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ぶらりと阿佐ヶ谷で休肝日 … とんかつ「鉄路(てつろ)」(阿佐ヶ谷)

大型連休二日目の昨日は、郊外に一戸建ての大きな家を建てた友人宅で、お祝いの宴会。新品の木の香りに包まれて、奥さまの手料理に舌鼓を打ちながら、日本酒を飲んだり、ワインを飲んだり、焼酎を飲んだりしているうちに、気がつくとすっかり酔っ払いのできあがりです。

そして連休三日目の今日は、「近くの名店を探る」という、この連休のテーマにそって、阿佐ヶ谷方面に出没です。

JR中央線・阿佐ヶ谷駅の北口を出ると、左手にドーンと広がるのがスターロード商店街(正式名称:阿佐谷北口駅前スターロード商店会)。阿佐ヶ谷駅周辺で、おそらく最も酒場密度の高い商店街です。すぐに線路沿いの、角に「コージーコーナー」がある通りに入ると、その先にあるのが小料理がおいしい「一休み」、さらにその先が年中無休の本格的バー(でも安価)「アルフォンソ」ですが、今日はその「コージーコーナー」の通りには入らずに、「松屋」の前を通りすぎて阿佐ヶ谷駅から見ると2本目。郵便局のある通りを荻窪方面に向かいます。その先の路地、右手にあるのが焼き鳥の「鳥久」。ここの鶏スープがおいしいんですよねぇ。

さらに荻窪方面に進み、右手のフィットネスクラブ、左手のもつ焼き「四文屋」を通りすぎると四つ角に出ます。この四つ角を右に行くと、おでんの「米久」や、レストラン「山猫軒」の入った不思議な建物・ラピュタなどがあります。

四つ角をまっすぐ進むと、「あるぽらん89」や、先日知ったばかりの、まだ新しい日本酒処「燗酒屋」、地酒と、それに合った珍味が豊富な「善知鳥」、焼酎の「かわ清」、そのとなりがチャーハンや中国茶が有名な台湾料理の「のっぺ」、さらに奥の隠れ家的地酒処「可わら」に至るという、阿佐ヶ谷の酒場ゾーンでも、もっとも濃い、酒場ファン垂涎のエリアに入ります。

今日は、その濃い方向へは進まずに、四つ角を左に曲がり、中央線のガードをくぐって駅の南側方面へと出ると、その先右手にあるのが、おでんの「花泉」、左手には高級焼き鳥の「バードランド阿佐ヶ谷店」です。その先を左に折れると、各テーブルにおでん鍋がセットされているという激安酒場「満塁ホームラン堂」の前を過ぎて、阿佐ヶ谷駅南口ロータリーへと出ます。

JR中央線と直角に交差する中杉通り(←中野区と杉並区を結んでいるので、この名称が付いたそうな)を渡ると、駅南側に長く続くアーケードの商店街が、仙台、平塚と並ぶ日本の三大七夕祭りのひとつ、「阿佐谷七夕まつり」が行われるパールセンター商店街(正式名称:阿佐谷商店街振興組合)です。七夕は有名なんだけど、酒場は少ない(私が知らないだけ?)商店街なので、ここはスルーして、マクドナルドの横の道を、中央線と並行して高円寺方面に入っていくと、小じゃれたバー「ミスティー・オーパース」や、古くから続く焼き鳥屋の「鳥正」「鳥平」。その先の四つ角をさらに進むと、なおとんさんの知り合いが開いたバー「なると」ですが、今日はこの四つ角を左へ折れて、中央線ガード下へ。

ここから阿佐ヶ谷駅にかけて、中央線のガード下に展開される2階建ての建物全体がゴールド街と呼ばれる商店街(正式名称:あさがやゴールド街商店会)です。ちなみに荻窪側のガード下商店街はダイヤ街です。先ほどのパールセンターと合わせて、真珠に金にダイヤ。なんともゴージャスなネーミングの商店街ですよねぇ(笑)

閑話休題。このゴールド街の建物の中は、阿佐ヶ谷駅近くの2階にある「TSUTAYA」以外は、まるで昭和時代から時計が止まったままじゃないかといった風情の店々が並んでいるのが、私にはうれしいところ。飲食店ではドイツパブ「G.G.C」や、天ぷらの「江戸竹」、うなぎ・とんかつの「和幸」、ふぐ割烹「福八」、あやしい居酒屋「葉山房」などなど。そして、忘れてはならないのが1階の阿佐ヶ谷駅から一番遠いところ(高円寺側)に、はす向かいにある「クロンボ」と「鉄路」の両食堂です。(「クロンボ」の真向かいが「和幸」で、そのとなりが「鉄路」という並びです。)

この2軒の特長は、値段が安くて、盛り(ボリューム)がすごいこと。昔はここの2階に「牛丼太郎」もあって、3軒で安さと量を競ってるような感じだったのですが、今は「クロンボ」「鉄路」の2軒のみが営業中です。

「クロンボ」は、たとえばハンバーグステーキ(ライス、みそ汁付き)が450円、ホークカツ(ライス、みそ汁付き)は500円、スパゲティー・ナポリタンなら420円。この他にハンバーグや目玉焼きなどなどを盛り合わせたA~Dまでのセットメニュー(500~650円)もあります。先日いただいたクロンボ定食(650円)はハンバーグ定食+スパゲティー・ナポリタンといった感じで、普通の人なら充分2食分といった量でした。

こうやってショーケースのメニューを眺めていると、ついついボリュームたっぷりの食事に引かれてしまいますねぇ。連休初日(土曜日)、二日目(日曜日)とたっぷりと飲んだし、月曜日の今日は休肝日にしますか!

「こんばんは」と入った月曜(だけど振替休日)午後7時半の「鉄路」は、先客はふたり。以前は、いつ入っても満席状態だったことを思うと、ちょっと寂しい状況です。「いらっしゃいませ。奥のテーブルにどうぞ」という、おかみさんの言葉に従って、テーブル席のひとつにゆっくりと腰をおろします。

この店によく来ていたときは、親父さんと、おかみさん、手伝いの女性と息子さんの4人で、カウンター10席ほど、テーブル(ぎゅっと詰めて)10席ほどの店内を切り盛りしていました。さっきも書いたとおり、営業時間中はいつ来ても、ほぼ満席状態で、それはそれは大にぎわいだったのです。

ところが4年ほど前から、しばらく営業を休んでいた。噂によると店主だった親父さんが病気で亡くなられたのだとか。その後、おかみさんと息子さんとで営業を再開したのですが、残念ながら親父さんのメニューをすべて再現させるにはいたらず、何品かのメニューを間引いた状態での営業となっているのでした。

私がこの店で一番好きだったのが「ポークソティライス」。大きな豚肉の塊から、厚さ3センチほどでスライスした肉を、ソテー専用のフライパンに入れて、蓋をしてじっくりと焼きあげったポークソティは、大きな金属皿からはみ出さんばかり。仕上げにかけられるバターとデミグラスソースとの相性もとてもよくて、ものすごいボリュームなのに、ついワシワシと完食してしまうという一品だったのです。残念ながら「ポークソティライス」は現在のメニューからは、はずされています。

ポークソティはないものの、“とんかつ「鉄路」”という店名だけあって、トンカツは現在のメニューでも、すべて健在。トンカツは昔から大、中、小と3種類あって、大カツ定食(大カツライス)は1,600円、中カツ定食(トンカツライス)は1,200円、そして小カツ定食(トンカツ定食)は900円です。

私も含めて、普通の胃袋の人は小カツ定食で充分というか、小カツ定食でも、ご飯がちょっと多すぎるくらいなので「小カツ定食をご飯少なめで」と注文するくらいが、ちょうどいいのではないかと思います。

最近はどうか知りませんが、親父さんがやってたころは、小カツ定食のトンカツは、すでに衣が付けられた状態で大型冷蔵庫の中にスタンバイされていて、注文を受けてから、それを揚げてくれてました。

これに対して、中カツ定食になると、先ほど説明したポークソティ同様に、大きな豚肉の塊から、厚さ3センチほどでスライスし、叩いてから衣をつけて揚げていきます。つまりポークソティと同じく、皿からはみ出さんばかりの肉がトンカツになるわけですね。そして、大カツ定食だと、この大きなトンカツが、なんと2枚になります! このあたりの構成は、今も同じなのでしょうか。もし同じであれば、おすすめは中カツ定食(トンカツライス)です。

しかし今日は、この店のもうひとつの名物である「ランチ」(750円)をいただくことにしました。

この「ランチ」。「ランチ」という名称ながら営業時間中はいつでも食べられるメニューで、昔から店内の何人かは必ず食べているほどの大人気メニューだったのです。千切りキャベツがたっぷりと敷かれたお皿に、エビフライ、イカフライ、煮込みハンバーグ、ゆで玉子、ハム、そして鳥唐揚げが3個、ところせましと乗せられています。そしてお皿に山盛りのライスと味噌汁、お新香が付いて一人前です。今日は、しばらくぶりに来たからか、小鉢の冷奴も付けてくれました。

以前は、親父さんとおかみさん、そして息子が、なにかと口喧嘩したりしながら、大忙しの店内をやりくりする様子もまたおもしろかったのですが、ふたりだと喧嘩にならないのか店内も静かです。

以前、好きだったメニューで、今はなくなっているものはポークソティのほかに、「スパゲティ」や「カツカレー」。

「スパゲティ」は、ハムや玉ネギなどと一緒に、ケチャップでチャチャッと仕上げる、いわゆるナポリタンで、食べても食べても量が減らなく見えるほど山盛りで出されるのでした。(最近、ネットを検索していて、懐かしい「鉄路」のスパゲティ画像を発見したのですが、その画像で見ると、あまり大量のスパゲティに見えないなぁ……。)

「カツカレー」のほうは、その前提となる「カレーライス」もメニューからなくなっています。ご飯たっぷり、ルーもたっぷりのカレーライスもさることながら、それにトンカツ定食(小カツ定食)のトンカツを乗せた「カツカレー」が、またおいしかったのです。なにしろトンカツ屋さんの揚げたてトンカツが乗りますからねぇ。

逆に、今もある好物メニューは「豚生が焼定食」(750円)に「ハヤシライス」(700円)、「鳥から揚定食」(950円)、そして「チキンソティ定食」(950円)です。

「豚生が焼定食」は、細かめにカットされた薄切りの豚肉がいいんですよねぇ。これが山盛りになってきますから、まさに「ワシワシ食べる」という表現がぴったりの、おかずになるのです。ご飯との相性も抜群です。

この「豚生が焼定食」と同じ豚肉を使いつつも、それを生姜醤油ベースの味つけではなくて、デミグラスソースで仕上げてご飯の上にかけたのが「ハヤシライス」です。これも豚肉を山のように食べることができる一品です。

「鳥から揚定食」は、今いただいている「ランチ」にも付いてる3個の鳥唐揚げが、8~10個くらい盛られた定食。1個1個が、こどもの握りこぶしほどの大きさですから、これまたボリュームたっぷりの人気の品です。

「チキンソティ定食」は、ポークソティと同様に、ほぼ半身に近いんじゃないかという大きさの鶏肉を、そのままじっくりとソテーしたもの。ポークソティが食べやすくスライスして出されるのに対して、チキンソティはカットしないまま出される代わりに、フォークとナイフが添えられます。あぁ。久しぶりに、この店のチキンソティも食べたいなぁ。

なにしろボリューム満点がこの店の売り。久しぶりなので完食できるかどうか、とても心配だったのですが、食べはじめるとまったく心配の必要もなく、ご飯もおかずも、きっちりと完食いたしました。どうもごちそうさま。

この店の唯一の欠点は、ここの定食を食べ続けると、確実に太ってしまうことです。あぁ、もう動きたくないほど満腹じゃぁーっ!!

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大根漬物と冷奴 / 名物・ランチ / ご飯にはゴマ塩を振って

店情報前回

《平成19(2007)年4月30日(月)の記録》

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