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ナマコと新ジャガ … 居酒屋「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

3月に入りましたが、寒いっ! 今日は一日中曇ってましたからねぇ。こんな日は燗酒であったまって帰りましょうか。

都内での仕事が終わり、自宅へと向かう中央線の車中でそんなことを考えます。電車は徐々に中野に近づきます。久しぶりに「北国」のおでんでもつっつきながら燗酒かなぁ。どうすっかなぁ、なんて思ってるうちに出発。

次は高円寺。う~む。「バクダン」の煮込みか湯豆腐っつう手もあるけど、ここはどっちかというと燗酒よりも焼酎だよなぁ。高円寺も出発。

さぁ、いよいよ後がなくなってきたぞ。阿佐ヶ谷ならば「川名」、荻窪ならば「やき屋」。さあ、どうする。ん~~~。家からより近い「川名」にしよっと。なにしろまだ火曜日ですからね。電車はちょうど阿佐ヶ谷に到着。プシュンと開いたドアからホームに降り立ちます。

「こんばんは」。表で焼き鳥を焼いているおかみさんにあいさつして店内へ。火曜、午後7時の店内はカウンターはいっぱい。カウンターの中から顔をのぞかせたミィさん(手伝いの女性)が「テーブルにどうぞ」と声を掛けてくれます。

「川名」のカウンターは7席。そのカウンターの背後に4人掛けのテーブルが3卓あって、手前からA卓、B卓、C卓と呼ばれています。A卓はカウンター席のお客さんの上着(コートやジャンバー)でいっぱいになっています。テーブル席が空いているときは、カウンター席のお客さんたちの荷物置き場になるのです。B卓とC卓はそれぞれカウンター側から見て右側にお客さんがひとりずつ入っている状態。テーブル右側に座るとテレビが見えるので、まず右側から座っていくのです。

A卓の荷物を退けてもらうほどでもないので、B卓に相席させてもらうことにします。

よっこいしょとコートを脱いで、荷物やコートを席の奥側に押し込んで、B卓左に腰をおろした瞬間、「はいどうぞ」とミィさんがお通し(サービス)のオレンジ2切れと一緒に生グレープフルーツサワー(336円)を出してくれます。うわっ。何も注文しないでも自分の好みの飲み物が出てくるなんて、まるで大常連さんみたい。なんだか鼻高々でうれしいっ。寒いので燗酒を飲もうと思いながら入ってきたんだけど、そんなことよりもこっちのほうがはるかにうれしいなぁ。前の席のおにいさんも「おっ」という目で見てるもんね。ふふふ。

そのサワーを2~3口いただいて、おもむろに今日のおすすめメニューに目をやります。今日の刺身(各294円)はマグロブツ、マグロ山かけ、ホッキ貝刺し。そう。このホッキ貝刺しは前回いただいてうまかったなぁ。さらにはホヤ酢にウルメイワシ刺しですか。おっ。その下にはナマコ酢(231円)があるじゃない。ナマコ大好き。これをいただきましょう。

待つことしばし。なんと店主の川名さん自らナマコ酢を持ってきてくれました。「いらっしゃい」と笑顔を見せながら、ナマコ酢といっしょに出してくれたのはツブ貝の煮物です。ありゃぁ。ナマコももちろんうまいですが、ツブ貝もいいですねぇ。

昔、呉(広島県)に住んでたころ、独身寮の近くにナマコ酢のおいしい店があって、冬場になるとよく寮の仲間と連れ立って「ナマコを食べに行こう!」と出かけていたことを思い出します。小鉢にたっぷりのナマコを1片ずつコリコリとかじってはお酒をチビリ。これが実に合うんですねぇ。

ちょうど1杯目のサワーを飲み終わり、横の通路を通過するミィさんに空いたグラスを渡して、生グレープフルーツサワー(336円)のおかわりをお願いします。つまみは新ジャガマーガリン(168円)をください。

前ににっきーさんが「ここの店主は正直ですよねぇ。ジャガバターって書けばいいのに、ジャガマーガリンって書いてるんですよ」と言ってたのが気になっていたのです。でも、今日改めて見てみるとカウンターの上の短冊メニュー(これらが定番メニュー)にはちゃんとジャガバター(336円)もあるんです。それとは別に今日のおすすめメニューが書かれたホワイトボードに新ジャガマーガリンが書かれているのです。

「新ジャガマーガリンです」と問題の品が出てきました。小ぶりの新ジャガを二つに切って、その上に乗っているのは、これはハーブ入りのマーガリン? どーれ。パクリとひとかじり。こりゃうまいなぁ。このマーガリンだからまたうまいんだ。なぁるほど。これはジャガバターじゃなくてジャガマーガリンでないとダメなんですね。

そのとき入り口引き戸がガラリと開いて入ってきたのはなんと寄り道さんです。なんでぇ!? 火曜日だよ! 寄り道さんもこっちを見てびっくりしています。

「テーブルどうぞ」と寄り道さんに声を掛けたミィさん、こっちを振り向いて「席移りますか?」って。このところよく一緒に来てたんで、覚えてくれてたんですねぇ。はいはい、移りましょう。前の席のおにいさんに「すみませんね」とごあいさつして、寄り道さんの座ったA卓に移ります。

「「やき屋」に行こうか、「川名」にしようかと迷って。週に1回は「川名」ですよねぇ」と寄り道さん。なんと迷った店までおんなじじゃん。

寄り道さんは黒ホッピー(336円)にホタテ貝焼き(294円)と新ジャガマーガリン(168円)でスタート。

店主が「おふたりでどうぞ」とツブ貝や干し柿、大豆などを出してくれます。すみません。ありがとうございます。これがまたわれわれだけに出してくれているわけではなくて、店内の常連さんたちにほぼもれなくといった感じで出してくれるのです。といっても、店内はほとんど常連さんばかりといった状況なので、ほとんどみんながいただいています。ただでさえ単価が安いお店なのにねぇ。

寄り道さんは黒ホッピー(336円)を、私は生グレープフルーツサワー(336円)をおかわり。私はシシャモ(168円)も焼いてもらおかな。

寄り道さんが食べたホタテ貝焼きもそうですが、ここの焼き貝や焼き魚は、やきとりと同じく店の表の炭火で焼くのでピシッといい焼き加減になるんですよね。やきとりを炭火で焼くのは、強力な火力で肉汁を肉の中に閉じ込めてしまうというのがそのねらいなのですが、その強力な火力は貝や魚を焼くときにもいかんなく発揮されるのです。

そこへ、またまたツブ貝が、今度は丸皿にゴロゴロとたくさん登場です。聞けば、煮ているうちに身が引っ込んでしまって、お客さんには出せなかったものなのだそうです。「食べにくいかもしれないけど、やってみて」。よ~し。これはもう殻を割っちゃえばいいんだ。入口のあたりの殻をペキッと割り、そこをきっかけにペキペキと割り進んでいきます。ほ~ら。身が見えてきた。ここまでくれば普通のツブ貝と同じ。おいしくいただくことができます。「おいしいです、マスター」。

そういう引っ込んじゃったツブ貝もけっこう多かったようで、カウンターの入口あたりに座っている常連さんたちにも同じように丸皿が渡されます。「ほら。テーブル席のお客さんみたいに殻を割れば食べられるみたいだから」とこっちのお皿を指差しながら説明。そう。全然食べにくくないですよ。

これはサワーをもう1杯かな。3杯目となる生グレープフルーツサワー(336円)をいただきます。寄り道さんも3杯目の黒ホッピーのようです。

この3杯目を飲みきったところで本日は終了。午後9時過ぎまで、2時間強の滞在で私は1,575円でした。どうもごちそうさまでした。

(同じときの記事が「寄り道Blog」にもありますので、あわせてお楽しみください。)

店情報 (前回)

《平成17(2005)年3月1日(火)の記録》

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