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なんと木製冷蔵庫! … 居酒屋「神谷酒場(かみやさかば)」(田端)

日暮里(にっぽり)をあとに山手線で2駅。田端(たばた)です。田端は山の手線内唯一の北区。日暮里駅の内側(谷中)は台東区、次の西日暮里は荒川区、そして田端が北区、田端の次の駒込(こまごめ)のちょっと内側(本駒込)は文京区、さらにその次の巣鴨(すがも)は豊島区と、このあたりはひと駅ごとに区が変わっていくのです。

その田端駅を北側(山手線の外側)に出てトコトコと歩くこと20分弱。明治通り沿いにある古いお店が「神谷酒場」です。店頭の看板には赤い大きな文字で「デンキブラン」と書かれており、その店名とともに、この店が浅草の「神谷バー」と関係が深いことがわかります。「下町酒場巡礼」によれば、ここ「神谷酒場」のおじいさんが、浅草の「神谷バー」の創業者の一番弟子で、暖簾分けしてもらってこの店を開いたのだそうです。

縄のれんをくぐり、引き戸を開けて「こんばんは」と店内へ。入口正面に変形L字型(“ ̄ ̄|_”←こんな形)のカウンターがあり、その手前にずらりとおっちゃんたちが座っている。先ほどの「いづみや」もおっちゃんが多かったのですが、こちら「神谷酒場」はおっちゃん率100%ですねぇ!

左手には小上がり席もあって座卓が二つ置かれていますが、この小上がり席にはお客はおらず、5人ほどの先客たちは、みんなカウンターの長い辺のところに並んで座っています。私はその長い辺からカクンと折れた短い辺のところに座り、まずは先客のみなさんたちにならって「焼酎ハイボール」(320円)をいただきます。

はじめて入るお店では、常連さんたちが注文しているものと同じようなものをたのめばまず間違いないと思います。なにしろ看板に「デンキブラン」と大書されているので、店に入ってデンキブラン系のお酒を飲んでる人が多いようなら私もそうしようと、店に入るなりみなさんが飲んでるものをザッと見渡してみたのでした。するとみなさん一様にジョッキに入ったレモンスライス入りの透明な飲み物を目の前に置いている。これは酎ハイだな、ということで私も酎ハイにしたのでした。

店はカウンターのあるフロア側はおかみさんと思しき女性がひとりで切り盛り。奥の厨房にいるらしき気配を感じるのがご主人なのかな?

酎ハイもそのおかみさんがつくってくれますが、ジュバッ、ジュバババッという音とともに注がれる炭酸のサーバーは、もしかすると自家製炭酸製造機なのかな? ふと見るとカウンターの中の冷蔵庫も木製。相当な年代ものですよ、これは。

酎ハイとともに出されたつまみ(お通し)は小皿のタクワン2切れ。酎ハイは氷無しでやわらかい味わいです。

木製の冷蔵庫の上には本日のお品書きが手書きされた黒板。ずらりと30品ほど書き出された品書はコロッケ、チーズ、玉子焼、モロキュ、煮込み、豆腐、トマト、ニラレバ、ニラ玉、お新香などが最低価格かつ最多価格の300円。そして350円の料理、400円の料理が何品かずつあり、最高価格がさしみ(たぶんマグロ)の600円と正しく大衆酒場価格におさまっています。

そんな中からブツ切り(400円)を選びおかみさんに注文します。注文は奥の厨房に通され、すぐに小鉢に盛られたマグロのブツ切りが出されます。ブツ切りと言いつつも刺身風の大きな5切れ。さしみ(600円)のほうをたのんだらどういうのがでるんだろうなぁ。

カウンターにずらりと並んだおっちゃんたちは、みなさん地元の人たちの様子。それぞれがひとり客なのですが、長年この店に通っているのか、まるで自宅でくつろいでいるかのような落ち着いた雰囲気。おかみさんもひとしきり用事が終わると、カウンターの角のあたりに腰をおろして、常連さんたちとの会話を楽しんでいます。

この店も含めて、これまで見てきた北区(赤羽、十条、板橋など)の酒場は、いずこもしっかりと地元に根付いている感じがしますねぇ。北区って、そういう土地がらなんでしょうか。

ここも1品と1杯でさっくりと720円。ということはお通しのタクワンはサービスだったんですね。どうもごちそうさま。

もと来た道を引き返し、田端駅方面へと向かいます。駅に近づくと右手に2軒の立ち飲み屋。酒屋の立ち飲み「喜多屋」と、立ち飲みスタンド「三楽」です。酒屋なので入口がオープンな「喜多屋」は、午後7時半の酒場ピークタイムに立ち飲み客でいっぱい。となりの「三楽」は入口引き戸は閉まっているものの、すりガラス越しにかいま見える雰囲気はこちらもお客が多そうです。

そしてその先、右手角が本日3軒目候補の「初恋屋」です。前回はグループでやってきたので、今回はひとりでじっくりと店の料理や雰囲気を味わってみようという魂胆。どうかなぁ、と入口を開けると、なんとなんとカウンターもテーブルもあふれんばかりの満席。ひとり客でも入る余裕がない状態です。うーむ。「いつも込んでる」という噂は聞いてましたが、これは予想以上にものすごい状況ですねぇ。

残念。やはりもうちょっと早く家を出て、昼下がりの「いづみや」(日暮里)→開店直後の「初恋屋」→「神谷酒場」という順番で回るのがよかったか。私としては「初恋屋」もさることながら、「神谷酒場」のほうがさらに規模が小さそうなので入りにくいんじゃないかと踏んでいたのですが、駅からの交通の便が悪い分だけ、「神谷酒場」のほうが入りやすかったんですね。

さらにこれも後から気づいたことですが、「初恋屋」→「神谷酒場」の順にまわり、「神谷酒場」のすぐ近くにある田端新町一丁目のバス停から都営バス・草64系統(浅草発・池袋行き)に乗り込めば、そのまま明治通り沿いに、「山田屋」などのある王子駅前や、「高木」のある掘割のバス停などを通りながら池袋に向かうこともできたんですね。このバス路線も捨てがたいなぁ。

そんなこんなで「初恋屋」にみごとにふられて、失意のうちに田端駅をあとにしたのでした。

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酎ハイとブツ切り / ブツ切り / 木製冷蔵庫

店情報

《平成18(2006)年8月4日(金)の記録》

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