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常連さんたちに混ざって … 酒房「北国(きたぐに)」(中野)

都内での仕事を終えて中野駅に着いたのは午後6時過ぎ。今日は久しぶりに「北国」に顔を出してみようと思っているのです。中野駅南口を出て右手の横断歩道を渡り、「まるい」の手前右手にある路地のゆるやかな坂道をのぼりながら「今日は燗酒が飲みたいなぁ。でも最初はやっぱりビールかな。」とすでに心は「北国」の中。坂道の途中を左の路地に折れると、右前方の角にあるのが「北国」です。

のれんをくぐり「こんばんは」と店内に入るとL字カウンターとテーブル1卓、小上がりの座卓1卓の小さい店内にはカウンターに先客がふたりのみ。それぞれ年配の男性ひとり客。数十年かよっている大常連さん同士です。

「いらっしゃい。久しぶりね。こちらに座る?」と女将さん(常連さんたちは親しみを込めて「スミちゃん」と呼ぶ)がカウンターの奥のほうの席を指し示してくれます。その場所は私も含めて客3人がちょうど均等割り付けになるようなポジション。すぐに出されたおしぼりで手を拭きながらまずはビールを注文です。「一番搾りでいいの?」「えぇ、それでお願いします」。ビールはキリンラガーとキリン一番搾りおが選べるのです。

奥の厨房からユミさん(店を手伝っている女将さんの姪)がお通しの小鉢を出してくれます。今日のお通しは茹で冷ましたイカとキュウリの酢の物。赤い皮の部分と真っ白の身、そしてキュウリの緑とその色合いも美しく、口に入れるとプリッとしたイカの食感が実にいいのです。うーん。これはやっぱり燗酒だなぁ。ビールはビールだけでクイクイッとグラスに3杯ほどいただいて、すぐに「桃川」(日本酒)を注文します。「冷や?」と確認してくれる女将さんに「ちょっと燗をつけてください」。

入り口側に座っている常連さんは女将さんと同い年で70代。私の左側の常連さんはなんと80代です。前にも書きましたが、この店にくると40代後半の私なぞまるでペェペェの若者なのです。

女将さんも加わって3人の話題はほかの常連さんたちの近況について。「○○さんは、まだ生きてるんだっけ?」「生きてるらしいんだけど、最近顔を見せないわね」。古くから続くお店だけに高齢の常連さんが多いのです。

7時が近づいてくるとお客さんもひとり増え、ふたり増えと、徐々に店内も活気づいていきます。私のすぐとなりには年配のご夫婦が座ります。ご夫婦そろってこの店の常連さんでビールを1本もらってふたりで乾杯すると、ご主人のほうはその1杯でビールは終えて燗酒に切り換えです。そして料理は「ほっけ焼」(400円)と「にら玉とじ」(350円)。仲良くふたりで分けあって料理をつつき、ご主人はお銚子を2本空けて、約30分ほどでさらりと引き上げて行かれました。円熟の飲み方ですねぇ。

私も燗酒(「桃川」)をおかわりし、「やさいさつま」(400円)をいただきます。「やさいさつま」は野菜入りの薩摩揚げ。2枚の薩摩揚げをユミさんが奥で炙ってくれて、食べやすい大きさにスライスしたあと、インゲンと味噌とともにお皿に盛ってくれるのです。なにしろ練りものは大好物なのでお酒も進みます。

この店のメニューは店の奥、ちょうど厨房への入口の上部にあるホワイトボードに毎日手書きされています。今日のメニューはまぐろさし(500円)、ほっけ焼(400円)、茄子やき(400円)、にら玉とじ(350円)、やさいさつま(400円)、小茄子漬(350円)、冷奴(350円)、いか納豆(380円)、たたみ(400円)、まつも(400円)、チーズ巻(400円)、白才漬(300円)の12品。いつもなにかしら焼魚があって人気の品。今日もほっけ焼を食べている人は多いのです。小茄子漬も人気があるようですね。

左側の常連さんは京都からいらっしゃってるお客さん。東京への出張が多くて、そのたびにこの店に寄っているので、すっかり大常連さんになっているのでした。私自身、何度かここでお会いしたことがあります。7時半を過ぎると「そろそろ新幹線の時間になるから、今日はこれで帰りますか」と腰をあげます。中野から中央線で東京に出て、そこから新幹線で京都に帰るのだそうです。

私も午後8時には終了。2時間弱の滞在は2,400円でした。どうもごちそうさま。みなさんお先に。

060915a 060915b 060915c
ビールとお通し / 燗酒「桃川」 / やさいさつま

店情報前回

《平成18(2006)年9月15日(金)の記録》

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四ツ谷から中央線で10分ほど。中野に着いたのは午後8時です。金曜日なので、もちろんまだ飲みましょう! 南口を出て、丸井の手前の路地に入るとそこがちょっとした酒場街。バーや魚料理屋、ジンギスカン屋などが並びます。そこからさらに左の小さな路地に入ると、その先の角にあるのが酒亭「北国」です。 入口引き戸をガラルと開けて「こんばんは」と店内に入ると、「あら、いらっしゃい。久しぶりねぇ」とママさんの笑顔が迎... [続きを読む]

受信: 2006.12.24 23:51

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