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タチウオのフライ … 居酒屋「春告魚(めばる)」(横浜・日ノ出町)

「まだ新しそうなお店なんだけど、魚のおいしいお店を発見しまして」小田原の酒豪・泥酔院さんは野毛の深部、京急日ノ出町駅のほうに向かいます。このあたりは町名で言うと宮川町。ここも古くて小さな酒場が多い町です。

「このおでん屋さんもいいんですよ」歩きながら泥酔院さんが紹介してくれたのは「あさひや」。飲み物が焼酎しかないのだそうです。うーむ。なかなか濃い感じのお店ですねぇ。ここにもぜひ来てみなければ。

「今日行くのはこちらです」と言いつつ、その「あさひや」の1軒手前の店に戻り、えんじ色ののれんをくぐって開けっ放しの入口から店内に入る泥酔院さん。なんと「あさひや」のおとなりなんですね。

泥酔院さんの後にくっついて店に入ると、L字カウンター7席だけの小ぢんまりとした店内には先客はふたり。それぞれ男性ひとり客で、L字の向こうの端とこっちの端に座っています。我われふたりはL字の角をはさむようにまん中に着席。店は店主とその奥さんのおふたりで切り盛りされているようです。

「今日はいい刺身はあるの?」と確認する泥酔院さんに、「今日は釣りに行ってないんですよー」と店主。釣りに行った日は、その釣果によっておいしい魚が安く楽しめるらしいのです。「今日はなんかあるのか? と電話で確認してからいらっしゃるお客さんも多いんですよ」とのこと。

ここは基本的には串揚げ(フライ)の店らしく、先客のおふたりもシャクシャクハフハフと、いかにも熱そうなフライにかぶりついている。それにしてもそのフライが盛られている器がおもしろいなぁ。親子丼やカツ丼を作るときの、柄が上に向いて付いた小鍋。その小鍋に揚げあがったフライが盛られているのです。

我われも燗酒を大徳利(たぶん500円)でもらい、カウンター内の壁に書き出されたメニューからタチウオのフライ(500円)を注文します。

「あとは何をもらうかなぁ」とメニューをながめていた泥酔院さん。「おつまみセットも1人前もらえますか。タチウオはかぶらないですよね?」と店主に確認します。おつまみセットはもつ煮込み串2本に串揚げ2本、日替り2品、刺身1品で1,000円というお得なセット。その串揚げ2本にタチウオが含まれていないかどうか確認したんですね。「大丈夫ですよ。セットの揚げ物は野菜にしておきましょう」と店主。

店の名前は「春告魚」。カウンターの中で調理中の店主に「店名は“めばる”と読むんですか?」と確認すると「そうです」とのこと。北海道のほうでは同じ「春告魚」と書いて“にしん”と読んだりするらしいのです。どの魚が捕れる季節になるとその地方に春がやってくるのか。日本列島も広いので地域によって違うんでしょうね。個人的には、自分で普通に行ける酒場でもノレソレ(穴子の稚魚)が食べられるようになってくると、春が来たのを感じたりするんだけどなぁ。

そんなことを考えているうちにタチウオのフライができあがって、例によって丼用の鍋に盛られて出てきます。レモンを絞りかけ、添えられたタルタルソースをちょいとつけてシャクッといただくと、中はホワァーッとアツアツのやわらかい白身です。んー、なるほど。身がほろりとくだけ落ちる感じがタチウオですねぇ。子供のころ以来、タチウオは塩焼きで食べるものだと思いつづけてきて、数年前にタチウオの刺身を食べて驚いた。今日のタチウオのフライはまた新しい驚きを与えてくれました。こうやって食べてもおいしいんですねぇ。

そしておつまみセット。3つに仕切られた白いお皿に盛られたのはセットの中の日替り2品に刺身1品。日替りはさつま揚げとナスの煮物。刺身はタコ刺しです。

別のお皿で出されたもつ煮込み串2本はフワとシロ。こうやって串に刺した煮込みをいただくのも久しぶりですねぇ。東京の下町方面ではときどき見かけるのですが、横浜でははじめて食べるなぁ。ちなみに、もつ煮込み串は1本100円でシロ、チート、フワがあるようです。(メニュー上は3種一皿で300円となっているので、もしかすると1本ずつはたのめないのかも。)

おつまみセットの串揚げ2本も、やっぱり丼用の鍋に盛られます。串揚げはタマネギとハス(レンコン)。これを泥酔院さんが割ってくれます。いやいや。タチウオもさることながら、この野菜2品もいいですねぇ! パリッと揚がった衣の下から現れる、ハスのホクッとした食感がたまりません。

しかし、ひとりで来たら、このおつまみセットだけで満腹になっちゃいそうです。

カウンターの中には店内の大きさとは不釣合いなほど(失礼!)大きなテレビと普通のテレビが置かれています。近くにWINS(場外馬券売場)があるので、このあたりのお店にとってテレビは必須アイテムなんだそうです。そしてまた土日は昼から営業して、月曜日が定休日というのも、このあたりではよくあるパターン。休みの日は昼間から(というか、昼間こそ)たくさんのお客さんが集まってきますもんねぇ。

もう1本、小さい燗酒(たぶん300円)をもらって、1時間弱の滞在はふたりで2,300円(ひとりあたり1,150円)でした。どうもごちそうさま。

061108d 061108e 061108f
「春告魚」 / 燗酒を大徳利で / タチウオのフライ

061108g 061108h 061108i
おつまみセット / もつ煮込み串はフワとシロ / タマネギとハスの串揚げ

店情報

《平成18(2006)年11月8日(水)の記録》

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