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た、食べ切れない... … フランス料理「北島亭(きたじまてい)」(四ツ谷)

たまには各国の料理でお酒をいただくのも楽しいもの。その頻度がもっとも高いのは中華料理ですが、イタリア料理やタイ料理、さらにはインド料理などでその国ならではのお酒をいただくのもいいですよね。

今日は故郷(いなか)の友人が行きつけにしているフランス料理の「北島亭」です。料理ももちろんすばらしいのですが、その料理を肴にワインをたっぷりといただくのがいつもの過ごし方。アラカルトで注文することが多いのですが「今日はコースにしてみたからね」と友人。今日もシャンパン(KRUG)からスタートすると、アミューズ(つき出し)はイクラと玉子クリームのタルト。パクンと食べると玉子と香草の味わいの中にイクラのプツプツ感があって、最初から楽しませてくれます。

前菜の1皿目は真鯖(マサバ)のマリネ、リエット添え。軽く酢じめした新鮮なサバがおいしいのと同じく、この時期、サバのマリネもおいしいですねぇ! シャンパンとの相性もいい。

2皿目はこの店の定番・生ウニのコンソメゼリー寄せ、カリフラワークリームソースです。中に入っている生ウニと、コンソメゼリーのやわらかさが同じくらいで、渾然一体となって口の中に入ってくるんですよねぇ。生ウニのひとつひとつの身が大きいこと!

これまたこの店の定番である、ブールという自家製の丸いパンも出されます。味が濃くて、ひと口大にちぎってバターをたっぷりのせていただくと、これだけでいいつまみになるのです。

前菜の3皿目は真鱈(マダラ)の白子のムニエル。表面のカリッと感、そして内部のトロッと感は、火の通し方の天才・「北島亭」ならではの絶品料理のひとつだと思います! クゥ~ッ。酒(シャンパン)が進む進む!

シャンパンもなくなって本日の2本目は赤ワイン「エシェゾー・グランクリュ(Echezeaux Grand Cru)」。

4皿目はひとりずつ別の料理が出されて3人でそれぞれをシェアします。私の前には黒ムツのごま付け焼き。もう一皿に同じクロムツのカマの部分を唐揚げにしたものが出されます。カリッと香ばしい表面を噛み破ると、中からトロッと脂ののったやわらかーい身が現れるのです。

同行のKさんの前にはアカザエビ。食べやすくカットされた身のひと切れ一切れの間にはスライスされたトリュフが1枚ずつ。こりゃまた豪勢ですねぇ。トリュフの他にアスパラなども添えられていて、これらの野菜もおいしいのです。

旧友Tの前に出されたのはフォアグラのソテーなんだけど、「これでもか!」と言わんばかりにお皿にテンコ盛り! こんなたくさんのフォアグラ見たことがないほどです。たっぷりのフォアグラにはたっぷりの生野菜もついてきます。

3本目のワインは「ボンヌ・マール グラン・クリュ(Bonnes-Mares Grand Cru)2001」。こちらは事前にデキャンタージュされていて、2本目でいただいたエシェゾーにくらべると、ブドウのやわらかな甘みをより感じます。

そして今日のメインディッシュはシャラン産鴨肉のローストです。これまたカリッと焼きあがった皮の部分と、きれいなピンクの身の部分のやわらかさの絶妙なバランスが最高です。添えられた焼きシイタケがまたおいしくて。後から北島シェフにうかがった話ですが、もっと寒くなってくると国産の鴨もおいしくなってくるのですが、今、この時期はフランスのシャラン産の鴨がもっともおいしいのだそうです。

メインが終わったところでデザートのメニュー、食後酒のメニューとともに焼き栗とホオズキが出されます。ホオズキは夜店のアンズ飴のように、まわりをシロップで固めています。これはフランス料理ではフォンダン(fondant)という調理法なのだそうです。

デザートにはシャーベットの盛り合わせ(1,200円)をいただきます。他のデザートはミルフィーユ(1,200円)、クリームブリュレ(濃厚カスタード焼きプリン、1,000円)、ブランマンジェ(牛乳とアーモンドのうまみで作るババロア、800円)など。そして食後酒のメニューはカルヴァドス1,000~2,800円、冷たいブランデー4種各1,000円、グランシャンパーニュ(コニャック)1,800円と2,500円、ポルト酒800~1,600円、デザートワイン800円など。奄美大島の宝物700円なんてのもあります。なんでしょうねぇ?(後で聞いてみようと思いながら忘れてました。)

さらにデザートの前にマスカットとトリュフチョコレートが出され、本日4本目(小さ目のボトルなので3.5本目くらいか!?)となるデザートワインはボルドーが世界に誇る甘口貴腐ワイン「シャトー・イケム(Chateau D'yquem)1990」です。はじめて飲むこのワインは、とっても甘いんだけど上品で、けっして甘ったるくない。なるほどなぁ。こういう味わいなんだ。

そして出てきたシャーベットの盛り合せは、パイナップルとキャラメルとマール(お酒)の3種盛り。

料理がすべて終わった北島シェフも厨房から出てきて、いっしょにワインを飲みながら歓談です。鴨肉がとてもいい焼き加減で、すごくおいしかったという感想を伝えると、「いつもコンスタントな焼き上がりにするのはむずかしいんです。最近少しだけ焼き肉がわかってきたように思います」と、まわりから焼き肉の天才とほめたたえられながらも、ご自身はあくまで謙虚な北島シェフです。

もともとパティシエ(菓子を作る職人)として修業したことがある北島シェフは「スフレを、お客さんの目の前でササッと作れるような店が夢なんです」と、まだまだフランス料理への精進の道半ばといった風情。いつまでも上へ上へと向かっていく姿勢がすばらしいですよねぇ。見習わなくては。

最後に「メイエ フォンネ(Meyer-Fonne)」というグラッパと、エスプレッソをいただいて終了。たくさんありすぎて食べ切れなかった料理は、お土産用にパックに入れてくれました。うー、大満足、大満腹。どうもごちそうさまでした!

061104a 061104b 061104c
「北島亭」 / クリュッグ / イクラと玉子クリームのタルト

061104d 061104e 061104f
真鯖のマリネ / 生ウニのコンソメゼリー寄せ / 生ウニ

061104g 061104h 061104i
自家製のパン / 白子のムニエル / エシェゾー

061104j 061104k 061104l
黒ムツのごま付け焼き / カマ唐揚げ / アカザエビのサラダ

061104m 061104n 061104o
アカザエビ / フォアグラのソテー / フォアグラの1切れ

061104p 061104q 061104r
別皿の生野菜 / ボンヌ・マール / 鴨肉のロースト

061104s 061104t 061104u
鴨肉 / 焼き栗とホオズキ / マスカットとトリュフチョコ

061104v 061104w 061104x
シャトー・イケム / シャーベット / グラッパとエスプレッソ

店情報前回

《平成18(2006)年11月4日(土)の記録》

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コメント

今頃何や!といわれそうですが、上梓おめでとうございます。
日々の居酒屋訪問、ついつい自分が行ったような気になるのが不思議です。
でも、紀伊国屋にも在庫がありません。明日、上京するので、探して見ます。


楽しみにしています。続けてくださいね。

投稿: あそ | 2006.12.13 22:49

わ。お久しぶりです! & コメントありがとうございます。>あそさん
すでに遅いかもしれませんが、「酒場百選」は都内の書店にもあまり置いていない状態です。中野の「路傍」の店主にも「幻の本になっていて、みんな手に入らないって言ってるよ」なんて言われてしまいました。(^^;;
amazonなどにはまだ少し残っているようです。

投稿: 浜田信郎 | 2006.12.17 22:20

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田舎の友人が上京してきて、4人で「北島亭」です。 おぉーっ。「北島亭」が改装している! なんだか、小じゃれた雰囲気になりましたねぇ。でも、各席がゆったりした分、前よりちょっとだけ狭い(入れる人数が少ない)感じになったのかな。 店内の改装はさておき、もっと大きく変わったのはホールを担当していた緑子(みどりこ)さんがいなくなったこと。「北島亭」の接客は緑子さん、というイメージが定着していたので、これは... [続きを読む]

受信: 2007.06.21 08:01

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