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裏原宿のディープゾーン … 居酒屋「けんちゃん」(原宿)

今日なにした?」というブログにとってもおいしそうな店が登場する。秋刀魚のつみれ汁あり、スペシャル茶碗蒸しあり、雲丹あり、ホルモン味噌炒めあり、さらには焼鳥なんかも紹介されているのです。

件のブログの著者・Hさんに会ったときに「けんちゃんにぜひ行ってみたいんですけど」とお願いしていたら、今日、そのお店に連れていってくれました。

原宿駅から竹下通りを抜けて千駄ヶ谷方面にトコトコと歩いたこのあたりは渋谷区神宮前2丁目。Hさんたち地元住民が「神二(じんに)」と呼ぶこぢんまりとした酒場街(商店街の名前は「神二商和会」)なのです。酒場街といっても都心部の駅前のようにぐちゃっとかたまって酒場があるわけではなくて、ポツリ、またポツリとちょっとこじゃれたお店が現れるのです。以前、ベルギービールをいただいた「びにまる」もこの通りの中にあります。

そんな中に件の「けんちゃん」もあります。扉式の入口は開けっ放しになっていて、開けた扉に立てかける形で「10/21 本日のおすすめ」と書かれた黒板が出されている。その入口から垣間見える店内はいかにも洋風なのに、黒板に書き出されているメニューは生がき(1コ220円、4コ780円)、春雨のザーサイ煮(680円)、和牛ホルモン炒(780円)、鮮度レバー刺(580円)、自家製しゅうまい(580円)、うなぎのだし巻(880円)と、とっても和風。入口の上部には浅いフライパン(パエリアパン?)の裏に「I LOVE COOKING KENCHAN」とペンキ書きされたものが看板代わりについています。

私と同じくらいの年配の店主がけんちゃん。Hさんによると「本当の店名がなんていうのかは知らないんですが、店主がけんちゃんなので『けんちゃんの店』って呼んでるんです。このあたりにはそういうお店が多いんですよ」とのこと。たしかに、明確に店名が書かれたような看板類は、先ほどのフライパン以外はいっさいありません。

Hさんがあらかじめ電話連絡してくれていたので、L字カウンター8席程度のみの一角にすでにお通しが出されていて、予約席になっています。お通しは「ブロッコリーとホタテのサラダ(タラコ・マヨネーズ)」と「フキの煮浸し」の2品。このお通しがすでにおいしくてガツンときます。特に煮物の味がいいですねぇ。

飲み物は赤ワイン(グラス、550円)をもらいます。カウンターの上には赤と白のボトルがドンと置かれていて、注文するとそこから1杯ずつ注いでくれるのです。赤の銘柄はボルドーの「ヴィラ・モンギロン(VILLA MONGIRON)」。白は「シャブリ(CHABLIS)」(グラス、750円)です。日本酒や焼酎、ウイスキーなどもあるようです。

カウンター内の棚上部には黒い短冊板に書き出されたメニューがずらりと並びます。表の黒板にあったメニューのほかに、おしんこ盛り合せ(480円)や納豆オムレツ(480円)、トマト豚肉巻(480円)、たら子煮(580円)などから、稲庭うどん(780円)、まぐろ茶づけ(780円)などの食事物までその数およそ20種ほど。比較的定番っぽいメニューもあるものの、毎日の仕入れなどによってメニューはどんどん変わっていくのだそうです。

「何にしようかなぁ」と迷っていると、「野菜も平気?」と確認してくれたけんちゃんが、里いも含め煮(580円)を出してくれます。里芋はトロトロ過ぎず、かといって硬くはなくとてもいい茹で加減。味もよく染みています。さすがに“I love cooking”を自称するだけあって、料理上手ですねぇ。

カウンターに座っている我われの後ろの壁に棚があり、そこにもワインが何種類かスタンバイされています。こちらはボトル売りをしているようで、1本あたり6,800円とか7,500円(←シャトー・マルゴー2001)とかいろいろです。Hさんによると、この店自体は小さいのですが、それとは別にワインセラーを借りているのだそうで、いいワインをたくさん持っているとのこと。「だから、他の飲み物も置いてるけど、基本的にはワインのお店なんですよ」とHさん。

ワインをおかわりしつつ、続いての料理は「今日なにした?」で紹介されていた焼鳥盛り合せ(580円)を注文します。まず出てきたのは鶏のもも肉。金串に刺された焼き鳥はごろりと大きなもも肉が4切れと、一番下に太い白ネギ。白ネギがいい焦げ目で焼かれていて、ビジュアル的にもおいしそう。続いては手羽肉と砂ギモ。もも肉と合わせて3本で盛り合せ1人前となるようです。手羽と砂ギモも金串に刺されていて、手羽はとても大きい。砂ギモも比較的大きなかたまりのまま刺しているのですが、1個1個に隠し包丁というか、火の通りがよくなるような切り目が入れてあるので、食べるときも食べやすいのです。

店の入口近くに3人連れのお客さんが入ってきて、これで店内は満席状態。ほぼいつも満席の状態なんだそうです。新しいお客さんはお腹がすいていたのか、いきなりおまかせ雑炊(980円)からスタートしています。注文を受けてから作るこの雑炊がまたおいしそうで……。

客層は若いようでもあり、そうでないようでもあり、基本的にはけんちゃんとその料理にひかれてやってきた地元の常連さんたちの集まりのようです。Hさんが「原宿・神宮前とは言っても、このあたりは村だから」と楽しそうに語るとおり、村民(?)のみなさんはみんな仲良くて、それぞれのことをよく知っているのです。こじゃれた店や、こじゃれた人が多いというところはいかにも都会っぽいんだけど、人と人との関係は「ここって本当に東京!?」って感じのつながりの深さを感じます。

うーむ。裏原宿とも呼ばれているらしいこのあたり。まだまだ奥が深いですねぇ。「そんなに高くないですよー」と言いながら、いつのまにやらHさんが支払ってくれていたので、お勘定はわかりませんでした。(汗)

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カウンター内の様子 / フキの煮浸し / ブロッコリーとホタテ

061021g 061021h 061021i
赤ワイン / 里いも含め煮 / 焼鳥盛り合せ

店情報

《平成18(2006)年10月21日(土)の記録》

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