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全品制覇の日は近し! … 立ち飲み「やき屋」(荻窪)

久しぶりに荻窪の立ち飲み「やき屋」に寄って帰ろかな。横浜から東京に向かうJR湘南新宿ラインの車中で、ふと思いつきます。この電車に乗ると横浜→新宿間は30分。午後7時過ぎに横浜駅を出て、新宿で中央線に乗り換え、8時にはもう荻窪です。

さて、入れるかなぁ。のれんをかき分けて、恐る恐る店内へ。わぁ。今夜もいっぱいですねぇ。よぉ~くのぞき込むと、メインカウンターの奥から3番目ぐらいにかろうじてひとり分の空きがある様子。ほっと胸をなでおろしながら、その場所に向かいます。

と、その場所まで向かう途中で、カウンターのお客さんから「よっ!」と声がかかります。おや。なんとKさんです。「やぁ、久しぶりぃ!」なんて会話を交わすものの、Kさんの近くはまったく空いておらず、やはり当初予定の奥から3番目、Kさんのところからは2人間にはさんだ向こう側に陣取ります。

ところが。ここでKさんが「すみません。ちょっとずれていただいてよろしいですか」と、間にいる2人のお客さんに声を掛けて、となりに移ってきてくれたのです。ちょうどテーブル席に料理を運んでいたおかみさんも、「こんなに込んでるときに、大胆なことをするわねぇ!」と笑っています。Kさんが常連さんで、間にいた2人も常連さんたちだったからできた技です。普通にマネしたら、思いっきり怒られますので気をつけましょうね。(笑)

Kさんも、ちょうどいらしたばかりのようで、今日1杯目となるホッピー(ナカ、ソトのセットで300円)とゲソのワタ和え(150円)を注文しています。「私もホッピーとワタ和えをお願いします」。久しぶりにワタ和えをいってみましょうね、私も。

ワタ和えは、あらかじめ大鉢にたっぷりと用意されているものを、注文に応じて小鉢に取り分け、刻みネギをちょいとのせて出してくれます。イカワタの濃厚さと、タレの甘みが混ざりあって、甘口のいいつまみになるのです。「他のどこにもありませんもんねぇ、これだけは」とKさん。まさに、この店オリジナル。オンリーワンのつまみです。Kさんは、唐辛子をサッサッとふりかけて食べています。なるほど、それもいいかもね。

1杯目のホッピーはワタ和えで飲み終え、Kさんがナカ(150円)とイカ刺身(150円)を注文します。あ。そうだった。そういえば、以前この店でKさんと一緒になったときに、「ワタ和えのタレに刺身を入れて食べるのもうまいんですよ」という話をしてました。「私もナカとイカ刺身!」と追っかけて注文し、Kさんのほうを向いて「例のヤツですね」とニッと笑い合います。

そこからあとは、Kさんの手元を見ながら、Kさんがやるのと同じように作っていきます。まずは、イカ刺しの小鉢に添えられたワサビを全部、タレだけ残ったワタ和えの小鉢側に移し、箸でまんべんなくネリネリします。タレの粘度(ねんど)がけっこう高いので、よ~く練らないと、うまくワサビが混ざりません。

しかるのちに、イカ刺しをすべてワタ和え側の小鉢に投入。同じようにまねしてると、Kさんから「いきなり全部入れちゃって、大丈夫ですか!?」と声がかかります。ちょっとだけ試してみようという方は、この段階で投入量を調整するといいでしょう。投入が終わると、これまたタレがまんべんなく行き渡るように、箸でよ~くかき回して、Kさんの創作つまみ「イカ刺しのワタ和え」の完成です。

ど~れどれ。さっそく1~2本をつまみ上げて食べてみます。まずワタ和えのタレの濃厚な味わいと、甘さが広がりますが、その中にワサビがピリッと存在感を発揮します。いゃ、うまぁいっ。これはいいよ、Kさん!

パクパクほおばる様子を横で見ていたKさん。「なかなかのもんでしょ。問題なのは、これを食べると、店に入ってからの2品が、順番まで決まってしまうということだけなんですよ」。そうかぁ。いろいろ食べてみるというバラエティがなくなっちゃうんですね。全部おいしいからなぁ、ここのつまみは。

あっという間に「イカ刺しのワタ和え」を食べ終え、次のつまみを探します。Kさんは「あげ!」と注文。これは「ゲソ揚げ」(150円)のことですね。この店では、注文したものをお客さんに出すときに、店長からおかみさんに何が出るかということが伝えられます。それを受けて、おかみさんが伝票に記録するのです。このとき、決められた符丁が使われるのですが、「ゲソ揚げ」の符丁が、さきほどKさんが注文に使った「あげ!」です。ちなみに、「ゲソわた和え」の符丁は「わた!」、イカ刺しなんかはそのまま「いかさし!」です。

私は「みそキュウリ」(150円)をもらおかな。

「やき屋」の「みそキュウリ」は、キュウリ1本を縦方向に2つに切って、味噌を添えるという独特のスタイル。このスタイルをひそかに(笑)まねているのが、「秋元屋」(野方)。先日うかがったときに、店主自ら「『やき屋』さんとおなじでしょう?」と笑いながら話してくれたのでした。他の店でもいいもの、おもしろいものはどんどん吸収していくというのも、「秋元屋」のおもしろいところのひとつです。

ところが、この「みそキュウリ」。ほかの人が食べているのを見たことは多いのですが、私自身が食べるのはこれがはじめてなのです。たっぷりと添えられている味噌を、たっぷりとキュウリにつけて、ポリッとひとかじり。このモロキューも、呑んべに愛されるつまみのひとつですよねぇ。

で! この「みそキュウリ」を食べたことによって、この日メニューに出ている17品の150円ものメニューの中で、食べたことがないのは、あと「冷奴」のみとなりました。(ていうか、この瞬間は「やったーっ! 全品制覇だ!」と思っていたのです。ところが、あとでこの文章を書くときに、念のため過去に注文した品々を確認していて、「冷奴」を食べてないことに気がついたのでした。(涙))

「この日メニューに出ている」と書いたのは、実は150円メニューは全部で20品あって、3品は、上に紙が張られて隠されている状態だったのです。隠れているメニューは季節物の「イカ大根」と「枝豆」の2品と、仕入れ値がおり合わなくてお休みしている「ウナギ肝焼き」です。「枝豆」と「ウナギ肝焼き」は食べたことがないなぁ。

しかしながら、未体験150円メニューは、残り3品となりましたか。近いうちに全品制覇ですね。どれもおいしいというのも、この店のすごいところですね。食べたことがあるものの中で、「これは今度からたのむのやめよう」なんて思ったものはひとつもない。これはKさんも同じだそうです。

ところでこの「みそキュウリ」。キュウリもさることながら、味噌だけでも十分つまみになりますねぇ。チビッと箸先につけて、ペロリとなめながらいただくお酒のうまいこと。本当は日本酒がいいかも。

さあて。今日はこの辺にしておきますか。それじゃ、Kさん、お先に。

兄弟店である中野の「やきや」同様、こちらも4月以降消費税の対象店になったようで、お勘定は945円(900円+税)でした。「すみませんねぇ」とおかみさん。

そういえば、先日、古くからの常連さんと思しき方からメールをいただきました。私は、この店を切り盛りしているお二人がご夫婦かと思っていたのですが、実際には、ここ(荻窪)のおかみさんと中野の店長がご夫婦なのだそうです。以前は、荻窪をお二人でやっていたのですが、御主人が中野に新店(中野の「やきや」のこと)を出されて、荻窪も今のスタイルになったのだそうです。う~む。知らなかったなぁ。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年4月19日(月)の記録》

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都内での仕事を終え、荻窪へ。久々の「やき屋」です。午後5時半をまわったところだけど、どうかな。わぁ。この時間帯でもいっぱいか。 メインカウンターは、ほぼ満席なが... [続きを読む]

受信: 2004.07.04 15:55

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