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雪降る夜に塩辛で燗酒 … 立ち飲み「やき屋(やきや)」(荻窪)

いか塩辛に燗酒


 江東区の酒場2軒を巡って荻窪まで帰ってきました。最後は地元で軽くシメますか。アウェイで飲むと、電車でホーム(地元)まで帰ってくる間に、ある程度酔いが醒(さ)めた感じになってしまい、ついつい最後にもう1軒行きたくなってしまうんですよねぇ。

 そんなわけでやって来たのは、荻窪駅北口東側の旧闇市の一角にある、イカ料理中心の立ち飲み屋、「やき屋」です。「やき屋」のある横丁は風俗店も多く、その中で「やき屋」だけがグンと異彩をはなっています。

看板にも雪が 最初にこの店に来たきっかけは、この横丁の両側の入口に立てられた「つまみ全品150円」の赤い看板でした。こんなところに立ち飲み屋があるのかと、仕事の帰り道に探索に出かけてみたところ、すでに立錐の余地がないほど大人気の様子。日を改めて、会社が休みの日に、開店時刻をねらって入ったことを思い出します。それが平成13(2001)年のことなので、もう7年もここに通ってるんですね。わが家の近くにある名酒場の1軒です。

 少しだけ積もった雪を踏み締めながら店内に入ると、土曜日・午後9時の店内は、こんな天候にもかかわらず、半分程度の入り。それでも、いつも満員の「やき屋」から比べると、とっても静かな状況で、

「いらっしゃい。お酒でいいの?」

 と、こちらが注文するより先に女将さんが声を掛けてくれます。

「はい。あったかいのをお願いします。あと塩辛をください」

 ここの日本酒は「北の誉」で1合が230円(+税)。燗酒は冬場しかやってないのですが、徳利と猪口で出されます。

 自家製の塩辛(150円+税)は、カウンターの中にいる店長のゲンさんが、冷蔵庫に保存している広口の瓶から、小鉢にたっぷりと取り分けてくれます。塩辛は、店によって、イカ刺しのワタ和えに近いフレッシュタイプのものから、じっくりと発酵させた熟成タイプのものまで、いろいろとありますが、ここ「やき屋」のものは前者のフレッシュタイプ。八戸からやってきた新鮮なイカを、毎日ここでさばくからできるフレッシュさなんですね。

 塩辛の旨味は、燗酒ともベストマッチで、すぐに2本目をおかわりです。

 店内は、右手が8人ほど立てるカウンターになっていて、左手は手前側が4人分ほどの壁に作り付けたサブカウンターで、奥側がさらに左側に入り込んで8人ほど座れるテーブル席が1卓。これを女将さんと、店長のゲンさんの二人で切り盛りします。

 つまみは、全品がおすすめ(ハズレはない)といって過言ではない状態ですが、中でも私が好きなのは、今いただいている塩辛と、冬場だけ出される、じっくりと煮込まれた熱々のイカ大根。イカ下足の上部、胴体の中に入っている部分を、ひと口大にカットしてタレ焼きしたイカなんこつ焼きもいいですよねぇ。エンペラの部分を細くスライスしたイカみみ刺しもまた、普通のイカ刺しとはちょっと食感が違っていて楽しいし、イカ納豆もお酒が進みます。あぁ、こうやって思い出すにつけ、食べたいものばかり。これらがすべて150円(+税)というんだから、うれしいではありませんか。

 今日は、すでに満腹状態なので、塩辛1品でお酒を2本。約40分ほどの滞在は641円(610円+税)でした。どうもごちそうさま。

店情報前回

《平成20(2008)年2月9日(土)の記録》

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» 閉店間際に2本と3品 … 立ち飲み「やき屋(やきや)」(荻窪) [居酒屋礼賛]
 イカ料理のすべてが150円(+税)均一という立ち飲みの名店、「やき屋」にやって来ました。  八戸から入ってくる新鮮なイカは、それぞれの部位が刺身、焼き物、揚げ物などに仕上げられていきます。たとえばイカ刺身、イカミミ刺身、ゲソわさ、イカミミ焼き、ゲソ焼き、イカなんこつ焼き、ゲソ揚げ、イカ塩辛、イカ納豆、そして珍味・わた和えに、冬場だけのイカ大根。どれを食べても、はずれがありません。  今日は仕事で... [続きを読む]

受信: 2008.06.01 10:48

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