL'S PUB(アルズ・パブ)」(鷺ノ宮)

竹よし」での夕食会を終えて、Myさん、Hsさんたちと6人で二次会に出かけたのが、鷺ノ宮にあるアメリカ南部料理の店、「AL'S PUB(アルズ・パブ)」です。Myさんは、この近くに住んでいて、この店でも常連さんのようです。

店主はアメリカ・ルイジアナ州出身のアレンさん。アレンさんのお店だから「アルズ・パブ」という名前なんですね。

入口の間口は、どっちかというとせまいのですが、店に入ってみると意外と奥行きがあって広い。このカウンターは、どう説明すればいいんでしょう。「ら」の字のような形かなぁ。丸っこい部分は「ら」の字から受ける印象よりはずっと小さいですが…。

店内に先客はなく、われわれ6人は、カウンターのその丸っこい部分をぐるりと取り囲むように座ります。丸っこいカウンターの中に、椅子が1個置いてあって、ここが店主のアレンさんが座る場所のようです。

さっそくワイルド・ターキー(バーボン)のボトルが出てきて、それぞれ水割りやロックを作ってもらいます。私はロックでお願いしますね。そして、みんなでカンパ~イ!

料理のほうは、この店らしいものをもらいましょうということで、Myさんが注文したのは「シーフードガンボー」(1,800円)と「ビーフステーキ」(3,500円より)です。けっこういいお値段がするんですね。

店は、昭和60(1985)年に開店したそうで、店主も日本語を聞き、話すことが可能です。しかし、ちょっとむずかしい会話になると、英語が混ざってくるようで、Myさんら常連さんも英語まじりで話しています。

まず出てきたのは「シーフードガンボー」。「ガンボー(Gumbo)」というのは、オクラのことなのだそうです。オクラは、実は英語でもokraですが、アメリカ南部ではガンボーともいうのだそうです。そして、料理の「ガンボー」は、このオクラでとろみがつけられた、具だくさんのスープなのです。

この「ガンボー」などのアメリカ南部料理のことを「ケージャン料理」というのだそうです。ケージャン(Cajun)というのは、カナダのアカディア(今のノバスコシア)地方の人を表すアカディアン(Acadian)が転じたものなのだそうです。この地方の人たちが、18世紀の英仏植民戦争にやぶれて追放されて、当時スペインの植民地であったルイジアナ南西部に移住したんですって。

なにしろ、ルイジアナ州あたりは亜熱帯に属する地域でもあるため、南部特産のザリガニ、ワニ、ナマズ、カエル、豆、トマト、ピーマンなどに、ハーブとスパイス類をふんだんにいれたスパイシーでホットな味が、「ケージャン料理」の特徴なのだそうです。歌で有名な「ジャンバラヤ」(パエリアに似た炊き込みご飯)も「ケージャン料理」ですね。

店内にはカラオケもあったりして、なんだか不思議な空間です。レストランのような、バーのような、スナックのような、さらにはケーキやコーヒーもあって喫茶店のようでもあり…。なんなんだろう。分類がむずかしいお店ですねぇ。

ステーキもきました。昔、アメリカ南部(アトランタ)に出張で行ったとき、ボリュームはすごいけど、焼き加減には無頓着というステーキをたくさん食べたので、アメリカのステーキってそんなもんか、と思っていたのですが、ここのステーキはいい焼き加減で、おいしい。

最後に、お土産として「スペシャルキャンディ」(100gあたり600円)をいただきました。このお菓子は、店主が子供のころに食べていた、ニューオーリンズのお菓子なのだそうですよ。

午後10時から、ちょうど真夜中(12時)まで2時間ほど楽しんで、6人で20,500円でした。値段はちょっと高いけど、中野区に居ながら、アメリカ南部(ニューオーリンズ)っぽい空気が感じられるのがいいですね。

店情報

《平成16(2004)年3月13日(土)の記録》

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店情報: パブ「AL'S PUB(アルズ・パブ)」(鷺ノ宮)

  • 店名: アメリカ南部料理「AL'S PUB」(アルズ・パブ)
  • 電話: 03-3336-5173
  • 住所: 東京都中野区鷺宮4-3-15
  • 営業: 18:00-01:00(土は18:30- 、日は -24:00)、月休
  • 場所: 西武新宿線・鷺ノ宮駅を北側(ひとつしかない改札口を出て右側)に出て、西武線を踏切で横切る中杉通り(バス通り)に沿って北上。左手のマクドナルドの手前の路地に左折し、直進約50m、左手。
  • メモ: ニューオーリンズ出身のマスターが作るケージャンフードがおすすめのお店。昭和60(1985)年2月開業。ビール600円、グラスワイン800円、カクテル900円~。ウイスキーはシングル500円~、ダブル800円~。料理はスタッフドチキン1,500円、チーズチキン1,500円、パスタ1,200円~、ビーフステーキ3,500円~、シーフードガンボー1,800円など。つまみメニューはチョコレート500円、ミックスナッツ600円、ポップコーン700円、おまかせピザ1,000円など。

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東京湾の魚・顔見せ … 居酒屋「竹よし(たけよし)」(都立家政)

第2土曜日の今日は、近所の居酒屋「竹よし」の夕食会の日です。夕食会そのものは、第2土曜日と第3日曜日の、月2回の開催なのですが、われわれサラリーマンにとっては土曜日開催はうれしいですね。

夕食会は、飲み放題付きで会費4,500円。昨年までは月1回(第3日曜日のみ)の開催だったので、お客さんからの参加希望を断らなければならないことが多かったらしいのですが、今年からは月2回になったので、今のところ余裕があるそうです。

さて、第27回目の夕食会となる今回のテーマは『東京湾の魚・顔見せ』です。本当は、『東京湾の魚特集』としたかったらしいのですが、ここ数日の強風の影響で、東京湾での本格的な漁が行われなかったため、「顔見せ」になったのだそうです。

キンメダイ(上)とイサキ(下)その「顔見せ」の中でも、メインとなる食材は三崎港であがった金目鯛(キンメダイ)です。三崎港といえば、三浦半島の最先端。「かろうじて東京湾ってとこですかねぇ」と店主。「この金目鯛は、みなさんに姿を見ていただいてから調理しようと思いますので、みなさんがそろわれるまで待ってくださいね」。たしかに、見るからに立派な金目鯛ですよねぇ。東京湾でも、こんなのが獲(と)れるんですね。

そんなわけで、金目鯛は置いておいて、まず出てきたのがキスとサヨリの天ぷらです。なにしろ、ここ「竹よし」は、看板に「天ぷら・すし」と書かれているぐらいで、天ぷらは名実ともに看板商品なのです。サクッと歯応えのいい衣の下に、ホクホクのキスの身。こたえられませんねぇ。

キスとサヨリの中骨唐揚げ事前に用意されていた中骨の唐揚げは、とてつもなくビールに合う一品。「こりゃ、いくらでもいけますねぇ」とポリポリかじります。

野菜の天ぷらも出てきます。タラの芽はわかるけど、こっちはなに? へぇ~っ、これがギョウジャニンニクですか。はじめて食べました。たしかにニンニクっぽい香りがしますねぇ。

ギョウジャニンニクは、ネギの一種なんですが、強いニンニク臭があり、行者がこれを食べて修行したという伝承からこの名がついたのだそうです。

おかみさんからは、薄緑色も鮮やかなフキの青煮と、それとは対照的に濃い緑色で、味も濃いフキの葉煮が出てきます。フキの青煮の上品な味もいいし、フキの葉煮の、ひとつまみでお酒がクイクイいけちゃいそうな味もいいですねぇ。

ここの店主がいかにも職人さん風のきっちりとした味つけだとすれば、おかみさんのほうは感性の料理人といった感じ。味つけも適当にやってるように見えるのに、ぴしゃりとツボにはまった味になるのです。「本当はフキの青煮だけの予定だったんだけど、葉っぱも美味しそうでもったいないから、フキの葉煮も作ってみたのよ」と、まったく事もなげなのです。

このあたりで出席者がそろい、いよいよ金目鯛がさばかれます。まず出てきたのはにぎり寿司。キンメが2貫に、なんとカマトロが2貫です。これはまた、見た目にもおいしそうですよねぇ。ホワンとあったかい酢飯の上に、ピリッと冷えたキンメとカマトロ。どちらも口に入れると、トロリととろけます。

左上から反時計回りにキンメダイの平づくり、松皮づくり。右下がノレソレそして、金目鯛の刺身。普通の刺身(平づくり)が3切れに、松皮(まつかわ)づくりが2切れ。うわぁ。松皮づくりのほうは、甘みがあってすごいですねぇ。皮のすぐ裏側の脂がきめ手なんですね。

あれ!? 横に添えられてるのは、これノレソレじゃない!? やったぁ~っ。私にとって、今シーズン初のノレソレです。

ノレソレは穴子の稚魚。高知あたりでドロメ(イワシの稚魚)の漁をするときに、そのドロメの上にのったり、それたりしながら地引網の底のほうに滑っていく様子からノレソレと呼ばれるようになったのだそうですよ。

ノレソレが出たとなると、高知のお酒「酔鯨(すいげい)」に切り替えかな。

キンメダイのあら煮刺身になった残りの金目鯛が、あら煮として出てきます。わぁ~お。このあら煮がまたすごいじゃない! ん~。目のまわりのもトロットロ。「煮ても焼いても食えない」なんて言葉がありますが、キンメダイはまったく逆で「生でも煮ても美味い」ですねぇ。

イサキは切身の塩焼きで出てきます。なにしろ、今日のイサキはでかい。金目鯛に近い大きさなのですから。

イサキのあらの吸い物そのイサキの塩焼きもさることながら、びっくりしたのは残ったあらをさらに焼いて作ったお吸い物。いい味が出てますねぇ。これだけで、お酒が何杯かいけちゃいそうです。日本人に生まれてよかったなぁ、と思う瞬間ですねぇ。

そうそう。この店の焼酎は亀甲宮(きっこうみや。キンミヤとも言う)なのです。「開業したとき(平成5年3月)から、ずっとこれですよ」ですって。知らなかったなぁ。キンミヤは、もつ焼き屋か下町酒場の専売特許のように思い込んでました。灯台下暗しとはこのことですね。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年3月13日(土)の記録》

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今シーズン初のイカ大根 … 立ち飲み「やき屋(やきや)」(荻窪)

3月なのに、電車の中では汗ばむような暑さ。日中の気温は20度まで上がりました。きっと今シーズン一番です。今年は、なんだか暑くなったり、寒くなったり。身体がついていきませんなぁ。

そんな中、夕方から都内に出張で、荻窪駅に帰り着いたのは午後7時半頃。立ち飲みの「やき屋」に寄ってから帰る予定なのです。一番お客さんが多いぐらいの時間帯だけど大丈夫かな。

縄のれんをかき分けて、開けっ放しの入口から店内へ。右手のメインカウンター、左手壁に作りつけられたサブカウンター、そして左手奥のテーブル席ともにお客が入っていて、全体としては8~9割の入りといったところ。私も、空いていたメインカウンターの一番手前の部分に陣取りながら、まずはホッピーを注文します。

通常はメインカウンター内の店長がホッピーのナカ(焼酎)の部分を、レジのところにいるおかみさんがソト(ホッピー瓶)を出してくれるのですが、今日はその両方が、おかみさんから出されます。つまみの注文が多くて、店長が手が離せないときには、おかみさんもナカの用意ができるようになっているのです。

トクトクとソトを注(そそ)ぎいれ、グラスと一緒に出てくるマドラーでかき混ぜます。しかる後に、マドラーはグラスから出して、ホッピー瓶のほうに差し込んでおくのが常連さんたちのやり方のようなのです。

ゴクゴクッと、ひと口めのホッピーを飲んで、ハァーッと息をはきます。あぁ。今日1日の仕事のバタバタもすっかり終わりましたねぇ。この瞬間が大好きです。

さぁ。つまみは何にするかな。イカ刺身、イカミミ刺身、ゲソ揚げ、ゲソワタ和え、…。それぞれ引かれるものがあって、なかなか選べない。う~ん。迷ったときは自分の定番にしちゃえ。「すみません。イカナンコツ焼きをお願いします」。なんだか、いっつもこれをたのんでるなぁ。でも、やっぱり大好物なのです。

奥のテーブル席からは、イカ大根の注文が入ります。目の前の鍋から、小鉢(大きさ的には中鉢?)にイカ大根が取り分けられます。今日はまだイカ大根があるんだ。

冬場しかないこのメニュー。すっごく人気の高い品物で、遅い時間に来るとすでに売り切れていることが多いのです。私自身、今シーズン何度が注文しようとしたのですが、毎回売り切れてたのでした。そうかぁ。今日は気温も高いから、残ってるんだ。「私も、イカ大根お願いします」とさっそく注文します。

もっと寒い日だったら、身体にしみこむほどのあったかさがありがたい逸品なんですよねぇ、これが。でも、今シーズンも食べることができてよかったなぁ。トロトロに柔らかくなった大根には、イカの出汁(だし)がよく染みこんでいて、とってもうまい。なにしろこれも150円だからなぁ。信じられないよなぁ。

新しく入ってきたお客さんからは、「ナンコツ焼き、塩でね」という注文が飛んでいる。なんと、塩焼きもできるんですねぇ。これは知らなかった。

8時ごろには、すべての場所が満杯の状態になりました。私も、メインカウンターの一番手前に立っていたはずが、ズリズリと押し出されて、いまやレジのところにいるおかみさんの横で飲んでるような状況です。みんながちょっとずつ詰めれば、けっこうたくさん入れちゃうのが立ち飲み屋さんのいいところですね。

さて。ナカ(ホッピーの焼酎部分、150円)をおかわりするか、とグラスの底の、最後のひと口分をググゥ~ッと飲み干して、おかわりのためにおかみさんのほうを振り向くと、おかみさんが片手におかわり用のナカを持ってスタンバってる状態。「そうじゃないかと思って」とニコッと笑ってます。「いやぁ、さすがですねぇ」とこっちもつられて笑ってしまいます。

おかわり用のナカは、いったん計量用の小さいグラスに注がれて、それからホッピーのグラスに入れられるのです。おかみさんが片手に持ってスタンバイしていたのは、この計量用のグラス。それをホッピーグラスに入れて、氷もカラカラと追加して、「はい。ナカです」と渡してくれます。

サブカウンターのお客さんから「キザミ穴子ください」と注文が入ります。「あ。私もキザミ穴子」と便乗します。キザミ穴子も好きなんですよねぇ。

今日もじっくりと1時間楽しんで、ホッピーがナカ×2、ソト×1に、つまみが3品で、900円でした。スッと飲んで、サクッと帰るのが立ち飲み屋なんだけど、この店に来ると、ついつい長居してしまうんですよね。他のお客さんもそうみたいです。なにしろ、つまみもそれぞれに量もあるし、なによりうまいですからねぇ。あぁ。満足です。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年3月11日(木)の記録》

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昼間に信州そば … そば「なゝ樹(ななき)」(恵比寿)

昼どきに恵比寿界隈です。JR恵比寿駅に向かって歩いていると、目の前には「神戸ランプ亭」が。テレビ、雑誌では、昨年末の米国産牛肉の輸入禁止措置以来、牛丼の販売中止ばかりが報道されていますが、ここ「神戸ランプ亭」では、穀物で育ったオーストラリア産牛肉に切りかえることによって、4月以降も牛丼の販売を続けるそうなのです。牛丼は日本で生まれた食文化らしいので、なんとかして牛丼の販売を続けていこうという「神戸ランプ亭」の姿勢には好感がもてます。

と思いつつも、今日のところは好感をもっただけで店の前を素通りし(ゴメンナサイ)、近くにある信州・戸隠(とがくし)そばの店「なゝ樹」ののれんをくぐります。なんとなく、今日は冷たいそばを食べたい気分なのです。

「いらっしゃいませ。おひとりさま、こちらにどうぞ」と案内されて、店内右手のテーブル席へ。先客のサラリーマン2人と相席ですが、8人ぐらい座れる大きなテーブルなので、あまり気になりません。「定食をお願いします」「おそばは、ざるとかけ、どちらになさいますか」「ざるでお願いします」。

私の場合、こんな手順で注文したのですが、あとから入ってきた常連さんと思しき人たちは「ざる定ひとつ」とか、「かけ定ください」といったたのみ方をしてました。昼の定食は800円(+税)。ざるそば又はかけそばに、豚皿、漬物、そば飯が付いているのです。

この店の「ざるそば」は、普通のそば屋さん風には「もりそば」です。つまり、海苔(のり)はのっていないのです。

定食にはしないで、ざるそば又はかけそばの単品というのも、もちろん注文可能です。メニュー上は、「戸隠そば(ざる、かけ)」と表記されていて550円(大盛りは750円)です。他のそばメニューもずらりと並んでいて、一番高いのが天ぷらそばの1,800円です。

しかしながら、昼はほとんどの人が定食を注文するようで、ほとんど待つこともなく定食が出てきました。

東京のそばと比べると、麺が太めで、しっかり噛まないといけないぐらい腰が強いのです。また、汁も東京のそばほど濃く(辛く)なくて、どっぷりとつけて食べるのがちょうどいいぐらい。これは信州そば全般に言える特徴かもしれませんね。

戸隠(とがくし)は、その昔、山伏や修験行者の道場だったのだそうで、その携行食として「そば」が用いられたのだそうです。霧がよく発生する寒冷な高地で育つ「そば」は、とても上質なのだそうで、これが「霧下(きりした)そば」と呼ばれる名品となった。そして、この「霧下そば」(←原材料としてのそば)を使って作ったのが「戸隠そば」(←食べものとしてのそば)なのだそうです。

今日は昼間なのでダメです(なにしろ昼はつまみやお酒のメニューが出ていないのです)が、ここは夜来てもおもしろいんですよねぇ。なにしろ、信州料理なので、ざざ虫や蜂の子、馬刺しに野沢菜、岩魚等々をつまみに、これまた信州の地酒「菊秀」などがいただけるのですから。

どうもごちそうさまでした。今度は夜来なきゃね。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年3月8日(月)の記録》

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店情報: そば「なゝ樹(ななき)」(恵比寿)

  • 店名: 信州戸隠そば「なゝ樹」(ななき)
  • 電話: 03-3496-2878
  • 住所: 渋谷区恵比寿西1-13-2 サンキビル1F
  • 営業: 11:30-14:00(L.O.13:45)、17:00-23:00(L.O.22:00)、日祝休
  • 場所: JR山手線恵比寿駅西口より徒歩3分。駒沢通りに面したケンタッキーとウェンディーズの間の路地を入り、少し先左手。
  • メモ: 戸隠そば(ざる、かけ)550円、そばコロッケ(3個)600円、馬刺し950円、でんがく550円、蜂の子700円など。
  • HTML版(2003年以前): (99.12.24)(99.09.24)

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久しぶりのオフ会 … 「川名」「桜」「ピュアー」

『6日の土曜日、6時から「川名」でオフをやろうということになりました』というメールをMsさんからいただいたのが、2月29日。それから1週間で、オフの当日を迎えました。参加されたのは11名。

基本的に、下町酒場系の居酒屋は、家族経営の小ぢんまりとしたお店が多くて、おおぜいで集まるには不向きなお店が多いのです。そんな中、ここ「川名」や、銀座の「三州屋」や「樽平」、神田「みますや」、自由が丘「金田」などは、あらかじめ予約して、グループで出かけることのできる数少ない店なのです。なんと、門前仲町の「魚三酒場」も、3階より上の階にはなりますが、グループで予約することができます。

さて、「川名」。すでに幹事のMsさんの段取りにより、マグロブツやイカ刺しなどの品々が並び、あとは飲むばかり。私も、さっそくホッピーをいただきます。

この店も、昨年来働いていた、アイちゃんをはじめ、ヨウさんもいなくなって、新しいアルバイトの人が入っています。今度の女性も、中国からの留学生のようです。店主が熱心なので、アルバイトをしている間に、きっちりとした仕事人になっていくのですが、いかんせん留学生なので、時期が来ると国に帰らなければならないのが残念ですね。

そうそう。今日のメニューで特筆ものは「板わさ」(180円)です。なんで「板わさ」なんかが特筆ものかといいますと、私もこの店に3年近く通っているのですが、「板わさ」が今日のおすすめボードにのっているのははじめて見たのです。なにか特別な「板わさ」なのかなぁ。そこで、幹事のMsさんにお願いして、次のつまみを注文するついでに、この「板わさ」もいただいてみたのでした。

さぁ、そうやって出てきた「板わさ」は……、ごくごく普通の「板わさ」でした。(^^;;

「川名」の店内は、表のカウンター、テーブルがあるスペースも、われわれがいる奥の小上がりスペースも、人がいっぱい。毎週土曜日はこんな様子なんだそうです。われわれも、小上がりからあふれんばかりの人数だったのですが、「川名」の店長からお餅や玉子焼きの差し入れもいただいて、おおいに盛り上がったのでした。

・「川名」の店情報 (前回)

一次会を終えた面々は、二次会の場所探しです。まずはMsさんたちが、今回のオフを企画されるきっかけになったという「秋元屋」に電話してみるも、そんなに何人もは入れないとのこと。

それじゃあと、阿佐ヶ谷駅に向かって歩き、「だいこん屋」をのぞきますが、ここもいっぱい。

仕方なく、われわれ一団はJR中央線のガード下を高円寺に向かいます。そして、落ち着いたのが、高円寺駅ガード下商店街の中にある、さる2月26日に開店したばかりという立ち飲み串揚げと、たこ焼きの店、「桜(さくら)」です。

「立ち飲み」という触れ込みながら、折りたたみ式のテーブル席を出してくれて、われわれ6人(一次会で帰られた方もいらっしゃったのでした)は、ガード下通路に置かれたテーブルを囲んだのでした。こういう雰囲気で飲むというのもおもしろいですねぇ。

帰りに、開店記念のタオルをいただいて、二次会も終了。ここでいったん解散です。

・「桜」の店情報

駅でみんなと別れてあと、酔い覚ましにちょうどいいかなと、わが家に向かってひとり歩き始めます。ところが、高円寺駅から、わが家に向かうちょうど中間点付近にあるのが、レストラン&バーの「ピュアー」なのです。吸い寄せられるように「ピュアー」の店内へ。

さすがに土曜日とあって、カウンターには5~6人の先客が楽しんでいます。私も、カウンター一番手前の入口に近い席に陣取ります。

現在の時刻は10時半頃。オフ会は6時からだったので、すでにけっこう飲みましたねぇ。

まずは、今月のカクテルから「ジョンコリンズ」(700円)をいただきますか。「ジョンコリンズ」はバーボンとレモンのカクテルです。

お通し(300円)はマグロのカルパッチョです。う~む。今日は「川名」のマグロブツにはじまって、「ピュアー」のマグロ・カルパッチョで終わりましたねぇ。

「ピュアー」の3月のカクテルは、「春のおとずれ」(グレープフルーツ、ラム他。600円)、「チェリー・ブロッサム」(オレンジ、チェリーブランデー他。600円)、「弥生桜」(サクラエキス、ジン他。600円)、「ハネムーン」(レモン、アップルブランデー他。500円)、「世界一周」(パイン、ミント、ジン。600円)、「エンペラー」(ブドウ、ブランデー他。800円)、「ジン・バック」(ジン、辛口ジンジャー他。700円)、「フロリダ・フィズ」(ジン、グレープフルーツ他。700円)、「ジョンコリンズ」(バーボン、レモン他。700円)、「ギブソン・ロック」(ジン、ベルモット他。600円)、「モントリオール・ミスト」(カナディアンウイスキー、クラッシュアイス。500円)、「グラスワイン」(赤・白。500円)の12品。

もちろん、普通のバーですので、ここにないカクテルもいつでも作ってもらえるのですが、こうやって「今月のカクテル」的な名前をリストアップしておいてもらえると、今まで飲んだことがないカクテルなんかも楽しめますよね。

私も次は「エンペラー」にしてみましょうか。ショートカクテル600円、ロングカクテル700円が基本というこの店にあって、800円のカクテルというのは、少しだけ高級品。ちょっと試してみたくてたのんでみたのでした。

その後の情報によりますと、高円寺駅で別れた面々のうち3人は、その後「秋元屋」で最後の仕上げをしたのだそうです。ここ「ピュアー」から、「秋元屋」は徒歩でも10分程度の場所。近くにいたんですねぇ、みなさん。

そんなわけで、個人的な三次会まで含めて、とても楽しい一夜となりました。同好の士で集まって飲むお酒というのは本当に楽しいものですね。

幹事のMsさんには、大変お世話になりました。どうもありがとうございました。

・「ピュアー」の店情報 (前回)

《平成16(2004)年3月6日(土)の記録》

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店情報: 串揚げ・たこ焼き「桜(さくら)」(高円寺)

  • 店名: 串揚げ・たこ焼き「桜」(さくら)
  • 電話: 03-5373-2066
  • 住所: 杉並区高円寺南3-69-1(高架下116番)
  • 営業: 12:00-23:00(日は14:00- )、無休
  • 場所: 高円寺駅北口からガード下飲食店街を、阿佐ヶ谷方面に徒歩1分。右手。
  • メモ: 昼はたこ焼きテイクアウト、夜は立ち飲み串揚げの店。串揚げは旬のものをのぞいて1本100円。たこ焼きはエビ、タコ、ミックスの3種類。平成16(2004)年2月26日開店。たこマヨ380円、えびマヨ400円、日本酒400円、焼酎350円、串揚げ20種以上(キス、うずら、牛・豚肉、玉ねぎ等) 100円~。生ビール(モルツ)380円など。

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昼間の偵察!? … 大衆食堂「乃がた食堂(のがたしょくどう)」(野方)

先日、西武新宿線・野方駅近くの居酒屋「乃がた」に出かけましたが、実は野方駅の近くには、もう1件古くから続く「乃がた」というお店があるらしいのです。こちらのお店は、正確には「乃がた食堂」という大衆食堂。しかしながら、店内でお酒を飲んだりすることもできるとのことなのです。

これはさっそく偵察(!?)に出かけてみなければということで、私以外の家族たちが出かけている土曜日の今日、まずは昼食に行ってみたのでした。

店の表には、メニューがずらりと並んでいて、その真ん中に入口引き戸があります。店内に入ると、目の前のフロアにはテーブル席がずらりとならび、左手にはカウンター席があります。右奥、上部のテレビではバラエティ番組が流れており、ちょうど昼時の店内には、5~6人の先客が食事中です。

「いらっしゃいませ。おひとり様ですか。こちらのテーブルか、カウンターにどうぞ」と、店の女性が席を指し示してくれます。

テーブルでゆったりとというのもいいんだけど、夜ひとりで飲みに来るときのために、カウンターの雰囲気を味わっておこうかな。カウンターにも2人ばかりの先客。それぞれひとり客らしく、飛び飛びに座っています。私もカウンターの一番奥のところに腰をおろします。

なにしろ大衆食堂だけに、定食メニューはもりだくさん。その中から「豚しょうが焼定食」(650円、外税(以下、金額はすべて税別))を注文しておいて、おもむろに店内の観察です。

テーブル席には、小鉢をつつきながらビールを飲んで、くつろいでいる年配のお客さんも何人か。こうやって、ゆったりと昼間酒というのもいいんですよねぇ。そば屋のみならず、大衆食堂にもこういう楽しみがあるんですね。

その小鉢もの。昼間も夜と同じようにやっているようで、冷奴、しらすおろしなどが150円。玉子焼き、塩辛などが200円。そして300円ものが何品かあって、煮込み豆腐、鳥もつ炒め、シメサバ、焼きタラコなどが400円。さらに、500円もの、600円ものと、種類も豊富です。こりゃ居酒屋としても十分な品ぞろえ、価格帯ですね。

ちなみに、東京の居酒屋の華、マグロは、ブツが500円、刺しが750円、トロ刺しが950円と、こちらも品ぞろえ十分です。

飲み物は、ビール中ビン(サッポロ黒ラベル)が480円、生・中ジョッキが600円のほか、日本酒は1合350円、2合700円。さらに焼酎はサワー類が400円でならんでいます。

店の奥が厨房で、白衣の男性が調理している姿が見えます。「金田」(自由が丘)などと同じように、壁の真ん中が抜けた造りになっていて、厨房の様子もうかがえるようになっているのです。逆に言えば、厨房からも客席の様子がうかがえるということですね。

その厨房から「豚しょうが焼定食」が届けられます。うん。おいしいです。

よ~し。今度は夜、じっくりと飲みに来ましょうね。夜は9時までしか営業していないようなので、気をつけなきゃ。

店情報

《平成16(2004)年3月6日(土)の記録》

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店情報: 大衆食堂「野方食堂(のがたしょくどう)」(野方)

  • 店名: 大衆食堂「野方食堂」(旧:乃がた食堂)
  • 電話: 03-3338-7740
  • 住所: 165-0027 東京都中野区野方5-30-1
  • 営業: 11:50-15:15(14:45LO)/17:00-22:00(21:30LO)、木休
  • 場所: 西武新宿線・野方駅の改札を出て左折し、駅前通りを南下すること約100m。本町通りと交差点(右手前角が「松屋」)を右折し、その「松屋」のとなり。
  • メモ: 昭和11(1936)年4月1日開業の老舗。親子丼はとろりとした半熟卵。魚はすべて築地より直送。60種類以上の定番メニューの他、季節の食材を活かしたメニューもある。
    サッポロ生ビール(ジョッキ)530、(コップ)210、北海道生搾り(ジョッキ)390、サッポロ黒ラベル(瓶ビール)520、サワー(チュウハイ、レモンサワー、グレープフルーツサワー、果肉入りウメサワー、巨峰サワー、コークハイ、トマトサワー、緑茶割り、ウーロンハイ)各390、カシスカクテル(カシスソーダ、カシスオレンジ、カシスウーロン、カシスグレープフルーツ、カシスミルク)各420、梅酒(ロック、ソーダ割り)420、ウイスキー角瓶(ハイボール、水割り、ロック)390、焼酎(からり芋、和ら麦、トライアングル)グラス420・ボトル3,000(ソーダ100、カットレモン半個分100、ウーロン茶300、梅干1粒100)、日本酒(たかの井)1合370、2合740、冷酒(越の初梅)890、ワイン(リヴァークレスト赤、白)グラス320・ボトル1,260、ソフトドリンク(ウーロン茶、オレンジジュース、コーラ、グレープフルーツジュース、グループフレーツスカッシュ、トマトジュース)各240。
    肉じゃが(単品320、定食(やっこ付き)680)、あんかけ豆腐(単品420、定食680)、和風おろしハンバーグ(単品530、定食790)、エビフライ(単品530、定食790)、アジフライ(単品500、定食760)、厚切りポークソテー(単品1,000、定食1,260)、銀ダラ越後粕漬け(単品590、定食980副菜付き)、さわらとイカの関東味噌漬け(単品590、定食980副菜付き)、さば味噌煮(単品480、定食740)、本日の焼き魚(店内掲示板にて)、野菜味噌炒め(単品420、定食680)、五菜塩炒め(単品420、定食680)、かつとじ(単品580、定食840)、メンチカツ(単品500、定食760)、みぞれ竜田(単品520、定食780)、からあげ(単品420、定食680)、ハンバーグ(単品420、定食680)、カレーライス680。 豚肉生姜焼き(単品420、定食680)、牛焼肉(単品520、定食780)、とんかつ(単品590、定食850)、ひれかつ(単品720、定食980)、まぐろぶつとイカの刺身(単品530、定食790)、まぐろ刺身(単品720、定食980) 串カツ530、カニクリームコロッケ400、昭和のハムカツ320、オムレツ420。 ご飯210、大盛210、特盛320、半分190、お味噌汁50、ごはんセット(ご飯+お味噌汁+漬物)260、おにぎり(梅、おかか、シャケ、こんぶ)210、お茶漬(梅、シャケ、のり)420。 親子丼740、カツ丼840、まぐろづけ丼890、オムライス790、とり玉雑炊680、グリーンサラダ320、ごぼうサラダ380、ポテトサラダ320、なすやき320、とり皮ポン酢420、にんにく揚げ320、オムレツ420、肉じゃが(大)320、まぐろぶつ550、しめさば580、たこぶつ420、たこキムチ420、酢の物420。 〔いろんな定食にもう一品〕エビフライ180、ヒレカツ240、メンチカツ220、アジフライ220、串かつ240、カツ250、カニクリームコロッケ200、から揚げ100、カキフライ(冬季限定)240。 〔すぐできます〕しらすおろし140、おひたし160、やっこ豆腐140、味付けのり60、ひじき160、なっとう140、もずく酢210、かぼちゃ煮210、玉子焼き210、肉じゃが(小)210、さといも煮210、さつまいもカリカリフライ270、お新香210、ざるキャベツ340、生たまご60。
    【ある日の日替りメニュー例】
    〔680円定食〕豚肉生姜焼き、野菜味噌炒め、五菜塩炒め、ケチャップハンバーグ、鶏からあげ、肉じゃが(やっこ付き)、あんかけ豆腐、とり玉雑炊、カレーライス。 〔本日の焼魚〕さば塩焼き740、ホッケ開き800。 〔季節の御膳〕(980円)は、骨なし太刀魚塩焼、お刺身二点盛り、わか竹煮、小鉢、ご飯、お味噌汁。 〔本日の刺身〕あじのたたき(単品640円、定食890円)、初かつお(単品690円、定食950円)。 〔本日のミックス〕(860円)は、白身魚フライ、エビフライ、カニクリームコロッケ。 他に、いか生姜炒め(単品530円、定食790円)、子持ちカレイ煮(単品680円、定食940円)。(2009年5月調べ)

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ゆっくり飲ませて … うなぎ串焼き「川二郎(かわじろう)」(中野)

横浜での仕事を終えて、JR中央線・中野駅を降りたのは午後9時。ちょっと「川二郎」にでも寄って帰りましょうか。「川二郎」は、漫画「美味しんぼ」(80巻)でも紹介されている、うなぎ串焼きのお店です。夏じゃなくてもウナギが効くかなぁ。

「こんばんは」と店内へ。L字カウンターの角のあたりに3人分程度の空席があり、その真ん中、ちょうど角のところに陣取ります。

お通し(多分サービス)のお新香を出してくれた店主に、「ビールと、ウナギをひと通りお願いします」と注文します。

ビールはキリンラガーの大瓶が500円です。そのビールを、トクトクとグラスにそそぎ、本日の1杯目をググゥ~ッと飲み干します。ん~。んまい!

そこへ、いかにも水商売風の年配の女性を先頭に、女性2人、男性2人の4人組が入ってきました。「4人だけど、入れる?」とその女性(以下、連れのみなさんの呼び方にしたがって“ママさん”と書きます)。口ではそう確認しながらも、すでに4人とも店内になだれこんでいるところがすごいですねぇ。見てわかるとおり、店内には詰めてもあと2人分の席しか残っていない。

カウンターの一番奥に座っていた男性2人連れが、「じゃ、われわれが帰りますからどうぞ」と席をたって、お勘定をはじめます。

そして、私が右側に詰め、私の奥の人がズリッと店の奥側にずれて、間に4人分の空席ができました。「あぁ、よかった、よかった。どうもありがとう」と、出口に向かう男性2人にあいさつしながら、ママさんグループ4人が腰掛けます。すでに、けっこう飲んでいるようで、4人ともけっこうハイテンションです。なにしろ9時過ぎだからなぁ。この時間から飲みはじめてるのは私ぐらいか。

ウナギの串焼きも出てきました。ひと通りは、ズラリと6本です。この6本の組み合わせは、タネのあるなしによって変わることもありますが、だいたいは串巻き(200円)、レバー(200円)、肝焼き(150円)、ヒレ(170円)、エリ(150円)、八幡巻き(250円)の6本で、合わせて1,120円のことが多いようです。レバーがないときは、短冊(250円)が入って、1,170円になることもあります。

ママさんグループ4人は、ビールを2本ばかりもらったあと、件(くだん)のママさんから「このお野菜をぜ~んぶ(全種類)焼いてください」と、タネケースの上にのっている野菜の串を指差しながら注文が入ります。「まずはウナギを食べてください。野菜はそのあとでお願いしますね」と店主。「はいはい。おまかせします」と返事したママさん、私のビール瓶をぱっと取ると、「はいっ。おにいさん! 飲もう! 私みたいなおばあさんで悪いけど、袖(そで)すり合うも、っていうからね」とお酌してくれます。あ。どうもどうも。

さてウナギ。まずはレバーからいきましょうね。レバーは、その名のとおりウナギの肝臓をずらりと串に刺して焼いたものです。トロッとした食感が実にいいですね。本当は日本酒に合わせたい一品です。レバーは、ウナギ1尾から1個(1対)しかとれないので、貴重品なのです。同じウナギの串焼きを出す新宿思い出横丁の「カブト」では、レバーは単独では注文することができず、ひと通りのセットの中の1本として供されるだけなのです。この店も、もしかするとそうかもしれませんね。

同じような名称の肝焼き(きもやき)は、肝臓を除く内臓全体を焼いたものです。ただし、苦袋(にがぶくろ)と呼ばれる胆嚢(たんのう)部分はとっているようです。牛や豚のモツもおいしいですが、ウナギのモツもいいですねぇ。お酒がすすむ一品です。

ヒレは、まさにヒレです。ヒレという言葉からは、かなり小骨っぽい舌触りをイメージされる方もいらっしゃると思いますが、そんなことはまったくありません。ニラと一緒に巻き込まれていて、とってもおいしい。

エリは、頭のすぐ後ろ側の肉の部分。カブトと呼ばれることもあるところですね。前述の「カブト」なんて、なにしろそれを店名にしているぐらいですから、ウナギの串焼きとしては一般的な食材なんでしょうね。

となりのママさん。お酌してくれるのはいいんだけど、ちょっと飲むとすぐに「さぁ! 飲も!」と次々に進めてくるので、なかなか大変。もうちょっとゆっくりと飲みたいんだけどなぁ。きっと、自分のお店では、こうやってお客さんにどんどん飲んでもらうようにしてるんでしょうね。そんな様子が伝わってくるようなお酌の仕方です。

さぁ。ウナギのほうは、いよいよ身の部分です。串巻きは、ウナギの身を縦に細く切って、串に巻きつけて焼いたものです。「鍵屋」(根岸)などで出されている「うなぎのくりから焼き」もこれですね。ただし、くりから焼きはタレ焼きのことが多いと思いますが、この店の串巻きは塩焼きなので、身の味をしっかりと味わうことができます。

そして八幡巻き(やはたまき)。これは、同じく縦に細く切った身をゴボウのまわりに巻きつけて焼いたものです。

カルシウム(中骨の唐揚げ、300円)も食べたかったのですが、今日は売り切れとのこと。残念ながら、ここで終了としたのでした。お勘定は1,620円。約1時間の滞在でした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年3月5日(金)の記録》

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店情報: うなぎ串焼き「川二郎(かわじろう)」(中野)

  • 店名: うなぎ串焼き「川二郎」(かわじろう)
  • 電話: 03-3389-4192
  • 住所: 中野区中野5-55-10
  • 営業: 17:00-21:00、日休(祝日は営業)
  • 道順: 中野駅北口のサンモール街を通り抜け、ブロードウェイに入る手前・白線通りを右折。約約20メートルほど進み、樽酒「路傍」の角を左折。右手のジンギスカン「神居古潭(かむいこたん)」を回り込むように右に折れると、数軒先右手が「川二郎串焼店」。
  • メモ: 昭和43(1968)年創業。うなぎは頭はえり焼き、内臓はきも焼き、肝臓はレバー焼き、ひれの部分はひれ焼き、腹ぼねはバラ焼き、正肉は短冊や串巻き、八幡巻きとして食べられる。
    八幡巻350、短冊350、串巻250、きも焼250、ひれ焼250、れば焼250、ばら焼250、えり焼250、かるしうむ(骨から揚)300、ぎんなん200、しいたけ200、しいたけくき100、ししとう200、ねぎ150、おつけもの350、きゃべつ大盛300。大山(本醸造)500、八重寿(秋田)400、高清水(秋田)400、焼酎(金宮)400、こめ焼酎(白水)400、サッポロギネス650、ワイン(赤・白)1,000、ビール(中瓶)600・(小瓶)450、キリンレモン250、コーラ250、ウーロン茶250。(価格は平成28(2016)年1月9日調べ)

    うなぎ串焼は八幡巻270円、短冊270円、串巻220円、きも焼220円、ひれ焼170円、れば焼200円、ばら焼170円、えり焼170円。かるしうむ(骨から揚)300円。うなぎ蒲焼1,000円、うな丼1,100円、うなぎ弁当(お持ち帰り)1,140円。野菜焼はぎんなん180円、しいたけ180円、しいたけくき80円、ししとう100円、ねぎ100円。おつけもの300円、きゃべつ大盛200円。きも刺1人前650円。鰻くんせい(片身1人前)1,000円。鰻短冊(にんにくじょうゆ / 生姜じょうゆ)1皿500円。まずは「ひと通り」(基本的に串巻、きも、ひれ、ばら、れば、八幡巻の6串で1,250円)をたのむのが無難。遅く行くと売りきれであるものだけになる。うな丼は時間がかかるので、注文は早めに。
    大山(本醸造)430円、八重寿(秋田)330円、高清水(秋田)330円、焼酎(金宮)300円、こめ焼酎(白水)330円、サッポロワイン赤900円、サッポロワイン白900円、ビール大瓶650円、ビール小瓶450円、サッポロギネス650円、サイダー250円、コーラー250円、烏龍茶250円。焼酎は冷えたのと常温があり、日本酒は燗と冷やがある。(価格は平成25(2013)年6月28日調べ)

    うなぎ串焼は八幡巻250円、短冊250円、串巻200円、きも焼200円、ひれ焼150円、れば焼170円、ばら焼150円、えり焼150円。かるしうむ(骨から揚)300円。うなぎ蒲焼800円、うな丼900円、うなぎ弁当(お持ち帰り)940円。野菜焼はぎんなん180円、しいたけ180円、しいたけくき80円、ししとう100円、ねぎ100円。おつけもの300円、きゃべつ大盛100円。きも刺1人前650円。まずは「ひと通り」(6串で、内容に応じて1,150円程度)をたのむのが無難。遅く行くと売りきれで断わられることもあるとか。大山(本醸造)370円、新政(秋田)270円、高清水(秋田)270円、焼酎(金宮)240円、こめ焼酎(白水)260円、サッポロワイン赤800円、サッポロワイン白800円、ビール大瓶550円、ビール小瓶400円、サッポロギネス550円、サイダー200円、コーラー200円、オレンヂジュース200円。焼酎は冷えたのと常温があり、日本酒は燗と冷やがある。(価格は平成18(2006)年5月13日調べ)
  • HTML版(2003年以前): (03.08.13)(02.12.19)(02.07.24)(02.06.19)(01.09.06)(01.08.30)

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待ち合わせたみたい … バー「PURE(ピュアー)」(野方)

四ツ谷の「鈴傳」を出て、中央線で高円寺まで帰ってきました。ここから、商店街に沿って、ほぼまっすぐに約2kmほど北上すると、西武新宿線の都立家政(とりつかせい)駅方面まで出ることができるのです。

しかし、都立家政までは行かず、その手前、みつわ通りとの交差点を右折して向かうのは、バー「ピュアー」です。店についたのは、6時半過ぎ。「ピュアー」は6時開店なので、まだ開いて間もないといった時間ですね。

入口扉を開けて「こんばんは」と店に入ってみると、カウンターの中央には、ついさっき来たばかりという風情の男性ひとり客。なんと! Hsさんではありませんか! 「あれぇ!? こんばんは」「こんばんは。なんだか待ち合わせてたかのようなタイミングですねぇ(笑)」なんてあいさつを交わしながら、Hsさんのとなりに腰をおろします。

お。3月に入ったので、カクテルもおすすめ料理のメニューも変わってますね。

そんなおすすめカクテルの中から、今日はまず「ジン・バック(Gin Back)」(700円)からいってみますか。バックというのは、ベースとなるお酒にレモンジュースとジンジャーエールを組み合わせたカクテルの総称なのだそうです。ベースとなるお酒がジンだとジン・バック、ウイスキーだとウイスキー・バックというわけですね。軽めでさっぱりと飲みやすいカクテルです。

お通し(300円)はスモークサーモンです。まわりの緑はキウイソースだそうで、サーモンの朱色、下に敷かれた玉ネギの白、添えられたミニトマトの赤と、それぞれの色も映(は)えて、見た目もきれい。

Hsさんの、そのカクテルはなんですか? なるほど「フロリダ・フィズ(Florida Fizz)」(700円)ですか。それも今月のおすすめカクテルの中のひとつですね。へぇ。ジンとグレープフルーツジュースですか。

おすすめのカクテルメニューには、簡単なレシピ紹介もついているのです。「ソルティ・ドッグ(Salty Dog)」(ウォッカとグレープフルーツジュース)の、ベースがジンに変わったものなのかなぁ。

その「フロリダ・フィズ」を飲み干したHsさん。今度も今月のおすすめのメニューの中から「世界一周(Around the World)」(600円)を選びます。

口の広い、大ぶりのグラスに注(そそ)がれた「世界一周」は、緑も鮮やか。アメリカでできたらしいこのカクテルは、アメリカから見ると、大西洋の彼方のジンとクレム・ド・ミント、そして太平洋のパイナップル・ジュースを使ったカクテルだから「世界一周」という名前なのでしょうか。

私も次のカクテルにするかな。それじゃ、私も今月のおすすめメニューから「春のおとずれ」(600円)をお願いします。

レシピ紹介には、「グレープフルーツ、ラム他」と書かれたこのカクテル。ショートカクテルながら、細長い足つきのグラスに注がれます。これはまた淡いグリーンも美しく、まさに春の訪れを感じさせるカクテルですねぇ。

ちょっと飲んで帰る予定が、Hsさんと話もはずんで、2時間も楽しんでしまいました。今日のお勘定は1,680円(1,600円+税)でした。

最後に、今月の食べもののほうのおすすめメニュー(定番メニュー以外の時期限定メニュー)もご紹介しておきますね。「カエル足のソテー」(500円)、「真あじのガーリック・オリーブ焼き」(600円)、「くじらのステーキ」(1,000円)、「帆立貝タルタルソース冷製」(800円、小500円)、「フランクフルト・ソーセージ」(500円)、「あん肝のステーキ」(900円)、「ダチョウのステーキ」(1,200円)、「白子のワインボイル」(600円)、「合鴨のくんせい」(500円)という9品です。ね、おもしろそうでしょ。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年3月4日(木)の記録》

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ポスト「十四代」!? … 立ち飲み「鈴傳(すずでん)」(四ツ谷)

四ツ谷界隈での仕事が終わったのが、ちょうど5時。久しぶりに「鈴傳」でおいしいお酒でも飲んで帰ろかな。

「鈴傳」は、四ッ谷駅のすぐ近くにある酒屋なのですが、その酒屋の脇にある目立たない入口が、立ち飲みコーナーへの入口なのです。その立ち飲みコーナーは、入口のところから細い通路が続いていて、中が広くなっています。Pの字の形が近いですね。

5時を回ったばかりというのに、すでに先客がふたりいて、立ち飲み酒を楽しんでいる。

私も、さっそくカウンター一番手前の注文場で、小瓶のビール(330円)と刺身(300円)をもらいます。この店は、その場で支払うスタイルですが、消費税が外税でついて、660円です。

ビールと刺身の小皿を両手に持って、カウンターの一番奥側に立ちます。

ビールは、なにしろ酒屋だけにどの銘柄も置いていますが、今日出てきたのはキリンラガーの小瓶でした。

刺身は、カツオのたたきと、タコです。タコは生ではないのですが、さっと湯がいた程度。カウンター上の醤油を回しかけ、添えられたワサビを溶かしていただきます。

先客の年配のおふたりは、それぞれひとり客として入られたお客さんのようで、かなりの常連さんの様子です。お酒をたのむにも、「玲子さん、今度は九平次のうすにごりにしてみようか」なんて、お店の人に名前で呼びかけながら作ってもらっているのです。この玲子さんという女性が、この立ち飲みコーナーの主(女将格)といった感じの存在なのです。

トクトクと注がれているお酒は、名古屋の「醸し人九平次(かもしびとくへいじ)」の「うすにごり」で、1合のコップになみなみと1杯が500円(+税)です。お酒は300~600円ぐらいの価格帯で、10数種類ぐらいの短冊メニューが、注文場所横の壁に並んでいるのです。

私もボチボチとお酒にしようかな。本当は、カウンター端っこの注文場所までいって注文するんでしょうが、さっきのおじさんのまねをして、ここから注文してみましょうか。「すみません。伯楽星をお願いします」。

この「伯楽星(はくらくせい)」というお酒。宮城県のお酒だそうで、短冊には「ポスト十四代の食中酒」と書かれています。生詰の特別純米酒が500円(支払額は、税も入って530円)です。

ど~れ。ポスト「十四代」と言われる味はどうかな? う~む。「十四代」ほどの、すっきりした透明感はないのかな。というか、「十四代」とは違う系統のお酒のように思います。むしろ、同じ宮城の「一ノ蔵」のほうが、近い感じじゃないかなぁ。しかし、味の系統はさておき、この「伯楽星」もピリッときれがよくて、いい味わいであることには違いありません。

「伯楽星」も、先ほどの「九平次」のうすにごりも、一升瓶の価格が2,500円(+税)のようですので、店に出てくるときは倍の値段になってるんですね。

お客さんも次々に入ってきますが、みなさん注文の品を受け取ると、壁際に作りつけられた立ち飲みテーブルのほうに行きます。したがって、カウンターは、さっきからずっと3人の状態が続いているのです。

さあて。それじゃ私も、これぐらいにしておきましょうか。「どうもごちそうさま」。なにしろ支払は、そのつど終わっているので、帰ろうと思うと、その時点でスッと帰れてしまうのです。

「どうもありがとうございました」という玲子さんの声と笑顔に見送られながら、店をあとにしたのでした。今日は、ちょうど1時間程度の滞在、総支払額は1,190円でした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年3月4日(木)の記録》

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店情報: 立ち飲み「鈴傳(すずでん)」(四ツ谷)

  • 店名: スタンディングルーム「鈴傳」(すずでん)
  • 電話: 03-3351-1777
  • 住所: 新宿区四谷1-10
  • 営業: 17:00-21:00LO、土日祝休
  • 道順:  駅を出て、四谷見附交差点から新宿通りを新宿方向に進み、最初の角を左折した右手。
  • メモ: 酒は1合300円~。冷、燗あり。他にビール(大ビン 450円、小ビン 330円)、焼酎、ウイスキーも。つまみは1品250~300円。別途外税が加算されて、受け取り時払い(キャッシュ・オン・デリバリー)制。
  • HTML版(2003年以前): (03.02.25)(02.12.24)(02.06.21)(02.01.07)(01.05.11)(01.02.05)(00.02.10)(99.12.06)

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ガツ酢もおすすめ … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)

2月も今日29日の日曜日で終わりです。夕方から、自転車でフラリと出かけたのは、野方のもつ焼き屋、「秋元屋」。店には、開店時刻のちょうど5時に着いたのですが、すでに店内には7人ぐらいの先客がいます。

「いらっしゃいませ。こちらへどうぞ」と店主(マスター)に導かれて、コの字カウンターの奥側に座り、まずは小瓶のビール(サッポロ黒ラベル、320円)と、煮込みの玉子入り(380円)をお願いします。

煮込みは、この玉子入りのほか、普通の煮込み(320円)や、豆腐煮(200円)もあります。ちょうど、入口近くの男女3人組が豆腐煮を注文したので見てみると、煮込み鍋から丸皿に豆腐を2切れ取り分けたものが1人前のようでした。これも、見るからに味がよくしみてそうで、おいしそうです。

お客さんからは、次々にもつ焼きの注文が入っていて、店主も大忙しの状態です。「いやぁ。こんなに早くからみなさんに来ていただけるとは思ってなかったので、心の準備が間に合いませんよ」という店主に、私の左側に座っている年配のご夫婦から「店が開く前から並んでたんだからね」と激励が飛びます。

店は、店主と、その奥さんらしき女性とがふたりで切り盛りされているのですが、開店以来、最低でも週に1回はこの店に出かけられているというHsさんからの情報によりますと、おふたりは婚約者ではあるけれども、まだご結婚はされていないのだそうです。この店がうまく軌道に乗ったらご結婚されることになっているとのことですよ。

店主は焼き台に集中しているので、未来の奥さん(以下、「おかみさん」と記述します)に、キンミヤの焼酎(270円)をお願いします。

このキンミヤ焼酎、正式なブランド名は「亀甲宮(きっこうみや)」といって、三重県楠町の宮崎本店で造られている甲類焼酎なのです。東京の下町あたりの大衆酒場で、ごくごく普通に見かけるこの焼酎。「下町酒場巡礼」(大川渉・平岡海人・宮前栄著、ちくま文庫)で大々的に取り上げられて以来、急に特別なブランドになってきちゃったのです。

この店でも、普通の焼酎(「宝」かな?)は240円ですが、キンミヤは270円ですからねぇ。宝焼酎の工場も、同じ三重県楠町内にあるというのがおもしろいですね。

ちょうど目の前に来たおかみさんに、さっきから気になっていた「ガツ酢」(150円)を注文します。

「ガツ酢」と言えば、昨年11月に閉店した、鷺ノ宮のもつ焼き屋「鳥芳」でよく食べていたものを思い出しますが、「鳥芳」のものは350円。ここの150円というのは安いですねぇ。

「はい、ガツ酢です」。出てきたのは、小ぶりの小鉢にちょいと盛られたガツに刻みネギがかけられています。どれどれ。や。なるほど、ガツの酢漬けなんですね。「これ、いいですねぇ」と店主に感想を伝えると、「そうでしょ。オリジナルなんですよ。私も店が終わったあと、このガツ酢だけで、焼酎を4杯ぐらい飲んだりするんですよ」と店主。たしかに、それくらいいけちゃいそうな味ですね。

ちょうどガツ酢を食べ終わるぐらいのタイミングで、店主もやっと手が空いてきたようで、「いやいや。お待たせしました」と声をかけてくれます。「それじゃ、ハラミとカシラをお願いします。味噌ダレでね」と、この店自慢の味噌ダレのもつ焼きを注文です。

もつ焼きは、基本的に2本1セットで180円。それぞれ、塩味、タレ味と、味噌味(これが味噌ダレ)が選べるようです。

もつ焼きが焼きあがってきたところで、キンミヤ(270円)をおかわりです。梅シロップも出してもらって、ちょっと焼酎に落とします。「この梅シロップ。新宿の酒屋で仕入れてきたんですが、たくさん入れる方もいらっしゃって、あっという間に残りわずかになっちゃいました」と店主。これをたくさん入れると、甘くて、かえって飲みづらくなるんじゃないかなぁ。他人事(ひとごと)ながら心配してしまいます。このシロップは、フワッと色がつく程度に、ちょっとだけ入れるのがおいしいように思います。

さて、もつ焼き。前回、この味噌ダレについて『シロやテッポウにも抜群に合いますが、タンやカシラもうまいかもね』と書きましたが、その予想は当たっていて、このハラミ(横隔膜の肉)もカシラ(頭部の肉)も実にいい味です。

となりのご夫婦が先ほどたのんだ「ポテトサラダ」(280円)もおいしそうですねぇ。今度は、これも食べてみなきゃね。

さぁ。今日はこの辺で腰をあげますか。どうもごちそうさま。お勘定は1,750円。1時間10分の滞在でした。早く結婚できるといいですね。

あ。そうそう。店の定休日が、水曜日に決まったそうです。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年2月29日(日)の記録》

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今日は取材で … 居酒屋「竹よし(たけよし)」(都立家政)

今日はニフティ提供の番組の取材です。まず自宅でホームページ(このページ)の更新シーンなどを撮影した後、夕方からは、居酒屋シーンを撮影するために、近所の居酒屋「竹よし」です。

約束の時間は6時だったんだけど、自宅での撮影が早めに終わったので、5時ごろにはもう「竹よし」に出かけられる状態。常連のItさんが、撮影のために何人かに声をかけてくれてたんだけど、こんなに早くなって大丈夫かな。ちょっと心配なので、「竹よし」に電話をいれてみます。すると、「いやぁ、Itさんたちは、5時前から飲みはじめてますよ!」と店主。う~む。こりゃ心配することはなかったですねぇ。

さっそく撮影スタッフの方々の車で「竹よし」に向かいます。撮影スタッフの方々といっても、ディレクタのTgさんとカメラマンのGtさんの2名。

カメラ自体は、本当はすごいものなんでしょうが、見た目には家庭用のビデオカメラのちょっと大きいものといった感じです。カメラの横に、液晶のビューファインダが付いているところも、家庭用のものと同じ感じ。カメラマンのGtさんがセッティングした映像を、ディレクタのTgさんがその液晶画面で確認しながら撮影が進むのです。

家庭で撮るのとの最大の違いは、周辺装置の充実ぶりでしょうか。たとえば三脚。これでもかというぐらい頑丈そうな三脚で、ちょっとやそっとのことではびくともしそうにありません。

さらにはマイク。音声は、家庭用のビデオと同じく映像と同じテープ(このテープも家庭用と同じ)上に録音されるようなのですが、指向性のあるマイクや、ワイヤレスマイクなどを使って、ねらった音だけを録音したり、複数の音を同時にひろったり、いろんなことができるようになっているみたいです。

そしてレフ板(れふばん)と呼ぶのでしょうか。照明を反射させて影の部分が真っ黒になってしまわないための装置なども、家庭でビデオを撮るときにはないものですよね。

そうそう。特別な照明が必要ないというのも、今回の撮影でわかったことです。ビデオ撮影ということで、煌々(こうこう)と明るい照明装置を想像していたのですが、それらはまったくなし。家庭内の照明だけで十分に撮影できるのです。そうとう暗いところでも、普通に撮れるようでした。

さぁ。「竹よし」に到着です。「こんばんは」と店内に入ると、カウンターにはItさんと、Ta奥さんが並んで座り、すでにいっぱいやっています。カウンターの中には店主とおかみさん。そして、カウンター上には、夕食会のときのように今日の食材が並んでいます。これはすごい食材ですねぇ!

このアンコウみたいなのはなに? 「これは、ゴッコ(ホテイウオ)です。あとで鍋にして、みんなで食べましょうね」と店主。

「まだ外が明るいので、店の外観などを撮るのはもう少し遅くなってからにして、まずおすすめのメニューの撮影からやりましょうか」とディレクタのTgさん。店主がスッスッと包丁をふるって、まず出てきたのが、この店の自慢の一品、マグロ刺身です。今日のマグロ刺身は、脳天の部分の赤身と、きれいなトロです。

そして刺身の盛り合わせ(1,000円)。真ん中のバラの花風に盛られた刺身はヒラメですね! そして、こちらにも脳天とトロ。そのほかに、脂のよくのったブリもおいしそう。

さらに、カウンター内の厨房で調理していたおかみさんから、「はい。これ」と出てきたのが、白子の照焼き・ネギ添えです。うわぁ。プリッと張りのある、いかにも新鮮そうな白子の表面が、照り焼きによってつややかに輝いてます。これはまた見た目も香りもおいしそう。

一品ずつ、じっくりと撮影したあと、ディレクタのTgさんから「はい。じゃ、よろしければ、みなさんで召し上がってください」と、それらの品々が目の前にやってきました。やったね! 特に白子。早く食べなきゃ、冷めてしまって、外のプリッとした感じ、中のトロッとした感じがなくなってしまう。急げ、急げ!

「店に入るところから、みんなで飲んだり、食べたりしているシーンを、後で撮影しますから、顔に出るようだったら飲むのは控えてくださいね」とTgさんから釘を刺されていたのですが、白子のあまりのおいしさに、つい生ビールをひと口、ふた口。

そうこうしているうちに、店の外もやっとほどよい暗さになり、いよいよ店でみんなで飲むシーンを撮影することになりました。「それじゃ、一度店の外に出ていただいて、普段どおりにお店に入ってきてください。お店の人も、みなさんも、普段どおりにお願いしますね」。

店を出て、入口のちょっと前のところでスタンバイします。すぐ横にカメラがあるのが、なんだか気になるなぁ。「はい、じゃ、撮りま~す。はいっ、どうぞっ!」とTgさんに指示されて歩きはじめますが、なんだか普段どおりじゃないなぁ。右手と右足が一緒に出ちゃいそう。「普段どおり」ってのはけっこうむずかしいなぁ、なんて思いながら入口引き戸をあけます。

「こんばんは」と店内へ。「いらっしゃいませ」と店主。ItさんやTaさんも「やぁやぁ」と迎えてくれます。こういう芝居と言えないほどの芝居でも、なんだかお互いに照れくさいですねぇ。おかみさんにいたっては、まったく芝居っけがなくて、「はい。じゃ、もう1回おしぼりね」だって。

「じゃ、生ビールをお願いします」と、テレビの上では本日1杯目となる生ビールを注文します。すぐに出てきた生ビールをグゥ~ッと飲もうとして、顔のすぐ横にカメラがあることにびっくり! 太田和彦さん(旅チャンネル「全国居酒屋紀行」)や、吉田類さん(BS-i「吉田類の酒場放浪記」)たちは、よくこの環境で普通に、それもすっごくおいしそうに飲めるものだと、改めて感心したしだいです。

おつまみとして「いぶりがっこ」が出てきました。秋田出身のItさんからのお土産なのだそうです。秋田弁で漬物のことを「がっこ」というそうで、囲炉裏の煙でいぶしてぬか漬けにした大根だから「いぶりがっこ」なのだそうです。日照時間の少ない秋田で、天日干しにかわる方法として考えられたんでしょうね。

ここで、カメラ位置を変えるためにいったん休憩。この休憩の間に、なんとディレクタのTgさんも秋田出身であることが判明。Tgさんから「いぶりがっこにワサビをちょっと付けて食べるとおいしいんですよね」というお話があり、さっそく試してみたところ、なるほどうまい。燻製の香りと合うんですね。

ゴッコの鍋もできてきました。ほぉ。ノテッとした外観もそうですが、味もアンコウに良く似てますね。とろっとゼラチン状の身。骨も柔らかくて、全部食べられます。

「お店のシーンはこれで終了です。みなさんご協力どうもありがとうございました」とTgさんからみなさんへあいさつがあり、私も「あとでまた来るからねぇ」とお店のみんなにあいさつをして、夜の街を歩くシーンを撮りに、阿佐ヶ谷駅界隈に向かいます。なにしろ、酒場街ということでいうと、中央線沿線の各駅界隈のほうが、圧倒的にすごい(酒場街らしい)ですからねぇ。

カメラマンのGtさんは、高校時代を阿佐ヶ谷で過ごされたそうで、とても懐かしそうです。「さすがに高校時代には、この居酒屋街は知りませんでしたけどね」と笑うGtさん。無事に夜の酒場街のシーンも撮り終えて、すべての取材が終了です。

さて、この番組は、スカイパーフェクTVの「パーフェクトチョイス186ch」「ホームドラマチャンネル362ch」で放送されている「明日香&綾乃のBB@ニフティライフ ~2004 夏~」です。テレビドラマ仕立てで構成された1回完結型30分番組の中で、実際にニフティのインターネットサービス等を利用している様子が、毎回ひとりずつ、3分間程度紹介されるのだそうです。

今回の取材が没になければ、2004年4月3日から、再放送も含めて6月ごろまでオンエアーされるそうです。どの3分間が使われるのか、楽しみですね。

取材を終えたTgさんとGtさんも「さっきまで、おいしそうな刺身を撮影するだけだったので、ぜひ食べて帰ろう」という話になり、再びみんなで「竹よし」へ。

おふたりは車なので、「刺身定食」(1,000円)を注文です。刺身定食についてくる刺身は、「刺身盛り合わせ」(1,000円)の刺身と同じものなのです。ただし、量が盛り合わせは3切れずつぐらいなのに対して、刺身定食のほうは2切れずつぐらいなのです。わ! おふたりの「刺身定食」にはヒラメのエンガワも付いてるじゃない。いいなぁ。

私も、またまた生ビール(500円)を注文し、グゥ~ッとひと息。あぁ、おいし。

店には、明日入籍予定のTkさんや、地元の常連さんであるHsさんも来られて、学芸会終了後の打ち上げ会のような楽しさで盛り上がります。

つまみには、さっきから気になってたニシンの焼き魚(500円)を注文。なにしろ、中にカズノコがありますからねぇ、ニシンは。うわぁ、やっぱりカズノコたっぷりだ。これはいいですねぇ。そうだ、Tkさん、明日入籍だよね。元気な2世に恵まれますように。はい、カズノコのおすそ分け。

【追加情報】 後日、Hsさんもこのカズノコを味わおうと、ニシンの焼き魚を注文されたのだそうです。焼きあがったHsさんのニシンの中身は…… 「白子」だったんですって。う~む。そういえば、ニシンにも雄と雌がいたんだと、改めて認識したのでした。

次は、これまた気になっていたマグロのすき身をもらいましょうか。最初に店に入ったときに、「これ。本マグロの腹皮なんですよ。ここについてる身を、すき身にして食べていただこうと思って」と、店主が見せてくれたものなのです。

さぁ、来ましたよぉ。見た目にも美しいですねぇ。刻みネギも添えられて、いわゆるネギトロ状態なのですが、すき身の部分は、ひとすき、ひとすきの身が大きい。ちょっと小ぶりのマグロブツぐらいあります。ど~れどれ。うっまぁ~いっ! こりゃまた、とろけますなぁ。ほらほら。みんなも食べてみ。

店の中は大盛り上がりになってきて、もうどれがだれのつまみかもわからないぐらいの状態。あれもこれもおいしいですねぇ。

そうそう。ディレクタのTgさんから、「中野新橋のほうにも、おすすめの居酒屋がありますよ」と、「なかよし」(03-3375-9959、中野区南台1-1-18 )というお店をご紹介いただきました。

同じ中野区内とはいえ、中央線よりも南側にはなかなか足が向かずにいるのです。逆に、Tgさんにとっては、中央線よりも北側にはあまりいらっしゃらないのだとか。けっこう、中央線で北と南が分断されちゃってるんですね。

そんなわけで、今日はTV取材のおかげで、いつもとはまた違った楽しさを味わうことができたのでした。あぁ、おもしろかった。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年2月28日(土)の記録》

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絶品! 生の子袋刺し … 立ち飲み「山根商店(やまねしょうてん)」(新宿三丁目)

たん焼き「」を出て、JR四ツ谷駅方面に向かう仕事仲間たちとわかれ、地下鉄四ツ谷三丁目から2駅、新宿三丁目です。さすがに1時間半(実質的には1時間)の時間制限だと飲み足りない気がするので、もう1軒寄って帰ろうと思っているのです。

しかし、不思議なもので、自分ひとりで酒場に入って、ゆったりと楽しめたなぁと思う時間も、終わってみればだいたい1時間。今日もそれよりは長い時間いたのに、ものすごく短い時間のように感じてしまいます。グループで行ったということと、自分たちの意思とは無関係に、外から与えられた制限時間だったということが大きいのかもしれませんね。

地下鉄新宿三丁目駅から歩くこと約10分。立ち飲みのもつ焼き屋、「山根商店」に到着します。時刻は午後7時半。この店は、閉まる時間がはやいらしいのですが、まだ大丈夫かな。

店は、いかにも肉屋さん風の店舗の前に、とってつけたような屋台風の立ち飲みスペースがついています。立ち飲みスペースは、防風用のビニール囲いでおおわれていて、中ではストーブがたかれています。屋台の奥の、肉屋さん風のスペースでも立ち飲むことができるようですが、これまでの観察、およびみなさんからの情報等によると、この中で飲んでいるのは、どうやら常連さんたちばかりのようです。

私も、屋台風の部分をL字型に囲む立ち飲みカウンターの、右下隅に陣取り、まずはチューハイ(300円)と牛もつ煮込み(300円)を注文します。

ちなみに、L字の左側が店の正面で、通りに面しています。L字の右側にあるのが、肉屋さん風の店内です。L字の中には、煮込み鍋と焼き台があって、もつ焼きはここで焼かれます。

ここの牛もつ煮込みは、汁がトロッとなるぐらいよく煮込まれていて、まさに汁までうまい一品。駅からここまで歩いてきて、冷えている身体もあたたまります。

左どなりに立っている男女ふたり連れは、レバ刺しをつつきながらサワー(焼酎を甘みのついた液体で割ったもの)を飲んでいます。実は、この二人の立っている場所は、この屋台のなかでも非常にいいポジションで、煮込み鍋や焼き台の様子。さらには仕込みの様子や、L字カウンターの長辺で飲んでいるお客さんの様子までつぶさに見ることができるのです。

しかし、このおふたりは、すっかり自分たちの世界に入り込んでいて、まわりの状況なんてどうでもいいようです。向こうからお客が入ってこようが、こっちにお客が増えようが、まったく詰めあったりすることもなく、自分たちの会話に夢中。あぁ~あ。レバ刺しが乾燥しかかってるのになぁ。

そんなことはさておいて、私も刺身をもらいましょうか。「子袋(こぶくろ)刺し(400円)は、まだありますか」とおかみさんにたずねたところ、「はい。ありますよ」とのこと。さっそくいただくことにしました。「ニンニクとショウガ。どちらにされますか」「ショウガでお願いします」。特にどっちがどうということもなかったのですが、今回はショウガをためしてみることにしたのでした。

「それと、ウーロンハイ(300円)もお願いします」。飲み物は、屋台側ではなく、店内側に入ってすぐ左側のところで用意されます。いつも焼き台でがんばっているのがおかみさん。そして店内には店主と、その息子さんでしょうか。男性ふたりが働いているようです。ここも家族経営なんですね、きっと。

さあ、来ました、子袋刺し。小鉢に生のコブクロがたっぷりと盛られ、その上には刻みネギと、おろしショウガです。ひやぁ! まったく生のコブクロというのは、はじめて食べるなぁ。「ちょい焼き」のものは、「ホルモン」(沼袋)でも、よくいただくんですけどねぇ。

これは、醤油をかけて食べるんですか? あ、そうですか。上からまわしかけて混ぜるんですね。は~い。

なるほど、味はついてないんですね。まずはこのまま一切れいただいてみましょうか。ど~れどれ。うわぁ。すっごいコリコリ感ですねぇ。しかも、臭みもなにもない。これはものすごくいい(新鮮な)コブクロです。

さらに、教えられたとおり、上からちょっと醤油をまわしかけて食べると、醤油の味が入ることで、コブクロそのもの味もぐんと引き立ってきます。魚の刺身を食べるときと同じ感じですね。

前回いただいたレバ刺しもすごかったけど、このコブクロ刺しは、他では味わったことがないもの。まさに驚きの一品です。

やぁ、おいしかった。どうもごちそうさま。2品と2杯で、今日は1,300円でした。

時間でいうと、ちょうど1時間の滞在だったのですが、こちらはゆったりとくつろいで、気づいてみれば1時間というもので、ちっとも短くは感じませんでした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年2月27日(金)の記録》

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店情報: 立ち飲み「山根商店(やまねしょうてん)」(新宿三丁目)

  • 店名: 立ち飲み・もつ焼き「山根商店」(やまねしょうてん)
  • 電話: 03-3202-1395
  • 住所: 160-0022 東京都新宿区新宿6-27-11
  • 営業: 17:00-20:00
  • 場所: 新宿文化センターの斜め前あたり。
  • メモ: 内臓料理専門の立ち飲み屋。刺身は牛肉刺(600円)、牛レバ刺(500円)、子袋刺(400円)、千枚刺(350円)の4種。もつ焼きはカシラ、レバー、ハツ、ツクネ、シロ、焼き鳥、鳥皮の7種で各100円。その他に豚足(400円)、牛もつ煮込(300円)、お新香(250円)など。飲み物は日本酒(黄桜)、チューハイ、ウーロンハイ、ハイサワーが各300円、ビール(キリンラガー大瓶)が500円。
  • HTML版(2003年以前): (03.02.18)(03.02.13)

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輸入制限の影響がここにも … たん焼き「忍(しのぶ)」(四ツ谷)

金曜日です。四ツ谷付近での仕事終了後、仕事仲間と3人でちょいと飲んで行くことになりました。メンバーのひとりが新婚さんなので、早く帰らないといけないということで、「じゃ、長居しようとしても、長居することができない店に行こう!」と向かったのが、牛タンのお店「忍(しのぶ)」です。

5時半だけど、どうかな。ごっつい感じの木製の引き戸をよっこいしょと開けて店内へ。「いらっしゃいませぇ」「3人ですけど…」「はいはい。こちらのテーブルにしますか。それとも、奥の座敷にしますか」。おぉ。まだいっぱい空いてるじゃない。この時間帯なら、まだ大丈夫なんだ。奥の座敷なんて上がったことがないから、そこにしてみましょうか。

下駄箱に靴を入れて、奥の座敷に入ります。座敷には6人掛けの座卓が、左右にひとつずつ。なるほどねぇ。こんな造りになってたんですね。今のところは、このスペースには先客はおらず、われわれ3人だけです。

「左側の手前のほうに座ってください」と店のおにいさん。見ると、左側の卓には「予約席」の札が立っていて、奥側の、本来3人分のスペースのところに、4人分の取り皿などがセットされています。その手前に空いている3人分のスペースに陣取ります。「コートなどは、こちらふたつのフックをお使いください」。フックは壁沿いにずらりと並んでいるのですが、そのうちの奥2つ分だけを使うようにとの説明です。なるほど、そうやって詰めていかないと他の人のがかけられませんからねぇ。

席についたところで、おにいさんから、「今日は込み合うことが予想されますので、1時間半の制限時間ということでお願いします。それと、牛肉の輸入制限の関係で、何品かのメニューには制限を設けさせていただいています。ゆでたんはひとり2枚、たんしちゅうはひとり1枚、たん焼きはひとり0.5人前ということでお願いしておりますので、3人さんですと、ゆでたんは2人前、たんしちゅうは1人前、たん焼きは1.5人前以内でお願いします」という注意事項の説明があります。そうかぁ。牛丼屋さんのみならず、こんなところにも牛肉の輸入制限の影響が出てるんですね。

それじゃ、まずは生ビール(中ジョッキのみ、650円)を3つお願いしますね。(ちなみに、瓶ビールは、中瓶(500ml)が600円です。)

すぐに生ビールを持ってきてくれたおにいさんに、先ほどの制限付きの品々を制限いっぱいまでいただくことにしました。しかし、考えてみると、これまでも3人ぐらいで入っても、ゆでたん、たんしちゅう、たん焼きはそれぞれ1人前ずつぐらいしかたのんでなかったので、むしろ今日のほうがたくさんたのんでるかも…。貧乏性なもので、「制限つき」と言われると、ついその枠いっぱいまでたのんじゃいたくなるのでした。

さっそく「ゆでたん」(810円)です。「味はついていますので、そのままお召し上がりください」と、いつものように説明が入ります。ちょいとワサビをつけて、まずひと口。そうそう。このとろけるやわらかさが「忍」の「ゆでたん」ですねぇ。胡椒がピリッと効いて、いい味です。

「ゆでたん」を食べ終わるころあいで、「たんしちゅう」(890円)が出てきます。タンの形状としては「ゆでたん」も「たんしちゅう」もまったく同じ形です。「たんしちゅう」のほうは、シチューという名のとおり、デミグラスソースで煮込まれて出てきて、「ゆでたん」のワサビのかわりに、練ガラシが添えられているのです。口の中でのとろけ具合は「ゆでたん」と同様。これまたクセになる一品なのです。

それぞれ生ビールをおかわりして、「たん焼き」(810円)にそなえます。「たん焼き」は、焼かれたタンそのものもさることながら、添えてある白菜のお新香がまた絶品なのです。このお新香だけ注文することができないのかなぁ、と思うぐらい。

あと、さらし玉ネギ(400円)をお願いします。「は~い。サラタマひとつぅっ!」と、おにいさんから厨房に注文がとおります。このサラタマも、さっぱりとしてて好きなのです。

われわれの奥側を予約していた4人組もやってきて、向こう側の卓にもお客さんが入ってきました。

6時半をまわったところで、おにいさんから「ラストオーダーになりますが、追加はございますか」と確認が入ります。なるほど。入店1時間でオーダーストップとなって、1時間半で次のお客さんに席を譲るという流れになってるんですね。「ありません」と答えると、おにいさんがいったん離れ、しばらくすると伝票を手に戻ってきました。「すみませんが、お会計を先にお願いします。8,400円です」。ひとり頭、2,800円ですね。

こうして、落ちついて飲むことはできないものの、おいしいタン料理を味わって、6時45分ごろには店を出たのでした。入ったときはガラガラだった店内も、すでに満席状態。ただし、店外の待ち行列はまだできてませんでした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年2月27日(金)の記録》

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店情報: たん焼き「忍(しのぶ)」(四ツ谷)

  • 店名: たん焼「忍」(しのぶ)
  • 電話: 03-3355-6338
  • 住所: 新宿区三栄町16
  • 営業: 17:00-23:00(22:00LO)、日祝休
  • 道順: JR・営団の四ツ谷駅の四谷口を出て、三栄通りに添って、徒歩約8分。右手。
  • メモ: たん料理9種類。たん焼き 810円、ゆでたん 810円、たんしちゅう 890円、どて煮 600円など。他に野菜系の季節料理も多数あり(400~600円程度)。生ビール(中)650円、日本酒(秋田晴、2合)900円、芋焼酎・麦焼酎 各450円など。土曜以外は予約OKだが、18時までに全員がそろうことが条件。店のHPはこちら
  • HTML版(2003年以前): (03.06.13)(02.03.28)

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サイドメニュー3品制覇! … もつ焼き「ホルモン」(沼袋)

久しぶりに沼袋(ぬまぶくろ)で途中下車し、もつ焼きの「ホルモン」に向かいます。野方(のがた)界隈にもいいお店が多いことを、最近再認識しているところですが、沼袋界隈にもふと心をひかれるお店が多いのです。「ホルモン」が満席で入れなかったら、そういう気になるお店に行ってみようと思っているのですが、これまでのところ、幸いにして「ホルモン」に入れなかったということがないため、他のお店に行けないままなのでした。

今日はどうかな。店に近づくと、入口のガラス戸越しに、手前側のカウンターに座っているみなさんの後姿が(部分的に)見えるのです。やぁ。けっこう多いですねぇ。現在の時刻が午後7時前。一番お客さんが多いぐらいの時間帯ですよね。今日は奥側に入ることにしますか。

この店は「ニ」の字型に2本のカウンターが並んでいて、「ニ」の字でいうと、上と下の両側にお客さんが向かい合って座るようになっています。「ニ」の字の内部は、店主とおかみさんとの作業空間。「ニ」の字の上の部分には、テーブル席もあります。

奥の入口から、「こんばんは」と店内へ。こちらも多いですねぇ。しかしながら、一番手前、ちょうど焼き台の横が空いていて、そこに座ります。

「小瓶のビール(310円)とおしんこ(100円)をお願いします」。このところ、この店に来ると必ずこの組み合わせからスタートしています。なんだか、自分のリズムになっちゃってるんですね。

焼きもの(1本100円)も、これまた自分の定番であるレバーとコブクロのちょい焼きを2本ずつ注文です。いつ行っても、同じものが同じように食べられるのがうれしいですね。

ちょい焼きが焼きあがってきたところで、焼酎(210円)をもらいます。表面張力で盛り上がった部分を、口から迎えに行って、ツツゥ~ッとひと口。そうやってできたすき間に、梅シロップを注ぎます。

焼き台の上が少しあいたようで、店主が床に置かれたダンボール箱から、炭の補給をはじめます。ダンボールには「備長炭(びんちょうたん)」と書かれていて、炭同士があたると、カ~ン、カ~ンという、備長炭独特の金属音にも似た音が響き渡ります。

「今日の炭は、長さがちょっと不ぞろいなんですよね」と、店主はちょっと不満そう。ちょうどいい長さのものを選びながら、炭火の下に新しい炭を入れていきます。「上に置くと、パチンとはじけたときに飛び散るんですよ」と教えてくれます。

炭の補給も終わったところで、今度はアブラとオッパイをお願いします。2本ずつ、塩で焼いてください。

もつ焼きの「もつ」ですが、これは関東地方の呼び方らしくて、関西地方では「ホルモン」と呼ばれることが多いそうです。この店なんて、「もつ焼き ホルモン」という店名ですから、関東も関西も融合しちゃってますね。

その「もつ」。欧米では、古来より余すところなく利用されているのですが、日本では昭和30年代ぐらいから一般大衆に消費され始めたという、比較的歴史の浅い食材らしいのです。

「まぼろし闇市をゆく 東京裏路地〈懐〉食紀行」(藤木TDC・ブラボー川上著、ミリオン出版)によりますと、ホルモン料理というのは、もともとは大正期から戦前にかけて、過酷な強制労働を強いられた在日韓国人の人たちが、貧しい暮らしの中から発明したスタミナ食だったのだそうです。これが、太平洋戦争終了後に、各地の盛り場に突如出現した闇市で大人気となり、最悪の食糧事情を克服するのに大いに役立ったのだそうです。これがいわゆる「やきとり」ですね。「焼き鳥」は鶏肉なんですが、「やきとり」は豚や牛の内臓なのだそうですよ。

おかみさんが、となりの人に焼酎を注(つ)ぎにきたので、私もついでにおかわりしましょうか。クイッと最後のひと口分の焼酎を飲み干して、こっちもおかわりお願いしますね。それとねぇ。トマト(250円)もください。

この店では、焼きもの以外のサイドメニューとして、冷奴、月見、トマトの3品(各250円)があり、人気を博しているのです。私自身、冷奴、月見はこれまでに食べたことがあるのですが、トマトは実ははじめてなのです。

来ました、来ました。うわぁ。真っ赤なトマトですねぇ。これはおいしそう。「お塩です」と、カウンターの中から、小瓶に入った塩が出されます。ん~。甘い。これはいいトマトです。人気があるのもわかりますねぇ。

さっぱりとトマトでしめて、今日は1,880円。ちょうど1時間の滞在でした。どうもごちそうさまでした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年2月25日(水)の記録》

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ホッコラと、うなぎの白焼 … 居酒屋「上州屋(じょうしゅうや)」(野方)

夕方から、急に東京に出かけることになり、そのまま自宅に向かいます。現在、午後7時半過ぎ。せっかくの機会ですから、今日も野方(のがた)界隈の気になり店に寄ってみましょうか。

店は、野方駅から南下して、都立家政(とりつかせい)方面に向かう「みつわ通り」という通り沿いにあるそば屋「太平庵」の向かい側の路地を入った左手。「笑い地蔵」というお地蔵さんの斜め向かいにあります。

店の上部に、電灯看板があるほか、入口には「上州屋」と書かれた茶色ののれんがかかっています。

そうそう。この店は、看板・のれんや電話帳などは「上州屋」ですが、店内の表記は「上『洲』屋」と、さんずい付きの『洲』なのです。字画かなんかの関係なんでしょうね。ここでは、「上州屋」という電話帳の表記に統一させていただきます。

その、茶色ののれんをくぐり、引き戸を開けて店内へ。わぁ。お客さんが多いですねぇ。

店内はL字型のカウンターのみ。Lの下の辺は、とっても短くて1~2名しか座れそうにない。そのL字の一番手前のところに、中年の男女の二人連れ。その次に会社員の上司とその部下らしき男性二人連れ、次がやや高齢のご夫婦。その先が2席空いて、一番奥に会社の同僚同士らしき男性二人連れという、合わせて8人の先客です。

カウンターの中には、店主とその奥さん。このふたりで切り盛りしているようです。その奥さんが、「おひとり? こちらへどうぞ」と、奥の空いている場所を示してくれます。

コートを脱いで、カウンター後ろに並んだフックに引っかけます。先客たちもそうしているので、防寒着がずらりと並んだ状態です。

空いている2席のうちのひとつに腰をおろしながら、「ビールを。小瓶でください」。コートを脱ぎながら、ビールに大瓶と小瓶があることは確認しておいたのでした。大瓶は500円、小瓶は300円。日本酒も350円なので、飲み物は大衆酒場価格に近いですね。

出てきたのは、キリンラガービールの小瓶(300円)。カウンター上には、常設のコンロが2席に1つずつ並んでいて、残されたスペースが少ないのです。その少ないスペースに、コップとビールの小瓶を置いて、まずは1杯目のビールをググゥ~ッと飲み干します。ッカァ~ッ。うまいっ! やっぱりこの1杯ですねぇ!

「お通しです」と出されたのは、小皿に盛られた、これはメカブかな。小さく切り刻まれているので、フキ味噌にも近い感じの緑のかたまりになっています。箸の先にちょいと取って、ひと口。おぉ。カツオだしがよく効いたメカブですねぇ。

さて。なにを食べようかな。カウンター内部の壁の上部に掲げられた短冊メニューを確認します。なるほど。食べものは普通の居酒屋と比べるとやや高めですね。

一番安いのがイカゲソとべったら漬けの400円。その次に煮物や、ちょっとした季節料理が600~800円ぐらいで並びます。たとえばイイダコの煮つけが600円、フグの煮こごりが700円、シメサバが800円など。刺身の中では、マグロの刺身が1,200円。

ウナギは白焼、蒲焼、うな重がそれぞれ小1,400円、中1,600円、そして大が1,900円と、同じ価格設定になっています。

そして、フグは刺身が3,800円、フグチリが3,600円と、これは別格という感じです。

まずは好物のイイダコ(600円)でもつつきながら、じっくりとメニュー検討をしましょうか。「イイダコお願いします」。

イイダコの煮つけは、注文に応じて、大きな鍋から中ぶりの小鉢に移してくれます。さめて、すっかり冷たくなった煮つけなんだけど、どうやらこうやって出すのがねらいのようです。なぜなら、イイダコの部分もさることながら、そのまわりにはプルプルとゆれる煮汁の煮こごりがたっぷり。タコもいいけど、この煮こごりがねぇ。「すみません。お酒ください」。思わず燗酒(350円)を注文してしまいました。

お酒は、カウンターの燗付け器を使って、湯煎で燗がつけられます。そのお酒を出してくれながら、おかみさんから、「もし、ウナギを注文されるんでしたら、早めにお願いしますね。時間がかかりますから」と声がかかります。そうか。そういえば、看板にもウナギ・フグと書かれてますよね。こうやって、釘を刺されるところをみると、よほどの目玉商品なんでしょう。さっそくたのんでおくことにしましょうね。「じゃ、ウナギの白焼を、小でお願いします」。さっきも書きましたとおり、ウナギは、大、中、小と3種類の大きさが選べます。しかし、どの大きさがどれくらいか、まったくわからないので、とりあえず小(1,400円)をたのんでみたのでした。

左どなりのサラリーマン2人連れが今つついているのが、きっと白焼ですね。これが、いかにもおいしそうなのです。

右どなりの老夫婦は、これはふぐの雑炊かな。ずっと鍋を食べ進んできて、最後に雑炊をして食べているといった感じです。これもおいしそうですねぇ。

おかみさんが言ってたとおり、ウナギが出てきたのは、注文してからかなり時間がたってからでした。お酒(350円)のおかわりをして、それも飲み終わるぐらいのタイミングで「白焼です」と、1尾分をふたつに切り分けた白焼が、お皿に盛られて登場です。

1尾ずつ、注文してからさばいてるんですねぇ。入口近くに座っている上司と部下らしき2人連れも、入店と同時ぐらいにうな重をたのんでたらしいのですが、出てきたのはついさっきです。蒲焼やうな重は、蒸してタレ焼きするという工程が加わるため、白焼よりもさらに時間がかかるんですね。

そうやって作る白焼なので、当然丸1尾分です。となると、大、中、小の大きさは、そのままウナギの大きさを示してるんですね。

まずはひと切れ箸で切り分け、そのまま口中へ。サクッとした表面の歯応えの下から、ホッコラ、ハフハフの身がとろけます。うわぁ。うまい。2切れ目を切り分けて、今度は添えられている本ワサビをちょいとのせて、小皿の醤油もちょこっとつけていただきます。いやぁ。こら止まらん。次々に切り分けては、熱さがなくならないうちにパクパクと完食してしまいました。この間、お酒は1滴も飲まず。う~む。うますぎて、つまみにならんなぁ、これは。

酒と肴(さかな)は、微妙なバランス関係の上に成り立ってるようで、あまりうますぎるお酒だと、肴はいらない状態になります。日本酒のものすごいのや、ウイスキーのいいやつなんかがそうですね。カクテルなんかも、どっちかというとお酒を味わう感じです。

逆に、さっきの白焼のように、肴がうますぎる場合。そして、特にその料理が熱いものだったり、冷やしたものだったりした場合は、とても酒なんて飲んでいられない。熱いうちに、冷たいうちに、必死になって食べなきゃって感じになってしまいます。

古くから続く居酒屋の場合、このあたりのバランスをとるのが上手なところが多いんですよね。酒はびっくりするほどうまいものではなくて、白鷹、菊正宗、桜正宗などのいわゆるナショナルブランド。肴もけっしてものすごいものではなくて、マグロのヅケや、卯の花(おから)、ポテトサラダなど、飲んでる間、ず~っと置いててもあまり味が変わらないものが多い。

それぞれを単独でみるとそんなものなのに、その両者を組み合わせると、とっても幸せなおいしさを感じてしまうのです。まさに、居酒屋という空間と時間を楽しむための、絶妙な酒と肴の組み合わせになっていると思います。

とはいえ、この店の白焼のように、思わずパクパク食べきってしまうほどの料理もいいもんです。とってもおいしいお酒が出てきたら、つまみを忘れてそれだけ飲んじゃうのと同じぐらい。なにしろ呑んべはワガママですからね。それもいいし、これもいい。(笑)

そうそう。メニューにはないのですが、となりの人たちが飲んでたフグのヒレ酒もおいしそうでした。火のついたヒレを箸でつまんで、お酒水面のところを、上げたり、下げたり。見た目にもきれい。少し前に、入口近くのお客さんも「ヒレ酒ください」と普通に注文していたので、メニューにはないけど、普通にたのめるんでしょうね。

「いやいや。どうもごちそうさまでした。おいしかったです、白焼」とお勘定をお願いします。それまで、どっちかというと黙々と仕事に専念してるおふたりだったのですが、おふたりとも顔をあげて「どうもありがとうございます。またいらしてください」とニッコリ。お勘定は3,000円ちょうど。1時間半弱の滞在でした。

おいしかったなぁ、白焼。今度は「中」ぐらいの大きさのを食べてみるかな。ちょっと高いけど、フグも食べてみたいですよね。小さい鍋でちょっとずつ作って食べるフグチリが、実にうまそうでした。

店情報

《平成16(2004)年2月24日(火)の記録》

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店情報: 居酒屋「上州屋(じょうしゅうや)」(野方)

  • 店名: うなぎ・ふぐ・季節料理「上州屋」(じょうしゅうや)
  • 電話: 03-3338-7509
  • 住所: 東京都中野区野方5丁目18-3
  • 営業: 17:00-23:00、金休
  • 場所: 西武新宿線・野方駅から駅前通りを南下し、本町通りとの交差点を右折して、本町通りに入る。その先のY字路を左折してみつわ通りに入り、左手にあるそば屋「太平庵」の向かい側の路地を入った左手。「笑い地蔵」の斜め向かいにある。
  • メモ: カウンター10席だけの小さな店だ。うなぎはうな重、蒲焼、白焼ともに、小 1,400円、中 1,600円、大 1,900円。ふぐは刺身が3,800円、ふぐちり3,600円。肴はいかげそ、べったら漬けなど400円ぐらいのものから、煮ものや季節料理などが600円~900円ぐらい。キリンラガービールは小瓶が350円、大瓶が500円。酒(神鷹)は350円。ひれ酒もあり。

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カウンターは15分で満席! … 居酒屋「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

日曜日。例によって早い夕方に近所の図書館に向かいます。図書館を出たのはちょうど午後4時。その足で向かったのは「川名」です。ガラリと引き戸をあけて店内に入ると、すぐに新しいおねえさん(名前をまだ知らない)から「いらっしゃいませ」の声が飛びます。

開店時刻の4時を回ったばかりだというのに、店内はすでに2人ほどの先客(それぞれひとり客)がカウンターで飲んでいます。

私も、入り口に一番近い席(店内では「1番」と呼ばれている席)に腰をおろします。いつもなら、ここでホッピーをいただくところですが、昨日かなりたくさん飲んじゃいましたので、今日はやわらかめにしておきましょうか。「生グレープフルーツサワー(320円)をお願いします」。

すぐに酎ハイのジョッキと、絞り器にのった半個分のグレープフルーツが出されます。それと同時にお通し(サービス)のオレンジも。

グレープフルーツをグリグリと絞っている間にも、ひとり、またひとりとお客さんが入ってきて、4時15分にはカウンター7席は満席。それでも入ってくる客足はとだえず、後ろのテーブル席も埋まりはじめます。

ちょうどカウンターが人でうまったころ合いで、本日のおすすめメニューのホワイトボードにも灯ががともります。

なるほど、今日の刺身は、まぐろぶつ(280円)、ホタテ刺(220円)、うるめいわし刺(280円)ですか。お。サザエ(つぼ焼き、180円)がある。刺身は後にして、まずはサザエをもらいましょ。

この店のすごいところは、注文の間違えがほとんどないないところ。満席に近いお客さんから、つぎつぎと注文が入るのに、それが出ていくときには、「はい。マグロブツ。3番さん」とか、「マーボ豆腐。C卓左」と、カウンターの中からスパッともっていくべき場所の指定付きで料理が渡されます。他のお店だと、「煮込みたのんだの、だれだっけ」なんて店の人が確認する声が響いたりするのですが、ここではそういうのを聞いたことがないような気がするなぁ。

来ましたよぉ、つぼ焼きです。なにしろ、焼き鳥を焼いている炭火の焼き台で、たった今焼きあがったばかりのサザエですからねぇ。アチッ。こりゃまた、殻まで火傷(やけど)しそうなほど熱い! おしぼりで押さえながら、中の身をクルクルっと取り出します。

ひゃぁ~っ。うまいっ! サザエも、春から初夏にかけてが関東地方の旬らしいですからねぇ。今日は今年の初サザエです。

あっという間にサザエを食べ終えて、ウルメイワシの刺身(280円)を注文します。

出てきたイワシの刺身。身がおっきい! ウルメイワシを刺身で食べたのははじめてかも。真イワシや小イワシ(カタクチイワシ)なんかはよく食べるんですが、ウルメイワシは、どっちかというと小型のものを固く干しあげた、いわゆる丸干しで食べることがほとんどでした。ふ~ん。アブラののりは、真イワシほどではなくて、さっぱりとした味わいですねぇ。

今日は、すでにテーブル席もいっぱい。奥の小上がりにも続々とお客さんが入り始めています。店長によると、昨日の土曜日もお客さんがいっぱいだったそうです。

さあて。私は昨日もたくさん飲んだので、今日はこれくらいにしますか。どうもごちそうさま。お勘定は819円(780円+税)でした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年2月22日(日)の記録》

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西武新宿線沿線の居酒屋めぐり … 「ほ里乃家」「乃がた」「竹よし」

「竹よし」の常連さんでもあるTaさんご夫妻と、西武新宿線沿線の居酒屋めぐりです。まず向かったのは、鷺ノ宮駅のすぐ近くにある居酒屋「ほ里乃家(ほりのや)」です。Taさんご夫妻は、この店ははじめて。

「こんばんは」と店内に入ったのは午後6時前。土曜日の店内には、すでにお客さんが多くて、われわれ3人はJ字カウンターだけの店内の、一番奥に陣取ります。まずはビール(スーパードライ、大ビン)をもらいましょうね。

つまみのほうは、もつ焼きや、玉子焼き、納豆つつみ揚げなどなどを注文し、飲み物も燗酒に切り換えます。燗酒の銘柄は「剣(つるぎ)」(320円)です。

納豆つつみ揚げ(350円)は、私自身、はじめて目にする料理です。裏返した油揚げに、たっぷりの納豆。表面はパリッと上がっていて、食感もいいですねぇ。

店主と、ほかのお客さんたちの話によると、この店も開店してから36年になるのだそうです。ということは昭和43(1968)年頃の創業なんですね。先日、惜しまれながら閉店した、この近所のもつ焼き屋「鳥芳」が、昭和38(1963)年の創業だったのですが、ここ「ほ里乃家」も、その5年後には開店してたってことですね!

ほかにも何品かいただいて、お勘定は3人で4,800円。「どうもごちそうさまでした」と店を出て、次に向かいます。

・「ほ里乃家」の店情報 (前回)

「ほ里乃家」を出て、西武線で野方(のがた)へ。Taさんご夫妻の行きつけのお店、「乃がた(のがた)」を紹介していただきます。今度は、私がはじめてです。

「乃がた」は、先月オープンしたばかりのやきとん「秋元屋」と同じ通り沿いにあります。実は、ここ「乃がた」は、以前「秋元屋」の店主ご自身からも、メッセージボード上でおすすめいただいていたお店なのです。去年の夏ごろの話ですので、「秋元屋」オープンよりも、だいぶ前ですね。

なにしろ、呑んべ同士の口コミ情報ほど確かな情報はありませんから、期待がもてます。

「3人だけど」と言いながら店に入るTaさんご夫妻に続いて店内へ。けっこう大きい店ですねぇ。入り口側には、L字(左右逆)のカウンターがあり、その奥が広がっていてテーブル席が並んでいます。カウンターも、奥のテーブル席も、地元の人たちとおぼしきグループ客や家族連れがいっぱい。

カウンターのお客さんに、ちょっとずつずれてもらって、一番奥の部分にかろうじて3人分の空き席ができました。「どうもすみません」と先客たちにあいさつしながら、空けてもらった席に腰を下ろします。

ここでは、日本酒(地酒の冷酒)をもらいます。各自、思い思いに好きなお酒をたのみ、私は山口の「五橋(ごきょう)」(山田錦、純米吟醸、700円)を注文しました。

「刺身を、盛り合わせでください。中ぐらいのね」と、Taさんご主人がつまみを注文します。

魚介類がおすすめのお店なのだそうで、メニューにも「活」とか「活じめ」の文字が、そこここに踊ります。値段もそれほど高くない。刺身の盛り合わせは、1,200円、1,800円、3,000円の3種類の中から選べます。先ほどの「中ぐらいのね」と注文は、1,800円の刺し盛りってことですね。

出てきた刺身のきれいなこと。おいしいこと。

すぐに日本酒をおかわりします。今度は静岡の「開運(かいうん)」(山田錦、ひやづめ、純米、650円)です。

ほんじゃ、久しぶりに莫久来(ばくらい、650円ぐらい)をもらってみるかな。莫久来はホヤと海鼠腸(このわた)の塩辛です。これがまた、日本酒が進むことといったら…。

よ~し。これで、野方に来る楽しみがまたひとつ増えました。もつ焼きの「秋元屋」に、魚の「乃がた」。さらには、そばの「太平庵」もあって、最後のしめはバー「ピュアー」。なんだか、まだまだいいお店がたくさんありそうな地域ですねぇ。

・「乃がた」の店情報

野方から電車でひと駅。都立家政(とりつかせい)です。Taさんご夫妻も「竹よし」の常連さんなので、最後はやっぱり「竹よし」です。あらかじめ、近所に住んでいる常連のItさんにも電話をして、店でおちあいます。

今日行った3軒は、西武新宿線でいうと、3つの連続した駅の近くにあります。新宿に近い側から野方、都立家政、鷺ノ宮の順です。中央線沿線(中野~西荻窪の各駅)の居酒屋ゾーンのような派手さはないものの、各駅に数軒ずつのおすすめ店があるんですねぇ。

なにしろ、自宅の近くの飲み屋ほどくつろげるところはありません。わが家の近所だけをみても、いい店がたくさんあるので、みなさんの家の近くにも、知られざる名店、あるいは地元の人たちの間では有名な名店が多いのではないでしょうか。ぜひ、こっそりと(!?)ご紹介くださいね。

やぁ、よく飲んだ。え? 「竹よし」? たくさん飲んだあとに行ったので、なにを飲んで、なにを食べたかよく覚えてないのです。失礼いたしました。

・「竹よし」の店情報 (前回)

《平成16(2004)年2月21日(土)の記録》

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店情報: 居酒屋「乃がた(のがた)」(野方)

  • 店名: 居酒屋「乃がた」(のがた)
  • 電話: 03-3338-4987
  • 住所: 東京都中野区野方5丁目28-5
  • 営業: 17:00-24:00(23:00フードLO)、日休
  • 場所: 西武新宿線・野方駅の改札(1ヶ所のみ)を左側(南側)に出て、右手の東京三菱銀行の向かい側の路地に左折で入ってすぐ。左手。駅からは徒歩1分。
  • メモ: テーブル20席、カウンター15席の全35席。新鮮な山海の幸と、品ぞろえのいい日本酒(地酒)が売り。熊本産「霜降り馬刺」や「くじらのベーコン」のほか、ブタののど肉を丹念に叩いた「なんこつのたたき」も名物らしい。

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今日もジン、ジン、ジン … バー「日登美(ひとみ)」(新井薬師前)

横浜の「味珍」を出て、湘南新宿ラインで30分で新宿。そこから総武線に乗り換えて東中野です。もう1軒、カクテルを飲んでから帰ろうと思っているのです。

JR東中野駅から、商店街を抜けて北へ向かいます。早稲田通りも渡り、落合斎場の横のとおりを、西武新宿線の新井薬師前駅方面に歩くこと約15分。正面に交番がある三叉路(右手は功運寺)を、道なりに右方向に行って、すぐ右手にこつ然とあらわれるスナック風のお店が、本日の目的店、カクテルラウンジ「日登美(ひとみ)」なのです。

現在、午後10時半。金曜日だけど、どうかなぁ。よいしょ、と扉を開けて店内をのぞきこみます。わぁ、多いなぁ。L字カウンターのみで、10人も入ればいっぱいの店内には、すでにずらりと老若男女が並んでいます。

「いらっしゃいませ。こちらへどうぞ」と、店主(マスター)がカウンターの奥のほうを指し示してくれます。なるほど。カウンターの奥がかろうじて2席分空いてます。よかった、よかった。

コートを脱いで、カウンター背後の壁に設けられたハンガーにかけてから、おもむろに席に座ります。マスターから差し出されたおしぼりを受け取りながら、「今日はジントニックからお願いします」と、今日もまたジンのロングカクテルから入ります。

この店はロングカクテルは基本的に900円、ショートカクテルは基本的に800円の均一料金なのです。ベースとなるお酒を指定したりした場合には「基本的に」という枠からはずれます。

さぁ、来ましたよ。ジントニックです。先週金曜日の「ピュアー」(野方)ではジンフィズを、そして今週月曜日の「エックスレイ」(横浜・杉田)ではジンリッキーをと、店に入って1杯目はジン系のロングカクテルをいただいているのです。

バーに行く場合は、2軒目、3軒目になることが多いので、どうしても最初の1杯目は喉ごしのいい飲み物がほしくなるんですよね。かといって、せっかくのバーでビールというのもちょっとねぇ。そんなわけで、つい、ジン系のロングカクテルなどをたのむことが多くなるのでした。

「そろそろニコラシカ、いきますか」と、店主から、入り口近くに座っているお客さんに声がかかります。やぁ、彼女は前回も最後にニコラシカをクィッと飲み干してましたよねぇ。彼女の定番なんだ。

私も2杯目をいただこうかな。その棚にあるボンベイサファイア。それに合うカクテルはないですか。え? サファイア・マティーニ? なるほど。ボンベイサファイアで作るマティーニねぇ。そのまんまのネーミングですねぇ。じゃ、それください。

「このジンも、ここ3年ぐらい前に出てきた新しいお酒ですよ」と、マティーニをステアしつつ、店主がしゃべりはじめます。「青いビンがきれいなんですが、中のジンが青いと思ってる人もいるんですよ」。そうそう。私も最初そう思ってました。ビンだけなんですよね、青いのは。

へぇ。これがサファイア・マティーニか。ジンにもハーブ、ベルモットもハーブで、なんだかすごいね。おいしぃってほどでもないけど、まずくもない。特徴のある味わいです。

カウンターの入り口近くの男性からは、「マスター、例のオペラのカクテル作って」と注文が飛びます。

何かの雑誌で、オペラの登場人物に合わせてオリジナルのカクテルを造るというのがあって、「日登美」の回に造ったカクテルなのだそうです。カクテルの名前は、そのオペラの登場人物の名前をとって「ジェルモン」。黄色いチェリーの入ったカクテルです。

「そうそう。そういえば、去年の12月から開店時間を午後8時にしたんですよ」と店主。「最近、遠くからわざわざいらしてくださる方もいて、『午後9時開店だと(終電までに)あまり飲めないので、なんとかならないか』という声が多くなってきたので、1時間早めました。終わりの時間(午前4時)は変わりません」とのことでした。これはうれしいですね。

それじゃ、最後の1杯。なにか珍しいジンはないかなぁ。「テンはどうですか。タンカレーのプレミアムジンです。これも、ここ数年で出てきたお酒です」。じゃ、それにしてみましょうか。なにか合うカクテルがありますか。「いや。このジンは、カクテルにするよりも、そのままストレートで飲まれたほうがいいですよ」。お。いいですねぇ。ほんじゃ、ストレートでお願いします。そうかぁ。「安い・強い」が代名詞だったジンも、プレミアム品がでるようになっちゃいましたか。

クセがあるのがジンなのに、あまりクセを感じないまろやかなジンをストレートでいただいて、本日は終了。というか、もう12時20分なので、明日になっちゃいました。う~む。2時間近く飲んじゃいましたか。ときどき目の前にやってくる店主と、ちょっと、ちょっと話をしながら、気がつくと時間がたってるんですよねぇ、このお店も。今日のお勘定は2,900円。

「どうもごちそうさまぁ」と、まだまだにぎわいが続いている店をあとにしたのでした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年2月20日(金)の記録》

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店情報: バー「日登美(ひとみ)」(新井薬師前)

    日登美
  • 店名: カクテルラウンジ「日登美」(ひとみ)
  • 電話: 03-3388-1690
  • 住所: 164-0002 東京都中野区上高田4-16-2
  • 営業: 20:00-04:00、日休(日・月連休の場合は日営業・月休み)
  • 道順: 地下鉄東西線落合駅、西武新宿線新井薬師駅の各駅から、徒歩約10分程度(JR中野駅、東中野駅からも徒歩15~20分程度)の場所。
  • メモ: ショートカクテル800円、ロングカクテル900円。その他はチャージもなにも一切なし。オリジナル・チーズなどのつまみもあるが、特につまみのメニューはないので、マスターに聞くこと。毎月第2・4日曜の18:00-20:00にカクテル教室も開催中。参加費は5千円で、毎回8品程度のカクテルを作るとのこと。
  • HTML版(2003年以前): (03.09.05)(03.07.15)(02.12.21)(02.10.18)(01.12.21)(01.07.14)(01.03.10)(00.11.22)(98.01.10)(97.10.27)

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