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日本で唯一 … 中華料理「老辺餃子館(ろうべんぎょうざかん)」(新宿)

「おいしい餃子屋さんを紹介してもらったので新宿へ!」

このところ水餃子にはまりまくっているここっとさんからそんな連絡をいただいていたのに、なかなかいいタイミングがなくて、今日になってやっと実現。新宿駅南口からもほど近いビルの3階に目指す「老辺餃子館」はありました。

入口の自動ドアが開くと、金曜午後7時の店内はものすごい熱気。お客さんでびっしりです。私のすぐ前に入ったふたり連れは「ごめんなさい。満席です」と断られている。赤いたすきをした店のおねえさんに「連れが先に来てると思うんですけど」と話すと、左手奥にずらりとテーブル席が並んだ空間に案内されます。

すでに何度かこの店に来ているここっとさんは、ここがすぐに満席になることを知っていて、先にやってきて席を確保しておいてくれていたのでした。

あいさつもそこそこに、まずはビール(サッポロラガー中瓶、560円)を1杯ついでもらって乾杯。いやいや。今週の仕事も終了しましたねぇ。ググゥーッと喉を通るビールのうまいこと!

「ふたりで10個の水餃子が食べられるなら水餃子(1,850円)が絶対おすすめ! そんなに食べられないようなら、蒸し餃子(各420円)だとセイロで2個ずつ出てくるので、それを何種類か食べるのがいいかも」

「なるほど。せっかくの機会だから、一押しの品がいいですよね。10個入りの水餃子にしましょう!」

すぐに銅のコンロと、それと一体になるようにデザインされた銅鍋が出され「5分ほどたったらお召し上がりください」と赤いたすきのおねえさん。この店の店員さんは男性も女性もみんな赤いたすき(「熱烈歓迎」みたいな文字が書いてある)に民族衣装です。

クツクツと5分たつのを待ちながらテーブル上に置かれたパンフレットを手に取ります。それによると「老辺餃子」は、今から180年ほど前(1829年)に、河北省出身の辺福という老人が作り出した餃子なのだそうです。その製法は秘伝にして門外不出。日本ではこの店だけでしか食べられないのだそうです。

さぁ、そろそろ5分かな。餃子が浮き上がってくればできあがりのようです。鍋の中の餃子は干し貝柱、白身魚、セロリ、海老、白菜の5種類がそれぞれ2個ずつ。先ほどのパンフレットによると種類によって餃子の形が違っているのだそうです。

まず1個、小皿に取った餃子を、パンフレットに描かれた餃子の形と照合します。うーん。これは半月の形かな。干し貝柱の餃子のようです。えーと。これはタレとかつけないの? あ、そう。このまま食べるのか。どーれどれ。げっ。うまーいっ。しっかりと味がついてますねぇ。

スープに味がついてるのかと思ってレンゲをもらってひと口飲んでみると、これがまったく普通のお湯。餃子の皮そのものも、普通の水餃子の皮(焼餃子のそれよりはちょっと厚っぽくてもっちりとした皮)です。具の味付けが秘伝なんですね。まるでスープ餃子をいただいているような味わいです。

2個目。明らかに形が違うのがあるのでこれにしましょう。ひとつだけ三角形をした、パンフレットには人手(ひとで)の形と書かれているのがセロリの餃子。熱々をハフハフと口に含むと、これまたしっかりとした味付けでおいしい。同じような味付けながら具材が違うと味わいが異なるのがおもしろいですねぇ。

帽子のように見える3個目は、あわびの形って呼ぶんだ。これは海老の餃子だそうです。プリッとした食感がいいですね。

え。飲み物のおかわり? ビールのままでいいですよ。ここっとさんはこのあと職場の飲み会があるのだそうで、飲み物はちょっと抑え気味。私もきっとこのあとたっぷりとビール以外のお酒をいただくと思うので、この店ではここっとさんの抑え気味に付き合うことにします。そもそも餃子を熱々のうちに食べるのに忙しくて、あまり飲めない状況だしね。

さぁ、ここまでは割りと選びやすかったけど、ここからが難しいぞ。まだ食べてない2種類はどれだろう。ここっとさんはゆっくりと食べているので、鍋の中にはまだ5個くらい餃子が残っているのです。

「間違えて同じものを食べちゃっても、怒んないですよ。どんどん食べてください」と、ここっとさんは言ってくれるものの、形が違うのを見つけるのもまたおもしろいのです。

「よしっ。これは違う形だ」

鍋から取り出した餃子は合わせ目のところがヒダヒダと折り込まれているタイプ。どれだ、これは?

「あ!」

合わせ目のところがヒダヒダとした絵が書かれているのは麦穂の形と鶏のトサカの形という2種類の餃子。このふたつがまさに最後に残っていた2種類です。しかも絵で見るとあまり区別がつかない。これは困ったなぁ。

「そうだ。もうひとつの違うタイプを見つけ出して、本物を並べてみればいいんだ!」

鍋の中をさがして、最後に残っていたもう1種類を見つけました。両方を小皿に並べてみると。……。なーるほど。麦穂の形は合わせ目のところがクルクルとひねったような合わせ方になってるんですね。最後に取ったのがこの麦穂の形、白身魚の餃子。そして先に取ってたほうが鶏とトサカの形で、白菜の餃子だったんですね。よーし。5種類すべて制覇! いやいや、これは楽しいし、なによりおいしかったなぁ。

「もうちょっと時間があるから、もう1品何か食べませんか?」とここっとさん。

それじゃ、とメニューを見てみると、これがまたけっこういろんなものがあるんですねぇ。店名からして餃子ばかりの店かと思っていたのに各種の揚州(やんしゅう)料理や、刀削麺をはじめとする麺類などもずらりと並んでいます。そんな中に発見したのは“咸菜毛豆”の文字。これはもしや、と思って日本語の説明を見ると「枝豆と高菜」と書かれています。やっぱり。これは先日渋谷の「麗郷」でここっとさんに「おいしいよ!」と教えてもらったのと同じ料理のようです。しかも「麗郷」があったかい咸菜毛豆に対して、こちら「老辺餃子館」は冷製。ぜひこれにしてみましょうよ。

出てきた咸菜毛豆(シェンツァイマウトウ、650円)は枝豆の淡い緑も美しく、高菜の歯応えもしっかりしている。ほぉ。「麗郷」のとろみがついたあったかいのもいいですが、こちらもまたシンプルでいいですねぇ。

“ゴォーーン”というドラの音があたりに響いて、何人かの店員さんを従えてとなりのテーブルに出てきたのは「皇帝鍋」という鍋料理なんだそうです。餃子や海の幸・山の幸が入ったこの鍋もおいしいのだそうですが、こちらは1人前1,250円で2人前以上での注文とのこと。もうちょっと人数が多いときじゃないと食べられないですねぇ。

約1時間の滞在はふたりでビール(中瓶560円)を4本いただいて4,740円(ひとりあたり2,370円)でした。いただいた2品がともに美味しかったので、他の料理にも期待が持てますね。どうもごちそうさま。

070119a 070119b 070119c
水餃子 / 5分ほどでできあがり / 枝豆と高菜(冷製)

店情報 (同じときの「帰り道は、匍匐ぜんしん!」)

《平成19(2007)年1月19日(金)の記録》

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コメント

浜田様、、初めまして創設の頃から愛読させていただいております。一昨日、松山に出張し貴HPの「おでん いこい」新店を訪問しようと近所の酒屋で確認しましたが、「今日はやっているかな?近日中に閉店するそうですよ」との事でした。創業者が入れ替わると酒場激戦区の松山では難しいようです。バー露口も木曜ですが店は休業でした。3軒ほどとなりのラーメン屋(といいながら呑み助中心の店)が、良い雰囲気出していました。ホテルで紹介されたおでんアルファを訪問し地元の方々と大いに盛り上がりました。取り留めなく失礼します。時節がらご自愛の程を、、、

投稿: どんすか | 2007.03.17 20:09

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