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ハタの刺身も川名価格 … 居酒屋「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

夕方からいつものように図書館経由で「川名」です。到着したのは午後4時半ながら、すでに店内カウンター(7席)はお客さんでいっぱい。しかしながら、さすがにカウンター後ろのテーブル席はまだ空いており、A卓右(一番入口に近いところ)に陣取ります。

すぐにお通しのメロン2切れを持ってきてくれたミィさんに、生グレープフルーツサワー(336円)を注文します。

さて、つまみ。さすがにこの時間に来るとホワイトボードもびっしりいっぱい。まだ消えているもの(売り切れのもの)はひとつもありません。刺身はマグロ(ブツ、山かけ)、イワシ、サンマ、ホタテなどなどがずらりと並んでいます(各294円)。秋だし、サンマをいただきましょうか。飲み物を持ってきてくれたミィさんに、さっそくサンマ刺しを注文します。「ミィさん。刺しね!」と強調。メニューにはサンマ焼魚もあるので、念のため。

生グレープフルーツサワーは中ジョッキにたっぷりの酎ハイと、それとは別に絞り器とともに半切りのグレープフルーツが出されます。なにしろこのままでは絞ったグレープフルーツジュースの入るすき間はまったくありませんので、まずはググゥ~ッとジョッキの上のほうの酎ハイをそのまま1~2センチ分飲みます。そうやって空いたすき間に絞ったばかりのジュースを注ぐ。おっとっと。グレープフルーツ半玉分のジュースですからね。これじゃとても入りきらないくらいの量なのです。続きはもうちょっと飲んでから入れることにしましょう。

なんだかねぇ。これだけの量のフレッシュグレープフルーツジュースが飲めるとなると、酎ハイながらもなんだか身体に良さそうに感じてしまいます。

そのグレープフルーツたっぷりの酎ハイをいただきながら、カウンター中央のガラスのタネケースを確認します。手前のほうにはずらりとサンマが並んでますねぇ。ん~。その上にある赤い魚はなにかな? 「マスター。この赤いのなに?」 さっそく確認してみたところ「それはアズキハタです。珍しいでしょ」「じゃ、それ1人前お願いします」。

よ~くホワイトボードメニューを確認してみると、一番左上に「アズキハタ刺身 294円」というのがありました。一番上だったし、あまり馴染みがない名前だったので見落としてたんですね。それにしてもハタの刺身が294円とは! さすが「川名」ですなぁ。

そこへ、最初にたのんでいたサンマ刺しの到着です。おぉ、やったぁ。これは丸々1尾分の刺身ですねぇ。サンマの長さ方向に切られた刺身はアブラののり具合も絶妙で(まだあまりアブラアブラしていなくて)刺身で食べると口の中でとろけんばかり。ゆっくり食べようと思うんだけど、ひと切れ食べると、つい次のひと切れに手が伸びてしまう。ショウガ醤油との相性もいいですねぇ。

改めてカウンターを見ると、1番席(入口に一番近い席)には、いつもの“1番のおにいさん”が座り、3番には“棟梁”、5番に“現場の親方”、6番には以前店のおねえさんたちの名前を教えてくれた常連さん、そして7番にはいつもの“イトーさん”が座っていて、知らないのは2番の人、4番の人くらい。みなさんほんとにいっつも来てるんですねぇ。

「こんちはぁ」と元気のいい、渋い声がひびき入ってきたのは“役者さん”。店主(マスター)の「いらっしゃいませ」の声に続き、カウンターの常連さんたちからも「よぉ」とか「こんちは」なんていう声がかかります。私も「こんちは」と“役者さん”にごあいさつ。「やぁ、こんちは。ここいいかな」と“役者さん”が、私と同じA卓に相席です。

B卓、C卓にはまだお客さんは入っていないものの、なるべく知り合い同士はこぢんまりと集まって、他の卓を空けておいてあげたほうがいいのです。土日は特にすぐに満席になっちゃいますからねぇ。

店主から「今日はハタがあるよ」と声がかかりますが「こりゃ珍しいなぁ。でも今日はちょっとやめとこう」と“役者さん”。私のほうを向き直って「今日は息子の家族が来てるから、後で自宅(うち)で刺身を食べる予定なんだよ」と笑いながら話してくれます。

ミィさんが“役者さん”用の生グレープフルーツサワーを持ってきます。「ミィちゃん。じゃ、アカシヤを焼いてもらうか」。コクンとうなずくミィさん。

思わずパクパク食べてしまったサンマの刺身があと2切れくらいになったところで、タイミングよくアズキハタの刺身が出てきました。これはきれいですねぇ。雰囲気的にはカワハギやオコゼなどの刺身に近いかな。ど~れ。ん~。淡白な中からフワッと感じる旨み。白身魚の極致ですなぁ。プリッとした歯ごたえもいいじゃないですか。

ちょうど近くを通るミィさんに、「アカシヤ遅いなぁ。待ちきれないからキムチももらっとこうか」と“役者さん”。「は~い」と返事したミィさんがすぐにキムチを持ってきてくれます。

“役者さん”がそのキムチをひと口、ふた口くらい食べたところへ、サンマの塩焼きが出てきました。なるほど、これがアカシヤでしたか。「なんだろうなぁ?」と思いつつも、「ま。出てくりゃわかるか」と待ってたのですが、“サンマ”と“明石家さんま”をかけたシャレだったんですね。それにしてもミィさん、よくわかったなぁ。いつもそういう頼みかたをしてるのかな、もしかすると。

そこへ、店主が小皿に入ったトロッとしたものを持ってカウンターの中から「これどうかなぁ。ちょっと味を見てくれる」と出てきました。「なんだよ、これ」と問う“役者さん”に、「鳥肉といっしょに炊いた四穀粥(よんこくがゆ)なんだけどね。味付けがこれでいいかどうかみてもらおうと思って」と店主。“役者さん”はスプーンですくってちょっと食べて「うん。うまいっ」。

「ありがとう」といったんカウンターに引っ込んだ店主、小鉢に入れた四穀粥をみんなに配ってくれます。やぁ、どうもありがとうございます。温かい汁っけ。最近好みのつまみです。鶏ダシのいい味が出てますねぇ。

新しいお客さんが入ってくるものの「申しわけありません。満席なんです」。“役者さん”や“1番のおにいさん”から、「お客さんをお断りしなきゃいけないなんて、うらやましいくらい景気がいいねぇ」と店主に声がかかります。

近くを通りかかったミィさんに、“役者さん”とともに生グレープフルーツサワー(336円)のおかわりを注文。ちょうどそこへ、店主からの2つめの差し入れであるハスカップのお皿が回されます。ハスカップは北海道でのみ自生する落葉低木の植物で、その実はブルーベリーなんかに似た感じです。

「酎ハイに入れて飲むとうまいんだよ」という“1番のおにいさん”や“役者さん”の言葉にしたがって、わたしも酎ハイのジョッキの中に冷凍ハスカップを投入します。「汁が服につくと色が落ちないから、気をつけるんだよ」と注意を受けながら、慎重に慎重にスプーンですくい上げながらの作業です。

「入れ終わったら、箸の後ろ側でハスカップをつぶす」。実が小さいから、箸を回りこむように逃げてしまって、なかなか言われたとおりにつぶせませんが、それでも徐々につぶれてきました。それにしたがって、ジョッキの中にはかなり濃い目の紫色が広がります。見た目も効きそうな飲み物に変身してきましたねぇ!

ど~れ。味わいもブルーベリーと似てて、酸っぱいなかにちょっと甘みがあります。

そういえば、明日の月曜日は「敬老の日」の日で休み。みなさんは例によって「やき屋」ですか? 「ところがねぇ。明日は『やき屋』が休みらしいんだよ。な。そうだろ、イトーさん?」「うん。明日は『やき屋』休み」と、7番席から“イトーさん”の回答が返ってきます。「イトーさんは、こういうとき(「川名」も「やき屋」も休みのとき)には吉祥寺の『いせや』に行くらしいよ」と“役者さん”。なるほど、みなさん何店かの候補を持ってるんですね。

「オレは明日は休肝日にするか」と“1番のおにいさん”。「私もそうするかな」と“役者さん”も同調。なにしろおふたりとも、火~日は「川名」、そして月曜のみ「やき屋」と、まさに毎日飲まれてますからねぇ。こういうときでもないと休肝日もとれない。

このあたりでちょうど午後6時になり、“1番のおにいさん”、“役者さん”、“イトーさん”と常連さんたちが次々に勘定に入ります。開店の午後4時から6時までの2時間が、「川名」の1回目のピークなんですね。

それじゃ、私もお勘定お願いします。今日は刺身2品に生グレープフルーツサワー2杯で1,260円でした。どうもごちそうさま。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年9月19日(日)の記録》

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台風一過なのにどんよりと曇り空。今にも雨が落ちてきそうです。なんだろうねぇ、この天気は。そんな中を今日も「川名」に出かけます。 店に着いたのは午後5時ちょうど。... [続きを読む]

受信: 2004.10.24 17:12

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