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モントリオールの霧 … バー「pure(ピュアー)」(野方)

長女が今月で小学校を卒業するとあって、なにかと関連行事が多くなっています。日曜日の今日も、その関係で私以外の家族3人は外出中。私ひとりでの夕食です。

久しぶりに、寿司でもつまみながら一献かたむけるかと向かったのが、近くの「魚がし寿司」です。

店についたのは午後7時半ごろ。どうかなぁ。ガラリ。うわぁ。いっぱい。本当にひとり分のすき間もない満席状態です。店主からも「すみません」の声がかかります。一番お客さんが多そうな時間帯ということもありますが、相変わらずの人気店ですねぇ。

この店に向かいながら、私の心の中では、まず寿司を食べて、そのあとにバーでゆっくりとくつろごうかという計画が着々とできあがってきていたのに、実に残念です。しかたない。順序を変更しますか。最初がバーで、シメがお寿司だ。

ここから徒歩6~7分のところにあるのが、先日来ちょこちょこ顔を出しているバー「ピュアー」です。

「こんばんは」と店内へ。「あ。いらっしゃいませ」と笑顔を見せながらも、店主(マスター)はなにやら忙しそう。見れば、直線カウンターだけの店内の奥のほうに、夫婦連れ2組と思しき4人連れが座っていて、それぞれカクテルのほか、グラタンやパスタなどをつついています。私も、カウンターの入口近くに座ります。

どうやら、この4人からの料理の注文がまだたくさん入っていて、その準備に店主は手いっぱいの様子です。なにしろ、ひとりで切り盛りですからねぇ。

すぐに出されたおしぼりで、手を拭いたりしていると、4人組の中の女性から「マスター、カリフォルニアフィズ(700円)2つちょうだい」と注文が飛びます。「じゃ、私もカリフォルニアフィズお願いします」と便乗注文。

これだけ忙しい状況でも、きっと店主は入ってきたばかりの私のために、なにはさておき1杯目の飲み物を用意しようとするでしょうから、それなら同じものにしておくかという選択です。もちろん、ジン系のロングカクテルはもともと好きですし、なにしろ食前酒なので、「カリフォルニアフィズ」のような軽めのものがいいですね。

この2組のご夫婦も、バーにしてはまだ早い時間帯なので、ゆっくりと食事を楽しみにきたんでしょうね。

しばらくして出てきたお通し(300円)は、新ジャガのサラダです。真っ赤なトマトをくりぬいて作った器に盛られて、見た目も鮮やかです。こんなに忙しそうでも、けっして手を抜いていない。さっそく細切りのジャガイモを口に含むと、シャキシャキと実にいい歯応えです。

入口扉が開いて入ってきたのは、この店にはじめて来たときにとなりの席にいた沖縄出身のお客さんです。「やぁ。こんばんは」とあいさつを交わして、となりの席へ。例によってバーボンのロックを注文です。というよりも、だまって座ると、自然と出てくるといった感じ。

このバーボン。銘柄は「オールドセントニック(Old St. Nick)」といって、細長い、キリンビールの大瓶風のビン(つまり、ビンの肩の部分がいかっていなくて、なだらかなビン)に入っていて、封はメーカーズマーク風にロウ付けされています。ラベルにはおじいさんの横顔。「オールドセントニック」は、日本語にすると「ニックじいさん」ってことなので、このラベルのおじいさんがニックさんなんでしょうね。

4人連れが席を立ち、あらたに男女2人連れが店に入ってきます。さらには若い女性のひとり客。あぁ。先日も、この店でお会いしたEさんですね。こんばんは。みなさん、けっこう足しげく通ってらっしゃるんですねぇ。女性がひとりで入っても、あまり違和感がないというのもバーのいいところですね。大衆酒場なんかだと、どんなに静かにされてても、女性の存在自体がとっても目立ってしまうこともあるようなんですが…。

そのEさんは、生ビールからスタートです。へぇ。生ビールも置いてるんだ。

私のほうは、「ギブソン・ロック」(600円)をくださいな。

「ギブソン」は、ジンとベルモットをステアして作るカクテルです。そうです。「マティーニ」と同じ組み合わせ、同じ作り方なのです。違っているところは、「マティーニ」のオリーブの代わりに、「ギブソン」にはオニオン(玉ネギ)が入っていることぐらいでしょうか。昔は、「マティーニ」よりもドライ(ジンが多め)という特徴もあったらしいのですが、最近は「マティーニ」自体がどんどんドライになってますからねぇ。

私自身、「マティーニ」や、それを氷とともにロックグラスに入れて時間をかけて飲んでもいいようにした「マティーニ・ロック」はよく飲むのですが、「ギブソン」はめったに注文しないですねぇ。カウンター内の上部に張り出されている「今月のカクテルリスト」を見て注文した一品なのでした。

沖縄出身の男性客も帰り、次に入ってきたのは若い男性2人組。席につくなり、店主から「今日はバナナがあるよ」と声がかかります。ふたりは「じゃ、例のやつお願いします」とうれしそうに注文。「はいよ」と店主がバナナをミキサーに入れて、準備をはじめます。そのミキサーには、生玉子や生クリームも入れられて、みるからに濃厚。

「はい。どうぞ」と出てきたカクテルは「バナナ・エッグノッグ」といって、このおふたりは、バナナが置いてあると、好んでこのカクテルを飲むのだそうです。「スタミナ・ドリンクですな」と店主。

私ももう1杯もらうかな。今度は「モントリオール・ミスト」(500円)にしてみましょうか。

この「モントリオール・ミスト」。カクテルと言えばカクテルなんですが、単純に言うとカナディアンウイスキーのロックです。ただし、そのロック用の氷が、クラッシュドアイスを使うのが特徴です。よく冷えたロックグラスの表面が、サァ~ッと白く曇り、まさにモントリオールの霧ですね。

食前に、ちょっとだけ飲む予定が、腰をすえて2時間も楽しんでしまいました。どうもごちそうさま。今宵はカクテル3杯で2,200円(2,100円+税)でした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年3月21日(日)の記録》

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受信: 2004.05.03 07:42

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