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冬の醍醐味、深海の王者 … 居酒屋「竹よし(たけよし)」(都立家政)

第38回となる「竹よし」の食事会のテーマは冬の醍醐味、深海の王者「あんこう」です。

支度の状況も気になって、午後3時ごろに近くまで出かけたついでにちょいと店をのぞいてみます。「こんにちは。どうですか」。「やぁ、いらっしゃい」とカウンターの中の店主。カウンターの外ではすでに大常連のTmさんがチビチビとはじめているではありませんか。

「このくらいの時間に来れば、丸のままのアンコウを見ることができるかと思って」と切り出してみたところ、「あまいっ! 丸のままのが見たけりゃ、朝の9時くらいには来なきゃ。もう下ごしらえも終わっちゃってるよ」とTmさん。「大きな、8.6キロもあるアンコウだったんですよ。函館産の活けジメでねぇ」と言いながら、店主が巨大なキモを見せてくれます。うわぁ。これはすごい。「アンキモに半分使った残りがこれですから、本当はこの倍」と店主。ここで言ってるアンキモというのは、おつまみに出てくるいわゆる蒸したアンキモのことです。これとは別にぶら下げて見せてくれてるのが生のアンキモなのでした。

できたてのアンキモ「まぁまぁ。そんなとこに突っ立ってないで。ほら、このアンキモつつきながら飲もう!」とTmさん。「もう帰んなくてもいいんでしょう」とママさんも支度の手をゆるめてニッコリと微笑んでいます。「いやぁ、息子の自転車を借りてきてるんで、返しに行かないといけないんですよ」。でもちょっとだけ。Tmさんから「このできたてのアンキモを食べてみて。とろけるから」と渡されたアンキモをちょいと口に入れると、まさにとろけるようなやわらかさ。「普通の居酒屋で冷蔵庫から出てくるのと違って、蒸してあら熱がとれたばかりのできたてホヤホヤだからねぇ。やわらかさが全然違うよ」とTmさん。たしかにこれはすごいなぁ。

そこへ、「はいこれ」とよ~く冷えた冷酒が出てきます。グビッとひと口。くわぁ~っ。なんちゅう味の広がりか。アンキモの甘~い感じが口いっぱいに広がっていきます。日本酒とアンキモ。最強の組み合わせですねぇ。残念だなぁ。こんなことならトコトコ歩いてくりゃよかったなぁ。「それじゃまた夕食会の時間にやってきます」と店をあとにします。

アンコウ刺身仕切りなおして午後5時。すでにTmさんはじめ何人かがカウンターで飲みはじめており、私もカウンターの中央部に陣取ります。カウンターの上段にはすでに大皿に盛られたアンコウ刺身がスタンバイされていてとてもうまそうです。アンコウの刺身は、タラの刺身にも似た感じで、白身で淡白なのにいい味わいがある。

1杯目の生ビールもそこそこに、刺身に合わせてさっそく日本酒もいただきましょう。常連のMyさんから「いい酒があるから、これからやってみて」と出されたのは「獺祭(だっさい)純米大吟醸」です。こりゃまたものすごい酒ですねぇ。すみません。いただきます。

Myさんは日本酒にも造詣が深いのです。う~む。これはまた、うなるようないい酒ですねぇ。本来つまみがいらないくらいのお酒です。

鳥大根カウンターの上には例によってママさんの手料理もならんでいます。サラダあり、おにぎりありの中、ひときわ輝くのが「鳥大根(とりだいこん)」です。これがまたよく煮込まれていて、黒々とした大根がとてもおいしそう。

ガラリと入口引き戸があいて入ってきたのは新婚のTkさんご夫妻です。このおふたりは、実は今年2月の同じくアンコウの夕食会のときに婚約報告をしてみんなを驚かせたのでした。あれから10ヶ月。深川方面に引っ越されたこともあって、特に奥さんと顔をあわせるのはみなさん本当に久しぶり。「元気でしたか」という声や、「まだちゃんと続いてんの!」なんて声が店内に飛び交います。

「獺祭」はさすがにみなさんからの人気も高く、あっという間になくなります。本日の2本目は「天狗舞(てんぐまい)純米酒」をいただきます。後ろのテーブルでは「銀盤(ぎんばん)大吟醸・播州50」も開いています。夕食会のときはお酒も飲み放題になるので、この店にずらりとそろう地酒をみんなでたっぷりと堪能できるのです。これも夕食会の大きな楽しみのひとつです。

アンコウシャブ生ものがダメな人用に、ママさんがアンコウの刺身をシャブシャブにしてくれています。横から突っつくとこれがまたうまくて、刺身を食べた人からも大人気です。アンコウは生でも、こうやってちょっと火を通しても、そして後から出てくる予定ですが、アンコウ鍋にしてたっぷりと火を通してもおいしいのがいいですよね。

アンコウの胃袋「アンコウの胃袋を刻んでゆがいたものですが召し上がってみますか」と店主。もちろんいただきます。内臓大好き! これは酢醤油がいいですね。うん。これはガツ酢みたいなんだけど、もっと上品。いいですねぇ、これも。お酒が進みます。この胃袋もまた大人気で、「ちょっと食べてみますか」と後ろのテーブルにも回したところ、中味はすっかりなくなって器だけが返ってきたのでした。(涙)

カウンターの中ではアンコウ鍋の準備が進んでいます。今回はアンコウの肝ダシで作る鍋なんだそうです。まず生のアンキモを土鍋で炒め、いい脂の香りが出てきたところへ味噌を入れ、昆布ダシを加えてスープを作る。これにアンコウの七つ道具や山の幸(マイタケや白シメジ(ブナピー)など)を入れて煮込んでいくのです。

アンコウ鍋ほ~ら。出てきましたよぉ。はい、みんな。よけてよけて。鍋だよ。

さっそくお椀に取り分けていただきま~す。アチアチ。この皮のフルフル感。そしてプリッとした胃袋。しっかりとした身。なんといってもアンキモですね。これまたあっためても美味しい一品です。ん~、いい味。

お酒のほうはさらに「酔鯨(すいげい)特別純米」へ。テーブル席では「美少年(びしょうねん)吟造り純米」を飲みはじめたようです。

そこへスーツ姿の寄り道さんが登場です。寄り道さんは土曜日もお仕事なので夕食会にも遅れて参加されることが多いのです。「なに飲む?」とママさん。「最初は生ビールをお願いします」という寄り道さんに、「ごめん。生ビールがなくなったの」。なんと! 今日はよく飲む人がそろっているのか、生ビールも底をついちゃったんですね! 「じゃ、瓶ビールをお願いします」。

その瓶ビールをググゥ~ッとやっつけて、おもむろに保冷庫から取り出してきたのは菊水のにごり酒「五郎八(ごろはち)」です。10~12月だけの季節限定酒を選んでくるところがさすが寄り道さんですね。なにしろ「五郎八」は生酒のにごり酒なので、ピリッと炭酸の発泡感があるし、アルコール度数も21度と高いのです。

この食事会は基本的に予約制なので、遅れてくることがわかっている人のためには料理を取っておいてくれます。寄り道さんの前には刺身、アンキモなどなど、これまでに食べてきた一連の料理がひとり用の小皿に盛られて次々と出てきています。

雑炊鍋のほうは最後は雑炊になっていきます。なにしろ肝ダシの味噌味なので、雑炊もうまいこと!

食事のメニューがひと通り終わってからが盛り上がりタイム。自己紹介も兼ねた各自の話や、寄り道さんの生トホホ話。おそらく今年の「トホホ大賞」であろう「寿司屋の恐怖」の顛末が、身振り手振り入りで披露され、店内は大爆笑の渦です。

最後は常連のMaさんの1本締めで、今年の夕食会も納めとなったのでした。

なお「竹よし」の年内の営業は29日(水)まで、年明けの営業は1月2日(日)からです。

店情報 (前回、「しげるのチャンネル」)

《平成16(2004)年12月11日(土)の記録》

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今年最後の土曜出勤を終えて、都立家政まで帰ってきたのは午後7時。今日は刺身に燗酒だね。「竹よし」の店内はカウンターに男女ふたり連れと男性ひとり客。そしてテーブル... [続きを読む]

受信: 2005.01.09 14:14

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