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すべり込みセーフ! … 大衆酒場「大はし(おおはし)」(北千住)

天気のいい土曜日。ふと思い立って北千住の「大はし」に向かいます。明治10(1877)年創業の「大はし」ですが、古い建物に限界が来て建てかえたのが平成15(2003)年のこと。新装成った「大はし」に早くやって来たかったのですが、なかなか来ることができず、改装後3年を経た今日、やっと新しい店舗にやってきたのでした。

店に着いたのは午後4時28分ごろ。この店は午後4時半開店なのでまさに開店寸前といった状況。店の前にはずらりと行列ができて、道行く人たちが振り返るほど。こんなに行列ができていて入れるかなぁ。ちょっと不安に思いながらも行列の最後尾についたところでいよいよ開店。大勢の行列が吸い込まれるように店内に入っていきます。行列の最後の私が店内に入ったときには、奥から順に詰めていった店内はほぼ満席で、カウンターの一番手前側の短辺のところに2席空きがあるのみ。そのうちのひとつに座ることができて、これで空席は私のとなりの1席だけ。ひゃーっ。危なかったなぁ。開店と同時に満席ですかぁ!!

「それじゃまず飲み物からうかがいます」と奥から順に飲み物の注文を受けては出していきます。ビールの人あり、いきなり焼酎の人あり、キープボトル(キンミヤ)を出してもらう人ありと様々ですが、それでも順々と飲み物が行き渡っていきます。ついに私の順番もやってきました。「ビールをお願いします」。「はい、ビールね」。

飲み物の注文をとって出してくれるのは、店を手伝っているらしい男性。通常の営業のときは店主とその息子で切り盛りしているところしか見たことがないので、私自身にとっては、はじめてお目にかかる方です。店主の「はいよっ!」、「おいきた!」という景気のいい掛け声を聞きたかったのですが、店主は奥の煮込み鍋のところで煮込みを出す用意をしているようです。

お通しは四角い小皿にチビッと盛られたキャラブキ(佃煮)。ビールはキリンラガー大瓶(500円)です。(ビールは小瓶(400円)もある。)

飲み物が行き渡ると、今度は「肉とうふ」(320円)がすごい勢いで次々と丸皿に入れられてお盆にのせられ、カウンターの奥から順に出されていきます。肉とうふの要る・要らないはその場で告げます。また「牛にこみ」(320円)や「とうふだけ」(320円)がほしい人も、同じように自分の順番がやって来たところで申告します。ここで他の品物(コハダなど)を注文している人もいますが、常連さんと思しき人たちの様子を見ていると、全員に煮込み系が行き渡るまでは他のものの注文は控えているようでした。

なにしろ「名物にうまいものあり北千住 牛のにこみでわたる大橋」という不動のキャッチコピーでもわかるとおり、この店の名物は牛の煮込み。この煮込みをめざして、みんな開店前から行列を作ってますからねぇ。

「牛にこみ」は肉の部分だけを皿に盛ってくれます。「肉とうふ」になると肉が減るかわりに、いい色に煮込まれた豆腐がひとつ添えられます。メニュー上は以上の2品しかないのですが、「とうふだけ」と注文した場合には肉はなにもなくなるかわりに、お皿には豆腐がふたつのせられるのでした。

口開けのこの時間帯にはさすがに注文できないでしょうが、さらに「入れたて」とか「よく煮えたの」なんて注文をする人もいるのだそうです。

私もまずは「肉とうふ」をいただきます。目の前に「肉とうふ」が出てきたのは開店から12分後の午後4時42分でした。私のところが最後ですので、口開けと同時に店内に吸い込まれた約40人のお客さんたちに飲み物と煮込みが行き渡るのに12分しかかからなかったんですね。

「肉とうふ」の肉はモツではなくてカシラ肉。まさに牛肉をいただいてるという感じをたっぷりと味わうことができます。特注だという絹ごしのやわらかい豆腐が実にうまいのです。

そしてこのころにはもう店内の空席はなくなり、入口側のカウンターの背後(つまり私の後ろあたり)には順番待ちのお客さんたちが、待合用の椅子に腰掛けて待っている状況になってきました。煮込みを食べながらビールを飲んでいる姿を、後ろから「早く空かないかなぁ」といった目線で見つめられるのはなかなかつらいものがありますねぇ。なんだか、のーんびりとできないなぁ。(苦笑)

ビールも「肉とうふ」もなくなり、今度は「牛にこみ」をもらうとともに、飲み物は梅割り焼酎(250円)をもらいます。

店内を見わたしてみるとキンミヤ焼酎のボトル(1,250円)を入れている常連さんが多いようです。このボトルを入れておくと、毎回来るたびに梅エキスや氷はサービスで出されるのだそうで、かなりお得になるのです。ただしキープ期間は1ヶ月なので、本当に常連さんか、今日1日で飲み干すくらいの勢いの人(あるいはグループ)しかボトルは入れられないでしょうねぇ。

改装後3年の時を経て、新しいお店ももうすっかり落ち着いた風情で、昔からの常連さんたちをどっしりと受けとめているようです。きびきびと働くおとうさん(店主)の様子も変わらないなぁ。

約50分の滞在は1,390円でした。どうもごちそうさま。

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「大はし」 / ビールとお通し / 店内の様子

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肉とうふ / 牛にこみ / 梅割り焼酎

店情報前回

《平成18(2006)年10月7日(土)の記録》

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コメント

突然のコメント失礼いたします。
11月1日 本格焼酎の日にグランドオープンしました。
焼酎好きの仲間たちが全国で話せるSNSがあれば良いなと思い
探したのですが  見つからず結局自分で作ってみました。

オープンしたばかりですのでまだまだいたらないところが
多々あるのですが宜しければ是非ご参加していただけませんか?
焼酎にまつわるお話等、お待ちいたしております。

SNS焼酎堂「焼酎〇」
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新規登録からお入りください。
* 当然ですが入会等すべて無料です。お待ちしております。
よろしくお願いいたします。

長文におつきあい頂き、誠にありがとうございました。

投稿: makkun | 2006.11.03 15:55

8年ぶりくらいで大はしに行ってきました。
転勤前は東武沿線に住んでいましたので、週1くらいでいってましたよ。
牛にこみが食べたくて、自分なりに作ってみていたのですが、やはりあの味はでませんね。
念願のにこみを一口味わうと...うん、この味だーー。涙が出そうになりました。
上司とにこみ4さら、焼酎ボトル1本、ほかおつまみを平らげちゃいました。ウマカッター。
翌日は2日酔いでした...
また行こうとおもいます。

投稿: どさんこ@北区 | 2006.12.03 07:31

ここの煮込みは本当によそにはない味ですよねぇ!>どさんこ@北区さん
「大はし」の鍋物もおいしいのだそうで、この冬の間に行ってみたいなぁと思っているところです。

投稿: 浜田信郎 | 2006.12.17 22:03

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受信: 2006.10.31 21:33

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 「夏休み中に、ふだん行くのが難しい店々に行ってみよう!」という企画。二日目となる火曜日は、地理的に行きにくい、都内の東側エリアに出かけてみることにしました。  やってきたのは北千住(きたせんじゅ)。    名物に うまいものあり 北千住     牛のにこみで わたる大橋  という狂歌でおなじみ。旧・日光街道沿いに明治10(1877)年に創業した老舗居酒屋、「大はし」です。  店に着いたのは開店3... [続きを読む]

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