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奴を食べて全品制覇! … 立ち飲み「やき屋(やきや)」(荻窪)

都内での仕事を終え、荻窪へ。久々の「やき屋」です。午後5時半をまわったところだけど、どうかな。わぁ。この時間帯でもいっぱいか。

メインカウンターは、ほぼ満席ながら、一番手前のおじさんがレジ側に回り込むようにして立っているため、その隙間(すきま)に入れそうです。「ここ、入れてもらっていいですか」「どうぞ」と、その隙間に入ります。サブカウンターにも2人の先客。ただし、奥のテーブル席は空いているようです。このテーブル席だけ、普通の座り飲みの席になっていて6人ほど掛けられるのですが、みなさん立ち飲みのほうがお好きなようで、ここが一番人気がないようなのです。グループ客が座っていることが多いですね。

さてさて。いつもはホッピーからはじめるところですが、ホッピーだとググゥ~ッとはいけませんので、まずはビールをもらいましょうか。ビン(スーパードライ、中ビン、380円)でお願いします。

すぐに出されたビールを、トトトッとグラスについで、まずは1杯グィ~ッと飲み干します。あぁ~っ。生き返った。この瞬間が大好きです。なかなかねぇ。ほかの飲みものでは生き返れないんですよねぇ、これが。

ビールに合わせて「枝豆」(150円)でもいこうかと思ったのですが、メニューの「枝豆」の文字は、まだ紙でおおい隠されています。なにしろ、つまみは全品150円ですからねぇ。その値段で出すのに見合った仕入れ価格になるまでは、メニューに登場しない、いや、登場してるけど隠されてるのです。

それじゃあ、「いかげそ揚げ」(150円)をもらいましょうか。ビールには、どういうわけだか枝豆や唐揚げがよく似合う。この店には鶏の唐揚げはないので、かわりに「いかげそ揚げ」にしてみたのでした。「いかげそ揚げ」は、すでにできあがって大皿に山と積まれているのを取り分けてくれるだけなので、出てくるのが早いというのもいいところです。

私の次に入ってきたお客さんは、メインカウンターの奥のほうに知り合いが立っているらしく、その辺の隙間(すきま)に入れてもらっています。いやぁ、いっぱいに見えてても入れるもんなんですねぇ。さすが立ち飲み。でも、その次に入ってきたお客さんは、いよいよテーブル席。まわりを見渡して、仕方なさそうにテーブル席に座ってます。

ビールとともに「いかげそ揚げ」を完食です。

次は夏らしく穴子にするかな。「きざみ穴子」(150円)をお願いします。夏らしくと言ったものの、実は「きざみ穴子」は年中あるつまみなのです。穴子もけっこう高いイメージがあるのですが、150円で出せちゃうんですねぇ。飲みもののほうは、もちろんホッピー(300円)です。

開けっ放しの入口から、何人かがのぞき込んでは、残念そうに立ち去って行きます。

この店は、マスコミの取材を受けないお店なので、ほとんどマスメディアに出ることがないのです。このページも含めて、インターネット上にときどき登場するぐらいでしょうか。それなのに、いつもいっぱいというのがすごいですよねぇ。みなさん呑んべの嗅覚(きゅうかく)で吸い寄せられてくるんでしょうか。私がはじめてこの店に来たときも、いつ見ても人があふれそうにいっぱい入っている様子に、つい引き寄せられて入っちゃいましたからねぇ。

あ。そういえば、最近、「ビバ・オヤジ酒場」という本に、「カッパ」や「鳥もと」とならんで登場したからなぁ。もしかすると、それせいでお客さんが増えちゃったかな。

よく「ネットでお店を紹介すると、(お客が増えて)自分が入れなくなっちゃうんじゃないの」と言われたりしますが、それでもいいかなぁなんて思いながら書いてます。自分が「いいなぁ」と思っているお店が、人気店になってお客さんでいっぱいになる。すると、そういうタイプのお店が新しくできてくる。そんな志(こころざし)の店ができたら、たとえ店は新しくても、お客さんはすぐに集まってくれるのではないかと思うのです。「秋元屋」などが、そのいい例なのではないでしょうか。

なにもしないでほっとくと、経営効率重視の大手居酒屋チェーン店ばかりが増えてきそうな勢いです。「家族経営に近い大衆酒場を応援してるぞ!」「居酒屋は効率よりもくつろぎだ!」という波が広がっていけばうれしいですね。

さてと。ナカ(150円)をもらって、あと「いかなんこつ焼」(150円)もお願いしますね。

そうそう。今回は、できるだけ店内のメニュー表記に近い形でつまみを表記しています。じっくりと観察してみたところ、カタカナを使っているのは「フランクフルト」(150円)のみで、他はすべてひらがな+一部漢字の表記であることに(今さらながら)気がついたのでした。

「いかなんこつ焼」は、長方形のお皿に6切れ並べられて出てきます。この6切れでホッピー1杯をちょうど飲み終えます。

ナカ(150円)をもう1回おかわりして、いよいよ「冷奴(ひややっこ)」(150円)をいきますか。これで、現在メニュー上にある品物は全品制覇となりました。やったね!

あ、そうだ。「冷奴」といっしょに「塩辛(しおから)」(150円)もください。せっかくだから、醤油ではなくて塩辛でいただきましょうね。

ど~れどれ。「冷奴」の上のネギやショウガをちょいと横にどけておいて、箸で一片を切り取り、「塩辛」を数切れのっけてパクリ。おぉ。これはいいですねぇ。

沖縄のほうにスクガラスという、アイゴの稚魚を塩漬けにしたものがあるのだそうです。このスクガラス、単品では相当塩がきついものらしいのですが、島豆腐に乗せて食べるといいつまみになるのだといいます。私自身はスクガラスは食べたことがないのですが、この塩辛乗せ豆腐のような感じなのかなぁ。いい出会いですね、豆腐と塩辛。

午後7時が近くなって、何人かがお勘定をはじめます。店内にも、ぼちぼちと空きができてきました。なるほど。この時間ぐらいまでが、まず1回目の6時前後のピークなんですね。そして8~9時ごろに2回目のピークがやってくる。この値段でやってるので、本当はもっとお客さんが回転してほしいところでしょうが、けっこうみなさん長っちりなんです。立ち飲みなのに、なんだかくつろぎますからねぇ、この店は。お店の態度もキチッとしてて、いい意味でやわらかい緊張感があるところがいいんでしょうね。

かくいう私も、もう1時間半もくつろいじゃいましたか。何にもなしに立ってたり、電車の中で立っている1時間半はつらいんですが、ここの1時間半は「もうそんなに経(た)った?」と思うほど早いですね。

じゃ、私もお勘定をお願いします。今日はビールとホッピー(ソト1、ナカ3)に、つまみが5品という、まさに酒池肉林(?)の楽しみ方をしたので、1,817円(1,730円+税)かかってしまいました。だいたいは千円もあれば十分(じゅうぶん)なお店ですから、今日は大ぜいたくですね。「毎度どうも」とニッコリ笑顔で見送ってくれる女将さんに、「どうもごちそうさま」とあいさつをしつつ、まだまだにきわいの続く「やき屋」を後にしたのでした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年6月24日(木)の記録》

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受信: 2004.07.26 10:37

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