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まるでバーのように … 居酒屋「おいらせ」(都立家政)

お盆休みの4連休もいよいよ最終日。カミサンや子供たちは、近所のお母さんや子供たちとともに「としまえん」に遊びに行ってるので、しかたなく(内心は大喜びで!?)お父さんはひとりで夕食です。

向かった先は、以前に1度行ったことのある居酒屋「おいらせ」です。

開けっ放しの入口から店内に入ったのは午後5時ちょうど。店内にはすでに3人の常連さん(それぞれ男性ひとり客)がカウンターで飲んでいます。

店内はカウンターが6~7席。後ろに2つあるテーブルにそれぞれ4人ずつ座れるようにはなっているのですが、奥のテーブルの上には扇風機が置かれていて、店内全体に風が当たるように首振りモードで回っている。

私もカウンターの一番手前に座り、まずはビールを注文です。ここのビールはスーパードライの中ビン。すぐにお通しの野菜の煮物の小鉢が出てきます。

お店は本当は店主とその奥さんの2人で切り盛りしているのですが、今の時間、店主がひとりです。

先客のみなさんは、まだだれも何も注文していないようで、それぞれ目の前にチューハイや日本酒を置いて、お通しをつまみにチビチビとやっているようです。私も、常連さんたちの様子を見ながらたのむことにしましょう。あまり知らない店に行った場合には、こうやって常連さんの様子を観察しながら、その人たちが注文するやり方で、その人たちが注文する品物を食べると間違いが少ないように思うのです。飲みものもそうですが、多くの常連さんたちが注文するものが、その店の名物であることが多いですね。

「これは京都のお土産」と言いながら、漬物と1片の生八橋をのせた小皿をみんなのところへ出してくれます。「京都はどうだった?」と問う常連さんに、店主がおもしろおかしく旅の様子を語ってくれます。どうやら、お盆休みの間、店主夫婦で京都旅行をしていて、今日、久しぶりにお店を開けたところのようです。

京都土産の漬物は、ひとつがキュウリに海老を挟んで昆布を巻きつけたもので、もうひとつはカボチャのつけもの。緑のキュウリ、赤い海老、そしてまわりが昆布の黒でピリッとしまった色合いの美しさもさすがですね。それにしても、カボチャの漬物とは珍しい。

中ビンのビールは、お通しと京都土産で飲みきって、次に日本酒(「多聞(たもん)」生粋辛口)を冷やで出してもらいます。

しかし、すでに入店後20分くらいが経過してるのですが、だれもなにも注文しないですねぇ。それどころか、お酒のおかわりもしない。みなさん、目の前に4~6割ぐらい入ったグラスを置いて会話に夢中です。3人とも前回来たときにもカウンターで飲んでた人たちです。

そのうち、一番手前、私のとなりにいる人が席を立ちます。お通しにお酒1杯で700円。

さっきから、カウンターの上の段のバットで漬け込んでいるシメサバが気になっているので、これをもらうかな。「このシメサバは、もうすぐできますか?」「えぇ。もうちょっと漬けたら食べられるようになりますよ」「じゃ、できあがったら1人前切ってください」「はいよ」と店主。

しばらくすると、これまた常連さんらしき女性ひとり客の登場です。実は私もちょっと面識のある女性なので「こんばんは」とあいさつ。女性はカウンターのまん中の席に座って、生ビールからスタートです。しかし、この女性も他の常連さんたちと同じく、ときどきお通しに手を伸ばす程度で、どっちかというと会話が中心。ふ~む。まるでバーのような感じのお店ですねぇ。

そこへ新たな男性ひとり客が入ってきて、すでに5人が座っているカウンターではなくて、後ろのテーブル席のひとつに座りかけます。しかし、カウンター中央のさっきの女性客から「あら。せっかくだからこちらに座ったら」と声がかかり、私のとなりの席にやってきました。パッと見た様子では、近くの人ながら、あまり常連さんといった雰囲気ではないようです。

その人は、カウンターに腰をおろして「ビールと刺身の三種盛り(1,000円)をお願いします」と注文。おぉ。やっと私以外の人から食べものの注文が入りました。

店主も、バットの中のシメサバの状態を確認して、おもむろに刺身の準備をはじめます。しばらくして、まず私のところにシメサバ(600円)が出てきました。生でもなく、酸っぱすぎもせず、ちょうどいいシメ具合です。お酒のおかわりもお願いしますね。

となりのお客さんの三種盛りも完成。シメサバとマグロ。そしてスジコともう一品(忘れた!)が盛り付けられています。前回私がたのんだときもそうでしたが、三種盛りといいながらも、実は4種類が盛られてるのです。

そして、だれも食べものをたのまないで会話が盛り上がるという流れが変わったのは、開店から2時間近くが経過した午後6時45分。やっと奥のお客さんから「冷やっこ(300円)もらおうか」という声があがり、それに呼応するように「じゃ、私も冷やっこ」ともうひとりも注文。やぁ、これはすごい。

ひとりで飲みに行くと、はじめのうちは間がもたないこともあって、やたら飲みものを飲んだり、食べ物を食べたりしてしまいがちになります。私も、このところやっとひとりで飲みに入ってもそれなりのペースでゆっくりと飲めるようになってきたんではないかと思ってるところなんです。そういう観点から見ると、ここの常連さんたちはもう達人の域を大きく超えてるかもしれません!

まわりからも注文が入ったので、私も遠慮なく次の品を注文しましょうか。これまたカウンターの上につややかなナスビがあるのが気になっていたのです。「それじゃ、私はナス焼き(500円)をお願いします」。

待つことしばし。ナス焼きは、2本分のナスビが焼き台で焼かれ、カツオ節がたっぷりかけられて出てきます。ん~。ショウガ醤油で食べる焼きナスのうまいことよ。

お酒も次をおかわりしようかなぁ、と思っているところへ、店主から「京都の帰りに、忍者の里で買ってきた日本酒だけど」と、お酒を1杯出してくれました。ありゃ。これはどうもありがとうございます。

こうして7時半近くまで、2時間半弱腰をすえて、今日は2,700円でした。まだまだ会話が続いている常連さんたちにあいさつし、楽しそうな店を後にしたのでした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年8月16日(月)の記録》

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受信: 2010.12.22 23:07

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