店情報: 焼き鳥「鳥幸(とりこう)」(横浜・杉田)
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「浜の家」を出て、さらに杉田界隈散策を続けます。店を出た正面右側にあるのが「愛知屋酒店」です。その名のとおり酒屋さんですが、店内には立ち飲みする人たちが群がっています。あるんですよねぇ、この界隈には。酒屋の立ち飲み屋さんが。
さらにその横の横あたりが、鳥料理の「鳥平」です。今日は定休日ですが。
「昔からこのあたりはウナギの頭なんかで飲ませる店が多かったんだよねぇ」という先輩の言葉を聞いて、そんな店があるんなら探してみなきゃと思っているのですが、なかなかそういう店は見つかりません。どこなんだろうなぁ。もっと路地裏のほうなのかなぁ。屏風浦駅の近くに1軒、その名も「うなぎや」という店があるのは知ってるのですが…。
先の路地を右折して、よく会社の宴会でも使われる居酒屋「弁慶(べんけい)」の前をとおり、杉田商店街のメイン通りへ。左折して京急杉田駅の方向へ向かいます。ここにも立ち飲みの酒屋さんがあるんですよねぇ。
京急線の踏切を越えます。ここを左に行くと若夫婦が営む焼き鳥屋「ひろ正」ですが、今日はさらに直進して、「アスクユー・横浜・湘南レストランガイド」のエリア別人気店部門の「磯子・根岸・杉田 エリア・ランキング」トップに輝く焼き鳥屋「鳥幸(とりこう)」に行ってみようと思ってるのです。
それにしても、本当に焼き鳥屋さんが多いですよねぇ、この界隈。
入口引き戸を開けて店内へ。店内は大きく三つのエリアに分かれています。入口の左手には、入口から店の奥に向かって直線カウンターがずどんと通りますが、ちょうど中央部が出入りのために開いているため、ゆったり4人座れる手前側と、同じくゆったり4人座れる奥側に2分された形になっています。
右手手前はフロアのゆったり6人ぐらいかけられるテーブル席がひとつ。そして、右手奥側は小上がりの座敷席になっていて、これまたゆったり6人ぐらいの座卓が2つ並んでいます。
木曜、午後8時半の店内は、カウンター奥側に男女2人連れが1組。右手前テーブル席に女性2人連れが1組(この少しあと、男性2人も遅れてきて4人連れとなりました)、そして小上がりには年配の男性グループ客10人ほどが陣取っています。あとで聞いた話では、この人たちは近くの会社を定年退職した人たちだそうで、定期的にここに集まって飲み会を開いているんだそうです。まさに老若男女取り混ぜてといった客構成になってますね。
私も左のカウンターの手前側に腰をおろします。店をひとりで切り盛りしているらしい若いヒゲ面店主が「飲みものはどうしましょう」と聞きながらおしぼりを渡してくれます。「ビールください。ビンで」「はい」。すぐに出てきたビールはサントリー・モルツの中ビン(450円)。モルツは久しぶりですねぇ。ちなみに生ビール中ジョッキも450円です。
「焼きものは?」と店主。「1本ずつでいいんですか? じゃ、ネギ間と、砂肝、せせり(首の肉)、ツクネ。それとぉ、“心(こころ)”をお願いします」。なるほど。ハツではなくて“心”と呼んでるんですね、ここでは。
今注文した5本も含めて、ほとんどの焼き鳥は、それぞれ1本が130円という価格設定になってます。
焼き鳥の焼き上がりを待ちながら、ふと正面の壁を見ると焼き鳥5本(都合650円分)と、生ビール中ジョッキ(450円)、生キャベツ(150円)がセットになって1,000円というサービスメニューもあるようです。ちょいと寄って、サッと飲むにはこういうほろ酔いセット的なものもいいですね。次回はこのセットからスタートしてみようかな、なんて、もう今度のことを考えたりしてます。
「心です」。まず焼きあがってきたのは鶏の心臓でした。鶏ハツは、私の大好物。プリッとした食感がなんともいえないんですよねぇ。ん~。うまい。
私が知ってる範囲では、横浜では塩焼きの焼き鳥の横に、味噌が添えられることが多い。この店でも、鶏ハツの横に味噌が添えられていて、好みに応じてこれをつけて食べるのです。この味噌が、なにしろそれだけでもつまみになるぐらいの一品なのがうれしいところです。ニンニクやいろんなものが混ざってるんでしょうね。
続いてはツクネ。生の卵黄といっしょに、タレ焼きで出てきます。その卵黄をツクネで突き破り、トロリと黄身をまぶしていただきます。
向こうの男女ふたり連れ。キープの焼酎が空いてしまい、新しいボトルを入れてもらってます。すると店主が、「実はこの店は7月末で閉店する予定なんですよ。もし、ボトルが残ってしまうようだったら、お持ち帰りいただいてかまいませんから」と説明しているではありませんか。
えぇっ? と思って、店主とそのふたりの会話に聞き入ります。店主は今から5年前、23才のときにこの店を開いたのだそうです。しかしながら、経営はかなりきびしくて、ここの賃貸契約が切れる7月末をもって閉店することにしたのだそうです。なんとねぇ。AskUで人気が高いお店でも、経営が苦しい状況になっちゃうんですねぇ。
この店は、京急杉田駅の西側にあります。人の流れで見ると、やはり商店街やJR新杉田駅がある東側のほうが多くて、なかなかこちら側には人は来ないんでしょうね。う~む。おいしいし、値段も安いのになぁ。惜しいよなぁ。
あ。ビールがなくなった。え~と。次はウーロンハイ(300円)をください。あと、焼きものは鳥ホルモンとテール、背肝をお願いします。え? 背肝が品切れ? それは残念。じゃ、普通のキモをお願いします。この3本もそれぞれ130円です。
待つことしばし。鳥ホルモンは初めてお目にかかる品物ですねぇ。これはなに? へぇ、鶏の腸を開いたものなんですか。ど~れ。あ、ほんとだ。豚の腸(シロ)をアッサリ、サッパリさせた感じです。これ、好きです。
テールは、その名のとおり鶏のお尻の先っぽ。ボンボチの部分ですね。脂たっぷりの皮って感じかな。これももちろん好物です。
そしてキモ(レバー)。これもいい品ですよ。全然臭みも苦味もないもの。フワッと甘くて、トロッととろけます。
ん~。うまかった。ごちそうさま。お勘定は1,960円。約1時間の滞在でした。
この界隈は、おいしい焼き鳥屋さんがおおいのですが、ここもその1軒ですね。しかも安くて、種類が多いのが実にいいです。しかし、なにしろ7月末までで閉店なので、それまでの間に楽しんでおかなきゃいけないですねぇ。本当に惜しいお店だなぁ…。
・店情報
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横浜での仕事を終えて、自宅界隈に帰ってきたのは午後9時半。しばらくぶりに刺身が食べたい気分です。風邪をひいたりしたこともあって、先週の金曜日に石ガレイを食べて以来、刺身を食べてないですからねぇ。うぅ~っ。魚、魚。そんな思いで都立家政駅で下車し、向かった先は「魚がし寿司」です。
この界隈、「竹よし」「おいらせ」「とっとっと」「魚がし」「魚幸」「鳥八」と、おいしい魚が食べられるお店は多いのですが、今日の気分はなんだか寿司屋なのです。
こんばんは。入った店内には先客が1名。状況的には、さっきまでたくさんいた人たちが、ちょうど引き上げたばかりといった雰囲気です。
温かいおしぼりを出してくれたおかみさんに、なにはさておきビール(アサヒスーパードライ、中ビン、500円)を注文します。ッカァ~ッ。なにしろこの1杯ですよね。やぁ。今週も終わった終わった。スゥ~ッと気分が楽になります。この瞬間がとっても大きい開放感ですね。
入口から向かって突き当たりの壁に、今日のおすすめのおつまみメニューが張り出されています。刺身はハマチ(500円)ですか。いいですねぇ。それをもらいましょう。
「はいっ」と返事したカウンターの中の大将。ガラス張りのタネケースからハマチのサクを取り出して、スィ~ッ、スィ~ッと刺身にひいていきます。そして出てきたハマチの刺身。でっかぁ~いっ! 長方形の刺身皿から刺身がはみ出してる!
どれどれ。醤油皿に醤油をさし、最初のひと切れにワサビをのっけます。おお。身は大きいものの、箸でつまみあげてもしっかりその形を保ってます。このシッカリ感もいいですねぇ。ほほぉ。これはちょうどお腹の下側部分の、マグロで言えば中トロから大トロといった部分に当たる刺身なんですね。醤油につけると、サッと醤油の表面に脂が広がります。うわぁ。なんちゅう食べ応えか! プリプリとした硬めの食感なのに、口の中にはたっぷりの脂が広がっていく。通常は同居しないはずのふたつの感覚が、不思議なバランスで組み合わさっているのです。これはいい! しかも、残りがまだ4切れもあるのがうれしいじゃありませんか。
お酒(500円)をもらおかな。「冷やですか、常温になさいますか」とおかみさん。「燗でもらえますか」「はいはい。徳利(とくり)に入れますか。それとも湯のみ」「今日は徳利とお猪口(ちょこ)でお願いします」。この脂ののったハマチには、燗酒がよく合うんじゃないかと思うのです。お猪口でチビチビといきたいですねぇ。
先客の男性ひとり客は、お酒よりはにぎりを楽しみに来ている風情。「次はヒラメとシャコをお願いします」といった具合で、1回に2種類(4貫)ぐらいずつを注文して食べてます。この店だと、すべてお好みで握ってもらっても、それほどふところは痛みませんからねぇ。このお客さんも、シャコを最後にお会計だったのですが、すべてお好みで、ビールもつけて3千数百円といったところのようでした。
その男性客と入れかわるように入ってきたのは、男女ふたり連れ。いかにも仕事帰りといったいでたちなのですが、大将との会話を聞いていると、これがご夫婦。ふたりとも働いていて、金曜日の夜、連れだってこの店にやってきたんですね。すっかり常連さんの様子です。このおふたりは、ビールからはじまって、ツブ貝にハマチ刺しと、「つまみで飲むぞ!」パターンです。おすしがメインのお客さんも、つまみで飲むぞのお客さんも混然一体となって同居してしまうところが、寿司屋のおもしろいところですね。蕎麦屋もそうかな。
さて、私も2品目のつまみをもらいますか。今度は、前回もいただいておいしかったタイラ貝(500円)をお願いします。今回も炙ってください。この「炙る(あぶる)」っていう漢字もおもしろいですねぇ。ちゃんと火の上に肉がのってる。これぞ象形文字という代表格ですね。
カウンターの中でタイラ貝をスライスするのは大将の役目、そして奥の厨房でそれを炙ってくれるのはおかみさんです。
さぁ、出てきました。厚さ5ミリぐらいにスライスされたタイラ貝が3切れに、手前に盛られているのはヒモの部分ですね。横にはスダチが添えてあります。そのスダチをちょいと絞りかけて、まずひと切れ。これもしっかりシコシコとしたかみごたえでいいですねぇ。焼き海苔を添えてもらって、くるんで食べてもおいしいかもね。
それじゃ、最後ににぎってもらいますか。コハダ(100円×2貫)とアナゴ(150円×2貫)をお願いします。
まず出てくるのはコハダです。きらりと光るその肌の輝きもいいですね。ん~。ピシッと酢も効いていて、燗酒でゆるんだ口中を引き締めてくれます。
「アナゴは、タレはどうしましょう」と大将。「タレつけてください」。塩味でさっぱりと食べるアナゴも好きなのですが、最後のシメとして食べるとなると、ちょっと甘めのほうがいいかなぁ、なんて思ったのです。アナゴは大将のところで切り分けられたあと、厨房のおかみさんに渡され、これも炙るのです。
「お待たせしました」と出てきたアナゴ。ほんわりあったかい間に急いでいただきましょうね。あぁ。このあったかさがいいんですよね。炙られた表面はちょっとシッカリ気味に、そして内部はあくまでホワホワやわらかい。いつ食べてもうまいなぁ、アナゴは。
やぁ、おいしかった。どうもごちそうさまでした。お勘定は2,500円。ちょうど1時間の滞在となりました。
最初のハマチがビックリするような大きさだったこともあって、にぎりを4貫しかいただいていないにもかかわらず、すっかり満腹で家路についたのでした。
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日曜日の今日は、家族で外食です。やってきたのは、先日カミサンといっしょにやってきた天ぷら屋、「せき家」です。
午後6時の店内は先客はおらず、われわれ4人だけ。さっそくカウンターにずらりと並んで座ります。家族にはお茶が出されます。私にはビールをください。ビールはスーパードライの中ビンが500円。この界隈、スーパードライが出てくるお店が多いですね。「魚がし寿司」「竹よし」「ほ里乃家」もそうです。
さあ、なににする。子供たち二人はそれぞれ天丼(750円)、カミサンは前回と同じく上天ぷら定食(1,000円)を注文。私は盛り込み天ぷら(700円)をもらいますか。
店はご夫婦らしい店主とおかみさんの2人で切り盛りされています。その店主から「だし巻き玉子がいまできたばかりですがいかがですか」と声がかかります。これはこれは。できたてのものはおいしいですからねぇ、天ぷらを待つ間に1人前(300円)いただきましょう。大根おろしが添えられて出てきただし巻き玉子は、いかにも東京風の甘い味つけ。ハフハフするほど熱くはないものの、あったかくていいつまみです。
盛り込み天ぷらは、いわゆる天ぷらの盛り合せで、上天ぷら定食と同じペースで天ぷらが出されます。まず出てきたのはエビ。プツンとはじける身の歯応えは、やっぱり天ぷらの王様ですね。さらにはイカ、キスと続き、季節の野菜天も加わります。今日の野菜天は、ピーマン、サツマイモ、ナスの3品。とくにサツマイモの甘さがきわだちます。
子供たちの天丼は、ドンブリご飯の上にこれらの天ぷらがど~んと盛り上げられ、たっぷりの丼ツユがかけられて完成です。これもまたおいしそうですね。
さらにカミサンの上天ぷら定食だけに、小エビのかき揚げがつきます。このかき揚げの有無が、「上」天ぷら定食(1,000円)と、普通の天ぷら定食(800円)の違いなんですね。ちなみに、このかき揚げは単品だと350円です。
私のほうは、シークワーサーサワー(400円)をもらって、今度はお好みでメゴチ(200円)とゴーヤ(100円)をあげてもらいます。ゴーヤは天ぷらといいながら、けっこう素揚げに近い状態で、シークワーサーサワーとの相性も抜群です。さすがは沖縄の食材同士ですなぁ。
店主の「食べたいのがあったら言ってね」という笑顔に、娘は注文したのはなんと海苔(のり、100円)。なかなか通好みの注文をしますねぇ。彼女は昔からつまみつまみした食べものに目がないのです。息子は、肉にひかれるらしく豚天(200円)をもらっています。
約40分の夕食タイムで、家族4人で5,300円でした。3台のチャリを連ねて家路へと向かう家族たちを店の前で見送って、ひとりおとうさんは、夜の野方の町へとくりだしたのでした。続く…。
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天ぷらの「せき家」から、野方駅への路地を抜けて、さらに銀行先の路地を入ります。「せき家」から、徒歩5分かかるかどうかというところにあるのがやきとんの「秋元屋」です。あれ? 店の前にもビールケースを積み上げたテーブル席がふたつできていて、グループできたらしきお客さんたちが飲んでます。なかなかの人気のようですねぇ。開けっ放しの入口から見える店内のカウンターにもまだ空席はあるようなので、カウンターに座りましょうか。「こんばんは」。
「あ。いらっしゃいませ」と店主と、おかみさん役のゆき子さんの笑顔が迎えてくれます。空いているように見えた席も、ついさっきまで別のお客さんがいたようで、ゆき子さんが大急ぎでカウンター上を片づけてくれます。
飲みものは例によってキンミヤ(焼酎)のニホンシトロン(炭酸)割りをお願いしますね。
「となりの方も、ホームページを見ていらっしゃったそうですよ」と、店主からご紹介を受けます。「おやおや。それはどうも」なんてあいさつもそこそこに、さっそく居酒屋談義です。
この方も、同じ西武線沿線にお住まいだそうで、「やっぱり、気楽に飲めるのは自分のうちの近くの飾らない居酒屋なんですよ。爆発的にうまいものなんかはなくて、どこにでもあるようなつまみで飲むんですけどね。居心地がいいんですよねぇ」。いやぁ。ほんとにそうですねぇ。私にとっては、その「うちの近くの飾らない居酒屋」が、この店(秋元屋)であったり、都立家政界隈の店であったり、鷺ノ宮や中野・阿佐ヶ谷・荻窪あたりの店であったりするわけで、だからこのホームページでも、この地域のお店の登場回数が爆発的に増えているのです。
会社の近くと、自宅の近くにいいお店があると幸せですよね。
キンミヤをおかわりして、「なにを作りましょうか」とたずねてくれる店主に、「掲示板にのってたコロッケはないんですか?」と聞いてみます。「あぁ。あれは…」と店主も笑いながら、「あれは自分の夕食用に買ってたのを、たまたま焼いてみたんですよ。あの日だけ登場した品物です」とのこと。なんだ。そうだったんですか。ちょっと楽しみにしてたんですけどねぇ。メニューにのせれば、絶対ほしくなる人も多いと思いますよ。とはいえ、現在でもメニューがけっこう多いですから、あまり品数を増やすと、仕入れや準備などが大変なんでしょうね。
それじゃ、カシラとテッポウをお願いします。ミソ味でね!
カシラ、テッポウなどのもつ焼きは、普通にたのむと2本1組で180円。1本ずつ注文することもできます。以前は6本500円というセットもあったのですが、かえって計算が複雑になったりすることもあって、このセットはなくして、今はすべて90円かける本数という、わかりやすい設定になっているそうです。
となりのおにいさんは、かなり詳細にホームページを読んでくださっているようで、掲示板の内容にも詳しいのです。「しんちゃんさんの、ニホンシトロンの酎ハイ4杯とトリハイ2杯というのにも驚きました。相当お強いですねぇ」といってるおにいさんも、私が来る前から杯(ホッピー)を重ねているようですので、相当お強い! つられて私もキンミヤとニホンシトロンをおかわりです。
ガツ酢ももらおかな。あれ? ガツ酢値上げした? 前は150円だったのに、180円になってます。そのかわり、以前は小鉢にちょびっと盛られていたガツ酢が、小皿に盛られるようになって量も増えている。う~ん。量の増え具合(倍ぐらいになってるかなぁ)から見ると、事実上の値下げですね、これは。ちょっとしたことだけど、なんだかうれしいです。(笑)
「それじゃ、私はこの辺で」と、となりのおにいさんはお勘定をはじめます。「どうもどうも。これからもよろしくお願いします」なんてあいさつを交わしながら、カウンターからお見送りです。
カウンターの逆サイド。二人ぐらい間にはさんだ向こう側のおにいさんからも「私も読んでますよ」と声がかかります。ありゃ、どうもありがとうございます。さっきから、携帯端末(ザウルスかパームみたいなの)をチョコチョコっと操作されてたのが気になってたんですよね。実は私自身も、手軽にちょいちょいと操作できるようなデータベース的な携帯端末みたいなのがほしいところなのです。間にほかのお客さんがいなければ、ちょっとお話をうかがいたいところなのに、今日は残念でした。
そのおにいさんから、キャベツの差し入れが届きました。あ。どうもありがとうございます。これがうわさの秋元屋で1番人気というキャベツ(100円)ですか。ざっくりと櫛型(みかんのひと房のような形)にカットされたキャベツの横に味噌が添えられています。
そういや、Hsさんが、「秋元屋のキャベツは、1枚1枚はがして食べるんじゃなくて、あの形のままバリバリかじらないとダメなんだ」って言ってましたよね。どれどれ。グイッと味噌をつけて、大きなかたまりのままバリッとかじります。へぇ~っ。なんだかサッパリ感が強くていいですねぇ。さらにもうひと口バリッ。なんだか止まんない。おいしいなぁ、これは。1番人気というのもうなずけます。
ちょうどお勘定をすませるおにいさんに、「どうもありがとうございます」ともう一度お礼をいって、キャベツをバリバリといただいたのでした。
けっきょく今日は(日曜日だというのに)2時間ほどゆっくりとくつろいでしまい、お勘定は2,020円でした。あ~。よく飲んだ。
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久しぶりですねぇ。今日は中野のバー「ブリック」です。
昨日に続いて、今日も30度を超える夏日。ここに着くまでの道すがらも「うぅ~っ。ビールが飲みてぇ~っ!」なんて思いながら、やっとたどりついたのでした。
6時前の店内は、L字のカウンターに1席ずつ間に空けながら5人の先客が座っている状態。L字の短辺のところが、ちょうど空いたばかりのようで、先客のグラスなどを片づけています。今日はここに座らせてもらいますか。
「ビールください」。銘柄もなにも指定せずに注文したら、なにが出てくるかなぁと興味津々だったのですが、カウンターのおにいさんはメニューのビールのページをおもむろに広げて「ビールはこちらです」。そうかぁ。やっぱりちゃんと指定しなきゃダメなんですね。
どれどれ。モルツが450円。バドワイザーやハイネケン、レーベンブロイなどが500円ですか。え~と。それぞれ大きさは小瓶相当(350ml位)なんですね。あ。生ビールもあるではないか。中ジョッキが500円、小ジョッキが300円ですか。じゃ、生の小ジョッキをお願いします。
生ビールはカウンターの背後、ちょうど2階への階段の下あたりにサーバーがあって、そこで用意されます。小ジョッキとはいうものの、実際はグラスですね。いっただきまぁ~す。ッタァ~ッ。こうやってゴクゴクゴクッと一息にたくさん飲むには生ビールがいいですねぇ。しかもこのビール。さすがはバーのビールですね。つぎ方も上手でおいしいです。
すっと出されたお通しは枝豆。やぁ。生ビールに枝豆か。すっかり夏ですねぇ。
さて、つまみは何にしようかな。ポテトサラダ、野菜スティック、チーズ(以上、各400円)、さらにはグリルドサンド(450円)なんかにも惹かれるんだけどなぁ。今日はマカロニサラダ(400円)にしましょうか。
飲みものはトリハイ(200円)をいただきましょう。
トリハイというのは「トリス」のハイボールのこと。「トリス」は、戦後、まだ闇市がにぎわっていた昭和25(1950)年、「サントリーウイスキー」の弟ブランドとして「うまい、安い」のキャッチフレーズで登場したウイスキーです。そして昭和30(1955)年前後から、全国津々浦々に「トリスバー」という名称のハイボールスタンドが広まり、ブームとなったのだそうです。トリハイやジンフィズなどの洋酒の飲み方を教える道場としての役割も持っていたそうですよ。
ところで、上の文中に出てきた「トリス」の兄ブランドとしての「サントリーウイスキー」。なんだかわかりますか。これは「ホワイト」や「角瓶」のことなんです。
まず、国産ウイスキー第1号として昭和4(1929)年に誕生したのが「ホワイト」です。当時のブランドネームは単なる「サントリーウイスキー」だったのですが、白いラベルから人々には「白札」とか、通称として「シロ」とか呼ばれるようになった。その人々からの呼ばれ方を追いかける形で、昭和39(1964)年から、現在の「ホワイト」にブランド名も切りかえたのだそうです。
「角瓶」のほうは、昭和12(1937)年に誕生。以来、60年を超えて不動のブランドになっています。手元に「角瓶」がある方は、確認してみていただきたいのですが、今だにこのウイスキーのラベルには「サントリーウイスキー(Suntory Whisky)」という表記しかなく、どこにも「角瓶」という名称は登場しないのです(瓶の裏側に張られている販促シールなどには「角瓶1点」なんて表記がありますが…)。したがって、現在は、この「角瓶」がまさにザ・「サントリーウイスキー」なんですね。
ちなみに「オールド」や「リザーブ」は、ちゃんとラベルの中に「Suntory Old Whisky」だとか、「Special Reserve」という表記があり、正式名称自体がそれであることがわかります。
出てきました。マカロニサラダです。マカロニサラダというと、穴の開いた短いマカロニのサラダが一般的ですが、ここのマカロニサラダは、もうちょっとぺったりとしたパスタのサラダといったもので、色合いもいろいろでおもしろい。横にちょいとカラシが添えられているのも「ブリック」風ですねぇ。
トリハイ。おかわりをお願いします。
この月曜日の早い時間帯、店内は常連さんが多いようで、一番奥に座っているおにいさんは、文庫本片手に、キープの角瓶をハイボールで飲んでいる。その次の年配のお客さんは、飲みものはハイボールをもらったり、ジンリッキーをもらったりと次々に変化させていっていますが、つまみをつっつきながら菊地店長(チーフ・バーテンダー)と親しげに会話を交わしています。次のお客さんは、キープのホワイトを水割りで。私が来てからでも、もう4杯目ぐらい。それなのに態度も呂律(ろれつ)もまったく変わんないのがすごいですねぇ。
その次の男女2人連れは、ちょうど今お勘定をすませて席をたち、それと入れかわるように、いかにもワーキングウーマン風の30代ぐらいの女性ひとり客です。最近、バーでも居酒屋でも、女性のひとり客をよく見かけます。ま、仕事の内容が男女であまり差がなくなってきていることもあって、女性がひとりで飲んでてもあまり違和感はない時代になってますよね。トリハイにスモークサーモン(600円)、野菜盛り合せ(450円)をシャキシャキっとした口調で注文して飲みはじめます。このおねえさんも相当お強いようで、最初のトリハイはほとんど一気に飲み干して、なにやら違うお酒をもらっています。
さて。私のほうは2杯目のトリハイを飲み干したところで終わりにしましょうか。お勘定は1,540円。1時間弱のバー・タイムでした。
そうそう。「ブリック」には、店内があまり込み合っていない時間帯には扉番のおにいさんがいて、お客さんが店に近づくと、中からスッと扉を開けてくれるのです。
この時間、入口の扉番は、以前、1階手前側でバーテンダーをやっていたおにいさんです。「この席、ポールポジションって呼ばれてるんですよ」なんて教えてくれたのもこのおにいさんです。今は2階を担当されてるんでしょうね、きっと。そのおにいさんに、「お久しぶりです。またよろしくお願いします」と笑顔で見送ってもらいました。こういうところも、さりげなく気持ちがいいところですね。
店を出てみると、さっきまでの青空はどこへやら。まさに「一転にわかに掻き曇り」といった感じで、黒々とした雲が広がっています。う~む。これはいかん。雨になる前に家に急がなくっちゃ。今日で5月も終わりですねぇ。
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6月に入りました。今日も午後から東京方面での仕事で、午後7時半を回ったごろに、中野駅まで帰ってきました。一昨日も中野だったので、中1日、二日ぶりですね。駅を北口側に出て、「第二力酒蔵」側から中野北口南仲見世通り(中野ふれあいロード)に入ります。
この「第二力酒蔵」の表側にあるタネケース内の魚を見るもの楽しいんですよね。店の外からタネケースを見ることができるというのもおもしろいですね。ほぉ、紀州の鮎(アユ)入荷ですか。6月だもんね。
ここからまっすぐに北上すると、両側に居酒屋街が広がるのです。以前はもっと居酒屋やいかがわしそうなお店が多かったように思うのですが、最近はコンビニやチェーン居酒屋、ラーメン屋などが増えてきて、居酒屋街としての空気は薄れてきたように思います。
そして、西友の前を右折した先の右手にあるのが、先日はじめてやってきたもつ焼き屋「春」です。お。開いてる開いてる。「こんばんは」。
直線カウンター8席のみの店内は、たった今開店したところのようで、一番奥には男性2人連れが座っているものの、まだやっと飲みものを飲みはじめたところといった雰囲気です。私も1席空けてその次の席に陣取って、まずはホッピー(380円)をお願いします。
そういや今日は水曜日か。ホッピーを出してくれた店主に「今日は豚レバ刺し(380円)ありますか」と確認してみたところ「はい。ありますよ」という返事。やったね。それを1つお願いします。あと豚ガツ刺し(380円)もね。
お通し(多分200円)は、今回も豚耳。酢味噌でいただくコリコリ感がいいですね。
この店は、刺身ももつ焼きも、注文を受けてから下ごしらえを始めるのが特徴。考えてみれば、魚の刺身だって、あらかじめ刺身に切って待ってる居酒屋さんはあまり見かけませんもんね。「注文を受けて作りはじめる」。なんでもないことのようなのに、他に少ないのが不思議なぐらいです。
うわぁ。豚レバーは、まさに連なったレバーがそのまま冷蔵庫から出てきて下準備に入りました。これはすごい。はじめて見たなぁ、こんな様子。「薬味はニンニクかショウガか、どちらにしますか」と店主。ショウガでお願いします。となりのふたり連れもレバ刺しを注文していたようで、彼らはニンニクでいただくようです。
さぁ、出ましたレバ刺しです。きれい(鮮やか)ですねぇ、これは。レバーのエッジもぴしっと立って、もちろんレバーの中にいくつか開いている血管の穴もくっきりです。この穴のくっきりさが鮮度の目安らしいですからね。
どれどれ。ひゃぁ~っ。これはすごいっ。外のプリプリした感じをプッツンとかみ破ると、中からトロトロの甘みが口いっぱいに広がります。ここまでの鮮度というのはなかなか味わえないですねぇ。
「ゴマ油と塩で食べるのもおいしいですよ」と店主。ほぉ。もうひとつ醤油皿をもらって、カウンター上に置かれているゴマ油をいれ、天塩をサッサッとふり入れます。あ。ほんとだ。このほうが好みかも。甘みとともにフッと広がるゴマ油の風味、そして甘みを引き締める塩の味わい。これはいいや。一気に食べてしまいました。
ナカ(ホッピーの焼酎おかわり。多分200円)をお願いします。ナカは、今飲んでいるグラスとは別のグラスになみなみと注がれて出てきます。これを飲む用のグラスに適量移して、それをホッピーで割っていただくのです。したがって、濃さは自分の思いどおりにできます。
そしてガツ刺しです。これは、さすがに丸のままゆで終わっているものの、注文を受けてからスライスされます。横にショウガも添えられていますが、「酢味噌で食べるのもいいかもしれませんよ」と店主。スライスされた1切れ1切れは大きいのに、口に入れると今まで食べたことがあるどのガツよりもやわらかい。もちろんガツなので、しっかりプリプリとした歯応えはあるんですよ。そのプリプリをかみ進むと、その中がふんわりとしてるのです。絶妙のバランスですね。
でもねぇ。このガツ刺しもものすごくうまいのですが、感動の度合いでいうと、さっきのレバ刺しがすごかったなぁ。せっかくだから焼き物としてもいただいてみましょうか。ちょっとだけ焼くような焼き方はできるんですか。「半生(はんなま)ですか。できますよ」。じゃ、それでお願いします。2本ね。
すぐにまた、さっきの大きいレバーのかたまりからしたくがはじまり、焼き台の上にレバーがのりました。となりのおにいさんたちもレバーを焼いてもらっています。同じレバーの半生ながら、おにいさんたちはタレ焼き、私は塩焼きを所望します。
おもしろいのはタレ焼き。普通、もつ焼き屋さんでは、タレ焼きの場合、最後にタレの壷にドプンとつけてタレ焼きを仕上げるのですが、ここのタレは、卓上の醤油さしのような入れ物に入っていて、焼いているレバーの上からサァ~ッとかけるのです。
はいっ。レバー半生の完成です。へぇ。半生といいつつも、けっこうしっかりと火が通ってますねぇ。かろうじて中心部に赤い部分がある程度の火のとおり方。わぁ。うまいっ。プリッとした感じが強まって、中の甘みも凝縮されたように思います。個人的には、もうちょっとだけ若めでもいいかも。やぁ。でも満足。これが1本100円かぁ。信じられないほどの安さに感じますねぇ。
私が入ったあとからも、常連さんらしき男女の2人連れがやってきたほか、さっき男性ひとり客も入って、店内はあと2席がかろうじて空いている状態。みなさん当たり前のようにレバ刺しから食べ始めています。たしかに、ここのレバ刺しは、ぜったい食べとくべきですねぇ。なお、もうひとつの名物らしき「煮込み」は、今日もないみたいでした。もしかすると、冬場だけなのかな…。
さてと。それじゃ、私はこれで引き上げますか。どうもごちそうさま。お勘定は1,740円。約1時間の滞在でした。
帰る道すがら「はなまるうどん中野通り店」で、かけうどん小(105円)。四国出身だからかどうか、ときどき無性にほしくなるんですよね、うどん。ここのかけうどんは、とってもお手軽価格でうれしいかぎりです。
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先週、図書館で「漁師の食卓」という本を借りてきました。この本は、漁師生活40年にして料理人でもある著者・魚見吉晴氏が、旬の魚のおいしさを語り、その選び方や味の楽しみ方を、地元の愛媛弁(っていうのかな?)丸出しで指南するエッセイなのです。
ここ1週間、通勤や出張の道々でその本を読んでいたせいか、今日金曜日は、先週末にも増して魚気分いっぱいで都立家政(とりつかせい)界隈です。
もしかすると、常連さんたちでいっぱいかなぁ、なんて思いながら、午後9時半の「竹よし」へ。「こんばんは」。店内は意外にも先客どころか、店主も含めてだれもいません。あれぇ? と奥を見てみると、店主は裏口の外で竹をキコキコ切っています。近寄って「こんばんは」とあいさつすると、驚いたように顔をあげた店主、「あぁ、お帰りなさい。Myさんから竹をもらいましてね。器を作ってたところなんですよ」とのこと。
カウンター内の厨房に引き返した店主、ていねいに手を洗って、あったかいおしぼりを出してくれます。あぁ、気持ちいい。なにはさておき、まずはビールをお願いします。ビンのほうで。
すぐに出されたスーパードライ(中ビン、500円)をグラスになみなみと注ぎ、ググゥ~ッと1杯飲み干します。んまいっ!
今日のお通し(200円)はホウレン草のおひたしの海苔巻です。芯の部分は菊の花が巻き込まれていて、黄色と緑の対比も美しい。醤油をタラリとたらしていただきます。
さ~て。魚、魚。なんにするかなぁ。お。煮魚のところにメバル(850円)がある。これください。「はいはい。メバルになさいますか。いいのが入ってますよ」と、メバルが4~5尾並んだバットを見せてくれます。わぁ。目がキラキラと、いいメバルですねぇ。
じゃ、メバルができるのを待つ間は枝豆(400円)をください。カウンターの上には空豆の器と、枝豆の器がならんで置かれています。「市場に行っても、もう空豆は出てないですねぇ。枝豆になりました。このあと茶豆(ちゃまめ)が出てきて、8月ごろにダダ茶豆(だだちゃまめ)になりますね」と店主。なるほど。同じ枝豆でも、季節とともにジワリとその内容が変わっていくんですね。おぉ。ビールと合う合う。さすが枝豆。
そうこうしているうちに、メバルの煮付けもできあがります。ほぉ。生の状態もきれいでしたが、煮上がったものもいいですねぇ。包丁の切り目にそって、身がプチンとはじけていて、いかにもプリプリ。煮付けはこうでなくっちゃね。
飲み物は冷酒かな。「竹よし」には300ml瓶の冷酒が2種類あって、どちらも600円。すっきり辛口のほうが「高清水(たかしみず)」で、芳醇なほうが「北の誉(きたのほまれ)」なのだそうです。今日は「北の誉」かな。
ここでサラリーマン2人組の来店です。ふたりで並んで、カウンターの一番奥へ。さっそくビールと中トロの刺身(850円)などを注文しています。このお二人のうち、ひとりが元々この近くに住んでいた常連さん。今は違う沿線にお住まいなんだけど、ときどき顔を見せてくれるのだそうです。そういえば、ときどき夕食会でご一緒するHrさんもそうです。家が離れても来てくれるというのはうれしいですね。
そこへ入ってきたのは、ご近所の常連、Wdさん。なにしろ開店当初からいらっしゃってるそうですから、大常連さんですね。Wdさんは、カウンターの入り口側に座り、「今日はよそで飲んできたから。最後に1杯だけ」と言いながらシマアジの刺身(700円)を注文です。
「竹よし」も、カウンター6席、テーブルまで入れても12席ぐらいの小規模なお店なので、メニュー自体もそれほど品数は多くないのですが、こうやって並ぶといい品ぞろえですねぇ。入口に近い側から脂がのって、刺身のエッジもキリッとシマアジ。そして私のはじけそうなメバル。ピンクも鮮やでしっかりと厚みのある中トロ。
「実は尻尾に近いあたりの中トロで、安く仕入れることができたんですよ。ちょっと食べてみますか。となりの刺身の皮目の部分ですけど」と、Wdさんと私にちょっとずつ出してくれました。おぉ。見た目もきれいだけど、身もしっかりしてますねぇ。あんまりトロトロには溶け出さないんだけど、かむとジワッと脂です。これはいい中トロですねぇ。
あ。お酒がなくなっちゃった。ビールとお酒2合ぐらいが私の適量(気持ちが良くて、翌日に残らない量)なんですけどねぇ。う~ん。金曜日だからいいか。「北の誉」、もう1本お願いします。
メバルのほうはパッととれる身の部分は食べ終わり、いよいよ背ビレの付け根のあたりのチマチマした身(ヒラメでいえばエンガワの部分)や、頭のまわりの身をつつきながら、ツィ~ッと冷酒をいただきます。
ひとしきり食べ終わったところで、件(くだん)の「漁師の食卓」に書かれていたことがフッと頭をよぎります。その部分を引用してみましょう。
『メバルの煮付けはもうひとつ、楽しみがあるんよ。全部食べ終わったら、アラや骨をおわんに入れて、熱湯をそそぐ。少しの煮汁とほんの数滴しょうゆを足したらメバルの即席吸い物の出来上がり。水から炊いとる煮汁やけん、くさみもなくうまみが出とるし、骨からメバルのエキスがしみ出て、そらうまいんよ。』
せっかくのメバルの煮付けですから、私も最後にこの即席吸い物を試してみようかな。「すみませんが、お湯を沸かしてもらえますか。メバルの残りをお吸い物風に食べたいので…」と店主にお願いします。「あぁ。それはいい考えですねぇ」と店主もすぐにお湯を沸かしてくれます。
ちょっと意図を伝えきれず、今回は骨の部分ではなくて、残った煮汁が中心の汁になりましたが、そばつゆをそば湯でのばしていただいているのと同じように、けっこう薄くのばしてもしっかりとうまみが残っています。これ自体もいいつまみになりますねぇ。
電車で帰らなければならないサラリーマンお二人は途中で帰路につきましたが、自宅がすぐ近くのWdさんと私とは、店主も含めて話が盛り上がります。今日の話題は、もっぱら横浜。店主はご出身が横浜、Wdさんも若いころはよく横浜に遊びに行っていたらしくて、古きよき伊勢佐木あたりの話でいっぱいです。
気がつくと、もう午前0時を回っているではありませんか! いやいや。今日も楽しいお酒でした。どうもごちそうさま。お勘定は3,150円でした。来週土曜日は夕食会ですね。
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日曜日なんだけどジトジトと雨。東京はまだ梅雨入りしてないんだけどなぁ。
そんな雨も夕方には少し弱くなってきたので、夕食前の小散歩です。向かう先はもちろん「川名」。こんな天気だからお客さんも少ないのでは…、なんて思いながら開けっ放しの入口から店内へ。わぁ。それでも多いですねえ!
午後5時ジャストの店内は、カウンターはもちろんいっぱい。A卓は予約席になっていて、C卓にいるのは、いつもはカウンターにいるはずのイトウさんと役者さんのお二人です。私も、かろうじて空いてたB卓に座り、お通し(サービス)のメロン2切れを持ってきてくれたミィさんに生グレープフルーツサワー(336円)を注文します。
この店の常連さんたちには、どういうわけだか生グレープフルーツサワーを飲んでる人が多いので、私もマネしてこのところは生グレープフルーツサワーなのです。
さて、つまみはと。前に店を手伝っていたヨウさんもそうでしたが、ミィさんも飲み物を出してくれるのと同時にレシートを取り出して、ニコッと「ご注文は?」のモードに入るので、一品目は早く選んでおかないとね。
どれどれ。今日の刺身(各294円)はマグロのブツ、山かけと、イワシ…。お。ホタテ貝がある。しかも殻付きです。まずはこれにしましょうか。以前、このホタテのキモがおいしかったですからねぇ。
生グレープフルーツを絞りいれて、ちびちびと飲んでいるところへホタテ刺身の到着です。ありゃ残念。今回のはキモが小さいですねぇ。そのかわりに、ということなのか、横にマグロブツが数切れ添えられています。こいつはうれしい。
この早い時間帯は、常連のお客さんが多くて、そのうちの何人かがお土産を持ってきてくれたりします。そういう場合は、店主がチャチャッと取り分けて、みんなにおすそ分けをしてくれることが多いのです。「ひとり一皿ずつ取ってね。テーブルにも回してね」と言いながら出てきたのは竹の子です。よく見かけるような形ではなくて、見かけは1枚の板状になっていて、それが縦方向にスイスイと細切りに切り分けられている。1切れ1切れは、ちょうど1本の割り箸と同じぐらいの太さで、長さは割り箸の半分ぐらい。へぇ、こんな食べ方もあるんだ。
続いて出てきたのは梅干です。うわぁ。これはまた、昔風の本当の梅干で、しっかりと塩辛いし、スッパァ~ッ! チビチビとかじるだけでつまみになりますねぇ、これは。
カウンター6番のお客さん(前回私と相席になった常連さん)からは、「実は今日スズキの大きいのが田舎から届いてね。持ってこようかと思ったんだけど、明日が休み(「川名」は月曜が定休日)だからかえって迷惑をかけるんじゃないかと思って…」。店主やまわりのお客さんたちからは「大丈夫だよ。みんなでいっせいに食べればすぐなくなっちゃうよ。なんなら今から取りに帰ってもいいよ(笑)」なんて声がかかります。
生グレープフルーツサワー(336円)をおかわりして、つまみにはゴーヤサラダ(189円)を注文します。
ちょうど先週の「ためしてガッテン」(NHK)が「活かす! ゴーヤー効果」という内容だったので、なんだかゴーヤにひかれたのでした。番組の中では、「うまみ+苦み=コクになる」ので、沖縄ではゴーヤー料理にカツオ節は不可欠と紹介されていました。沖縄ではカツオ節の消費量が、全国平均の実に7倍にもなるのだそうです。
そして出てきたゴーヤサラダは…。なるほどちゃんとカツオ節がかかってますねぇ。薄~くスライスされたゴーヤは、シャキシャキと歯ごたえも抜群で、本当においしい。夏場に、食欲がないときにでも、これならさっぱりと食べられそうですね。
午後6時まで、ちょうど1時間の滞在で今日は1,155円。どうもごちそうさまでした。
たのんではいませんが、今日は焼き物の種類が多く、サンマ、カマス、ホタテ、サザエなどが各231円でした。
そうそう。「川名」は6月14日(月)から23日(水)までの10日間、アーリー・サマー・バケーションで休暇だそうです。年末も、早めの休暇で正月は営業していたように、夏も早めに休暇をとって、お盆も営業なのかな。そうだとうれしいですね。
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都内某所での仕事を終えて、乗換駅である川崎駅に到着したのは、正午をちょっと回ったぐらい。乗り換えついでに、ここで食事にしますか。
向かうのは、駅のすぐ近くにある大衆食堂兼酒場「丸大ホール」です。前回来たのが、2002年の9月ですので、もう2年がたとうとしてるんですねぇ。店があのときの状態のままで続いてればいいけど…。
お。やってるやってる。この大きなのれんが目印ですね。のれんをくぐり、引き戸を開けます。ちょうどお昼時の店内はお客さんがいっぱい。店内は左側に6人がけのテーブル席が、右側には4人がけのテーブル席がずらりと並んでいて、空いてるテーブルはない状態です。なにしろ、入口の上部にテレビが置いてあるため、お客さんがみんなこっち(入口)を向いて座っているのです。はじめて入ったときはビックリしました。
え~と。左手真ん中付近のテーブルは、2人連れが座っているだけなので、あそこに相席させてもらいますか。よっこいしょっと。すみませんねぇ。
すぐにお茶を持ってきてくれたおばさんに、「しょうが焼定食」(600円)を注文します。
定食類は、ほかにも「あじフライ定食」「まぐろブツ定食」「野菜炒め定食」「さばみそ煮定食」(以上、各600円)や、「ラーメン定食」「そば定食」「コロッケ定食」「もつ煮込定食」(以上、各550円)などがあります。ほかに、たんなる「定食(ミソ汁付)」(200円)というのもあって、いろんなおかず(一品料理)にこれを加えることによって、なんでも定食になっちゃうのです。
この店は、朝8時半から開いているのですが、この時間帯、私服の人はほとんどが飲んでる状態。その中に、私も含めて4~5人ほど、ポツリポツリと背広姿が混ざっていて、この人たちは定食をもらって昼食タイムです。
私服の人たちは、全部で14~5人といったところでしょうか。かなり年配のお客さんも何人か混ざっています。
年配のお客さんはひとり客が多く、つまみを1~2品目の前において、テレビを見ながら、お酒やサワーをチビリチビリ。見ていてうらやましくなるぐらいノ~ンビリとした飲み方です。
年配ではない人たちは、2~3人のグループで来ている人が多くて、キープのボトル(「いいちこ」の一升瓶が3,300円、五合瓶なら1,800円)をドンと据えて、本格的に飲(や)っています。しかし、サラリーマンたちが集(つど)う夜の居酒屋のようにうるさくないのが大きな特徴。けっこう飲んでるように見えるのに、みなさん静かなトーンで、普通に話しているのです。う~む。達人的な呑んべがそろってるのかなぁ、もしかすると…。
となりのおにいさんたちがつついているのは、まぐろブツ(450円)です。そこへ、さらにポテトサラダ(300円)を追加注文です。っかぁ~っ。まぐろブツにポテトサラダですか。やってくれますねぇ。どっちも大好物。もう、午後からの仕事なんてうっちゃって、ビールでも飲みたい気分になってきます。
すぐに届いたポテトサラダ。長方形のお皿の半分にたっぷりとキャベツの千切り。もう半分にこんもりとポテトサラダが盛られ、間にはトマトがひと切れ。おにいさんは、その全体にサァ~ッとソースを回しかけて食べはじめます。どういうわけだか、大衆酒場のポテトサラダにはウスターソースがよく合うんですよねぇ。
うらやましそうに人の食べものをチラチラ見ているところへ、私の「しょうが焼定食」もできあがってきました。お盆の上には、これまたキャベツの千切りとトマトひと切れが添えられた豚しょうが焼きのお皿のほか、豆腐のみそ汁、昆布の煮物の小鉢、そしてタクワンが2切れ入った小皿に丼飯(どんぶりめし)です。やぁ、おいしそ。
この店は、こうやってホール側で接客しているのもおばさんなら、向こう側の壁の先(入口から見ると右手側)の厨房で料理を作っているのもみんなおばさん。おばさんばかり、5~6人で切り盛りされてるお店なんですね。
テレビの下の席に座っているサラリーマン2人連れは、定食をもらった上に、煮込み(350円)も追加しています。そうかそうか。煮込みもあるんですね、この店には。ほかにも、湯豆腐(400円)、肉豆腐(450円)、ピリカラ豆腐鍋(650円)、塩から(300円)、ねぎぬた(300円)、月見(350円)、とん足(350円)なんて、なんだかそそられるメニューもある。
私と同じテーブルには、さらに先にいたふたりの知り合いらしき人たちが2人やってきて、6人がけのテーブルに5人座っている状態になりました。もちろん、新しくやってきた2人も、焼酎を飲みはじめます。私の前に座っている人がタバコを吸おうとしたところ、先にいたふたりのうち1人が「おい。吸うな。おにいさんのメシがまずくなるじゃないか」と注意し、言われたおにいさんも、「あ。すんません」なんてタバコをポケットに戻します。
「いやいや。いいですよ。どうぞ」。目の前で、急にスパスパ吸われはじめると「このぉ!」なんて思っちゃいますが、こうやってサッと吸うのをやめられると、逆に「どうぞ」ってな気分になります。それでもおにいさんは「いえ」と言ったっきり、けっして吸いません。
見た目はちょっとコワ目で、話題もギャンブル中心のおにいさんたちなんですが、しっかりとしたところもあるんですね。
パクパクっと最後のひと口を食べ終えて、「終わりました。タバコどうぞ」と再び声をかけると、ニコッと笑ってやっとタバコに手を伸ばします。
私も、お茶をすすりながら、もう一度店内のメニューを確認。なるほど、一品ものや定食もののほかに、ラーメン(400円)やタンメン(500円)、うどんやそば(かけ400円、肉500円、鍋焼き700円、五目700円、天ぷら750円など)、チキンライス(550円)、オムライス(600円)、カレーライス(500円)のほか、各種丼物(500~850円)など、考えられる食事メニューはほとんどといって言いぐらい網羅されています。
「どうもごちそうさま」。奥のレジのところで600円を支払い、「ありがとうございました」の声に送られながら店を後にします。
夜、飲みに来てみたいんだけどなぁ。もう1軒ぐらい候補の店を見つけておかないと、ここがいっぱいだったときに行くところがないですからねぇ。近くに「秀勝」という串かつ屋さんもあるようなので、それとセットで回ってみようかなぁ。
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今週は、まったく外で飲まないまま週末を迎えてしまいました。今週は午後からの東京地区への出張もなく、梅雨に入って気候が悪いということもあって、会社から寮までまっすぐ帰る日々だったのでした。なにしろ、事務所の目の前からバスに乗って、寮のそばのバス停まで約20分で着いちゃうので、これほど楽なことはないのです。
そして、寮に帰ると食堂で、夕食の弁当をつまみにテレビを見ながら晩酌。あとは大風呂に入って、部屋にあがって寝るだけなので、楽々気分でくつろげるのです。あぁ~あ。こんな生活してると、太っちゃうなぁ。
太んないように、せめて金曜日ぐらいは外で飲んで帰りますか。なぁ~んてこじつけながら、雨の中を西武新宿線・沼袋駅で途中下車です。向かう先は、もつ焼きの「ホルモン」です。午後8時前という、一番お客さんが多そうな時間だけど、なにしろこの雨ですからねぇ。
「ホルモン」のすぐ手前のちょっとアーケード風になっている屋根の下には、2~3人のおじさんたちがたむろしてます。その横をすり抜けて店の前へ。
え! うそでしょう! なんと外からも見える店内は、こっちのカウンターも、向こうのカウンターも、その先のテーブル席もびっしりといっぱいです。なんとねぇ。みんな、こんな雨なんだから、まっすぐ家に帰らなきゃ!
もしかして。振り返ってみると、先ほどたむろしていたおじさんたちは、「ホルモン」の席が空くのを待ってる人たちだったのでした。「ホルモン」の店の前だと、傘をさして待たないといけないので、その少し手前のアーケードの下で並んでたんですね。こいつは失礼しました。
う~む。今日は別のお店にしましょう。このまわりにも、良さげなお店はたくさんあるのですが、この雨の中、新しいお店を探すのもねぇ。今日は自宅近くで飲もうと決めて、再び西武線に乗りこみます。
そして鷺ノ宮。向かった先は鷺宮図書館近くの居酒屋「ぜん」です。こんな雨とあって、さすがに先客はひとりだけ。これが正しい姿かも。あれ!? なんと、その先客は「竹よし」の夕食会でもよくご一緒するSsさんではありませんか!
Ssさんは、この近くに住んでいるご隠居さんで、この界隈の居酒屋では知らぬ人がいないと言われるほどの方なのです。もうかなりのお年なんですが、今でも精力的に行きつけの居酒屋巡りをされていて、その様子はまわりのみんなから「壇家回り」とも称されているのでした。なにしろ壇家(行きつけの居酒屋)が多いので、壇家回りも大変なのだとか…。
「こんばんは」とSsさんにあいさつすると、「やぁ」と驚いたように顔を上げたSsさん。「これから『竹よし』に行ってみようと思ってね。その前に腹ごしらえよ」と、もつ焼きの串をゆらゆらと揺らします。う~む。居酒屋の前にもつ焼きでちょいと腹ごしらえとは! さすが達人ですなぁ。
ほんじゃま、私はひとつビールからもらいましょうか。えぇ。ビン(キリンラガー中瓶、500円)でお願いします。
まずは1杯目のビールをググゥ~ッと飲み干して、おもむろにメニュー選びです。もつ焼きにするか、はたまたヤッコなどのいかにもつまみってものにするか。ん~。ちょっと前まで「ホルモン」でもつ焼きって気持ちでいっぱいだっただけに迷いますねぇ。
おや、「カンカイ(コマイ)」(500円)というメニューがありますねぇ。これをいただいてみましょう。
コマイは、北海道周辺に棲息している小さい魚なんですが、実はタラ科の魚なんだそうです。生であまりうまくないのか、干物しかお目にかかったことがありません。氷の下に網を入れて漁獲するところから、漢字では「氷下魚」と書くんだそうですよ。
ゴンッ、ゴンッ、ゴンッ! 急に厨房スペースから大きな音が響いてきます。なんだなんだ。見れば、店主がなにやら金づちで叩いている。なにしてるんだろう。
「はいっ、カンカイで~す」。えっ? 私の頭の中では、コマイを、もつ焼き用の炭火でさっと炙って出てくるイメージができあがっていたのですが、出てきたのは、先ほどゴンゴン叩かれて、砕かれたようになった干物です。これがそう? 「身のところをむしるようにして食べてください」と店主。
なるほど。この身がささくれたようになってるところを引っ張って、骨からはずし、皮をとるんですね。「よかったら七味を使ってください」。目の前にトンと七味唐辛子が置かれます。皿の横に添えられたマヨネーズに、その七味をサッサッとふりかけて、先ほどはずした身をチョイチョイとつけていただきます。
ほおぉ~っ。これはいいですねぇ。噛めば噛むほどうまみが出てくるところはスルメ以上かも。「こうやって、カチカチに干されたカンカイがなかなか手に入らないんですよ。やわらかく乾燥させた干物はよくあるんですけどね」と店主。そう。私はそのやわらかく乾燥させたのを炙って食べたことしかありませんでした。こっちのほうが圧倒的にうまいですねぇ。コマイ独特の臭みも感じません。
しかも、このカンカイ。長持ちすることこの上ない(笑)。骨と皮から身をはずすのにも手間ひまかかるし、口の中でも長くとどめているほどうまみが出ますからねぇ。カンカイが半分もなくならないうちにビールがなくなっちゃった。
よし。次は前回も気になった割水焼酎(わりみずしょうちゅう)をいただいてみましょう。1合のほう(700円。ちなみに2合だと1,300円)でお願いします。えぇ。燗をつけてください。
この割水焼酎は芋焼酎2種類をブレンドして、高知沖で採取された海洋深層水で割って、店内の甕(かめ)で寝かしているものなのだそうです。それを黒ヂョカに入れて、そのまま炭火にかけます。
黒ヂョカというのは、焼酎の燗をするための専用の酒器なのだそうで、外観は平べったい急須(きゅうす)といった感じ。ん~。算盤の玉を大きくした形をイメージしてもらうと近いかな。まるでUFOのようなおもしろい形の器なのです。
チョカという言葉もおもしろいですが、これはその注ぎ口がイノシシの牙に似ているから猪牙(チョカ)だとか、琉球から酒瓶の中国読みであるチュカという言葉が伝わったからだとか言われています。なにしろ直火でお燗できる陶磁器製であるというところが大きな特徴ですね。
その黒ヂョカとペアのお猪口と、ヂョカを置くための台が用意され、「これぐらいの温度でどうでしょう」と割水焼酎が出てきました。どれどれ、まず1杯。ん~。うまいっ! ちょうどいいですよ。温度も、アルコール度合いも。割水という言葉からは、もっと薄めの焼酎をイメージしてたのですが、これはシッカリしてますねぇ。「焼酎と水を7:3で割ってるんですよ」。なるほど、これはいい。
今日は結局このカンカイ1尾だけで、この焼酎も呑みきってしまったのでした。うれしくなるほど呑んべ向きのつまみですねぇ。
どうもごちそうさま。1時間弱の滞在で、お勘定は1,700円でした。
「ホルモン」がいっぱいだったのは残念だったけど、おかげでカンカイの美味しさを知ることができました。
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「ぜん」を出て、自宅に向かうものの、雨はますますひどくなる一方。まだ5分ぐらいしか歩いていないのに、もう靴の中までベショベショです。これはいかんと、すぐ近くの「百工房」に避難します。
「こんばんは」。こちらも雨のせいか先客はなし。カウンターの中央付近にどんと陣取って、まずは生ビール(サッポロ、中ジョッキ、500円)をお願いします。今日のお通し(200円)はサラダです。
生ビールを飲みはじめたところへやってきたのは、女性の3人連れ。お母さんと娘さん2人のようで、カウンターにずらりと並んで座ります。娘さん2人も成人されているようで、夕食兼ちょっとお酒も飲もうといったモードでいらっしゃった模様。次々にパスタや肴類などを注文し、サワーなどももらっています。
店内の雰囲気からいっても、こうやって食事を主体として、飲みものもちょっと楽しむというのが合ってるかもしれませんね。腰をすえてじっくりと飲むという感じではありませんし、お店側としてもそういうねらいでもないみたいです。
でも、私はちょいと腰をすえちゃいましょうか。キープの焼酎(麦焼酎「吉四六」)をロックでいただいて、つまみには新ジャガバタ(350円)と手羽先煮もの(250円)をお願いします。
ふっと気づくと、この店はもともと女性ふたりで切り盛りしているので、今この瞬間の店内は、私以外の5人はみんな女性なんですね。お酒を飲んでいてこんなことも珍しい。
「これ、食べてみる」と女将さんが出してくれたのは、梅。梅干をプックラとみずみずしくさせた感じの外観です。「梅酒を造るのに漬け込んだ梅なんですよ」。へぇ。ど~れ。お。これがまたうまいじゃないですか。酸味も甘みも残っている上に、全体的には梅酒っぽい。おもしろいつまみですねぇ。
結局、午後11時ごろまで腰をすえ、焼酎を3杯ほどいただいて終了です。今日のお勘定は1,300円でした。女性陣はまだまだ飲み続けていますが、私はそろそろこの辺で。どうもごちそうさま。
雨も、さっきよりはだいぶ弱くなりました。ここから家までは、あとほんのわずかです。
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「竹よし」の第31回となる夕食会です。今回は、店主が一度やってみたかったという「うどんすき」です。しかし、「うどんすき」もさることながら、それ以外の食材もすごい!
まずド~ンと目に飛び込んでくるのは大きな毛ガニです。こりゃまた立派ですねぇ。「毛ガニは、ここにずっと置いておきますから、食べ放題ということでお願いします」と店主。ほんじゃ、生ビールをいただいて、毛ガニからいただきますか。
今日はおかみさんの料理も並んでいます。大皿に盛られているのはイカとガンモドキの煮物と、こっちはヒジキとインゲンの煮物ですね。お揚げも入っておいしそう。
そこへトンと出てきたのは、小鉢に入ったイカの塩辛風のつまみです。なんだろう? 「イカワタのなめろうです」。へぇ。どれどれ。なるほど、細かく切ったゲソをワタであえて、味噌で味付けしてるんですね。これはいい。日本酒にぴったりと合いそうです。
お酒お酒。夕食会のときは、日本酒冷蔵庫にある日本酒は、どれを飲んでもいいことになっているのです。あ。緑川(みどりかわ)の雪洞貯蔵酒「緑(みどり)」がある。久しぶりにこれをいただきますか。
「6月ですから、鮎(アユ)もありますよ」と、すでにおどり串を打って、尻尾と背びれにはかざり塩がほどこされた美しい鮎の姿がお披露目されます。わぁ。私にとっては今シーズン初の鮎です。「それじゃ、これから焼いていきま~す」。楽しみですねぇ。
「鮎が焼けるのを待ってる間に…」と、おかみさんがチャチャッと調理してくれたのがワンタンです。汁ワンタンではなくて、お皿に盛られたワンタンに白髪ネギをのせて、ゴマ油と醤油をさっとまわしかけたもの。これがまたアッチッチとおいしいのです。おかみさんのつまみは、かんた~んに作ったように見えて呑んべ好みするものが多いのです。
鮎も焼きあがってきました。これはもう豪快にガブリといくしかないですね。
鮎に続いて登場したのは、なんとフグの白子です。「シロサバフグの白子を塩焼きにしてみました」。パリッと焼けた表面を噛み破ると、中からトロリと白子の味わいが広がります。食感的にはカマンベールチーズのそれに似てるんですが、味の広がりは白子が上ですねぇ。
日本酒のほうは、「緑」と同じく新潟の地酒ながら、今度は朝日酒造の「参乃越州」です。朝日酒造といえば「久保田」を造っている酒造会社ですが、こういう別の銘柄のお酒も出してたんですね。「久保田」のほうが、「百寿」「千寿」「紅寿」…という名称で、それぞれ本醸造、特別本醸造、特別純米、…となっているのに対して、こちら越州シリーズは、「壱乃越州」が本醸造、「弐乃越州」が特別本醸造、そして今飲んでいる「参乃越州」が特別純米と続き、この上に純米吟醸の「悟乃越州」、純米大吟醸の「禄乃越州」というのがあるのだそうです。
そしていよいよ満を持しての登場は「うどんすき」です。麺は「七代 佐藤養助」ブランドの稲庭うどんです。
たっぷりと呑んだ後の、あったかいだし汁が胃袋にしみわたります。この感覚。大好きなのです。これでまたお酒をあと2~3杯飲みたくなるぐらい。そばと合わせるお酒もおいしいものですが、うどんもこうやってうどんすきにすればお酒と合わせられるんですねぇ。改めて認識いたしました。
そんなわけで、このうどんすきにあわせるお酒は、今度も同じ新潟は諸橋酒造の「越乃景虎 名水仕込 特別純米酒」です。あったかいだし汁に冷たい「越乃景虎」。いくらでも進みますねぇ。(笑)
こうして、今回もまた午後9時半過ぎまで、4時間半以上もゆっくりと、たっぷりと楽しんだのでした。
そうそう。ここでお店および常連さんたちからの連絡事項を2点ばかり。
まずお店のほうですが、定休日が第1・3水曜日になりました。今年のはじめから事実上の年中無休状態になっていたのですが、第1・3水休となったことで、去年までの状態に戻ったということですね。まだまだサラリーマンにくらべるととても少ないお休み(月に2回だけ)ですが、ぜひじっくりと休んでいただいて、いつまでも、おいしいものを食べさせてくださいね、マスター。
そしてもうひとつ。常連さんのおひとり、Skさんは、定年退職後に俳優業も手がけているのですが、6月23日(水)の「水曜プレミア」(TBS、21:00-22:54)という番組の中で、花嫁の父役として出演されるそうです。みんなでSkさんの雄姿を拝見しましょうね。(第4水曜日なので、「竹よし」も開いてる日ですよ。)
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「竹よし」での夕食会のあとは、常連さんたちに「竹よし」の店主やおかみさんも加わって、近所のスナック「夕遊(ゆうゆう)」(03-3337-0533、中野区鷺宮3-9-28
)での二次会です。「夕遊」のママさんご自身が、ときどき「竹よし」の夕食会にも参加されることもあって、夕食会の後の二次会は「ひとり2千円」という均一会費で引き受けてくれているのです。
常連のMmさんの軽妙洒脱な進行に合わせてのカラオケ大会は、日付けが変わるころまで大盛り上がりです。「電車がなくなるからそろそろ…」とお開きにして店を出ます。
駅に向かって歩くものの、「土曜日だからまだまだ飲もう!」という自宅が近くの面々たちと、さらに次へ向かいます。都立家政商店街を南に抜けて、向かう先は「ピュアー」です。
「こんばんはぁ!」。元気よくドヤドヤと店内に繰りこみます。先客はそれぞれひとり客の男性と女性の2名。カウンターのこちら側と向こう側で飲まれていたようなのですが、われわれが集団(5人)で入ったため、手前側にずれてくれます。
私は先客の女性客の向こうどなりへ。この女性は、以前にもこの店でお会いしたことのあるEさんです。「こんばんは」とあいさつしながら、腰をおろします。
「ホワイトミント、入りましたよ」と店主(マスター)。あ、そうですか。それじゃ、まずはスティンガー(Stinger、650円)をいただきますか。
スティンガーは、ブランデーとホワイトミントをシェイクして作るカクテルなんですが、前回と前々回、たまたまホワイトミントが切れていて、普通のペパーミントでグリーン・スティンガー(デビル)を作ってもらったのでした。
みなさんそれぞれに、思い思いのカクテルを注文しています。ズバッと銘柄を指定する人、こんな感じのものというイメージで注文する人、お酒の強さで指定する人と、さすがに5人もいると、注文の仕方もさまざまです。
最近、銀座の「スタア・バー」のマスター・バーテンダーである岸久さんが、「スタア・バーへ、ようこそ」というタイトルのバーの入門書を出されました。その中で、バーに入って席についたら、バーテンダーから「いかがいたしましょう?」と聞かれる。これで緊張してしまう人が少なくないと書かれています。
岸さんは、お酒は嗜好品、バーはある意味で遊びの場なんだから、それなりに楽しむことを説いています。カクテルを広範囲に十分に味わおうというなら、味を表現する官能的な全体的な言葉で注文するのがいいのではないかと書かれているのです。たとえば「お酒を感じる大人の味」「ぐっときてさっぱり、柑橘の味」「シュワシュワさわやか」「フレッシュ・フルーティ」「デザート、お菓子感覚」「ワイン、シャンパン、ゴージャス系」といった表現がいいのだそうです。逆に「ジンをベースで…」なんてお酒を指定してしまうと、出会えるカクテルの味の幅が狭まってしまうのでよくないのだそうですよ。
出てきたのは、今日のお通し(310円)です。「ヤリイカのイカスミソースです」と店主。ほぉ。これもおいしそうですねぇ。メニューによると、単品で注文すると700円の品です。この店のお通しは、メニューにものっている本格的な一品が、分量だけ少量になって出てくるパターンが多いようです。
じゃ、カクテルの2杯目は、ちょっと酸っぱい系統でお願いします。さっそく「全体的な言葉での注文」を実践です。
シャカシャカとシェイカーをふって、「はいどうぞ」と新しいカクテルが出てきました。これは何かな? う~ん。味に覚えはあるけれど…。何これ? 「サイドカーです」と店主。へぇ。こんなメジャーなカクテルでも、作ってるところをよく見てなくてポンと出されるとわかんないもんですねぇ。(わかんないのは、私だけかも…。(苦笑))
ワイワイと過ごしながら、時計を見るともうこの店の閉店時刻である2時です。とはいえ、店主もまったく普通どおりの態度で、閉店時間だという雰囲気はありません。もしかするとお客さんがいる間は閉めないのかもしれませんね。
いずれにしても、ボチボチと腰をあげましょう。どうもごちそうさまでした。
あとからメッセージボードで知ったのですが、もうひとりの先客の男性客も、メッセージボードへの書き込みをしてくださってる方だったんですね。どうもお騒がせいたしました。
店を出て、都立家政方面へ歩き出したものの、「ピュアー」から数軒先(都立家政より)にある居酒屋「茶や」の前で、みんなの足がふと止まります。「こんなところにも居酒屋があるんだね。ちょっと入ってみよう」。わぁ。これで今日の四次会目です。
店内は右手がカウンター、左手がテーブル席になっていて、小ぢんまりとした造りです。店はご夫婦らしき男女で切り盛りされていて、聞けば福島のご出身なのだとか。
この時間(もう午前2時を過ぎている!)までやっているというころもあってか、外観に似合わず(失礼!)近くの若者たちにも人気がある様子で、われわれが飲んでる間にも、近所に住んでいるらしき男女ふたり連れや、若者グループなどが出入りしていました。
つまみも、いかにも居酒屋風の品々がそろっているようですので、今度またじっくりと飲みにきたいですね。
今日のところは、この店を最後に解散です。家に着いたのは午前3時半ごろでした。う~、よく飲んだ。(苦笑)
・「茶や」の店情報
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地元の居酒屋通、Hsさんから「いい店を見つけました」というメールをいただき、週末の今日、東京出張からの帰り道に出かけてみることにしました。場所は西武新宿線・武蔵関(むさしせき)駅の近くらしいのです。
目指すお店は、居酒屋「ななおれ」。この「ななおれ」というのは宮崎県の高千穂近くの地名(宮崎県西臼杵郡日之影町『七折』)だそうで、お酒、焼酎の品ぞろえがよくて、冷汁や鶏炭火焼など宮崎料理が置いてあるとのこと。
北口の階段を降りるんですね。あ。なんだ、ほとんど階段の目の前じゃん。
ガラガラ。入口の引き戸を引いたのは午後5時40分。「いらっしゃいませ」というおねえさんの声に導かれながら入った店内は、L字カウンターのみ10席程度の小さい造り。左手はテーブル席かと思いきや、これは焼酎を置くための台のようで、さまざまな焼酎や泡盛が所せましと置かれています。
この時間、先客はなし。私もカウンター中央やや手前に陣取ります。
「え~と。まずはビールをお願いします。」「ビンと生とがありますが。」「ビンでお願いします」。すぐにスーパードライ中ビン(500円)と、お通し(400円)の枝豆が出されます。
「はい、どうぞ」。1杯目のビールをお酌してくれます。あ、どうもどうも。ググゥ~ッと1杯を飲み干すと、「あぁ、今週も終わった…」という気持ちが高まります。
つまみには「ひむか地鶏かし炭焼」(400円)をいただきましょうか。これ時間かかる? あ、そう。すぐできますか。じゃ、お願いします。
時間がかかるようだったら、「今日のおすすめ」というボードに書かれているマグロの刺身(500円)かなにかでつなごうかと思っていたのですが、その必要はなさそうですね。
その「ひむか地鶏かし炭焼」は、おねえさんの言葉どおり、ほとんど待つことなくやってきました。あらかじめ調理されているものを最後に温めるだけなんでしょうね、きっと。ん~。このコリコリ感が宮崎地鶏ですね。炭火の香りもしっかり効いています。
カウンターの奥は厨房スペースになっているようで、やや年配の女性がもうひとり働いています。どうやら、さっきのおねえさんが店長的な役割で、ふたりで切り盛りしているようですね。そのおねえさん店長は、カウンターの奥のほうに静かにたたずんでいます。
さてと。2杯目は焼酎をもらいましょうか。宮崎の料理が多いので、宮崎の焼酎にしようと、メニューリストを見ます。意外と宮崎の焼酎はないんですね。「黒霧島」(480円)をお湯割りでお願いします。あと、「塩らっきょう」(200円)もね。
目の前でお湯割りを作ってくれたおねえさんと、お店のこと、焼酎のことなど、話をはじめます。このおねえさん自身は宮崎とは直接関係ないのですが、お店のオーナーが宮崎の出身なのだそうです。しかし、焼酎や日本酒のセレクションは、このおねえさん自身がされているのだといいます。特に日本酒は「いいなと思うお酒はたくさんあるんですけど、開けたらなるべくすぐに飲みきれるように、あまり何種類もは出してないんですよ」とのこと。
「最近は、栓を抜いてちょっと熟成させるとおいしいお酒もあるらしいですよ」。最近仕入れたばかりの半端知識を披露してみます。
仕入れ元は、芝浦工大教授の古川修さんが書かれた「蕎麦屋酒」(光文社新書)。それによると、しっかりした造りの純米無濾過生原酒の場合、5年ほど自宅の床に放置して常温熟成させると、味に深みが出て、それが酒質の劣化(ひね)をカバーしてあまりあるほどになるのだそうです。
そして、ここからが裏ワザですが、こうやって何年もかけずに熟成させる方法として、まずしっかりした造りの純米無濾過生原酒を早い時期に購入し、常温で置いておく。そして飲もうとする日よりも数日前に栓を開けてしまうのだそうです。こうして口開けすることにより、空気に触れて塾生が早く進む。翌日は前日夜もうまみが増え、2日目にはさらにバランスがよくなる。そして3日目にはなんともいえない熟成状態になるのだそうです。
熟成というのはバラバラだったアルコールの分子と水の分子が、お互いに混ざり合って集団(クラスター)の構造をとるようになることで、これによってやわらかくバランスのとれた、酒本来の味が楽しめるようになるのだそうです。
ただし、どのお酒でもいいというわけではなくて、あくまで「しっかりした造りの純米無濾過生原酒」だけですからね! 「蕎麦屋酒」では、香川の「悦凱陣(よろこびがいじん)」、大阪の「秋鹿」、兵庫の「奥播磨」などをはじめとする9種類ぐらいの銘柄が、例としてあげられています。
それにしても、「塩らっきょう」とは珍しいですね。焼酎とものすごくよく合うと思うんですけど、あんまり置いてある店がないんですよね。
「黒霧島」(480円)をもう1杯。今度はロックでいただけますか。
ロックは、大ぶりのロックグラスで、球形の氷とともに出てきます。「ほぉ。なんだかバーで飲んでるみたいですねぇ。」「このほうが、氷が溶けにくいんですよ」とおねえさん。
そう。この店の雰囲気は、居酒屋というよりはまるで日本酒や焼酎のバーといった感じなのです。
じゃあ、次は日本酒をいただいてみましょうか。「燗がおいしい」と書かれている「独楽蔵(こまぐら)」(600円)にしましょう。え? 温度? まずは普通でお願いします。「わかりました。飲み頃燗(のみごろかん)ですね」。へぇ。「飲み頃燗」って言うんだ。
つまみのほうは、日本酒に合わせて「酒盗(しゅとう)」(400円)をもらいましょうか。
おぉ。これはなかなか濃厚な感じのお酒ですねぇ。先ほどの熟成の話ではありませんが、この「独楽蔵」というお酒は、温度を約15℃に保った蔵で、じっくりと2~3年寝かして熟成させたお酒なのだそうです。
このお酒、正式な銘柄は「独楽蔵 特別純米 燗」といって、小売価格は一升瓶で2,200円と、わりと普通のお酒なのに、いい味を出してますねぇ。つまみなしでも大丈夫なぐらい。
ガラリ。入口引き戸があき、店内に入ってきたのはなんとHsさん! 「やぁ。こんばんは。さっそく来てみたんですよ」なんてあいさつを交わし、Hsさんといっしょに飲み始めます。
私も「独楽蔵」(600円)のおかわりをもらって、つまみはいっそ「ハッシュド・ポテト」(250円)にでもしてみましょうか。合う、合わないというよりも、単純に「ハッシュド・ポテト」が食べたかっただけですが…。
Hsさんとふたりで話をはじめると、おねえさんは最初のころのようにカウンターの奥のほうで、静かにたたずみモードに入ります。けっして話に割って入ったりすることもなく、必要なときにはすっと来てくれて、とっても好感がもてます。
軽く飲む予定が、午後8時過ぎまで2時間以上楽しんでしまいました。お勘定は4,310円。Hsさんとともに、「ごちそうさまぁ」とお店をあとにしたのでした。
・店情報
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「実は『ななおれ』は偶然見つけたんですよ」とHsさん。「ゴールデン・ウィークにこのあたりのそば屋を回っていたときに、ここ武蔵関で『にはち』というそば屋を見つけまして。そこがすごくよかったので、何度か武蔵関に足を運んでいるうちに『ななおれ』も見つけたんです」。へぇ、そうなんですか。それじゃ、その「にはち」にもぜひ! なんてことで、ふたりして「にはち」を目指します。
「にはち」は、杉浦日向子さんたちが書かれた「もっとソバ屋で憩う―きっと満足123店」(新潮文庫)の中でも、杉浦さんご自身が紹介文を書かれているそば屋さんなのです。
若い夫婦ふたりで切り盛りしているこのお店は、平成13(2001)年11月に開店したというまだ若いお店です。店主は中野の「さらしな総本店」で約10年間の修業を積んでこの店をオープンしたのだそうです。
店内はテーブル席のみで、15~6人も入れば満員でしょうか。Hsさんは看板の「二八そば」(680円)を、私はたっぷり飲んだあととあって「かけそば」(680円)をいただくことにしました。
前にも書きましたが、たっぷり飲んだあとにいただく、あったかい汁がいいんですよねぇ。それでまたお酒が飲みたくなったりします。
来た来た。さっそくいただきましょう。Hsさんは、ズッ、ズッと「二八そば」をたぐっていきます。私も、数本ずつのそばを持ち上げてはズズゥ~ッとたぐりこみます。
あぁ。このそばは、そば自身にいい甘みがあっておいしいですねぇ。汁のほうもいい味です。「かけそば」のように、他の具の味や香りでごまかしがきかないものは、もろに汁の良し悪しがわかってしまうんですよね。実にいいできです。
お酒も何種類か置いてあって、それぞれ冷酒、常温、燗で飲めるようです。つまみも、「そば味噌」「焼き海苔」「板わさ」のほか、「鴨焼き」や「玉子焼き」などもあって、そば前のお酒も楽しめそうです。
くだんの「もっとソバ屋で憩う」の中で杉浦さんが、『良い店ゆえに、方々で取り上げられることも増えてしまうだろうが、「手に取るな やはり野に置け蓮華草(れんげそう)」の心意気で、巷(ちまた)の喧騒(けんそう)から大切に守りたい可憐(かれん)な一輪である』と締めくくられていますが、まさにそんな雰囲気のお店です。
最後の一滴まで、汁をぜ~んぶいただいて、お店をあとにしたのでした。武蔵関の2軒。それぞれにいいお店でした。どうもありがとうございます。>Hsさん
・店情報
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久しぶりの「北島亭」です。今日は15人ぐらいの団体のひとりとして入っているので、料理はアラカルト(1品ずつ選ぶスタイル)ではなくて、コース(定食)です。女性が多いので、基本的には3品コース(8千円)で、何人かの男性陣が4品コース(1万円)です。
いつもはアミューズ(突き出し)としてクロワッサン(アンチョビが入ってたりする)が出ることが多いのですが、今日は果物です。アミューズに続いての登場は、この店の人気のオードブル(前菜)である生ウニのコンソメゼリーです。
生ウニのコンソメゼリーは、ウニの殻で出てくるときと、お皿で出てくるときとがあるのですが、今日のはウニの殻に入ったもの。アラカルトで注文すると、1皿に3個のっているのですが、コース(定食)版では2個のようです。
おぉおぉ。ウニの棘(とげ)の部分が、まだウニョウニョと動いている。さっきまで生きてたんですねぇ。
「北島亭」のことを紹介した図書、“「北島亭」のフランス料理”(大本幸子著)によりますと、「北島は、食材は無限の力を秘めている、その力を引き出すのは人間であるとスタッフの彼らに言って聞かせる。畑に在るように、海を泳いでいるように、食材にナチュラルな力を持たせておきたい。だから、注文を受けるぎりぎりまで食材にナイフを入れさせない」のだそうです。このウニもそうやってぎりぎりで作られたんですね。
スプーンで殻の内壁についた身をこそぎ取るようにしながら、コンソメゼリーの部分といっしょに口に入れます。コンソメゼリーのとろりとしたやわさらかと、ウニの身のやわらかさとがほぼ同じ。これが「北島亭」の、この前菜の特徴なのです。噛むこともなく、舌と上あごの間でトロンととろけるウニとコンソメゼリー。口の中でコンソメの深い味わいと、ウニの甘さと磯の香りがフワァ~ッと融合します。すごいよなぁ。
ウニの天井付近についてる身を取り忘れないように気をつけなきゃね。ウニの殻は、てっぺんの部分(海の中では底になる、口のまわりの部分)だけを丸くくりぬいて、身以外の部分をきれいに取り除いたあとコンソメゼリーを入れています。その小さい穴にスプーンをつっこんで身をすくっているので、天井に近い部分にはスプーンが届きにくいのです。
1個目のウニを食べ終わり、中に微妙に残ったコンソメゼリーは、殻をひっくり返すようにして、2個目のウニの中に入れます。まるで出雲そば(割子そば)の薬味とそばつゆを、次の割子に移していくみたいな感覚ですね、これは。
そして「食いしんぼチーム」(4品コースの人たち)には、2品目の前菜であるフォアグラのソテーです。まわりで見ている「お上品チーム」(3品コースの人たち)から「ステーキかと思ったよ」という声がかかるぐらい、厚みもあり(2センチぐらいか)、そして大きさもある(10センチ四方ぐらいかな)フォアグラです。
まわりはカリッと、そして中身はトロッとしたこの焼き加減は、北島シェフならではのもの。大きなレストランでは、多くの料理人全体の動きを見ながら、全体の進行を指揮するのが料理長の役割らしいのですが、北島シェフは全体を見つつ、指示を出しつつ、自分で“ストーブ前”という料理人のエースの座もこなしているのです。エース兼監督ってわけですね。
厨房から若手料理人のひとりが出てきて「これからこのノドクロを焼きます」と、大きく美しいノドクロ(赤ムツ)を両手で抱えて見せてくれます。こうやって、客席に素材の紹介があるときは、よほど自身がある品物なのです。身の張りもすごい、いいノドクロですねぇ。実際、食事終了後に北島シェフ自らも、「今日、築地で一番いいノドクロでした」とおっしゃってたぐらいのシロモノだったのです。
シャンパンを飲み、談笑しつつ、ちょうどフォアグラを食べ終わった頃合い。いいタイミングで、その「ノドクロ(赤ムツ)の黒ごまつけ焼き」の登場です。皮の側には黒ゴマがまぶしてあります。この魚料理は「食いしんぼチーム」にも「お上品チーム」にも、全員に。
「北島亭」は、「肉を焼かせたら北島の右に出るものはいない」といわれるほどであり、肉は当然のごとく爆発的にうまいのです。しかし、その陰に隠れてはいますが、実は焼き魚も驚くべき逸品だと思うのです。私自身は、ほかの魚料理屋さんで食べたものなども含めて、「北島亭」で食べる焼き魚ほどうまい焼き魚は食べたことがありません。
なにしろ、魚のミディアムです。中まで熱が通ってアツアツなのですが、身はフワンととろけんばかり。熱が通りつつも、身は生ではなくなるぎりぎりのタイミングで仕上げられてるのです。こんな焼き方、ほかでは見たことないよなぁ。
件(くだん)の“「北島亭」のフランス料理”の中で、肉を焼いている間、どんなことを考えているのかということを聞かれた北島シェフが、どうすれば「肉がふわっと焼けるかと考えています」。「肉は温めるだけです。余熱で入っていきますからちゃんと焼けるのです」。「無理して火入れしてはいけません。じわーっと火を入れていく。だから急げといわれても無理です。私の腕はまだまだです」と答えています。このノドクロの焼き方も、明らかにその延長線上にあるのではないかと思うのです。熱々ふんわりと、ものすごい焼き魚です。
なにしろ材料もすごいですからね。“エピキュリアン(東京フランス料理店ガイド)”(見田盛夫著)によると、北島シェフは築地でも“いいもん買い”で有名で、いいものがあると採算も考えずに買ってしまうところがあるらしいのです。今でも、毎朝必ず自分で築地に仕入れに行くそうですからねぇ。そして日本料理屋だと、刺身の3~4切れで何千円も取れるような魚が、「北島亭」ではひとり150グラムは使って同じぐらいの値段で出てくる。実にありがたいことです。
肉が有名なお店ですが、魚もものすごいものであることを、前回の黒ムツ、そして今回の赤ムツ(ノドクロ)を通じて、改めて再認識した次第です。
さぁ、そして。「食いしんぼチーム」のメインは子羊の包み焼きです。この肉が、まったくピンク。まさにバラ色の焼け具合です。よくまぁこうやって焼けるよなぁ。途中でこうやってスライスしてみることができるのであれば、「今ちょうど全体がバラ色だ」と確認することができるのですが、そんなことはできないですからねぇ。さっきの魚といい、この肉といい、北島シェフには、焼いてる肉の内部を見通す“透視の眼”があるんじゃないかと思ってしまいます。
「お上品チーム」のメインは「ポトフ」です。「ポトフ」というのは、フランス語で「火にかけた鍋」という意味で、フランスの伝統的な家庭料理なのだそうです。フランスは畜産物のみならず、農産物にも恵まれた農業王国で、それらをひとつの鍋に入れて、コトコト煮込んだ鍋料理が「ポトフ」なのです。煮込んだあとは、スープと具に分けて食べるのが本場流なのだそうで、「お上品チーム」のみなさんには、「ポトフ」のお肉と野菜とがたっぷりとお皿に盛られて出されます。そしてスープのほうは、別途小さなスープ用のカップに入れられて、こちらは「お上品チーム」のみならず、「食いしんぼチーム」にもおすそ分けがやってきました。
うわぁ。そのスープのおいしいこと。肉や野菜のうまみの深さもさることながら、野菜の甘みがものすごい。野菜もすごいんだなぁ。
そう。この「ポトフ」。本来は冬の料理なのですが、この食事会のホスト(←いつもの旧友)の奥さんが、昔からこの店の「ポトフ」のファンであることを北島シェフが覚えていて、夏場なのに特別に作ってくれたものなのだそうです。北島シェフの信念であるらしい「愛情いっぱい」は、素材に対してのみならず、こういうところにもフッと現れてくるんですね。「ポトフだぁ!」と喜ぶ彼女に、「喜んでいただけてよかったです」と北島シェフも笑顔です。
ここ「北島亭」は、ボリュームの多さも有名で、アラカルトで食べるときには「もう食えんっ!」というぐらい満腹になります。今日はじめてコースをいただいたのですが、コースなら大丈夫かと思いきや、そんなことはなくて、こちらもボリュームたっぷりなのです。「お上品チーム」の3品だって、女性にとってはとっても多いようで、ホスト婦人も、最後は好物のポトフながらお腹がいっぱいの状態。「じゃ、ちょっとちょうだい」なんて、私もポトフの具も楽しむことができたのでした。
「食いしんぼチーム」のほうも、若い男性も数人いたのですが、彼らをして「もう満腹!」と言わせる量だったのでした。「たっぷりじゃないと、うまさもわからない」というのも北島シェフの信条のようですからね!
そしてデザート(ケーキとシャーベット)とコーヒー(エスプレッソ等)をいただいて、食事終了。一番最後に、シェフ婦人(マダム)のご実家(蒲郡)から送られたこつぶのミカンと、トリュフチョコが出てきます。このミカンがとっても甘くてびっくりでした。
そうそう。シェフ婦人は、何年か前から子育てに注力されていて、お店には出ていません。そのお子さんも、今、高校生だそうですので、もう少しすると復活されるかもしれませんね。
あ。食べもののことばかり書きましたが、もちろん今日も、シャンパンからはじまって、白ワイン、赤ワインと、たっぷりといただきました。大満足です。
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「北島亭」での大勢の食事会を終えて、故郷(いなか)の旧友とふたりでスコッチを飲みに出かけます。「グレース」にしようか、「ハイランダー」にしようかとちょっと迷って、今日は「ハイランダー」のキープを飲みにいくことになりました。
ホテルオークラ別館の「ハイランダー」に到着したのは、午後10時半。「おふたりですか。カウンターになさいますか。テーブル席も空いてございます」。のんびりとテーブル席にしましょうか。カウンター手前に張られたクッションにひじをついて飲むのもいいのですが、テーブル席側だと、ゆったりとした椅子に包まれるようにしてくつろげますからねぇ。
テーブルにつくとすぐに、ワゴンのような小さいテーブルが用意され、その上にキープのボトル3本と、氷やミネラルウォーター(銘柄は「ハイランド・スプリング」)が乗せられます。
じゃ、1杯目は「グレン・グラント(GLEN GRANT)31年」をいただきますか。これが一番最初のキープですね。とてもやわらかい味わいのお酒です。
ほかの2本は、「ザ・マッカラン・ミレニアム(THE MACALLAN)20年」と「グレンリヴェット(THE GLENLIVET)35年オーク樽」。最初の「グレン・グラント」も含めて、すべてホテルオークラのオリジナル商品です。
あ。オリジナルといっても、もちろん、お酒そのものがオリジナルということではないですよ。お酒はそれぞれの銘柄の本物で、それを樽のまま買って、オリジナルの瓶詰めをしてるということです。こういうボトルフェアを時々やっているのです、ホテルオークラでは。
2杯目は、マッカラン・ミレニアムです。20年物ということで、マッカランの中でもけっこう熟成されたものなのですが、31年のあとに飲むと、まろやかさが少しおちるように思えるのが不思議ですね。もちろん、マッカランなので、相当まろやかなんですけどねぇ。あくまでも相対的な比較の問題です。
最後は、以前にもいただいたカクテル「ブル・ショット」(1,785円、サ別)でしめます。冷やしたコンソメ・スープとウォッカの、味わい深いカクテルです。詳細についてはホテルのページをどうぞ。
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ホテルオークラのバー「ハイランダー」で、故郷の友人とふたりで飲みながら、“実は野方のバー「ピュアー」のマスターも、同郷の先輩なんだよ”という話になり、最後は「ピュアー」に行こうという展開になりました。
タクシーで野方に向かい、「ピュアー」の前に到着したのは午前1時。「ピュアー」は2時までの営業なので、あと1時間ですね。前回も遅い時間にやってきたなぁ、そういえば。
「こんばんは」と店内に。さすがに先客はいませんねぇ。「いらっしゃいませ」と笑顔で迎えてくれた店主(マスター)に、友人を紹介します。この友人のおとうさんと、店主とが、同じ高校の先輩・後輩だということもわかりました。
ま、ま。なにはさておきまず1杯。ここにくるまでの車の中で、ホワイトミントが切れてて「デビル」を作ってもらった一件や、その後、ホワイトミントが入ったことなども話しながら来たので、友人も私も、なんとはなしに「スティンガー」気分。「スティンガーを2杯、お願いします」。
「スティンガー」(650円)をちびちびとやりながら、今月のメニューも確認します。6月には、毎夏恒例のスイカのカクテルが始まるのだそうで、今月のカクテルメニューにも「マジイ・ルージュ」(スイカとウォッカのカクテル、600円)と「メキシカン・ルージュ」(スイカとテキーラのカクテル、650円)の2品が顔をそろえています。私自身、はじめて名前を聞くカクテルですねぇ、ふたつとも。
さらに、6月1日から8月31日までは、夏時間として午後6時半オープンになるのだそうです。今までは午後6時オープンだったのが、30分うしろ倒し。午後6時だと、まだ明るすぎて、バーの入口をくぐる気にならないからかなぁ。(未確認)
そこへ、お通し(310円)の登場です。なんだぁ、これは。「寿司豆腐(すしどうふ)です」と店主。
丸いお皿に、三方に開くように寿司豆腐が3貫。そして、その中心部にはサクランボが1個。寿司豆腐は、にぎり寿司の酢飯の部分が、ちょうど同じぐらいの大きさ、形に切られた冷奴に代わったものをイメージしてもらえれば近いかな。タネはひとつがサーモン、次が牛タタキ、そして最後のひとつがカイワレです。それぞれタネが豆腐から離れないように、細い海苔がグルリと巻かれています。へぇ。これはまた、さっぱりとおもしろい味わいですねぇ。
友人は、最後にアイラ・モルト「ボウモア17年」を1ショット(1,500円)いただきます。私は、夕方からけっこう飲んだので、最初の1杯の「スティンガー」がまだ飲み干せていないのでした。う~む。こんなにちびちびと飲むのなら、最初から「スティンガ・オン・ザ・ロック」として、ロック・スタイルで作っておいてもらえばよかったかなぁ。
やぁ、おいしかった。そろそろ閉店時刻だし、この辺でお開きにしますか。お勘定はふたりで3,420円でした。
「ごちそうさま」と我々が腰をあげたところへ、「まだいいですか」と若い男女ふたり連れが来店です。あらあら。これはもうしばらく閉められそうにないですね、マスター。
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家族のみんなから「父の日」のプレゼントをもらい、そのお返しもかねて、夕食を食べに出かけます。
最初にのぞいたのは「魚がし寿司」。普段は6時開店のこの店も、日祝は5時に開店するのです。現在の時刻は、午後6時少し前。どうかな。「ごめんなさい。いっぱいなんです」とおかみさん。見れば、家族4人どころか、ひとり客が入れるスペースもないほどの満席状態です。う~む。いつも人気が高いですねぇ、この店は。なにしろ、カウンター席のみ10席程度のお店なので、すぐにいっぱいになっちゃうんですよね。
「よ~し。次に向かおう」と、自転車4台を連ねて野方商店街へ。「寿司がダメなら天ぷらさ」と、次に向かったのは天ぷら「せき家」。
こちらは、老夫婦らしきふたり連れの先客があるだけで大丈夫でした。L字型のカウンターの、その老夫婦と対角線の位置、ちょうど天ぷら鍋の前に陣取ります。
カミサンと息子は、「上天ぷら定食」(1,000円)を、娘は、よほど気に入ったのか、前回と同じく「天丼」(750円)を注文しています。私も前回同様、「ビール」(スーパードライ、中ビン、500円)と、「盛り込み天ぷら」(700円)をもらいます。
お通しとして出てきたのは、冷奴です。これをチビチビとつつきながら天ぷらを待ちます。
「盛り込み天ぷら」はエビ、イカ、キスの3品に、季節の野菜天が3品付きます。今日の野菜天はシシトウ、カボチャにナスです。この6品にご飯、みそ汁、お新香が付くと「天ぷら定食」(800円)になります。また、同じ6品が丼飯(どんぶりめし)の上にのったのが「天丼」。「お待たせしました」と娘の前に出てきます。これもおいしそうですね。
「上天ぷら定食」には、これら6品のほかに、小エビのかき揚げがつくのです。
飲みものは、「黒酢サワー」(400円)というのをもらってみましょうか。うへっ。これはかなり黒酢っぽい味わいですねぇ。まずいけど、身体に良さそう。なんだかウコンハイと似たところがあります。
そこへ、近所の人らしい男性客も入ってきて、「天ぷら定食とビールね」と注文し、入口上部にあるテレビを見ながら、晩酌つきの夕食開始です。
大将から「なにか揚げますか。納豆がつまみにはいいようですけど」とすすめてくれます。じゃ、その納豆(250円)をひとつもらって、あと前回娘が食べてておいしそうだった海苔(100円)も揚げてくださいな。
納豆は油揚げに入って包み揚げのようになっています。外だけカリッと。そして中は普通の納豆で、その食感の違いがおもしろい。
最後に息子のリクエストで穴子1本揚げ(400円)を揚げてもらいます。穴子は、寿司で食べても、天ぷらで食べてもおいしい一品ですねぇ。照り焼きで穴子丼や、穴子弁当にするのもいいですしね。
やぁ、おいしかった。どうもごちそうさま。今日は家族で5,500円でした。
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天ぷらを食べ終わって、自宅に向かう家族と別れ、私は自転車で野方駅裏へ。前回と同じく、「秋元屋」に向かっているのです。
ありゃぁ。店の前のテーブルにお客さんがいるのは前回同様ですが、表から見える店内にもビッシリとお客さんです。すっごいなぁ。う~む。残念ながら、今回はあきらめますか。
さぁ。じゃ、どこにしよ。「竹よし」は第3日曜なので夕食会だしなぁ。せっかくだから、気になってるけど行けていないお店に行ってみることにしますか。
ここから自転車でも行けそうな範囲で、気になってるけど行けてないのは、「鳥梅葡酒(とりうめぶしゅ)」(03-3926-6638、練馬区中村北4-3-9)か、中村橋の「川名」か。今日はすでに天ぷらもいただいてるので、「川名」のほうにしてみましょうか。
中杉通り(中野区と杉並区を結ぶ通りなので、この名が付いているが、実は練馬区までつながっている)と平行する住宅街の中の道を北上し、西武池袋線の中村橋駅も通り過ぎて、「やっと着いた」って感じで店の前に到着します。
入口右手には、焼き台があって、お土産用のやきとりも販売しているところは阿佐ヶ谷の「川名」と同様です。こっちのほうが、店のつくりがちょっと新しいかな。
ガラリと引き戸を開けて店内へ。店内は左手がテーブル席と小上がり、右手には6席程度のカウンターがあります。入口のすぐ左手には2階に上がる階段があって、2階席もあるようです。左手のテーブル席には何組かの先客がいますが、右手のカウンターは全部空いている状態。つまり、この時間帯(日曜午後7時半)、ひとり客がいない状態だったんですね。
そのカウンター席の一番手前に陣取り、まずはホッピーセット(400円)をお願いします。ホッピーセットというのは、ナカ(焼酎部分、210円)・ソト(割るための瓶入りホッピーの部分、260円)のセットのことです。
すぐにホッピーと、お通し(200円)の小鉢入り冷製煮込みが出てきます。「おつまみが決まったらお呼びください」。阿佐ヶ谷の「川名」は、女性のアルバイト店員さんが手伝っているのですが、こちら中村橋の「川名」は、男性アルバイトです。
なににするかなぁ。ここも定番メニューのほかに、カウンターのまん中付近上部に、今日のおすすめのメニューが出されています。刺身や焼き物などがあるのも阿佐ヶ谷同様ですが、メニューの種類の方向がちょっと違うなぁ。全体的には阿佐ヶ谷のほうが安くて、品物が絞り込まれている。こちら中村橋は、どっちかというと普通の居酒屋さん風の品ぞろえで、普通の居酒屋さんよりやや安いかなといった価格設定です。
じゃ、そのおすすめメニューから「鯨竜田揚げ」(420円)をお願いしましょうか。
店の奥、上部にテレビがあるのは阿佐ヶ谷同様ですね。しかし、グループ客が多いので、テレビに集中しているお客さんはそれほどいないようです。
ひとり、またひとりと、やや年配の男性ひとり客が入ってきて、カウンターの奥のほう、そしてまん中あたりに次々に陣取ります。なるほど、さっきはたまたまカウンターがすっかり空いてたんですね。
鯨がきました。ん~。やわらかいですねぇ。最近、どこで鯨をいただいても、肉質がスッゴク良くて、やわらかい。こんな肉なら、いつでも食べたいですね。
ナカ(210円)おかわりください。それと、やきとりは1本ずつでいいの? あ、そう。じゃ、1本ずつで鳥ハツ(130円)と、地鶏レバー(140円)、スナギモ(100円)をお願いします。鳥ハツと地鶏レバーは、阿佐ヶ谷にはない品物ですね。
今日は、約1時間の滞在で1,600円でした。
同名の店ながら、こちら中村橋のほうは、普通にいい居酒屋さんというイメージのお店ですね。阿佐ヶ谷のほうがどっちかというと特徴的(ほかのお店にはないような部分を持っている)と思います。しかし、これはあくまでもくらべた場合の話。こちら中村橋の「川名」も、近所に1軒あればうれしい居酒屋であることは間違いありません。
・店情報
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