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卵付きのコブクロ … もつ焼き「ホルモン(ほるもん)」(沼袋)

横浜での仕事を終えて西武新宿線は沼袋(ぬまぶくろ)駅、午後9時。「ホルモン」は10時までの営業なのであと1時間か。どうするかなぁ。ちょっと迷ったところへ「電車2本待ち合わせのため、当駅で5分ほど停車します」という車内放送。えーい、降りちゃえ。

金曜日の夜とあって「ホルモン」の店内は8~9割程度(2卓あるテーブルの1卓が空いているので店全体では8割ほど。カウンターだけを見ると2席分しか空いていないので9割ほど)の入り。かろうじて空いていたカウンター席に腰をおろし、いつものごとく小瓶のビール(サッポロ黒ラベル、310円)とお新香(100円)を注文しますが、残念ながらお新香は売り切れとのこと。なにしろ人気の品ですからねぇ。この時間に来たらしかたないか。

本日の1杯目となる甘露のビールをググゥ~ッと飲み干して、のども潤ったところで焼き物の注文です。これまたいつものようにレバーの“ちょい焼き”(炙る程度に焼いて、刻みネギと生姜醤油でいただくもの)をお願いしようとしたのですが、これまた残念ながら人気のレバーも売り切れとのこと。ありゃりゃ。

それじゃ、ちょい焼きのあと、第二弾での注文をもくろんでいた品に切り換えますか。もつ焼き屋に向かうとき、何も考えずに行くこともたまにはありますが、ほとんどの場合は『今日は1回目にこれとこれをたのんで、2回目にはこれとこれ。3回目にあれをたのんでしめようかな』なんて、自分の好みの品々を組み合わせながらやってくるのでした。そうやって考えているうちにますます「もつ焼き食べたいっ!」という気持ちも盛り上がっていくんですねぇ。(笑)

今日の第二弾用として考えていたのは「シロ、ヒラ、テッポウを1本ずつタレで!」というもの。シロが豚の腸。テッポウは直腸。そしてヒラはその中間的な部分です。一連の腸から取り分けられるこれら三つをじっくりと食べ比べてみようというのが、本日第二弾のねらいだったのです。第二弾予定のものを第一弾に切り換えたので、もう1本、大好物のオッパイの塩焼きももらって全部で4本としておきましょうね。ここのもつ焼きはすべて1本100円で、1本ずつ注文することができます。

4本のもつ焼きが焼き上がってきたところでちょうどビールも飲み終わり、焼酎(210円)に切り換えます。冷蔵庫でよく冷やされた焼酎が表面張力いっぱいまでつがれたところを口から迎えにいって、少し上があいたところへウイスキーのボトルで出される梅シロップをちょいと入れるのです。

まずは大好物のオッパイから。プリッとした食感と脂肪のうまみがオッパイの持ち味。どこのオッパイでもうまいわけではなくて、新鮮でちゃんと下ごしらえされたものじゃないとダメなのです。オッパイなどの脂肪分が多いところは、ちょっと古くなったりすると臭みが出てきてしまうのでした。ホヤや甲殻類(エビ、カニなど)がちょっと古くなると臭くなるのと似てますね。こちらは脂肪分のせいではありませんが…。

そしていよいよ三つの腸。こうやって三つ並べて食べると、ひとつずつ別々に食べるときよりもその違いが歴然。弾力の強さはシロ→ヒラ→テッポウの順。逆に脂肪分が多くてふんわりとした感じはトロと呼ばれることもあるテッポウが断然突出していて、シロはほとんどない。ヒラはメニューにも“中間”と書かれているとおり、まさにプリプリ感においても、ふんわり感においても両者の中間的なポジション。逆に考えるとひとつで両者の特徴を持ち合わせているとも言えます。

三つの腸を堪能したところで、お新香代わりの合いの手にトマト(250円)を注文すると、出てきたトマトのよく熟れていること、真っ赤なこと! 向こう側のお客さんもそれに気がついたか「こっちもトマトをお願いします」。「ごめんなさい。今ので終わったんです」。うわぁーっ。ごめんなさい。最後のひとつでしたか。心していただかなきゃ。

焼酎(210円)もおかわりし、今度はアブラ(1本100円)を2本塩で注文します。

ここの焼酎はキッコーマンの「万上」という甲類焼酎だったのに、今日見ると★(星)のマークのついた「サッポロ焼酎」に変わっています。「あれ? 焼酎、変えたんですか?」と聞いてみると、中身は同じらしいんだけどブランドだけが変わったとのこと。後ほど調べてみたところ、今年の4月1日にサッポロビールキッコーマンの焼酎部門を取得して焼酎事業に参入したんですね。従業員(約40名)も含めて工場ごとサッポロビールに移ったようですので、まさに一升瓶の外観以外は前のままといったところでしょうか。

今日座っている場所は、店主がもつ焼きを焼いている炭火のすぐ近く。終わり時間も近づいてきてちょっと手の空いた店主とちょっとお話しをしてみると、なんと店主も愛媛県のご出身なんだそうです。「え。「鳥芳」のママさんも愛媛の出身とおっしゃってましたよ」と話してみると、「そうなんです。「金ちゃん」も愛媛出身で、うちの親父らとみんなで阿佐ヶ谷の「ホルモン」で修業したそうなんですよ」と店主。当時は中央線沿線では「ホルモン」グループががんばっていて、ほとんど各駅にあるといっていいくらい店舗展開していたんだそうです。まるで今の「四文屋」グループのようですね。その「ホルモン」グループの総本山(本店)が阿佐ヶ谷店。そこがみなさんの修業の地だったんですね。(参考: 2000年11月21日付けの記事の中で“三つめの話題”として登場する閉店したもつ焼き屋さんが、実は阿佐ヶ谷「ホルモン」のことです。)

さぁ。アブラも焼きあがってきました。クニュクニュとした歯ごたえで焼酎とベストマッチのこのもつ焼きは、いわゆる豚の脂身とは違うんですよねぇ。これはどの部分なんですか? 「アブラは腸のまわりについているんですよ。ちょっと皮っぽく見えるところがあるでしょう? そこが腸にくっついているところです」と店主。うーむ。今はやりの内臓脂肪なのかなぁ。。

そんな話をうかがっていると店主から「ちょっとおもしろい部分がありますが、食べてみますか?」と、奥の冷蔵庫から3本の串を持ってきて、焼き台で焼いてくれます。「はいどうぞ」と出してくれたもつ焼きはハツ下、タン下、そしてもうひとつは卵付きのコブクロなのだそうです。

ハツ下とタン下とは、この店では下ごしらえのときに捨ててた部分だそうなのです。いやぁ、他のお店では立派に表メニューとして出ていることが多い品なのに、もったいないですねぇ。しかもうまいし!

ハツ下というと心臓の下の部分で普通は大動脈のところを指します。形状的にはゴムホースを開いたようなもので、コリコリとした食感が決め手。ところがこのハツ下はそれよりはもっと心臓に近い部分なのか、かなり筋肉質な感じ。こういうハツ下もはじめていただきました。

タン下はタン(舌)の根元の部分。先のほう(普通のタン)に比べるとあまり運動しない部分だからか脂ののりがいいのがよくわかります。しっかりとした食感はタンと同じくらい。それでいて脂がのってるというのが特長なんですね。

そしてなにより珍しいのは卵付きのコブクロ。これは今の時期(繁殖のシーズン?)だけ、ときどきある品物らしく、コブクロのまわりにツブツブと、白いトビッコ(トビウオの卵)のような卵がくっついているのです。いやぁ。これはおもしろい食感ですねぇ。はじめていただきました。ときどきこういう部分があるらしくて、そういうときにあたると注文することもできるそうです。とはいえ、こういう変り種を注文するのは「今日はなにか変わったのある?」と気軽に聞けるような常連さんになってからのほうがいいかもしれませんね。

やぁ、おいしかった。あっという間の閉店時刻。お勘定は1,480円でした。珍しいものもいただけたし、沼袋で途中下車して本当によかったよなぁ。どうもごちそうさま!!

060811a 060811b 060811c
オッパイ(塩) / シロ、ヒラ、テッポウ(タレ) / トマト(塩)

060811d 060811e 060811f
サッポロ焼酎 / アブラ2本(塩) / ハツ下、タン下、卵付きコブクロ(塩)

060811g 060811h 060811i
ハツ下(塩) / タン下(塩) / 卵付きコブクロ(塩)

店情報前回

《平成18(2006)年8月11日(金)の記録》

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横浜からの帰り道、ふらりと立ち寄ったのは沼袋(ぬまぶくろ)のもつ焼き「ホルモン」。金曜日午後8時過ぎの店内は7~8割の入りで、私は2列平行カウンターの手前(駅に近い)側、テレビもよく見える場所に座り、まずは小瓶のビール(サッポロ黒ラベル、310円)とお新香(100円)をもらって開始です。今日のお新香はキュウリと白菜ですね。 もつ焼きのほうは、例によってレバと子袋のちょい焼きを、それぞれ2本ずつ(も... [続きを読む]

受信: 2007.02.04 09:57

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