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ツヤツヤとトロシメサバ … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

自宅での晩酌後、家族たちがテレビに夢中になりはじめるころに「ちょっと出かけてくるね」と外出して「竹よし」です。日曜、午後8時の店内は右手カウンターにひとり客がふたり。左手のテーブル席にふたり組がひと組と、4人の先客がいる状態。カウンターのふたりの先客の間に腰をおろします。

060402a家でビールを飲んできたので、今日はいきなり燗酒(菊正宗、350円)からスタート。お通し(200円)はエリンギと帆立貝の煮物です。

晩酌のときにある程度食べてるので、つまみは軽めにいきましょうか。カウンター奥の壁の上部に書き出されたメニューを確認します。うーむ。今日のメニューの中では焼き物の中にあるヤリイカ(500円)と、一品物の中にあるシメサバ(500円)が気になって迷いますねぇ。こうやって迷ったときには結局両方をたのんでしまうことが多いのですが、まずは焼ヤリイカから注文です。

カウンター左端に座っている楚々とした女性はTさん。以前、Tさん差し入れの「黒龍」の大吟醸をこの店でいただいたのですが、そのTさんが今度は珍しい焼酎をもってきてくれたのだそうで、さっそくそのご相伴にあずかります。

060402bこの焼酎は宮崎の「宗一郎 初留取り すきの初華」という芋焼酎で、なんと度数が45度ほどもあります。これはちょいとストレートでいただいてみますか。ッカァ~~ッ。いいですねぇ。鮮烈なんだけど、硬い味ではない。かといってまろやか(マイルド)でもない。いいバランスです。

おいしい、おいしいと焼酎をいただいているうちにヤリイカも焼きあがってきました。丸々1杯のヤリイカをじっくりと焼いたあと、卵がたっぷりと入った胴(頭?)の部分は1センチピッチくらいに輪切られて、食べやすい状態で出されます。このたっぷりの卵で、もっちりとした食感がヤリイカの持ち味ですよねぇ。なんと燗酒の進むことよ。

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やりいか / やりいかのアップ / タチウオ刺身

右どなりに入ってきたおにいさんは冷酒(雪中梅)とタチウオ刺身(550円)を注文。出てきたタチウオ刺身は「これがタチウオ?」と思うほど肉厚。「これは素晴らしいですねぇ」なんて見てたら「いかがですか?」と声を掛けてくれます。「えぇーっ、そんなつもりじゃなかったんですけど。あ、そうですか。じゃ、遠慮なく」なんてことでひと切れいただきました。

んーっ。これはこれは。肉厚なのに身がしっかりとしている。店主は仕入れた瞬間に「これは生で食べたほうがいいな」と思ったほどのタイウオだったんだそうです。

060402f一度こういう魚を食べちゃうと、もう止まりません。さっそく燗酒(菊正宗、350円)をおかわりし注文したのは、やはり最初から目をつけていたシメサバ(500円)です。「シメサバにしますか。いいですねぇ」と店主。この店は、マグロもいつもいいものがそろっていますが、シメサバもいつもすごいのです。ほうら出てきた。ツヤツヤとしたシメサバは6切れ。これまたひと切れひと切れが大きいのです。

そのひと切れに、おろし山葵(わさび)をのせて、醤油皿の醤油にちょいと浸すと、醤油の表面にサッと油の膜が走ります。プリッとした身を口に含むとトロリととろけます。うーむ。「これはすごいっ。ぜひまぁ、おひとつ」。御返杯ならぬ、御返刺(ごへんさし?)で、となりのおにいさんにシメサバをすすめます。「見事なトロシメサバですねぇ」とおにいさん。げにも、げにも。燗酒がすすむなぁ。

060402gそこへ勝手口からちょいと顔を出したのはママさんです。「これをみなさんに」と出してくれたのは「大根のビール漬け」。ママさんは、まだ体調が万全とは言えずご自宅で療養中なのですが、その合間にちょこちょこと自家製の漬物を作ったりしては店に出してくれるのです。「大根のビール漬け」は、口に含んだ瞬間はタクアンっぽいのですが、コリコリと噛んでいるうちに、ジワッとホップの苦みとともに旨味が口の中に広がってきます。おもしろい漬物ですねぇ。

後ろのテーブルに座っているおにいさんたちのネギマ串(1本350円)が焼き上がりました。見た目はまるで肉。ワーッと立ち昇る焼いたマグロの香りの芳しいこと。これもまたうまそうですねぇ。「いや。うまかったんですよ」ととなりのおにいさん。前回来たときにこれをいただいたのだそうです。

060402hさらにテーブル席に固形燃料のミニコンロが用意され、そこに出されたのは最近加わった新メニュー、「博多もつ鍋」(700円)です。「なぜ魚屋がモツ鍋なんだと、よく言われるんですけどね」と店主。でも、ニラたっぷりのモツ鍋はとってもうまそうです。

学生時代(25年ほど前)を博多で過ごしたので、モツ鍋はなんだか青春の味でもあります。当時はなにしろ安かったし、つまみが足りなくなったら具の部分だけをどんどん追加していつまでもつまめるし、最後にはチャンポン麺を入れてシメることまでできる。ひと鍋で、つまみからシメまでいける完全食品だったんですね。学校のすぐ近くの居酒屋で、毎日のように仲間とモツ鍋を囲んで焼酎(薩摩白波)の湯割りを飲み続けたものでした。なつかしいなぁ。今度食べてみなきゃね。

お店のお客さんたちとも楽しく過ごしているうちに、気がつけばもう11時前。明日は月曜日なので、そろそろ切り上げますか。どうもごちそうさま。お勘定は1,900円でした。さぁ、来週末は夕食会だ。

店情報 (前回)

《平成18(2006)年4月2日(日)の記録》

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» 本マグロの夕食会 … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政) [居酒屋礼賛]
第54回となる「竹よし」の夕食会(飲み放題で4,500円)は本マグロです。なにしろマグロには力を入れている「竹よし」だけに、本マグロがメインテーマというのはとても楽しみです。 店に入るとすでに本マグロのカブト焼きの大皿がどかんと出されていて、ますますマグロ気分を高めてくれます。まずは生ビールをいただいて、まわりのお客さんたちと乾杯し、マグロ赤身のカルパッチョからスタートです。赤身もさることながら、... [続きを読む]

受信: 2006.04.30 14:33

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