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佐渡産・赤海鼠で樽酒 … 大衆酒場「ゑびす(えびす)」(四ツ木)

「ゑびす」


 今年のテーマに定めた「じっくりと」。行きたいなぁと思っていた店や地域に、腰を据えて、じっくりと出かけてみようということから、このテーマを選んだものです。行きたいなぁと思うところには、初めてのところもあり、1~数回行って「また行きたいなぁ」と思いつつ、行くことができていないところもあり、と様々です。

 その「じっくりと」というテーマにそって、今年の1軒目として出かけたのは、「酔わせて下町」のFさんも、「京成押上線屈指の大衆酒場」と絶賛されている、四ツ木の「ゑびす」です。

 私自身、ここ「ゑびす」には1度だけ何人かでやって来て座敷席で飲んだことがあるのみ。ぜひ、ひとりでやってきて、カウンターで飲んでみたかったのでした。

 横浜方面から四ツ木までは、直通の京浜急行線に乗れば乗り換えなしで到着します。早めに会社を出て、まさに「じっくりと」と目論んでいたのですが、会社を出るのがちょっと遅くなり、店に着いたのは午後9時前になってしまいました。

 店はY字路の付け根の辺りにあるため、その敷地の形に合わせて長い三角形(正確には細長い台形)のような形になっています。三角形の尖った先っぽの辺りが座敷席になっていて、残った台形部分が横に長~いコの字カウンターと厨房です。

 この横に長~いカウンター背後の左右に入口引き戸があり、その両側の引き戸を含めた店幅いっぱいに「大衆割烹」と大書された、幅7メートルにもおよぶと言う暖簾(のれん)がかけられているのです。

 カウンター背後の壁には、ずらりとすりガラスが並んでいるため、店の外からも、どのくらい人が入っているのかがわかります。左側に少し空きがありそうなので、左から入りましょうか。

 入ってすぐのカウンター角に腰をおろし、まずは焼酎ハイボール(270円)と肉豆腐(370円)を注文します。

 なにしろこの時間まで何も食べていないので、お腹がすいて、すいて、仕方がない。すきっ腹にドーンとアルコール飲料が入ってくると、あっという間に胃袋を通り過ぎて小腸まで進み、急速に体内に吸収されてしまうため酔っ払いやすいのです。それを防ぐためには、先に固形物を胃の中に入れることが必要なのですが、これが消化しやすくて、良質タンパク質を含むものであれば、肝臓のためにもなお良いことになります。呑ん兵衛が豆腐を好むのには、それなりの科学的な裏付けもあんですね。みんな、そんなことは意識しないで注文してるんでしょうけど…。

 そんなわけで、私もスピードの冷やっこ(210円)にするか、季節の湯豆腐(400円)にするか、それとも肉も入った肉豆腐(370円)にするか、ちょっと迷って、あったかい肉豆腐に決定したのでした。

 すぐにサワーグラスで出された焼酎ハイボールは、氷とレモンスライスが1枚入って、うっすらと琥珀色。下町酒場の多くがそうであるように、ここでも常連さんたちは焼酎ハイボールのことを「ボール」と略して呼んでいます。

 となりのお父さんは、ボールと一緒に缶入りのトマトジュースを出してもらって、ボールを少し飲むと、そのすき間にトマトジュースを足してトマト割りにしながら飲んでいます。向こうに座っている、常連さんらしきお兄さんも同じ飲み方。もしかすると、こうやってトマトジュースで割るのが、常連さんたちの間での流行りなのかもしれませんね。

 そして肉豆腐。下町らしく甘い醤油味で煮込まれた肉豆腐は、豆腐が見えないほどたっぷりと玉ねぎと豚肉がのっています。これに七色(七味唐辛子)をたっぷりとかけて、ハフハフといただくと、空腹もスゥーッと癒されますねぇ。

 カウンター正面の、厨房との仕切りとなる壁には、その壁全面にずらりと短冊メニューが並んでいます。その数なんと260種類ほどと言いますから驚くべき品数です。

 値段もまた素晴らしい。えんどう豆や納豆の170円に始まって、チーズ、冷やっこ、セロリなどが210円、もつ焼き(皿盛り)各種が250円、自家製サラダ、お新香、おひたし類などが270円と続き、日替りの刺身メニューだって370円のものが多いんだからビックリです。

 一番奥の席に座っている常連さんが注文したカワハギ刺身も、小ぶりとはいえ、1尾丸ごと、肝付きで370円ですからねぇ!

 そんな膨大なメニューの中に「佐渡産・赤なまこ 270円」というのを発見。いや、いいですねぇ、ぜひいただきましょう。飲み物は目の前にデンと置かれた「高清水」の樽酒(450円)にしますか。なにしろナマコ酢には日本酒がぴったりですから。本当はその樽酒を燗してくれるとありがたいのですが、まだ2回目のお店なので、今日は普通の樽酒(冷や)でいきましょう。樽酒は受け皿(受け小鉢!?)に置かれた升に、あふれるまで注いでくれます。

 佐渡産・赤なまこのナマコ酢を噛みしめながらいただく樽酒の、なんとうまいことよ! ナマコに日本酒という組み合せは、まさに冬場の大きな楽しみのひとつですねぇ。

 じっくりと1時間半の滞在は、1,360円でした。どうもごちそうさま。

080111a 080111b 080111c
焼酎ハイボール / 店内の様子 / 肉豆腐

080111d 080111e
樽酒(高清水) / 佐渡産・赤なまこ

店情報前回

《平成20(2008)年1月11日(金)の記録》

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受信: 2010.05.09 21:29

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