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当店自慢・鳥皮のみそ煮 … 焼き鳥「鳥好(とりよし)」(横須賀中央)

横須賀の2軒目は駅から少し離れた横須賀共済病院の近くにある焼き鳥屋、「鳥好」です。

この店は「散歩の達人2005年7月号に『店主の野村宏さんは元自衛官。任官中に知り合った妻・美由紀さんのご実家が呉の名店「鳥好」で、西の料理と東のホッピーが自衛隊経由でつながった』と紹介されています。私自身、就職直後の初任地が呉。当時、呉の「鳥好」(0823-24-7667、呉市中通3-2-4)にもよく行っていたのでなんだか懐かしいですね。

店内は右手がカウンター席で、左手には4人がけのテーブル席が1卓。先客は男性ふたり連れがテーブル席で飲んでいるのみで、カウンター席は空いています。そのカウンター席の手前のほう、ちょうど焼き台の前あたりに座り、ホッピー(350円)と鳥皮のみそ煮(60円)を3本注文します。

横浜・横須賀方面のホッピーは400円以上するのが当たり前。この店の350円というのは、この方面ではかなり安いといえます。そのホッピーは、横須賀らしくジョッキに焼酎をたっぷりと入れて、ビン入りのホッピーで割るところまでお店のほうでやってくれます。そうしてできあがったジョッキのホッピーと、まだ中身が半分ほど残っているビン入りホッピーの両方を目の前にトンと置いてくれるのです。このスタイルは珍しいですね。

鳥皮のみそ煮は、メニューにも『当店自慢』と書かれているもの。注文に応じてカウンター内の白いホーローバットの中でクツクツと煮込まれている串刺しの鳥皮を小皿に取ってくれます。

この鳥皮のみそ煮は、呉地方の焼き鳥屋では定番中の定番。どこの店に行っても必ず置いてあって、店に入るなり「ビールと“みそ”ね」といった感じで、“とりあえず”の一品として注文することが多い。「ビールください」と飲み物だけ注文すると、店のほうから逆に「“みそ”は?」なんて聞かれたりするくらいなのです。

しかし、私の記憶では鳥皮はバラの状態で煮込んであって、注文すると小鉢によそってくれるというのが“みそ煮”なんだけど、ここのは違うんですね。「あら。呉の鳥好本店もこうやって串で出すんですよ」とお内儀さん。へぇ、そうだったんですか。

店には男女ふたり連れがやってきて、ビールをもらって焼き鳥を注文し始めます。「鳥肉とレバーを1本ずつちょうだい」と女性客。「焼き物は3本以上でお願いしてるんですよ。何種類か混ぜて3本以上でもかまいませんけどね」と焼き台の前の店主。そうかそうか。メニューに『焼き物のご注文は、やきとり3本、ささみの串焼きは2本以上でお願いします』と書かれていたので、私はてっきり同じ種類を3本以上かと思ってました。何種類かを取り混ぜて3本以上でいいのなら、焼き鳥もいただきますか。女性客が注文し終わるのを待って「私も合鴨つくね(150円)とすなぎも(60円)、レバー(60円)、豚バラ(60円)を1本ずつお願いします」と4本の焼き鳥を注文します。

焼き台(焼き鳥コンロ)はガス式で一度に十数本が並ぶくらいの大きさ。そこへとなりのふたり連れと私が注文した焼き鳥10本がずらりと並べられます。基本的に1本60円なので、もっと小ぶりな焼き鳥を想像していたのですが、普通の大きさです。これで60円は安いなぁ。

塩・タレは特に指定しなかったのですが、つくねとすなぎもは塩で、そしてレバーと豚バラはタレで焼きあがってきました。豚バラのタレ焼きというのも珍しいですね。ところが食べてみるとこれがうまいのです。ふーむ。自分の中で「豚バラ=塩焼き」という観念が固まりすぎてたかな。

すなぎもは2個刺さっては間に玉ネギが1片という並びで1串に4個(玉ネギは2片)刺してあります。博多のほうでは焼き鳥に玉ネギがはさまるのは普通なのですが、こちらでは珍しいんじゃないでしょうか。レバーと豚バラは間に白ネギがはさまれています。

焼き鳥のお皿のふちにニンニク味噌が添えられるのは横浜と同じですね。

焼き鳥を食べ終わったところでホッピーの中身(焼酎、銘柄は「楽」)をおかわり。これでソト(ビン入りホッピー)もすべて空っぽになります。ソト1:ナカ2という分量なんですね。

店は店主もお内儀さんも寡黙で、黙々と仕事をこなすタイプ。たまたま店主やお内儀さんと親しく言葉を交わすような常連さんがいないだけけかもしれませんけど…。

そんな店主に「スープ豆腐(450円)とスープ鍋(450円)はどう違うんですか?」と聞いてみると、「スープ鍋のほうは野菜スープだけです」とのこと。ホッピーやチューハイ類が続いているので(これで4杯目)、ちょっとあったかい汁もの系がほしくなった次第。お腹はすいていない状態なので、野菜スープだけというスープ鍋(450円)のほうをいただきましょうか。

スープ鍋はひとり用の小さい土鍋で出てきます。ふたを取ると玉ネギ、ナス、シイタケを具に、最後に玉子をおとした熱々のスープが、土鍋の半分くらい入っています。いっしょに出されたレンゲですくっていただくとお腹がホワンとあったまります。

スープも残り少なくなったころ、となりの男女ふたり連れのところにさらにおばあちゃんがひとり加わって3人組になり、焼き鳥の追加注文がはじまりました。その機に便乗して、私もささみの串焼き(120円)と辛口つくね(150円)を1本ずつ焼いてもらうことにしました。(本当はささみの串焼きは2本以上の注文ですからね!)

焼き台の上では、となりの3人組がたのんだ鳥もも肉も焼かれはじめました。これはメニューにはないのですが、鳥もも肉唐揚げが450円なので、これも450円でしょうか。

さぁ、第二弾の焼き鳥もできあがってきました。おぉ、ささみ、でかーいっ! 並んでいるつくねが、さっきと同じ大きさなのに小さく見えるほど。いやぁ、値段で評価するわけではありませんが、この大きさで120円というのはたいしたもんですよ。焼き加減もやわらかくていいですねぇ。

そしてつくね。第一弾の合鴨つくね(150円)がおいしかったので、今度は辛口つくね(150円)にしてみたのですが、これもまたピリッと辛くていいつまみになります。肉の断面を見ると、たっぷりと唐辛子が練り込まれているのがわかります。

やぁ、おいしかった。満足満足。お勘定をお願いすると、カウンター上段に置かれたグラスに入れられたプラスチックの札で計算してくれます。注文するたびに、それに応じた色のプラスチック札がこのグラスの中に入れられていたのです。

約1時間半の滞在は1,880円。それにしても呉以外で鳥皮のみそ煮が食べられるとは思わなかった。今度来たときには、これまた呉の名物のひとつであるささみの天ぷら(350円)も食べなきゃね。どうもごちそうさま!

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「鳥好」 / ホッピー / 鳥皮のみそ煮

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みそ煮の鍋 / 焼き台 / つくね、すなぎも、レバー、豚バラ

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フロアの様子 / 黙々と仕事をする店主とお内儀さん / 中身をおかわり

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スープ鍋 / ささみ串焼き、辛口つくね / お勘定用のプラスチック札

店情報

《平成18(2006)年8月9日(水)の記録》

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コメント

こんにちは、ダン吉です。
「鳥好」いらしたんですね。
鳥皮のみそ煮、美味しいですよね。
呉の「鳥好」とのつながりも、興味深いものでした。

投稿: 風車のダン吉 | 2006.09.04 11:16

コメントありがとうございます。>風車のダン吉さん
いいですねぇ、「鳥好」。ササミの大きさにも感激いたしました。
横須賀にはまだまだいいお店がたくさんあるようなので、また機会を見つけて出かけたいと思っています!

投稿: 浜田信郎 | 2006.09.10 20:25

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横須賀方面での仕事を終えて、やってきたのは横須賀中央。今日はがっつりと横須賀ホッピーを堪能して帰る予定です。 横須賀ホッピーは、1杯の焼酎の量が120~180mlと多いのが特徴。ホッピージョッキの下側の星マークが70ml、上側で110mlを示しているので、横須賀ホッピーは、上の星よりも高いところに焼酎が入ってるんですね。 普通のホッピーでも3杯程いただくとできあがってしまいますので、横須賀ホッピー... [続きを読む]

受信: 2007.07.01 07:58

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