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酒場文化の伝道師 … バー「銀座サンボア(Samboa)」(銀座)

森下賢一さん、吉田類さん、そして今日の会を企画してくださった青地さんと4人で、「ロックフィッシュ」を出て外堀通りへ。角を左折して少し先の左手地下にあるのが「銀座サンボア」です。

店内は店全体を貫くカウンターと、後ろのフロアにはテーブル席やボックス席が並びます。カウンターは基本的に立ち飲みなんですが、一番奥のところに2席分だけ椅子があって、ちょうどその2席で先客の女性2人連れが飲んでいます。先客はこのふたりだけ。われわれ4人は入口近くに立って並びます。

吉田さん、青地さん、そして私はハイボールを注文。森下さんは「僕はバスをもらおう」と、バス・ペールエール(英国のビール)を注文します。森下さん、今日は徹頭徹尾ビールですね。

出されたハイボールはやはり大阪風の氷なしのもの。グラスの下のほうに、スパッとカットしたような平面部分があるのも特徴かな。「ロックフィッシュ」のグラスもそうでした。もともと「ロックフィッシュ」の店主は大阪のサンボアで修業されたそうですから、同じ系統なんですね。

それにしてもこのカウンター。手前のひじ掛けの形状が絶妙でとっても立ちやすい。

談笑する森下さん(左)と吉田さんもうご紹介するまでもないと思いますが、森下賢一(もりした・けんいち)さんは昭和6(1931)年に横浜で生まれ、東京外国語大学を卒業後、商社の駐在員として海外に駐在。昭和40(1965)年頃から翻訳家・エッセイストとしての道を歩みはじめたのだそうです。「居酒屋礼讃」(内容)はすでに絶版になっていますが、最近の出版物である「銀座の酒場 銀座の飲り方」や「いい酒と出会う本」、「大人の「教養」としてのBAR入門」などは入手可能です。

吉田さん(右)と森下さん吉田類(よしだ・るい)さんは昭和24(1949)年の高知生まれ。画家として活動後、イラストレータに転身し、90年代からは酒場や旅をテーマに執筆活動を行っています。最近はBS-iで放送中の「吉田類の酒場放浪記」にも、ナビゲータとして出演されています。吉田さんの著書も最近の「酒場歳時記」や「東京立ち飲みクローリング」、そして共著ですが「立ち飲み屋」も入手可能です。

絶版になっている本は、ご自身でもほとんど持っていないのだそうです。「「居酒屋礼讃」は1冊しか持ってなくて、「美酒佳肴の歳時記」なんて自分でも持ってないよ」と森下さんが言えば、吉田さんも「私も「立ち呑み詩人のすすめ」は持ってないんですよ」。えぇっ! 自分でも持ってないなんてことがあるんですねぇ。「絶版になる前に言ってくれれば、数冊くらい買い込んでおくのに、知らぬ間に絶版になっちゃうからなぁ。欲しいときには自分でも手に入らないんだよ」。

この森下賢一さん、吉田類さんの両名に、最近「日本酒スペシャル・セレクション488」や「太田和彦の居酒屋味酒覧 精選172」を出版され、「居酒屋かもめ唄」が文庫化された太田和彦さん、そして「新・東京のBar」や「日本マティーニ伝説」の枝川公一さんの4人くらいが、現在日本の酒場文化の伝道師・四天王と言えるのではないでしょうか。下町方面では「東京酒場漂流記」のなぎら健壱さんも大活躍ですよね。

飲み物としてのお酒そのものを伝道されている方は、ソムリエの田崎真也さんやスコッチの土屋守さん。日本酒のほうでは女性陣が大活躍されていて、山同敦子さん、藤田千恵子さんに“酔っぱライター”の江口まゆみさん、そしてdancyu編集部の里見美香さんあたりが女四天王といったところでしょうか。左から吉田さん、森下さん、青地さん、私

さて、日曜日の今日は「銀座サンボア」の営業は午後10時まで。ちょうどその閉店時刻になったところでわれわれもお勘定です。ハイボールの人たちは1,200円ずつ。そしてバス・ペールエールの森下さんは1,000円でした。

お忙しい中、お時間を作っていただいた森下さん、吉田さん。そして、こんなすばらしい出会いの場を作っていただいた青地さん。本当にどうもありがとうございました。

店情報

《平成16(2004)年12月12日(日)の記録》

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銀座の3軒目はバー。平成15(2003)年の夏、サンボア系列の中ではじめて関西圏以外に進出してきた「銀座サンボア」です。ついこの間のことのようなのに、もう丸3年になろうとしてるんですね。金曜日の夜とあって、店内立ち飲みカウンターはずらりと満席。後方のテーブル席に1卓だけ空きがあり、我われ3人はそこに案内されます。 「いらっしゃいませ」と用意されるコースターとお通しのピーナッツ。コースターはサンボア... [続きを読む]

受信: 2006.02.19 12:49

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