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お通しは五品盛り … 酒処「侘助(わびすけ)」(横浜・桜木町)

四季折々の料理をチマチマと何品か出してくれて、それを肴(さかな)にお酒をいただく。そんな飲み方も大好きです。神楽坂の「伊勢藤」や広島の「爐談亭」、そして年中変わらぬ料理ですが野毛の「武蔵屋」などがそういうお店ですが、その「武蔵屋」近くの小さい路地の中にもそんな店があると聞いてやってきました。

店の名は「侘助」。入口引き戸をガラリと空けて店内に入ると、裸電球だけの柔らかくて暗めの照明の店内には、目の前に小さい囲炉裏が切ってあって、そこから店の奥に向かって7~8人分くらいのカウンターが伸びています。火曜日、午後7時半の店内には先客はいません。

「いらっしゃいませ」と迎えてくれるのは和服姿の女性。なるほどこの方が女将さんなんですね。おひとりでこの店を切り盛りされているようです。「こんばんは」とあいさつしつつ、カウンターの一番奥のほうへと進みます。どう見ても囲炉裏まわりは常連さんの席っぽいですもんね。初回はそこからできるだけ離れた、目立たない場所にしてみましょう。

まずは瓶ビール(サッポロラガー中瓶700円)をもらうと、出されたグラスは陶器製。いい泡立ちですねぇ。

カウンターの中で女将さんが支度をしてくれて、大きさお皿の上に和風の布が置かれ、その上に小さい器が五つ並んだお通しが出てきました。見た目にも美しいし、おいしそうだなぁ。

まずはホタテわさからいってみますか。これは醤油か何かかけるのかな?
「薄く味付けしていますけど、足りないようでしたらお醤油をお使いください」と女将さん。ど~れどれ。うん! このままで十分いい味がついてますよー! ホタテの甘さがぐんと引き立ちます。

そのとなりはヤリイカ(輪切り)とモヤシを炒めたもの。反対側にはキャベツの小鉢もあるんだけど、単なる漬物ではない。なんだろうなぁ?
「キャベツをワインとオイスターソースで和えたんですよ」
へぇ。店内の雰囲気も器なんかもすべて和風なのに、ワインとオイスターソースとは驚いた。聞くとビックリだけど、味はまったく違和感がありません。いい肴です。

そしてこちらは鶏の黒酢煮。その奥の蓋付きの器は、開けてみると黒ゴマ塩のかかったごはんが入っている。ひと口食べてみると、これは普通のごはんじゃなくて、おこわ(もち米)なんですね!

こういうのをちょっとずつつまみながらいただくお酒がいいんですよねぇ。
「お酒を、燗でお願いします」と注文すると、目の前に、きれいな布でくるまれたお湯の入った器が出され、チロリで燗付けされたお酒が、チロリのままその中に入れられます。これはいいなぁ。ずっと冷めずにいただくことができるんですね。
「お酒のお風呂なんですよ」と女将さん。なるほど。それはいい表現ですね。

ちびちびとお酒をいただいていると、入口引き戸があいて入ってきたのは常連さんらしき男女ふたり連れ。カウンターの中央あたりに座ると、まずはビールを注文し、
「手が空いたら鳥ももと玉子焼きもお願いしますね」
と、お通し5点盛りの先の肴もあらかじめ注文しています。

カウンターの目の前、カウンターの上段と下段をつなぐ板のところにメニューが張り出されていて『〔炭焼〕とりもも600、いわし丸干500、はらす600、やわらかい当り目500、大きなさつま揚500。のげ焼(じゃがいも)700、いかのげ焼600、バラのげ焼600、ねぎのげ焼600。塩たまご焼500、みそおでん500、とうふ500、あとひき大根(漬物)500、おしんこ500、うなぎ白焼半身700。本日のおさしみあります』と書かれている。品数はそれほど多くないものの、飲むのにちょうどよさそうな品々が並んでますよね。

「のげ焼きって何なんですか?」
「じゃが芋をすりおろして焼いて、海苔を巻いていただくんものなんです」
うーむ。聞いてもよくわからないので、ひとまず注文してみましょう。

カウンターの中で、女将さんがシャクシャクとじゃが芋をすりおろして調理を始めます。作り置きではなくて、注文を受けてからこうやって1から作ってくれるんですね。しばらくするとまるで磯辺焼きのような感じののげ焼きが6個、お皿に盛られて出されます。

どれどれ。ありゃ。食感ももちもちとしていてお餅っぽい感じです。
「これ、本当にじゃが芋だけ?」
「そうですよ。つなぎもなにも使ってなくて、じゃが芋だけなんです。おもしろいでしょう」と微笑む女将さん。ほんとにおもしろい。しかもおいしい! 燗酒(500円)もおかわりです。

店内はいい意味で非常に古びていて、天井には梁(はり)があって、走る電線は白い碍子(がいし)でとめられている。なんだか懐かしい光景ですねぇ。やや暗めの照明がまたいい風情を感じさせます。これは落ち着くなぁ。

ゆっくりと1時間半の滞在は3,800円でした。どうもごちそうさま。

店を出て、今日の2軒目は「ホッピー仙人」。先日、ホッピービバレッジの社長が来店されたのだそうで、その話を仙人(=店主)から聞きながら生樽ホッピー(500円)をいただきます。今日の焼酎はキンミヤ。ひろたろうさん(常連の酒豪美女)のお土産だという醤油豆がおいしいこと。

このまま帰れば健康的(?)なのに、帰り道に桜木町駅のすぐ近くにある「一蘭」で、ついついラーメン(750円)を食べてしまいます。最初に博多の「一蘭」でラーメンを食べたのは、今から10年くらい前だったでしょうか。そのときは強烈においしいイメージがあったのですが、今食べてみると、なんだかインパクトがないなぁ。当時と比べて、とんこつラーメンを美味しくいただけるお店が増えてきたからでしょうか。

〔侘助〕
070306a 070306b 070306c
酒処「侘助」 / お通し五品盛り / ビールは陶器のグラスで

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お風呂に入った燗酒 / のげ焼き / 古風な店内の様子
・「侘助」の店情報

〔ホッピー仙人/一蘭〕
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生ホッピー / ひろたろうさんのお土産 / しょうゆ豆 / 「一蘭」のラーメン
・「ホッピー仙人」の店情報前回

《平成19(2007)年3月6日(火)の記録》

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コメント

今度博多に行かれた時は、鳳凛@三光橋交差点傍に行ってみてください。

「これが会員制だった頃の一蘭のラーメンかぁ」と感動しました。

投稿: G.A | 2007.04.03 03:38

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受信: 2007.06.24 09:51

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