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ホッピーに合う煮込み … 居酒屋「河本(かわもと)」(木場)

東京でホッピーにもっとも合う煮込み。それが「河本」の煮込みではないかと、このところ私は思っています。ホッピーを飲むほどに煮込みが食べたくなり、煮込みを食べるほどにホッピーが進んでしまう。両者がとても高いレベルで相乗効果を発揮してくれるのです。

そんな「河本」に、今日はグルメ系ブロガーのみなさんとやってきました。声をかけてくれたのは、以前からときどき御一緒させていただいている、「「あ゜」猫の毛も刈りたい」のももパパさん。参加されたのは「春は築地で朝ごはん」のつきじろうさんと、「くにろく 東京食べある記」のくにさん。私以外の3人は、みなさん初めての「河本」です。

「開店と同時に入らないと、すぐに満席になりますから」ということで、午後3時50分に地下鉄東西線・木場(きば)駅の4a出口で待ち合わせて、「河本」へと向かいます。

我われのすぐ前を歩いているのは、いつも「河本」の店内でお見かけする大常連さん。「河本」に到着したのは、開店時刻の3分くらい前だけど、その大常連さんが横の入口引き戸をガタピシと開けて店内に入ったのを見て、安心して我われも正面入口に向かいます。

「横の入口」「正面入口」と、ご大層に書いていますが、両者の距離は数メートルあるかどうか。小さな道路同士の信号交差点の角に建っている「河本」の、角をはさんで、あっちと、こっちの入口なのです。「正面入口」のほうがちょっと大きくて、のれんがあります。

我われが到着したときは、ちょうど真寿美さん(=女将)が、のれんを出しにきたところ。「こんにちは」とあいさつし、のれんを出すのをちょっとお手伝いして店内へと入ります。

店内は、正面の入り口側から見ると、ちょうどカタカナの「コ」の字のような形にカウンターがあります。「コ」の上の棒の部分がちょっと離れていて、カウンターの中へ出入りするための通路になっているのが特徴的。こうやって分離された上の棒のところが、常連さんたちの指定席になっているのでした。

我われ4人は、その常連さんたちの指定席の逆サイド、「コ」の下の辺の左端に、ずらりと並んで座ります。

我われだってフライング気味に入ったのに、店内にはすでに先客が4人ほど。15人も入れば満席の店内なので、開店寸前に、すでに半分くらい埋まった状態です。

まずはみんなでホッピー(300円)をもらって乾杯。

ここのホッピーは、焼酎(ナカ)冷、ホッピー(ソト)冷の2冷式。ジョッキは室温です。焼酎は金宮の25度のものを、計量用のグラスで入れてくれるのですが、その量は、ホッピージョッキの上の星のあたり。けっこう濃いめのホッピーなのです。

しかし、濃いめのはずのそのホッピーが、なぜか飲みやすいというのが「河本」の大きな特徴。しかも量的な制限はないので、5杯、6杯と飲みすすんで、椅子からころげおちたり、帰り道にすぐ近くの橋の欄干にぶら下がっていたりする人もいるのです。個人的には2杯くらいがちょうどいいかな。3杯もいただくと、今日はここで飲み終わりという酔い加減になってしまいます。

我われとほぼ一緒に入ったおじさんが煮込みを注文すると、「今、火を入れはじめたところだから、ちょっと待ってね」と真寿美さん。そうかぁ。じゃ、煮込みの温め待ちの間に、ほかのおすすめ品をいただきましょう。

「かけじょうゆ(400円)と、やっこさんの小(100円)を、ふたつずつお願いします」

“かけじょうゆ”というのは、マグロのぶつ切りのことのようです。この店以外では、月島の「岸田屋」にも、かつて“まぐろかけじょうゆ”というメニューがあったのですが、数年前に店主が亡くなったときに、そのメニューもなくなったのでした。そんなわけで、今じゃ、“かけじょうゆ”というメニューも、私の知る限り、ここ「河本」だけです。

我われの分の“かけじょうゆ”を出してくれた真寿美さんは「土曜日だから、なま物はメニューははずしておかなきゃ」と、かけじょうゆや、アジス(400円)などの魚メニューの短冊(たんざく)をはずします。
「え? 土曜日は、なま物はないの?」
「あるんだけど、ちょっとしかないから、メニューは出さないのよ」
なるほどなぁ。それは知りませんでした。

この店にも、これまでに何度も足を運んでいるのですが、まだまだ知らないことだらけ。なにしろ、「おでんの季節には、かけじょうゆはなくて、おでんが終わると、かけじょうゆが出るようになる」というのも、つい先日知ったばかりですもんねぇ。

“やっこさん(小)”は、冷奴の小さいサイズということ。ちなみに“やっこさん(大)”(200円)が豆腐1丁分で、“やっこさん(小)”は、その半分のサイズ。“やっこさん”も、この店にやってくるお客さんのほとんどが注文するほどの人気メニューのひとつなのです。(冬場は同じ大きさ、同じ値段で湯豆腐になります!)

さぁ、そろそろ煮込みも温まってきたようです。「玉子入りもできますか?」と、念のため真寿美さんに確認すると「はいはい。できますよ」とのこと。「どっちにする?」と、みんなに希望を聞いて、つきじろうさんは普通の煮込みを、他の3人は玉子入りをもらうことにしました。

普通の煮込みも、玉子入りも、ともに200円。玉子入りは、もつの量が減るかわりに、玉子が1個入るのでした。

さぁ、どうよ、みんな。これがおすすめの「河本」の煮込みですよー! 

シロ(腸)が主体の「河本」の煮込みは、煮込み具合が絶妙。ふんわりとやわらかいんだけど、シロの弾力感はちゃんと残っています。そして、シロの裏側には、プルプル脂肪分が、たぁーっぷり! プリプリ、クニュクニュと口の中が脂っぽくなったところで、ググゥ~ッとホッピー。ッカァ~~ッ。やっぱりベストマッチじゃのぉ。

煮込みの登場で、ホッピーもぐいぐいと進み、2杯目は黒ホッピー(300円)をいただきます。

みんなも、ここの煮込みを気に入ってくれたようで、「これは、ぜひおかわりをもらいましょう」と、4人全員で、今度は普通の煮込み(200円)をもらいます。この店では煮込みをおかわりする人は多いので、おかわりはちっとも恥ずかしいことではありません。

煮込み鍋は、あまり大きくないのですが、中身が少なくなってくると奥の冷蔵庫からプラスチック容器(タッパーウェア)に入った煮込みが出てきて追加されていくのです。私が来ているときに、煮込みが売り切れたというのは見たことがないなぁ。

ホッピーにもっとも合う煮込みを堪能した2時間弱。4人で9杯のホッピーをいただいて、お勘定は5,100円(ひとりあたり1,275円)でした。うー、大満足。

夏が近づいてきて、数品しかない「河本」のメニューにも、ところ天や、とまと、もろきゅう(いずれも300円)といった夏らしい品々が出てきました。また近いうちにやって来なきゃね。どうもごちそうさま!

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入口ののれん / ホッピーは上の星まで焼酎 / ホッピーで乾杯!

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やっこさん(小) / かけじょうゆ / 煮込み玉子入り(ニコタマ)

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2杯目は黒ホッピー / 煮込みをおかわり / ホッピーの空瓶ずらり

店情報前回、同じときの「「あ゜」猫の毛も刈りたい」「春は築地で朝ごはん」「くにろく 東京食べある記」)

《平成19(2007)年5月19日(土)の記録》

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コメント

当日はご一緒させていただき、ありがとうございます。
お店のたたずまい、なごやかな常連さんたちの雰囲気、
驚くほどプルプルの煮込みの脂肪の美味しさ、どれも
素晴らしかったです。
それにしても酔っぱらって「橋の欄干に」って・・・
面白すぎます!!

投稿: つきじろう | 2007.06.14 07:30

先日はありがとうございました。ずっと宿題店だった河本に連れていって頂けて感謝してます。いろいろ教えてくださってありがとうございます。勉強になりました。
僕も河本に通いたいくらい好きになりましたよ。あの煮込みとホッピーがいいですね。今度は新たなメニューを食べに行きたいです。また何かでご一緒させてください☆

投稿: くに | 2007.06.18 18:39

先日はありがとうございました。
後半だいぶ酔っ払っていたようで、記憶が飛んでいます。
実は昨日も河本へ行ってきました。
恵み屋のマスターと一緒です。
飲み屋のマスターと、よそのお店で飲む・・というのもナンカ変ですね。

投稿: ももパパ | 2007.06.24 16:55

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 夏休みの間に、ふだん行くのが難しい店々を回ってみようという試み。初日の今日は「仕事が終わってから出かけると、いつも満席で入れない」という2軒。大門(だいもん)の「秋田屋」、月島の「岸田屋」と、予定の2軒を無事に回ることができて、ひと安心。あとは、のーんびりと飲んで帰りましょう。  せっかく月島まで出てきてますから、酔い覚ましも兼ねて、門前仲町(もんぜんなかちょう)~木場(きば)方面まで散歩して、... [続きを読む]

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