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2週連続で三杯屋を堪能 … 酒亭「武蔵屋(むさしや)」(横浜・桜木町)

明日は朝から都内での仕事なので、横浜での仕事を終えて都内の自宅に移動します。途中、桜木町の駅に着いたのは午後8時前。まだ「武蔵屋」があいてるなぁ。ちょっと寄り道して帰ろかな。今日は雨。いつもはいっぱいの「武蔵屋」も、前回同様に雨の日は少ないのではないかと思うのです。

「こんばんは」と入った店内は、右手のカウンターは5人でゆったりと満席。左手に2つあるテーブル席は手前側には3人組のお客さん、奥側は空いてます。小上がりの座敷も一番手前の2人用座卓にお客さんがいるのみ。予想どおり今日は大丈夫でした。

今日は老姉妹を宝塚風のおねえさんと若いおにいさんがサポートするという4人体制。左手奥側の4人用テーブルにひとりで陣取った私に、若いおにいさんが湯呑みに入った箸を持ってきてくれます。「ビールの小瓶からお願いします」。「はい。最初は小瓶のビールです!」とカウンター内でスタンバイする女性3人に声を掛けます。その声にしたがってサササと準備がされて、すぐ目の前にコップがふたつ(直線的なほうが日本酒用で、曲線的なほうがビール用)と小瓶のビール(キリン一番絞り)、そしてビールとセットの豆のおつまみが入った小皿、さらには定番の玉ねぎ酢漬けとおからがずらりと並びます。

ツツツゥ~ッと1杯目のビールをていねいについで、きめ細やかに立った泡ににんまりと自己満足したあと、ググイッと一気に全部を飲みほします。ッカァ~ッ。うまいっ。やっぱりこの1杯ですね。これぞ至高のビールです。何杯飲んでもこの味わいが楽しめるビールがあったらいいのになぁ。

今日の豆の小皿はピーナッツとエンドウ豆。ビールをたのんだときだけ、いつものお決まりの肴5品の他に、この豆の小皿が出されるのです。その豆をポリポリとかじりながらしばし最初のビールの余韻にひたります。その余韻も薄れるころ、またまたビールをツツゥ~ッとグラスについでググッと今度は半分くらい。本当は自分が一息に飲む分だけを、飲む寸前にサッついでグッと飲み切るというのが一番うまい飲み方らしいのですが、なかなかそうやってこまめにつぐというのもめんどくさいんですよね。

入り口側の3人組のところにはもうひとり、遅れてやってきた仲間が加わって4人になりました。この店は通称「三杯屋(さんばいや)」と言われていて、お酒はひとり3杯まで。こうやってグループのお客さんが時間差でやってくると、お酒の杯数をカウントするのがむずかしいんじゃないかなぁ。お客さんの側も、すでに3杯飲み終えて、ズゥ~っと空のコップを目の前において話している人と、遅れてきて今が1杯目の人とではテンポがあわないだろうなぁ。どうするんだろ。

店内の客は私も含めてちょうど10人となったわけですが、ひとり客は私とカウンター中央に座っているお客さんの2人だけのようです。カウンターのお客さんは、そのひとり客をはさんで両側にそれぞれ2人連れの男性が2組。10人全員が男性です。

小瓶のビールはグラス3杯で飲み終わります。これくらいがのどを潤すのにちょうどいい量のように思います。缶ビールの普通サイズもこれと同じ量(350ml)ですよね。

今日は1杯目のお酒から宝塚風おねえさんがついでくれます。

温ったかいタラ豆腐も出てきました。ほかがすべて室温のつまみの中、このタラ豆腐だけが温ったかい一品で、毎回とっても楽しみな一品でもあります。いつも汁まですっかり飲み干しちゃいますもんね。

考えてみるとここのつまみはほとんどが野菜系。というか、ほとんどが豆系。もっといえば大豆系です。おから、豆腐、納豆ですもんね。ビールを飲むときはこれにピーナッツ等の豆菓子が加わって、これも豆系。それ以外のものは玉ネギ酢漬けとお新香という、これらが野菜系ですね。そんな野菜系のつまみの中にあって、このタラ豆腐のタラが、ほぼ唯一と言っていいくらいの動物性タンパク質。これは貴重ですね。(おからの中に干し海老が入ってたり、タラ豆腐の上にチリメンジャコもかかっていたりと、ちょっとずつ他の動物性タンパク質もあるんですけどね…。)

2杯目のお酒を入れてもらい、その納豆が出てきます。

この時点で午後8時半になり、入口に内側から鍵がかかります。昔は入口引き戸に五寸釘を刺して鍵代わりにしてたそうなのですが、今は普通の鍵です。これ以降、店の中から外に出て行くときだけ鍵を開けて出してくれるようになるのです。外からはもう入ってこれません。それなのにときどき外からなんとか引き戸を開けようとガタガタ揺する人がいるんですよねぇ。8時半には閉まるってことを知らないのかな? そんなときは女将さんがおもむろに出ていって「今日はもうおしまいなんですよ」と丁重におことわりをしています。

これから後は店内の人は減っていくばかり。宝塚風おねえさんも、お客さんのいなくなった座敷に座ってネコと戯れています。黒いネコはしきりにおねえさんの腕をつかみ、出された手に遊ぶように噛みついている。「この子はまだ1才になってないんですよ」とカウンターの常連さんに説明しています。もう1匹。茶色のネコは座敷の座布団の上で目をつぶってくつろいでいる。「こっちは店長と言ってもいいくらいなの。人の年に換算するとおばちゃん(女将さんのこと。83歳)よりも歳をとってるのよ」。へぇ。そうだったのか。

3杯目のお酒とお新香です。

「武蔵屋」は、老姉妹の父親である先代が大正8(1919)年に関内で創業した酒屋がはじまりなのだそうです。終戦後、米軍に接収されたため、昭和21(1946)年にこの地に移ってきて居酒屋を始めたのだそうです。それ以来、今年で59年続く老舗となっているのです。

「雨になっちゃったわねぇ」と言いながら女将さんが半分くらいあいたグラスにお酒をつぎ足してくれて、ついでにキヌカツギの小皿を出してくれます。「ありがとうございます」。キヌカツギはやっぱり雨の日のサービス品なのかな。

女将さんがいつも「3杯くらいがちょうどいいでしょ。これくらいでまっすぐ帰るのがいいのよ」とみんなに話してくれるのですが、ほんとうにこのくらいがちょうど酔い心地もよくて明日にも残らない。最近、週末に集中して飲んでるのでついつい飲みすぎることも多いのですが、平日はピタリとこれくらいで止めたいですね。

「どうもごちそうさま。」「ビールの小瓶も入って2,500円ね」。お酒の3杯セットが2,000円。ビール小瓶セットが500円なんですね。「まっすぐ帰れる?」と女将さん。「はい。がんばります!」と元気よく返事して出口に向かいます。アルバイトのおにいさんが鍵を開けてくれて、老姉妹と宝塚風おねえさんの笑顔に見送られながら店を後にしたのでした。あぁ、気持ちいい。

店情報 (前回)

《平成17(2005)年4月20日(水)の記録》

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