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自家製つけものも絶品 … うなぎ「川二郎(かわじろう)」(中野)

都内での仕事を終えて、中野に帰ってきたのは午後5時半過ぎ。うなぎの串焼きが食べたい気分で「川二郎」の前まで行ってみると、ちょうど店主がのれんを出しているところです。

「もう入っていいですか?」と店内へ。本日口開けの客になっちゃいました。

「川二郎」の店内は、手前側がL字型カウンター10席ほど、その奥にテーブル席が1卓あって6人ほど座れるようです。予約で使える2階席もあるそうですが、見たことはありません。店は店主夫婦と、その甥っ子の3人で切り盛り。

開店直後の店内は、まだ串打ちの下ごしらえなどの準備作業が続いている様子です。焼き物の準備が整うまでは、きも刺(650円)でもつまみながら待つとしますか。

「ビールと、きも刺しをお願いします」
「きも刺しは、ニンニク? ショウガ?」奥にいる、おかみさんから確認が入ります。
「ニンニクでお願いします」

まずはビール(キリンラガー大瓶、550円)と、お通しのキャベツ紫蘇和えが出され、追いかけるように、きも刺しと、小皿のニンニク醤油。ニンニク醤油には刻みネギも添えられています。

きも刺しは、うなぎの内臓一式を、さっと茹でて冷ましたもの。店主曰く「きも吸いの具になる部分ですよ」ということで、クリッと弾力のある胃や腸などの食感もいいですねぇ。

すぐにカップルが2組、男性ひとり客がひとり入ってきて、カウンターのまわりもにぎやかになってきました。炭火もスタンバイOKで、いよいよ焼きが始まります。

「ひと通りでいいですか?」と聞いてくれる店主に、
「えぇ。ひと通りと、えり焼きも1本お願いします」と返事。
「えり焼きは、タレ? 塩?」
「んーと……」とちょっと考えていると、
「塩がおすすめかな」と店主。
「じゃ、塩でお願いします」

ひと通りというのは基本的には、ひれ焼(150円)、串巻き(200円)、八幡巻(250円)、ばら焼(150円)、きも焼(200円)、れば焼(170円)という6本組みで1,120円。うなぎ串焼きの中で、このひと通りに入っていないのが、えり焼(150円)と短冊(250円)の2種類なのです。

もっとも、遅い時間に行ったりすると、売り切れも出てきて、そのときにできる何本かで、ひと通りにしてくれます。値段も、その時の組み合わせ次第となります。

中でも好物は、ひれ焼と、ばら焼の2種類。

ひれ焼は、うなぎの背ビレや腹ビレなどのヒレを、ニラと一緒に串に巻きつけて焼いたもの。ヒレという語感から、骨っぽいイメージを持つ人もいるかもしれませんが、けっしてそんなことはありません。

ばら焼は、うなぎの腹のまわりの骨(肋骨部分)を、そのまわりの肉とともにそぎ落として、集めて焼いたもの。これまた骨っぽいことはなくて、アバラ周りのうまみがギュッと凝縮された串焼きなのです。

追加した、えり焼は、うなぎの頭の部分。ただし、一番硬い先っぽの部分は落として、中の骨なども上手に処理しているため、これまたあまり骨っぽくありません。

ビールを飲み終えた後は、燗酒(新政、270円)に移行します。ここの燗酒は、あらかじめ燗付けした酒をポットに入れておいて、そのポットから注いでくれます。

このころには、カウンターはもう満席。奥のテーブルにも予約が入っていて、店にやってきたものの「ごめんなさい。満席です」と断られるお客さんも出始めました。

焼き台の上では、今来ているお客さんに出す焼き物のほか、このあと続々とやって来るであろうお客さんたちの分の下焼きもされていて、焼き台はずっといっぱいの状態。こうやって仕上げ直前まで焼いた状態でスタンバイしておくんですね。

今日は野菜焼きも食べてみるかな。ここの野菜焼きは、ぎんなん(180円)、しいたけ(180円)、しいたけくき(80円)、ししとう(100円)、ねぎ(100円)の5種類。この中から、しいたけと、しいたけくきを注文します。
「しいたけは、ちょっと時間がかかるからね」と店主。そうでした、そうでした。しいたけや、しいたけくきは、焼き台の横に置かれたボールの水に、しばらく浸けてから焼くので、焼きあがるまでにちょっと時間がかかるんです。

「じゃあ、おつけもの(300円)もください」

これまたこの店の自慢の一品である、自家製つけものをつつきながら、しいたけの焼き上がりを待とうという考えです。

すぐに出された、つけものは、キュウリとカブのぬか漬け。店が休みのときに、外で飲んでいても「漬物の世話をしに帰らないといけないから」と店主が帰ってしまうというくらい大事にされている、この店のつけもの。これは本当にうまいですねぇ。燗酒(270円)も、おかわりをもらいましょう。

ふっくらと焼きあがった、しいたけもさることながら、しいたけのくきが、これまたいいつまみになるんですよねぇ。

やぁ、おいしかった。午後7時過ぎまでの1時間半。きも刺しに、うなぎ串焼き7本、野菜焼き2本、つけものを肴に、ビール1本、燗酒2杯で、今日のお勘定は3,590円でした。どうもごちそうさま。

070525a 070525b 070525c
ビールとお通し / きも刺。ニンニク醤油で / ひれ焼、串巻き、八幡巻、ばら焼

070525d 070525e 070525f
きも焼 / れば焼 / えり焼(表側)

070525g 070525h 070525i
えり焼(裏側) / 燗酒(新政) / しいたけ

070525j 070525k 070316a
しいたけのくき / 自家製つけもの / 「川二郎」外観

店情報前回

《平成19(2007)年5月25日(金)の記録》

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受信: 2008.09.07 07:58

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