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伝説のもつ煮込み … もつ焼き「石松(いしまつ)」(中野)

北国」を出て午後10時。金曜日なので、席がまったく空いてない可能性は高いけど、ひとまず「石松」をのぞいてみてから次のお店を決めることにしましょう。「北国」から「石松」までは歩いて5分ほど。どうかな? 「ひとり? 入れるよ」と店主(マスター)。ラッキーッ!

カウンターのまん中あたりにポツンとひとつ空いていた席に座り、キープしている焼酎(キンミヤ)を出してもらって生茶割りで飲み始めると、今日のお通しは豚耳です。

さっそく「何にする?」と聞いてくれる店主。「作ろうとしてるのがあったら乗りますよ」と答えると、「ううん。今はなにもない。なんでもいいよ」とのこと。これはまたすばらしいタイミングだったんですね!

「なんでもいいよ」と言われても1品目はついレバ刺し(380円)を注文してしまいます。ここのレバ刺しは、注文を受けてから大きなレバーから切り出してくれるのです。魚の刺身だとそれが当たり前なんだけど、モツでそれをやってくれる店は数が少ない。そういう1軒がここ「石松」なのです。生姜と刻みネギを乗せて醤油で1枚。次はおろしニンニクを乗せて1枚。そして塩をふってゴマ油で1枚と味を変えつついただくのもまた楽しい。なにしろ素材がいいのでどうやって食べてもおいしいのです。

そこへ他のお客さんからカシラとウズラ(玉子)の注文が入ったので、私もその両方に便乗。カシラは塩で、ウズラはタレで1本ずつお願いします。

店に入ってきたのは「キャスバル坊やをやっつけろ!」の作者・キャスバル坊やさんです。ちょうどとなりの人がお勘定をするところで、入れ代わってキャスバル坊やさんが着席。「こんばんは。お久しぶりです」「今年もよろしくお願いします」と乾杯して飲みはじめると、店主から「煮込みあるけど食べる?」と声がかかります。前身の「」時代から“幻の煮込み”を噂されていた「石松」の煮込み。これはいただかないわけにはいかないでしょう。「食べます食べます」とまさに二つ返事です。

すぐに出だれたもつ煮込みはシロを中心に、豆腐やコンニャクも入り、仕上げに刻みネギをのせたもの。見た目はごく普通のもつ煮込みなのに、適度な弾力感を保ったとろけるうまさです。こんなにおいしい煮込みなのにいつもあるとは限らない。いや、むしろないことのほうがはるかに多いのです。このあたりの事情が“幻の煮込み”と称されて伝説化されているゆえんなんですね。あぁ、今日はもうこれを食べられただけでも幸せ。

キャスバル坊やさんがよくブログに書かれている板橋方面は、私はほとんど行ったことがない場所。ブログに登場するあんな店、こんな店についていろいろと話を聞かせてもらいます。キャスバル坊やさんは実際に話をうかがっても、そのブログ同様、ストーリー展開の仕方が絶妙で、まわりの人たちもグイグイと引き込まれるおもしろさ。大笑いしているうちにもう日付けが変わってしまってました。

ちょうど注文が途切れたようなので私は最後にガツ醤油(100円)を注文。ここはもつ焼きも注文を受けてから下ごしらえして、串刺しし、そのまま焼き上げてくれるので、これまた鮮度抜群のものすごさ。もつ焼きにつきもののように思われている“臭み”なんてのも、この店ではまったく無縁な言葉です。(“香り”はあるんですよ! たとえばオッパイのうまそうな脂の香りとか、今焼いてもらったガツ醤油の芳ばしい香りとか。)

やぁ、堪能した。さぁ、そろそろ帰ろうかなぁ、と思っているところへキャスバル坊やさんからツクネ(150円)の注文が入ります。なんと。ツクネですかぁ。これは私もいただいておかないとなぁ。ツクネもまた注文を受けてからクルクルとまるめ、下ゆでして、焼きあげるという手間ひまかかる一品。なかなかタイミングが合わなかったりするんですよねぇ。タレで1本いただきます。

午前1時前まで2時間弱楽しんで、今日のお勘定は1,800円弱でした。そろそろ阿佐ヶ谷方面への終電が近いぞ。急げ急げ。

070119i 070119j 070119k
もつ煮込み / レバ刺し / カシラ塩

070119l 070119m 070119n
うずらタレ / ガツ醤油 / つくねタレ

・の店情報前回

《平成19(2007)年1月19日(金)の記録》

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コメント

アハハ
オイラのつくねコールで、チョット引き止めちまいましたかね。
っつーか、過分なるお言葉を頂戴し、恐悦至極に存じますです、ハイ。
σ(^◇^;)

しかし、この店の煮込みはウマイっすね~
アレでも「今日は味が薄い・・・」とかマスターが言ってましたけどねぇ。
定番メニューだったら、毎日通っちゃいそうでコワイっす。
まぁある意味、無い方が幸せという事で・・・
ヽ (´ー`)┌ フフフ

投稿: キャスバル坊や | 2007.02.19 14:29

このところ何度かお会いすることができてうれしい限りです。>キャスバル坊やさん
「石松」の煮込みはさすがにうまかったですよねぇ。
またいろいろと楽しいお話を聞かせてください!(^^)

投稿: 浜田信郎 | 2007.03.04 20:20

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金曜日です。横浜の職場を出るのが遅くなり、中野駅に到着したのは午後10時。いつもは2軒目、3軒目として行くことの多い「石松」ですが、今日はこの時間なので1軒目で「石松」にやって来ました。 予想どおり店内はびっしりと満席ながら、店主(マスター)が「中に入って飲む?」と言ってくれて、直線カウンターに並ぶお客さんたちの背後を「すみません、すみません」と店の奥へと進みます。この店の直線カウンターには7~8... [続きを読む]

受信: 2007.03.05 07:58

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