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2007年7月

大都会にもオヤジ酒場 … 大衆立呑酒場「富士屋本店(ふじやほんてん)」(渋谷)

 JR渋谷駅西口を出て、国道246号線をまたぐ歩道橋を渡った先のビルの地下にあるのが、立ち飲みの「富士屋本店」。若者の町、渋谷にありながら、地下の店内に入ると、そこはすっかりオヤジ酒場の世界です。

「おひとり? こちらにどうぞ」

 店のおにいさんが立ち飲みカウンターの一角を指し示してくれます。四角い店は、真ん中が厨房になっていて、それを取り囲むように立ち飲みカウンターが設置されています。さらに各壁際にも立ち飲みカウンターがあり、全体で60人ほど収容可能。金曜日、午後7時半の店内は、すでにゆるやかに満席状態ながら、そこは立ち飲みのいいところ。キュッキュッと詰め合わせれば、ひとり、ふたりはすぐに入れるのでした。

 まずはビール(サッポロ黒ラベル大瓶、450円)とハムキャベツ(300円)を注文し、カウンターの上には千円札を2枚出します。この店は商品と引き換えにお金を払う、キャッシュ・オン・デリバリー。こうやってお金を出しておくと、

「ビールとハムキャベツで750円いただきます。それじゃ、この千円をもらって、250円お釣りね」

 と、そこから取っていってくれるのです。

 ハムキャベツは、楕円形の大きなお皿に千切りのキャベツを山盛りに盛って、その上にマヨネーズをかけ、びっしりとすき間がないほどハムを並べたもの。とにかくボリュームたっぷりの一品なのです。このハムを、はがすように1枚とっては、キャベツをたっぷりと巻き込んで、大きな口をあけてザクザクといただく。このひと皿で、空腹もすっかり満たされるのです。

 ビールで喉を潤して、ハムキャベツでお腹を満たしたあとは、燗酒(寒梅、280円)をもらって、マグロ中落ち(350円)です。このマグロ中落ちが、これまた「富士屋本店」の名物メニューのひとつ。何といっても、マグロは東京の居酒屋の華ですからねぇ。ガラス製1合瓶で出された燗酒を、猪口(ちょこ)でチビチビとやりながら、マグロの中落ちをつまみます。

 1時間ほどの立ち飲みタイム。目の前に残ったお釣りは620円。今日の支払い総額は1,380円でした。どうもごちそうさま!

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「富士屋本店」 / ビール(サッポロ黒ラベル大瓶) / ハムキャベツ

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燗酒(寒梅) / マグロ中落ち / 店内の様子

店情報前回

《平成19(2007)年7月6日(金)の記録》

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最後はシングルモルト … バー「ダフタウン(The Dufftown)」(横浜・石川町)

 「元町愛知屋」を出て、JR石川町駅に向かいながら「最後にもう1杯」と入ったのは、石川町駅元町口からすぐの川沿い2階にあるバー「ダフタウン」です。

 薄暗いカウンターの一角に座り、私は「アードベッグ(Ardbeg)10年」を、K口さんは「タリスカー(Talisker)10年」を、それぞれストレートでいただきます。

 アードベッグは、スコットランドの西側にあるアイラ(Islay)島で造られたシングルモルトウイスキーです。この島で造られるウイスキーは、磯っぽい香りというか、ヨードチンキの香りというか、一種独特の香りが大きな特徴。どんなブレンデッドウイスキーにも、必ず使われているといっていいアイラ島のモルトですが、それだけを飲むと、こんなにも強烈なんだなぁ、と思わせられるウイスキーなのです。

 タリスカーは、そのアイラ島の北方にあるスカイ島(Isle of Skye)という火山島で造られたシングルモルトウイスキー。「スカイ島の火山の力を借りて、液体になった雷(かみなり)」とも言われるタリスカーは、そのスパイシーな味わいが特徴的。アイラモルトほど強烈ではないものの、海の香りを感じるのは島で造られたウイスキーならではでしょうか。

 アードベッグもタリスカーも、個人的に大好きなウイスキー。音楽に例えるとシングルモルトはソロ、ブレンデッドウイスキーはオーケストラと言われますが、アードベッグやタリスカーは、とっても個性的なソロ・プレイヤー。最後の1杯として飲むのに最適なお酒だと思います。

 午後11時過ぎまで1時間弱で、お勘定は2,100円(ひとりあたり1,050円)でした。どうもごちそうさま。

 歩く酒場データベース・K口さんと「車橋もつ肉店」でばったりとお会いし、そこから「石川屋」→「元町愛知屋」→「ダフタウン」と、石川町駅界隈の酒場巡りを楽しんだ夜でした。

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「ダフタウン」 / アードベッグ10年 / タリスカー10年

店情報前回

《平成19(2007)年7月5日(木)の記録》

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飲食すべて500円! … 立ち飲み「元町愛知屋(もとまちあいちや)」(横浜・石川町)

「濱の酒場通・iiさんに紹介してもらった、お洒落な立ち飲み屋さんがあるんですけど、のぞいてみますか」

 と、歩く酒場データベース・K口さんと一緒に入ったのは、(JR石川町駅から見て)元町商店街の入口右手にある酒屋「愛知屋」です。「愛知屋」は創業来120年を超える老舗の酒屋。その酒屋の片側に用意された立ち飲みカウンターで、夕方から立ち飲みをすることができるのです。

「こんばんは」と入った店内は、ちょうど先客二人が帰ろうとしているところ。

「もうすぐ閉まる時間なんです」と、カウンターの中のおねえさん。

「じゃ、ひとり1杯ずつ、いいですか」

「はい。いいですよ」

 ということで、ちょうど閉店時刻となる午後10時ながら、1杯ずつ飲ませてもらえることになりました。

 バックバーにずらりと並んでいるのは、日本酒、ワイン、焼酎、梅酒、ウイスキー、バーボンなどなど。どれを選んでも1杯500円なのです。

「うーん、迷うなぁ。じゃ、そこのボルドーのワインをお願いします」

「はい」と返事して、棚から取ってくれたワインは、新品。

「あ。この時間に新品は悪いから、その横の開いてるのでいいです」

「いいえ。かまいませんよ」

 ニッコリと笑いながら、新品のボトルの封を切ってくれる、おねえさん。いやぁ、申しわけありません。

 閉店時間なので注文はしませんでしたが、おつまみメニューもすべて500円で、ミックスナッツ、チーズ三種盛り合わせ、クリームチーズクラッカー添え、パルマ産生ハムとキウイ、ミラノ風ジェノベーゼピザ、エイヒレ、あぶりといぶり、ウニ大根、ちりめん焼おにぎり、豆腐の温やっこなど。

 さらに店の裏手では、居酒屋「久佑」(きゅうすけ)というのもやっているようですので、じっくりと座って飲みたいときには、こちらに流れるという方法もあるようです。

 いやいや。閉店時刻にやってきて、すみませんでした。どうもごちそうさま。お勘定はふたりで1,000円(ひとり500円)でした。

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「愛知屋」でワインを注文 / ワインとお通し / バックバー

店情報

《平成19(2007)年7月5日(木)の記録》

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店情報: 立ち飲み「元町愛知屋(もとまちあいちや)」(横浜・石川町)

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  • 店名: 「愛知屋坪崎商店」
  • 電話: 045-641-0957
  • 住所: 231-0861 神奈川県横浜市中区元町5-196
  • 営業: 17:30-22:00(酒屋は09:00-22:00)、日祝
  • 場所: JR石川町駅元町口徒歩2分。元町商店街入口に向かって右側。(みなとみらい線元町中華街駅元町口からは徒歩5分ほど)
  • メモ: 酒屋に併設された立ち飲みコーナーで日本酒、ワイン、焼酎、梅酒、ウイスキー、バーボンなどが、どれも1杯500円で飲める。つまみもすべて1品500円で、ミックスナッツ、チーズ三種盛り合わせ、クリームチーズクラッカー添え、パルマ産生ハムとキウイ、ミラノ風ジェノベーゼピザ、エイヒレ、あぶりといぶり、ウニ大根、ちりめん焼おにぎり、豆腐の温やっこ。公式サイトあり。裏手に居酒屋「久佑(きゅうすけ)」も併設。店の案内は横濱まちづくり倶楽部にも。(2007年7月調べ)

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明治6年創業の超老舗 … おでん「石川屋(いしかわや)」(横浜・石川町)

 せっかくの石川町なので、もう1軒。とやってきたのは、石川町駅から元町側に入ってすぐのところにある、おでん屋、「石川屋」です。

 店内は、やわらかく「く」の字に曲がったカウンター6席ほどと、右手の壁に沿うように4人掛けのテーブル席が2つ。入口左側の階段から2階(座敷20席)にも上がれるようです。

「いらっしゃいませ。カウンターでも、テーブルでも、お好きなところへどうぞ」

 と迎えられて、歩く酒場データベース・K口さんとふたり、奥側のテーブル席に座ることにします。1軒目の「車橋もつ肉店」で、よく冷えたホッピーを続けてきたので、ここはひとつ燗酒をいただきましょう。すぐに出されたお通しは、小皿に軽く盛られたイリコ(カタクチイワシの煮干し)です。

 店は女酒場(女性だけで切り盛りしている酒場)らしく、カウンターに座って入口側に置かれたテレビを見ているのが、おそらく大女将さん。そしてカウンターの中と厨房に、それぞれ女性がひとりずつ、合計3人の女性で切り盛りしているようです。

 燗酒を注文してから気がついたのですが、この店は飲み物類が、ちと高いようです。目の前に出された普通の徳利(7~8勺ほど?)で780円。中身が純米吟醸(銘柄不明)らしいのですが、それにしても高めですよねぇ。ちなみにビール大瓶が730円、酎ハイは“小づる”(乙類)で作ると630円、“ホワイトジャン”というので作ると420円。ホワイトジャンをボトルキープ(2,100円)して飲むというのが、もっともリーズナブルな方法かもしれません。

 ま、しかし、この店は、おでん屋と言いつつも、その実態は「超」が付くくらい老舗の小料理屋という感じですので、単純に大衆酒場的な料金体系と比較しても、あまり意味がないかもしれませんね。

 食べ物のメニューはと見ると、刺身類(800円より)や、焼き魚(700円)などのほか、ぬた各種(まぐろ・いか・ねぎ)(520円より)、小芋の煮付け(570円)、おしんこ(360円)といった、小料理類が並び、さらに、とろろご飯(840円)、白粥(三年漬梅干・おかか大根おろし付)(1,050円)、おじや鍋(1,150円)といった、ご飯ものもそろっているようです。看板メニューの、おでんは1個150円より。

 肉類をたくさん食べてきたあとなので、ここは軽く、うのはな(450円)のみを注文します。うのはなは、野菜たっぷりの、しっとり系。お酒が進みます。

 壁には「昭和初期の石川屋」という写真が飾られていて、なんとその頃から、この建物はビルなのです。「へぇーっ」と感心しながら見ていると、カウンターの大女将が、お店の経緯を説明してくれます。

 それによると、この店が酒屋として創業したのが明治6(1873)年のこと。この地の代官だった石川家に出入りしていたことから「石川屋」と名乗ることを許されたのだそうです。その後、昭和30(1955)年に現在の業態に変更し、以来現在に至る、ということで、実に創業来134年(小料理屋になってからでも52年)を誇る大老舗です。

「よく、石川町の駅近くにあるから「石川屋」なの、って聞かれるんだけど、そうじゃないのよ。駅の名前が石川町に決まったのは昭和39(1964)年だから、駅のほうが、ずっと後なの」

 と、穏やかに語ってくれる大女将さん。ここの大女将さんにしても、「武蔵屋」のおばちゃんたちにしても、前の「バラ荘」のママさんにしても、このあたりの女酒場の女性たちは、実に上品に、ゆったりと、お話をなさいますねぇ。みなさん、言葉づかいも丁寧(ていねい)です。

 そんな大女将さんの昔話を肴(さかな)にしながら、燗酒(780円)をもう1本いただいて、1時間弱。お勘定は、ふたりで2,100円(ひとりあたり1,050円)でした。どうもごちそうさま。

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お通しのイリコ / 燗酒 / うのはな

店情報

《平成19(2007)年7月5日(木)の記録》

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店情報: おでん「石川屋(いしかわや)」(横浜・石川町)

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  • 店名: おでんとお茶漬けの店「石川屋」
  • 電話: 045-641-0535
  • 住所: 231-0861 神奈川県横浜市中区元町5-190
  • 営業: 17:00-23:00、月休
  • 場所: JR京浜東北・根岸線/石川町駅元町口(南口)から、元町の商店街に入った次の角を左に折れたところ。駅から徒歩3分ほど。
  • メモ: 1階はカウンター6席とテーブル2卓8席。2階は座敷20席。さしみ各種(まぐろ・たこ・いか・あじ)800より、いかそうめん900、焼魚700、いかの照り焼850、ししゃも420、しめさば730、あたりめ520、うるめ丸干し370、塩辛370、たたみいわし450、子持昆布730、いくら780、たこぶつ900、たこ酢600、レバー塩焼630、もつ煮込み730、山かけ850、月見750、ぬた各種(まぐろ・いか・ねぎ)520より、もずく420、ピータン豆腐570、焼油揚げとおろし360、ぎんなんの塩煎り570、うのはな450、きんぴらごぼう570、小芋の煮付け570、グリーンアスパラ570、おろしあえ各種(いくら・なめこ・しらす)520より、もろきゅう360、冷やっこ360、生野菜630、きざみとろろ420、茶碗蒸し680、手羽先めんたい570、小松菜のナムル風360、蛸とキュウリのマリネ470、おひたし370、焼茄子520、おしんこ360、味噌汁各種(なめこ・豆腐・わかめ)250より、おでん各種150より、とろろご飯840、白粥(三年漬梅干・おかか大根おろし付)1,050、おじや鍋1,150、お茶漬け520より、おにぎり(鮭・たらこ・しらす・シソの実・おかか・梅干・昆布・葉唐辛子・いくら・まぐろ)210より、ご飯(大)310、ご飯(小)210、そうめん(小豆島特産)630。〔季節のもの〕蕗と竹の子の煮付730、そら豆470、枝豆470、かき酢520、なまこ520、らっきょう360。〔飲み物〕日本酒(純米吟醸)730、生酒(ボトル)1,260、ビール(大)730、ビール(小)420、チューハイ(小づる)630、チューハイ(ジャン)420、ウイスキー・スーパーニッカ520、サントリーオールド420、焼酎ボトル・メロウ小づる6,300、メロウミニボトル1,580、ホワイトジャン2,100、ウイスキーボトル・スーパーニッカ5,250、サントリーオールド4,200、果実のお酒各種(梅・あんず・桃)420、コカコーラ310、オレンジジュース310。(2007年7月調べ)

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肉の刺身がもの凄い! … 立ち飲み「車橋もつ肉店(くるまばしもつにくてん)」(横浜・石川町)

 最近、横浜の飲兵衛たちの間で、あいさつのように交わされているのが「車橋に行ったか?」という言葉。

 車橋(くるまばし)というのは、JR根岸線・石川町駅南口(元町側出口)から、西へ500mほど入ったあたりにある橋の名前で、橋の欄干の模様に車の形が使われていることから、こう呼ばれているのだそうです。

 この車橋の近くに、昨年末にオープンしたのが「車橋もつ肉店」。みんなから「車橋に行ったか?」と語られているのは、このお店のことなのです。

 横浜の地には、鶏肉を使った焼き鳥屋は多いのですが、いわゆる、もつ焼き屋、やきとん屋が、とっても少ないのです。これは、戦後の東京では、もつ類が肉の代用品として焼かれていたのに対して、横浜では中国をはじめとする外国の人が多くて、もつ類が昔からちゃんとした食材として扱われてきたからじゃないかと思っています。つまり、横浜では古来より、もつ類は「ホルモン=放るもん」じゃなく、中華料理などの正式食材だったから、もつ焼き文化が進展しなかったのじゃないかという仮説なんですが、真相のほどはどうなんでしょうね?

 前置きが長くなりましたが、「車橋もつ肉店」は、そんな横浜の地にできた、正統派もつ焼き屋さんらしいのです。だいぶ前から気になっていたのですが、この店は私が飲みに出やすい水曜日が定休日とあって、なかなか行けなかった。今日は、木曜日ながら、午後7時前に仕事を終えたので、満を持して車橋へとやってきたのでした。

 石川町駅から歩くこと10分ほど。「こんなところに店があるの?」と思う頃に、道路左側のビルの1階に、忽然と「車橋もつ肉店」が現れます。店に到着したのは午後7時半。店内には先客たちも大勢いて、にぎわっている模様です。

 開けっ放しの入口から店内へと進むと、目の前の立ち飲みデーブルで飲んでるのは、歩く酒場データベース・K口さんではありませんか!

「あれぇっ!? どうしたの?」

「今日はこっち方面に飲みに来たんで、「武蔵屋」の後に来てみたんですよ」

 とK口さん。なるほど。さすがに歩く酒場データベースと呼ばれているだけあって、研究に余念がないですねぇ。

 店内には立ち飲みテーブルが4卓ほどあるほか、まわりの壁にも作り付けの立ち飲みカウンターが付いていて、本気で入ればけっこうな人数が入れそうです。今は、ゆったりと全立ち飲みテーブルが埋まっていて、壁の立ち飲みカウンターにも何組かの酔客がいる状態です。

 客層はサラリーマンらしきグループ客と、この近くのおじさんたちといった感じでしょうか。女性は数名混ざっているだけですが、よく野毛界隈(主として「ホッピー仙人」)で、お見かけする方たちです。K口さんのいる立ち飲みテーブルには、ほかに男性ひとり客がいるだけで、比較的ゆったり目。私も、このテーブルで飲ませてもらうことにします。

「厨房側のカウンターの隅(すみ)、生ビールサーバーがあるところが注文場所になってるようです」

 とK口さんに教えてもらって、さっそくそのサーバーのところへと足を運びます。

「ホッピー(360円)と塩ユッケ(450円)をお願いします」

「はい。810円です」

 店は、ご夫婦らしき男女ふたりで切り盛りしており、注文を受けてくれました。奥さんがよく冷えたジョッキに、これまたよく冷えた焼酎を入れてくれて、それとは別に、またまたよく冷えた瓶入りホッピー(ソト)を出してくれます。

「塩ユッケは、後で持っていきますから」

 ということで、この時点で支払いを済ませます。注文時払い(COO:キャッシュ・オン・オーダー)と、品物交換払い(COD:キャッシュ・オン・デリバリー)の中間のような支払い方式なんですね。

 ホッピーを作ってK口さんと乾杯したところで、塩ユッケも到着です。なにしろ、この塩ユッケが、この店の名物らしく、誰に聞いても塩ユッケの話が出てくるほどの品。その塩ユッケ、黒いお皿に大葉が引かれ、その上に細く切られた肉がこんもりと盛られている。その真ん中にうずら卵の黄身がのり、白ゴマと刻みネギ。横には櫛切りのレモンが添えられています。皿の黒とのコントラストで、肉の赤さが映(は)えますねぇ!

 その美しさを、しばらく鑑賞した後でプツンと黄身をつぶして、グリグリとかき混ぜます。さぁ、うまいと評判の塩ユッケ。どうかなぁ。

 おぉーっ。なるほど、これはいいですねぇ。塩味もしっかりとしていて、いいつまみになります。

「塩ユッケ、噂どおり美味しいですよねぇ。私もさっきいただいたんですよ」とK口さん。

 続いては焼き物を選びます。串焼きは、かわ、とりねぎ、レバー、スナギモ、ハツ、シロ、テッポウ、ガツ、バラPマン、タン、カシラなどが1本100円。1本から注文できるようです。その他に、梅ササミ、牛ロースの2品が上串焼として1本150円で並んでいます。そんな中から、牛ロース(150円)、かわ塩(100円)、ガツ醤油(100円)の3本を注文します。

 K口さんは、ここで上・牛肉刺し(300円)を注文。すぐに出された牛肉刺しは、肉6切れに、おろしニンニク、おろし生姜に刻みネギが添えられたもの。これもまた黒い皿に盛られているので、紅白の霜降り肉が映えわたります。「よろしければどうぞ」と勧めてくれるK口さんの言葉に甘えて、ルイベ状に凍った肉を1枚はがして、ちらりと醤油をつけて口中へ。薄切りの肉は、口の中でフワァーッと融けるように広がっていきます。んーっ。これもすごいっ。しかも、これで300円というのが、うれしいではありませんか。箸が止まらず、ついつい半分くらい、いただいちゃいました。

 串焼きも、もちろん標準以上のレベルにいってると思うのですが、塩ユッケや牛肉刺しの際立ち方が、もの凄すぎて、串焼きがその影に霞んでしまいます。

 ちょうど近くに来たご主人に、

「どこか、もつ焼き屋さんで修業されたんですか?」

 と尋ねてみたところ、

「いえ、私は焼肉屋で働いてたんですよ」

 とのこと。なーるほど。この肉の刺身は、そこで身に付けたものなんですね。塩ユッケ、牛肉刺しの他に、短冊に「肉刺」と書かれたメニューは、コブクロ、センマイ、馬刺(霜降り)、レバー刺しの4品があって、それぞれ300円。これらもまた、楽しみな品々ですねぇ。

 そのお楽しみは次回以降に置いておいて、今日はモツ煮込み(300円)も食べてみたいのです。飲み物のおかわりは黒ホッピー(360円)といきましょう。

 モツ煮込みは、支払いカウンターの内側にドンと置かれた羽釜(はがま)で煮込まれていて、注文すると、それをたっぷりと小鉢についでくれます。内容はシロを中心に、ガツなど、様々なモツが入ったもの。野菜は大根のみ(トッピングの刻みネギは除く)です。

 1時間半ほど立ち飲んで、今日の支払い総額は1,820円でした。

 うーん。この店は、もつ焼きもさることながら、塩ユッケや牛肉刺しなどの、肉の刺身がものすごいっ! 今度は、残る4品の刺身も食べてみなきゃね!

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「車橋もつ肉店」 / ホッピーは三冷 / 塩ユッケ

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牛ロース、かわ塩 / ガツ醤油 / 上・牛肉刺し

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モツ煮込み / 黒ホッピー / 入口近くの立ち飲みテーブル

店情報

《平成19(2007)年7月5日(木)の記録》

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店情報: 立ち飲み「車橋もつ肉店(くるまばしもつにくてん)」(横浜・石川町)

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  • 店名: 立ち飲み「車橋もつ肉店」
  • 電話: (非公開らしい)
  • 住所: 231-0868 神奈川県横浜市中区石川町5-209
  • 営業: 16:00-24:00頃、水休
  • 場所: JR京浜東北・根岸線の石川町駅元町口(南口)を出て、西(元町・中華街とは逆方向)へ。そのまま道成り(中村川沿い)に10分(500m)ほど歩き、バス通り(車橋南・信号交差点)を渡って少し進んだ左手ビル1階。
  • メモ: 平成18(2006)年11月22日創業。基本的に立ち飲みだが、100円で椅子も借りられる(年長者、女性優先)。
    〔肉刺〕コブクロ300、上・牛肉刺し300、センマイ300、馬刺(霜降り)300、レバー刺し300、元祖・塩ユッケ450。
    〔上串焼〕梅ササミ150、牛ロース150。〔串焼〕かわ100、とりねぎ100、レバー100、スナギモ100、ハツ(心臓)100、シロ(小腸)100、テッポウ(直腸)100、ガツ(胃)(塩・醤油)100、バラPマン(三枚肉)(塩)100、タン(舌)100、カシラ(頬肉)100。(特筆なきは塩・タレあり)
    〔その他〕モツ煮込み300、ヂゴクドーフ300、ヤキオニギリ140、みそキュー(1本)140、ウメキュー(1本)140、上・豚足300、上・豚耳300、冷ヤッコ300、にんにく焼100、手羽先揚げ270、白菜・キュウリあさ漬300、炭火・厚アゲ焼300、炭火焼トリドン(みそ汁付き)550、モツ煮込みライス・丼450、磯辺もち100など。
    〔飲み物〕ビール大瓶450、ビール小瓶300、ガラナハイ360、ウーロンハイ360、チューハイ(ハイリキレモン)360、チューハイ大大(ジャンボハイリキ)1,000、ホッピー360、乙・黒ホッピー360、焼酎ボトル(金宮600ml)980、梅干3個180など。

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“おふじさん”の日に … 大衆酒場「斎藤酒場(さいとうさかば)」(十条)

 赤羽をあとに、埼京線で1駅。十条です。駅を降りてみると、そこらじゅう色とりどりの浴衣のおねえさんたちで、あふれ返るような状態です。なんだ、なんだ!?

 駅のポスターなどによると、今日は地元では「おふじさん」の名前で親しまれている「十条富士神社大祭」とのこと。江戸時代に、本物の富士山にのぼることはできない庶民たちが、日光御成道(岩槻街道)の脇に、富士の溶岩で「十条富士塚」という塚を築いて、毎年山開きの日に、この塚を富士山に見立てて参詣していたのがはじまりで、現在に続いているお祭りなのだそうです。

 ものすごい人波をかきわけるようにして、目指す「斎藤酒場」まで行ってみると、なんと店の前に行列ができているほどの繁盛(はんじょう)ぶり。いやいや、さすがにお祭りの日ですねぇ。界隈をひと回りして、出直してきますか。

 十条駅(埼京線)と東十条駅(京浜東北線)を結ぶ通りが十条中央商店街。この通りに大衆酒場「田や」や、讃岐うどんの「すみた」、大衆演芸場の「篠原演芸場」などがあって、ふらふらと眺めながら通るだけでも楽しいのです。

 商店街を抜けて、東十条駅の先にあるのが、もつ焼きの「埼玉屋」。午後6時過ぎのこの時間、すでに、のれんが店内に入ってますねぇ。「土曜日は開店前から大行列ができ、開店と同時に店内は満席になり、のれんが仕舞われる」という噂を聞いているのですが、噂は本当だったんですね。

 すぐ近くの「新潟屋」も、入口の内側に待ち行列ができています。普段から込むところへもってきて、今日はなにしろ「おふじさん」の人出ですから、いつにも増して人が多いようです。

 東十条駅の北側(赤羽側)に抜けて、階段沿いに飲み屋が立ち並んだ通りを抜けると、目の前がカラシ焼きと刺身2点盛りでおなじみの「みとめ」です。ここも長らく来てないですねぇ。

 このあたりは、町並み全体が昭和レトロ風。こういう町だからこそ、いい酒場も多いんでしょうね。再び十条駅近くに抜けて、ものすごい人の流れにもまれるように、露店の建ち並ぶ商店街を駅へと向かいます。

 再び「斎藤酒場」の前にやって来たのは、午後6時半。よし。今度は行列がないぞ!

 のれんをかき分けて、開けっ放しの入口から入ると、テーブル席だけの店内はほぼ満席模様。「いらっしゃいませ。おひとり?」と聞いてくれる店のおねえさんに、「ええ、そうです」とうなずき返すと、「じゃ、こちらにどうぞ」と、左手奥のテレビの横を指し示してくれます。なるほど、そこにポツンと一人分の空席があります。

 この店にの自然木でできた、いろんな形のテーブルが5~6卓あって、1卓に10人ほど座れます。お客は、これら各テーブルの空いているところに、入れ込み式に案内されていくのです。

 まずビール(サッポロ黒ラベル大瓶、470円)を注文すると、そのビールとともに、落花生3個が入った小皿が、お通しとして出されます。

 この店の名物は串かつ、カレーコロッケ、ポテトサラダの3品で、それぞれ200円。この値段ながら串かつは1皿2本、カレーコロッケも1皿2個出され、さらに「ミックスで」と注文すると、串かつ1本、カレーコロッケ1個を1皿に盛って200円で出してくれるそうなのです。今日は、ぜひそのミックスを食べてみようとやってきたのですが、店のおねえさんから、

「ごめんなさいね。コロッケとポテトサラダは売り切れました」

 と先手を打たれてしまいます。なんと、なんと。串かつは、まだあるとのことで、串かつ(200円)を注文します。目の前に座っているカップルのところには、ポテトサラダもカレーコロッケも出ているので、ちょっと前まではあったんですね。残念!

 店内は土曜日ということに合わせて、お祭りの日ということもあって、普段とかなり客層が違うようです。平日は、年配のひとり客や、サラリーマンの2~4人程度のグループ客が多いのですが、今日はカップルや家族連れ、若者のグループが多い。「キャーッ!」という、若い女性の嬌声(きょうせい)が響くというのも「斎藤酒場」では珍しいことですよねぇ。なんだか、違う酒場に来ているようだ。(苦笑)

 ビールもなくなったところで、ちょいと手を挙げて合図をすると「はぁーいっ」と、すぐに来てくれる店のおねえさん。いつも満席近い状態ながら、注文をするのにストレスを感じたことはありません。これが名店の証(あかし)なんですね。そのおねえさんに燗酒(清龍、160円)と月見芋(250円)を注文します。

 燗酒は、この値段(160円!)ながら、徳利(とくり)と猪口(ちょこ)で供されます。同じお酒を冷や酒(室温)や、冷酒(冷蔵)としていただくことも可能(同じ値段)です。

 月見芋(つきみいも)は、おろした山芋に生卵(全卵)をのせて、刻み海苔をちらし、わさびを添えたもの。サッと醤油を回しかけて、グリグリと箸でかきまぜると、ねっとりと粘り気のある、とろろのできあがりです。この器に唇をつけて、ゾゾゾッとすすり込んでは、燗酒をちびり。んーーーっ。ごはんに合うものは、日本酒にもズバリと合うんです!

「おにいさん、この店にはよく来るの?」

 となりで、ひとりで飲んでいたおじさんが、急に声をかけてきます。

「いや。家が中野のほうなんで、めったに来れないんですよ。いい店ですよねー」

「そうなんだよ。オレも先月こっちに越してきたばかりなんだけどね。それから1ヶ月の間に、もう20回以上来てるんだよ。ここはいいよ。安いし、人情味があるよなぁ」

 ほぉ。1ヶ月に20回以上とは、よほど気に入ったんですねぇ。

「私たちは、月に1度くらい、練馬からウォーキングを兼ねてやってくるのよ」

 と話してくれるのは、そのおじさんとは逆どなりに座っている、中年のご夫婦ふたり連れ。毎月、トコトコと歩いてきては、この店でお酒を飲んで帰るのを楽しみにしているのだそうです。

 月見芋を食べたら席を立とうかと思っていたのですが、同じテーブルでの話もはずみ始めたので、もうちょっと飲んでいくことにします。燗酒(160円)をおかわりし、つまみには、これまたこの店の名物のひとつ、マグロブツ切(250円)です。マグロブツ切は、四角いお皿に、刺身といってもいいくらい大きなブツ切が8切れほど。いつも思うことですが、これで250円は安いよなぁ。

 そんなわけで、2時間弱の滞在は、ビール(大瓶)1本に、燗酒を2本、料理が3品(+お通し)で、1,490円でした。どうもごちそうさま。同じテーブルのみなさん、お先に!

070630g 070630h 070630i
「斎藤酒場」 / ビール大瓶とお通しの落花生3個 / 串かつ

070630j 070630k 070630l
月見芋 / 燗酒と、混ぜた後の月見芋 / マグロブツ切

店情報前回

《平成19(2007)年6月30日(土)の記録》

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オペレーションが確立 … 鯉とうなぎの「まるます家(まるますや)」(赤羽)

「久しぶりに赤羽・十条方面に出かけてみるか」

 ふと思い立って、早めの夕方に自宅を出て、「秋元屋」などのある野方方面へテクテクと歩きます。野方まで行くと、そこから環七にそって赤羽まで直通で行ける路線バスがあるのです。しかも赤羽は終点。ボォーッとバスに揺られていれば着くので、こんなに楽なことはありません。

 赤羽にも、たくさんの名酒場があるのですが、今日は夏らしく川魚をいただくべく、鯉(こい)とうなぎの「まるます家」をめざします。入れるかな? 店の前の行列はないようです。ヨイショっと店内へ。んー、残念。店内にはふたりほど待っているおじさんが居ました。ま、ふたりならばすぐでしょう。私も待つことにしましょう。

 入口横、壁際にある待ち合わせ用のイスは2脚。そのふたつに先に待っている、おじさんたちが座っていて、3人目となる私からは、その横に立って待たなければなりません。しかし、あっという間に席が二つ空いて、おじさんたちはカウンターへ。それではとイスに座った途端に、ひとつ空いたらしく、

「はい、おにいさん、こちらへどうぞ」と声がかかります。

 1階の店内は18人ほど掛けられるコの字カウンターが左右に2個並んでいて、それプラス、テーブル席が3卓ほど。都合45人ほどが座れるフロアになっています。「こちらに」と通されたのは、その左右のカウンターのちょうど真ん中。店内を取り仕切る女将さんの目の前というポジションです。ひぇ~っ。この店にも何度か来ましたが、この席に座るのは初めてだなぁ。

「何にされますか?」

 通常は、高く謳うようなトーンで話す女将さんですが、なにしろ目の前なので、普通の声で聞いてくれます。

「小瓶のビールと、鯉(こい)のあらいをお願いします」

 ビール小瓶(サッポロ黒ラベル、350円)は350mlと、ビアタンに2杯分ほど。飲みはじめの喉潤しにちょうどいい量なのです。

 そして鯉のあらい(400円)。いやいや、今日もシャッキリとピンクの身が美しいですねぇ。小鉢に盛られた千切りの大根(白)と人参(朱)の上にのっているということもあって、特にピンクの美しさが冴え渡ります。どーれ、まずひと切れ。添えられた酢味噌をちょいとつけて、口に含むと、コリコリと実にいい弾力感です。んー、やっぱり、この店の鯉はすばらしいなぁ。

「はい、8番さん、サメの煮こごり(300円)いっちょ!」

 左側のカウンターを担当している、おねえさんから歌うように注文が飛びます。

「はい。8番さん、サメの煮こごりがひとつ!」

 目の前の女将さんが、注文を復唱しながら、目の前に横2列に並んだ番号が書かれた板の、8番のところに立った棒に、赤いプラスチックの小札を刺します。札はあっちを向いたり、こっちを向いたりしている。しばらく観察していると、どうやらこっちを向いている札が、まだ出ていないものを、あっちを向いているものが、すでに出ているものを示しているようです。奥の厨房から、料理がトンと出されると、女将さんがちらりとその札を確認して、

「はい。ナマズの唐揚げ(500円)が出た。12番さん!」

 と、カウンターのおねえさんに声を掛けながら、12番の札を、くるりと反対に向けて、「まだ出ていない」という状態から、「すでに出た」という状態に変えます。札がこっちを向いたまま、なかなか出てこないものがあると、ときどき厨房に向かって、

「はい、エビステーキカツ(400円)が出る」

 と声を掛けて、「注文を通してるけど、まだ出てきてないよ」ということを再認識させます。なるほどねぇ。こういう定型的なオペレーションが確立しているから、注文ミスなどが少ないんですね。

 さぁ、飲み物はビールに続いて、燗酒にしますか。ここのお酒は「金升(かねます)」(300円)と「富久娘(ふくむすめ)」(350円)の2種類。今日も「カワイコちゃん」という符丁で呼ばれる「富久娘」のほうをいただきましょう。

「はい。カワイコちゃん一丁、お燗をつけてね」と注文が通ります。

 料理のほうは、鯉(こい)に続いて、もうひとつの名物、うなぎをいってみますか。うなぎも各種のメニューがそろっているのですが、その中でも、おそらくこの店にしかないだろうと思うメニューが、バラ身ポン酢和え(350円)です。これは、うなぎの下ごしらえのときに切り取られる、腹骨まわりの身を集めて茹で冷まし、紅葉卸を添えて、ポン酢醤油で和えたもの。なにしろ、この腹骨まわりの身や、ヒレまわりの身が美味しいのですが、食べられるところが少ないのです。

 ここで、店中央部の注文の仕切りが、女将さんから大女将さんに交代します。なるほど、この場所は常に店全体に注意を払っていないといけないので、ときどき交代し合いながら務めるんですね。引き継ぎなんて特になく、すっと交代する女将さんと大女将さん。なにしろ、こっちを向いてるものが出てないもので、その品物がなんであるかは、プラスチック札の色と形でわかるようですから、引き継ぎなんていらないんですね。すばらしくよくできた仕組みです。

 この席に座ると、厨房の中も比較的よく見えるのですが、せまそうな厨房に見えて、その中で男女合わせて7人くらいの人が働いてるんですね。びっくりです。

 早い夕食なのか、うな丼を食べている人も大勢います。なにしろ、ここのうな丼は肝吸い付きで750円ですからねぇ。1~2品、つまみながらお酒を飲んで、シメにうな丼を食べて帰るというお客さんも多いのです。

 お酒も、バラ身ポン酢もなくなって「ごちそうさま」とお勘定をお願いすると、私のところに重ねられたプラスチックの札をサササと数えて「1,450円です」と大女将さん。どうもごちそうさまでした。

070630a 070630b 070630c
赤羽1番街 / 「まるます家」 / 満席の店内

070630d 070630e 070630f
ビール小瓶と鯉のあらい / 富久娘(燗) / バラ身ポン酢和え

店情報前回

《平成19(2007)年6月30日(土)の記録》

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キングオブ呑んだ後麺 … ラーメン「GOMA(ごま)」(沼袋)

 すでに日付けも変わって、午前0時半。「パニパニ」で大きく盛り上がった面々は、このまま解散するはずもなく、タクシー2台に分乗して沼袋を目指します。向かった先はBUSHさん行きつけのラーメン屋「GOMA」です。メンバーはY嬢が終電で帰宅されたものの、どこかで飲んでたらしいC氏がフラフラと(笑)合流されたため、変わらず7人。4人掛けテーブルを、ふたつくっつけて囲みます。

 午前2時まで営業している、この店には、我われ以外にも何組かのお客さんがいて、チラッとお酒を飲んだりしながら、基本的に湯麺(とんみん、400円)と炒葱麺(ネギそば、550円)という2種類しかないラーメンを、静かに楽しんでいます。

 そこへ、すっかりできあがって、盛り上がった我われ7人の乱入です!

「紹興酒(180mlボトル、500円)を、えぇ~と、7つ! ひとり1本ずつ、ノルマだからね。残さず飲んでよ。ほかの人のグラスに注いじゃだめだよ!」と、注文してくれるBUSHさんに、

「えぇーっ。そんなに飲めるかなぁ」と言いつつ、うれしそうに1本ずつの紹興酒を受け取る面々。小さなワイングラスに氷を入れて、紹興酒ロックで乾杯です。

 シメの麺にいく前に、つまみとしてもらった料理は青菜炒(400円)2人前にセロリの酢の物(300円)2人前、そしてギョウザ(400円)3人前です。ギョウザは、本来は土曜日の営業中にのみ食べられる、曜日限定メニューなんですが、大常連のBUSHさんが「もう(日付けが変わって)土曜日になってるからいいよね!」と、半ば強引に注文してくれました。(爆)

 これらのつまみで、みんながノルマ以上(あとで2本追加した!)の紹興酒をこなしたところで、いよいよシメのラーメンです。先ほど書いたとおり、基本的には湯麺と炒葱麺の2種類のみなのですが、実は試作中の冷やし中華と、つけ麺があるのだそうで、それらも含めて、ひとり1品ずつ注文して、みんなで試食し合うことにします。

 冷やし中華は、BUSHさんが「1人前食べちゃうから、みんなの試食用にはもう1人前」ということで、2人前の注文です。丼に冷した麺を盛って、その上にチャーシュー、キュウリ、錦糸玉子、ワカメ、トマト、ミョウガ、白髪ネギなどをトッピングし、冷やし中華用のタレをかけたもの。なにしろ湯麺(とんみん。麺とスープのみ)で食べて美味しい、この店の麺なので、冷やし中華にしても、まずかろうはずがない。

 つけ麺をたのんだのはNさん、Mさん、にっきーさんに私の4人。つけ麺は、丼の冷水に放たれた麺を、あったかいつけ汁につけていただくもの。つけ汁には刻んだチャーシューと刻みネギが入っており、それとは別の小皿に白髪ネギ、キュウリ、ミョウガが用意されます。これまた、麺がおいしくて、あっという間に完食してしまいました。

 基本の湯麺を注文したのはA嬢とCさんの2人。んー、さすがにCさんが“キングオブ呑んだ後ラーメン”と呼ぶ湯麺だけあって、これだけ飲み食いした後でも、スルスルと喉(のど)を通っていきますねぇ。

 閉店時刻の午前2時をちょっと過ぎるまでの滞在は、7人で12,000円(ひとりあたり1,700円強)でした。どうもごちそうさま。

 こんな時間にタクシーが通るかなぁ、と言いながら出た駅前の商店街でしたが、意外と空車がよく走っていて、帰宅方向ごとに3台のタクシーに分乗して帰路についたのでした。うーん、満足、満腹!

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「GOMA」 / メニュー / 紹興酒7本

070629g1 070629g2 070629g3
青菜炒 / セロリの酢の物 / ギョウザ

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冷やし中華 / つけ麺 / 湯麺(とんみん)

店情報前回、同じときの「ぶぅログのーと」)

《平成19(2007)年6月29日(金)の記録》

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誕生日も元気いっぱい … 立ち飲み「パニパニ(Pani Pani)」(中野)

 「石松」の出口を出ると、そこがもう「パニパニ」の入口。というか、「パニパニ」は、開けっ放しの入口に、表の道路までお客さんが、あふれている状態なので、「石松」を出たら、そこはもう「パニパニ」の中といった感じです。

 BUSHさん、Mさん、Nさん、A嬢、Y嬢ににっきーさんと私と、総勢7名が「石松」から大移動です。

 間口はそれほど広くなくて、ちょっと見るとL字立ち飲みカウンターの立ち飲み屋さんなのですが、実はL字のカウンターは奥でさらに左に折れて、左奥にぷくんと広がった空間を取り囲むような構造になっています。今日はギューギューに入ってますが、普通にゆったりと立つと、10人ほど入れる広さでしょうか。さらに店の外の簡易立ち飲みテーブルがありますので、通常は15人ほどなら大丈夫そうですね。今日は、その倍近くのお客さんがいます。

 普通の酎ハイ(300円)やレモンサワー(330円)もありますが、この店独特のサワー類もたくさんある模様。そんな独特サワーから、1杯目はアールグレイハイ(360円)をもらいます。名前からわかるとおり、これは焼酎の紅茶割り。香りも高くていいですねぇ。

 この店を切り盛りしているのは、今日が誕生日の店主(マスター)と、美人の奥様。ご夫婦ふたりでやってるんですね。そして、その店主の誕生日とあって、入口近くの立ち飲み席には店主のお母さんも、お客としていらっしゃっています。今日は、お誕生日おめでとうございます。

「まず、これを食べてみて」

 そう言いながら、BUSHさんがすでにもらっていたお皿を、こちらに回してくれます。お皿の中身は、この店の名物のひとつ、焼き餃子(ギョーザ)。3個なら250円、4個なら330円と、1個あたり単価が80円を超える品ながら大人気なんだそうです。パリパリの羽根が付いた餃子は、たしかにうまいっ。

「店主が、もともと中華をやってたらしくて、餃子などの他の料理もさることながら、炒め物がこれまた絶品なんですよ。特にチャーハン(490円)が、ものすごくおいしいので、最後にいただきましょうね」

 とBUSHさん。なるほど。それで中華鍋を振る姿も板についてるんですね。

 2杯目の飲み物として、にっきーさんがファイト一発サワー(390円)を注文すると、

「ファイト一発、入りまーすっ!」

 と大きな声で復唱した、おかみさんがタウリン2000入りのドリンクを注いで、目の前でファイト一発サワーを仕上げてくれます。さっそく、ひと口飲ませてもらうと、これがまた、意外といける。疲れた身体に、よく効きそうです。ちなみに、店名の「パニパニ」は、宮古島の方言で「元気いっぱい!」という意味なのだそうです。店全体が、元気を志向してるんですね。

 私は、2杯目として、自家製と書かれたコーヒーハイ(390円)をいただきます。「満月」のコーヒー割りと比べると、色合いは薄いのですが、香りは同様。味わいも上品で飲みやすい。

 料理のメニューが手書きになっているところを見ると、日替わりで書き出されるメニューが変わるのかもしれません。一番安いのが焼きねぎのマリネで150円。そこから新じゃが明太マヨの180円、メンマ、砂肝のピリ辛!、とうべい(「豆酪」豆腐の味噌漬)などの200円ものがあって、210円、250円、270円、290円と200円台のメニューが続き、紙カツ300円、ゴーヤチャンプル330円、ねぎチャーシュー360円あたりが、つまみの最高値。これより高いのは食事物のタイ風カレー480円とチャーハン490円の2品だけ。

 そんな中から焼きプチトマト(210円)をもらってみました。焼きプチトマトは、名前の通りプチトマトを焼いたもの。「はいどうぞ」と渡されたお皿には1、2、3、4、…、なんと8個ものプチトマトがのっています。焼いたトマトは、酸味が引き立って大好きなのです。プチトマトだから、大きなトマトよりも食べやすいなぁ。

 最後は、BUSHさんが、名物のチャーハン(490円)を、みんなにご馳走してくれます。なーるほど。これは本格的な中華チャーハンですねぇ! 私も、このチャーハンは大好きです。

 お勘定は、最後にまとめて精算する仕組み(キャッシュ・オン・デリバリーではない)。ひとりあたり1,000~1,500円ほどでした。ごちそうさま、また来ますね!

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「パニパニ」 / アールグレイハイ / 店主ご夫妻

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名物の餃子(食べかけ) / 調理中の店主 / ファイト一発サワー

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自家製コーヒーハイ / 焼きプチトマト / 大人気・チャーハン

店情報 (同じときの「ぶぅログのーと」)

《平成19(2007)年6月29日(金)の記録》

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店情報: 立ち飲み「パニパニ(Pani Pani)」(中野)

    070629c1
  • 店名: 立ち飲み「パニパニ」(Pani Pani)
  • 電話: 03-3389-3882
  • 住所: 164-0001 東京都中野区中野5-49-3
  • 営業: 17:00-24:00(金土の夜は25:00まで)、日休
  • 場所: 中野駅北口・ふれあいロードの1本西側(新宿側)に並行する、昭和新道商店街を北上し、早稲田通りに出る少し前、右手。(郵便局の近く。)
  • メモ: 平成18(2006)年7月開店。
    〔黒板メニュー(2016年4月の例)〕さっぱりセロリ漬け250、2色オリーブ盛り290、うずらタマゴの醤油漬け290、柔らか春キャベツのコールスロー290、オニオンリングフライ290、沖縄産ゴーヤのおひたし290、えびとアボカドの和風あえ290、生ハムとオリーブ盛り320、柔らか春キャベツの蒸焼アンチョビソース320、チーズ3種盛りクラッカー付390、おつまみ茄子カレー250、焼きたてギョーザ4個290、パン100、ラビオリ320、プレーンチーズオムレツ330、ブルーチーズオムレツ390、スパイシー鶏なんこつ揚350、パニパニトースト3つ290、厚切りジューシーベーコンソテー390、タルタルたっぷり!チキン南蛮390、厚切り豚肉の塩糀ソテー390、フィッシュ and チップス390、柔らかトリッパのガーリックソテー350、ヤリイカのバターソテー390、はちみつ酢生姜(自家製。酎ハイに入れたり、お肉にかけたり、自由にトッピング。1日スプーン1杯で血管若返り)150。
    〔飲み物〕生ビール450、生ビール(グラス)330、瓶ビール(中びん)500、黒生ビール(小びん)390、オリオンビール(缶)420、酎ハイ320、金魚360、レモンサワー350、梅サワー350、パニパニサワー(シークヮーサー入り)380、ファイト一発サワー390、神宮サワー390、トマトサワー390、豆乳ハイ390、珈琲豆乳ハイ420、ワイン(赤・白)350、日本酒380、にごり酒450、ハイボール380、スコッチ490、バーボン490、ウーロンハイ350、緑茶ハイ350、アールグレイハイ(自家製)360、パニ茶ハイ(自家製)380、コーヒーハイ(自家製)390、そば茶ハイ380、うっちん茶ハイ390、赤玉割り450、れんと(黒糖25)490、朝日(黒糖35)580、残波(泡盛25)450、久米仙(泡盛35)480、真南風(泡盛古酒43)600、一番札(麦25)450、閻魔(麦25)490、さつま司(芋25)450、黒霧島(芋25)480、アップルワイン390。(2016年4月調べ)

    焼きねぎのマリネ150、メンマ200、とうべい(酒の友)200、冷しトマト210、冷しきゅうり(浅漬風)210、新じゃが明太マヨ180、砂肝のピリ辛!200、おかかチーズ250、うずら卵の正油煮270、セロリ漬け270、焼きギョーザ3P250、4P330、焼きプチトマト210、赤ウインナー炒め270、荒挽ソーセージのチーズ焼290、ゴーヤチャンプル330、紙カツ300、ねぎチャーシュー360、タイ風カレー480、チャーハン490、とり皮ねぎポン酢(コラーゲンたっぷり)250、たこぶつのからしあえ290。〔飲み物〕生ビール420、生ビール(小)300、びんビール(中)480、黒生ビール(小瓶)390、オリオンビール(缶)400、酎ハイ300、金魚360、レモンサワー330、梅サワー330、ぱにぱにサワー(シークヮーサー入り)360、ファイト一発サワー(タウリン2000入り)390、ウーロンハイ330、緑茶ハイ330、アールグレイハイ360、コーヒーハイ(自家製)390、梅酒(ロック、ソーダ)420、一番札(麦25)420、閻魔(麦25)480、さつま司(芋25)420、黒霧島(芋25)450、れんと(黒糖25)480、朝日(黒糖35)550、残波(泡盛25)420、久米仙(泡盛35)480、真南風(泡盛古酒43)600、原酒ウイスキー(50度)550、日本酒(冷、燗)360、にごり酒(国盛)420、ワイン(赤、白)330、ウイスキー(スコッチ、バーボン)460、赤玉割り450、白玉割り450。(2007年6月調べ)

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“丸いの”を塩で2本 … もつ焼き「石松(いしまつ)」(中野)

 1時間ほどで「魚屋よ蔵」を切り上げて「石松」へ。通常席7席は満席ながら、にっきーさんは一番奥の補助席に、私はカウンター内の特別席(?)に、かろうじて入り込むことができました。カウンターには先ほど「パニパニ」で飲んでいたBUSHさんをはじめ、常連のみなさん方がずらりと並んでいます。

 カウンターの中では、ちょうど店主(マスター)がレバーを切っているところだったので、まずはレバ刺し(380円)を1人前、便乗注文します。注文を受けてから切り出すのが「石松」の大きな特長。考えてみれば、普通の魚料理屋に行くと、注文を受けてから刺身を引いたりするのは当たり前なのですが、もつ焼き屋で、注文を受けてから刺身に引いてくれるところは、あまりないんですよねぇ。

 まず1枚をチュルンと、そのままいただきます。レバーは、ひとつひとつ味が違っていて、あま~い感じのものもあれば、ちょっと苦味を感じるようなものもある。また、こってりと脂っぽいものもあれば、とても淡白であっさりとしたものもあって、来るたびに食べてるのに、食べ飽きることがないのです。

 飲み物は、にっきーさんたちと連名でキープしている金宮ボトルを出してもらって、生茶割り。このところ、焼酎のお茶割り(緑茶、抹茶、玉露、生茶などなど)が好きなのですが、その始まりは、この店か、北千住の「徳多和良」か、どっちかだったような気がするなぁ。いろんな料理にお茶が合うのと同じように、お茶割りはどんな料理にでも合うのです。焼酎、特に甲類焼酎は、それ自体にはあまり味も香りもないこともあって、お茶で割ると、そのお茶の甘さ、旨さを味わうことができます。

 今日のお通しはモヤシとセンマイ刺し。この店の定番のお通しは、これら2品のほかに豚耳と冷奴の、合わせて4種類あって、何人かで行くと、それぞれ別のお通しを出してくれたりするのです。ときどき、定番のお通しじゃないときもあって、それはそれで、また楽しみなのです。

 店主が挽肉(ひきにく)を、こねはじめたのを見て、まわりから「おっ、丸いの作るの? じゃあ、こっちもひとつもらおうかな」と、次々に声がかかります。我われも、もちろん便乗注文です。いつからそうなのか知りませんが、ここの常連さんたちはツクネ(1本150円)のことを「丸いの」と呼んでいるのです。レバ刺し、レバ串焼きと並ぶ、この店の名物のひとつです。

「今日は、いつにも増して、向かいの「パニパニ」がにぎやかですねぇ」

 と聞いてみると、

「今日は「パニパニ」のマスターの誕生日なんですよ。別に誕生会というわけではないんだけど、常連さんたちが集まってきてて」

 そう教えてくれたBUSHさんたちは、もう一度「パニパニ」に行くといってお勘定をしています。「行く」といっても、なにしろ「石松」の目の前が「パニパニ」なので、席を移るくらいの感覚で移動することができちゃうんですね。

 昨年の7月にオープンした「パニパニ」も、いまや大人気店になってきて、「石松」も「パニパニ」もお客さんがいっぱい。向かいあった両店が繁盛しているので、なんだかこのあたりも活気に満ち溢れています。

 最近では「パニパニ」で「石松」が空くのを待ちながら立ち飲んで、「石松」が空いたところで「石松」のスーパーもつ焼きを堪能し、シメのチャーハンを食べるために、また「パニパニ」に寄るなんて飲み方も流行っているのだとか。今日のBUSHさんのパターンも、まさにそれなんですね。

「それじゃ、我われも帰る前にちょこっと、向かいの店にも寄ってみますか」

 と、お勘定をお願いします。

 午後11時まで、2時間弱の滞在は、新しい金宮ボトル(1,500円)を1本入れて、ふたりで2,980円(ひとりあたり1,490円)でした。どうもごちそうさま。

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レバ刺し / お通しのモヤシとセンマイ / つくね塩2本

店情報前回、同じときの「ぶぅログのーと」)

《平成19(2007)年6月29日(金)の記録》

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刺身いろいろ250円 … 立呑酒場「魚屋よ蔵(さかなやよぞう)」(中野)

 早いもので、今年ももう半分が終わってしまいました。うちの職場にも、6月末の異動などで他所へ移る人などがいて、その送別会で飲んだりしているうちに、もう週末(金曜日)。今週も、自宅が近所で、最近は職場も近所になった酒友・にっきーさんと示し合わせて、向かった先は、中央線随一の一大酒場ゾーンを抱える中野です。先に到着した、にっきーさんから、立呑酒場「魚屋よ蔵」で飲み始めたというメールが入ります。

「私も中野駅に到着したので、これから向かいます」

 と返信して、最も酒場密度の高い中野駅北口・ふれあいロードに立ち並ぶ呼び込みのおにいさんたちのお誘いをかわして、それと並行する昭和新道商店街に入ります。いったん「魚屋よ蔵」を通り過ぎ、すぐ先の「石松」の様子を確認。うーむ。金曜・午後8時過ぎの店内は、すでにカウンターの中までお客さんが回り込むほどの満席状態ですねぇ。「石松」の向かいにある、立ち飲みの「パニパニ」にはBUSHさんの姿も見えます。おそらく「パニパニ」で飲みながら、「石松」に空席ができるのを待ってるんでしょうね。こういう状態(他店で「石松」が空くのを待ってる状態)を「石待つ」と呼ぶ、というのもBUSHさんの造語だったような。それにしても、「パニパニ」もまた大盛況ですねぇ。

 ひとしきり確認を終えたところで、徒歩30秒もかからない「魚屋よ蔵」に引き返します。「魚屋よ蔵」は、その店名のとおり魚が売りの立ち飲み屋。その店頭には、まるで魚屋さんのようなショーケースが置かれています。ただし、その中に入っているのは、丸ごとの魚介類ではなくて、小皿に入った刺身類(各250円)や、お惣菜類(各200円)。今日の刺身は、ヒラマサ、マグロ、マダイ、カツオ、イカ、タコの6品が並んでいます。タコが、あと1皿しかないのでタコをもらっちゃいましょう。こうやって、自分の好きなお皿を、ここから勝手に持っていくのです。

「こんばんは。タコ刺しもらいましたよー」

 カウンターの中にいるお店の人に、そう声をかけつつ、にっきーさんのとなりに立ちます。

「いらっしゃい」

 と迎えてくれる店のおにいさんが、伝票にチャッと書き込んでくれます。ここは立ち飲みながら、最後に伝票でお勘定してもらうタイプのお店です。飲み物はお茶割り(250円)をもらいます。

 店内は、正面の刺身やお総菜が並ぶショーケースの両側に、奥まで続く直線カウンターが2本、平行に並ぶスタイル。これを親兄弟らしき男性2~3人で切り盛りしています。

 中野あたりも、以前は「やきや」くらいしか、純粋な立ち飲み屋はなかったのですが、ここ「魚屋よ蔵」ができたころから、続々と立ち飲み屋ができはじめ、今では北口の酒場街にも何軒かの新しい立ち飲み屋を見かけるようになりました。この界隈、流行に機敏なところがあって、次々と店が移り変わっていったりする地域。続々とできている立ち飲み屋も、一過性のブームに終わらないといいんだけどなぁ。

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「魚屋よ蔵」 / 刺身コーナー / タコ刺身とお茶割り

店情報前回

《平成19(2007)年6月29日(金)の記録》

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第2弾は昭和下町の酒 … もつ焼き「加賀屋(かがや)」(早稲田)

 対談記事で登場させていただいた「TOKIO古典酒場」。その第2弾が出版されることになり、前回と同じメンバーで「居酒屋通ブロガー3人衆のよもやま話」です。

 第1弾のサブタイトルが「銘酒居酒屋から大衆酒場まで食べて呑んで足でかせいだ72軒」だったのに対して、第2弾は「昭和下町和み酒編」。したがって、対談のテーマも酎ハイ(焼酎ハイボール)、ホッピー、電気ブラン、ホイスなどの、いわゆる昭和下町酒に関するものがテーマです。

 なにしろ「下町といえば」という冠詞付きで呼ばれるほどの人気サイトが、Fさんの「酔わせて下町」。その特集コーナーとして、酎ハイに関する話題を集めた「酎ハイ地位向上委員会」や、ホッピーやホイスなどの名前の由来や歴史、さらには飲める店まで紹介した「ホッピー/元祖ハイ/ホイス」もあるほどで、まぁ、よく知ってること、よく知ってること。さすがに研鑽を積まれているだけあります。

 それに対して「橋本健二の居酒屋考現学」の橋本さんは、大学で格差社会や階級社会をテーマに研究されている社会学部教授。下町酒場や、そこでの飲み物に関しても、分析的かつ理論的に語ってくれます。

 今日の対談の会場は、「TOKIO古典酒場」の美人編集長・倉嶋さん行きつけの、早稲田の「加賀屋」。ここ「加賀屋」も、都内のいろんな町々に展開している、もつ焼きと煮込みの大衆酒場ですが、チェーン店ではないようで、店々でメニューや値段も異なるとのこと。「伊勢元」や「大林」「ゑびす」「ヤマニ」などと同じような展開なんですね。

 実は「加賀屋」に入るのは、これがはじめて。うちの近くにも「加賀屋」中野店や練馬店、そして荻窪の「加賀藤」があるのですが、中野店は近くに「石松」があり、練馬はすぐとなりに「金ちゃん」があり、荻窪には「カッパ」ありで、なかなか「加賀屋」に足が向かなかったのでした。

 なにしろ対談がメインなので、あまりじっくりと味わうこともできませんでしたが、煮込みや、もつ焼きもおいしく、ホッピーや酎ハイなどもグイグイと進みました。今度また、じっくりと「加賀屋」を楽しみたいと思います。

 二次会は、東西線で落合まで出てカクテルラウンジ「日登美」で、カクテルをそれぞれ3杯ほどずつ。さらにタクシーで野方に出て、三次会は「秋元屋」でシャリ金ホッピーです。

 第2弾、「TOKIO古典酒場-下町昭和酒」は7月26日(木)発売予定だそうで、またまた楽しみです。

店情報 (同じときの「酔いどれブログ」、「居酒屋考現学」(その1)(その2))

《平成19(2007)年6月23日(土)の記録》

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店情報: もつ焼き「加賀屋(かがや)」(早稲田)

  • 店名: もつ焼き「早稲田 加賀屋」
  • 電話: 03-3207-7088
  • 住所: 162-0045 東京都新宿区馬場下町7-4 林ビル1F
  • 営業: 17:00-23:00、日祝休
  • 場所: 地下鉄東西線早稲田駅徒歩1分
  • メモ: テーブル席を中心に40席(カウンターは2席程度)。もつ焼各種2本240円、煮込み鍋500円、しらすおろし350円、ゴーヤおひたし350円、キンミヤ焼酎割350円 ホッピー、サワー350円、ビール大瓶500円、生ビール(中)500円。この店は載ってないけど、加賀屋グループの公式サイトのようなサイトはこちら

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24時間営業年中無休 … 焼き鳥「山家(やまが)支店」(渋谷)

 京王井の頭線渋谷駅の真下あたり、ちょうど渋谷マークシティの中間部分の周辺には「鳥竹」「鳥升」「森本」などの焼き鳥屋が、競い合うように、もうもうと煙を上げているエリア。呑ん兵衛のオッチャンのみならず、若いお兄さんやお姉さんたちも、その煙に吸い寄せられるように、裏マークとも呼ばれる、この地域に集まってくるのでした。

 そんな焼き鳥屋群の中で、24時間営業、年中無休の不夜城が、ここ「山家」です。

 5人で1階奥のテーブルを囲んで、黒ホッピーセット(400円)やレモンハイ(400円)、瓶ビール(キリンラガー大瓶、550円)などをもらって乾杯です。ここのホッピーセットは氷とレモンスライス入りのジョッキで出されます。外(ホッピーのみ)は250円、中(焼酎のみ)は270円。

 ここ「山家」では(A)10時~15時用、(B)13時~23時用、そして(C)23時~翌10時用という、みっつの時間帯でメニューの値段が異なります。この記事の中で表記しているのは(B)13時~23時用の値段です。(A)はランチサービス用の価格設定なんでしょうね。ちなみにホッピーセットは(A)が300円、(B)が400円、(C)が450円。焼き鳥を盛り合せた“とり盛り”は(A)が3本で300円、(B)は5本で600円、(C)も同じく5本ながら700円という値段になります。計算時に、これにさらに消費税が付くのかな。

 ツナサラダ(600円)は、トマト、キュウリ、ホワイトアスパラ、ワカメ、カイワレなどの野菜サラダに、ツナも一緒に盛り合せたもの。マヨネーズでいただきます。このツナサラダの他にも、豆腐サラダ、鮪サラダ、野菜サラダ(各600円)とサラダ類のメニューも豊富です。オニオンスライス(400円)もサラダメニューのひとつです。

 そうかと思うと、ホヤ塩辛(400円)なんていう呑ん兵衛好みする、つまみが置いてあったりする。

 焼き鳥は、鳥の皮、砂肝、手羽、ねぎ間、レバーの5本を盛り合せた「とり盛り」(600円)と、豚のカシラ、シロ、タン、レバー、ハツの5本を盛り合せた「モツ盛り」(540円)の2品に、豚トロ(2本400円)と、しいたけ(2本400円)を追加。焼き鳥は単品でたのむと皮、砂肝、カシラ、コブクロ、シロ、タン、ナンコツ、ハツ、レバーが、それぞれ5本540円(1本あたり108円)というメニュー表記なのですが、メニューには「各2本~ 承ります」と書かれています。

 熱々の揚げシューマイは5個で500円。

「11時から値段が変わるから、決まってたら今の時間に注文しておいて」

 と、店のおじさんが声をかけてくれたので、飲み物1杯が(C)の深夜料金になっただけで、あとはすべて(B)料金でおさまったのでした。

 終電がなくなる12時ごろまで、約2時間の滞在は、5人(+最後にひとり合流)で7,120円(ひとりあたり1,200円弱~1,400円強ほど)でした。

 この店は単価はそれほど低くない(冷奴やお新香などの400円が最低単価)のですが、何人かのグループで来ると安くあがるタイプのお店ですね。どうもごちそうさま!

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「山家」 / 黒ホッピーなど / ツナサラダ

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オニオンスライス / ホヤ塩辛 / モツ盛りと豚トロ

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とり盛り / しいたけ / 揚げシューマイ

・「山家」の店情報前回


 電車に間に合って、地元に戻ったところで、例によって「満月」での仕上げの一杯。ここが午前1時過ぎまで開けててくれるのがうれしいですねぇ。

 近所の酒友と二人、鯵マリネ(400円)とグラタン(450円)をもらって、コーヒー割り(300円)で午前2時半まで。毎週、金曜日の夜はゆっくりと長くて、いいなぁ。

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「満月」のコーヒー割り / 鯵マリネ / グラタン

・「満月」の店情報前回

《平成19(2007)年6月22日(金)の記録》

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渋谷にも大衆酒場あり … 大衆酒場「細雪(ささめゆき)」(渋谷)

 金曜日。横浜から東急東横線で渋谷です。若者のメッカのように思われている渋谷にも、何軒かの大衆酒場が残っていて、その典型的な1軒が、井の頭線渋谷駅のすぐわきにある「細雪」です。

 店主夫婦らしき男女ふたりが切り盛りする店内は、テーブル席のみで全体で40名は入るでしょうか。お客さんは、ほとんど中年以上の男性で、女性は男性に連れられてきている女性だけといった感じ。渋谷の喧騒の中にありながら、一歩店内に入ったとたんに、まごうことなき大衆酒場の世界が広がっているのです。

 店主夫婦のうち、ご主人は奥の厨房の中で料理を担当しており、奥さんがひとりホールでがんばっている。特筆すべきは、この奥さんの働きぶりで、ふらりと入っていっても、すぐに気がついて「いらっしゃい。おひとり? ここでいいかな」とすっと席に案内してくれるし、注文しそうな素振りのお客がいると、すぐに注文を聞いてくれる。「すみませーん」と大声で客が呼んでも、「はーい、少々お待ち下さい!」ばかりを繰り返すチェーン居酒屋の従業員さんたちに、ぜひ見習ってもらいたいものです。

 そうは言っても、なにしろ40人も入っている店内なので、時には気が届かないところもあるのですが、そういうときに活躍するのが常連のお客さんたちなのです。

「ん? なにがいるんだって? 肉豆腐? はいよっ。おーい、こちらのお客さん肉豆腐だって!」

 と注文の中継ぎをしてくれたり、厨房から出てきた品を、注文したお客さんのところへ持っていってくれたりと、お店全体で手不足の解消に励むのでした。

 今日、案内されたのは、ちょうど店の中央部あたりにある4人掛けのテーブル席。反対側には、でっぷりと体格のいい年配の男性が燗酒(280円)を飲みながら、この店の名物のひとつ、マグロ刺身(650円)をつついています。このマグロ刺身が、この店の最高値のつまみで、かつ店の自信の品のようなのです。

「はい。今日のお刺身ね」

 と紙に書き出された、刺身メニューを渡してくれる、おかみさんに、瓶ビール(アサヒスーパードライ大瓶、550円)を注文します。この店では、壁に張り出された肉豆腐(350円)、ポテトサラダ(300円)、塩辛(250円)、お新香(180円)などのほかに、その日仕入れた魚のメニューを紙に書き出して示してくれるのです。今日は、いつものマグロ刺身(650円)の他に、肝付きのカワハギが650円、カンパチ、カツオ、マダイ、コチ、ヒラメが各550円、コハダが400円というラインナップ。夏らしくタコ刺身(450円)をいただくことにします。

 冬場は湯豆腐(450円)や、たらちり(550円)なんかもよさそうですねぇ。でも、今もメニューにのってるってことは、今、注文してもあるのかな?

 1時間弱の滞在は、ちょうど千円でした。どうもごちそうさま。またゆっくりと飲みにきますね。

 「細雪」を出て、隣接する渋谷マークシティ4階にある「ブラッスリー銀座ライオン」で、酒友たちと合流して、みんなで生ビールです。実はこちらが、あらかじめ予定されていた飲み会で、「細雪」は、それまでの時間調整も兼ねて行ったのでした。

 年中やってるビアホール(ブラッスリーというのはフランス語でビヤホールの意)ながら、やっぱり夏場の生ビールは美味しいですよね。でも、ビアホールにも焼酎や地酒が置いてあるのは、ちょっと興醒めかなぁ。

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「細雪」 / タコ刺身 / 「ブラッスリー銀座ライオン」

店情報前回

《平成19(2007)年6月22日(金)の記録》

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横浜にも大衆酒場あり … 大衆酒場「栄屋(さかえや)」(横浜・日ノ出町)

 意外かもしれませんが、横浜の中心地に少ない(ない?)のが大衆酒場。以前、石川町駅のすぐそばにあった「東国屋」が、いかにも大衆酒場だったのですが、残念ながら平成15(2003)年10月に休店してしまい、今もそのままの状態です。「武蔵屋」も、古い酒場ではあるんだけど、大衆酒場って感じではないしなぁ。

 私の思い描く大衆酒場のイメージというのは、毎日夕方になると、まず近所のお年寄りたちを中心とした常連さんが集まりはじめ、徐々に仕事帰りのお父さんたちが増えていく。ほとんどのお客さんは二日とあけずにやってきて、まるで地域の寄り合い所のような場所になっている。もちろん、それだけ通えるためには値段も安くなくてはいけません。毎回のお勘定が千円ほどで、高くても1,500円は超えない。たとえば「斎藤酒場」(十条)や「山田屋」(王子)、「大はし」(北千住)、「河本」(木場)などが、その具体的な例でしょうか。

 そんな大衆酒場が、日ノ出町あたりにあるという噂を聞いてやってきてみました。店の名は大衆酒場「栄屋」。入口にかかる暖簾(のれん)には「栄屋酒場」と染め抜かれ、古びた建物(失礼!)ともあいまって実にいい雰囲気です。

「こんばんは」

 と入った店内は3~4人掛けのテーブル席(本当は4人掛けだけど、店の形状によって、すべての席が使えないテーブルもある)が6つ。先客はなく、店主夫妻が一番奥のテーブルに座ってお話をしているところ。その店主が、

「いらっしゃいませ。今日は静かなんですよ。昨日はお断りしなきゃいけないくらい大勢来てくれたのにねぇ」

 と声をかけてくれます。初めての店でも、こうやってお店の人がちょっと声をかけてくれると、すっとそのお店の雰囲気に入ることができます。

 店は奥の壁の向こう側が厨房になっていて、その壁のところにテレビやメニュー(黒板や張り紙)があります。メニューは100円の冷奴からはじまって、トコロテンが250円、南京豆が300円と続き、高いほうは鯨刺身650円、シメサバ700円、カツオ750円ときて、最高値が岩カキ(3個)の820円まで、30種類ほどが並んでいます。

「燗酒(340円)と竹の子煮(400円)をお願いします」

 と注文すると、すぐに出される燗酒と、お通し(サービス)のタコの煮付け。

 ガラリ、と入口引き戸が開いて入ってきたのは、サラリーマンらしき男性3人組。私の横のテーブルに座って飲みはじめます。

 竹の子煮の小鉢を出してくれた店主に、

「横浜には、こういうタイプのお店はないのかと思ってました」

 と話しかけると、

「うちは古いだけだから」

 と謙遜する店主。

「昭和23(1948)年に開店して、この人が二代目なんですよ」

 ニコニコと笑いながら、おかみさんも言い添えてくれます。

 となりの3人組のうち、おひとりは、中学生の頃から、この店に通っているのだそうです。

「中学校のときの先生が、この店の常連でね。くっついてやってきては美味しいものを食べさせてもらってたんだよ。フグの白子も、この店ではじめて食べたなぁ」

「当時はフグの免許なんて制度がない時代でねぇ。親父が適当にさばいてたんだよ。よく死ななかったねぇ」と笑う店主。

 そのお客さんの話によると、フグは生まれたときから毒を持っているわけではなくて、成長の過程で餌の毒が体内(内臓など)に蓄積していって、毒性を持つようになるんだそうです。だから、養殖で、毒のない餌で育てていくと、毒性のないフグになるんですって! 知らなかったなぁ。

 それにしても、こうやって何十年も通う常連さんがいるというのも、すばらしいことですね。

 もう少しゆっくりとして行きたいところではありますが、実は今日は仕事関係の飲み会の後でやってきたので、もう、飲みも、食いも十分に足りている状態。また次回、1軒目としてやってきて、じっくりと楽しみたいと思います。

 約40分の滞在は、燗酒1本とつまみが1品(+お通し)で740円でした。どうもごちそうさま。みなさん、お先に!

 うーむ。これは渋い。横浜にも大衆酒場あり!

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「栄屋酒場」 / 店内の様子 / 燗酒とお通し、竹の子煮

店情報

《平成19(2007)年6月20日(水)の記録》

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店情報: 大衆酒場「栄屋(さかえや)」(横浜・日ノ出町)

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  • 店名: 「栄屋酒場」
  • 電話: 045-251-3993
  • 住所: 231-0033 神奈川県横浜市中区長者町9-175
  • 営業: 17:00-23:00、日祝休(しばらくの間、月曜も休み。2009.10.20追記)
  • 場所: 京急本線日ノ出町駅改札を出て、目の前の信号交差点を渡り、右向こう側の大通りに入り、橋(長者橋)を渡る。渡った先2つ目の信号交差点(長者町9丁目)を右に折れた右手。
  • メモ: 昭和23(1948)年創業で、現店主夫婦が二代目。店内は木製テーブル6卓、18人ほど入れる。
    カツオ800、マグロ刺950、殻付カキ(3個)900、あなご天630、いか天700、やさい天450、ホタテバタ750、いかバタ焼750、鯨さしみ750、シメサバ700、サンマ刺700、いかさし700、カキス500、ひらめ700、たこぶつ650、みる貝700、赤貝(さき赤)600、シャコ700、とり貝700、ゲソ500、トコロテン250、月見450、マグロナットー500、素干しホタル450、山かけ500、いかナットー500、おしんこ350、冷ヤッコ100、湯トーフ380、南京豆400、フランク420、メンタイコ550、トマト350、丸干400、ポテトサラダ400、キンピラ350、おひたし350、きぬかつぎ350、ラッキョー350。
    純米酒(東龍)570、二級酒360、ビール(大)640、ビール(小)420、ビール(黒)440、にごり酒510、焼酎ボトル:宝山2700・いいちこ2500・樽2200・たんたかたん2300、ウイスキー400、キリンフリー(ノンアルコール)420、キリンレモン250。(2014年12月調べ、2016年4月変わらず)

    めじまぐろ750、殻付カキ(4個)700、カキフライ700、あなご天630、やさい天450、カキ天650、活たらば(1パイ)4000、ホタテバタ700、ホタテさし600、鯨さしみ700、マグロ刺900、スミイカ650、活たこ刺600、たいら貝700、ひらめ刺750、メンタイコ550、カキス550、トマト350、トコロテン250、山かけ500、月見450、丸干380、マグロナットー500、いかナットー500、冷奴100、湯トーフ380、南京豆400、フランク420、ひもの350、ナマコ500、おしんこ300、シラスおろし350、いくらおろし650、ゲソ450、大根煮350、おひたし300、キンピラ350、きぬかつぎ350。
    純米酒(東龍)550、二級酒340、ビール(大)610、ビール(小)400、ビール(黒)420、ウイスキー(白)300、ウイスキー(黒)440、にごり酒490、キリンレモン250、焼酎ボトル:宝山2500、いいちこ2400、樽2200、たんたかたん2200。
    鍋物:とらふぐちり4500、カキトーフ鍋1800、とりトーフ鍋1700、御一人様用小鍋(カキ、とりトーフ)各900。(2009年2月調べ)

    カツオ750、岩カキ(3個)820、あなご天630、やさい天450、ダルマイカ600、ホタテバタ700、シャコ(殻付き)500、シメサバ700、明太子550、鯨刺身650、たこぶつ520、サザエ820、甘えび550、とり貝700、冷奴100、湯豆腐370、南京豆300、トコロテン250、ひもの350、シラスおろし350、おしんこ300、フランク420、マグロ納豆500、山かけ500、トマト350、いか納豆500、月見450、ゲソ420、竹の子煮400、モロキュー350、キンピラ350、塩ラッキョー350。純米酒(東龍)550、二級酒340、ビール(大)580、(小)380、(黒)400、ウイスキー(白)300など。(2007年6月調べ)

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濱のバーは大衆酒場? … バー「クライスラー」(横浜・日ノ出町)

「横浜の酒場のひとつの典型はバーなんです。せっかく横浜までいらっしゃったんだから、ぜひ横浜のバーも体験して帰ってください」

 と、東京からのゲストふたりをお連れしたのは、昭和25(1950)年創業の老舗バー「クライスラー」です。

 都内だとオーセンティック(本格的、正統的)という冠詞付きで呼ばれそうなバーが、横浜だと大衆酒場と同じような雰囲気で、老若男女から親しまれていたりするのです。ここ「クライスラー」もそうですし、近くの「クラーク」や「ウインドジャマー」「ケーブルカー」「スリーマティーニ」「ダフタウン」などもそうですね。形式ばったり、格式ばったりすることなく、本当の意味での酒場として、ゆっくりとくつろげる空間になっているのです。

 我われも、まずはブーツの形をしたグラスで出されるウイスキー水割り(400円。以下、単価はすべて税別表記)をもらって乾杯。おふたりのうち、ひとりは銀座のバー「クライスラー」に行ったことがあるとのこと。ここのオーナーが銀座に開いたバーだったんですが、残念ながら銀座の「クライスラー」は閉店し、今はここが残っているだけです。

 名物のピザ(1,000円)をいただいてみると、これがまたチーズの味と香りが濃厚でいいですねぇ!

「そうでしょう。ここでチーズをカットするところから作ってますから」

 と、調理場も担当する、おねえさん。この店はボックス席もあって、けっこうな広さながら、バーテンダーのおにいさんと、このおねえさんのふたりで切り盛りしているのです。

 3人で水割り7杯に、ハイボール(450円)を2杯いただいて、今日は4,940円(ひとりあたり1,650円弱)。この値段もまた大衆酒場的なんですよねぇ。

 店を出て、野毛の人気店「ホッピー仙人」でホッピー(500円)を1杯ずついただいて、帰路につきます。

 焼き鳥屋 → 老舗バー → 話題のお店、と界隈の名店3軒を駆け足で回った今回の野毛ツアーでした。

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「クライスラー」の水割り / ハイボール / 「ホッピー仙人」のホッピー (画像は別の日のもの)

店情報前回

《平成19(2007)年6月18日(月)の記録》

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大ダヌキ、小ダヌキ? … 焼き鳥「末広(すえひろ)」(横浜・桜木町)

「ぜひ野毛(のげ)で飲んでみたいです」という都内からの客人2名を迎えて野毛の町。野毛は月曜定休の店が多いのですが、そんな中でも、いつもと同じく大勢のお客さんで賑わっているのが焼き鳥の「末広」。どうかなぁ、とのぞき込むと、ラッキーにも右手奥のテーブル席(4人掛け)が空いていて、そこに3人で座ります。

まずはビール(各メーカー大瓶、630円)をもらって、とり刺しを注文すると「ありません」という返事。早めになくなる人気の品なので、午後7時過ぎのこの時間、きっともう売り切れたのでしょう。他にはスペシャルタン(1,250円)、並タン(580円)、豆タン(280円)とある人気のタンも売り切れとのこと。人気の品をいただくためには、かなり早めにやってくる必要がありそうです。あるものの中から、何種類かの焼き鳥を、人数分(3本)ずつ注文します。

レバ(150円)は、拍子木状にカットしたレバ(豚?)を、びっしりと串に刺して焼いたもの。プリッとした、とてもいい状態の火の通し加減です。レバは、このプリプリ感が残ってないといけません。秘伝と言われるタレの味もいいです。

カワ(鳥皮、150円)は塩焼きで。びっしりと串に刺すのは、この店の大きな特徴で、どの串も手に持つとずっしりと重く感じます。

ネギ肉(150円)は、1本の串に鶏肉とネギとを交互に刺して焼いたもの。いわゆるネギ間。典型的な焼き鳥といった感じです。この店のおもしろいのは、このネギ肉と同じようなシリーズで、ピーマン肉(150円)、シイタケ肉(170円)なんてのもあること。これらはネギ肉のネギの代わりに、それぞれピーマンやシイタケが刺されたものです。

ビールを何本か飲んだあと、タヌキ大(740円)に切り換えます。タヌキというのは日本酒のこと。タヌキの形をした徳利で出されるので、メニューにもタヌキと表記されていて、店の看板の中央部にも描かれているほどの、まさに看板商品です。タヌキ小(370円)もあり、常連さんたちは“おおダヌキ”とか“こダヌキ”と呼んでいます。なお、この店には焼酎類はありません。ウイスキー水割り(400円)はあって、ボトルキープ(サントリーオールド)もできるようです。

続く焼き鳥は、名物のナンコツ(200円)です。ナンコツと聞くと、豚の喉(食道)のコリコリと硬い軟骨か、鶏のヤゲン軟骨(三角形のもの)を思い浮かべるのですが、ここのナンコツは、なんだか肉々している。かなり肉っぽい弾力感の中に、軟骨のコリッとした食感を感じるのです。

そしてモツ(150円)。おそらく最初に食べたレバが豚レバで、こっちが鶏レバなんじゃないかなぁ。しかし、鶏レバにありがちな臭みがまったくなくて、プリプリトロリとした噛み応えが絶品です。他の焼き鳥もさることながら、先ほどのナンコツと、このモツとは、他の店では絶対に味わうことができない品じゃないかと思います。ぜひお試しあれ。

1時間ほどの滞在は、ビール大瓶3本に大タヌキ1本、焼き鳥が15本(ひとり5本)で、5,030円(ひとりあたり1,680円ほど)でした。どうもごちそうさま。

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小ダヌキ / ピーマン肉 / モツ (画像は別の日のもの)

店情報前回

《平成19(2007)年6月18日(月)の記録》

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明日からバケーション … 焼き鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

年に3回ほど10日間程度の連続休暇がある「川名」。明日から、そのひとつ、アーリーサマーバケーション10日間の休みに入るので、今日は休み前の「よじかわ」(開店時刻の午後4時に「川名」に行くこと)です。

カウンター7席、テーブル12席(4席×3卓)、座敷16席(4席×4卓)の合計35席の店内は、開店と同時にどんどん埋まっていきますが、これまでの経験上、日曜日であれば4時20分頃までに入れば、なんとか座ることができます。

店は店主夫婦と、手伝いの女性ひとり、そしてときどき手伝いの男性も入って3~4人で切り盛り。しかし、今日はいつもの手伝いの女性、ハルカさんがいないようで、代わりに入っているのは、そのハルカさんの前に店のおねえさんをやっていたミィさんです。やぁ、懐かしいなぁ。ミィさんは、しばらくぶりに合うたびに綺麗になっていて、近くに座っている常連女性客からも「なんだか艶(つや)っぽくなったわねぇ」と声がかかるほど。

お通し(サービス)のスイカ2切れを出してくれるミィさんに、氷なしのホッピー(336円)とイワシ梅たたき(420円)を注文します。

この店では、普通にホッピーと注文すると、氷入りのホッピーが出てきますが、「氷なしで」と指定することもできるのです。氷なしホッピーは、冷えたジョッキ、冷えた焼酎(ナカ)、そして冷えた瓶入りホッピー(ソト)という三冷状態で出されます。

イワシ梅たたきは、たたき風に細く切ったイワシ刺身を、梅肉で和えたもの。添えられた大根千切りとの色合いの対比も美しく、夏らしいさっぱりとした味わいに仕上がっています。ちなみに今日の他の刺身メニューはイカ刺、サワラ刺、イワシ刺で各420円。夏が美味しい毛ガニ(1杯1,260円)もあります!

カウンターで、たまたま隣同士になった中央線の酒場通・ろっしさんと話をしながら、生グレープフルーツサワー(336円)と、ホワイトボードメニューの中で、ちょっと気になった野菜かけやっこ(231円)を注文。野菜かけやっこは、冷奴の上に漬物をトッピングしたもので、普通の冷奴の醤油に代わる味付けが漬物といった感じ。冷奴に、イカの塩辛をのせて食べるのも好きなのですが、漬物トッピングは、それよりももっともっと、さっぱりとしていて、いくらでも食べられそうです。

5時を回ったところで、毎週必ずやって来る、大常連・熊さんも来店し、ろっしさんと3人で奥の座敷へ。この店は、ひとりでやってくるお客さんが多いので、こうやって知り合いが何人かそろうと、奥へと移って、ひとり客用にカウンター席を空けるというのがルールなのです。

午後6時半まで、2時間半ほど過ごして、私は先に失礼します。今日のお勘定は1,323円でした。どうもごちそうさま。

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お通しのスイカ / 氷なしホッピー / いわし梅たたき

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生グレープフルーツサワー / 野菜かけやっこ / 奥の座敷にて

店情報前回

《平成19(2007)年6月17日(日)の記録》

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祝宴の間げきを縫って … 立ち飲み「富士屋本店(ふじやほんてん)」(渋谷)など

今日は「帰り道は、匍匐ぜんしん!」の作者・ここっとさんの結婚式。いつもは通勤姿で飲み歩くことが多い飲み仲間たちも、今日は正装で集まります。うーん。こうして見ると、馬子にも衣装というか、みんな紳士淑女じゃのう!

結婚指輪の交換で、肩をふるわせる花嫁(=ここっとさん)の姿に、思わずもらい泣きしているのは、今日はまた一段と派手な酒豪美女・ひろたろうさん。が、しかーし。振り返った花嫁は、思いっきり笑顔じゃん! 肩をふるわせながら、笑いをこらえてたのか!(爆)

そして披露宴。服装もさることながら、いつもはモツ焼きなぞをつまみながらホッピーを飲んでいることの多い酒友たちと、フランス料理を食べながらワインを飲むというのも、なんだか不思議な気分です。でもまぁ、そこは酒の場。飲むにつれ、酔うにつれ、だんだんといつもと同じように盛り上がっていきます。そうなると、さすがに酒豪ぞろい。まわりのテーブルに比べて、ワインがなくなるのが速いこと速いこと。

おめでたい披露宴も終えて、ロビーに集合した飲み仲間たち。
「二次会開始まで、1時間ほどあるねぇ」
「軽くホッピーでもいきますか」
「お、いいねぇ。やっぱりホッピーを飲まないと、なんだか調子が出ないよね」
「この近くにホッピーがある店、あったっけ?」
「実は、立ち飲みの「富士屋本店」でも、ホッピーを置くようになったんですよ」
「なぬっ! そりゃ、ぜひ行ってみなきゃ!」
あっという間に話が決まって、披露宴会場からも、二次会会場へもほど近い「富士屋本店」へと潜り込みます。

「こんちはー」と挨拶する、ひろたろうさんに、
「あら、いらっしゃい。今日はすごい正装ねぇ」と笑顔を返す女将さん。

なんとまぁ、この店でも、ひろたろうさんは顔なんですね。全然、自宅-職場間の通り道でもないのになぁ。すご過ぎっ!

さっそく焼酎(サッポロ焼酎360ml瓶、550円)と、ソト(瓶入りホッピー、150円)を何本かもらい、一緒に出される氷入りサワーグラスにホッピーを作って、乾杯です。

ックゥ~ッ、生き返った!

ビールやワインもいいけれど、こうやって焼酎濃い目に作ったホッピーが、強烈に効きますねぇ。なにしろ焼酎(ナカ)が1本で2合分(360ml)ありますから、普通の濃さ(焼酎70ml)でホッピーを作っても5杯。ソトが入らないほどの超濃いめ(1杯120mlほど)で作っても3杯はいける勘定です。ということは、ひとりならば、これ1本で十分なんですね。

肴(さかな)のほうは、ピーナッツ(150円)やナス漬け(250円)、モロキュウ、メカブなどを注文。フランス料理で、きっちりとデザートまで食べても、やっぱり漬物に引かれたりするんですよねぇ。

ひとり2~3杯ずつホッピーを飲んで、ひとり千円ずつ程度(人数は5人)で「富士屋本店」での立ち飲みを終了すると、あと数分で二次会の開始時刻。

「どうもごちそうさまー」と大急ぎで地上に出て、急ぎ、二次会の会場へ。ここでもまた、会社のみなさんたちの出し物を楽しみつつ、カクテルなどをたらふくいただいて、大盛り上がりの祝宴となったのでした。

ここっとさん、おめでとう!

祝宴も終えて、自宅近くの鷺ノ宮駅に到着したのは午後10時半。あれっ!? 時間的に、まだ飲めるかも…。

ということで、駅のすぐ近くにある「ペルル」に入ると、ここにもまた地元の酒友たちが! 当然のように「ペルル」閉店後(午後11時半)は、仲間たちと「満月」に流れ、今宵もまた長く楽しい夜となったのでした。

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「富士屋本店」ホッピーとピーナッツ / ナス漬け、モロキュウ / メカブ

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「ペルル」の水割り / マスターの卒業証書 / 「満月」のコーヒー割りと空豆

・「富士屋本店」の店情報前回、同じときの「宇ち中」)

《平成19(2007)年6月16日(土)の記録》

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ひとりからはじまって … 「秋元屋」~「すっぴん酒場」(野方)

品川あたりで仕事を終えた金曜日。どうしようかなぁ。ここからだと大井町・蒲田方面にも、新橋・銀座方面にも、恵比寿・渋谷方面にも、どこにだって出られるいいポジションなんだけどなぁ。でも、なんだか今日は志気が上がらず、フラフラと自宅方面へ。こんな日もあるんです。

さすがにそのまま自宅に帰るのは寂しすぎるので、自宅直前で途中下車して「秋元屋」へ。6時前のこの時間なら大丈夫かなぁ、と思いながら店をのぞくと、なんともうほぼ満席。入口近くのカウンターに、かろうじて座ることができました。

「こんな時間に珍しいですねぇ」と迎えてくれる、たっちゃん(店のおにいさん)に氷なし(三冷)ホッピー(380円)とレバ生(300円)を注文します。言われてみれば、最近は日曜日に「よじあき」として来ることが多く、平日は、来れたとしても、うんと遅い時間になることが多い。この時間は、たしかに珍しいかも。

塩漬けの新ラッキョウ(150円)や、コブクロ、ナンコツ、アブラの塩焼き(各100円)などをつつきながら、キンキンに冷えたホッピーを飲むうちに、だんだんと元気回復。これぞまさに、お酒の効能なり!

2杯目は、同じく氷なしで、今度は黒ホッピー(380円)をもらいます。元気も出てきたところで、はじめて注文する、ハムステーキ串(180円)とエノキ肉巻き(150円)を、それぞれ1本ずつもらいます。こういう変わり物も、新しい味わいでいいですよねぇ。

そこへ現れたのは、ミクシィで「秋元屋」コミュニティ(同じ趣味や目的を持った人が集まる機能)の管理人をされている、ふじもとさんです。

黒ホッピーを飲み、ふじもとさんと話をするうちに、ますます調子も出てきて、3杯目となるホッピー(380円)をシャリ宝(シャリシャリに凍らせた宝焼酎)でもらい、つまみにはコロッケ(180円)を焼いてもらいます。

びりからメカブ(120円)もいただいたところで、
「立石方面で飲んでいるなおとんさん宇ち中さんも、こちらに向かうそうですよ」と、ふじもとさん。

金曜日の夜とあって、店はずっと満席状態が続いていて、入れないお客さんもいるほど。「このままだと長時間になり過ぎるので、いったん他所(よそ)に移って、みんなの到着を待ちますか」。そんな話をしていると、表のテーブル席で飲んでいた路麺大帝さんたちも、ちょうどお勘定をするところのようです。我われも急いでお勘定を済ませ(2時間強の滞在で、私の分は2,620円)、一緒に店の外へ。

向かった先は、すぐ近くの商店街の中に去年オープンした「すっぴん酒場」。ここは立ち飲みのもつ焼き屋さんで、ふじもとさんによると何種類かあるツクネが美味しいのだそうです。

ここでもまた黒ホッピー(350円)をもらって、おやじつくね(100円)と、たたきつくね(100円)を注文します。

黒ホッピーは氷入りのサワーグラスで出され、お勘定はキャッシュ・オン・デリバリー(品物と交換払い)。カウンター上の籠(かご)にお金を入れておくと、必要分だけ取っていってくれます。

もつ焼きは、親子鍋(丼鍋)を皿代わりにして、キャベツを敷いた上に出してくれます。おやじつくねはニラとキムチが、たたきつくねはナンコツが入っているようです。

ここ「すっぴん酒場」も新しい酒場ながら、常連さんもすでにたくさんいる様子。元気のあるお店が増えてくると、その地域全体が活性化してきていいですよね。男女二人(ご夫婦かな?)で切り盛りされています。

1時間ちょっと立ち飲んで、店を後にし、野方駅で路麺大帝さんたちをお見送り。再び「秋元屋」に戻って来ると、奥の部屋には、なおとんさん、宇ち中さんのほか、しげるさんにっきーさんも到着済みです。

独りで元気なく飲み始めた金曜日だったものの、ひとり、またひとりと飲み仲間が増えていって、最後は近くに座っていた若いカップル(初対面)まで巻き込んで、盛大に盛り上がった夜となったのでした。

うぅーっ。後はよく覚えておらず...(爆)

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「秋元屋」の三冷ホッピー / レバ生 / 新らっきょう

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コブクロ塩 / ナンコツ塩(手前)、アブラ塩(奥) / ハムステーキ串

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えのき肉巻 / コロッケ / びりからめかぶ

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「すっぴん酒場」 / おやじつくね / たたきつくね

・「秋元屋」の店情報前回、同じときの「宇ち中」) / 「すっぴん酒場」の店情報

《平成19(2007)年6月15日(金)の記録》

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店情報: 立ち飲み「すっぴん酒場(すっぴんさかば)」(野方)

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  • 店名: 立ち飲み「すっぴん酒場」
  • 電話: 03-3339-3451
  • 住所: 165-0027 東京都中野区野方5-18-4
  • 営業: 16:00-23:00、定休日は毎月頭に店内に表示。基本的に月なか(=最初と最後以外)の日曜日が休みとなるが、祝日と絡んだりすると変わる。
  • 場所: 西武新宿線・野方(のがた)駅改札を出て左へ。右手に「松屋」がある交差点を右折し、すぐ先のY字を左(みつわ商店街)に入った先、右手。
  • メモ: 平成18(2006)年11月15日創業の、カウンターだけの立ち飲みもつ焼き店。 中ビン500、生ビール500、沢の鶴(辛口)500・(冷酒)550、黒ホッピー450、中身250、酎ハイ各種400、サワー各種400、キンミヤ300、各種焼酎400、マッコルリ(白・黒)350、トリハイ400、チビワイン500、ラムネ150、つぶつぶジュース300、角玉梅酒400、ウーロン茶300、緑茶300。
    つくね100、チーズつくね150、おやじつくね150、たたきつくね150、ピータンピーマン200、しょうがみょうが200、あぶらにんにく100、Pトロ150、ピーマン肉詰200、煮込み400、しろ100、れば100、ちれ100、こぶくろ100、かしら100、はつ100、たん100、トマとん200、ポテマカサラ200、野菜串150、ぬか漬け350、こぶくろ刺400、はつみみ100、はらみなんこつ100、など。(2017年1月調べ)

    中ビン400、生ビール(ジョッキ)400・(グラス)300、沢の鶴(辛口)400・(冷酒)450、黒ホッピー(セット)400・(中)200、酎ハイ(セット)350・(中)200、サワー(りんご・ぶどう・すだち)350、亀甲宮(キンミヤ)200、残波しろ350、マッコルリ250、トリハイ350、焼酎割り(ラムネ・ウーロン茶・お茶・つぶオレンジ・つぶグレープフルーツ)350、ラムネ150、ソフトドリンク(ウーロン茶・お茶・つぶオレンジ・つぶグレープフルーツ)200。
    らっきょう100、あつあげ150、もち150、リンゲル100、こぶくろ100、れば刺400、セロリ漬け100、トマト200、しょうがみょうが200、キャベツみそ200、トマとん200、たん100、はつもと100、つくね100、しろ100、中島メンチ200、あぶらにんにく100、おくら巻200、冷奴150、ピーマン肉詰200、おやじつくね100、がつ100、Pトロ100、ガラスープ300、キューリみそ200、チーズつくね100、手羽先200、れば100、煮込み400、ハラミナンコツ100、がつ刺400、ももねぎ100、はつ100、ぴんころ大根150、こぶくろ刺400、ししとう150、たまねぎ150、ねぎ150、しいたけ150、など。(2009年8月調べ)

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前回宿題にチャレンジ … バー「クライスラー」(横浜・日ノ出町)

ホッピー仙人」を出て、都橋(みやこばし)商店街を西側(京急・日ノ出町駅側)に抜け左へ。大岡川を渡る橋を渡った少し先、左手に黄色い看板が見えたら、そこが昭和25(1950)年創業の老舗バー「クライスラー」です。

今日はなにしろ前回の宿題であった、ビールや水割りなどをいってみなくっちゃ。

横長いカウンターの中央部に座り、まずはビール(たぶん500円)から。

ビールは「クライスラー」のロゴや、シンボルマークであるバグパイプを演奏する人の絵が描かれた、陶器のジョッキで出されます。中身はサッポロ黒ラベルの小瓶を注いだもの。「飲んでる間に温度が変わりにくいように」ということで陶器のジョッキで出しているのだそうです。

ところでビールって、生ビールも瓶ビールも中身が同じって、知ってました?

もう10年以上前になりますが、キリン生麦工場を見学したとき、ビールを瓶や缶に詰めたり、生ビール用の樽(金属製)に詰めたりする工程があって、同じビールがそれぞれ違う容器に詰められていたのでした。

ビールそのものは、もう20年以上前から主力は生ビールになっているのだそうです。昔は火入れして酵母の働きを止めなければならなかったものが、フィルターの技術が向上したことによって、加熱しないでもフィルターで除去できるようになったのだそうです。だからキリン一番搾りのみならず、キリンラガーも生ビールだし、アサヒスーパードライも、サッポロ黒ラベルもすべて生ビールなのです。

ただし、ビール通の人たちの話によると、なんと言ってもビールは鮮度が命。工場から出荷されてから、喉を通るまでが短ければ短いほどいいのだそうです。その点で考えると、一般的に缶よりは瓶が、瓶よりは樽が、鮮度がいい(流通が早い)ことが多いということです。

この店の名物らしいピザ(1,000円)も前回の宿題だったのですが、今日は1軒目が中華(「福仙楼」)だったので、もうそんなには入りそうにない。もうひとつの宿題だったお新香(500円)の古漬けをいただくことにしました。

お新香も、この店の人気の品のひとつなんだそうです。浅漬けと古漬けが選べ、古漬けにすると、キュウリとナスの古漬けを刻んでカツオ節と和えてくれます。酸味が強い古漬けの味わいが好きですねぇ。

ビールが空いたら、次はウイスキーの水割り(400円)ですね。この水割りが、ここ「クライスラー」の定番の飲み物らしくて、ほとんどの人が注文しています。グラスも特徴的で、カウンターのお客さんにはブーツ型のグラスで、テーブル(ボックス)席のお客さんにはホルン(角笛)型のグラスで出されるのです。もちろんどちらのグラスにも、「クライスラー」のロゴとシンボルマークが描かれています。

ウイスキーはオーシャンのスペシャルオールド。水割りでいただくと、甘ーい感じをより感じます。スコッチ風の薫製っぽさは、微香(わずかに香る)といったところでしょうか。とても飲みやすいお酒です。

午後11時過ぎまで、1時間ちょっとの滞在。にっきーさんとふたりでビールを2杯、水割りを2杯、お新香(古漬け)を1人前いただいて、お勘定は2,420円(ひとりあたり1,210円)でした。表示料金の合計額に5%程度分が加算されているのは、おそらく消費税相当か、サービス料相当なんですね。どうもごちそうさま!

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ビール / お新香(古漬け) / ウイスキー水割り

店情報前回

《平成19(2007)年6月11日(月)の記録》

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味付き殻ごと薫製玉子 … バー「ホッピー仙人(ほっぴーせんにん)」(横浜・桜木町)

野毛の川沿いにクレッセンド(三日月型)に建つビルが都橋(みやこばし)商店街。その2階に「ホッピー仙人」があります。店名の示すとおり、ホッピーをこよなく愛する店主が営むホッピーバー。ここで飲むホッピー(500円)の美味しさに引かれて、カウンター8席程度の小さな店に、夜ごと、ホッピーファンたちが集うのでした。

そんな「ホッピー仙人」の店内に入ると、ちょうど生ビールサーバーの洗浄中。樽生ホッピーは、生ビールサーバーを使って作られていて、その樽生ホッピーが売り切れると、毎日必ずサーバーの洗浄を行っているのだそうです。大変な作業ですが、毎日これをやらないとチューブやサーバー内が、すぐに汚れてしまうんだそうです。

仙人(=店主)によると、実際には非加熱処理で仕上げたホッピーはないので、「生ホッピー」と呼べる品物はないのだそうです。通常の瓶入りホッピーと同じホッピーを、生ビールサーバーで利用できる樽に入れているだけ。だから、本当は「樽詰めホッピー」と呼ぶのが正しいのかもしれませんね。でも、樽生ホッピーのきめ細かい泡立ちは、明らかに瓶入りホッピーのものとは違うんだよなぁ。

そんなわけで、今日はすでに樽生ホッピーは売り切れで、普通の白ホッピーを注文すると、冷蔵庫からホッピージョッキと、冷却容器に移して冷やされた焼酎を取り出した仙人は、目の高さにジョッキを持ち上げて、よく冷えた焼酎を注いでいきます。ピタリと星の位置まで焼酎が入ったところで、これまたよく冷えた瓶入りホッピーを一気に注いで、見るからにおいしそうなホッピー(500円)ができあがります。

最近、はまっているのが、殻ごと燻蒸されて黒光りしている燻製玉子。目の前に置かれているのを勝手に取って、カウンター上の料金箱に代金100円をチャリンと入れます。どうやって作るのかは知りませんが、殻を剥いて口に入れると、ちゃんと味が付いてるんですよねぇ。

50分ほどの滞在は、ホッピー1杯で500円(それとは別に燻製玉子代100円)でした。ごちそうさま!

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ホッピー / 燻製玉子 / 殻を剥いたところ

店情報前回

《平成19(2007)年6月11日(月)の記録》

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野毛入口の餃子屋3軒 … 中華料理「福仙楼(ふくせんろう)」(横浜・桜木町)

横浜を代表する飲み屋街・野毛(のげ)の入口(桜木町駅側)に、3軒の人気中華料理屋が軒を連ねています。1軒は『日本で最初に餃子を売り出した店』として知られる、昭和24(1949)年創業の「萬里(ばんり)」。2軒めは『楊貴妃も腰を抜かすギャルのアイドル、チンチン麺』などのキャッチフレーズでおなじみの「三陽(さんよう)」。そして、もう1軒が、はじめて訪れる「福仙楼」です。

店内は1フロアでテーブル席(入口左手が四角いテーブル席で、右手が円卓)のみ。3軒の中では一番普通の中華料理屋さんっぽい感じかな。なにしろ「萬里」の1階(カウンター席)は床がベトつくほど油ぎっているし、「三陽」は飲み物や食べ物をすすめる店員さんの声が響き渡っていて、野毛の名物っぽい存在ですからねぇ。

さっそくビール(アサヒスーパードライ中瓶)と水餃子(一皿6個で350円)をもらって飲み始めると、同行者が「17:00~19:00の間、下記の商品は半額とさせていただきます」と書かれた張り紙を発見。この時間中に注文をすれば「四川風からあげ」が通常1,100円のところ550円、「チャーシューと豆腐のタレかけ」は950円のところ475円になるのだそうです。もちろん、両方とももらうことにしました。

ホールを担当しているのは、若い中国人女性、ひとり。「三陽」の元気のいい中国人おねえさんとは対照的に、積極的な売り込みなどはなくて、むしろ声をかけない限り、厨房の近くでじっと待機してるというイメージ。そのおかげで、店内はゆっくり、のんびりとできる雰囲気です。

ひとしきり飲み食いしたところで、さらに瓶ビールを追加して、いよいよ焼餃子(一皿6個で350円)もいただきます。

野毛の入口にある3軒の中華料理屋は、それぞれ焼餃子が人気の品。「萬里」は一皿6個で300円(1個あたり50円)、「三陽」は一皿7個で400円(1個あたり57円)、そしてここ「福仙楼」が一皿6個で350円(1個あたり58円)と、1個あたりの単価では、ここ「福仙楼」が一番高い。

3軒とも、それぞれおいしいのですが、ニンニクがよく効いていてパンチがあるのは「三陽」かなぁ。皮のもっちり感は「萬里」。「福仙楼」の餃子は、店の雰囲気同様、3軒の中ではもっとも普通っぽい(良くも悪くも大きな特徴がない)感じです。

約2時間でビールを4~5本いただいて、お勘定は3人で4,120円(ひとりあたり1,400円弱)でした。

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「福仙楼」 / 瓶ビール(アサヒスーパードライ) / 水餃子

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チャーシューと豆腐のタレかけ / 四川風からあげ / 焼餃子

店情報

《平成19(2007)年6月11日(月)の記録》

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店情報: 中華料理「福仙楼(ふくせんろう)」(横浜・桜木町)

    070611a
  • 店名: 中華料理「福仙楼」
  • 電話: 045-243-1078
  • 住所: 231-0064 神奈川県横浜市中区野毛2-71-12
  • 営業: 11:00-03:00、日休
  • 場所: JR・地下鉄の桜木町駅から「野毛ちかみち」を左手方向に抜け、ブリーズベイホテルの手前を右折。野毛の飲み屋街に入る交差点を右折した左手。
  • メモ: 〔おすすめ〕季節野菜とエビ炒め1,500、エビの天ぷら1,200、エビと豆腐煮込み1,000、エビチリソース1,500、タラバガニのチリソース1,800、タラバガニのネギショウガ炒め1,800、渡りガニのネギショウガ炒め1,800、カニの玉子煮900、ホタテとブロッコリー炒め1,800、白身魚の甘酢あんかけ1,200、エビ・イカ・ホタテ唐辛子和え1,800、エビ・イカ・ホタテ炒め1,800、カニ・エビ・イカ・ホタテ炒め2,000、アワビのミルク煮2,500、アワビのしょうゆ煮2,300、イカチリソース1,300、ピータン豆腐のタレかけ950、チャーシューと豆腐のタレかけ950、マーボートーフ900、五目野菜と豆腐の煮込み1,000、青菜野菜炒め950、ミックス野菜炒め900、カシューナッツと鶏肉炒め1,100、鶏肉のからあげ1,000、若鶏の唐辛子炒め1,000、豚バラ肉のしょうゆ煮1,300、五目うま煮1,200、スブタ900、豚肉の揚げ物900、肉団子の甘酢あんかけ900、レバニラ炒め700、牛バラしょうゆ煮1,300、牛肉とピーマンの細切り炒め1,500、牛肉のオイスターソース炒め1,500、三色冷菜1,500、バンバンジー1,100、豚肉のタレかけ1,500、野菜サラダ500、カニ入りフカヒレスープ1,500、ワンタンスープ600、豆腐としいたけのスープ600、コーンスープ500、野菜スープ500、〔めん類・丼類〕ラーメン450、もやしそば550、牛バラしょうゆ煮めん650、豚バラしょうゆ煮めん650、エビそば700、青菜そば650、天津めん650、チャーシューめん600、マーボーめん800、チャンポン700、焼ビーフン800、ワンタンめん600、ネギチャーシューあえそば600、福建やきそば750、海鮮やきそば1,000、〔おつまみ〕焼ギョーザ(6個)350、水ギョーザ(6個)350、しゅうまい(5個)450、ザーサイ200、白菜キムチ250、めんま300、白菜のつけもの380、手羽先350、手羽元350、ヤキブタ(小)350、大根のつけもの380、豚足(塩orしょうゆ)380、カシューナッツ480、くらげの酢のもの600、〔定食類〕A定食(八宝菜、とりのゴマからあげ、ライス、スープ、つけもの)1,000、B定食(ミックスやさい炒め、ヤキブタ、ライス、スープ、つけもの)1,000、ラーメン定食(ラーメン、半チャーハン、サラダ、つけもの)750、ギョーザ定食(ギョーザ、ライス、スープ、サラダ、つけもの)600。

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夏を迎えてハモづくし … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

先月に引き続き、夕食会の翌日に「竹よし」です。

「竹よし」の夕食会は、今年に入ってから人数制限を撤廃したこともあって、以前にも増して大人気。毎回、立ち飲みの人も出るほどで、昨日も店内席数(14席)を超える、16人の夕食会になったのだそうです。なにしろ会費5千円で、旬のテーマ食材(魚介類)が味わえる上に、飲み物付きですからねぇ。しかも、やってくるお客さんたちが、みなさん魚好き、酒好きの楽しいメンバー。毎回、4時間を越えて盛り上がるのでした。

そんな夕食会に参加できなかった場合。実は、翌日の日曜日に店に行くと、昨日の食材が残っていることもあるのです。

燗酒(菊正宗、350円)をもらって飲み始めると、今日のお通し(200円)は、青柳と帆立貝のヌタ。これだけで燗酒の1本はいけちゃいそうです。

さて、昨日の「第67回夕食会」。メイン食材は、京都の夏を彩るハモ。「関西では夏の代表格のハモながら、関東ではあまり認知度が高くないから」ということで、キンメダイも用意され、さらに「6月と言えば」のアユも出されたのだそうです。これだけの食材を一気に楽しむことができるのも夕食会ならではですね。

夕食会の楽しみのひとつである、大常連・なおとんさんの手料理は、今回もまた好評で、すべて完食だったそうですが、そのうちの一品、自家製アンダンスー(沖縄風肉味噌)だけを残しておいてくれてました。

「ビールも残しておいてくれてますよ」と、これまた先月同様、Y口さんからの差し入れのビール、2種2本を出してくれます。今回のはミャンマーのビールと、ラオスのビール。なにやらハーブっぽい香りがするビールです。特にラオスのものは飲んだ後、鼻の奥からフッと上がってくる香りがかなり強い。こういうスパイシーな感じが好まれる国なのかもしれませんね。

どうもありがとうございます。いただきましたよー! > なおとんさん & Y口さん

さて、ハモ。まずは夕食会でも出されたというハモ刺身(ハモおとし、650円)を注文します。丸1尾のハモをおろすところから始まって、ひとり分ずつのサクに分けた後、まな板の上でザッザッザッと骨切りしていきます。この音が聞こえてくると、夏の到来を感じますねぇ。

骨切りの終わったハモの身を、横でスタンバイされている熱湯にサッとくぐらせると、骨切りした部分がパッと広がり、まるで花が咲いたようになります。これが牡丹ハモです。これを冷水(氷水)にとって身を締め、梅肉でいただくのです。本来、くどいくらい濃厚なはずのハモが、こうするとさっぱりと食べられるからおもしろい。試行錯誤のすえに、この食べ方にたどり着いたんだろうなぁ。

燗酒もおかわりです。

昨日の夕食会では、このハモおとしの他、ハモの天ぷらが出され、キンメダイはシャブシャブと、あら煮にする予定だったけど、シャブシャブ用の切身は刺身として食べたのだそうです。キンメダイのあら煮も美味しいですよねぇ。アユは姿寿司として出されたそうで、その残りをちょっと出してくれます。アユはこういう食べ方もできるんですね。

カウンターの入口側では、常連さんの男女ふたり連れが「かき揚げを食べようかなぁ」と相談しています。女性が「今日のかき揚げ(700円)はなに?」と確認すると、「今日はシバエビ、タラバガニと小柱です。シバエビだけのかき揚げ(700円)もできますよ」と何でもないように答える店主。ちょっと、ちょっとぉ。それって、ものすごく大贅沢じゃない!?

結局、彼らは普通の掻き揚げ(シバエビ、タラバガニ、小柱)を注文。私も、この掻き揚げには強く引かれつつも、なにしろ、昨日の夕食会と同じメニューを食べるというのが、今日の目的なので、今日はハモの天ぷら(650円)をいただくことにしました。

ハモは、牡丹ハモにするところまでは先ほどと同じ手順で進み、そこから衣をつけて天ぷらにしていきます。天つゆでいただくのもいいですが、塩だけというのもまたおいしい。

3本目となる燗酒をもらい、最後は、これまた昨日も出たという、ハモの吸い物(400円)です。

ゆっくりと2時間半ほど楽しんだハモづくし。燗酒を3本いただいて、今日のお勘定は2,950円でした。うーん。満足 & 満腹。

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「竹よし」 / お通し(青柳と帆立貝のぬた) / 油味噌(なおとんさん手作り)

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ミャンマーとラオスのビール / ハモおとし / アユの姿寿司

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かき揚げ(シバエビ、タラバガニ、小柱) / ハモ天ぷら / ハモの吸い物

店情報前回

《平成19(2007)年6月10日(日)の記録》

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シメは氷なしホッピー … 大衆酒場「満月(まんげつ)」(鷺ノ宮)

「竹よし」を出て、本日の3軒目は、西武新宿線・鷺ノ宮駅のすぐ近くの大衆酒場「満月」です。

ギュッと詰めても十数人入るかどうかといった店内なのに、その店内が左右に二分されてしまっているのが特徴的。昔は別の店だった隣の店を「満月」が吸収したため、今もこういう形になっているのだそうです。

店を切り盛りしているのは店主夫婦と、その息子さんの3人。この店主家族は、みなさん素晴らしく明るくて、夜も更けてくると、お客さんと一緒になって、自分たちも愉快に飲みはじめるのです。

そんなやり方ができるのは、カウンター上段にずらりと並んだ大皿料理のおかげ。これらの料理は、開店前にはすべての仕込みを終えて、カウンター上にスタンバイされ、営業時間中は注文に応じて、それを小皿に盛り分け、物によっては電子レンジで温め直して、すぐに出してくれます。その場で調理するのは、刺身などの生ものくらいでしょうか。

店に入って、席に座る前に、その大皿料理をながめるのが、この店の楽しみのひとつ。立ったままでも、遠くの大皿料理はよく分からない(見えない)ので、「あれは何?」と確認すると、「グラタンよ」と、ニコニコ笑顔のママさんが教えてくれるのでした。

料理は200円から始まって、高いものでも500円ほど。300円のものが一番多いかな。

今日は、そんな大皿料理の中からポテトサラダ(300円)を選んで、飲み物には氷なしのホッピー(300円)をいただきます。氷入りの場合はジョッキで出されるホッピーですが、氷なしはサワーグラス。瓶入りホッピー(外)1本が、ちょうど入る、理想的な焼酎(中)の量です。

「残りこれだけだから、全部食べな」

そう言いながら、大皿に残っていたポテトサラダを、どっさりとお皿に盛ってくれるママさん。わーい、ありがとうございます。ポテトサラダ、大好きです。

いつ来てもお客さんでいっぱいの「満月」。開店直後の早い夕方は、近所の大常連さんたちが押し寄せていて、平均年齢はかなり高め。夜が更けてくると、若者や、勤め帰りのサラリーマンが増えてきて、大皿の料理がどんどん減ってきます。さらに夜が更けて、終電車もなくなった頃に、千鳥足でフラフラとやって来るのが、我われ、地元の呑ん兵衛軍団。ここまで帰っていれば、自宅までは、まさに這ってでも帰れるので、安心して飲めるのでした。

そんなわけで、今日も「さぁ、もう帰って寝るか」と重い腰を上げたのは、日付けも変わった午前1時。常連さんたちと楽しく過ごして、今日のお勘定は600円でした。どうもごちそうさま。みなさん、お先に!

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「満月」 / 氷なしホッピー / ポテトサラダ

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《平成19(2007)年6月8日(金)の記録》

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アユの天ぷら三種盛り … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

沼袋の「ホルモン」を出て、西武新宿線で二駅。都立家政(とりつかせい)です。この駅の近くの住宅街で、平成5(1993)年から営業しているのが、魚料理と天ぷらの店、「竹よし」。カウンター7席、テーブル席7席のお店を、魚好きな店主(マスター)ひとりが切り盛りしています。

「こんばんは」と入った、金曜日、午後10時半の店内には、大常連のなおとんさん。店主と、明日の夕食会の調整などをしているところのようです。

ここ「竹よし」では、毎月、第二土曜日に夕食会をやっており、明日がちょうど、その日。店内には、すでにその夕食会のためのメイン食材が到着しています。なるほど。明日はハモとキンメダイなんですね。高級食材を惜しげもなくドンと仕入れられるのも、予約制・会費制(ひとり5千円、飲み物付き)の夕食会ならでは。通常営業のときとは、また一味違う「竹よし」が堪能できるのです。

その、なおとんさんのとなりに座り、燗酒(菊正宗、350円)を注文すると、すぐに出されるお通し(200円)は生湯葉とタラバガニの小鉢。ここのお通しは、いつも、おかわりしたくなるような逸品なのです。

そのお通しをつまみ、燗酒をチビチビとやりつつ、カウンター内に掲示された今日のメニューをゆっくりと眺めるのが、これまた楽しみなひと時。季節に合わせて、登場する魚が移り変わっていくのです。やぁ、アユやハモも出てきましたか。アジも、まさに夏場が旬の魚ですよねぇ。おろっ。赤ナマコ(400円)がある。冬が旬のナマコが、今あるというのもおもしろい。さっそくいただきましょう。

ナマコは初夏に産卵を終えると、深海に移動して冬眠ならぬ、夏眠して、冬場を待つんだそうです。この赤ナマコは、かろうじて夏眠前のものなんですね。うふふ。赤ナマコの酢の物をつつきながら、燗酒を飲んでいると、夏とは思えないですねぇ。

燗酒をおかわりし、今度は、今が出端の稚アユの天ぷら(600円)を注文すると、店主もちょっと遊びを入れて、その稚アユを姿揚げ、天ぷら、背開きという三種の状態で出してくれます。同じ稚アユなのに、天ぷらの仕方によって、それぞれ違う味になるのが愉しいですねぇ。ホロッとした苦味が燗酒にとてもよく合います。こちらは、完全に夏ですよねぇ!

1時間半程くつろいで、今日は1,900円でした。どうもごちそうさま。

070608g 070608h 070608i
燗酒(菊正宗) / お通し(生湯葉とタラバガニ) / 赤なまこ酢

070608j 070608k 070608l
稚あゆの姿揚げ、天ぷら、背開き / 稚あゆ天ぷら / 夕食会の食材(キンメダイとハモ)

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《平成19(2007)年6月8日(金)の記録》

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好みの品はすべて網羅 … もつ焼き「ホルモン」(沼袋)

西武新宿線・沼袋(ぬまぶくろ)駅を降りて、駅の北側の小さな路地に入ると、そこに古びた酒場街が現れます。店頭で持ち帰り用の焼き鳥も売っている焼き鳥屋さんあり、「奥様公認の店」という看板を掲げた店あり。こういう路地が、わが家の近くにあったら、毎日どこかに寄ってしまうかもなぁ。

そんな路地の奥にあるのが、もつ焼き「ホルモン」。この界隈に何軒かある、もつ焼きの名店の1軒です。

角地にある店は、角をはさんだ両側に入口があり、どちらにも「ホルモン」と大書された大きな暖簾(のれん)がかかっています。手前(駅に近い側)の入口を入ると、横向きのカウンターが6席ほど。向こうの入口を入ると、右手に、先ほどのカウンターと平行に向かい合う直線カウンター8席ほど、左手に4人掛けのテーブル席が2つの、合計20席強。ここが毎夜、毎夜、満席になるのでした。

金曜日の今日、仕事の帰りに店にたどり着いたのは午後9時20分。この店は、午後10時までなので、あと40分しかありません。でも、この時間になると、やっと店もすいてくるので、すっと入ることができます。

まずは小瓶のビール(サッポロ黒ラベル、310円)と、いつも注文しているお新香(今日はキュウリとカブ、100円)をもらい、さらに時間がないのでレバちょい焼き(100円)を2本と、焼酎(210円)も合わせて注文してしまいます。

小瓶のビールは350ml入り。グラスに3杯程度の量なので、飲みはじめの喉潤しに、ちょうどいいのです。

レバちょい焼きは、串に刺したレバを、文字どおり、ちょっとだけ炙ったもの。刻みネギと、おろし生姜を添えて、醤油をかけて出してくれるので、レバ刺しと同じような食感を味わうことができるのです。

口の中にレバの濃厚な旨みが広がったところで、よーく冷えた梅割り焼酎をグビッ! これがまた、なんとも言えず合うこと合うこと。

2巡目は、アブラ、オッパイ、タン(各100円)を塩で。アブラとオッパイは、どちらも脂肪分の甘さを味わう一品。これらは、新鮮なネタを出してくれる店じゃないと、臭くてとても食えたものじゃないのです。中でもオッパイは、ここで出してくれるものが一番好きです。

「今日はハツシタもありますよ」と、店主がハツシタの塩焼きも出してくれます。タンやハツシタ(ハツ)は、塩焼きがとてもよく合いますねぇ。

焼酎をおかわりして、今度はタレ焼きでカシラとヒモ(各100円)をもらいます。

カシラは、豚の頭(ホホやコメカミあたり)の肉。脂と肉のバランスがよくて、どういう味付けにしても美味しくいただける一品。今日はタレ焼きにしてみたのでした。

ヒモは、豚の腸。シロと呼ぶ店も多く、ここ「ホルモン」も、メニュー上の表記はヒモとなっていますが、シロと注文しても通じます。これもタレ焼きも、塩焼きもおいしくいただけますが、タレで注文する人が多いかな。プリプリ、クニュクニュとした食感が楽しめます。

そしてラストは、このところの定番、ガツとテッポウ(各100円)の醤油焼きです。ガツは豚の胃袋。しっかりとした弾力感が、ガツの大きな特長。テッポウは豚の直腸。トロと呼ぶ店もあるくらいで、最初に口に入れた瞬間はやわらかい感じなのですが、噛みしめるにつれて弾力感が増していくという不思議な食感。これもまたクセになる一品ですよねぇ。

そんなこんなで、気がついたらもう10時15分。最後のお客になっているではありませんか。いやいや、どうもすみません。お勘定は1,730円。短時間ですが、好みの品はすべて網羅という、密度の濃い、もつ焼きタイムでした。どうもごちそうさま!

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「ホルモン」 / ビール小瓶と焼酎、お新香 / レバちょい焼き2本

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アブラ、タン、オッパイ、ハツシタ(塩) / カシラ、ヒモ(タレ) / ガツ、テッポウ(醤油)

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《平成19(2007)年6月8日(金)の記録》

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横須賀ホッピー巡り4 … 大衆食堂「一福(いちふく)」(横須賀・汐入)

4軒目(4杯目)は、ドブ板通りを京急・汐入駅側に抜けたところにある大衆食堂「一福」です。米兵さんからも「ワン・ラッキー」の愛称で親しまれているという、この店は、和洋中と料理の幅が広い上に、酒や肴もいろいろとあって、まさにオールマイティ的なふところの深さを持っているお店。もちろんホッピーもあります。今日のラストは、この店で、お腹も膨らませて帰りましょう。

1軒1杯ずつとはいえ、焼酎の量が110~180mlほど入っている横須賀ホッピー。それをすでに3杯いただいていますので、もうけっこうな酔い加減です。最後の1杯は黒ホッピー(480円)を注文します。

ここのホッピーは、生ビールのジョッキで出されるタイプ。そのジョッキの3分の1くらいの分量で焼酎(ナカ)が入っています。ここの焼酎は、横須賀に多い源氏焼酎ですね。

お通し(サービス)として出されたゼンマイをつつきながら、おもむろにメニューを検討します。なにしろ、そば、うどんから中華そば、丼物、定食、鍋物、一品料理と、その数ずらりと130品以上。さらに黒板メニューや、壁の短冊メニューを加えると、軽く150品を越えています。

値段も、かけそばや、もりそばが350円、天ぷらそばでも530円と、立ち食いそば屋さん並みの安さです。他の例を挙げても、ラーメン380円、チャーシューメン550円、親子丼510円、天丼530円、カレーライス430円、カツカレー530円、オムライス480円、焼肉定食630円、刺身定食680円などなどと、前時代的!

普通の店では季節限定メニューのことが多い鍋焼きうどん(550円)や、ひやむぎ(460円)、冷やし中華(550円)や、各種鍋物類(450~550円!)を年中食べることができるというのも、うれしいではありませんか。

そんなわけで、お新香(200円)、イカフライ(350円)に加えて、冬の間に食べることができなかった豚鍋(とんなべ、500円)も注文します。

お新香は200円という値段ながら、白菜、キュウリ、ナスの3種のぬか漬け盛り合せ。イカフライは拍子木状に切ったイカを揚げたもので、千切りキャベツやトマトも添えられています。ソースをたっぷりとかけて、ハフハフといただくのがいいですねぇ。

さぁ、そして豚鍋。鍋はあらかじめ調理が終わった状態の、ひとり用土鍋を、鍋置き代わりのお皿の上に置いてくれます。カパッとふたを取ると、フワァーッと湯気が上がった中に、豚肉や豆腐、白ねぎ、白菜、エノキ、春菊などがたっぷり。これで500円は安いよなぁ。

4軒を回って、冷たいホッピーも4杯目に入っているお腹に、あったかい鍋物が心地よい。

鍋物は、この豚鍋以外に、たらちり(450円)、カキ鍋(500円)、牛鍋(550円)、寄せ鍋(500円)などがある他、本日の黒板メニューとして石狩鍋(680円)なんてのも載っています。ひとり鍋がずらりとそろっているお店は、呑ん兵衛好みのするお店であることが多いですよね。

午後10時半まで、ゆっくりと1時間半を過ごして、お勘定はふたりで2,090円(ひとり1,045円)でした。どうもごちそうさま。

横須賀ホッピー4杯で、すっかりできあがって家路についたのでした。

070606j 070606k 070606l
ホッピー / お通し(ぜんまい) / お新香

070606m 070606n 070606o
いかフライ / とん鍋 / 店内の様子

店情報前回

《平成19(2007)年6月6日(水)の記録》

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横須賀ホッピー巡り3 … 大衆酒場「興津屋(おきつや)」(横須賀・汐入)

1軒1杯ずつのホッピーをいただきながら、横須賀を巡る旅。3軒目(3杯目)は、横須賀中央から汐入方面にトコトコと歩き、ドブ板通りの入口にある大衆酒場「興津屋」です。

「こんばんは」と入った店内には、先客はなし。現在の時刻は午後8時。この店の営業は9時までなので、もうお客さんたちが帰ったあとなんでしょうか。

さっそくホッピー(450円)をもらうと、ここも純正ホッピー・タンブラーの星二つ分(110ml)以上。お通し(サービス)は小皿にちょこっと盛られた漬物です。

横須賀地区のホッピーは、焼酎として「源氏焼酎」を使っているところが多いのが特徴のひとつ。そんな中にあって、ここ「興津屋」の焼酎は、東京下町スタンダードの「キンミヤ焼酎」です。

刺身ブツ(300円)、いか刺し(300円)、オクラ(200円)、トマト(200円)、納豆(100円)、塩豆(100円)、南京豆(200円)、バターピーナッツ(柿の種入り、200円)、グリンピース(100円)、チーズ(100円)、サラミ(200円)、いかの塩辛(150円)などと並ぶメニューから、カボチャのバター焼き(200円)をいただきます。

女将さんひとりで切り盛りされている、このお店。他にお客さんがいないこともあって、その女将さんが我われの話し相手になってくれて、この店の歴史を語ってくれました。

店の創業は昭和2(1927)年といいますから、今年でちょうど創業80年。先代が興津(おきつ。静岡市清水区)の出身なので「興津屋」という店名にしたのだそうです。その頃は、どっちかというと酒屋さんで、その店頭で酒を飲ませたりもしていたのだそうです。

奥の部屋から女将さんが持ってきてくれたのは、昭和11年ごろに撮影したのだろうという、この店の写真。先代のご家族や、従業員のみなさんが、3階建てビルの店の前にずらりとそろって写した写真です。この頃に3階建てのビルというのもすごいですねぇ。向かって左隣は旅館、右隣もなにやらお店っぽい。「キリン生ビール」なんて看板もあって、この時代から生ビールがあったことがわかります。

「真ん中あたりに、お母さんに抱かれた赤ん坊が写ってるでしょう。その子が2代目で、私の主人なのよ。主人は昭和10年生まれだったから、この写真が昭和11年ごろに撮られたものだろうと話してるのよね」と女将さん。

その後、戦争が激しくなって、戦時疎開によって一時閉店。終戦後、またこの土地で店を再開したのだそうです。再開にあたって、「酒屋か、酒場か、どっちかにしてくれ」と言われて、酒場にするほうを選んだのだそうです。

「横須賀は坂の多い町でしょう。そんな町なかを配達して回るのが大変なので、先代は、酒場にすることを選んだんでしょうねぇ」

この店も、最初は源氏焼酎を使っていたのだそうで、お手洗いの入口上部に古い源氏焼酎のポスターが掲げられています。

「写真に写ってるのは、東洋醸造(←当時の源氏焼酎製造所)の杜氏さんなんだけど、おじいちゃん(先代)によく似てるので、今もずっと置いてるんですよ」と女将さん。

源氏焼酎からキンミヤ焼酎に切り替えたのは昭和40年代のこと。そのころ、一時的に源氏焼酎が入荷できなくなったことがあって、それがきっかけでキンミヤ焼酎にかわったんだそうです。

「昔は中(ちゅう)ホッピーという、今の炭酸なんかと同じくらいのサイズのホッピーがあってね。ホッピーが少ない分、焼酎が多くなるので、その中ホッピーが人気だったのよ。早く酔っぱらって次に行こう、って感じのお客さんが多かったわねぇ」

なにしろ米軍横須賀基地正門のまん前にありますからねぇ。仕事を終えた人たちが続々とやってきて、ここで下地を作っては町へと流れていったんでしょう。

そんな話を楽しく聞かせてもらっているうちに、気がつけば閉店時刻の午後9時です。いやいや、どうもありがとうございました。

お勘定はふたりで1,100円(ひとり550円)でした。

070606g 070606h 070606i
「興津屋」 / ホッピーとお通し / カボチャのバター焼き

店情報前回

《平成19(2007)年6月6日(水)の記録》

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横須賀ホッピー巡り2 … 大衆酒場「泡屋(あわや)」(横須賀・横須賀中央)

横須賀ホッピーを巡る旅。2軒目は、同じく横須賀中央駅の近くにある「泡屋」です。店頭の看板に「琉球泡盛」「沖縄料理」とあるとおり、この店は大衆酒場ながら、非常に沖縄テイストなお店。でも、ちゃんとホッピーも飲めるのです。

横浜での仕事を終えた、酒友・にっきーさんも横須賀に到着し、この店から合流です。

さてさて。この店では普通のホッピー(480円)もさることながら、ずらりとそろった変わり種のホッピーが楽しいのです。焼酎の代わりに泡盛を使った泡盛ホッピー(580円)や、その泡盛に梅やニンニクなどをつけ込んだ梅泡盛ホッピー(690円)やニンニク泡盛ホッピー(690円)、そしてレモン泡盛ホッピー(690円)。極めつけは泡盛の瓶の中で蛇がとぐろを巻いている、まむし泡盛ホッピー(740円)! ひぇ~っ!

ふたりいるので、梅泡盛ホッピー(690円)とニンニク泡盛ホッピー(690円)という2種類の泡盛ホッピーをもらいます。

横須賀では、生ビールジョッキでホッピーを出してくれるお店が多いのですが、ここ「泡屋」のジョッキは、ホッピーのロゴが入ったホッピービバレッジ社純正のもの。このジョッキの星二つの位置(110mlライン)まで泡盛が入っていて、それとは別に瓶入りホッピーが出されます。

梅泡盛、ニンニク泡盛は、それぞれ泡盛を広口瓶に入れて、梅やニンニクをつけ込んだものですが、梅泡盛が無色透明に近いのに対して、ニンニク泡盛はかなり濃い黄色。うーむ。この色合いを見てるだけで力がつきそうですねぇ。鼻を近づけてみると、ものすごいニンニクの匂いです。

ホッピー(ソト)で割っても、梅やニンニクの風味は損なわれることがなくて、梅はスッキリ、サッパリと飲みやすく、ニンニクはやっぱり濃くて、ニンニク臭い!

ここのお通しは、前回同様、塩せんべい2枚。これが定番のお通しなのでしょうね。ちなみに、横須賀の酒場では、お通しはサービスで出されることが多いのです。この塩せんべいもサービスですが、メニューにも塩せんべい(270円)があって、好きな人は別に注文することもできるようです。

奥の壁には、そうめんチャンプル(580円)、豚テール(630円)、沖縄産もずく(370円)、ミミガー刺身(370円)、ガツ刺身(370円)、冷奴(270円)、塩らっきょう(270円)といった沖縄料理を中心としたメニューが書き出された黒板があり、その中からゴーヤーチャンプル(580円)を注文すると、薄切りのゴーヤがたっぷり入った、シャキシャキとした歯応えのゴーヤーチャンプルが出されます。

ここは焼き鳥もやっていて、レバ、ハツ、タン、とり肉、とり皮、カシラの6種類が各1串100円。合計3本以上になるように注文するというルールがあるようです。

約1時間の滞在は、ふたりで1,960円(ひとり980円)でした。これで、横須賀ホッピー2軒目(2杯目)終了です。

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「泡屋」 / ニンニク泡盛ホッピー(手前)と梅泡盛ホッピー / ゴーヤーチャンプル

店情報前回

《平成19(2007)年6月6日(水)の記録》

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横須賀ホッピー巡り1 … 焼き鳥「鳥好(とりよし)」(横須賀・横須賀中央)

横須賀方面での仕事を終えて、やってきたのは横須賀中央。今日はがっつりと横須賀ホッピーを堪能して帰る予定です。

横須賀ホッピーは、1杯の焼酎の量が120~180mlと多いのが特徴。ホッピージョッキの下側の星マークが70ml、上側で110mlを示しているので、横須賀ホッピーは、上の星よりも高いところに焼酎が入ってるんですね。

普通のホッピーでも3杯程いただくとできあがってしまいますので、横須賀ホッピーは、かなり心して飲まないと、家路につけないかもしれません。とはいえ、せっかくの横須賀ですので、何軒かのお店はまわりたい。ここはひとつ、1軒1杯に限定しながら、3軒か、できれば4軒まわって帰りましょう!

1軒目は、横須賀にいながら呉(くれ、広島県)の味が楽しめる「鳥好」です。

さっそくホッピー(350円)を注文し、つまみには呉と言えばこれ、という一品、鳥皮みそ煮(1本60円、串物は3本から)です。

呉には「鳥八」とか「三とり」「鳥長」「鳥福」「鳥平」といった、地元で“鳥屋(とりや)”と呼ばれる酒場が40軒近くあって、それぞれ焼き鳥のみならず、刺身や天ぷらなどが楽しめるのです。もちろん「鳥好」という店も「鳥好本家」「第二鳥好」「第五鳥好」と何軒かあります。

ここ横須賀「鳥好」の、おかみさんの実家が、呉の「鳥好」。元々自衛官だった店主が、任官先の呉で、おかみさんと知りあって、ここ横須賀に同名のお店を開いたのだそうです。

したがって、呉の「鳥好」で出てくる名物は、こちらでも食べることができるのです。私自身、就職して最初に過ごした任地が呉。その頃の思い出に浸りながら、いただく鳥皮みそ煮のなんとうまいことよ。

もうひとつ、うれしいのが、そうやって呉名物のつまみをつまみながらも、飲み物は横須賀ホッピーが飲めること。しかも、この店のホッピーは横須賀の酒場の中でも、もっとも安いだろうと思われる350円。もちろんギンギンに冷えた三冷ホッピーです。

「鳥好」のホッピーは、あらかじめ作った状態で出してくれるので、焼酎(ナカ)の量がどれくらいかはわからないのですが、一緒に出される瓶入りホッピー(ソト)に、瓶の半分ほどのホッピーが残っているところを見ると、おそらく180mlに近い量の焼酎が入っていたものと推定できます。すごーいっ。

本来ならば、ナカをおかわりして、残った瓶入りホッピーで、もう1杯ホッピーをいただく(いわゆるソト1ナカ2)ところですが、今日は1軒1杯ずつと決めているので、少し飲むたびにホッピーを足していきながら、ソト1ナカ1で飲み終えるように調整します。

2品目の料理は、これまた呉の「鳥好」の名物でもある、ササミ天ぷら(350円)。ササミ1本丸ごとを天ぷらにしたものが2本、熱々の天ツユと一緒に出されます。呉では比較的あたり前に食べることのできるササミの天ぷらですが、よその土地では、あまり見かけないんですよねぇ。ここ横須賀で、そのササミ天ぷらが食べられるのがとてもうれしい。

最後に漬け物(350円)をいただくと、これがどうやら自家製のぬか漬けらしく、キュウリの浅漬け、古漬け各半本ずつに、ナスも半本分と、ボリュームもたっぷり。とてもいい漬かり具合で、ポリポリとあっという間に食べ終えてしまいます。うーん。よくできた漬物は、まさにジャパニーズ・サラダですねぇ。これだけで十分に立派な料理です。

呉の料理と、横須賀ホッピーの見事なる融合を楽しんだ横須賀の1軒目は、1時間の滞在で1,230円でした。どうもごちそうさま。ぜったい、また来ます!

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ホッピーと鳥皮のみそ煮3本 / ささみ天ぷら / 漬け物

店情報前回

《平成19(2007)年6月6日(水)の記録》

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