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真昼間から、つみれ鍋 … 大衆酒場「ふくろ」(池袋)

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 三連休の最終日。目が覚めると、すでに息子は部活へと出かけており、朝食が終わったところで、カミサンと娘も、

「お買い物に出かけてくるから、お昼は、どっかで適当に食べといてね」

 と出かけていきました。

 うーむ。昼ごはんかぁ。夕方ならば、いろんなお店が開いてるのに、真っ昼間というのはなぁ。……待てよ。今日は8日か。毎月8日は、「ふくろ」が料理全品半額の日じゃないか!

 そんなわけで、ちょうど昼どきにやって来たのは、池袋西口にある「ふくろ」です。

 3階建てのビル全体が大衆酒場という「ふくろ」は、2階以上は午後4時からの営業ながら、1階は早朝、午前7時から元気に営業中。真っ昼間にもかかわらず、すでに開店してから5時間が経過しているのです。

 祝日(体育の日)とあって、店内はもう大にぎわい。ほとんどの客が、中年以上の男性客という、昔ながらの大衆酒場は、すっかりできあがっているお客さんも多いようで、トロリとした目に、赤い顔で、なんだか時間が止まっちゃってる人。満面の笑顔ながら、ものすごい大声で、近くの人と話している人。「おーい、ねえさん!」と、酔っ払って回らぬ舌で、店のおねえさんに声をかけ続け、「今、忙しいから、後で聞くって言ってるでしょ!」と何度も怒られてる人と、とても真っ昼間とは思えないような状態です。

 予想以上の、ものすごさに店に入ったところで半ば呆然としていると、

「おにいさん、おひとり? こちらにどうぞ」

 と、店のおねえさんが、びっしりと人が埋まっている空間を指し示してくれます。「そんなところに空席があるのか」と思いながらも、示された場所に近づいてみると、おっさんたちに埋もれるように、せまーい隙間に、かろうじて空いているイスが1個。

「ひとり、入れたげてねーっ!」

 という、おねえさんの声に、その隙間がジワジワっと広がります。

「どうもすみません」

 両側に声をかけつつ、空けてくれた空間に滑り込むと、ホッピーと、海老のかき揚げを注文します。

 この店では焼酎と、割り物は別々に注文するのが本来のやり方。たとえばホッピーならば、1合瓶入りの焼酎(190円)と、瓶入りホッピー(いわゆるソト、190円)の両方を注文する。同様に、酎ハイならば瓶詰め焼酎(190円)に、瓶入りの炭酸(130円)をもらうのが本筋なのですが、実際には「ホッピー」あるいは「チューハイ」と注文しただけで、ちゃんとセットで持ってきてくれます。氷はサービスで出されます。

 ソト190円、ナカ190円で、セットだと380円というホッピーは、ちょっと高めに感じるかもしれませんが、なにしろ焼酎が正一合ありますからねぇ。氷を入れたジョッキだと、ちょうど3杯分のホッピーが作れてしまうのです。1杯あたり130円弱だと思うと、安い安い。

 お通し(200円)の佃煮をつつきながら、チビチビとやっているところへ、丸いお皿から、はみ出さんばかりの海老のかき揚げの登場です。このでっかい、かき揚げ。普段でも350円と安いのですが、今日は「料理全品半額の日」なので、これが180円。信じられない値段です。

 けっこうカリカリにできあがっているので、上から箸でバリッと崩して、ちょっとずつ天つゆにつけながら、いただきます。

 この海老かき揚げを前菜に、本日のメインディッシュとして、つみれ鍋を注文します。

 つみれ鍋をはじめとして、一人用の鍋物がたくさんあるのも、ここ「ふくろ」の大きな特長のひとつ。さすがに夏場は、たのむ気になりませんが、10月に入って、急速に鍋物が合うような季節になってきましたよねぇ。9月28日の最高気温が32度もあったのに、その二日後、30日には最高気温18度まで、14度も急落。それ以来、今日まで、最高気温22~26度くらいを維持しているのでした。

 すぐに固形燃料が2個入った簡易コンロが用意され、その上に、材料がすべて入った一人用の、つみれ鍋をトンと置いて、着火。あとはできあがりを待つのみです。

 この、つみれ鍋のほか、たらちり、かに鍋、はま鍋が、それぞれ600円(今日8日は300円)、かき鍋は650円(今日は330円)、そして、寄せ鍋が800円(今日は400円)といったラインナップ。今日は、まわりにも鍋物をたのんでいる人が大勢います。一番人気は寄せ鍋かな。次が、かに鍋か、つみれ鍋といったところ。

 しばらくすると、コトコトと鍋も煮立ってきました。たっぷりの豆腐に、ねぎ、はくさい、えのき茸。そしてメインの、つみれ団子が6個ほど。ちょっとずつ小鉢に取り分けて、ハフハフといただきます。

 それにしても、店はずっと満席ですねぇ。だれかが出ると、すぐにだれかが入ってきて、カウンターの中の、おねえさんたちも大忙し。それにもかかわらず、入口あたりで盛り上がっているグループ…。いや、もとい。もともと、ひとりずつで来たみたいなんだけど、飲んでるうちに、すっかり意気投合して、グループ客のようになっちゃった人たちの大騒ぎは止まらない。店中の空気を、すべて独り占めしたような音量です。

「すみませぇ~~んっ。すっ、みっ、まっ、せぇぇぇ~~~~んってば!!」

 と何度も何度も追加注文の声を張り上げますが、どのおねえさんたちも、みんな無視。これまでに、すでに何回か、

「おにいさんたち。今日は、もう帰ったほうがいいよ」

 と言われているのに、まったく聞く耳を持たないのです。みなさん、けっこういい年齢の人たちなのになぁ。まるで学生コンパのような盛り上がり方です。あぁ、まいった。

 本当は、もうちょっとゆっくりとしていきたかったけど、この喧騒ではくつろげません。残念ながら、今日はここまでとしますか。どうもごちそうさま。

 1時間ちょっとの滞在は、1,060円でした。

 人の振り見て我が振り直せ。何人かで店に行くときには気をつけなきゃ、と反省した次第です。

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ホッピーセットとお通し / 海老かき揚げ / つみれ鍋

店情報前回

《平成19(2007)年10月8日(月)の記録》

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» ひとり用のアンコウ鍋 … 大衆酒場「ふくろ」(池袋) [居酒屋礼賛]
 鍋の季節が始まると、やって来ないわけにはいかないのが、池袋で朝7時から開いている大衆酒場、「ふくろ」です。1~2階がカウンター席ということもあって、ここの鍋物は基本的に1人前。しかも種類が多いのです。  今年の「ふくろ」の鍋物は、アンコウ鍋(700円)、よせ鍋(800円)、カキ鍋(650円)、キムチ鍋(650円)、サケ白子鍋(650円)、つみれ鍋(600円)、たらちり(600円)、はま鍋(600... [続きを読む]

受信: 2009.01.11 11:14

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