横須賀湯豆腐で横須賀ホッピー … 大衆酒場「銀次(ぎんじ)」(横須賀中央)
「興津屋」でバッタリと出会ったYさんと、トコトコと歩いて横須賀中央駅界隈の飲み屋街へと向かいます。「興津屋」からは汐入駅へ7分ほどで出られるほか、横須賀中央駅へも10分ほどで着くとのことで、どちらに出るのもそれほど苦にならないのです。「もともと酒場好きは街歩き好きでもあるよね」とYさん。たしかに。古い酒場街を歩くのは大好きで、気がつくと30分、40分と歩いてしまっていることもよくあります。
横須賀中央の酒場街に入ってくるとまず出てくるのが「泡屋」(正式には「第二泡屋」)。ここは泡盛が飲める老舗で、少し前までは「泡屋」と「第二泡屋」の2軒で営業していたのですが、その後当時の「泡屋」は閉店し、ここ「第二泡屋」だけが残っているようです。その左手は先日も行った「天国」。横に広い入口ごしに今日もにぎわっている様子が伝わってきます。この先左手の、朝から開いてる大衆酒場「もーり」のところで左に折れて、向かった先は「銀次」(正式には「銀次 第二酒場」)です。
店内左手に奥に向かって伸びてから左に折れるL字カウンター、右手にはテーブル席。午後7時前のこの時間、店内は7割程度の入り。我われ2人もカウンターの奥のほう、ちょうどL字に曲がる角の手前あたりに陣取り、ここもやはりホッピー(400円)をもらうと、お通し(サービス)は小皿に盛られた刻み漬物です。
ホッピーは、普通に作っても3杯くらいいただくとできあがってしまうくらいよく効く飲み物。ビールと同じくらいの度数(5%くらい)と高をくくっているとガッツリとやられてしまうのです。ましてや横須賀ホッピーは焼酎の割り合いが高くてアルコール度数で言うと7~10度近くにもおよんでいるのではないかと思います。私もこれで3杯目(1軒1杯ずつ)。気をつけなきゃね。ちなみにここも焼酎は「源氏」です。
「銀次」と言えば“横須賀湯豆腐”とも呼ばれる、丸ごと湯であっためた豆腐の上に練り辛子をべったりと塗って、カツオ節をたっぷりとかけていただくスタイルの湯豆腐(350円)が名物。Yさんはさっそくそれを注文します。私はシコイワシの刺身を注文しますが、「ごめんなさい。今日は売り切れました」とのこと。それは残念。モツ揚げ(砂肝を素揚げしたもの。300円)にしようか、それとも私も湯豆腐にしようかとちょっと迷ったのですが、Yさんの目の前の湯豆腐があまりにおいしそうなので、私も湯豆腐(350円)に決定します。
湯豆腐は常に1~2丁分ずつくらいが湯の中でスタンバイされているのですが、先ほどYさんがもらった分でスタンバイ分は終了。「少し待ってくださいね」と言いつつ、湯豆腐用の大鍋に豆腐が投入されます。
この店はカウンターの中で3人の女性が働いているほか、奥の厨房で何人かの男女が働いているのですが、すばらしいのは手空きの時間の様子です。カウンターの中の女将さんがL字の角の近くで、揚げ物を担当するおねえさんはL字の入口部分で、そしてもしかすると女将さんの娘さんなんでしょうか、比較的若めの女性がカウンターの奥の壁の近くに、ちょうどそれぞれが三角形の頂点になるような位置に立ち、両手を体の前に自然に合わせて無駄口をきくこともなくお客さんたちの様子を見ているのです。だれかが注文しそうな素振りを見せると、一番近い人がスッとその場に向かいます。これができるから名店なんでしょうねぇ。
さぁ、湯豆腐もできあがってきました。Yさんは生姜(谷中生姜、300円)とホッピーのソトのみも追加。酔った後は、生姜のようなピリッとパンチが効いたつまみも口の中がしゃっきりとしていいんですよねぇ。
これまた約1時間を過ごして、ふたりで2,050円でした。
「銀次」を出て左には戻らず、右方向にいったん行ってから次の角を左に曲がり横須賀中央駅方面へと向かうと、右手の人だかりが焼き鳥の「相模屋」、道路を渡って新しい「銀次」(正式には「銀次 第一酒場」)の横を通り左へ曲がると酒蔵「お太幸」や「中央酒場」、最後は駅前広場の酒蔵「源氏」といった店々が次々にあらわれてきて飽きさせません。いい街ですよねぇ。また来なきゃね。

「銀次」 / ホッピー / お通しの刻み漬物

湯豆腐 / 棚に並ぶ源氏焼酎 / 谷中生姜
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