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この季節だけの一品 … 立ち飲み「キンパイ酒店(きんぱいしゅてん)」(横浜)

横浜に移ってきて丸3年が過ぎ、4年目も半ばに入っています。その割りに横浜のお店が開拓できていない。東京の酒場はいろいろな本やインターネットなどで紹介されているのですが、横浜の酒場は意外と知られていないのです。ここはひとつ地元在住の酒場好きの方に船頭役をお願いしてみようかな。

そんなことで、「ぜひ横浜の酒場を教えてください」とお願いしたのは横浜の酒場好き、伊東さんです。伊東さんは横浜・石川町で100年続いた大衆酒場の老舗「東国屋」などの常連さんでもあり、一昨年「東国屋」が閉店した際にオフを呼びかけてくださった方でもあります。「居酒屋紀行掲示板」でも、伊東@横浜さんというハンドル名で主として横浜地区の情報を発信されていますので、お名前をご存知の方も多いのではないでしょうか。

「それじゃ、6時45分に横浜駅の東口で」と待ち合わせの場所を連絡してくれる伊東さん。え? 東口なの? 東口側になんかあったっけ??? なんて頭の中がクエスチョンマークだらけになりながら横浜駅へと向かいます。

「こんばんは。お久しぶりです。今日はよろしくお願いします」とあいさつすると、「今日はまず、今の季節だけ楽しめるものからいきましょう」と伊東さん。今の季節だけ? 魚かなぁ? と思いつつ伊東さんの後ろについて横浜中央郵便局の裏手、崎陽軒本店のほうに向かいます。「ここです」と案内してくれたのは「(株)キンパイ酒店」という看板のかかった酒屋さん。

伊東さんについて店内に入ってみると入口付近は普通の酒屋さんのような感じなのですが、奥のほうにはたくさんの仕事帰りらしきオヤジたちがひしめいて立ち飲んでいる。おぉ。これはいい雰囲気ですなぁ。東口にもこんなところがあったんだ。

「毎年今の季節だけ樽酒を置いてるんですよ。今日はまずそれを飲んでスタートしましょう」と伊東さん。なるほど「今の季節だけ」というのはそういうことだったんですね。大賛成です。

伊東さんはチーズ(6Pチーズのひと切れ、60円)と海苔(30円)を売り場の棚から取って店主のいるレジカウンターへ。そこで樽酒(280円)を注文し、横に置かれたワサビ豆(40円)をひと袋とって全部で410円を支払っています。

なるほど、普通に買い物をするんだけど、それをそのままこの場で飲み食いしてしまうという正しい角打ち(?)スタイルなんですね。おもしろい。

私も売り場の棚から魚肉ソーセージ(105円)と味付け海苔(30円)を棚から取ってレジへ。レジのところにいる店主に同じく樽酒(280円)を注文します。

樽酒はこの店の店名でもある「金盃(きんぱい)」のもの。それをワンカップのガラス容器(ちょうど180ml)に注いで出してくれます。全部で415円。

店の奥には小さいテーブルがいくつか置いてあり、われわれもそのひとつを囲んで立ちます。「カンパ~イ」とワンカップのグラスをカチンと当ててまずひと口。

おぉ。これはいい樽酒ですねぇ。ゴクンと飲み込んだ後、鼻の奥側からフワァ~ッとあがってくる樽の香りがすばらしい。この「金盃」も灘(なだ)のお酒ですが、最近(特に燗酒の季節になって)なんだか灘のお酒、たとえば「菊正宗」や「剣菱」などのいわゆるナショナルブランドのお酒がおいしく感じるんですよね。聞けば伊東さんもそうだと言います。ふたりで一致した見解としてはナショナルブランドのお酒がいつもホンワリとくつろぐことができる本妻だとすると、いわゆる銘酒地酒はスパ~ンと飛び抜けたようなとびきりの美人。たまにデートするのはいいけど、四六時中いっしょだとねぇ。美人にすっかり気をとられちゃって、せっかくの肴や会話が楽しめないなんてことにもなりかねない。全部がいいバランスでそろってこそ居酒屋ですもんね。(すべてが高いレベルでそろってるのが「深化した居酒屋」なのかな!? 値段も高いけど…。)

樽酒をチビチビとやりながら、魚肉ソーセージをかじります。魚肉ソーセージは若い頃から、いやむしろ若い頃こそ呑んべの味方でした。安くてボリュームがあって、しかも呑んべ好みのしょっぱさとスパイシーさがある。社内や花見などでの買い出し・持ち込み型の飲み会の場では、まずひとりに1本ずつ魚肉ソーセージが配られて飲みはじめのお腹がすいた感覚を取り去ってしまうという工夫がされたりしてたものです。なにしろ、糸切り歯でピィ~ッと包みの縁をはずして、皮さえ取ればもう食べられるという手軽さがいいですよね。今でも昼間の公園のベンチで、魚肉ソーセージを片手にワンカップの焼酎を飲んでるオッチャンを見かけたりすると、思わず「うまそうだなぁ」と唾を飲み込んでしまいます。

伊東さんも三角形のチーズをかじりながら樽酒をやっています。

壁には「立ち飲みは グゥ~ッと飲んで グゥ~ットバイ!」なんて店主が書いたらしい張り紙が張ってあったりしておもしろい。

ふたりとも樽酒を飲み干したところで伊東さんが「ちょっとギネスを飲みましょうか。ふたりで1本くらいでいいでしょう。私が買ってきます」と冷蔵庫に向かいます。ビールは各社の各銘柄がまさに小売価格で売っています。なにしろ基本的に酒屋さんですからねぇ。普通にビールやお酒、おつまみなどを買い物に来ている人(店内では飲み食いしないで持って帰る人)もいます。

「はい、どうぞ」と注いでくれたギネスのスタウトビール。これがまた甘みを感じてすごくうまい。樽酒のあとに飲んだのがよかったのかなぁ。いつもより味のコクやギネスらしいいい香りを感じます。

「さぁ、それじゃ本日のお目当ての店に向かいますか」と伊東さん。了解! 行きましょう。

約30分の滞在。おいしい樽酒とギネスビールに身も心も弾みがついて次の店へと向かったのでした。

店情報

《平成17(2005)年2月8日(火)の記録》

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コメント

東口の立ち飲み屋ですか。貴重な情報を頂きました。私はときどき、すぐそばのスカイビルの上にあるスカイスパのサウナに入りに行きます。風呂上りのちょっと一杯には絶好のお店ですね。

投稿: 青地 | 2005.03.01 01:11

本当に気楽に飲めそうなお店でした。>青地さん
近くにも系列の立ち飲み屋が何軒かあるのだそうです。

投稿: 浜田信郎 | 2005.03.06 20:31

ネットを徘徊してるうちに辿りつきました。横浜といえば西口の狸小路しかしらなくて、どっかないかなぁと思ってたんですが、東口ですか!なるほどぉ・・・。早速開拓してみます。というかこのブログも時々寄らせていただきまーす。

投稿: ぽんた | 2005.12.25 01:16

コメントありがとうございます。>ぽんたさん
私も最初に東口に連れて行ってもらったときはびっくりしました。「こっちに酒場なんてあったかなぁ??」って感じで。

投稿: 浜田信郎 | 2005.12.25 22:36

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受信: 2005.09.07 07:35

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