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住宅街の名店 … 立ち飲み「ニューボンボン」(横浜・西谷)

今日は珍しく相鉄線沿線での仕事。仕事終了後に、この沿線にお勤めの横濱(ハマ)の酒場通・iiさんと待ち合わせたのは西谷(にしや)駅の改札です。

12月の午後6時半はもう真っ暗。「こんばんは!」と、いつものように軽快に現れたiiさんとともに南口の階段を下りて住宅街へ。本当にこの先に飲み屋があるのか! というような住宅街の細い路地を100mほど進んだところに忽然(こつぜん)と現れるのが立ち飲みの「ニューボンボン」です。ちょっと変わった店名ながら、店の外観や赤ちょうちん、そして入口横に出されたホッピーののぼりなどから、地域の名酒場であろうことが容易に想像できます。

入口は複数あるらしく、そのうち(駅から)一番近い入口を「空いてるかなぁ」と言いながら開けるiiさん。「あ。大丈夫そうだ」と中へ入るiiさんにくっついて私も店内へ。

「いらっしゃい。ふたり? あのあたりにどうぞ」と手で示してくれるこの人が女将さんかな。かなり古びた(失礼!)酒場なので、もっとおばあさんを想像していたのですが、思ったより若い(って、これも失礼か!?)。店はこの女将さんと、もうひとり手伝いの女性のふたりで切り盛りされているようです。なにしろ通勤経路上のお店とあって、完全に大常連さんのiiさんによると、手伝っている女性はふたりいて、日によってそのうちのひとりずつが店に出ているのだそうです。

店を奥に進むにつれて、カウンターに立つお客さんからiiさんに「よっ」とか「こんばんは」と声がかかります。さすが大常連さんです。

店内はコの字型の立ち飲みカウンター(テーブル面はなんとステンレス製!)のみで、コの各辺に7人ずつ、全部で21人ほど立てるようなキャパシティ。入口は“コ”という字で見ると、我われが入った左上のところと、カウンターのちょうど反対側にあたる左下のところ。そしてカウンターの奥へも直接出入できるようにしているのか右下のところの3ヶ所にあって、同じような大きさの扉が付いています。我われは入った入口から見ると一番奥、“コ”の字で言うと右側の辺の中央部に陣取ります。

駅から100mほども離れた、まわりに他の酒場はほとんどないような場所にあるのに、午後6時半の店内はすでに6~7割の入り。先に書いてしまいますと、これから30分後の午後7時にはすっかり満席になったのでした。うーむ。恐るべし呑んべの嗅覚(きゅうかく)! どこにあろうが、名店はすぐに見つけられてしまうんですねぇ。

立ち位置が決まると、まずはホッピー(360円)をいただきます。専用のホッピーグラスに、星二つの位置まで注がれた焼酎。別に出されたホッピー(ソト)が、ちょうどギリギリといった感じで入って乾杯です。

iiさんによると、星二つなんだけど20度の宝焼酎を使っているので、それほど濃くはないとのこと。また、焼酎は店のおねえさんが一升瓶から注ぐので、量はピシャリとは安定していなくて、ときどきソト1本が入りきらないときもあるのだそうです。

この店の大きな特徴のひとつは、コの字カウンターの中に屋台風のものが置いてあること。これは食器置場なんだそうです。もともと屋台だったとかいうのではなくて、店ができたときからこうやって食器置場に使われていたのだとか。おもしろいなぁ。

“コ”の内側の一番奥が焼き台になっていて、その上に大きくテント風の換気扇フードがあり、そのテントの内側にずらりと短冊メニューが張り出されています。それぞれ300円から高くても500円ほどなのですが、1品1品の量がすごく多いので、ひとりで来るとたいていは1品たのんで、ホッピーを2杯飲んで終了になるのだそうです。「今日はふたりだから2品はいけるでしょう」とiiさん。

まずはiiさんオススメの「センマイ刺し」(350円)です。まわりを見渡してみると、たしかにセンマイ刺しを注文している人は多い。

すぐに出されたセンマイ刺しは、作り置きのはずなのにとてもつややかです。「センマイに刻んだキュウリを合わせて、ゴマ油で混ぜてあるんですよ」とiiさん。そうか。全体がゴマ油でコーティングされているからツヤツヤしてるんですね!

センマイ刺しは胡麻を入れた酢味噌でいただきます。1人前のセンマイ刺しには小皿の酢味噌がひとつ付きます。それをiiさんが「酢味噌、もうひとつもらえますか」と注文。するとおねえさんは「あらま。本当はひとつしかダメなんだけど、うちの仕組みをあまり知らない人みたいだから仕方ないわね」と大常連のiiさんをからかいながら、酢味噌をふたつに分けてくれました。

このセンマイ刺しは本当にうまいっ。んー。人気があるのがわかるなぁ。

2品目は「ツブ貝刺身」(420円)。たっぷりの大根千切りの上に並べられたツブ貝は、これまた量が多いなぁ。ワサビ醤油でいただきます。

グッと強めの弾力を感じる肴は大好きです。このツブ貝しかり、センマイ刺ししかり、この店のメニューではありませんがサザエやガツ(豚の胃袋)、ミノ(牛の胃袋)、ハツ下(大動脈)なんかもそうですね。

実はツブ貝にするか、〆サバ(370円)にするかちょっと迷ったのですが、向こうのおにいさんのところに出された〆サバ。これもまたボリュームたっぷりだなぁ。iiさんが「ひとりで来ると1品しか食べられない」と言ってたのがよくわかります。

iiさんはここで2杯目のホッピー(360円)。いつものことながら速いですねぇ! iiさんの飲みかたは、短時間にカンカンとやっつけて、スッと帰るというのが基本。横で見ていても実に気持ちのいい飲みかたで、お店の人にもとても好かれます。見習わなくっちゃ。

そろそろ満席になってきた店内。寒いこの季節、おでん(400円)やタラ豆腐(400円)も人気があるようです。

丸い大鍋で煮込まれているおでんは、1人前が7~8品。鍋の中のおでん種はもっと多いのですが、その中からおねえさんが適当に選んで入れてくれるようです。ふたりで来て、おでんを2人前たのんだお客さんには、できるだけ同じネタにならないように気を使ってくれているのがうれしいですね。それにしても器に山盛りのおでんはどうよ! これで400円はすごいなぁ。

タラ豆腐は注文をしてから作りはじめるようで、できあがるまでに少し時間がかかりますが、湯気たっぷりに出てくるところは、はた目に見てもあったかそうでいいなぁ。

タラ豆腐で燗酒(280円)を飲んでいる人も多くて、カウンター上にずらりと空き瓶(1合徳利型ガラス瓶)を並べている人もいる。この店はホッピーの瓶や、お酒の空き瓶などはお勘定のときまで下げないようで、たくさん飲んだ人の前には、たくさんの空き瓶が並ぶのです。チューハイや生ビールなどの空き瓶が並ばないタイプの飲み物の場合は、瓶の代わりにプラスチック製のピックなどが並んでいるのでした。

つまみを食べきって、ググッとホッピーを飲み干して、約40分で終了。お勘定はふたりで1,850円(ひとりあたり925円)でした。どうもごちそうさま! さすがiiさんが通いつめるお店でした。

店情報

《平成18(2006)年12月06日(水)の記録》

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「祝さんとMさん迎撃オフ会@横浜」3軒目のお店は、濱の酒場通・iiさんが少なくとも1週間に3日は通うという立呑酒場「ニューボンボン」です。 入口扉を控えめに開けて店内を確認し「よしっ。入れるよ」と店内に入るiiさん。その後ろにくっついて祝さん、Mさん、G.Aさん、私と、ぞろぞろと5人が店に入り、コの字の立ち飲みカウンターのひとつの角をはさむように並びます。 店内(キャパシティは普通に立って20名ほ... [続きを読む]

受信: 2007.01.28 10:23

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