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2007年9月

今夜もやはりハシゴ酒 … もつ焼き「石松(いしまつ)」(中野)

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 渋谷駅前でみんなと別れ、このまままっすぐ帰ればいいものを、やっぱり中野駅で途中下車です。金曜、土曜に飲みに出ると、もうハシゴ、ハシゴで止まりませんなぁ。

 向かった先は、もつ焼きの名店、「石松」です。

 あいかわらず、カウンター8席のみの店内は満席に近い状態。入口近くに空いていた席に座り、ボトルキープの金宮を、生茶割りで飲み始めます。

 その場で下ごしらえする新鮮そのものの、もつ焼きが、この店の人気の根源。ちょうど目の前では、つくね(1本150円)の準備が始まったようです。ボールに挽肉を入れ、それを練っているところ。このあと、これを丸めながら茹でて、串に刺し、そのまま焼き上げてくれるのです。

「こっちも、つくねをお願いします。タレと塩で1本ずつ」

 下ごしらえから、焼き上げまで、すべて店主ひとりでやっているので、まさに今、準備しているものを便乗注文すると、あまり待つことなく、おいしいもつ焼きにありつけるのです。

 他のお客さんがレバ刺し(380円)を注文するのに合わせて、今日は、そのレバーをタレで焼いてもらいます(1本100円)。

 ここ「石松」をはじめ、「ホルモン」や「秋元屋」、「カッパ」などで、こういうプリッとした、刺身で食べられるほどの鮮度のレバーを食べているので、こういうレバーが当たり前のように感じてしまっている。考えてみたら、これはものすごく贅沢なことですねぇ。

 最後はテッポウ(1本100円)を醤油でもらい、金宮のニューボトルを入れて終了。2時間ほどの滞在は2,400円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回

《平成19(2007)年8月25日(土)の記録》

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夏限定、冷やしおでん … 居酒屋「多古菊(たこぎく)」(渋谷)

070825a 冷やしおでん

 午前中のうちに30度を超えてしまうような厳しい残暑の中、「麻布十番納涼まつり」にやってきました。酒友・呑んだフルさんが、毎年、この夏祭りで屋台を手伝っているのです。しかしまぁ、今年も麻布十番の街全体が、人・人・人であふれかえって、すごいことになっている。年々、人が増えてくるような気がするなぁ。

 そんなわけで、今年はフルさんの屋台の横から動かず、宇ち中さんここっとさんご夫妻とともに、目の前を通り過ぎていく、国際色豊かな人々の姿を眺めながらの路上飲みです。

 呑んだフルさんは、後片付けの終わる10時過ぎまでフリーにならないので、我われは7時半頃には、お先に麻布十番をあとにします。なにしろ、今日は浅草もサンバカーニバル(夕方6時まで)なので、あまり遅くまでいると、浅草からお祭のハシゴをしてくる人で、ますます身動きが取れなくなりそうですからねぇ。

 人であふれかえる地下鉄を避けて、4人でタクシーに乗って渋谷へ。麻布十番、渋谷間はタクシーで1,500円ほど。歩いても1時間ほどあれば着く距離なのです。

 渋谷まで来れば、もう安心。いつもと同じ、にぎわいを見せている渋谷の人ごみも、今日はなんだかゆったりと感じてしまいます。

「もう1軒、寄って帰りますか」

 と入ったのは、マークシティのすぐ横にある居酒屋「多古菊」です。

 入ってすぐのところに、カウンターも兼ねたような大テーブルがあって、そのまわりにテーブル席が何卓か。土曜日、午後8時の店内は、そこそこの客の入りです。

「いらっしゃいませ。4人さん、奥へどうぞ!」

 と店のおねえさんから声がかかります。なんと! 奥にも部屋があったんですね。これは知りませんでした。

 店の右手から奥に進むと、奥にはとても広い次の間があって、ここにもテーブル席がずらりと並んでいるほか、さらに奥には小上がりの座敷席まであります。そうかぁ、こんなに大きいお店だったんですね。

 4人でテーブルを囲み、呑ん兵衛たちは示し合わせたようにアサヒミラー生(320円)を、そして呑ん兵衛ではない、ここっとさんのご主人(Mさん)はレモンサワー(270円)を注文して乾杯です。(注記:Mさんが「呑ん兵衛ではない」というのは、あくまでも、ここっとさんと比較した場合の話であって、一般社会の中では普通以上に飲める方です。)

 そして、なぜ呑ん兵衛たちは「示し合わせたようにアサヒミラー生」なのかといいますと、コストパフォーマンスがいいからです。通常、どこの飲み屋でもビールはコストパフォーマンスが悪いお酒で、中でも生ビールは500ml弱の中ジョッキが5~600円と、最もコストパフォーマンスが悪い部類に入るのです。ところが、ここのアサヒミラースペシャル生ビールは中ジョッキが320円ととっても安い。アサヒスーパードライ生ビールも中ジョッキが350円と安いのですが、それよりも30円安いですからねぇ。何杯も飲む人たちは、ついついミラービールに走るのでした。

 あ! そうそう。この店の生ビールは安いのですが、ホッピーは高いので注意が必要です。ナカ、ソトのセットで570円。ナカ(追加焼酎)は270円です。

 閑話休題。乾杯を終えると、お通し(300円)として出された、小鉢のゲソ天をつつきながら、「お一人様一品料理ご注文お願いします」と書かれたメニューから、料理を選びます。

 店の看板にも「おでん、串揚げ、焼き鳥」と書かれているとおり、この3種は、まさに店の看板メニュー。

 おでんはツミレ(2個)、ハンペン、ちくわぶ、玉子などが150円。こんにゃく、大根などが180円。ガンモと、さつま揚げが200円といった価格帯。盛り合せならば650円です。そんな中から、夏季限定の冷やしおでん(650円)を注文します。この冷やしおでん、売り切れていることが多いのですが、ラッキーにも今日は残っていたのでした。

 冷やしおでんは、コンニャク、ちくわ、玉子、大根など、おでん盛り合わせで出される定番のおでんを、大ぶりのプリンのような形に煮こごらせたもの。ガラスの器に盛られた透明な煮こごりの中に、それぞれの具材が並んでいます。玉子の切り口(黄色)が表面に見えるように並べられているほか、おでんの具材にはないエビ(赤)や枝豆(緑)なども散りばめられていて、見た目も鮮やかで、涼やかです。てっぺんには三つ葉も添えられています。これに、好みによって練り辛子をぬって、添えられたレンゲですくっていただくのです。んーーー。煮こごりもお酒に合うし、おでんもお酒に合うし、これはいいつまみですねぇ。いつも売り切れるほど人気があるのがわかります。

 串揚げは1人前が3串で、ししとう、玉ねぎが300円、うずら玉子や、イカ、ギンナンなどが350円、エビやキスなどが400円といったラインナップ。串揚げも、盛り合せ(6串)は650円です。

 焼き鳥も1人前が3串で、焼き鳥が550円、つくね焼、砂肝焼、レバ焼がそれぞれ500円で、タレ焼き、塩焼きが選べます。こちらは盛り合せは4本(各種1本ずつ)で600円です。

 これら3種の看板メニューのほかにも、刺身はカツオたたき(500円)、マグロ中おち(600円)、シメサバ(600円)、刺身三点盛り(900円)など、ひと通りそろっているほか、焼き物や揚げ物、サラダ類に食事物まで、メニューの幅は非常に広くて、その数、実に100品ほど! しかも、一番高いのが、先ほどご紹介した刺身三点盛りの900円で、焼酎やワインのボトル以外には千円以上の品物はありません。

 若者が好みそうな、なすみそチーズ焼き(500円)や、じゃがマヨ明太(500円)、そしてボリュームたっぷりの、むちゃくちゃサラダ(500円)などと数多くそろっています。そんな中から、チーズ好きの、ここっとさんはピザポテト(500円)を注文します。

 もちろん、モツ類の好きな我われ向けにも、牛すじ煮(500円)や、鳥皮ポン酢和え(400円)、砂肝ピリ辛和え(400円)、ガツの辛子和え(450円)、コブクロ辛子和え(500円)、鳥なんこつ揚(350円)などがラインナップされています。こちらはガツの辛子和えをセレクト。ネギやキュウリとともに、キムチソース風のタレで和えられたガツが、レタスの葉の上に盛られています。ガツは、そのしっかりとした弾力感が決め手。その点、ここのガツ辛子和えは、ひと切れ、ひと切れのサイズも大きく、持ち前の弾力感をたっぷりと味わえます。

 それぞれミラー生ビール(320円)や、梅酒ロック(320円)をおかわりし、約1時間の滞在は、4人で5,910円(ひとりあたり1,500円弱)でした。

 若者の町・渋谷も、ここマークシティ周辺には、ここ「多古菊」をはじめ、「細雪」や「第三福ちゃん」「とりすみ」「鳥竹」「鳥升」「山家」などなど、呑ん兵衛の強い味方となってくれるお店が、まだまだ多いのが嬉しいですねぇ!

店情報前回

《平成19(2007)年8月25日(土)の記録》

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毎日ホームパーティー … 大衆酒場「満月(まんげつ)」(鷺ノ宮)

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 「ペルル」の閉店後は、これまたいつものように「満月」です。「満月」には、このくらいの時間帯(午後11時半過ぎ)から、終電を気にしないでもいい地元客たちが集まってくるのです。時間的に、ちょうど他の店が閉店時刻を迎える頃合い、ということもあるんでしょうね。

 コーヒー割り(300円)をもらって飲みはじめると、横浜での仕事を終えて帰ってきた、にっきーさんも合流です。

 料理のほうはグラタン(450円)と白菜煮(350円)を注文。グラタンは、大皿でたっぷりと作ったものを、注文に応じて、ひとり分ずつに切り分けて温めなおしてくれます。白菜煮も、白菜のみならず、豚肉やシメジ、ニンジンなども入っていて、あっつあつ。今日は冷たい飲み物を、たーくさんいただいたので、グラタンや白菜煮などの、あったかメニューがお腹にもうれしいです。

 「満月」の料理は、カウンター上段にずらりと並んでいる大皿の中から選ぶものと、注文してその場で作ってもらうものの2種類があります。

 今日のメニュー(←日替わりで、壁にずらりと張り出されています。)で言うと、カウンター上段に並んでいる料理は、先ほどもらったグラタン450、白菜煮350(料理名の後ろの数字は1人前の料金。以下同じ)のほか、しゅうまい350、肉じゃが300、なすみそ300、ししゃも焼300、焼魚500、玉子サラダ300、ひじき300、サバ焼500、枝豆400、いわし煮300、トン足500、ハンバーグ400、スジ大根300、はるさめ300、手羽先400、玉子トジ300、玉子焼300、おすすめニシン昆布巻400、白子煮300、コンビーフいため400、とり焼き400、春巻350、スナギモ300といった品々。

 一方、注文して出してもらう料理が、玉子ドウフ300、オニオンスライス200、おすすめ冷トマト300、いなだ刺身500、ラッキョ300、マグロ山カケ500、マグロ刺身500、おすすめカツオ刺身500、ベーコンエッグ400、冷ヤッコ300、鯛刺身500、お新香300、チーズ300、ながいも千切り300、トコロ天300、もずく酢300、刺身コンニャク300、納豆200などなど。両方を合わせて45品ほどの料理が、日々、スタンバイされています。

 しかも値段が200円から、高くて500円で、チューハイやサワー類はほぼ300円均一ですから、たっぷりと飲んで食べても、2千円を超えることは少ないのです。

 夜の営業時間になると、お客さんと一緒に、楽しそうに飲んでいるマスターやママさん、そして息子のアキラくんですが、それができるのも、これだけの料理を開店前に準備していればこそ。この店の大変な時間帯は、営業時間中ではなくて、開店前なんですね。

 この形態、なにかに似てるなぁ、と思ったら、個人のお宅におじゃまして飲ませてもらうという状況と似てるんですね。お客さんがいらっしゃる前に、ほとんどのものの準備は終えておいて、お客さんが到着したあとは、ホストファミリーも一緒になって飲み、楽しむ。「満月」は、毎日がホームパーティーなんだ。

 今週はとにかく、残暑というには暑過ぎる猛暑にやられまくったので、今日は午前1時過ぎに、早め(?)に退散です。どうもごちそうさま。

 あれっ? お勘定はいくらだったっけ? きっといつものとおり1,000~1,500円くらいだったに違いない。

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《平成19(2007)年8月24日(金)の記録》

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味付けは和風ベースで … バー「ペルル(ぺるる)」(鷺ノ宮)

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 「ほ里乃家」でちょっと飲んで、サンマ塩焼きを食べたら、元気が出てきたので、もう1軒。駅の反対側に回って「ペルル」です。午後9時半の店内は、半分くらいの入り。キープボトル(ブラックニッカ)を出してもらって、いつものように水割りセット(500円)です。

 この店には、2軒目か3軒目としてやって来て、水割りをチビチビとやりながら、午後11時半の閉店時刻まで、マスターやお客さんたちとの会話を楽しむことが多いのですが、実はこの店には料理のメニューもけっこうあるのです。この地域に住む大長老・S々木さんなんて、「今日は夕食を食べに来たよ」と言いながら現れるほど。

 今日、私のとなりに座っている年配の男性ふたり連れも、どっちかというと飲み物よりも食べ物を食べに来られたご様子。ビール(大瓶、800円)を出してもらって、ふたりで乾杯すると、

「餃子(500円)とねぇ、ウインナー(500円)。あと、さつま揚げ(400円)と、焼きうどん(600円)をもらおうかな」

 と一気に注文します。

 「ペルル」は、カウンターの中が厨房スペースなので、マスターが調理をしている様子が比較的よく見えるのです。

 とってもユニークなのは焼きうどん。「スパゲティ・ナポリタンを作るの?」と思うような具(玉ねぎ、ピーマン、ニンジンの三品)をフライパンで炒めると、味噌、ソーメンつゆ、日本酒の味付け。これに乾麺から茹であげた、うどんを入れて、ジャッジャッジャッと混ぜたらできあがり。

「へぇ、味噌とソーメンつゆで味をつけるんですねぇ」と感心してると、

「はい。そこが味噌なんですよ」

 と、マスターのいつもの駄じゃれが炸裂します。

 この店の、他の名物料理、たとえばパラスパ(500円)や、あさぶろ(600円)も、一見(いっけん)洋風なんだけど、その味付けは和風をベースにしたもの。こういう、この店でないと食べられないメニューがあるのも「ペルル」のおもしろいところです。パラスパや、あさぶろがどんな料理かは、ぜひ「ペルル」で注文してみてくださいね。

 そうこうしているうちに、もう閉店の時刻。今日は水割りセットだけだったので、お勘定は500円でした。

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《平成19(2007)年8月24日(金)の記録》

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残暑きびしき葉月下旬 … 居酒屋「ほ里乃家(ほりのや)」(鷺ノ宮)

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 今年は7月の終盤まで涼しい夏だったのに、8月に入るころから気温が急上昇。この傾向は、お盆を過ぎてもちっとも変わらず、今週なんて、東京地方は月曜日(8月20日)の最高気温が35度、火曜日も34度、水曜日はなんと37度と、体温よりも高いほど!

 昨日(木)、今日(金)と30度から31度くらいに落ち着いてきたものの、あまりの暑さに、自宅への帰り道に途中下車したり、ましてやちょっと遠回りして飲んだりする気力も湧(わ)いてこず、ぐったりと自宅最寄駅の鷺ノ宮(さぎのみや)まで帰ってきました。

 やぁ、疲れた、と飛び込んだのは、駅南口の路地の中にある「ほ里乃家」です。

 店内はカウンター席のみ。左側の壁際に沿って、店の奥に向かって直線に伸び、店の奥で右に折れ、右壁のところでもう一度右に折れて、少しだけ戻ってくる。全体としてJ字をイメージしてもらえれば近いでしょうか。総席数は12~3人といったところ。

 金曜、午後8時過ぎのこの時間、入口から続く直線部に4人ほど。奥の横向きのところに2人ほどと、ちょうど半分くらいの席が埋まっている状態です。

 私はさらに回り込んで、最後に戻ってくる辺に陣取って、まずはなにしろ瓶ビール(アサヒスーパードライ大瓶、580円)です。もう、喉がカラカラだ。グゥーーーッと飲み干す、この1杯が心地よいこと。夏場はビールに限りますねぇ!

 2杯目のビールを注いで、お通しの小鉢(200円)をつつきながら、壁にずらりと並んだ短冊(たんざく)メニューをながめます。あれも食べたい、これも食べたいという状態ながら、その中にサンマの刺身と、サンマの焼き魚を発見。刺身で食べることのできるサンマを焼いてもらうほど贅沢なことはありません。さっそくそのサンマ塩焼き(400円)を注文します。

 待つことしばし。大きなグリルで、まるごと1尾が焼きあげられたサンマが出てきます。おぉおぉ。プリッとよく肥えて、なんと美味しそうなことよ。

 ワシッと内臓のところに箸を入れて、大きな塊のまま口中へ。あぁー、んまいっ!

 刺身でも食べることのできるサンマは、内臓がしっかりとしていて、苦いだけの味わいではないのです。

 これには日本酒(燗酒)がベストマッチなんだけど、なんだか今日は、もうちょっと冷たい飲み物を続けたいなぁ。抹茶ハイ(340円)にしましょうか。この店の抹茶ハイは、抹茶成分が濃いので、つまみなしで、抹茶ハイだけでもおいしくいただけるほど、味わいが深いのです。

 サンマの身は、上側になっている身の中央部に箸を入れ、上下にちょいと開くと、頭から尻尾までの中骨がするりと取れます。添えられた大根おろしに、醤油をかけると準備完了。あとは、身だけになったサンマを、ひと口分ずつ切り分けながら、大根おろしをちょいと添えていただきます。んーーー。なんと脂ののったサンマであることよ。さっきまで疲れてたのに、なんだかだんだん元気がわいてきたなぁ。

 店の常連さんたちは、都市対抗野球の話で盛り上がっています。

 地元、鷺宮製作所が、東京都の予選を優勝で勝ち抜けて、東京代表として全国大会に臨むんだそうです。

 明日、土曜日(25日)が、その全国大会初戦。「ほ里乃家」も、店を臨時休業して、常連さんたちと一緒に、応援に行くのだそうです。

「みんなで一緒に球場に入るんだから、集合時間に遅れないようにね!」

 と、まるで遠足の前日のような状態です。

「うちの野球部は、全国レベルで見ると予算が少ないからなぁ。他所(よそ)の強いチームは、まるでプロなみに予算が使えるらしいんだよ。そんなところと当たるんだからなぁ。みんなに応援に来てもらって、1回戦敗退になければいいんだけど……」

 と心配そうに話しているのは、鷺宮製作所の方のようです。なにしろ鷺宮製作所は、このすぐ近くの会社ですからねぇ。この店に常連さんとして来ている方も、きっと多いんでしょう。

 そんな楽しそうな話をつまみに、サンマもすっかり完食です。1時間ちょっとの滞在は1,520円でした。どうもごちそうさま。明日、勝つといいですね!

その後の顛末: 翌日の試合、鷺宮製作所は無事に1回戦を突破し、その後行われた試合でも、なみいる強豪を相手に勝ち進み、あれよあれよと言う間にベスト4入り。準決勝で、同じ東京代表のJR東日本に敗れたものの、全国で第3位という輝かしい成績を収めたのだそうです。おめでとうございます。

店情報前回

《平成19(2007)年8月24日(金)の記録》

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近頃、野毛で流行る店 … イタリアンバール「バジル」(横浜・桜木町)

 古い酒場や、焼き鳥屋などが多い野毛(のげ)の町に、最近おしゃれなイタリアンバールや、スペインバルがオープン。若者たちのみならず、野毛の呑ん兵衛たちの人気までさらっているらしいのです。

 英国のどの町にもパブがあるように、イタリアにはどの町にもバールがあり、スペインにはどの町にもバルがある。朝から夜まで、飲み物を飲んだり、食べ物を食べたり、そしてなにより地域の人たちのコミュニケーションの場として欠かせない存在なのだそうです。カフェ+大衆食堂+大衆酒場+ネイバーフッドバーといった感じなんでしょうか。

 野毛の大通り沿い、「ちぇるる野毛トポス」の前に2軒並んでいるのは、スペインバー「ボデゴン・ノゲ(Bodegon Nogue)」と、イタリアンバールの「バジル(BASIL)」。「ボデゴン」は今年8月に、「バジル」も今年5月にオープンしたばかりです。

 今宵は、となり合った2軒のうち「バジル」へ。店内は、右手の厨房の前が立ち飲みカウンター兼、料理などのショーケースになっていて、左手の壁際に小さなテーブルが2卓。店の外にもテーブルが用意されていて、若者たちがそのテーブルを囲んでいます。店を切り盛りしているのは、イケメンの店長と、それを手伝う若い男女の、合わせて3人のようです。

 飲み物はビール、ワイン、季節のサングリア、各種カクテル(ロングドリンクのみ)などのほとんどが500円。コーヒーやエスプレッソ、カプチーノ、アイスティー、トマトジュースなどのソフトドリンク類は各400円と、呑ん兵衛も、そうでない人も、一緒に楽しめる品ぞろえ。

 店の奥には、今日のサングリアの内容が掲示されていて、赤が「桃→巨峰」、シロが「グレープフルーツ&ミント→パイン」と書かれています。サングリアというのは、元々スペインの飲み物で、ワインに果実やハーブなどを加えて造ったお酒です。「桃→巨峰」と、矢印で示されてるのはどういうことなんだろうなぁ??

「サングリアは、赤、白、ともに1日1種類ずつ作っているんです。たとえば赤は、昨日からお出ししているのが桃のサングリア。今日からお出しするのが巨峰のサングリアです」

 と、店のおねえさんがニコニコと説明してくれます。それじゃ、その桃のサングリア(500円)をいただいてみましょう。

 料理のほうも、カウンター下のショーケースの中にずらりと並んだつまみ(冷たい前菜)類が、それぞれ500円。2種盛りにしてもらうと600円、3種盛りで900円です。2種盛りで、ニシンのマリネと、アンチョビとポテトのサラダをもらいます。

 本場イタリアのバールが、朝から開いているお店が多いのとくらべると、ここ「バジル」は、夕方4時開店。ただし、土日は昼1時から開けているのだそうです。そして、閉店時刻は午前2時。この閉店時刻の遅さが、野毛の呑ん兵衛たちに受けているようなのです。他でたっぷりと飲(や)ったあと、最後のシメとして楽しむことができますもんね。

 2杯目は白ワインのサングリア、グレープフルーツ&ミントのもの(500円)をいただきます。

「このサングリアは、私が仕込みをやったんですよ。ちょっとミントを効かせ過ぎたかもしれません」

 ちょっと心配そうな、おねえさん。どれどれ。おぉーっ、なるほど。ビシッとミントが効いてますねぇ。でも、もともとスティンガーなどのミントが入ったカクテルも好きだし、全然問題ないですよ。でもミントの効きで、あまりアルコール飲料らしくない飲み心地になり、すいすいと飲めてしまうのが危ないですねぇ。

 1時間弱立ち飲んで、お勘定は1,600円でした。どうもごちそうさま。

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「ボデゴン」と「バジル」 / 壁のメニュー / 天狗ナスとサングリア赤

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前菜2種盛り / サングリア白 / 店内の様子

店情報

《平成19(2007)年8月23日(木)の記録》

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店情報: イタリアンバール「バジル」(横浜・桜木町)

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  • 店名: Italian Bar "BASIL"
  • 電話: 045-231-5535
  • 住所: 231-0064 神奈川県横浜市中区野毛町2-81
  • 営業: 16:00-02:00(土日は13:00-)、月休
  • 場所: JR桜木町駅を山側(西側)に出て、バス通り(平戸桜木道路)にそって、京急・日ノ出町駅方面に約200m(徒歩4分弱)。「野毛3丁目」信号交差点の手前、左側。「ちぇるる野毛」の向かい側。
  • メモ: 2007年5月1日オープン。
    [Pizza]本日のピザ500より、マリゲリータピザ500、パルミジャーノチーズのガーリックピザ500、アンチョビとトマトのピザ600、4種のチーズピザ600、生ハムとチーズのピザ600、[Pasta]本日のパスタ500より、フレッシュトマトとバジルのトマトソース500、ペペロンチーノ500、サーモンのトマトクリームソース600、3種のチーズのクリームソース600、カルボナーラ600、[Cheese]パルミジャーノ/ウォッシュチーズ/カマンベールチーズほか 各500、チーズ2種盛り600、チーズ3種盛り900、[Prosciutto]ルッピ社パルマ産生ハム500、[Antipast]〔冷たい前菜〕ニシンのマリネ500、旬野菜と豚しゃぶのサラダ仕立て500、ピクルス500、トマトとモッツァレラのカプレーゼ500、アンチョビとポテトのサラダ500、焼きピーマンのペペロナータ500、色々きのこのマリネ・バルサミコ風味500、サーモンのエスカベッシュ600、牛肉のタタキ600、前菜2種盛り600、前菜3種盛り900、〔揚げ物〕イカリングフライ・チリトマトソース500、エビフリット・タルタルソース500、白身魚のフライ500、ポテトフライ・バジル風味400、オニオンリング400、豚肉と玉ねぎの串カツ・味噌デミソース400、鳥の唐揚げ・辛いトマトソース500、ライスコロッケ500、〔オーブン&ソテー〕チョリソーのガーリックソテー500、BASILエッグ300、海老のガーリックソテー500、ミニ甲イカのガーリックソテー500、ミートラザニア500、シーフードラザニア500、ムール貝のワイン蒸し500、粗挽きポークフランク400、など。
    飲み物はビール、ワイン、季節のサングリア、各種カクテルが各500、焼酎のウーロン茶割り、緑茶割り各400、ソフトドリンク各種400など。(2007年8月調べ)

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おすすめ、ねぎサラダ … ラーメン「一ふ(いちふ)」(鎌倉・大船)

 G.Aさんといえば、もつの世界、路麺の世界、中華の世界、居酒屋の世界でもさることながら、その名がもっとも轟(とどろ)いているのは、おそらくラーメンの世界。そんなG.Aさんに、「ぜひ、トドメンを!」とお願いして、「一ふ」に連れてきてもらいました。(※ トドメン: G.Aさんの造語で、 飲んだあと、とどめの麺類でシメること)

 「一ふ」は、昨年の夏オープンした、まだ1年ちょっとの新しいお店ながら、開店以来、毎月のようにG.Aさんが通っているのだそうです。

 トドメンとは言うものの、「まずは一杯」と、お茶割り(400円)を注文し、G.Aさんオススメの、ねぎサラダ(300円)をもらいます。

 ネギサラダは、長方形のお皿の片側に白髪ネギと、自家製チャーシューを細く刻んで混ぜ合わせたものが盛られ、反対側には韓国海苔が数枚、そして手前にコチュジャンが添えられています。この白髪ネギ&チャーシューを、韓国海苔に乗せ、お好みでコチュジャンを付けたら、海苔をくるりと巻いていただきます。

 実にいいつまみですねぇ。これが300円というのは信じられない。呑ん兵衛は必ず注文すべき一品でしょう。

 壁に張り出されたメニューを見ると、ラーメン以外の料理(つまみ?)も、豚角煮(800円)、玉子肉木くらげいため(650円)、野菜いため(550円)、もやしいため(500円)、ねぎサラダ(300円)、メンマ(250円)、つまみチャーシュー(450円)、手作りぎょうざ(350円)と、けっこう(8種類)そろっています。

 この店も、ひとしきり飲んで食べて、最後にラーメンでしめることのできる“ラーメン居酒屋”と言えるのかもしれませんね。このところ、そういうラーメン屋も多いという噂を耳にします。若いころ、日常的に博多のラーメン屋台で飲んでたということもあって、ラーメン屋で飲むというシチュエーションは大好きなのです。

 8種類のつまみの中から、次にいただいた野菜いため(550円)は、キャベツ、玉ネギ、モヤシ、ニンジン、ニンニクの茎にキクラゲと具だくさんで、体にも良さそうそうです。シャキッとした仕上りがいいですねぇ。他に何種類かある炒め物にも、期待が持てそうです。

 店主がサービスとして出してくれたのは、手作りぎょうざ(350円)。餃子は本当は1皿5個が一人前。しかし、こちらが3人なので、ちゃんと6個にしてくれたのが、また嬉しいではありませんか。

 そして最後はラーメンです。らーめん(600円)から始まるラーメンメニューは、ねぎらーめん(700円)、チャーシューめん(850円)や、野菜たっぷりタンメン(750円)、味噌らーめん(650円)、たんたんめん(750円)などなどと、実にバラエティ豊か。そんな中から、今回は3人とも、G.Aさんおすすめの「基本のラーメン」(600円)を選択します。

 出てきたラーメンは、醤油系のスープに、具はチャーシュー、メンマ、ナルト、ネギに、海苔が3枚と、典型的な東京ラーメン風。へぇー、と思いながら写真を撮ってたら、

「ちょっと具を並べ直すと、きれいに撮れるんですよ」

 と、G.Aさんが、ほんのちょっと具の並びを調整してくれます。たったそれだけで、驚くほどフォトジェニックなラーメンに大変身。ひぇ~っ、さすがです!

 店の表の木製看板に、「鳥ガラをベースに、げん骨、出し昆布、煮干、にんにく、野菜をブランドし、あっさりコクのあるスープに仕上げました」と書いてあるとおり、全体的にはアッサリとしてるのに、鳥のアブラでコクがあるという、おいしいスープに仕上っています。とんこつスープも好きだけど、こういうスープもいいですねぇ。

 1時間弱の滞在は3人で3,850円(ひとりあたり1,300円弱)でした。どうもごちそうさま。

070822m 070822n 070822o
お茶割り / ねぎサラダ / ねぎサラダを巻いてるところ

070822p 070822q 070822r
野菜いため / 手作りぎょうざ / らーめん

店情報

《平成19(2007)年8月22日(水)の記録》

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店情報: ラーメン「一ふ(いちふ)」(鎌倉・大船)

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  • 店名: らーめん「一ふ」
  • 電話: 0467-48-3613
  • 住所: 247-0056 神奈川県鎌倉市大船1-20-18
  • 営業: 11:30-23:00、水休
  • 場所: JR大船駅の南改札を出て東口に下り、右へ。すぐ先の路地を左に入り、右手にある、やきとり「正一合」の前を通過し、次の交差点を右へ。そのまま直進し、右手「マツモトキヨシ」の手前にある、左に入る路地を入った突き当たり。東口を出て5分ほど。
  • メモ: 平成18(2006)年7月9日にオープン。らーめん600、ねぎらーめん700、チャーシューめん850、モヤシらーめん700、とろみらーめん750、豚角煮らーめん850、野菜たっぷりタンメン750、味噌らーめん650、ねぎ味噌らーめん700、野菜たっぷり味噌らーめん750、たんたんめん750、冷し中華750、ワンタン650、ワンタンメン750、チャーハン600、豚角煮どん850、豚角煮800、玉子肉木くらげいため650、野菜いため550、もやしいため500、ねぎサラダ300、メンマ250、つまみチャーシュー450、手作りぎょうざ350。お茶割り400、アサヒスーパードライ550。(2007年8月調べ)

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塩とレモンで鶏素揚げ … ひな鶏「小山(こやま)」(鎌倉・大船)

 大船の2軒目は、「正一合」からもほど近いビルの2階にある、ひな鶏「小山」です。店名の頭に“ひな鶏”と付いていることからも分かるとおり、この店はひな鶏料理専門店なんだそうです。

「鶏の刺身盛り合わせ(1,300円)や、砂肝ユッケ(600円)が絶品なんですよ」とG.Aさん

 ビルの2階ながら、いかにも和風の入口。店内に入ると、右手にカウンター席と厨房があり、左手は広くテーブル席になっています。かなりシックでお洒落なお店で、お客さんも男女のカップルが数組。

 我われもテーブル席のひとつに陣取り、G.Aさんはシークヮーサー割りを、私はホイス(500円)をもらって、本日2度目の乾杯です。ホイスというのは、ホッピーや、元祖の素(下町チューハイに入れるもの)などと同じように、その昔、焼酎をうまく飲むために作られた割りもののひとつ。ズブロッカをベースに、リキュール、ワイン、漢方薬などで作られているらしいのですが、詳細はよく知りません。焼酎を炭酸で割ったものに、このホイスの素を入れるとできあがり。サワーグラスに、ちゃんと「ホイス」と書かれているのもおもしろいですねぇ。専用グラスなんだ!

 残念ながら、今日は刺身用の鶏の仕入れがなかったのだそうで、G.Aさんおすすめの鶏の刺し盛りや、砂肝のユッケはできないのだそうです。

 それじゃ、とG.Aさんが注文してくれたのは、素揚げの盛り合わせ(1,300円)。出てきたのは、なんと、自由が丘の名店「とよ田」を彷彿させる、骨付き鶏の唐揚げ(素揚げ)ではありませんか!

 塩だけで味付られて、レモンを搾って食べるところも同じだなぁ。ただし、こちらのほうは食べやすいように、包丁である程度の大きさに切り分けてくれています。

 いやいや。「とよ田」以外のお店でも、この唐揚げが食べられるとは。うれしい限りですねぇ。「とよ田」と同じく、大骨以外はバリバリと全部食べることができます。

 ちなみに、胸肉だけ、もも肉だけなら、それぞれ700円です。両方を盛り合わせた場合に1,300円と、100円お得になるんですね。

 横浜での仕事を終えたにっきーさんも、わざわざ大船まで出かけてきてくれて、この店で合流です。

 にっきーさんが合流されたところで、G.Aさんが「これもまたおすすめ」と、鶏レバーの甘辛煮と出汁巻玉子を注文してくれますが、これまた残念ながら鶏レバーは、ほんのちょっとしか残ってないとのことで、あるだけ出してくれます。そのちょっと残った鶏レバーのうまいこと!

 市販されている鶏レバーの甘辛煮は、どっちかというと、ねっとりとした食感のものが多いと思うのですが、ここの甘辛煮はプリップリのレバーの食感のまま、甘辛煮になっているのです。くぅ~っ。もっと欲しいなぁ。

 焼きたてフワフワの出汁巻玉子には、「小山」という焼き印が押されています。その熱々をひと口ほお張ると、中に入った出汁(だし)が、口の中にジュワァーッと広がります。これまた、いいですねぇ。

 これはぜひ、刺身で食べられる鶏モツの入荷があるときにリベンジしないといけないですね。そのときは鶏レバー甘辛煮もたっぷりと!

 1時間ちょっとの滞在は、3人(2人+α?)で6,400円(ひとりあたり2,100円強)でした。

070822g 070822h 070822i
ひな鶏「小山」 / ホイス / 鷄の素揚げ盛り合わせ

070822j 070822k 070822l
鶏レバーの甘辛煮 / 鶏レバーのひと切れ / だし巻玉子

店情報

《平成19(2007)年8月22日(水)の記録》

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店情報: ひな鶏「小山(こやま)」(鎌倉・大船)

    070822z2
  • 店名: ひな鶏「小山」(こやま)
  • 電話: 0467-48-0757
  • 住所: 247-0056 神奈川県鎌倉市大船1-20-5 エスポアール2F
  • 営業: 17:00-23:00、月休
  • 場所: JR大船駅の南改札を出て東口に下り、右へ。すぐ先の路地を左に入り、右手にある、やきとり「正一合」の前を通過し、次の交差点を右へ。そのまましばらくすすみ、「パチンコ大船会館」の先の路地を左折。T字に突き当たる少し前、右手のビル2階。
  • メモ: 平成15(2003)年6月に開店したひな鶏料理専門店。店主夫妻が切り盛り。骨付き胸肉素揚げ700、骨付きもも肉素揚げ700、素揚げ盛り合わせ(胸肉&もも肉)1,300、すなぎも揚500、なんこつ揚500、皮せんべい500、鶏刺身盛り合わせ(入荷時限定)1,300、生つくね600、とりわさ600、すなぎもユッケ600、野菜盛り合わせ700など。

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名物トンチャンで一献 … 焼き鳥「正一合(しょういちごう)」(鎌倉・大船)

 G.Aさんと大船(おおふな)で飲むことになりました。大船と言えば、G.Aさんの「至高のはらわた」で気になっていた「正一合」のある町。G.Aさんと落ち合うなり、その希望を伝えてみたところ、

「もしかすると、いっぱいかもしれませんが、駅から近いことですし、まずのぞいてみましょう」と、G.Aさん。

 目指す「正一合」は、大船駅東口からすぐのところにあります。白地に黒でくっきりと「味自慢 やきとり 正一合」と染め抜かれた暖簾(のれん)をくぐり、店内をのぞきこんだG.Aさん、「空いてます、空いてます。入りましょう」と店内へと入っていきます。私も後について店内へ。

 店内は、入口を入ってすぐ両側にテーブル席があり、その奥が6人ほどの直線カウンター。そのカウンターの上段に、ガラス製のネタケースがあって、生の焼き鳥がずらりとスタンバイされており、その向う側、カウンターの中が焼き台です。

 その焼き台に向かって、真剣な表情で焼き鳥に対峙している、おとうさんが、この店の店主のようです。そして、カウンターの中と外を行ったり来たりしながら、注文を受けたり、できあがった焼き鳥を運んだりしている女性が二人。店主の奥さんと、娘さんなのかな。

「お二人さん? こちらへどうぞ」

 入口のすぐ左手のテーブルを指し示してくれる、おかあさん。その席に座って、さらに左手を見ると、左手奥側にもテーブル席がずらりと並んでいて、そちらはほぼ満席の状態です。入口から見ると狭いのに、入ってみると、けっこう大勢入れるお店であることに気がつきます。

 まずは瓶ビール(サッポロラガー大瓶、650円)をもらって乾杯です。

 この店のメニューはとってもシンプル。焼き鳥はトンチャン、カシラみそダレ、カシラ、とり肉、とり皮、つくね、レバ、シロ、タン、砂肝、の10種類で、それぞれ1本160円。

「1本あたりの値段が高いように思うでしょうが、ボリュームがあるので、コストパフォーマンスとしては、悪くないんですよ」とG.Aさん。

「これだけのお客さんの焼き物を、おとうさん一人でこなしてますから、一気に注文したほうがいいでしょう。2~3本注文して、食べ終わったらまた2~3本といった注文の仕方をすると、いつ出てくるかわからないですからねぇ」

 と説明してくれながら、10種類の焼き鳥の中から、おすすめの6種類を2本ずつ注文してくれるG.Aさん。焼き鳥のでき上がりを待つ間に、お新香(380円)も注文します。

 焼き鳥以外の料理メニューもシンプルで、お新香、もろキュウ、塩辛、シラスおろし、冷奴、の5品が各380円で、枝豆が400円。ナメコおろし、ナメコとうふ、納豆とうふ、の3品が各500円の、都合9種類だけの厳選メニューです。

 予想どおり、すぐに出てきたお新香は、浅漬ながら、しっかりと味のついたヌカ漬。キュウリが9切れ、ニンジンが2切れと、比較的たっぷりと盛られているのに、シャキシャキと心地よい食感に、あっという間になくなってしまいました。

 最初に出てきた焼き鳥は、トンチャンとカシラみそダレ。トンチャンは、豚のテッポウ(直腸)なのかなぁ。ちょっと辛めの味噌ダレで仕上げられたトンチャンは、とろけんばかり。カシラも同じ味噌ダレですが、間に白ネギが2本刺された、いわゆるネギ間焼きです。

 続いてはタンとシロ。タン塩は、豚の舌。カシラと同じくネギ間焼きです。シロタレは、豚の小腸ですが、クルクルッと巻いたプリップリのシロが1串に4個。やわらかさと弾力感の、とてもいいバランスです。

 最後の2種類は、とり皮と、つくね。どちらも塩焼きです。とり皮も、大きくカットした鶏の皮を、巻き込むようにしながら、U字に折り曲げて、その状態で1串に5~6個刺したもの。焼けてカリッとしたところと、中からジュワッと出てくる脂がたまりませんねぇ。

 つくねは、丸くなくて、餃子の具のような形の肉団子が1串に3個。ねっとりと粘着感を感じる噛み心地が、なんだか新鮮です。

「そうか。前から何かに似てると思ってたんですが、シュウマイの餡なんだ」

 とG.Aさん。なるほど、言われてみればそんな感じです。

 瓶ビールを2本飲んだ後は、「やっぱり「正一合」だけに、日本酒の正一合をもらわなくっちゃ」と、燗酒(正一合、500円)を注文します。

 出されたのは、ガラス製1合瓶入り「菊勇」を、そのまま燗づけたもの。なるほど。これは確かに正一合(180ml)だ!(笑)

 1時間ほどの滞在は、二人で4,200円(ひとりあたり2,100円)でした。

070822a 070822b 070822c
ビール大瓶 / お新香 / トンチャンとカシラみそダレ

070822d 070822e 070822f
タンとシロ / とり皮とツクネ / 燗酒

店情報

《平成19(2007)年8月22日(水)の記録》

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店情報: 焼き鳥「正一合(しょういちごう)」(鎌倉・大船)

    070822z1
  • 店名: 焼き鳥「正一合」
  • 電話: 0467-44-9956
  • 住所: 247-0056 神奈川県鎌倉市大船1-10-2
  • 営業: 17:30-22:30、日休
  • 場所: JR大船駅の南改札を出て東口に下り、右へ。すぐ先の路地を左に入った右手。
  • メモ: トンチャン160、カシラみそダレ160、カシラ160、とり肉160、とり皮160、つくね160、レバ160、シロ160、タン160、砂肝160、お新香380、もろキュウ380、塩辛380、シラスおろし380、冷奴380、枝豆400、ナメコおろし500、ナメコとうふ500、納豆とうふ500、ウーロン茶350、ウイスキー(S)450、生酒(男山300ml)750、ウーロンハイ400、ビール(大ビン)650、生ビール700、お酒(正一合)500。(2007年8月調べ)

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ジュワッとサンマ焼き … 焼き鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

 「よじかわ」(=開店時刻の午後4時に「川名」)の予定が、かなり出遅れて、店に到着したのは午後5時前。さすがにこの時間は満席だろうなぁ。ダメだったら少し歩いて「バクダン」か、先日ちらりと入った「立呑風太くん」、あるいはちょっと引き返して「丸山」に向かおうか。心の中では、すでに次の候補店を探しながら「川名」の店内へ。

「ごめん。今日はいっぱいだ」

 店主の顔が、申しわけなさそうに、ゆがみます。いやいや、開店1時間後だから、当然といえば当然でしょう。残念ながら、今日は別の店にしますか。

 「川名」の店内はカウンターが7席。そのカウンターの後ろに4人がけのテーブル席が3卓。そして奥の小上がりに、4人がけ座卓が4卓の、全部合わせて35席。この35席を目指して、毎日、開店直後の早い時間から、呑ん兵衛たちがやってくるのです。

 引き返そうと振り返ると、入口すぐ近くのテーブル席に座っているのは、なんとなおとんさんではありませんか。

「こちらに相席でどうですか」

 と、なおとんさん。これは、ありがとうございます。ではちょっと失礼して。

 なおとんさんも、私も、けっして小柄とは言えない体格。ふたりでキュッと身を縮めあって、小さなテーブルの一辺に並んで座ります。テーブルの向かい側に座っているのは、はじめてお会いする男性ひとり客。このおにいさんも、なおとんさんも、それぞれ独り客として入ってきて、このテーブルで相席になったんだそうです。

「お飲みものは?」

 すぐに注文を取りにきてくれたハルカさん(=店を手伝っている、おねえさん)に、今日は酎ハイ(336円)を注文します。この店の酎ハイは、ジョッキにたっぷりの酎ハイ(焼酎+タンサン)に、レモンが半個ついてくるもので、他の店で言うところの生レモンサワーに相当する飲み物です。ただし、糖分はいっさい足されていないので、すっきりのレモンの酸っぱさと甘みだけ。今日のような暑い日にピッタリの飲み物なのです。

 お通し(サービス)は、小皿に一切れのスイカ。これまた涼しげでいいですねぇ。

 さてと、つまみは……。おっ。今日はサンマ刺し(420円)と、サンマ炭火焼(294円)がホワイトボードメニューに載ってます。なにしろ、サンマは大好物ですから、こりゃ、いかなきゃだめでしょう。炭火焼のほうをお願いします。

 サンマは、カウンター上段に置かれたガラス製のネタケースの中に、ずらりと積み上げられています。注文が入ると、ここから1尾ずつ取り出して、刺身にしたり、炭火焼にしたりするのです。

070819a なにしろ、刺身で食べられる鮮度をもったサンマを炭火焼にするんですからねぇ。これほどうまい物はありません。まず内臓のところからいきますか。腹のまわりの小骨ごと、ガッツリと箸でつかんで、そのままほお張る。これだけ新鮮だと、内臓も苦い一方ではなくて、しっかりとした旨みを感じるのです。ちょっと骨ばった、腹身(はらみ)もいいではありませんか。ウナギのバラ身にも負けてないですねぇ。

 この時期のサンマは、普通にグリルで焼いただけでも美味しいのに、この店の場合は焼き台で、炭火で焼いてますから、火のとおり具合もまた格別です。遠赤外線効果というのか、外はしっかりと焼けてるのに、内部はフワッとやわらかいんですよね。

 これまで食べたサンマで、一番おいしいと思ったのは、鎌倉の「でんがく屋」で食べたものかなぁ。同じ炭火焼なんだけど、こちらは炭の周りに立てて焼くタイプ。直火(じかび)ではなくて、炭火の輻射熱だけでジワッと焼きあげるので、フンワリ、ジューシーな度合いがより強くなります。

 中野の「陸蒸気(おかじょうき)」も、同じように炭火の輻射熱だけで魚を焼いてくれる店なのですが、ここでは残念ながらサンマを食べたことがありません。焼き方からすると、ここもまた、おいしそうですけどね。

 酎ハイをもう1杯いただいて、ゆっくりとサンマ炭火焼を食べ終えると、今日のお勘定は966円でした。さぁ、これから帰って、家族で夕食だ。どうもごちそうさま。みなさん、お先に!

店情報前回

《平成19(2007)年8月19日(日)の記録》

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シメに地元の名店2軒 … 「やき屋」(荻窪)&「ペルル」(鷺ノ宮)

 高円寺をあとに、阿佐ヶ谷駅を通り越して荻窪(おぎくぼ)へ。久しぶりに出かけたのは、イカ料理で有名な、立ち飲みの「やき屋」です。7月に、しばらくお休みしていたそうなのですが、その頃から、ずっと行けてなかったのです。

 「こんばんは」と入った、土曜日、午後9時前の店内は、6割りほどのゆったりとした入り。噂によると、実は店長(ゲンさん)が体調を崩して入院されていたそうなのですが、今日の様子を拝見すると、以前のまんま。安心しました。

 店内右手の立ち飲みカウンターの、空いている奥のほうに陣取り、お酒(230円、税抜き表記、以下同じ)と、目の前のカウンター上段にどんと盛られた枝豆(150円)をもらいます。枝豆は、この店の定番的なメニューながら、なかなか値段が折り合わないのか、付箋紙で隠されていることが多いのです。

 なにしろ「つまみ150円均一」が謳(うた)い文句の店だけに、150円で出せないときは、メニュー上から隠すしかないんでしょうね。

 お酒(日本酒)は「北の誉(きたのほまれ)」。冬場は燗酒もあるのですが、夏場は同じ酒を冷や(常温)か、冷酒で出してくれます。

 入口付近のお客さんが、いかなんこつ焼き(150円)を注文したので、こっちも便乗注文。焼きものは、注文が入ったときだけ焼き台に火を入れて焼いてくれるのです。イカ軟骨というのは、ゲソの上部、イカの頭の中に入っている胴体の部分のことです。軟骨とはいうものの、実際には身そのもので、他のみの部分より弾力感はあるものの、鳥や豚の軟骨のように硬い部分はありません。これが、150円で6切れ分、タレ焼きで焼いてくれるのですが、人によっては塩焼きや素焼きを注文しているようです。

 お酒をおかわりして、つまみはキュウリ味噌(150円)。これはキュウリを縦に二つに切って、味噌を添えて出してくれるというシンプルなもの。味噌をつけてパキッとひと口。シャクシャクと噛みしめると、とっても夏っぽくて、冷酒が進みます。

 45分ほど立ち飲んで、今日は956円(910円+税)でした。


 荻窪駅から路線バスに乗って、鷺ノ宮駅前で下車。今日のラストは「ペルル」です。土曜日なので、将棋姫が手伝いの日だなぁ、と思いながら店に入ると、「いらっしゃいませー」と迎えてくれたのは、木曜姫。あれっ?

「将棋姫は帰省中で、田舎から地酒を送ってくれてますよ」

 そう言いながらマスターが、そのお酒を1杯、注いでくれます。お酒は「一本義」の山田錦・生原酒。「あわせて、肴(さかな)も届きました」とホタルイカや、地魚の佃煮風までいただきます。いやぁ、ありがとうございます。>田舎にいる将棋姫

 そんなわけで、ピンチヒッターとして、急きょ、木曜姫が手伝いに来てくれたのだそうです。違う曜日に合うと、なんだか不思議な感じですね。

 お盆明け初の土曜日とあって、店内は常連さんたちでいっぱい。

「みんなで500円ずつ出してワインを飲もう。乗る人!」

 という提案に、あちこちから「はーい」と手があがって、ボルドーの赤ワイン「シャトーボーモン(CHATEAU BEAUMONT)2002」(3,500円)の封が切られます。

 閉店時刻の午後11時半まで、ゆっくりとくつろいで、お勘定は1,000円(キープボトルの水割りセット500円+割り勘ワイン代500円)でした。どうもごちそうさま。

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「やき屋」の枝豆と日本酒 / いかなんこつ焼 / きゅうりみそ

・「やき屋」の店情報前回) / 「ペルル」の店情報前回

《平成19(2007)年8月18日(土)の記録》

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最後はたっぷり香菜を … 中華料理「福來門(ふくらいもん)」(高円寺)

070818m 香菜(パクチー)

 ここっとさんご夫妻とともに「秋元屋」を出て、次に向かうお店は、高円寺(こうえんじ)駅のすぐ近くにある中華料理の「福來門」。「まいにち酒飲み」のkasumixさん行きつけのこのお店、餃子好きの、ここっとさんも注目していたのだそうです。中華料理がお好きなご主人・Mさんも、もちろん異論はありません。

「酔い覚ましも兼ねて、歩いて向かいましょう」

 「秋元屋」のある野方(のがた)から高円寺までは、環七通りをまっすぐに歩くこと30分(1.5キロ)ほど。歩くのが嫌な場合には、路線バスもたくさん走っています。

 店に到着したのは午後6時半頃。飲むのはもちろん、食事だけを楽しんでいる人も多い「福來門」店内は、夕食時とあって、6割ほどのテーブルに人が入っている状態。我われも空いているひとつに座ります。

 通常は480円なのに現在は、「値下げサービスキャンペーン」中で180円(価格は税別、以下同じ)というセロリ水餃子に、中華大好きMさんがたのんだのは担仔米粉(ダンズビーフン、150円)。これは小さな汁ビーフンで、「台南担仔麺(たいなんたーみー)」などで出されている担仔麺(ターミー)の小麦の麺が、米の麺になったものです。ニラ、香菜(パクチー)やモヤシに、肉味噌も入っていて、数口で食べ終わる量が、飲んでるときにちょうどいいですね。

 ここっとさんが注文したのは銀絲巻(480円)という、中華マントウの油揚げ。コッペパンを油で揚げてスライスしたような感じのパンに、砂糖をたっぷりとトッピング。これはちょっと甘過ぎるんじゃないの、と心配しながら口に運んでみると、おやま、これがまたちょうどいい甘さ具合。瓶ごと燗づけてもらった紹興酒(1,200円)にも、よく合います。

 そうそう。燗をした紹興酒にレモンを入れて飲もうと思って、「レモンもお願いします」と注文したところ、「レモンは置いてません」とのことでした。がっくり。

 最後にいただいたのはkasumixさんが、ほぼ毎回といっていいくらい注文されている香菜(パクチー、380円)です。お皿のまん中に置かれた肉味噌の上に、これでもかっ、というほどたっぷりの香菜を盛り上げて、タレをちょいとかけたもの。とてもシンプルな料理なのに、まさに香菜を味わうことができるのです。香菜好きにはたまらないメニューですが、香菜嫌いの人たちには、逆の意味でたまらないメニューでしょう(爆)。

 2時間弱の滞在は3人で2,950円(ひとりあたり980円ほど)でした。安くて、うまくて、いいお店です。

 高円寺駅で、中央線上り電車に乗る、ここっとさんご夫妻を見送るつもりが、下り電車のほうが先に来てしまい、ご夫妻に見送られながら、高円寺をあとにしたのでした。

 またおふたりで遊びに来てくださいね!

070818j 070818k 070818l
担仔米粉 / セロリ水餃子 / 銀絲巻(中華マントウの油揚げ)

店情報前回

《平成19(2007)年8月18日(土)の記録》

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新婚夫婦がやってきた … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)

 新婚2ヶ月となるここっとさんご夫妻が遊び(飲み?)に出かけてきて、まずは野方(のがた)の「秋元屋」からスタートです。

 店に到着したのは、開店5分後の、午後4時5分ながら、すでに店内は満席。それぞれひとり客で来られたみなさんも、店内に入ることができず、テラス席のテーブルを相席で囲んでいます。それも1テーブルでは収まりきらず、もうひとつのテーブルにも、ひとり溢(あふ)れている状態。そのひとりが座っているテーブルに、我われ3人も相席で入れてもらいます。

 以前は、少なくとも開店時刻に来れば余裕で座れてたのに、このところ、込み具合がひどくなってきているようですねぇ。

「結婚してから、ほとんど外で飲まないので、この店に来るのも本当に久しぶり」

 と話す、ここっとさん。そうかぁ、私は昨晩以来、18時間ぶりの「秋元屋」だ。

 まずはサッポロラガー大瓶(530円)と、ここっとさんのご主人・Mさん用に酎ハイ(340円)もらって乾杯です。

 Mさんは、会社の昼休みにも、おいしいランチを求めて、あちこちを出歩いたりするくらい食べ物好きのようなのですが、もつや豚足などは、これまであまり食べたことがないのだそうです。ここ「秋元屋」は、もつ好きでなくても楽しめる、料理メニューの豊富さも大きな特長のひとつ。

 今日もポテトサラダ(280円)やハムカツ(200円)などの人気のメニューに加えて、もつは入門編ということで、ナンコツスライス(200円)に、もつ焼きは豚トロ(120円)とハラミ(100円)、それに個人的なおすすめのガツ醤油(100円)をもらいます。他には、ここっとさんの好物のニンニク(120円)と手羽先焼(200円)。そういう注文を、横でニコニコと楽しそうに見守っているMさん。実際に出された、もつ焼きも「おいしい、おいしい」と食べてくれて、ひと安心です。

 ビールや酎ハイもおかわりしながら、最後に冷しトマト(220円)とチーズ(220円)をもらって、1時間半の滞在は3人で4,330円(ひとりあたり1,440円ほど)でした。

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ナンコツスライス / サッポロラガー大瓶 / ポテトサラダ

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ガツ醤油、豚トロ味噌、ハラミ味噌 / ハムカツ / ニンニク

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手羽先焼 / 冷しトマト / チーズ

店情報前回、同じときの「帰り道は、匍匐ぜんしん!~しとりで飲み歩き」)

《平成19(2007)年8月18日(土)の記録》

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ラーメン切れも解消? … ラーメン「御天(ごてん)」(下井草)

070817x 「御天」の店内

 故郷(いなか)への帰省を終えてのモツ切れ、ラーメン切れ。ひとまずモツ切れを解消して、続いてはラーメン切れ解消に向けて、再び電車(西武新宿線)に乗り込み、下井草(しもいぐさ)へ。にっきーさん、ふじもとさんと3人で向かった先は、長浜ラーメンの「御天」です。

 ただ単にラーメンを食べるというよりは、ひとしきり飲んで食べて、最後をラーメンで締めくくりたいですからねぇ。その点、「御天」であれば、飲み物も食べ物も豊富だし、地下に焼酎バーである「ゴテンズバー」までありますもんね。

 そんなわけで、今日も、まずは地下のバーで、小一時間ほど焼酎をロックでいただいてから、地上に上がります。

 そろそろ日付けが変わる店内は、電車のお客さんたちが減ってきたところで、すんなりと入れます。これから閉店時刻(午前3時)までの間に、最後はこの店で締(し)めようという地元のお客さんたちが続々とやってくるのでした。

 3人で奥のテーブル席に座って、いつものように、ここでもまた飲み物と、つまみから。私は玉露ハイ(400円)、にっきーさんと、ふじもとさんはシークワーサハイ(400円)の甘くないのをもらいます。つまみはもちろん、せん菜炒め(550円)。この店に来たら、はずせない定番ですね。他の店では見かけたことがありません。

 ところがっ!

 山盛りの、せん菜炒めをシャクシャクといただきながら玉露ハイを飲んでいるところで、今日は早い夕方から飲み始めたという、にっきーさんの目がトロリ。ありゃりゃ、と思ううちに、スゥーッと睡眠の世界に入っていきます。出たっ! にっきーさんの得意技、「微動だにせず睡眠」。さっきまで飲んでいたのと同じ状態で、そのまま睡眠に入り、ピタッと静止。舟をこいだり、身体がカクッとなったりすることがないのです。この技を習得すると、酒場よりもむしろ、会社生活で非常に役立ちそうです(爆)。

「にっきーさんが復活したらラーメンということにして、それまではもうちょっと飲みましょう!」

 なにしろ、そこらの居酒屋にも負けないくらい料理の品ぞろえも豊富なので、飲むのに困ることはありません。向こうのカップルが食べているブロッコリーも美味しそうなので、まずはそれをいただきましょう。

 茹で立てブロッコリー(300円)は、注文を受けてからサッと茹で上げたブロッコリーが、お皿に4個。マヨネーズもたっぷりと添えられます。「これもどうぞ」と出してくれた、もう1皿は、ブロッコリーの大きさがそろっていないものや、芯の部分をスライスして一緒に茹でたもの。なにしろ、にっきーさんが大常連さんなので、ちょっとサービスしてくれたんですね。ありがとうございます。

 ここで玉露ハイ(400円)もおかわりです。他にもいろんな飲み物があるんですが、このところ、玉露ハイがすっかりお気に入り。どんな料理にも合いますもんね。

 ブロッコリーを食べ終わっても、まだ、にっきーさんは復活せず、さらに料理の追加です。今度は手羽先の煮込み(1本100円)を2本と、さつまあげ(300円)です。

 手羽先の煮込みは、そのままの形で煮込まれた手羽先全体が1本分。よく煮込まれていて、身離れもよく、トロットロ。さつまあげのほうは、それぞれ違う具の入った、小ぶりのさつまあげがコロコロと6個。横には、おろし生姜が添えられています。こりゃまた、いいつまみですねぇ。

 我われが入ってきたときは、比較的すいてたのですが、午前2時が近くなるにつれて、どんどんお客さんが増えてきます。もちろん、我われのような呑ん兵衛ばかりではなくて、純粋に食事だけのお客さんも多い。食事だけのお客さんは、なにしろラーメン屋さんだけに回転が速いのですが、呑ん兵衛は回転が悪いので、夜中の店内は込み合うのです。そろそろ入れない人も出てきたようなので、今日のところはラーメンは断念しますか。

 まだまだ睡眠モードの、にっきーさんを起こしつつ、お勘定をお願いすると、3人(2人+1杯?)で3,350円(ひとりあたり1,120円ほど)。

 念願のラーメンは食べられませんでしたが、とんこつの香り漂う「御天」の店内に、たっぷりと2時間座っていたので、身体の表面から皮膚呼吸で、とんこつ成分が入ってきちゃったかも! 少なくとも、服にはたっぷりと、とんこつスープの匂いが染み込んでいます。自分の服から漂ってくる濃厚な香りに包まれながら、なんだかラーメン切れも解消した気分で家路についたのでした。

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「ゴテンズバー」で兼八ロック / 「御天」で玉露割りなど / せん菜炒め

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茹で立てブロッコリー / 手羽先の煮込み / さつまあげ

店情報前回

《平成19(2007)年8月17日(金)の記録》

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モツ切れラーメン切れ … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)

 約1週間の松山帰省を終えて、東京に戻ってきました。

 今回の帰省は、高校の卒業30周年の同窓会を軸に据えたものでしたが、その前後でも中学校のときの同窓生が、たくさん集まってくれて、まさにお盆休みならではの、旧交を温める機会となったのでした。

 そんな楽しいときを過ごしつつも、なにやら物足りないものがある。そう、モツとラーメンです。

 瀬戸内の魚介類や、松山(北条?)ならではの甘~く煮込まれた肉うどんなどは、たっぷりと堪能したのですが、それでも1週間以上もモツとラーメンを抜いた生活を送ると、身体の奥底から「モツ食べたい」「ラーメン食べたい」という声が沸きあがってきます。

 そんなわけで、帰京後、最初の金曜日である今日、同じ方面に帰宅するにっきーさんと示し合わせて野方(のがた)で途中下車。向かったのは「秋元屋」です。

 金曜、午後9時の「秋元屋」はさすがに満席状態。たっつんさん(=店のおにいさん)に「いっぱいだよね?」と声をかけると、「いっぱいだけど、奥に、ふじもとさんが居ますよー」と教えてくれます。

「それじゃ、奥をのぞいて、ごあいさつだけでもして帰りますか」

 と話しながら店の奥に入ると、ふじもとさんと、毎日この店にやってくる常連さんとの二人が、大きな業務用冷蔵庫のすぐ横の小さなテーブルを、ちんまりと囲んでいます。

「お久しぶりです」

 その奥のテーブルから声をかけてくれたのは、サーベルキラーさん。ありゃありゃ、ご無沙汰しています。

 そんなあいさつをしていると、テーブルのお客さんたちそれぞれがキュキュッと詰めてくれて、なんと満席だったのに、二人分の空間ができちゃいました。

「どうもすみません。ありがとうございます」

 まわりのみなさんに声をかけながら、その場所に座らせてもらい、さっそくサッポロラガービール大瓶(530円)と、レバ生(300円)をゴマ油+塩でもらい、さらにテッポウとガツを醤油で2本ずつ、ハラミとカシラを味噌で2本ずつ注文します。満席のときは、焼き台もいっぱいで、もつ焼きができあがるのに時間がかかるので、早めの注文が必要です。

 レバ生をつつきながら、最初のビールを飲み終え、続いてはホッピーかな。「お客さんがいっぱいで、冷蔵庫が追いついてない」という話だったので、久しぶりに氷入りの赤ホッピー(380円)をもらいます。そのついでにお新香(180円)も追加。今日のお新香はキャベツを中心に、カブとキュウリが混ぜられたものです。

 もつ焼きと野菜はいい相性。いいもつ焼き屋には、安くて旨い野菜料理が置いてあります。ここ「秋元屋」の場合、お新香をはじめ、それぞれ人気のキャベツみそ(100円)や、山いも醤油漬(120円)、青のり(150円)、梅きゅうり(180円)、味噌きゅうり(180円)、もずく酢(200円)、冷やしトマト(220円)、オニオンスライス(220円)、月見とろろ(220円)、そして定番のポテトサラダ(280円)と、その数も豊富で、飽きることがありません。

 さぁ、出てきました、もつ焼きです。モツということであれば、今月2日に「スタミナ苑」でテッチャンを食べて以来、もつ焼きだと1日の「ひょうたん」(京成中山)以来ですから、ほぼ2週間ぶりです。

 醤油焼きの芳(こう)ばしさと、テッポウ、ガツ、それぞれの個性ある弾力感。ピリッと辛みの効いた、「秋元屋」独自の味噌ダレに包まれた、ハラミ、カシラの肉の旨み。こんな品々が、それぞれ1本100円で焼きたての熱々で出されるんだから、たまりませんなぁ。

 うぅーっ、満足した。これでモツ切れのほうは解消だ!

 1時間半ほどの滞在は、ふたりで2,770円(ひとりあたり1,385円)でした。

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サッポロラガービール大瓶 / レバ生(ごま塩) / おしんこ

070817d 070817e 070817f
ホッピー(氷入り) / てっぽう醤油、ガツ醤油 / はらみ味噌、かしら味噌

店情報前回

《平成19(2007)年8月17日(金)の記録》

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30年ぶりの、がんばっていきましょい!(松山)

「ひがしこー、がんばっていきましょい!」

「しょいっ!」

 高校卒業30周年ということで開かれた、我が学年の同窓会は、元生徒会長の高校時代と変わらぬ掛け声で幕を開けます。

 これまでも10周年、20周年と、節目ごとに大きな同窓会が開かれていたらしいのですが、私自身は今回がはじめて。高校卒業以来、30年ぶりの旧友たちとの再会です。

 これまでは、「まぁ、会いたいときにはいつでも会えるだろうよ」なんて気持ちも強くて、なかなか同窓会シーズン(だいたいお盆)には帰省できずにいたのですが、さすがに卒業30年ともなると、そろそろ50歳に手が届く年齢。「ちょっと無理しても会っとかないとなぁ」と、この同窓会に合わせて帰省したのでした。同じような思いの人も多いのか、今日は過去の同窓会最大となる、250名以上の出席者だそうです。

 各出席者には、高校時代の写真(卒業アルバムからコピーしたもの)付きの名札が配られ、それを胸に着けて、おおまかにクラスごとに分けられている立食テーブルへと向かいます。

 うちのクラスは、この辺のはずなんだけどなぁ。。。 知った顔がないなぁ。。。

 あっ。いたっ。えぇーと、こいつ、名前は何だったっけ??

 じわじわと近くに寄っていって、「ヨッ!」と声をかけると、向こうも「ん!?」という表情で、こっちの顔を見て、そして名札を見て、

「おぉーーーーっ! 元気かぁーっ! なんじゃい、おいさんになってしもて。自慢の長髪はどうした!」

 あのね。あれから30年も経ってるんだから、いつまでも長髪でいるわけないでしょ!

 ひとり分かると、そこを起点に次から次へと「おーっ、お前じゃったんか」と、あっという間に輪が広がっていきます。ちっとも変わってないやつ。胸の名札を見ない限り、だれなのかさっぱり分からないやつ(爆)。それでも、話し始めたとたんに、すっかり気持ちは当時に戻っていきます。

 先生たちも大勢出席してくださったのですが、なにしろあれから30年。先生たちのほとんどは七十台で、同級生たちよりも、もっとわからない。幸い、我われの担任・M先生は、年はとっているものの、当時とあまり変わらぬ風貌でした。

 長い人生の中の、たった3年間、率にしてほんの6%をすごしたに過ぎない期間なんだけど、いろんな出来事や、それに伴ういろんな思いが、ギューッと濃縮されたような3年間ですからねぇ。いくら話しても、話しは尽きません。

 ハイライトは、我われが3年生だったときの運動会の様子の上映会です。今と違って、30年前は家庭用ビデオなんてのはほとんど出回っておらず、これは誰かの父兄が8ミリカメラで撮影した画像をDVDに落としたもの。そのため、残念ながら音声はないのですが、若いころの自分たちが画面の中で走り回り、棒体操をし、そしてグランド劇場と呼ばれる、校庭でのちょっとした劇をしている様子が流れると、みんなも画面に釘付けです。このために1週間ほど泊り込み、当日は徹夜で準備したことなども、懐かしく思い出されます。

 最後は、元コーラス部のみなさんのリードで校歌斉唱して一次会のお開きです。


眉きよらかに 頬はあつく
いのちまた燃えたり
かかる日の かかる朝なり
青雲の思ひ 流れやまず
流れやまず
茜明けゆく 空のはたて


 一次会の行われたホテルの宴会場を出て、松山まつりの野球拳おどりの間を縫うように、二次会の会場「モンク」へと向かいます。100名程度の参加を予定していた、という幹事団の発表ながら、やってきたのは150名ほどの一大集団。みんな、高校時代に戻って大騒ぎです。

 男性諸氏も、それぞれの会社で“長”の付く肩書きでがんばっていたり、自分で開業して、一国一城の主(“先生”)になっていたりと大活躍中ですが、女性陣のユニークさも、またおもしろい。

 ここ「モンク」は、ジャズの生演奏なども行われるレストランバーらしいのですが、今回の二次会の場として、この店を段取りしてくれたのが、ジャズ・ミュージシャンの栗田敬子(くりた・けいこ)さん。二次会の場でも、ちょっとライブ演奏をやってくれました。

 TOEIC(トーイック。世界共通の英語のテスト)のプロとして、多くの書籍を出版するとともに、教材の販売や、セミナー(都内が主)を開催しているのは中村澄子(なかむら・すみこ)さん。彼女とは中学の同窓生でもあるのですが、大学を出てから地元の放送局で活躍されていたところまでしか知りませんでした。結婚された後、翻訳家や通訳として活躍されたり、米国でMBA(経営学修士)を取得されたりという、まさに英語を実際に使う場での経験を豊富に積んで、現在に至っているのだそうです。彼女にかかると「必ずTOEICの点が上がる」そうですので、TOEICで苦労されている方は、ぜひどうぞ。

 お二人だけを例に挙げましたが、ユニークメンバーは他にもたくさん。みなさん、それぞれの場でがんばっている様子がよくわかります。

 大盛況の二次会も終えて、その後は、同じ地区出身のメンバーで、松山全日空ホテルの「イタロプロヴァンス バー」でカクテルなどをいただいたあと、タクシーで帰宅。

 気分はすっかり高校生に戻った楽しい一夜でした。

《平成18(2007)年8月12日(日)の記録》

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故郷の酒場に集まって … バー「露口(つゆぐち)」(松山)など

「今日は、どんなぞなぁーっ!」
(訳:今日は(お魚は)いかがでしょうか)

 故郷(いなか)の家で、ゆっくりと朝寝をきめこんでいると、魚売りの行商のおばちゃんの大きな声で目がさめます。近くの小さな漁港に上がった魚を、手押し車で売りにきてくれるのです。私が子供のころ、もう40年近く前から、変わらず続くこの光景。眠い目をこすりこすり、私も今日の魚をのぞきに玄関を出ます。

「あらぁ、もんとんのぉ」
(訳:おや、帰ってたんですか)

 まるで昨日もこうして会ったかのように、笑顔で声をかけてくれる魚売りのおばちゃん。手押し車の中は、瀬戸内の小さな魚や、エビ、タコなどがいっぱい入っています。そんな中から、今日の魚はドンコとガラエビに決定。

 さっそくドンコのムニエルでビールを飲み、最後の仕上げは、そのドンコのガラで出汁をとった味噌汁です。あぁー、うまいっ。瀬戸内の小魚で出汁をとった味噌汁が、本当においしいんですよねぇ。故郷に帰ってきたなぁ、という実感がわきあがります。

 食後は、洋酒棚の中に並ぶウイスキーの中から、マッカラン18年を発見して、これをストレートでチビリチビリといただきます。いい、お盆休みだ、なんて思いながら、酔いにまかせてウトウトと昼寝。開けっ放しの窓から流れ込んでくる瀬戸内の風が、なんともいい気持ちなのです。

 目が覚めると、食卓の上にはガラエビがたっぷりと茹であがっています。これまた夏の味ですねぇ。カリッと皮をとっては、プリプリの身をぱくり。そのまま食べてもおいしいのですが、マヨネーズ醤油をちょっと絡めると、これがもう、やめられない止まらない。お酒(これまた地元の「梅錦」)を飲んでる間もないほどです。

 夜は夜とて、中学校時代の同級生たちと、松山の、さかな料理「志季」(089-945-8945、松山市二番町1-1-11)で一献。カラスミ大根からはじまって、刺身は岬アジ(ハナアジ)、アコウ、ハモ、イセエビの4種盛り。アコウ(キジハタ)は、ピンクがかった白身で、この時期、関西地方でもてはやされる高級食材。この店に、夏やって来ると必ず出してくれる刺身です。

 男2人、女2人という、外から見ると、まるで合コンのような組み合わせながら、自分たちの気持ちは中学時代そのもの。毎年のことながら、女子から、自分の下の名前(ファーストネーム)を、“君”付けで呼ばれるというのも、なんだか新鮮な気分ですねぇ。その女子のほうは、結婚して姓が変わってるから、こっちは呼びにくいこと。この場だけは、昔の名前(姓)で呼ばせてね。

 タコの唐揚げは、生簀(いけす)の中で生きていた大ダコを、手早くさばいて、一気に唐揚にしたもの。鮮度抜群の唐揚げに、日本酒も進む進む。

 最後はイセエビのお椀でしめて、一次会は終了です。

 二次会は、すぐ近くのワインバー「グランクリュ」(089-934-1123、松山市三番町1-11-12)。ワインバーだけに、白ワインから飲みはじめたんだけど、気がつけばマッカラン・カスクのロックです。ジャズの流れる薄暗い店内は、雰囲気も非常によく、友人たちとの地元言葉での会話がなければ、どこの土地で飲んでるのとちっとも分からない感じ。

 そして三次会は、昭和33(1958)年創業の老舗バー「露口」です。帰省期間の短かった昨年は、「露口」にも立ち寄ることができなかったので、一昨年以来、2年ぶりです。

「久しぶりじゃねぇ、元気じゃった?」

 と迎えてくれる、ママさんの変わらぬ松山弁に、ひと安心。まずは元祖・ハイボールをいただいて、4人で乾杯です。

 今日の店内には、サントリー広報部の方もいらしています。「寿屋(ことぶきや)チェーンバー(KCB)」から始まったこの店は、もともとサントリーとなじみが深いようです。今も店の看板は「サントリーバー露口」となっているほど。先日は、イラストレーターの柳原良平(やなぎはら・りょうへい)さんも見えられたのだそうです。

「シャシャシャァーッと、その場で描いてくれた絵が、これなんよ」

 ママさんが指し示してくれた入口側の壁の額縁には、店内のマスターとママさん、そして客席の柳原さんが描かれた水彩画です。へぇーっ。シャシャシャァーッと描いても、きっちりと柳原カラーが出るんですねぇ。さすがです。

 もうちょっと腰を落ち着けたいところですが、今日は来る時間が遅かったので、もう閉店の時刻(午前0時)。最後にスティンガー(ブランデーとミントのショートカクテル)を1杯いただいて、本日は終了です。

 朝の地魚(じざかな)からはじまって、〆のスティンガーまで。楽しく、美味しい1日は、飛ぶような速さで過ぎてしまいました。明日も飲むぞっ!

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瀬戸内海 / 行商のおばちゃん / ドンコのムニエル / ガラエビ

070811f 070811g 070811h
「志季」のカラスミ大根 / 刺身盛り合せ / 生ウニ

070811i 070811j 070811k
煮魚 / ハモの煮もの / タコ唐揚

070811l 070811m 070811r
う巻き / イセエビのお椀 / 「グランクリュ」のマッカラン

070811n 070811o 070811p
「露口」の角ハイボール / 店内の様子 / 柳原良平さんの絵

・バー「露口」の店情報前回

《平成18(2007)年8月11日(土)の記録》

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まさにオールインワン … スナック「幸(さち)」(呉・安芸阿賀)

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 呉での仕事を終えて、松山へとフェリーで渡るため、となり駅である安芸阿賀(あきあが)までやってきました。フェリーの時間(午後7時発)まで、1時間ほどあります。もうちょっと時間が取れるようなら、さらにとなり駅の広(ひろ)の「あわもり」にも寄りたかったのですが、残念ながらそこまでの時間はありません。この近くで軽く飲んで、フェリーに乗り込むことにしましょう。

 とはいうものの、このあたり、まったく土地鑑がない。なにしろ車が主体のフェリー乗り場なので、パッと見たところ、まわりには店らしきものはないのです。こういうときは聞くに限りますね。フェリーの切符を買うついでに、売場のおじさんに聞いてみます。

「この近くに、軽くビールが飲めるようなお店はないでしょうか」

「1軒あるんじゃが、開(あ)いとるかのぉ」

 そのやり取りを聞いていた、奥のおじさんが、

「幸(さち)のことじゃろ。たぶん6時から開いとるはずじゃけ、行ってみんさいや。その道を突き当たるまで行ったら信号があるけぇ、その左向こう側じゃ。定食もあるし、料理もうまいよー」

 と教えてくれます。

 言われたとおりに進んでみると、まわりは民家だけで、お店も何もないような場所に、ポツンと「幸」が出てきます。

 大衆酒場とか、そうでなくても小料理屋のようなお店を想像していたのですが、目の前にある「幸」は明らかにカラオケスナック。大丈夫かぁ!?

 いかにもカラオケスナック風の入口扉を開けて店内に入ると、店内も明らかにカラオケスナック風。ボックス席が主体で、正面に5席分程度のカウンター席もあり、左側にちょっとしたカラオケステージがある造り。しかも、本当に開いたばかりのようで、店内にも誰もいないし。(爆)

「こんにちはー」

 声をかけながら、カウンターのまん中あたりに座ったところへ、

「いらっしゃいませ。ごめんなさいね」

 中から、ママさんと思しき女性が出てきます。

「フェリー乗り場で教えてもらったんですよ。次のフェリーまで、少ししか時間がないんだけど、ちょっとだけ飲ませてもらえますか」

「あら、そうでしたか。それはどうもありがとうございます。どうぞ、どうぞ」

「それじゃ、なにはともあれ、まずビールをお願いします。瓶があれば、瓶で」

「はいはい、ちょっと待ってくださいね」

 そう言いながら、すぐに横の大きな冷蔵庫から瓶ビール(アサヒスーパードライ中瓶)を出してきて、「はい、どうぞ」とお酌してくれます。おっとっと、こりゃどうも、ありがとうございます。

 ッカァーッ、生き返った。仕事のあとの最初の1杯がたまりませんなぁ。

「はい、これはお通しです。サービスで出してますからねー」

 そう言いながら出してくれたのは、小鉢に盛られた豚肉と大根の煮物です。カウンター上段にずらりと並ぶ大皿には、煮物や煮魚、焼き魚などなど、いかにもママさんの手料理といった酒肴が、それぞれたっぷりと盛られています。まだ店が開いたばかりなので、すべてが全部そろった状態。この準備をするだけでも大変そうです。いやぁ、それにしても、この里芋の煮付けがおいしそう。

「瓶ビールをもう1本と、里芋の煮付けをください」

「はいはい」と返事したママさんは、ころりと丸い小芋を5個、お皿に盛り付けてくれます。あぁ、見た目の予想どおり、これもうまいや。フェリー乗り場のおじさんたちが「料理もうまいよー」と言ってたのは、本当ですねぇ。

「近所の人からのもらいものなんですけど、トマト食べますか?」と、お皿に5個のプチトマトを出してくれます。畑で赤くなるまで育った夏のトマト。うれしいなぁ。

 ママさんと話しながら飲むうちに、もうそろそろフェリーの時刻です。

「どうもごちそうさま。お勘定をお願いします」

 ポケットから財布を取り出しながら、そうお願いします。スナックという業態は、大体において、きちんとした単価設定はないように思えます。ひとりで入って、飲んで、歌って、地域によって3千円から6千円といったところ。今日は歌ってもないので、3千円くらいかなぁ、と思いながら千円札を何枚か用意していると、

「ありがとうございます。1,300円です」

 とママさん。へっ!? それって、本当に大衆酒場的な値段じゃん。中瓶ビール1本が500円、里芋の煮付けが300円という感じの単価設定なんだろうなぁ。おどろき!

 そういえば、フェリー乗り場のおじさんが「定食もある」という話をしていました。この界隈にポツンと1軒しかない、この酒場。カラオケスナックはもとより、大衆酒場としての役割も、大衆食堂としての役割も、そして地域の集会所としての役割も、すべて兼ねたような、まさにオール・イン・ワンの酒場なんですね。

「こちらに来たときには、またぜひいらしてくださいね!」

 ニッコリと微笑むママさんに見送られながら、フェリー乗り場へと向かったのでした。

  • 店名: スナック「幸」(さち)
  • 電話: 0823-72-5538
  • 住所: 737-0004 広島県呉市阿賀南6-8-6

《平成19(2007)年8月9日(木)の記録》

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特長はダシに絡む細麺 … うどん「一心(いっしん)」(呉)ほか

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 呉に到着したのは、ちょうど昼どき。というか、そうなるような新幹線を選んだのでした。そして、呉に着いたら、なにはさておき食べたいのが、呉のうどんです。いつものとおり、天玉うどんを注文します。

 ここ、呉のうどんの特徴は、なんといってもその細い麺にあります。普通のうどんと、冷麦の中間くらいの細さ。甘みのある、いりこ出汁(だし)がよく絡むということと、茹で時間の短さで、このタイプの麺が作られるようになったのだそうです。

 天玉うどんの天ぷらは、カリカリの状態で揚げ置かれた、衣(ころも)中心のかき揚げ天。これが、さっぱりとした出汁に、いい油(あぶら)分を与えてくれるのです。

 東京で天玉そばや、月見そばなどをいただく場合には、玉子はつぶさずに、どっかのタイミングで、つるんと丸ごと飲み込むようにいただくことが多いのですが、こちらでいただく天玉うどんでは、玉子はつぶしてかき混ぜてしまいます。おいしい出汁は、必ず全部飲んでしまうので、玉子をかき混ぜて、全体をマイルドな味わいにしたほうが好きなのです。

 あぁーっ。うまいっ。

 昔、「あさかぜ」という寝台特急があったときには、朝、広島駅に到着するなり、ホームのうどんをまず1杯。呉に着いて、昼にまた1杯と、何度もうどんを食べたものでした。地理的に近いのに、広島のうどんと、呉のうどんとで違いがあって、それぞれにおいしいのです。かき揚げ天は、どちらも同じようなタイプかな。

 個人的には、広島では、広島駅1番線ホーム(山陽本線下りホームかな?)の立ち食いうどん屋が、呉では、駅から今西通りを徒歩15分(750m)ほど北上したところにある「一心」がお気に入り。今回は、そのどちらにも行けなくて、ちょっと残念でした。

《平成19(2007)年8月9日(木)の記録》

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朝食は横濱チャーハン … 「崎陽軒(きようけん)」(横浜)

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 久しぶりに呉(くれ、広島県呉市)での仕事が入り、早朝から新幹線です。朝ごはんは、新幹線ホームの立ち食いそばで済ませようと思っていたら、立ち食いそば屋がないっ! 仕方がないので、崎陽軒(きようけん)の売店で、最近、G.Aさんの日記でよく目にする「横濱チャーハン」(550円)という弁当と、ペットボトルのお茶を買い込んで、のぞみに乗り込んだのでした。

 新幹線ホームの立ち食いそばはどうなったのかなぁと、後からネットを調べてみたところ、G.Aさんの今年4月の日記(4月2日分)に、ホームの立ち食いそばがなくなっていることが出ていました。このときG.Aさんが、やむなく買ったのも「横濱チャーハン」。この日記から4ヶ月もたって、まったく同じパターンを繰り返してしまったようです。(涙)

 ちなみに、現在、新横浜駅にある立ち食いそば屋は、5・6番線(横浜線)ホーム上、横浜寄りの階段下にある「濱そば」だけのようです。新横浜駅で立ち食いそばを食べようと思っている人は気をつけましょうね。新横浜駅およびその周辺部が再整備工事をしているので、それが終わるころ(平成20年完工予定)には、また状況も変わるかもしれません。

 さて、「横濱チャーハン」。崎陽軒のサイトによると、この弁当は「シウマイ弁当」に次ぐ人気のお弁当なのだそうで、半世紀以上の歴史があるとのこと。

 ふたを取ると、内部は4つに分かれていて、一番大きなスペースにあるのが、もちろんチャーハンです。小さく刻まれたチャーシューや、玉子が入ったチャーハンの上に、紅色のエビ3個と、緑のグリーンピースがトッピングされていて、見た目もきれい。

 このお弁当、割り箸は付いていなくて、その代わりに、プラスチック製の小さな先割れスプーンが付いています。冷めたチャーハンが、こんなちゃちいスプーンですくえるかと、ちょっと心配しながらスプーンを運ぶと、あーら不思議、チャーハンはすっかり冷めているにもかかわらず、パラリとほぐれて、まったく問題なし! これは美味しいなぁ。

 残る3つのスペースのうち1つは、崎陽軒といえば、これだけははずせないという一品、シウマイが2個、鎮座しています。横に添えられている小さな醤油入れと、練り辛子で味を足して、先割れスプーンでつっついていただきます。うーん。おかずを食べるのは、実用的にも、見た目的にも割り箸のほうがいいなぁ。

 次のスペースにあるのは、これまた「シウマイ弁当」にも入っている筍煮(たけのこに)と、きゅうり漬です。残るひとつのスペースは、鶏の唐揚げ1個にチリソースをかけたもの。チャーハンによく合います。

 立ち食いそばは食べられなかったものの、気になっていた「チャーハン弁当」が食べられたから良しとするか。

《平成19(2007)年8月9日(木)の記録》

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横須賀ホッピーなみ! … 焼き鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

 先週の土曜日から始まった夏休みも、早いもので今日(日曜日)で終わりです。あっという間の9日間でした。

 昨、土曜日は、今回の夏休中、唯一の休肝日・休養日として、自宅でごろごろと過ごし、今日は、夏休みを締めくくる「よじかわ」(=開店時刻の午後4時に「川名」)です。同じく「よじかわ」にやって来た、地元の酒友・にっきーさんと合流し、奥の座敷席の1卓に陣取ります。

「今日も暑いですねぇ。大生(だいなま)いっちゃいますか!」

 昨日の東京地方は、最高気温が34度、今日もそれに負けず劣らず、最高気温33度の猛暑日。こうなると、やっぱり生ビールをグイーッといきたいですよね。この店の生ビールはアサヒスーパードライで、大ジョッキが819円、中ジョッキが504円、小ジョッキが336円というラインナップ。

 ワインや焼酎、ウイスキーをはじめとして、酒類の研究に余念のない、にっきーさんによると、生ビールのジョッキというのは規定があるわけではなくて、それぞれの店で勝手にジョッキを選んで、大・中・小と呼んでいるのだそうです。英国のパブが、必ず1パイント、または半パイントと量を決めて売ってるのと比べると、日本はいい加減なんですね。

「生ビール、お待たせしました」

 店を手伝っているハルカさんが、ヨイショって感じで置いてくれた大ジョッキ。でかぁーいっ。

「これは、おそらく700mlくらい入ってますねぇ。大瓶よりも多いですよ。昔ながらの大ジョッキです」

 と、にっきーさん。さっそくその大ジョッキで、ガッツンと乾杯し、ゴクゴクゴクゴクと、ビールを喉へ送り込みます。ッカァ~~~ッ、うまいっ。喉を鳴らして飲むとは、まさにこういうことですね。

 お通し(サービス)のスイカに続いて、料理のほうは今日のホワイトボードメニューから、葉しょうが(168円)、イカ・ホタテみそ和え(231円)、新サンマ刺し(420円)を注文。

 葉しょうがは、新しょうがが人の指くらいの大きさに育ったころ(初夏)に、葉をつけたまま収穫したものの総称だそうで、代表的な品種が谷中(やなか)しょうがなんだそうです。谷中しょうがは、茎のところが紅色になるのが特徴だそうで、今日の葉しょうがも、ちょっと紅色。これも谷中しょうがなのかな?

 大ジョッキを飲み干して、2杯目の飲み物は、にっきーさんが生グレープフルーツサワー(336円)、私は氷なし赤ホッピー(336円)です。

 新サンマ刺しは、姿造りよろしく尾頭の付いたサンマの中骨の上に、丸まる1尾分の刺身がクルリと円形に盛られていて、中央に、おろし生姜。まるで花のようです。

 以前は294円くらいだった「川名」の刺身。最近は420円という価格設定で落ち着いてきました。その分、ネタがうんと良くなったように思います。420円でも、他の店の刺身の値段から比べると安いんですけどね。

「はい。これ食べて」

 そう言いながら、らっきょと、イカ大根を持ってきてくれた店主。わきになにやら封筒を挟んでいます。

「ここに来てくれてる、お客さんが本を出したんだそうで、それに、この店も載ってるんですよ」

 と、その封筒の中から1冊の本を取り出して見せてくれます。「泥酔ジャーナル」という、その本は、ロックンローラーの百々和宏(もも・かずひろ)さんという方が、ご自身が行ったことのある全国の酒処を紹介しているんだそうです。なんと、なんと、表紙の写真が、いきなり「川名」の店内ではありませんか!

 先日はミニコミ紙「酒とつまみ」発行人の大竹聡(おおたけ・さとし)さんの「中央線で行く東京横断ホッピーマラソン」にも登場したし、このところ、メディア露出度が高まってますねぇ。

 3杯目は、にっきーさんと一緒に氷なし黒ホッピー(336円)をいただきます。

 ここのホッピーは、氷なしで注文すると、さりげなく三冷で、焼酎は源氏。生ビール用中ジョッキに多めに入れられた焼酎は、残りの部分にホッピー(外)を入れて、全部入りきるかどうかというくらいまで、焼酎が入っているのです。つまり! 濃さで評判の横須賀ホッピーとほぼ同じです!

「川名のホッピーは、なんだかよく効くんだよねー」

 そんな話もよく耳にしますが、当然ともいえる濃さなんですね。気をつけて飲まなければ。

 4杯目となる最後の1杯は、にっきーさんはウコンハイ(336円)で、私は酎ハイ(生レモン)(336円)でしめて、本日のお勘定は、ふたりで4,473円(ひとりあたり2,240円ほど)でした。午後7時まで、ゆっくりし過ぎの「よじかわ」でした。

 さぁ、明日から仕事だ!

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生ビール大ジョッキふたつ / 葉しょうが / いかほたてみそ和え

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新さんま刺 / いか大根 / ホッピー、ナカの量に注目!

店情報前回

《平成19(2007)年8月5日(日)の記録》

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初夏の高級珍味イナダ … 居酒屋「やまだや」(築地)(3/3)

 そこへ出てきたのは、伊予水軍という地鶏の、モモ炭火焼(1,260円)。身がとてもしっかりとしていて、一所懸命、噛みしめながら食べなければなりませんが、その頑張りに、きっちりと応えてくれる肉の旨みです。

「この鶏、どうですか?」

S1100573 そう言いながら、席に現れた店主が説明してくれるところによると、この伊予水軍は、愛媛の今治(いまばり)で飼育されているのを、店主が現地まで見に行って、仕入れたんだそうです。通常は地鶏の飼育では、鶏だけを放し飼いにする。ところが、この伊予水軍は、他の動物たちも一緒にして、共生状態で放し飼いされているのだそうです。オスはものすごく大きくなり、肉も硬くて、普通に焼いたのでは食べられないほど。そこで、ここでは、そのオスの肉を、すき焼(2,625円)として出しているんだそうです。その伊予水軍の、いろいろホルモン焼(997円)をもらうと、レバー、白レバー、スナギモなどの4点盛り。このモツ(内臓料理)がまた、ものすごく旨いっ!

 さらには自家製カマスのスモーク(787円)と、鳥取産・サバのへしこ(787円)。カマスのスモークもさることながら、薄くスライスした大根の上に置かれたサバのへしこの塩辛さに、焼酎が進んで、進んで。さっきからもう、何回おかわりしたかわからないほどです。

 こうなると、欠点であったはずの飲み物の出の遅さが、飲み過ぎ防止のための、とてもいい緩衝材の役目を果たしてくれます。

 めかぶと山芋とオクラの冷製(787円)は、小さなグラスに、3種の食材が3層になって出されます。この姿を、しばらく愛でた後、スプーンでグルグルとかき混ぜて、一体化した状態で、ズズズッといただきます。

「これを食べてみてくださいよ」

 そう言いながら、ニコニコ顔の店主が持ってきてくれたのは、お皿に盛られた、ちょっと厚めの削り節のようなもの。どれどれ、と口に入れて噛むと、その濃厚な味わいは、削り節や、スルメ、カンカイ(コマイを干したもの)をも凌ぎます。旨みのかたまりですねぇ。

 これはイナダと言って、ブリをカラカラに乾燥させた、能登あたりの、初夏の高級珍味なのだそうです。

「ちょっと味見したら、すごく美味しくて、思わず買っちゃったんですよ。ところが、この半身1本で、1万5千円近くしました」と苦笑する店主。

 イナダと言えば、関東地方でのブリの小さいのの呼び名(関西地方でいうハマチ)ですが、それとは違う「イナダ」という名称の干物なんですね。この記事を書くのにあたってネットで調べてみたところ、イナダの天日干しは、加賀藩三代藩主・前田利常のころ、加賀から江戸に送るために塩干しをしたのが始まりで、夏場の保存食としても重宝されていたのだそうです。昔は台所の隅に天井から細いひもで吊るされていて、それを尾の方から包丁で削りとって食べていたんだそうですよ。これまた、お酒がグングン進む逸品です。

 午後11時過ぎまで、じっくりと4時間以上楽しんで、お勘定は4人で34,420円ほど(4で割ると8,600円ほど)。

 これだけの料理をいただいて、何杯飲んだか分からないほど黒ヂョカ焼酎もいただいて、この値段というのは、ものすごいコストパフォーマンスですねぇ! 予約が取れないお店というのも、十分に納得できます。いい店をご紹介いただき、ありがとうございます。>築地王・小関さん

 小関さんご自身が、広告代理店に勤められているということもあり、本を出版される場合も、押さえるべきツボに関しては相当きびしいご様子。近著の「東京・築地 五つ星の味、極上の逸品」にしても、気にいらない写真は、もう一度撮り直しに行ったりして仕上げたんだそうです。

「この写真。最初は全然おいしそうじゃなくてねぇ。撮り直しをしてもらって、やっと思ったとおりの画像になったんですよ」

 目の前で、そのページを開けて、説明してくれる小関さん。プロならではの厳しさを感じます。

 現在、小関さんと、東京書籍のYさんとが組んで企画中の本についても、お話を聞かせてくれました。その内容は、グルメではない私が聞いても、思わず「へぇっ。それはすごいですねぇ」と感心してしまうようなもの。すでに原稿は出そろっている状態らしいので、間もなく、公にアナウンスされるんじゃないでしょうか。楽しみです。

 1食もおろそかにしない小関さんは、私自身が行きたくて行けていない「深化した居酒屋」系の店もよくご存知。次回は、そんな中のおすすめの1軒で、ぜひまた、よろしくお願いします!

 帰りは新橋までビューンとタクシーで出て、同じ帰宅方向の、くにさんとともに電車に乗り込みます。こういう場を設けてくれた、くにさんに深く感謝しながら、帰宅の途についたのでした。

店情報 (同じときの「くにろく 東京食べある記」の記事

《平成19(2007)年8月3日(金)の記録》

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ものすごい食への情熱 … 居酒屋「やまだや」(築地)(2/3)

 のど黒塩焼(1,575円)は、カマあたりの一部分を焼いたもの。それを見て、

「やっぱり、このくらいの量だよねぇ。この値段で1尾だったら、すごく安いなぁ、と思ったんだ」

 と築地王・小関さん。なにしろ、日本海を代表する高級魚ですからねぇ。1キロを超えるくらいの大物になると、1尾1万円を下ることはないほどなのだそうです。焼き魚にすると、脂ののった白身が、とろりととろける感じになって、ものすごくうまい。「太平洋のキンキ、日本海のノドクロ」と高級魚比較されたりしますが、「煮魚のキンキ、焼き魚のノドクロ」とも言えるかも!

 野菜いろいろ温サラダ(630円)も、この店の名物のひとつなんだそうです。何種類かの野菜を蒸篭(せいろ)で蒸しただけの、いってみれば簡単な料理なんだけど、これがまたうまいのなんの。今日の野菜は、山芋、とうもろこし、さつま芋と、おくらです。

 手作り帆立貝クリームコロッケ(4個、840円)。中は本当にトロットロで、帆立の貝柱がコロコロっと入ったクリームシチュー。これもまた多くの人が注文する、名物品なんだそうです。

 やまだいこんサラダ(735円)は、山盛りの千切り大根の上に、その大根が見えなくなるほどカツオ節をかけたもの。「やまだや」の「大根サラダ」だから、両方を合わせて「やまだいこんサラダ」って言うんだろうなぁ。他のメニューが、まったく遊びがないだけに、このメニューだけが、かえって浮き立ちます。ここの店主、ものすごくまじめそうに見えて、実はちょっと茶目っ気もあるんですね。

 たっぷりカニミソのピザ(1,155円)は、薄く焼いた楕円形のピザ台の中央部に、たっぷりとカニミソを塗ったもの。

 レバームース(840円)は、クラッカーの上にレバームースをたっぷりと盛って、その上にミニトマト。ひと口でパクッといただくと、口の中に、いかにも鮮度の高いレバーの味と香りが広がります。

 ひとしきり、お腹もできてきたところで、「そろそろ飲み物を変えてみますか」と小関さん。「焼酎の4種味見セット」を注文しています。飲み物も、食べ物と同じく墨字の、表裏両面メニューに、ずらりと書き並べられています。

「日本酒の味見セットもありますよ」

 ということで、くにさんと私は、日本酒の4種味見セットをいただくことにしました。今日の4種は、岩手の「西与右衛門(よえもん)吟ぎん・特別純米 無濾過生原酒」に、奈良の「風の森・アキツホしぼり華・純米大吟醸」、島根の「ヤマサン正宗・佐香錦(さかにしき)・純米吟醸」、徳島の「高柿木(たかがき)玉栄(たまさかえ)生もと純米」と、日本各地からやってきた銘酒揃えです。

 冷え冷えで出された4種類は、それぞれエステル香というんでしょうか、いわゆるフルーティな香りが、それぞれ高くて、それゆえに、最初はどれも同じような味に感じてしまいます。しばらく置いておいて、揮発性の高い香りがなくなり、温度もある程度上がってくると、それぞれの酒のクセがわかるようになるのがおもしろい。

 と、そこへ、小関さんから、

「いつもは、どういうお酒が好きなんですか?」という質問が投げかけられます。

「うーん。なんでも飲むんですよ。特にこれが好きとか、これじゃないといけない、なんてこだわりは、あまりないんです。酒好きと、酒場好きに分けるとすると、私は酒場好きのほうかな。酒場の空気にどっぷりと浸ってるのが好きなんです」

 そんな話から始まって、小関さんや、グルメ系ブログのみなさんたちが、精力的に食の名店めぐりをされているという話題になります。

「このあと30年ほど食を楽しむとしても、昼食と夕食の回数は、合わせて2万食くらいしかない。そう考えると、1食もおろそかにできないんですよ」

 そう語る小関さん。グルメ系ブログの、くにさんも、

「変なものを食べるくらいなら、むしろ食べないほうがいい。だから、私は1日1食とか、1日2食というときも多いんです」

 シェ~ッ。グルメ系のみなさんの「食に対する情熱」は、ものすごいものなんですねぇ。

 味見セットのあとは、割り水して寝かしている千亀女(せんかめじょ)芋を、黒ヂョカ(1合682円)で2合ずついただくことにします。

 この店の欠点を強いて挙げるとすれば、いつもいっぱいで予約を取ることすらむずかしいという点と、飲み物の出が遅いという点でしょうか。どういうわけだか、飲み物を注文してから出てくるまでに、ものすごく時間がかかるので、目の前のグラスが空いたまま、しばらく過ごさなければならないことが多いのです。

 4人で飲むと、黒ヂョカ2合は、あっという間になくなるので、すぐに追加の2合を注文します。

(つづく)

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築地王・小関敦之さん … 居酒屋「やまだや」(築地)(1/3)

 「くにろく 東京食べある記」の、くにさんのご紹介で、今日は「築地市場を食べつくせ!」の築地王(つきじおう)こと、小関敦之(こせき・あつし)さんと、小さな酒宴です。

 小関さんは、広告代理店に勤務するかたわら、テレビ東京の番組「TVチャンピオン」の「築地王選手権」(2003年4月10日放送)において、見事、“築地王”(チャンピオン)に輝き、以来「築地で食べる」(光文社新書)や、「築地王のまるうまグルメ帳」(AC mook)、そして昨年の5月に東京書籍から出版された、近著「東京・築地 五つ星の味、極上の逸品」なども出版されているのです。今日は、その東京書籍から、編集のYさんも同席してくれました。

 今日の会場は、築地の人気居酒屋「やまだや」。店主の山田佳延(やまだ・よしのぶ)さんは、大阪の調理師学校でフレンチを学んだ後、キハチ、中国料理店などで修業を積み、平成11(1999)年、ジャンルを問わず色々な料理が楽しめるようにと、ここ築地の地に居酒屋「やまだや」を開店したのだそうです。

「ここの店主は、とにかく料理が好きでねぇ。いい食材が入ったりすると、まるで少年のように嬉々として熱意を込めて語ってくれるんですよ。その様子を見ているだけで、こっちも楽しくなるほどなんです」

 そんな話を聞かせてくれるのは、小関さん。なにしろ、築地王だけに、この店のことも当然ご存知で、今日の予約も、小関さんが取ってくれたのでした。大人気のこのお店、週末などは数ヶ月先の予約まで入っているんだそうですよ!

 4人で1卓を囲むと、アミューズ的なお通しとして、まず出されたのは、ひとり分ずつ小さなグラスに注がれたカボチャの冷たいスープ。これがとろりと自然な甘さで、思わず「これ、美味しいねぇ!」と、初対面同士でも打ち解けさせてしまわせるような味。今後の展開に期待が持てます。

 1杯目の飲み物は、みなさん生ビール(グラス、525円)を注文。私も合わせて生ビールにしようかな、と思ったのですが、キリン一番搾り生と、エビス黒生とを混ぜたものだと説明してくれた、ハーフアンドハーフ(グラス、577円)が気になって、そちらをもらうことにしました。キリンとエビスのハーフ。興味津々で口に運んでみると、ごく普通のハーフアンドハーフでした。(爆)

 各テーブルに置かれているのは、「8月3日のおんじき」と、墨字で書かれた、表裏両面のメニューです。別の紙に手書きしたものを、テーブルの数分だけ両面コピーしたんですね。食べ物だけでも、ざっと40品ほどが、びっしりと書き出されています。メニューの選択も、小関さんにお願いします。

 まず出された料理は刺身盛込。メニュー上は1,890円となっているのですが、注文時に「4人だから、4切れずつ盛り込むようにしましょうね」と、こちらの人数を見て内容を調整してくれます。

 そういえば、太田和彦さんの「ひとりで、居酒屋の旅へ」でも、ここ「やまだや」で、『刺身を「鯛」か「ワラサ」か悩んでいると、マスターが「一皿6切れ盛りを、3切れの半盛りにもできます。値段は半分です」と進言』してくれた話が載っていました。

 こういうちょっとした気配りが、とてもありがたいんですよねぇ。

 その刺身盛込は、イサキ、キンメダイ、オナガダイ、サンマ、マグロの5点盛り。イサキには、白いきれいな肝も付いています。

「サンマ以外は、レモン塩で食べてもおいしいと思いますよ」

 と、櫛切りのレモンと、小皿の塩も登場です。

 店主のおとうさんが、築地市場の仲買人をやっているのだそうで、鮮魚の仕入れはお手のもの。

 続いて出されたのは、わら焼カツオの塩タタキ(1,260円)。刺し盛りのときに出してくれた塩とは別の、粒子が粗い塩を出してくれます。カツオも、塩で食べてもおいしいんですねぇ。まだ戻りガツオではないと思うのですが、ものすごい脂ののり。塩だけでいただくと、その脂の甘みを、より感じることができるようです。

 やまだやベーコン(987円)は、一瞬、小ぶりのポークソテーか、あるいはハムステーキかと思うような厚さ。自家製なんだそうで、やわらかい塩味にビールが進みます。添えられているのはキャベツの酢漬け・クミン風味。このキャベツの酢漬けだけを単品(472円)で注文することもできます。ここの店主は、なにしろ「自分でやる」というのが好きで、作れるものは何でも作ってしまうんだそうです。

 このあたりで、みなさん生ビールをおかわり。私はサッポロラガービール(中ビン、630円)をいただきます。

(つづく)

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店情報: 居酒屋「やまだや」(築地)

    070803z
  • 店名: 居酒屋「やまだや」
  • 電話: 03-3544-4789
  • 住所: 104-0045 東京都中央区築地7-16-3 クラウン築地102
  • 営業: 18:00-23:00LO、日祝休
  • 場所: 地下鉄築地駅1番出口を出て右へ。築地本願寺を回り込むように、蕎麦屋「更生庵」の間を右折し、住友生命の赤い高層ビルを目指して直進。「築地七丁目」信号交差点で突き当たるが、右に折れて、次の交差点をすぐ左に折れ、引き続き住友生命のビルを目指す。住友生命(興和住生築地ビル)に突き当たったら左に折れ、60mほど進んだ左手ビル1階。駅からは徒歩10分(550m)ほど。
  • メモ: 築地市場の仲買人を父に持つ、オーナーシェフ・山田佳延(やまだ・よしのぶ)氏は、大阪の調理師学校でフレンチを学んだ後、キハチ、中国料理店などで修業を積み、平成11(1999)年、ジャンルを問わず色々な料理が楽しめる居酒屋「やまだや」を開店した。非常に人気のある店なので、予約は必須。平成19(2007)年8月3日のメニュー(おんじき)の例は次のとおり。
    刺身:大分・活〆イサキ1,100、三浦・金目鯛945、神津島・尾長鯛945、北海道・サンマ(1本)997、三陸・殻ムラサキウニ1,050、刺身盛込1,890。
    焼野菜のマリネ840、めかぶと山芋とオクラの冷製787、ウニピザ1,155、毛ガニ出し巻き玉子945、わら焼カツオの塩タタキ1,260、時鮭(ときさけ)タレ焼1,050、のど黒(塩焼又は煮付)1,575、サンマ炭火焼1,050、伊予水軍(地鶏)ムネタタキ1,050・いろいろホルモン焼997、すき焼2,625。カツオのカルパッチョ945、なすとアサリとイカタコのトマト煮945、アサリの酒蒸し997、黒糖ラムレーズン525。
    自家製カマスのスモーク787、青森もずく630、キャベツの酢漬け(クミン風味)472、鳥取産・サバのへしこ787、手もみキャベツとアジの開きの合えもの630、本乾ししゃも炙り焼787、レバームース840、たっぷりカニミソのピザ1,155、サバのへしことモッツァレラチーズのピザ892、自家製豆腐のみそ漬け735、やまだいこんサラダ735、カリカリ豚と水菜のサラダ840、野菜いろいろ温サラダ630、じゃが芋と豚肉のいり煮682、手作り帆立貝クリームコロッケ(4コ)840、マグロホホフライ1,260、やまだやベーコン987、伊予水軍(地鶏)モモ炭火焼(塩又は野菜辛味ソース)1,260、マグロホホ薬味ステーキ1,365、マグロすじ鍋1,260、やまだやベーコンシチュー八丁みそ風味1,260。
    〔生ビール〕キリン一番搾り525、サッポロエビス黒630、ハーフアンドハーフ577。
    〔瓶ビール〕キリンクラシックラガー中ビン630、サッポロラガー中ビン630、ヴィルゴホワイト小ビン630。
    〔ソフトドリンク〕ウーロン茶420、オレンジ420、グレープフルーツ420。
    〔グラスワイン〕白・赤525~、〔クレマン〕ルネミューレ(仏・アルザス)グラス1,050、(1/2)525、ボトル6,300、〔白ボトル〕シュヴェルニー・ブラン'04(仏・ロワール)4,515、グレース甲州'05(勝沼)4,620、〔赤ボトル〕ラ・ロッシュ'03(仏、ロワール)5,460、ヴォルネー・プルミエクリュ'03(仏・ブルゴーニュ)8,610。
    ルイ・ジュリアンVDTルージュ5,250。
    〔日本酒〕ぬる燗、あつ燗、燗ざましでもお楽しみ頂けます。量は1合弱でグラス売りですが、半分の量、徳利でも承ってます。清泉(きよいずみ)本醸造+6新潟525、神亀(しんかめ)純米+6埼玉735、与右衛門(よえもん、「よ」は「酉与」この1漢字)吟ぎんが特別純米+4岩手735、与右衛門(よえもん)美山錦・山廃純米+4.5岩手892、風の森・アキツホしぼり華・純米大吟醸+3.5奈良735、ヤマサン正宗・佐香錦(さかにしき)・純米吟醸+1.0島根787、高柿木(たかがき)玉栄(たまさかえ)生もと純米+5.5徳島892、ヤマサン正宗・山田錦・平成13年大吟醸+7島根1,575。
    〔本格焼酎〕千亀女(せんかめじょ)〈麦・芋〉鹿児島・志布志 グラス(お湯割、水割、ロック)525、計り売り1合945(氷・水・湯各210、梅干105)、黒ぢょか1合682。本日のおすすめ焼酎 グラス各636。
    (2007年8月調べ)

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なるほど、噂の木曜姫 … バー「ペルル(ぺるる)」(鷺ノ宮)

「木曜日に新しい女の子が入って、その子がまた、かわいいんですよ」

 わが家の近くにあるバー「ペルル」は、80歳とは思えないほど若々しい古川マスターが切り盛りしているのですが、そのマスターを、曜日替わりでやってくる女性が手伝っているのです。お店もいいし、客層もいいし、ということもあって、女性陣の定着率は高く、手伝っている女性陣たちは、マスターに次いで、「ペルル」の顔(かお)、あるいは「ペルル」の主(ぬし)的な存在でもあるのです。

 そんな環境なもんだから、新人そのものが入ることが珍しい。今回は、これまで木曜日を手伝っていた女性が遠くへ引っ越されたため、新人の採用となったのだそうです。そして、最近よく耳にする、冒頭の噂。これは行ってみないといかんでしょう。

 が、しかーし。なにしろ単身赴任のわが身。月から金までの平日は横浜に住んでいるので、木曜、夜の「ペルル」には通常はやって来れないのでした。木曜日の夕方あたりに、都内への出張がないかなぁ、なんて思っていたのですが、こういうときに限って、そんな都合のいい仕事はありません。行ってみなきゃなぁ、と思いながら、延び延びと今日に至っていたのでした。

「夏休み中に、ふだん行くのが難しい店々に行ってみよう!」

 そんなテーマを掲げた、この夏休み。木曜日の「ペルル」というのも、ある意味、「ふだん行くのが難しい店」ですよね。

 「スタミナ苑」での食事を終えて、ウイスキーをちびちびといただきながらの一家団欒のときを過ごした後の午後9時過ぎ。

「それじゃ、おとうさんは大切な地域交流に出かけないといけないから!」

 と家族に声をかけて、いそいそと「ペルル」に向かいます。わが家から「ペルル」までは、歩いて7~8分といったところ。すぐに到着した「ペルル」の店内からは、酒場らしいざわめきが漏れています。

「こんばんは」

「やぁ、いらっしゃい。どうぞこちらへ」

 笑顔のマスターが、おしぼりを用意してくれながら、やわらかく「く」の字に曲がったカウンターの中央部を指し示してくれます。

 すぐに出されるキープボトル(ブラック・ニッカ)。最初はハイボールで飲みましょうと、炭酸をお願いすると、カウンターの中の女性が「はいどうぞ」と、栓を抜いた炭酸を出してくれます。

 なーるほど、彼女が噂の木曜姫ですね。噂どおり、かわいいですねぇ。二十代らしいのに、どう見ても十代にしか見えない。どっちかというと、大人っぽい女性が多い「ペルル」では、たしかに目立つ存在かもしれません。

「居酒屋に入ろうとすると、よく身分証明書の提示を求められるんですよ」

 本人も、そう苦笑するほど、幼い感じの顔立ちなのです。

 木曜姫が来るようになって、木曜日を目指してやって来るお客さんも増えたのだそうで、今日も、ほぼ満席に近い状態。曜日ごとに客層も変わるのか、金曜・土曜を中心にやって来る私には、知らないお客さんが多いですねぇ。

「まぁ、飲みなよ」

 カウンターのお客さんが、そう言いながら木曜姫にビールをすすめると、

「はいっ。いただきますっ」

 ニッコリと笑ってグラスを差し出し、注いでもらったビールをキューッと飲みます。先ほどから、何度か目にするこの光景。カウンターのお客さんたちは、みんな、木曜姫のファンらしく、自分の飲み物を彼女に注いだり、話しかけたりと、それぞれ自己アピールに余念がない。

 そんなことにはまるで気づかないのか、本人はニッコニコと楽しそうに、みんなと話し、ビールやワインを注がれたら、おいしそうにコクコクと飲み、それでいて様子はちっとも変わず、ケロッとしている。もしかすると、大酒豪!?

 いつもベロンベロンになるまで酔っ払う常連さんも、さっきからしきりに木曜姫にビールをすすめている。「今日は大丈夫ですか?」と聞いてみると、

「はいはーい。今日はまだ、酔ってませんよぉーーっ」

 という、その声が、すでに呂律(ろれつ)が回ってない!(爆)

 木曜姫は、もともとお客さんとして、この店に来たことがあるんだそうです。マスターが散歩をしているときに、そんな彼女とばったりと出会って、その場でスカウトした(マスターは「ナンパした!」と強調しているんだけど……)のだそうです。他の曜日と同じく、強力な助っ人になってくれそうで、よかったですね、マスター。

 11時過ぎまで、2時間ほど地域交流を楽しんで、今日は800円でした。なにしろ、課題になっていた木曜姫に会うことができて、良かった、良かった。

店情報前回

《平成19(2007)年8月2日(木)の記録》

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なにしろテッチャン! … 焼肉「スタミナ苑(すたみなえん)」(阿佐ヶ谷)

 夏休みの今週は、毎日、遠くへ出かけていたので、今日は休憩して家族と焼肉屋です。「どこがいい?」と聞くと、すかさず返ってくるのは「スタミナ苑」という答え。この焼肉屋が、このところの、わが家のブームなのです。

 残念ながら、高校生の娘は夏休みの海外研修中。今回は、カミサンと息子と3人で出かけます。いつものように午後5時半頃を目指して店に到着すると、先客はまったくなくて、我われが口開け客です。土日は、口開けと同時に席が埋まっちゃうんですが、平日(今日は木曜日)はゆったりしてるんですね。

 この周辺は飲食店は少なくて、広いバス通りに面して、ここ「スタミナ苑」がポツンとあるといった感じ。強いていえば、広い通りの反対側あたりに、蕎麦の「寿美吉」があるくらいでしょうか。なにしろここは、JR阿佐ヶ谷駅と西武新宿線・鷺ノ宮駅の、ちょうど中間あたりにあって、どちらの駅からも歩いて15分ほどかかりますからねぇ。それなのに、いつもけっこう大入りなのです。わが家と同じように、この店にはまっちゃった人が多いのかなぁ。

 店内は、左手小上がりに、掘りごたつ式の座卓が並び、右手には普通のテーブル席が並んだ造り。わが家は、掘りごたつ式のほうが好みです。

 さて、「スタミナ苑」と言えば、足立区鹿浜に同名の超有名焼肉店があるのですが、この店は、そことは無関係なようです。しかも、こちらの店の正式名称(?)は「炭火焼肉 スタミナ苑 ホルモン道場」ですからねぇ。

 「ホルモン道場」も、このところよく使われている焼肉屋の名称。もともとは大阪あたりの焼肉屋に由来するのかもしれませんが、最近は、この店と同じように「ホルモン道場 闇市倶楽部」だとか、「ホルモン道場 寄り本舗」という風に、本来の店名の修飾語として使われていることも多いようです。

 まずもらったホッピー(380円)は、サワーグラスに氷入りながら、中と外とが別々に出される本格派。焼酎の量が意外と多いので、普通に飲むと外1中3くらいで飲めるのです。家族に人気があるのはコーン茶。無料なので、遠慮なくカプカプと水代わりです。

 さて焼肉。とにかくこの店のテッチャン(牛の腸、600円)が絶品なのです。こんなに脂がついたテッチャンは、他ではあまり見たことがないほど。わが家が、この店にはまってしまっているのも、ひとえにこのテッチャンがあるからなのです。

 しかし、テッチャンだけを注文するというのもアレなので、最初は並タン(650円)とトントロ(680円)も1人前ずつもらって前菜にして、それから主菜のテッチャン(600円)を、ひとまず2人前ほどいっときますかね。 私以外の二人には、ごはん中(200円)ももらいましょう。焼肉は、酒(アルコールドリンク)にも合いますが、ごはんにもまたよく合いますもんね。魚の刺身と似たような感じかなぁ。

 テッチャンをはじめとする、いわゆるモツ類は、その焼き加減が非常にむずかしい。生でもおいしくないし、火が通り過ぎてもまたおいしくない。肉ほど、焼き色も変わっていかないので、ひっくり返すときに箸に感じる弾力感などで、できあがりを感じとるしかないように思います。

 ホッピーの中(なか、200円)を注文すると、氷を入れたタンブラーに、焼酎を注いで持ってきてくれます。これをそのままサワーグラスに移すと、氷も追加されるので、焼酎の水面は、グラスの7分目くらいまで達してしまうのです。残った空間に、ちょびっと外(そと)を入れて、冷たーいホッピーをクピッといただきます。

 1回目の2人前はスルッと食べ終えて、さらに追加を2人前。いくら食べても、ここのテッチャンは飽きないのです。

 野菜もちょっと食べようということで、ナムル(490円)とサンチュ(250円)も追加。通常、サンチュはカルビ(650円)やロース(650円)などをくるんで食べることが多いのですが、今日は試しにテッチャンをくるんでみようという、ちょっとした実験です。

 先にも書いたとおり、この店のテッチャンは、裏側に脂がたっぷり。腸壁のプリッとした弾力感と、裏の脂肪の上品な甘みのバランスが、どうにもこうにも、この店のテッポウから離れられない状況を作り出しているのですが、それをさらにサンチュでくるんで、野菜のアッサリ感も加えたらどうなるか。

 結論的に言うと、私はこの食べ方のほうが好きだなぁ。サンチュ1枚では多すぎるので、葉っぱを半分にしたものに、テッチャン1個を包み込むと、ちょうどいい感じ。でも、それこそ、いくらでも食べられる状態になってしまうので、食べ過ぎには注意が必要です。

 最後に冷麺(880円)を1杯もらって、みんなでシェア。中(なか)も、もう1回おかわりして、結局、外1中3で飲み終えます。

 1時間強の滞在は3人で6,710円でした。いやぁ、満足、満腹!

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ホッピー / テッチャン(クリック拡大) / 冷麺

店情報前回

《平成19(2007)年8月2日(木)の記録》

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店情報: 焼肉「スタミナ苑(すたみなえん)」(阿佐ヶ谷)

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  • 店名: 炭火焼肉「スタミナ苑」ホルモン道場
  • 電話: 03-3330-0914
  • 住所: 166-0001 東京都杉並区阿佐谷北4-24-3 迦葉マンション1F
  • 営業: 11:30-14:00 & 17:00-24:00、不定休(月に2度ほど、火曜日など)
  • 場所: JR阿佐ヶ谷駅北口から、中杉通り沿いに(鷺ノ宮方面に)北上すること約15分。早稲田通りにぶつかる手前、右手。
  • メモ: 〔焼肉類(塩ダレ、しょうゆダレ、みそダレ)〕スタミナカルビ650、ソフトロース650、スーパーハラミ650、並タン650、特選ザブトン880、特選牛ヒレ980、ゲタカルビ800、ミノサンド690、やまと豚カルビ600、豚フィレ600、ウルテ600、テッチャン600、上ホルモン(シマ腸)790、サンギョプサル1,100、ミックス3点盛り(日替り)1,500、アゴ落ちカルビ950、スタミナ苑ロース1,300、トリオ・ザ・カルビ(アゴ落ち、ゲタ、スタミナ)1,100、特上カルビ1,700、特上ハラミ1,700、上ハラミ1,180、上タン塩1,180、上ネギタン塩1,280、ギャラ600、センマイ600、ハツ600、コリコリ600、仔袋600、レバー700、上ミノ890、鳥モモ600、トントロ680、エビ760、イカ580、野菜焼き450、ニンニク350、フランクフルト250。
    〔刺身類〕センマイ刺650、レバ刺880、特選ユッケ1,200、ユッケ880、塩ユッケ880、牛刺950、上ミノ刺(入荷次第、ポン酢で)1,000、〔つけもの類〕白菜キムチ350、大根キムチ350、キュウリキムチ350、キムチ盛り880、キュウリのできたて千切りキムチ350、ナムル490、豆モヤシ350、〔一品料理〕トッポギ580、豚足400、韓国海苔230、韓国風冷奴230、チャンジャ380、チーズチヂミ700、ニラチヂミ700、〔やさい類〕サンチュ250、チョレギ480、チョレギ・マヨネーズサラダ480、スタミナ苑サラダ480、冷しトマト280、冷しキャベツ250、〔スープ類〕ワカメスープ350、野菜スープ350、玉子スープ350、カルビスープ580、ユッケジャンスープ580、テグタンスープ580、スタミナ苑スープ580、明太(干たら)スープ580、コムタンスープ780、チゲ780、どじょう汁980、〔御飯類〕ビビンバ680、ユッケビビンバ980、石焼ビビンバ880、石焼ビビンバ チーズ入り980、石焼ビビンバ ユッケ入り980、石焼ビビンバ 明太子入り980、クッパ680、カルビクッパ880、カルビうどん880、ユッケジャン880、テグタン880、コムタン890、鮑粥980、参鶏湯(サムゲタン)2,500、冷麺880、温麺880、ビビン麺880、バーグセット(パン2個)260、おにぎり(2個)350、御飯半盛100、御飯中盛200、御飯大盛300。
    〔ビール〕生ビール(中)580、瓶ビール560、ハーフ&ハーフ(マッコリ&生ビール)580、黒ビール(瓶)500、ノンアルコールビール380、〔サワー〕梅クエンサン、グレープフルーツ、レモン、ウーロン、しそ、ぶどう、シークワーサー、すだち、水割り、ホッピー 各380、瓶(そと)200、なか200、〔カクテル〕パッソアオレンジ、パッソアグレープフルーツ、パッソアソーダ、カシスウーロン、カシスオレンジ、カシスソーダ、楊貴妃(グレープフルーツ)、カイセオレンジ、カイセソーダ、レッドアイ 各490、〔ワイン〕サンフランシスコ赤・白(グラス)490、(ボトル)2,000、〔その他〕日本酒380、冷酒(大関生酒)600、マッコリ(750ml)1,500、〔ボトル〕真露2,000、吉四六3,300、ロバートブラウン4,500(ウーロン茶(デカンター)400、炭酸水200)、〔ソフトドリンク〕コーン茶(無料)。コーラ、ウーロン茶、生オレンジジュース、生グレープフルーツジュース、ソーダ水、カルピス、カルピスソーダ 各180。クリームソーダ、コーラフロート、アイスコーヒー、トマトジュース 各230、〔デザート〕アイスクリーム(バニラ、抹茶)100。

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呑ん兵衛好みする店構え … もつ焼き「ひょうたん」(船橋・京成中山)

 下総中山(しもうさなかやま)の焼き鳥屋を出て、2軒目は京成線沿線に向かうべく、JR総武線・下総中山駅からは少し離れた京成中山駅を目指します。トコトコと中山法華経寺の参道を歩いていると、左手に大衆酒場っぽい建物が。

 近づいて行ってみると、店の上部に燦然と輝く電灯看板には「もつ焼き日本一 ひょうたん」と書かれていて、正面から見て左右にある入口には「大衆酒場」と書かれた、のれんがかかっています。

「なにやら良さげな、お店ですねぇ」

「そうだなぁ。よーし、入ろう」

 迷う間もなく店に入っていくN條さん。あわてて後を追いかけます。

 店内は左右の入口から、2列平行カウンターが、まっすぐ奥まで伸びていて、テーブル席はなし。平行カウンターの真ん中、入口側に焼き台があって、店主らしきオヤジさんが、もつ焼きに取り組んでいます。テーブル席はないものの、沼袋の「ホルモン」や、練馬の「金ちゃん」なんかと似たスタイルですね。平行カウンターは、奥まで平行のままなので、左の入口から入った人は左だけ、右から入った人は右だけにしか行けません。

 カウンターの中を行き来している、おねえさんは、この店の娘さんなのでしょうか。このおねえさんが、注文を受けて、品物を運んでくれる係のようです。店の奥、壁の向うには厨房があって、その中で、もうひとり女性が働いている様子。この女性は店主の奥さんなのかな。

 焼酎ハイボール(330円)を注文すると、丸っこい専用のジョッキに、氷なしで、薄い琥珀色の下町酎ハイが出されます。へぇ、これはおもしろい。かんぱーい!

 さてさて、自称「日本一」のもつ焼きを注文しないとね。壁にかけられた短冊メニューを見ると、もつ類は1皿4本入りが1人前のようで、シロ、ハツ、ナンコツ、レバ、ガツが各340円。タンが470円。トン焼が500円です。なにしろ1軒目で、たくさん食べてきたので、もう満腹状態。ここはひとつ、珍しそうなトン焼をもらいましょうか。

「お新香もひとつね!」

 横からN條さんが、お新香(260円)も注文。すぐに出されたお新香は、きゅうり、白菜、柴漬(しばづけ)の3点盛りです。

 そのお新香が出されたタイミングで、「酎ハイ、おかわりね!」とN條さん。わお。飲むの早いなぁ。見れば、ジョッキの中には、まだ数センチ残りがあるものの、間もなくなくなりそう。その前におかわりを注文したんですね。

「おかわりのときは、空いたジョッキを上の段に置いてくださいっ」

 事務的に、テキパキとそう言いながら、おねえさんは去っていきます。ショェーッ。きびしいなぁ。なんだか「魚三」2階のおねえさんを思い出しちゃった。

 酒場、酒場にルールあり。古くから地元の人たちに愛され続けている酒場ほど、その店独自のルールが多かったりするものです。見れば、みなさん、特に言葉を発するわけでもなく、飲み終わったジョッキをトンと上の段に置いている。これが、この店の「おかわりのルール」なんですね。

 注文は必ずおねえさんに、というのも、この店のルールのひとつのようです。オヤジさんは、焼き台の前で淡々と、もつを焼いていて、ちょっとヒマになると携帯電話でなにやら確認しています。

 そういえば、「店内での携帯電話使用は厳禁と致します。通話、メール使用厳禁!!!」と、店内のあちこちに張ってあります。カウンターの目の前にも、「携帯電話は外で」というテプラのシールが貼られている。過去に、よほど目に余るような事態が発生したのでしょうか。

 あまり待つことなく、とん焼きも出てきました。豚のカシラなどを、ネギといっしょに串に刺して、ネギ間焼き状態にしたもの。今回はタレ焼きでいただいたのですが、これは塩焼きでもおいしそうです。

 前述のとおり、この店は、店構えにひかれてフッと飛び込んだので、まったく予備知識なしでした。この記事を書くのにあたって、インターネットを検索してみたところ、なんと「酔わせて下町」でも紹介されているお店だったのでした。それによると、もつ焼きの味付けには、塩、タレのほかに、この店独自の、にんにくダレも人気なのだそうです。

 もうひとつ、おもしろいのはレシート。これも、おねえさんがつけるのですが、最初に酎ハイ(330円)を注文したときに、白紙のレシートに100と書いて正の字を3本、30と書いて正の字を1本記入。以降、1杯追加されるごとに、100に3本、30に1本ずつが追加されていきます。お新香(260円)のときは、同じ100のところに2本と、それとは別に、新たに60という項目を作って、そこに1本、棒を足します。とん焼(500円)は、100に5本です。

 最終的には、1時間ちょっとの間に、ふたりで酎ハイを5杯いただいたので、100に22本、30に5本、60に1本の、正の字の棒が付いて、お勘定は2,410円(ひとり1,205円)でした。このやり方だと、私でも計算できそうですね。

 ふらりと入った、このお店。酎ハイも、つまみ類も美味しいので、店のルールにさえ慣れてしまえば、うんと楽しめそうです。

 この後、京成線で堀切菖蒲園(ほりきりしょうぶえん)に出て、元祖ハイボールの店「小島屋」を目指したものの、すでに午後9時を回っており、閉店してました。うーん。残念! 近くの小料理屋で、ちらりと飲んで、船橋市本中山を巡った、今日の飲み会を終えたのでした。

 それにしても、船橋市全域、まだまだ名酒場が多そうな様子。また来なきゃね!

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「ひょうたん」 / 焼酎ハイボール / お新香

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トン焼 / 店内の様子 / レシート

《平成19(2007)年8月1日(水)の記録》

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店情報: もつ焼き「ひょうたん」(船橋・京成中山)

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  • 店名: もつ焼き「ひょうたん」
  • 電話: 047-334-4395
  • 住所: 273-0035 千葉県船橋市本中山1-9-2
  • 営業: (未調査)、日休
  • 場所: 京成中山駅改札を出て、通り(中山法華経寺参道)に突き当ったら、右に曲がって、右側。駅から徒歩2~3分。
  • メモ: 看板に「もつ焼き日本一」と書かれた、この店。店内は2列平行カウンターのみで、テーブル席なし。店は店主夫婦に、娘さんらしき、おねえさんの3人で切り盛り。焼酎ハイボール(330円)は専用のジョッキで氷なしで出される。
    〔お飲みもの〕ビール580、お酒280、お酒上330、焼酎300、グレープフルーツハイ420、リンゴハイ420、レモンハイ420、ウーロンハイ360、焼酎ハイボール330、ウイスキー320、キリンレモン210、〔もつ類(1皿4本入り)〕シロ1皿340、ハツ1皿340、タン1皿470、ナンコツ1皿340、レバ1皿340、ガツ1皿340、トン焼1皿500、〔お料理〕生野菜470、月見470、トマト420、かに蒲鉾310、酢だこ470、もろきゅう260、お新香260、冷奴210、〔日替わりらしきホワイトボードメニュー〕帆立刺身530、芽かぶ370、しらす420、えいひれ370、まぐろぶつ530、湯豆腐260。(2007年8月調べ)

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関東一、うまい焼き鳥 … 焼き鳥T(船橋・下総中山)

 「夏休み中に、ふだん行くのが難しい店々に行ってみよう!」という企画。水曜日の今日は、おとなりの千葉県まで出かけてみます。

 JR総武線・下総中山(しもうさなかやま)駅で、酒飲みの大先輩であるN條さんと待ち合わせ、N條さんが「関東で一番うまい焼き鳥」とお勧めの、焼き鳥Tに向かいます。

 下総中山駅南口のすぐ近くにある店に入ったのは、開店と同時の午後5時。それなのに、すでに店内には何人かの先客がいて、さらにこのあと、30分と経たないうちに店内は満席になったのでした。

「とにかく人気があって、普段でも入りにくいんだから、店の詳細は書くなよ。オレが入れなくなってしまう。イニシャルくらいでな!」

 とN條さん。そんなわけで、このお店のことは「焼き鳥T」と表記させてもらいますが、この地域では圧倒的な人気を誇る、このお店。ご存知の方がいらっしゃっても、「焼き鳥Tって、○○のことですね!」なんてコメントはやめてくださいね(笑)。

 生ビール(中ジョッキ、650円)をもらって乾杯すると、N條さんが何品かの肴(さかな)を一気に注文します。

「まずはオレのオススメの品を注文したから、これから行ってみてくれ。足りなけりゃ追加すればいいから」とN條さん。

 お通しの肉じゃがをつつきながら、生ビールを飲んでいるところへ、どーんと登場したのはカツオ刺と馬刺。

 厚みが1センチ以上はあろうかというカツオ刺は、添えられた穂紫蘇(ほじそ)の緑色がチカチカ感じるほど、鮮やかな赤。口に含むと、戻りガツオのような濃厚さです。今日から8月がスタートばかりなのに、もうこんなカツオが味わえるんですねぇ。

 馬刺のほうも、厚みについては同じく1センチ以上あるかという厚切り。こちらは、いわゆる霜降り状態で、ピンクのきれいな身の中に、白い脂肪がチラチラチラと混ざっています。

「オレは(馬刺をよく食べる)長野の出身なんだけど、こんなきれいな馬刺は、この店ではじめて見たよ。カツオも、最初に食べたときは驚いたねぇ!」

 とN條さん。2品とも、本日の黒板メニュー(仕入れによって替わるメニュー)ながら、この店では比較的定番の品のようです。

 生ビールを2杯ずついただいたあとは、焼酎のボトル(黒伊佐錦、2,800円)をもらいます。

 焼き鳥の1品目は砂肝(2本260円)。大きな砂肝が、1串に6個ずつで、塩焼き。手に持つとズシっと重みを感じます。その砂肝を、割り箸で、先っぽから1個ずつはずして食べていると、

「なにお上品に食べてんだよ。串のまま、ガツっといかなきゃ!」

とN條さん。そうはいうものの、砂肝が大き過ぎて、ひと口に1個丸ごとガシっとはいけないのです。塩加減、焼き加減も絶妙ですねぇ。たしかにN條さんが自慢するだけのことはあります。

 続いてはハツ(2本260円)塩焼き。これまた1串に5~6個の鶏心臓が刺さったボリューム品。これらが2本で260円(1本あたり130円)というのは、とても安いと感じます。ひとりでやってきたら、2品(4本)も食べると、もう満腹だろうなぁ。

 やきとり(2本260円)はタレ焼きで。大きな肉3個の間に、ネギが挟まれた、いわゆるネギ間焼き。この肉が、とろけるようにやわらかく、タレの甘みと絶妙にマッチしています。んーっ。鶏肉、うまいなぁ! 改めて、そんなことを感じさせられます。

 ツクネのことは、この店ではタタキと呼ぶようで、そのタタキには、普通にタレか塩で焼いたもの(2本260円)のほかに、たたきポンズ(2本420)というのもあって、N條さんは、たたきポンズのほうを注文。たたきポンズは、素焼きしたタタキの上に、刻みネギをたっぷりとのせて、ポン酢醤油をかけたもの。さっぱりとしていて、他では食べたことのない味わいです。まさに、この店のオリジナル品なんですね。

 呼び方が異なると言えば、この店には、どんどり(2本300円)という焼き鳥メニューがあります。なんだか分かりますか? これは、ボンボチ、ボンジリのことだそうです。所変われば、いろんな呼び方があるんですね。

 それにしても、店の人たちは当然として、入ってくるお客さん、入ってくるお客さんが、みんなN條さんのことを知っているというのも、ものすごい。しかもみなさんから異口同音に「どうしたの? 今日は早いじゃない」という声がかけられています。N條さんは、この近くに住んでいるものの、職場は都内なので、いつもは閉店間際くらいの遅い時間にやって来ることが多いんだそうです。今日は、私を案内してくれるために、会社を早上がりしてくださったとのこと。どうもありがとうございます。

 焼き物のほうは、チーズの入ったポテトサラダをベーコンで巻いた、ポテトベーコン巻と、プチトマトをベーコンで巻いた、トマトベーコン巻。これらも黒板メニューで、日によって、あったり、なかったりするんだそうです。正統派の焼き鳥もさることながら、この2つのベーコン巻も、いいですねぇ!

 満員の店内に、じっくりと腰を据えて、次々に繰り出される名物の焼き物に舌鼓を打ちてば、地元のみなさんとの会話もまた弾んできます。今回のように常連さんにご案内していただくと、店に入った瞬間から、スッと店にとけ込める。ひとり静かに、その店の雰囲気の中に実を沈めるというのもいいものですが、今回のようにスッととけ込むのも、またいいものですね。地元のみなさんに、とても愛されているお店であることも、よく分かりました。

 焼酎のボトル1本が空いて、2時間半ほどの滞在。お勘定は、ふたりで7千円ほど(ひとり3,500円ほど)でした。やぁ、美味しかった。

 この支払いとは別に、N條さんが「家族にお土産を持って帰りなよ」と、やきとりと、たたきのタレ焼きを、4本(家族の人数分)ずつ、お土産で持たせてくれました。

「本当はグリルの上にクッキングホイルを敷いて、そこで焼き鳥を温めなおすのがいいんだが、めんどくさかったら電子レンジでもいいや。丼に熱々のご飯をよそって、その上に焼き海苔を敷く。その上に、温めなおした、やきとりと、たたきを乗せれば、焼き鳥丼のできあがりだ。タレも入れてもらってるから、多めにかけてな。家族が喜ぶよ!」

 翌朝、やってみたら、まさに家族に大受けでした。温めなおしても、やきとりはその軟らかさを保っているし、大きな長方形の、たたきは、やっぱりジューシー。できたて熱々のご飯との相性もピッタリです。

 店内のメニューにも、やきとり重と親子丼があって、それぞれ、みそ汁、つけもの付きで840円。できたての焼き鳥で作った、やきとり重は、すさまじくうまいんだろうなぁ。

 人気のお店の、人気の品々。たっぷりと堪能させていただきました。重ね重ね、どうもありがとうございました。>N條さん

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お通しの肉じゃがと生ビール / カツオ刺しと馬刺し / 砂ぎも

070801d 070801e 070801f
はつ / やきとり / たたきポンズ

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ポテトベーコン巻 / トマトベーコン巻 / 翌日食べた焼鳥丼

《平成19(2007)年8月1日(水)の記録》

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