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レバ刺しをタレ塩で … もつ焼き「カッパ」(荻窪)

地下鉄丸ノ内線沿線で仕事が終わり、久しぶりに荻窪です。今日も外は凍てつくほど寒く、ついついあったかいものに引かれます。冬は荻窪は「やき屋」のイカ大根があったかくてうまいんです。さっそくトコトコと「やき屋」の前へ。おぉ。相変わらずのにぎわいを見せてますねぇ。しかし、ずいぶんごぶさたとあって、なかなか店内に踏み込みにくいなぁ。あ。躊躇してるうちに通り過ぎちゃった。うーむ。ひとまわりして出直しだ。

そうだ。今年に入ってまだ本格的にもつ焼きも食べてないので、まずはもつ焼きで景気をつけてから、「やき屋」に再挑戦しますか。となると、この近くのもつ焼きの名店「カッパ」ですね。どれどれ。スタスタと急に歩調も軽くなり「カッパ」のある路地へと踏み込みます。

ふふふ。空いてる、空いてる。そりゃそうだよね。こんな寒風の下、オープンエアですもんね、この店は。いや、「秋元屋」などにもあるような、ビニール製のカーテンのようなのはあるんですよ。でも、「秋元屋」ほどしっかりしていないので、今日のように風が強い日は全然役に立たないのでした。残念。

それでも寒風を避けるように、先客のみなさんは店の左右の奥側から順に座っていったらしく、空いてるのは寒風吹きすさぶ一番入り口側の一辺だけです。その端っこに腰をおろしつつ、まずはビールの小瓶(キリンラガー、370円)を注文します。あぁ。こんなに寒いのに最初はついビールをたのんでしまうのが悲しい...。どうしてもねぇ、最初のプハーッはビールじゃなきゃねぇ。日曜日などのように、仕事じゃないときはそうでもない(だから「よじかわ」は最初からサワーでもOK)んですが、仕事の後はやっぱりプハーッで気分を切り替えないとね。

「ハイッスーッ」と出してくれたビールをグラスにトクトクと注ぎ、まず1杯目は一気にゴクゴクっと飲み干して、盛大にプハーーーーッ! それにしても寒っ。(^^;

ちなみに「ハイッスーッ」というのは、この店の店主(マスター)の口ぐせらしく、なにかを出してくれるときはたいてい「ハイッスーッ」と言いながら出してくれるのです。本当は「はいっ、ビールですー」とか、「はいっ、レバですー」といったように、もとは間に商品名が入ってたんだろうと思うのですが、その部分が省略されてしまったんでしょうね。

「レバ刺しをお願いします。」「はいっ。レバ刺し。味は?」「タレ塩でお願いします」。へへ。たのんじゃった。この店でレバ刺しをいただくときはいつも塩でたのんでたのですが、どなたかから「タレ塩で食べるのがおいしいんですよ」と教えてもらって、気になっていたのです。しかし、それ以来、この店にも来てなかったので、実際にタレ塩でたのんでみたのは今回がはじめて。さぁ、どんな味になるのか楽しみです。

この店には特にレバ刺しというメニューがあるわけではなくて、あるのはもつ焼きメニューのみ。その他といえばお新香(200円)くらいかな。あとでそのお新香ももらいましょうね。もつ焼きは1本が90円。それが通常は2本ひと組み(180円)で出されます。明示的に「カシラを1本」などとたのむことで1本だけ焼いてもらうことも可能です。

カウンター周辺は店主ひとりで切り盛りしていますが、そのバックヤードともいうべき奥の厨房には女性がふたりいて、モツの下ごしらえをしたり、飲み物の準備をしたりしてくれるのです。それを小さな窓越しに店主に渡し、店主がカウンターのお客さんに出してくれるという流れになっているのです。レバ刺しをたのんだ場合は店の奥の厨房にある冷蔵庫から新鮮なレバ刺しが店主に手渡されます。それをまずタレの壷にちょいと浸けて、その上に塩をパラパラっとふりかけてできあがり。「ハイッスーッ」と出てきます。

どーれどれ。まずひと切れを口中へ。あらま。タレの甘味と塩加減があいまって、実にいいじゃん。これはうまいや。

となりにも新しくひとり客がやってきて「老酒(ラオチュー)ね。それとレバ刺しタレ塩」。すると向こうのお客さんからも「こっちもレバ刺しタレ塩」。そのあとも来る人、来る人「レバ刺しタレ塩」です。そうかぁ。ちょっと来ない間に「レバ刺しタレ塩」はすっかり定番メニューになってたんですねぇ。いや。もしかすると以前からそうだったのに私だけが気づいてなかったのかなぁ。だとしたら実に残念。それくらいうまいのです。

しかし、続々と新しいお客さんが入ってきたので焼き台はすでに満杯に近い状態。ここはちょっとインターバルをおきますか。「お新香(200円)をお願いします」。すぐにバックヤードでお新香が用意されて、店主が「ハイッスーッ」と出してくれます。小皿にたっぷり盛られた白菜漬です。こいつはお酒(270円)もいただきましょうかね。燗をつけてくださいな。

レバ刺しをつつき、漬物をつつき、燗酒をチビチビいただくうちに焼き台も空いてきましたよぉ。それじゃカシラ塩(2本180円)と、トロのタレ(2本180円)をお願いします。

カシラは小ぶりながらプリッとしっかりした身。トロとは直腸のことなのですが、まさにトロという名前のとおりやわらかい。こういう直腸も珍しいなぁ。直腸のことをテッポウという店も多いのですが、この場合はけっこうしっかりと歯ごたえのあることが多いように思います。同じ部位でも下ごしらえの仕方が違うのかなぁ。

よーし下地はできた。さぁ、「やき屋」に再挑戦しますか。「お勘定お願いします」。「はいっ」と返事した店主は、身体全体をゆするようにリズムをとりながら食べ終わった串の本数を数え、飲み物などをチェックした上で、んーーーとちょっと空をにらんだあと「1,380円です」。すごい暗算です。どうもごちそうさまでした。

店情報 (前回)

《平成18(2006)年1月19日(木)の記録》

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コメント

ホント、この店は最高です。材料の新鮮さはぴかいちかも知れません。焼き場を囲むコの字型カウンターが納まるコンパクトな空間が、とても快適です。kの店のある荻窪北口バラック地帯には、銘店「焼き屋」もあり、2軒をハシゴするのもお勧めです。

投稿: 酒場遺産(志) | 2006.03.18 14:26

コメントありがとうございます。>酒場遺産(志)さん
2軒とも名店ですよねぇ。南口側や、北口の西側方面にも飲み屋街があって行ってみたいところなのですが、この2軒がある一角からなかなか抜け出すことができずにいます。

投稿: 浜田信郎 | 2006.03.19 23:00

酒場遺産(志)です。あの一帯は度々立ち寄ります。あまり目立たないのですが、大衆食堂「富士」もなかなかいい味を出しています。「酒場遺産」にアップしていますので、是非、見に来てください。今日春分の日は、夕方から日比谷線の三ノ輪の商店街を歩きました。こちらも店の様子をアップしていますが、三ノ輪は、最も下町らしい良さが残っているエリアのひとつだと思います。

投稿: 酒場遺産(志) | 2006.03.21 22:57

「富士」。私も引かれていたところです。いかにも昔風の大衆食堂なんですよねぇ!>酒場遺産(志)さん
南千住~三ノ輪~町屋あたりの一帯は、行きたい行きたいと思いながら、なかなかいけていない地域のひとつです。早く行っておかないと、他の地域同様に再開発などで雰囲気が変わっちゃうかもしれないですね。

投稿: 浜田信郎 | 2006.04.02 17:46

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土曜日夕方の荻窪。2軒目はもつ焼きの「カッパ」です。コの字カウンターだけ十数席の店内は開店(午後5時)直後にもかかわらず、すでに9割ほどの入り。かろうじて空いていたカウンター右角のあたりに陣取り、まずは焼酎(280円)とレバ刺し(180円=90円×2本)をタレ塩で注文します。 この店はコの字の右側が開けっ放しの入口。コの右の辺の内側に焼き台があり、店主はその焼き台に向かって身体全体でクイックイッと... [続きを読む]

受信: 2006.08.20 09:24

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