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またも魚のうまい店 … 居酒屋「おいらせ」(都立家政)

やっと金曜日。年度をまたいだ今週は、とってもバタバタしていて、平日はまったく飲みに行くことができなかったのです。自宅への帰り道に、近くでちょっと飲んで帰りましょうか。

向かったのは、西武新宿線・都立家政(とりつかせい)駅近くにある居酒屋「竹よし」です。あれっ? 看板に灯りがついていない。どうしたんだろう。

近寄ってみると、なにやら張り紙が。『店主、病気(痛風)療養のため、2~3日休みます』だって! なんとまぁ。私も10年ぐらい前に痛風になったことがあるんですが、痛いんですよねぇ。とても歩けないぐらい。大丈夫かなぁ。(その後の顛末: 結局、「竹よし」は4/1(木)~2(金)の二日間お休みし、土曜日から営業再開したそうです。「その間にいらしてくださった方、どうももうしわけありませんでした」とのことです。)

本当は「竹よし」で軽く飲んで帰ろうと思っていたのですが、この機会に、近くの気になっているお店に行ってみますか。

この近くで行ってみたいなぁ、と思っているのは焼き鳥の「勝久」(03-3336-3663、中野区鷺宮1-28)、焼肉の「じゅうじゅうぼうぼう」(03-3223-5547、中野区鷺宮1-27-8)、洋食系だけどバーボンなども楽しめるという「パインコーン」(03-3223-0020、中野区鷺宮3-6-10)の3軒。これらはいずれも、「竹よし」や「魚がし寿司」をご紹介いただいた、Tdさんご推薦のお店です。特に焼き鳥の「勝久」は、他にも数人の方々からご推薦をいただいていて、とっても気になっているところなのです。そして、「竹よし」の常連さんでもあるTmさんからご紹介を受けているのが、新青梅街道の向こう側の「おいらせ」。こちらは魚がおいしいらしいのです。

「竹よし」に向かう道すがら、身体の中で「魚を食べるぞぉ!」というエネルギーが盛り上がってきてしまっているので、今日は魚の「おいらせ」を目指しますか。

「おいらせ」は、都立家政駅から都立家政商店街を北上し、新青梅街道を渡った先の左手にある居酒屋で、駅からは7~8分ぐらいかかります。最寄り駅は都立家政駅(中野区)ながら、新青梅街道を渡るとそこはもう練馬区なのです。周囲には、他にお店はなく、ポツンと1軒居酒屋がある感じです。

見た目も古そう(ごめんなさい!)で、いかにも私好み。いえね。単に見た目が古けりゃいいというわけではないのです。古い小さいお店は、昔から家族だけぐらいの規模でコツコツとやってきて、地元に根づいて、愛されている場合が多い。愛されてないお店は、店が古くなるほど長続きしませんからねぇ。そういう「古さ」がいいのです。

最近は、昭和ブームだとかで、新築なのに、見た目だけ昭和30~40年代風の古~い感じに仕上げているお店も多い。あるいは、田舎の古い民家を移転してきて、そのまま店にしたりしているものあるようです。しかし、個人的にはこちらのタイプの「古さ」は、あまり好きではないのです。

ガラリと引き戸を開けて店内へ。右手のカウンターの中には店主と思しき男性と、その奥さん(以下、「おかみさん」と書きます)らしき女性のふたり。そのおかみさんから「いらっしゃいませ。こちらにどうぞ」と、カウンター中央部を指し示されます。

直線のカウンターは、店の入口から奥までを貫いているのですが、なにしろ奥行きもそれほど大きくないお店なので、席数は6席程度。その奥のほうに3人の先客がいて、チューハイを飲んだり、食事をとったり(?)しています。3人はそれぞれひとり客らしき男性客です。

私も、おかみさんに指し示されたとおり、その3人の次の席(奥から4番目の席)に腰をおろします。

「飲みものは?」と、おかみさんがいかにも人なつっこそうな笑顔でたずねてきます。「ビールを。ビンでお願いします」「は~い」。出てきたのは、サッポロ黒ラベルの中ビンです。(値段は、どっかに書いてあるのかもしれませんが、見つけられませんでした。)

お通しはワカサギの南蛮漬けが2尾のった小皿です。

カウンターの上に張られたメニューを、ほとんど真上を向くようにして見ていると、おかみさんから「後ろの壁にもメニューがありますから」と声がかかります。後ろを見ると、テーブルが3卓並んでいる壁にもずらりとメニューが出ています。こっちのほうが数が多い。なるほど。後ろの壁が全メニューで、そのうちのおすすめのものをカウンターの上のところにも張っているんですね、きっと。

ほぉ。ヤガラの刺身や、シマアジの刺身、タイのカブト煮などなどの魚メニューが多いですねぇ。値段も600~700円ぐらいのものが多くて、魚を主に扱っている店としては安いと思います。天津丼などの食事メニューもあります。ひとつ奥のおじさんが食べているのがこれですね。現在、午後8時半なので、もう飲み終えて、最後にごはん物を食べてるところなのでしょう。

ん~。それにしても、こんなに種類があると迷うなぁ。迷ったときは、盛り合せにしましょうか。「刺身の3点盛り(1,000円)をお願いします」。

刺身はカウンターの奥側にいる店主が造ります。この店主も、けっこう楽しそうにお話もされるのですが、おかみさんのほうがもっともっとたっぷりと楽しげにお話をするために、全体的なトーンとしては接客がおかみさん、調理が店主といった感じになっているようです。

「このあいだ、この人が酔って帰ってきてねぇ。食卓のところでビール飲みながら寝はじめたんで、『閉店ですよ!』と声かけたら、お金を払おうとするのよぉ」と笑うおかみさんに、店主も調理しながら苦笑いです。

一見(いちげん)さんだろうが、常連さんだろうが、まるで関係ない感じで話すおかみさんに、こちらもはじめてのお店とは思えないぐらいくつろいでいきます。

「はい。お刺身お待たせしました」。メニュー上は3点盛りですが、実際には4種がそれぞれ3切れずつ盛られています。

「魚の種類があまりわからないので、教えてください」と店主にお願いすると、「右上がビンチョウマグロ、その下がシメサバの昆布巻き。左上はシマアジ、その下がハタです」とていねいに教えてくれました。

このシマアジは、見るからにおいしそうですねぇ。これは、飲みものも日本酒に切りかえなくっちゃ。燗でお願いしますね。

お酒は灘の「多聞(たもん)」の生粋辛口。店主がいろいろ飲んでみて、魚に合いそうだということで選んだのだそうです。いわゆる普通酒なのですが、燗もちゃんと湯煎でつけてくれて、なかなかのもんだと思います。

「今日はツクシがあるので、サービスよ」と、店主がさっと揚げたツクシの天ぷらを、おかみさんがみんなに配ります。「ツクシはこの食べ方が一番美味しいと思うの。ゆでると、ツクシらしい味がなくなってしまうから」とおかみさん。どれどれ。熱いうちにいただきましょうね。サクッ。おぉ。なるほどねぇ。ツクシの天ぷらははじめて食べましたが、おいしいもんですねぇ。

ハカマを取った5~6センチぐらいのツクシを、4~5本ずつそろえて、衣をつけて天ぷらにしており、ちょうどひと口で食べられる分量になっているのもいいですねぇ。口の中でサクッと衣を破ると、ツクシの味と、春らしい香りがフワッと広がります。

フキノトウなどではじまった春の味も、今やソラマメ、タケノコと、だんだんと春まっさかりといったつまみが主流になってきましたよねぇ。居酒屋のつまみには、実に季節を感じます。

「フキノトウなんて、もうフキになっちゃたわよね」とおかみさん。「え? フキノトウって、ほっとくとフキになるんですか? ちっとも知らなかった」。お恥ずかしい話、フキノトウはフキノトウという植物かと思ってました。

フキは、地下茎をのばして繁殖し、初春になるとまず花茎(かけい。そこから花だけが出て来る茎)が出てきます。これがフキノトウです。3~5月になると、花茎がのびて、先端に花が咲きます。花が咲いたあと、地下茎から葉が出てきます。この葉の葉柄(ようへい)が、食用の、いわゆる「フキ」なのだそうです。

ここのおかみさんは、青森の出身で、おとうさんは漁師だったのだそうです。「青森。大間(おおま)のほうなんですか」とたずねると、「うちは竜飛崎(たっぴざき)のほうです」とおかみさん。店主は群馬の出身で、最初はあまり魚のことは知らなかったそうなのです。しかし、今ではすっかりベテランになって、「うちは珍しい魚を仕入れてることが多いからね」というお魚自慢のお店になっています。

この近くには、「竹よし」「魚がし寿司」「とっとっと」「魚がし」「魚幸」と、魚が自慢のお店が多いのですが、またまた楽しみなお店が1軒増えましたね。

さて。初回の今日は、これくらいで引き上げますか。とはいえ、もう1時間半近くくつろいじゃいましたが…。お勘定は2,400円でした。

お勘定から推測すると、ビール中ビンが500円、お酒の大徳利が700円、お通しが200円ってとこでしょうか。

店情報

《平成16(2004)年4月2日(金)の記録》

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