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浦霞ひやおろし特別純米酒 … 居酒屋「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

日曜日、午後4時半の「川名」です。今日はどういうわけかお客さんも少なく、前回に続いてカウンター席に座ることができました。お客さんが少ないとはいえ、これでカウンターは満席。ただし、まだテーブル席が2卓空いてるので、いつもよりは少なく感じるといった程度です。

お通しのリンゴをもってきてくれたミィさん(店を手伝っている中国人女性)に、いつものように生グレープフルーツサワー(336円)を注文します。まずはなにしろこれからスタートですね。

つまみはなんにしましょう。昨日は無性に魚が食べたかったのですが、今日はどっちかというとこってりとしたものが欲しい。久しぶりに焼き鳥にしてみるかなぁ。なにしろ「川名」の正式な店の肩書(?)は“焼鳥割烹”ですからねぇ。あ。今日のおすすめメニューに豚ロース味噌焼き(231円)がある。この品もときどき見かけるんですが食べたことはない。今日はこれからはじめましょうね。

豚ロース味噌焼きはハムステーキなどと同じくらいの大きさ、厚みの味噌漬け豚肉を炭火で焼いて、食べやすいようにスライスされて出てきます。豚肉だけでも酒に合う、味噌だけでも酒に合うのに、この豚ロース味噌焼きはそのふたつが合体してますからねぇ。しかも焼き鳥2本分程度の値段でこのボリューム。まさに鬼に金棒的な酒の肴(さかな)です。

1杯目の生グレープフルーツサワーを飲み干し、豚ロース味噌焼きを食べ終わるころにはテーブル席もお客さんで埋まり、いつもの「川名」らしくなってきました。

今日はカウンター4番席。ちょうどカウンターのどまん中の位置なので、ネタケースの中もよく見ることができます。どかんと置かれているこの40センチ級のきれいな魚はイナダ(ハマチ)ですね。これを造ってもらいましょうか。(イナダ刺し、294円)

飲み物のほうは前回見つけたアレにしましょうね。ミィさん、「浦霞」の冷おろし(ひやおろし)をお願い。すぐに受け皿とグラスが用意され、よ~く冷えた「浦霞 ひやおろし 特別純米酒」が受け皿にあふれるまでつがれます。これが420円ですからねぇ。若干グラスが小さめ(7勺くらい)とはいえ、この値段でこのお酒が飲める店は他にあまりないのではないでしょうか。ッカァ~ッ。うまいっ。

さっきまで丸1尾だったイナダは、半身が切り取られた状態でネタケースにもどってきます。切り口から見える身も美しいですねぇ。追いかけるように「イナダ刺し、お待たせしました」とミィさんが刺身をもってきてくれます。

ちょうどカウンター内での仕事も一段落したのか、店主(常連さんたちは“シゲルちゃん”と呼ぶ)がカウンターの向こう側ながら目の前に来てくれます。「ほいっ」と手渡してくれたのは小鉢に入った焼きギンナン。できたばかりの熱々(あつあつ)です。ときどきこうやって常連さんにサービス品が配られるのですが、どういうわけだか今日は常連さんの席がばらけてる。いつものように「ちょっとずつ取りながら回してね」ってわけにはいかんだろうなぁ、と思っていたら直接渡してくれたのでした。いつもはサービス品手渡しの並びの中にたまたま座っているから、私もサービス品にありつけるのかなぁ、なんて思っていたのですが、こうやって直接いただくと「やった! 常連さんのひとりとして認めてもらえたか!」といううれしい気持ちになります。

「特に宣伝したりしているわけでもないのに、来てくれてるお客さん同士の口コミなんかで、いつもこうやって大勢の人が来てくれてありがたいんですよ」と店主。「でも、いろんなお客がいてねぇ。前には店の女の子のお尻を触って出入り禁止になった人もいるんですよ。あとで聞いてみると、そのお客さんは来るたびにちょいとお尻を触ったりしてたんだって。表に出ろっつって、思いっ切り怒ったんですよ」。熱血漢の店主ですからねぇ。「いらっしゃいっ」。新しいお客さんが入ってきて、店主も仕事にもどります。

しばらくして、また「ほいっ」と出されたサービス品。これはなんだろう? 見た目は明らかに煮こごり。ど~れ。や。これはもしかすると豚軟骨煮込みの煮こごりか! メニューには当然のことながらのっていない。煮込みはいつも早い時間に売り切れちゃうから、いつもは煮こごりにするほど汁も残っていないじゃないのかなぁ。となると、この煮こごりは、たまたま汁が残ったかなにかでできた、いわば「幻の煮こごり」なんでしょうね、きっと。「ミィさん。お酒、おかわり」。思わず「浦霞」(420円)もおかわりです。ついでにゲソ串(105円)も1本いただきましょうね。

カウンター内では、ちょっとした注文品の行き違いがあった様子。店主のところに3人くらいで集まって善後策を検討してます。なにやら言い分がありそうな店の女の子に対して、店主が「謙虚に! 謙虚に! 謙虚にいこうね!」と檄(げき)を飛ばします。一連のやりとりは、私がたまたまカウンター4番(ほぼ店主の目の前)に座っていたから聞こえたくらいの声の大きさで行われていたので、きっと他のお客さんはだれも気がついていないと思います。私も今はじめて聞きましたが、カウンターの中ではこんなやりとりが行われてるんですね。

このお店ではなにしろ、注文の品をお客さんに再確認することもなく、ほとんど間違えずにたのんだ人のところへ出しますからねぇ。「これ注文したのどなたぁっ?」なんて大声で確認しているお店の方は、ぜひここのやり方を勉強されたらいいのではないかと思います。

お。もう6時が近くなっています。いつもだいたい1時間くらいで引き上げるのに、今日はちょっと長居しちゃいましたねぇ。どうもごちそうさま。お勘定は1,806円。「浦霞」のひやおろし2杯に大満足の今宵でした。

店情報 (前回)

《平成16(2004)年10月17日(日)の記録》

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受信: 2004.11.14 23:34

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