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一日三食すべて外食 … 酒亭「武蔵屋(むさしや)」(横浜・野毛)

今日は朝から都内へのお出かけ。せっかくなので大船回りで行ってみた。なぜ「せっかく」かというと、大船駅構内にGAさんの「陸ぼけ日記」に頻繁に登場するそば屋さんがあり、そこのそばを食べてみたかったからといういたって単純な理由です。

そのそば屋は「大船軒」(写真)。大船駅の横浜寄りの乗り換え陸橋の上にあります。現在、時刻は午前7時20分。店の両方の壁際に作り付けられたカウンターだけの店内は12~3人も入れば満席というこぢんまりとしたもの。そこに先客が5~6人ばかり座ってそばをすすっています。

自動ドアの入り口を入るとすぐ右手が食券の自動販売機。件の日記のおすすめにしたがって「天玉そば・うどん」(440円)のチケットを購入すると、その自動販売機のすぐ左手が注文場所になっており、目の前のおばちゃんに「そばね」と言いながら食券を渡す仕組み。同じ場所が食べたあとの食器の返却場所でもあるため、混雑時には入る人たちと出る人たちの両方の動線が重なって大変そうです。

注文を受けたおばちゃんは、そのままそばを作るおばちゃんでもあります。ザッザッと湯切りしたそばを丼に移し、そばつゆをはってから小鉢に用意された生卵をスルリとすべりこませ、その横にかき揚げ天ぷらをそっとおき、最後に刻みネギをのせたらできあがり(写真)。

さっそく空いた席に座り、七味唐辛子をパラリとかけてまずひとすすり。そば(麺そのもの)はまずまずといったところなのですが、なにしろかき揚げ天ぷらがまだ熱いのです。今朝揚げたばかりなんでしょうね。これはいい。路麺のかき揚げは、やたらベタベタしていたりすることが多いのですが、ここのかき揚げはカラッと感もよくて最後までしつこくなく、すいすいと食べられます。汁がやや甘め(すき焼きの割りしたをのばしたような感じ)なのも私の好み。

するするっと食べおえて器を返却すると、注文口のおばちゃんが「いってらっしゃ~い」と送り出してくれるのもいいですね。どうもごちそうさまでした。

昼は昼とて今日の仕事場の近くの「芝浦食堂」(03-3454-2609、港区海岸3-21-1)。ここは港湾労働者向けに作られた福利厚生設備の中にあることもあって、実際に港湾で働いている人たちのみならず、近くの会社の人たちやタクシーの運転手さんなどでいつもにぎわっている食堂なのです。

自動販売機で「昼定食」(470円)のチケットを購入して店内に入ると、すでにずらりと行列ができており、その後ろに並びます。とはいえ行列が進むのは早い。左手に置かれたお盆をとり、水やお茶などの飲み物を好みに応じて自分で注ぐともうカウンターのところに行き着きます。

ここのおじさんに食券を渡すと、その食券に応じて大ごはん、中ごはん、小ごはんをつぎわけてくれるのです。私のは普通の「昼定食」なので中ごはん。その横でみそ汁を受け取ると、次に待ち受けているのがおかずコーナーです。煮物、焼き物、揚げ物、サラダなどなど十種類以上のおかずがズラリと並んでいる中から、自分の好みの2品をセレクトするのがここの仕組み。2品では足りない人は別売りのおかず券を買ってくればさらに追加ができるのです。「うーん」とちょっと迷ってサンマ焼魚とポテトサラダの2品を選択。昼でもやっぱりつまみっぽいおかずを選んでしまいますねぇ。(笑)

午後にはまた横浜に戻り、会社での仕事を終えてふらりとやってきたのは野毛の古い居酒屋、通称“三杯屋”こと「武蔵屋」です。平日午後8時なのに店内はまだまだお客さんが多く、入口右手のカウンター席もいっぱい、左手のテーブル席もいっぱい。奥の小上がりの一番手前にあるふたり用の卓だけが空いている状態で、そこへ通されます。

「どうしますか?」と聞いてくれるおねえさんに、まずは大瓶のビール(キリン一番搾り、700円)をもらってスタートです。

「どうしますか?」という「武蔵屋」用語(?)は翻訳すると「お飲み物は最初から日本酒にしますか? それともビールからはじめますか?」という意味合いで使われています。ここ「武蔵屋」は日本酒(「桜正宗」の燗か冷や(←常温のこと)のみ)か瓶ビールの大・小しかなくて、デフォルトでは日本酒スタートとなります。ただ、夏場になるとビールから飲み始める人も多いのでこうやって聞いてくれるんでしょうね。

ビールを飲んでるうちに卓の上には定番のおつまみセットが並びます。ビール用の豆、玉ねぎの酢漬け、おからにタラ豆腐の4品。この卓も両側に座布団が置いてあるから「ふたり用」として使われているものの、こうやってひとり分の料理がずらりと並ぶともう卓の上はいっぱいですよねぇ。まるでママゴト卓のような座卓なのです。(写真

ビールも飲み終わり、お酒に移ります。卓に置いたままのグラスに土瓶からツツゥ~ッと注いでくれる燗酒は、今日もピタリと表面張力で決まります。カウンターならなんでもなく口から迎えにいって表面張力部分をすすり込むところですが、なにしろこの座卓は高さもママゴト卓なみ。胡座(あぐら)をかいた自分の太ももと同じくらいの高さしかないのです。この高さの卓に置かれたグラスの酒を口から迎えにいこうとすると、これは大変。柔軟性がない人も、おなかが出ている人もアウトになってしまうのでした。

いつものように2杯目のお酒で納豆追加、3杯目のお酒でお新香追加となって、今日も1時間20分ほどの「武蔵屋」タイム。お勘定は定番の3杯セット(2,000円)にビールの大瓶(700円)が加わって2,700円。「なるべくまっすぐにね」という女将の笑顔に見送られながら店を後にしたのでした。

店情報写真前回

《平成18(2006)年6月14日(水)の記録》

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コメント

はじめまして。浜田さんのブログ始めて拝見いたしました。
お店の情報が詳しく書いてあり、とても参考になります。
元坊も1人呑み、1人酒が結構大好きです。
野方に住んでいますので秋元屋さんには結構行きますよ。
お会いした時は是非一度お話が聞きたいものです。

7月16日の読売新聞日曜版で浜田さんの記事が出ていたので
投稿いたしました。またちょくちょく顔出しますね。

投稿: 元坊 | 2006.07.16 15:41

ミスキガレイでたどり着きました。実は以前にも拝見させていただいた事があります。
私のブログもミスキガレイを載せていて検索で同ページに
ありました。松山の「いこい」の記事を見てコメントしようと思います。いこいは52年間で店を閉めましたが、ママさんは
私の家内の母です。私は娘婿です。そして、今一緒に住んでおり、自宅店舗で料理居酒屋をしています。私も二番町でかつて
日本料理の店をしていました。自宅店舗は支店として12年前に食堂として造ったものです。店名は私の店の方を取って
「辻が花」としていますが、秋から春まではおでんもあります。いこいのおでんです。また私のブログも覗いて見てください。

投稿: 未木鶏 | 2006.07.17 00:38

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» 安心の再々開 … 酒亭「武蔵屋(むさしや)」(横浜・桜木町) [居酒屋礼賛]
「武蔵屋さんが休んでるらしいけど、どうしたんだろう?」野毛の酒場ファンを中心に、そんな噂が広がったのは7月下旬頃のこと。それ以来、何度行ってみても入口引き戸のところに「しばらく休業致します」と筆字で書かれた紙が張り出されているだけで、ちっとも状況がわからず「武蔵屋」ファンはやきもきするばかり。 その「武蔵屋」が3ヶ月以上の休業期間を経て11月8日に再開。このニュースもあっという間に「武蔵屋」ファン... [続きを読む]

受信: 2007.01.04 15:19

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