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今年も大入り! … 居酒屋「武蔵屋(むさしや)」(横浜・桜木町)

久々の「武蔵屋」。店の前にはカップルがひと組み。「いっぱいなんですか?」「えぇ。そうなんですよ。でもおひとりならば入れるかもしれませんよ。」「じゃ、すみません。お先に」てなことで店内へ。たしかに店内は満席なんですが、店を手伝ってるおねえさんが「じゃ、カウンターにどうぞ」。

見ればカウンターにはカップルがひと組ととサラリーマンのふたり連れがひと組の都合4人が均等割り付けで座っています。このカウンターはギュッとつめれば6人は座れるので、かなり余裕ですね。ちょっとつめていただいて、入り口すぐ右手、カウンターの一番手前側の手洗い場の横にひとり分の席を空けていただきました。実は個人的にはこの席が一番好きで、店がすいてて「どこにでも座っていいですよ」と言われれば必ずこの席を選ぶくらい。この店にはこれまで20回近く来てますが、この席に座った回数が一番多いのではないかと思います。

すぐに手伝いの若い女性が箸入れの湯呑みを持ってきてくれて「お酒でよろしいですか。ビールになさいますか」とたずねてくれます。「まずはビールをお願いします。小瓶で」と注文。最初はビールがいいですよね。小瓶のビール(キリン一番搾り)はちょうどグラスに3杯分。これくらいの量がちょうどいいのです。なお「武蔵屋」のビールはおつまみとして小皿の豆菓子がついて小瓶が500円、大瓶だと700円です。この店はお酒は3杯までですがビールには特に制限はないようです。とはいえあまり酔っ払ったりするときびしく怒られますが…。

ビールを飲んでるうちに、目の前にはお酒用のグラスや定番おつまみのうちの玉ねぎ酢漬け、おからの2品が並びます。

久しぶりにお目にかかる老姉妹もお元気そうでひと安心。今日はたまたま妹さん(富久子さん)のお誕生日なのだとか。たしか今日で82歳だと思います。以前は妹さんがカウンターの中で料理を担当して、お姉さん(喜久代さん)が土瓶酒を持って店内を担当するという割りふりになっていたのですが、今日はおふたりともカウンターの中。妹さんが料理を担当するのは変わらず、お姉さんも洗いものなどをされています。

それじゃ店内はだれが見てるかというと、先ほどの手伝いの若い女性の他に、すでにベテランの域に入ってきた宝塚風おねえさんのおふたりです。手伝いの若い女性のほうは学生アルバイト。宝塚風おねえさんも、以前は学生アルバイトとしてこの店で働いていたのですが、ちょうど卒業されたころに老姉妹のお姉さんが体調を崩したりしたこともあって、再びお手伝いされるようになったようなのです。今では土瓶酒も、この宝塚風おねえさんが担当されているようです。

ちょうどビールもなくなったので、その宝塚風おねえさんにちょっと手を挙げて合図してお酒を注いでもらいます。お酒は上燗(45度くらい)の「桜正宗」。ツ… と注ぎはじめて、ググゥーッと高く土瓶を持ち上げ、最後に土瓶をグラスのすぐ近くまで下ろしてきながらピタリと表面張力で注ぎきります。やぁ。じょうず、じょうず。すっかり名人芸になってきました。

その表面張力を口から迎えにいってズズッまずひと口。ックゥ~ッ。効くなぁ。

タラ豆腐も出てきました。この店で唯一あったかい料理がこのタラ豆腐で、お客さんが店に入ってから準備をはじめるからなのか、入ってしばらくしてから出てくるのでした。薄味のダシ汁には豆腐と塩ダラの切り身が入り、そこにたっぷりのシラスと刻みネギがのり、七味唐辛子がかかっています。この店の特徴のひとつはカウンター上やテーブル上にお酒と肴以外がいっさいないこと。箸立てもなければ醤油などの調味料もありません。それでいて、だれからも味付けが濃いだとか薄いだとかいった声が聞こえてこないのがすばらしいところ。このタラ豆腐にしても、出されたままの味付けでみんな楽しめているのです。このあたりも料理を担当している妹さんの長年の勘なのでしょうか。

あったかタラ豆腐にお酒も進み、気がつけばもうグラスが空っぽ。そのグラスをちょいと上げて、宝塚風おねえさんにおかわりをお願いします。ツツゥーッ、ピタッ! あれ? 表面張力じゃない! 「あ。ごめんなさい。もうちょっとね」と宝塚風おねえさんがチビッと注ぎ足してくれてプクンと表面張力です。「ありがとう」と笑顔満面。たったこれだけのことがとってもうれしいんですよねぇ。(笑)

2杯目のお酒とともに出てくる肴が納豆です。これもあらかじめ味付けられて、しっかりと練られた状態で出てくるので、あとは食べるだけ。これまた濃くもなく、薄くもなく実にいい味付けなのです。それにしても「おから」→「タラ豆腐」→「納豆」と、ずらりと大豆系のつまみが続くんですね。これ以外は「玉ねぎ酢漬け」と、最後に出てくる「お新香」ですから、「タラ豆腐」のタラと、その上に盛られたシラスが動物性たんぱく質なだけで、あとはすべて植物系です。なんだか身体にもよさそうですよねぇ。

今日のカウンターは私も含めて5人。私のすぐ左どなりは先輩・後輩と思われるサラリーマン二人連れ。ふたりともオーディオファンのようで音楽の話題、機器の話題に花が咲いています。後輩は日本酒は飲めないのかもっぱらビールを飲んでいる。その分先輩ががんばってお酒を飲んでいます。こうやって飲める人、飲めない人がいる場合、つまみは早い人のペースに合わせて出されるようです。その二人の向こう側は中年のカップル。ご夫婦なのかな。この店ではそういうお客さんもよく見かけます。

3杯目のお酒を注いでもらったところでちょうど午後8時半。この時刻で入口引き戸には内側から鍵がかけられます。「武蔵屋」に入店できるのは8時半までなのです。だいたい8時が近くなるとある程度店がすいてくるのですが、今日は最後まで満席状態が続きましたねぇ。「すごいねぇ。いつも入れないはずだよ」と語りかけるお客さんに「こんな日もあるのよ」とお姉さん。「そうかと思うと、まったくお客さんがいらっしゃらないこともあるのよ」。へぇ。この店でもそんなこともあるんですねぇ。

3杯目のつまみはお新香。タクアンやキュウリ、紅ショウガなどの漬物が小皿に盛り合わせてあります。いつもなら3杯目になってもそれまでのつまみが残っていることが多いのですが、今日はゆっくりとしたペースで飲んだので、2杯目までのつまみは全部食べてしまいました。ちょっとつまみを追加しましょうか。つまみの追加は1品400円。煮貝(サザエのような貝を煮たもの)が好きなんだけどあるかな? 「今日は煮貝はないんですよ。煮たものはニシン。あとコハダ酢もあります」と宝塚風おねえさん。じゃ、コハダをお願いします。

コハダは大根の千切りの上に2尾分、12片くらいの切り身がきれいに整列して並び、キラキラとした皮目も美しい。キュッと絞って汁気を切ったおろしショウガをちょいとつけていただくと、ピリッとしまった酢の感覚が酔った口に心地よい。

おつまみを食べ終わり、3杯目のお酒を飲みきるとちょうど閉店時刻の午後9時。とはいえ、まだ飲んでるお客さんも半数近くいますので、あまりあせる必要はないのですが、私もこの辺で腰を上げます。通常のお酒3杯セット(2,000円)にビール小瓶(500円)とコハダ(400円)で、お勘定は2,900円でした。どうもごちそうさまでした。

店情報 (前回)

《平成18(2006)年2月8日(水)の記録》

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そぼ降る雨の中、「武蔵屋」に到着したのは午後8時前。このくらいの時間帯なら空いてることが多いのですがどうかな、と思いながら入口の引き戸に手を伸ばすと、こちらの手が届くよりも先にガラリと引き戸が開いて、中から男性ふたり連れが「お。我われが出るからちょうど入れるよ」と、お酒の入った気持ち良さそうな顔で笑いかけてくれます。「はい、どうもどうも」とそのふたりを見送って店内へ。 なんと店内はそのふたりが座っ... [続きを読む]

受信: 2006.06.24 07:12

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