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元・銀座のママさん!? … 酒亭「堀(ほり)」(横浜・新杉田)

会社の先輩たちと4人で飲み会です。「昔、銀座でママさんをやってた人がやってる店があるんだけど知ってる?」と先輩。そんな店があるんですか。ちっとも知りませんでした。「じゃ、そこに行ってみよう。言っとくけど今はもうばあさんだからな」と釘を刺す先輩。

「ほら。ここだよ」。えぇっ! ここ!?

この大通り沿いに2~3軒の酒場が並んでることは知ってたのです。でもなんとなくこの界隈に多いカラオケ主体の小料理店みたいで、今まであまり食指は動いてなかったのでした。店には「酒亭 堀」と書いてある。へぇ。酒亭だったんだ。

「こんばんは」と先頭に立って入口引き戸を開ける先輩。「あら、いらっしゃい」と声をかけてくれるこの人が女将(ママ)さんですね。うわぁっ。全然おばあさんじゃないじゃない!

ていうか、たしかに年齢はうんと上っぽいんだけど、(いい意味で)ちっともおばあさんらしくない。ニッコリと笑顔で迎えてくれる女将さんは、年上の女性に失礼な言い方かもしれないけど、かわいい。これは銀座時代には相当ブイブイ言わしてたんでしょうねぇ!

店内はL字型カウンター(左側が入口)のみと言っていいのかな。右手に小さいテーブル席があるんだけど、荷物置き場になっている様子で使っているようには見えない。そのカウンターはLの左側に3人。下の辺にも3人の6人も入ればもう満席。本当に小ぢんまりとしたお店です。

先客は男性ひとり客ひとり。カウンターの一番奥に座って静かにキープしているらしい角瓶の水割りを飲んでいます。われわれ4人も、カウンターの角をはさむように着席。おしぼりを渡してくれる女将さんに、まずはビールを注文します。「ビールはなんにしましょう。アサヒ、サッポロ、キリンがありますけど」と女将さん。奥の壁のメニューを見ると生ビールもあるようですが、ここはサッポロ黒ラベル(中ビン、600円)を2本ばかりいただくことにしました。

「はい、どうぞ」。ニコニコ顔の女将さんがみんなにビールをお酌してくれます。

お通し(たぶん400円)として出されたのは切り干し大根の煮物の小鉢。店は女将さんひとりで切り盛りしているようです。

「お腹がすいてるんだけど、なんかないかなぁ」と先輩。「今日はとんこつと、カキのクリーム煮があるけど…」とカウンターの中にならんだ鍋のふたをとってクルクルとかき回す女将さん。「じゃ、僕はカキ」。「こっちはとんこつをもらおうかな」と各自思い思いに注文。

カキのクリーム煮は、シチューっぽい感じで深い丸皿に入れられてスプーン付きで出されます。メニューにはない一品です。そしてとんこつ(850円だったかな?)のほうは、豚の角煮の大きな塊がどかんと入って、他にも大根やコンニャクなどが入った煮物。これはどうやらこの店の冬場の自慢の品のよう。ボリュームもたっぷりで、なにしろあったまります。

店内にはテレビもなければ、ラジオもない。ましてやカラオケなんて考えられない。こいつはいいなぁ。先輩の話では、奥にちょっとした座敷があってそこで小さい集まりならば開くことができるのだそうです。

さらに瓶ビールを追加。冷蔵庫はカウンターの外の、われわれが座っているすぐ横にある。「いいですよ。自分でとりますから」と冷蔵庫のビールを取りに行きます。やぁ、ほんとだ。各社の銘柄がそろっている。あれ? このビールはなにかな? 「富士山」なんて銘柄です。手に取ってみるとアサヒビール製。へぇ。こんなビールもあるんだ。これにしよっと。女将さんに2本のビールを手渡すと、女将さんがその瓶を布巾できれいに拭ったあと、栓をポンッと抜いてお酌してくれます。

角瓶をちびちびと飲っている奥のお客さんからおしんこ(400円)の注文が入ります。おしんこ、こっちもください。「いる人?」の問いかけに4人全員の手があがります。

ビールも残り少なくなり、今度は焼酎をボトルでもらうことにしました。焼酎は銘柄によって1,500~2,000円くらいのようです。われわれは「いいちこ」のボトルをもらって、ロックや水割りでいただきます。

もうちょっとなにか食べた~い、というわれわれの注文に、女将さんが厨房の中でニコニコと話をしながら、なにやら料理の支度を進めます。ジャァ~~ッと油で揚げる音のあと、出てきたのは… 何これ? 山芋に海苔(のり)を巻いて揚げたものに似た感じなんだけど、食感が全然違っててトロッとしてない。「これはねぇ、蓮根(れんこん)の海苔巻き揚げ」と女将さん。へぇ。蓮根をすったものだったんだ。珍しいし、うまいっ。

午後7時から9時半まで楽しく過ごして、4人で10,650円(ひとり2,700円弱)。

会社関係で飲みに行った場合、ここには書かないことも多いのですが、この界隈で久しぶりに出会ったテレビもカラオケもない普通の酒場がうれしくて、ついご紹介してしまいました。なんだか懐かしい感じの酒場です。近いうちにまた行ってみたいと思います。

店情報

《平成17(2005)年2月24日(木)の記録》

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