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2008年5月

閉店間際に2本と3品 … 立ち飲み「やき屋(やきや)」(荻窪)

イカなんこつ焼き


 イカ料理のすべてが150円(+税)均一という立ち飲みの名店、「やき屋」にやって来ました。

 八戸から入ってくる新鮮なイカは、それぞれの部位が刺身、焼き物、揚げ物などに仕上げられていきます。たとえばイカ刺身、イカミミ刺身、ゲソわさ、イカミミ焼き、ゲソ焼き、イカなんこつ焼き、ゲソ揚げ、イカ塩辛、イカ納豆、そして珍味・わた和えに、冬場だけのイカ大根。どれを食べても、はずれがありません。

 今日は仕事でちょっと遅くなって、「やき屋」に着いたのは午後10時半。「やき屋」の営業は11時までなので、残り30分しかありません。しかし、この時間帯にやって来ると、お客さんが少なくなっているので確実に入れるし、店内の空気もゆったりとしていているのです。

 まずは燗酒(北の誉、230円+税)をもらって、イカ塩辛(150円+税)からスタートです。自家製のイカ塩辛は、冷蔵庫に貯蔵されている広口瓶から、小鉢に取り分けてくれます。塩辛などの醗酵食品と酒との組み合わせは絶妙で、ほんの少量の塩辛でも、お酒が何杯も飲めるほど。ここ「やき屋」の塩辛は、小鉢にたっぷりなので、これだけでお酒の2本や3本は飲めてしまいそうです。

 しかし、せっかくいろんな料理がおいしい「やき屋」に来ているのに、塩辛一品だけというのはもったいない。燗酒(230円+税)をおかわりするとともに、これまた好物のひとつ、イカなんこつ焼き(150円+税)を注文し、さらにそれができるまでの間に、もう一つの醗酵食品である、つけもの(150円+税)をもらいます。イカ塩辛同様に、小鉢にたっぷりと盛られた自家製のつけものは白菜とキュウリ。これも人気の一品です。

 イカなんこつ焼きの「なんこつ」というは、イカの足の上部にある胴体のところの身で、ふだんは頭の中に入っていて、外からは見えない部分。コリッとしっかりした食感なので「なんこつ」と呼んでいるようです。注文を受けてから1人前6切れが冷蔵庫の中から取り出され、タレ焼きで仕上げられます。食べるときには、これに七味唐辛子をパラパラと振りかけると、タレの味がより引き立ちます。

 さっくりと30分ほどの立ち飲みタイムは、お銚子2本と料理3品で955円(910円+税)でした。

店情報前回

《平成20(2008)年4月25日(金)の記録》

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3週目のクリーム帆立 … 酒亭「善知鳥(うとう)」(阿佐ヶ谷)

クリーム漬け帆立


「今日のクリーム漬け帆立は漬け込んで3週間のものです」

 コクのある美味しい燗酒をいただきながら、肴(さかな)を選んでいると、店主の今(こん)さんから、そう声がかかります。ぜひそのクリーム漬け帆立をいただきましょう!

 クリーム漬け帆立は、生の帆立の貝柱を、卵黄と油に浸け込んで、3~4週間ほど寝かしたものなんだそうで、見た目は小皿に盛られたポテトサラダといった感じ。添えられた黒七味をちょっと振りかけていただくと、濃厚な帆立の旨みが口の中いっぱいに広がって、燗酒と合うこと合うこと。

 ここ「善知鳥」は珍味類や、青森の名物料理を軸として、日本酒を美味しくいただくための料理がずらり並んでいるのが大きな特長のひとつ。カウンター内の壁に張り出されたメニューを紹介すると、

ズワイ内子(ズワイ蟹の卵の塩辛)、生カラスミ(干した物ではありません)、タラバ内子(タラバ蟹の卵の塩辛)、莫久来(ばくらい。ホヤとコノワタの和え物)、くちこ(干しこのこ。ナマコ卵巣の干物)、海鼠腸(このわた。ナマコ腸の塩辛)、エビ味噌(1日3名様限定)、烏賊ゴロ(イカの腸のみの塩辛)、苦ウルカ(鮎の腸のみの塩辛)、つぶウニ(甘塩漬け。アルコール未使用)、焼きカゼ(青森で焼きウニのこと)、フジツボ(カニやエビと同じ甲殻類)、

梅水晶(鮫軟骨とトビコの梅肉和え)、メフン(鮭の血合いの塩辛)、鮑酒盗(刻んだ鮑とカツオの腸を漬けたもの)、白作り(白酒や魚醤で漬けた塩辛)、沖漬け(ホタルイカ)、黒作り(イカ墨で漬けた塩辛)、牡蠣塩辛(下北産カキ使用)、ホヤ塩辛(むつ湾産赤ホヤ使用)、白魚塩辛(小川原湖産白魚使用)、鯖昆布〆、鮭飯寿し(サケをもち米で漬けた物)、鰊切込み(ニシンを米と麹で漬けた物)、

嶺岡豆腐、あけがらし、冷トマト、川のり(1日4名様限定)、大山豆腐(1日4名様限定)、塩納豆、ポテトサラダ、霜降桜刺(南部駒使用)、白モツ煮(八甲田牛モツ使用)、青森おでん(青森市の名物。生姜味噌ダレで)、煎餅汁(南部地方の郷土料理。南部煎餅と色々な野菜、山芋と肉等の煮物)、にんにくカレー(田子ニンニク使用。丸ごとニンニク入り)

という合計36品。これらの他に、メニューには載っていないクリーム漬け帆立なども置いている奥深さなのです。自家製のものが多いようなので、食べごろになるのを見計らってメニューに載せるんでしょうね。

 今日、最初にいただいたお酒は「天穏」の純米酒。「燗の温度を上げて、このお酒の持つ苦みを出してみました」と言いながら出してくれます。苦味と旨味は、舌の上では同じような辺りが担当しているらしくて、ちょっとした苦味があると、旨味もまた感じやすくなるようなのです。

 その「天穏」に合わせる今日のお通しは、湯葉の煮物。小さな舟型の器で出されます。

 2本目として「燗酒で、同じくらいコクがあるものを」とお願いすると、出してくれた日本酒は、「喜久酔」の生酒です。っくぅ~っ。効くなぁ。

 そして、この2本目となる燗の生酒に合わせたつまみが、冒頭のクリーム漬け帆立だったのでした。

 2時間ほど燗酒を楽しんで、今日は2,200円でした。どうもごちそうさま!

店情報前回

《平成20(2008)年4月24日(木)の記録》

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これぞまさに古典酒場 … 酒亭「伊勢藤(いせとう)」(神楽坂)

カウンターで燗酒


 都内での仕事を終えて、やって来たのは神楽坂の「伊勢藤」です。縄のれんをくぐり、右手の木戸を押して店内へと入ると、木曜・午後6時前の店内にはカウンター席に3人ほど、奥の座敷席に2組ほどと、比較的静かな状態。私もカウンターのまん中あたりに座ります。

「お燗でよろしいですか?」

 カウンター内の囲炉裏前に座る、作務衣(さむえ)姿の店主から声がかかります。この店の飲み物は「白鷹」の上撰(525円)、ただ1品のみ。選べるのは燗をつけて飲むか、冷や(常温)で飲むかということくらいなのです。

「はい。燗をつけてください」

 注文するのはこれだけ。肴(さかな)は、黙っていても日替りの1汁4菜(いちじゅうよんさい、1,575円)が出されます。まずはこれをいただいてから、足りなければ別に用意されている、豆腐、納豆、くさや、たたみいわし、皮はぎ、丸干、えいひれ、明太子、いなご、いかの黒造り、味噌田楽などのつまみ(各420円)を追加すればいいのです。

 今日の1汁4菜は、なまこのゴマ和え、玉ねぎ酢漬け、ホタルイカと野菜の煮物、煮豆(枝豆)、そして豆腐の味噌汁。この1汁4菜だけで、3~4本のお酒は十分に飲めると思います。3本目からは、お酒をおかわりするごとに、ちょっとした肴が1品ずつ出されるので、追加のつまみは、どうしてもそれが食べたい場合にのみ注文するといった感じですね。

 ここ「伊勢藤」は酔っ払うのは御法度。静かに酒を肴を味わう酒亭なのです。だから、酔って声が高くなっているお客さんには「お静かにお願いします」と声がかかります。かといって、決して堅苦しい店ではなくて、静かなおしゃべりであれば、いくらでも大丈夫。今日は、店主にいろいろなお話を伺いながら飲み進みます。

 現在の店主は、おじいさん(初代)、おとうさん(二代目)の後を継ぐ三代目。とはいえ、二代目のときから店で手伝いをされていたので、この店で働いてすでに20年になるというベテラン店主です。

店の奥には白鷹の樽 店は昭和12(1937)年の創業。ただし、戦時中に神楽坂一帯は焼け野原になってしまったため、現在の建物は昭和23(1948)年に建て直したものなんだそうです。したがって、店は創業71年、建物も築60年になるという老舗酒場なのです。

 そんな話を聞かせてくれながらも、囲炉裏の前での正座姿を崩さない店主。営業時間中はずっとこの姿勢なんだそうです。すごいですねぇ!

「最初のころは20分ほどしか、もたなかったんですよ。何年もやってるうちに、だんだんと慣れてきました」と店主。

 それにしても、冷房のない店内で、真夏でもこの作務衣姿で囲炉裏の前にいるのは大変なんじゃないですか?

「これも慣れなんですよ。昔は薄い作務衣を着てみたりもしたんですが、薄いのだと汗が目立ってダメなんですね。裸になったとしても暑いんだから、それなら普通の作務衣にしようと、夏でも同じ格好でいるようにしたんです。開けっ放しにした窓から、ときどきスッと風が通るのが、本当に気持ちがいいんですよ」

 店主は、店が休みの日(土日祝)には、自らも燗酒のおいしいお店にも出かけるほどの日本酒好き。3本目となる燗酒をおかわりすると、厚手の錫製のチロリでじっくりと燗をつけてくれます。

「カウンターのお客さん、一のかわりです」

 と奥の厨房に伝える店主。「一(いち)のかわり」というのは「3本目です」ということで、厨房からは「一のかわり」用のつまみである浜納豆が出されます。量的には小鉢に数粒程度のちょっとしたものなのですが、塩気が強くていいつまみになります。

 店主の話では「三のかわり」(5本目)で空豆が出されて終了らしいのですが、中にはもっと飲む人もいて、その場合は「四のかわり」(6本目)では梅干しが出されるんだそうです。

「10本くらい飲んだ常連さんもいらっしゃいましたねぇ」

 と店主。ただし、前述のとおり『酔っ払うのは御法度』のお店ですので、何本まで飲ましてもらえるかは、その人の酔い方次第。酔っていると判断されたら、本数は少なくても、もう飲ましてはもらえません。5本を過ぎても飲ましてもらえるのは、酔い方がある程度わかっている常連さんに限られるようです。

 昔ながらの酒場空間で、3本の燗酒をいただきながら、2時間ほどゆっくりとさせてもらい、今日のお勘定は3,150円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回

《平成20(2008)年4月24日(木)の記録》

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店情報: 酒亭「伊勢藤(いせとう)」(神楽坂)

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  • 店名: 伊勢藤
  • 電話: 03-3260-6363
  • 住所: 162-0825 東京都新宿区神楽坂4-2
  • 営業: 17:00-21:30、土日祝休
  • 場所: JR・地下鉄の飯田橋駅から神楽坂を上り、毘沙門天向かいの「鳥茶屋」先の角を右折して路地に入り、数軒先右手。地下鉄・神楽坂駅、牛込神楽坂駅からも同じ位の距離。
  • メモ: 昭和12(1937)年創業。現在の建物は昭和23(1948)年築。カウンター6席、テーブル4席、座敷14席の計24席。飲み物は白鷹上撰のみ525円。日替りのお通し(1汁4菜)が1,575円。豆腐、納豆、くさや、たたみいわし、皮はぎ、丸干、えいひれ、明太子、いなご、いかの黒造り、味噌田楽が各420円。(2008年4月調べ)
  • HTML版(2003年以前): (01.07.06)(01.01.22)(01.01.15)(00.12.31)(00.12.21)

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人気の秘密は店員密度 … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)

新カメラのファーストショット


 日曜日の今日は「よじあき」(=土日の開店時刻である午後4時に「秋元屋」に行くこと)です。ただし、今日はかなり出遅れて、店に着いたのが4時半。「もう入れないかもしれないなぁ」と、ちょっと心配しながら店に入ると、かろうじて表のテーブル席の一角に相席させてもらうことができました。

 最近の「秋元屋」は、ますます人気が高いようで、すんなりと入ることが難しいばかりか、外には順番待ちの行列までできるほどなのです。すごいなぁ。

 まずは、ジョッキも、焼酎も、瓶入りのホッピーもキンキンに冷やした、三冷ホッピー(380円)とガツ酢(200円)をいただきます。

 あれっ!? ガツ酢が180円から200円に値上がりしてる。他はどうだ、とメニューを再確認してみると、全体的に少し値上げしたようです。180円だったものが200円に、280円だったものが300円に、といった上げ幅で、ビール大瓶も550円に、トリハイも300円になっています。

 うれしいことに、やきとんは前と変わらないようで、そのやきとんは、レバみそ、カシラみそ、シロたれ(各1本100円)をいただきます。味噌ダレは、ここ「秋元屋」の名物のひとつ。ニンニクの効いた、ピリッと辛い味噌ダレは、どのやきとんにでも合うのです。

 味噌ダレもさることながら、ここ「秋元屋」の人気の秘密は、実は店員さん密度にあるのではないかと最近思っています。

 「秋元屋」の店員さんは、カウンターの中に3人、奥の間に2人、外のテラス席に1人と、客席総数30席ちょっとの店を、店主も含んで合計6人の店員さんが切り盛りしています。さらに、その6人それぞれのオペレーションがきちんと決まっていて、これが「秋元屋」の居心地のよさにつながっているのではないかと思います。

 大手居酒屋チェーン店では、客席数に対して従業員の数が極端に少なく、客が呼んでも返事もしないようなところもあるのですが、それとはまるで対極ですね。

 三冷ホッピー(380円)をおかわりし、煮豆腐(350円)をいただきます。

 今日から新しいデジカメを使い始めたのですが、これまでと同じ機種ながら使い勝手が変わっていて、なにやらむずかしいのです。ストロボが光らない設定にしているはずが、バシッと光ったりで、自分が一番びっくりしてしまいます。

 前のデジカメは6メガピクセル(600万画素)だったけど、使っていたのは1メガ(100万画素)のモード。ブログに載せるにはこのくらいで十分だったのです。新しいカメラは、なんと10メガピクセル(1,000万画素)というものすごさで、しかも1メガのモードがなくて、0.3メガ(640×480画素)の次は、もう2メガ(200万画素)モード。うーん。帯に短し、たすきに長し、って感じですねぇ。

 しかしISO感度がかなり上がったのと、広角が広がった(25ミリ相当)のとで、慣れれば撮影がしやすくなるのではないかと期待しているところです。それにしても、こんなすごいカメラが2万円台で買えちゃう時代になったんだから嬉しいですよねぇ。

 夕食前の1時間ほどの滞在は、席料(これも据え置き)の100円が入って、1,710円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回

《平成20(2008)年4月20日(日)の記録》

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ハチノス、フワ、シロ … 牛煮込み「藤や(ふじや)」(北千住)

牛煮込み


 「徳多和良」を出たところで午後8時40分。Iさん、Sさんのお二人は北千住駅から帰路につかれ、残る3人で「もう1軒!」と向かったのは「酔わせて下町」のFさん行きつけの、牛煮込み「藤や」です。

「チューハイ(350円)にしようか」なんてFさんやYさんと話していたら、

「あら、ほうじ茶で割るのが、この店のスタイルよ」とママさん。さっそくそのほうじ茶割り(たぶん350円)をもらって乾杯すると、お通しは小皿に盛られたナスの漬物と笹かまぼこ。

 ここ「藤や」は、先ほどの「徳多和良」のお向かいにあるお店。「徳多和良」から小道を渡れば、もう「藤や」なのです。店内は入口すぐに8人ほど座れるL字カウンターと、奥に小上がりの座敷席。L字カウンターの角を挟むように3人で座ると、ちょうど目の前が煮込み鍋です。

 この店の煮込みは、串に刺して煮込むタイプ。鍋の中にはハチノス、フワ、シロ、スジ、玉子にコンニャクなどが煮込まれていて、1人前3本が400円ですが、4本とか、5本とか、自由度はあるみたいです。

 牛モツを串に刺して煮込んでいる、というところだけ見ると、門前仲町の「大坂屋」と同じなのですが、味はすごく違います。「大坂屋」のが甘くてこってりと濃厚なタイプなのに対して、こちら「藤や」は八丁味噌を使ったあっさりタイプ。どちらも、それぞれに味わいがあっていいですねぇ。同じ都内ながら、ちょっと移動するだけでいろんなタイプの煮込みが食べられるというのは、実にうれしい限りです。

前に来たときは、流しのおじさんがいて、ギターに合わせて歌いましたよねぇ」

 なんてFさんと懐かしがっているところに、ガラリと引き戸が開いて入ってきたのは、なんと、その流しのおじさんです。まさに、噂をすれば影がさす、ですね。

「今日はぜんぜんダメだよ。商売にならない」と流しのおじさん。残念ながら、我われも今日は歌わず、10時過ぎまで1時間半ほどの滞在は3人で3千円(ひとりあたり千円)ほどでした。

 午後3時に、立石の「宇ち多゛」から始まった今回の「酔わせて下町」ツアー。同じ立石の「鳥房」で鶏の唐揚げを堪能し、関屋の「モアナ」に移動して下町ハワイアンなモツ料理。そして北千住で「徳多和良」、「藤や」と、7時間にわたって都合5軒を飲み歩きました。案内していただいたFさん。そして同行いただいたYさん、Iさん、Sさん。今日は本当にありがとうございました。またよろしくお願いします。

店情報前回

            ◆   ◆   ◆

 北千住駅から電車に乗って、自宅最寄りの鷺ノ宮駅に到着したのは午後11時。あれっ。この時間ならまだもうちょっと飲めそうですね。そんなわけで、本日の6軒目として「ペルル」に入ったものの、閉店時刻の11時半はすぐにやってきて、7軒目の「満月」に移動。最後はトマト割り(300円)をいただいて、長い1日が終わりました。あぁ、楽しかった。

《平成20(2008)年4月19日(土)の記録》

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都内屈指の立ち飲み屋 … 割烹くずし「徳多和良(とくだわら)」(北千住)

「徳多和良」の黒板メニュー


 Fさんと巡る「酔わせて下町」ツアー。立石、関屋と回って、4軒目は北千住の名店、割烹くずしの「徳多和良」にやって来ました。

 都内屈指の人気を誇る「徳多和良」。土曜日の午後7時半過ぎのこの時間帯、立ち飲みとはいうものの5人も入れるかなぁ、と心配しながら引き戸を開けると、カウンターと2つのテーブルがある店内の、カウンターと奥のテーブルは満員模様ながら、入口側のテーブルには先客がわずかに二人。なんとかそちらのテーブルに立つことができました。ちょうど先客が帰ったばかりのようで、ラッキーでした。

 各種ある飲み物のなか抹茶ハイ(315円)をいただいて乾杯です。

 まずいただいたのは、初鮎煮浸し(525円)。この1品が、今日の最高級品です。黒板に28品書き出された今日の食べ物メニューのうち、315円のものが22品と、そのほとんどをしめており、420円のものが5品。そして525円が先ほどの1品。この値段の安さと、その値段に見合わない料理のすばらしさが、ここ「徳多和良」の人気の理由なのです。

 ちなみに飲み物も通常のものは315円均一で、地酒などのプレミアものが別の値段設定になっています。

 初鮎煮浸しに続いては、ふき白和え(315円)と、ばくらい(420円)をいただきます。ばくらいは、ホヤとコノワタの塩辛。これがまた自家製というのが素晴らしいではありませんか!(基本的に、すべての料理が自家製のようです。)

 カウンターの奥で静かに立ち飲んでいるのは、おっとこまえH氏ご夫妻。おふたりは、つい先ごろ入籍されたばかりで、奥さまにははじめてお目にかかります。おめでとうございます。さらにカウンターの手前側に陣取るのは、お久しぶりとなるたーぼーさんです。平日のみならず、土曜日もこうやって常連のみなさん方がいらっしゃるんですねぇ。

 続く料理は、海老芋とたこ焚き合せ(315円)、ふき味噌のせ豆腐(315円)、あいなめと竹の子煮付(315円)です。改めて、こんな料理が、こんな値段で食べられるなんて、と驚いてしまいます。

 そういえば、こんなに美味しい料理が食べられるお店なのに、1軒目としてやって来たことがありません。今日なんて4軒目ですもんねぇ。申し訳ない限りです。今度はぜひ1軒目としてやってきて、じっくりと日本酒でもいただきながら「徳多和良」の割烹くずしを堪能したいですね。

 1時間ほどの滞在。知らぬ間にFさんがお支払いを済ませてくれてました。実はここだけではなくて、これまでに回った店々でもたくさんご馳走になってしまいました。どうもありがとうございます。>Fさん

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初鮎煮浸し / ふき白和え / ばくらい

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海老芋とたこ焚き合せ / ふき味噌のせ豆腐 / あいなめと竹の子煮付

店情報前回

《平成20(2008)年4月19日(土)の記録》

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ハワイアンな大衆酒場 … 炭火焼「モアナ(Moana)」(関屋)

モアナ


 立石の「鳥房」を出て、タクシーでやってきたのは京成・関屋駅と東武・牛田駅にはさまれたところにある「モアナ」です。モアナ(Moana)というのはハワイの地名で、「海」という意味の言葉でもあるんだそうです。そんな名前を店名にした「モアナ」も、外観はすっかりハワイアン。我われのようなオッチャンが入ってもいいの、って感じなのです。

 ところが、中に入ってメニューを見ると、空気は一変。ホッピーや、下町ハイボールなどの飲み物をはじめ、レバー焼き、タン焼き、タンモト焼き、ハツ焼き、カシラ焼き、ハラミ焼き、ナンコツ焼き、和牛シビレ焼き、和牛シロモツ焼きなどの炭火焼類、さらにはレバ刺し、タン刺し、ハツ刺し、テッポウ刺しといった刺身類や、和牛モツ煮込み、和牛スジ煮込み、和牛スジ煮コゴリといった、もつ好き垂涎のメニューが、それぞれ300~400円くらいでずらりと並んでいるのです。

 まずはホッピー(400円)を注文すると、キンキンに冷えたジョッキにキンミヤ焼酎を入れ、まっさかさまにして注がれる瓶入りホッピー。これが“モアナ風ホッピー”と呼ばれる独特の作り方です。しかも2ジョッキ並べて片手で作るのが面白いですねぇ。

 実は「モアナ」の店主(マスター)は、かつてフレアと呼ばれる、まるでジャグリングをするかのようなやり方でカクテルを作るバーテンダーだったんだそうで、2瓶のホッピーを逆さにしてカクテルを作るくらいはお手のものなのです。その場でクルクルと空き瓶を回して見せてくれます。なるほど、だからカクテル系の飲み物も多いんですね!

 料理のほうは、カレーキャベツ(400円)にSPAM焼き(300円)、ミミガーのピリ辛醤油(300円)と、「酔わせて下町」のFさんおすすめの品々が並びます。

 ユニークなのはカレーキャベツ。これは、お皿にザク切りのキャベツを盛り、その上にカレーをかけたもので、文字どおりカレーライスのライスの代わりがキャベツになったものなのです。カレーそのものが美味しいということもあるんでしょうが、「鳥房」の唐揚げで満腹なはずなのに、このカレーキャベツが進むこと進むこと!

 前にきたとき(2年ほど前)は、もっと小さいお店だったのにと思っていたら、実はこの店、その後、前の店のとなりの店を買い取って、そちらに移ったので大きくなったんだそうです。後継者難などで閉店を余儀なくされる酒場もあるなか、こうやって店が大きくなったり、新たに開店したりする酒場があるのはうれしいですね。

モアナ風ハワイアンチチ 飲み物も、奇跡のフルーツ・カムカムソーダ割り(400円)や、Fさんおすすめのモアナ風ハワイアンチチ(500円)などをいただいていると、「これも食べてみて」と店主が出してくれたのは、お皿にのった大きな羊羹(ようかん)のようなもの。これは和牛スジ煮コゴリ(一人前は300円)なんだそうです。

「それじゃ、これも食べてみて!」

 と、その和牛スジ煮コゴリに負けじとFさんが追加注文したのは「丸ごと酢イカ」(150円)。文字どおり丸ごとの酢イカが串に刺さっていて、エイヤッと食いちぎりながらいただきます。

 まだまだおすすめの品がたくさんあるというなか、本日最後にいただいたのは「カレー白モツ」(500円)です。長円形のお皿の片側に炒めたて熱々の白モツ炒めが盛られ、中央にはたっぷりと刻みネギ、そしてもう片側にはカレーがつがれていて、3色がくっきりと分かれています。これをグリグリとかき回して、まんべんなく混ざり合ったところでいただくと、プリッとしたモツ炒めの食感と、カレーのスパイシーさが一度に口の中に飛び込んできます。うーん。もつカレー煮込みのような味を想像してたのですが、もつ、ネギ、カレー、それぞれの味わいがしっかりしていて鮮烈ですねぇ!

「ちょっとずつだけど、最後に飲んでいって」

 と店主が出してくれたのはモアナ・スープ(一人前は200円)は、これだけでも酒の肴(さかな)になりそうな一品です。

 すでに満腹のはずなのに、またまたたっぷりと飲んで食べて、お勘定は5人で7千円(ひとり1,400円)ほどでした。どうもごちそうさま!

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カレーキャベツ / 丸ごと酢イカ / カレー白モツ

店情報前回

《平成20(2008)年4月19日(土)の記録》

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上へ上へと持ちあげて … 鳥料理「鳥房(とりふさ)」(立石)

若鳥唐揚


 「宇ち多゛」から「鳥房」までは歩いて5分もかからない距離。その道を「酔わせて下町」のFさんと歩いていると、「もう店に入りました」という連絡が入ります。それは大変、急げ急げ!

 「鳥房」は午後4時ちょうどの開店。「栄寿司」での一次会を済ませた、Fさんの友達のYさん、Iさん、Sさんの3人が、開店前に「鳥房」に到着して、順番待ちをしてくれていたのだそうです。その3人が待つ座敷席に、Fさんと私も到着です。

「もう注文も済ませたよ。若鳥唐揚(600円前後)を人数分と、鳥ポンズさし(ぽんさし、530円)を3人前に、鳥わさ(530円)をひとつ」とYさん。

「えっ。そんなにたのんだの!? 唐揚げができるのを待つ間に、みんなでぽんさし1人前くらいでもよかったかもね。けっこうボリュームがあるんだよ」とFさんは心配そうです。

 瓶ビール(キリンラガー大瓶、550円)をもらって乾杯すると、定番のお通しは小皿に盛られた鳥皮煮込みです。私はこの鳥皮が大好きで、単品メニューにあれば追加したいくらいなのですが、残念ながらお通しとして少量だけしか出されないのでした。

 ここ「鳥房」は、店名からもわかるとおり、鳥料理の専門店。今いただいているぽんさしや鳥わさのほか、鳥ぬた(530円)、鳥サラダ(530円)、鳥南蛮漬け(280円)などの料理が楽しめます。しかし、「鳥房」ならではの名物は、なんといっても鳥の半身をそのまま揚げた若鳥唐揚。店頭でどんどん半身の唐揚が揚げられ、次々に店内に運ばれてくるほか、お持ち帰り用として店頭でも販売されているのです。

 この地で生まれて育ったFさんによると、立石にケンタッキーがないのは、ひとえにこのお店があるからなんだそうです。

「この店に来るときは、並んででも早く入って、最初のロットで作られる唐揚を注文しないといけないんですよ。それで唐揚げのできあがり待ち時間が30分くらい。2巡目のロットになっちゃうと、さらに30分かかるので、都合1時間待ちになってしまいますからねぇ」とFさん。

 なるほど。それでYさんたちに並んでいただいて、口開けの客として入ったんですね。そんな話をしているところへ唐揚げができてきました。

「はじめて来た人もいるので、ばらし方を教えてもらえますか」と店のおばちゃんにたのんでくれるFさん。

「じゃ、お箸でここを押さえて。そうそう。脚の先を持って上にあげる。そう、もっとグイッと持ち上げていいわよ。はい、じゃ、次はこっちを押さえて、ここを持って上へ。はい、そちらの人も、見てないで自分でもやってね。各部分をね、上へ上へと持ちあげていけば大丈夫だからね」

解体後の唐揚げ と説明してくれながら、あっという間に半身の唐揚げが、一口分の唐揚げの集合体になっていきます。こうやってバラバラにした唐揚げを、下に敷かれた千切りキャベツの上に万遍なくのせていって、ギュッと包み込むようにしながらキャベツを蒸すのも重要なポイントなんですね。

 ここの鳥の唐揚げも、大きな骨の部分以外は、小骨も含めて全部食べられるし、その小骨がまたおいしいのです。この唐揚げもまた、カニと同じように、一所懸命対峙している間は、みんな無口になってしまうんですよねぇ。久しぶりの「鳥房」の唐揚げは、本当にうまいや!

 満腹になるまで飲み食いして、5人で1万円いかない(ひとりあたり2千円未満)というんだから実に嬉しいお店なのです。「ごちそうさま」と外に出ると、店の外にはずらりと行列ができてました。

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鳥皮煮込み / ぽんさし / 鳥わさ

店情報前回

《平成20(2008)年4月19日(土)の記録》

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軽くゼロ次会のはずが … もつ焼き「宇ち多゛(うちだ)」(立石)

煮込みと梅割り


 今日は「酔わせて下町」のFさんにお誘いいただいて立石です。午後3時半「栄寿司」、午後4時「鳥房」という綿密な計画のもと、京成立石駅に到着したのは午後3時前。うーむ。30分ほど時間があるので、ちょっと「宇ち多゛」に寄っちゃいますか。

 駅から「宇ち多゛」までは、ものの1分ほど。土曜日とあって、この時間帯も「宇ち多゛」の前は折り返して行列ができています。

 「宇ち多゛」にも何度か来たことがあるのですが、ひとりで来たのは初回だけで、それ以外はこの店の大常連さんである宇ち中さんに連れてきてもらったもの。本当に久しぶりのひとり宇ち入り(=「宇ち多゛」にやってくること)ですねぇ。

 そんなことを考えながら、5分ほど待ってると、私の前に並んでいた二人連れが店内に案内されると同時に、「ひとり? じゃ、こちらにどうぞ」とすぐに順番が回ってきました。

 案内されたのは煮込み鍋を囲むL字カウンターの、店の外の一番端っこ。この席はしばらく前から空いていたようなのですが、私より前に一人客がいなかったので、今まで空いていたようです。丸い椅子の前方は店内に、後方は路上にあるため、低くなっている後方側の脚にはゲタがはかされ、座ると水平になるようになっているのが面白い。

 大鍋の横にいる店主と思しき男性が「まず飲み物を伺いましょうか」と言いながら、飲み物の種類を教えてくれます。この端っこの席は、店内のメニューが見えない場所で、私自身がほとんど一見(いちげん)のような客なので、親切に教えてくれたんですね。

「焼酎の梅割りをお願いします。あと、煮込みもください」

 この店は、私が最初にやってきた平成13(2001)年当時から、ずっと170円を基本とした値づけだったのですが、今年の3月に180円ベースに値上げしたんだそうです。焼酎も煮込みも、それぞれ180円。もつ焼きも2本で180円。値上げをしても、まだ十分に安いというのが嬉しいですねぇ。

 ピピピッ… とメールはFさんからの「どこにいますか?」というもの。「宇ち多゛でひとり、ゼロ次会中です」と返信すると、「これから向かいます」と連絡があって、すぐに表の行列(私のすぐ背後)にFさんが到着です。

 待つことしばし、Fさんの順番がやってきて、入るときに店員さんに私と一緒であることを告げると、奥の席のお客さんに声をかけてくれて、二人分の席が現れたのです。

 いつも「超」が付くくらい満員の「宇ち多゛」だし、店員さんの応対は一見(いっけん)ぶっきらぼうに見えるのですが、実は冒頭のようにお酒のメニューを教えてくれたり、こうやってちょっと声をかけてくれて、同じグループの人を近くに座れるようにしてくれたりと、非常にホスピタリティ(もてなしの精神)に溢れる店なのです。だからこそ、ここまでの人気を保ってるんでしょうね。

しろたれ しかしながら、この時間、もうもつ焼きはほとんど残っておらず、かろうじてシロがあるのみ。Fさんも、私も、それぞれシロをたれ焼きでいただきます。

 こうやって食べる物がなくなってきても、表・裏の2箇所の入口にできる行列は途切れることがありません。しかし、ほとんどのお客さんが、それほど長居せずに席を立つため、行列に並んでいてもあまりストレスは感じないのです。

 我われの横の席も空き、そこへやってきたのは、「宇ち多゛」のファンサイトである「宇ち入り倶楽部」の掲示板でもよくお名前を拝見する、牛さん、東さんのお二人です。どうもはじめまして。

 そうこうしていると、歩く酒場データベース・Kさんご夫妻が近くの席にやってきて、そのあと、なんと宇ち中さんも登場です。

 宇ち中さんは、今日、口開けの早い時間にこの店にいらしてたんだそうです。ここ「宇ち多゛」は、同じ日に2回以上入るのは厳禁。宇ち中さんも店に入れないので、表からチラチラのぞいていたら、「今日はもう食べ物が全部売り切れたから、特別だよ」と入れてくれたのだそうです。

 ひとりで軽くゼロ次会の予定が、気がつけばミニオフ会状態。ふと時計を見ればもう4時です。いかん、いかん。1次会の「栄寿司」をすっぽかしてしまいました。「先発隊が鳥房に場所取りに行っているので、急がなきゃ!」とお勘定をしてもらうと、二人で1,800円(ひとりあたり900円)。みなさんに「お先に!」とごあいさつをしながら「鳥房」へと向かったのでした。

店情報前回

《平成20(2008)年4月19日(土)の記録》

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旬・のれそれかき揚げ … 魚料理「竹よし(たけよし)」(都立家政)

のれそれかき揚げ


 ホワイトボードに書き出されたメニューに「のれそれかき揚げ(700円)」の文字。のれそれ(穴子の稚魚)は生でしか食べたことがないなぁ。かき揚げにすると、どうなるんだろう?

 そんなことを思っているところに、後ろのテーブルに座るご夫婦から、天ぷら盛り合わせ(1,000円)の注文が飛びます。よしっ。この天ぷらのついでに、私ものれそれのかき揚げに挑戦だ!

「のれそれかき揚げ、いってみますか。これは実はまだ勉強中でしてね」

 と店主。かき揚げはサクッと揚がることが重要なのですが、こののれそれや白魚などをかき揚げの素材にすると、なかなかサックリ感が出ないんだそうです。

「いろいろとやってみてるんですけどねぇ」

 と言いながら、天ぷらの盛り合わせに続いて、のれそれかき揚げを作ってくれます。全体として、大ぶりのかき揚げ天ぷらながら、その中にまるで“きしめん”のような白いスジが混ざります。これがのれそれなんですね。

 なるほど。たしかに周りのサックリ感に比べると、のれそれの部分はサックリ感がなくて、小さいと言えども白身魚の天ぷらを食べるのと同じような食感になりますねぇ。

 こういう天ぷらとして食べれば、それはそれで美味しいんだけど、「サックリ感を出す」というテーマに沿うと、もうちょっとといったところ。いい案のある方は、ぜひ店主に教えてあげてください。

 さて今日は、しばらく刺身を食べてなかったので刺身を食べようと「竹よし」にやってきたような次第。カウンター席に座る大常連のWさんと、今日はじめてお目に掛かった、これまた常連さんらしきAさんご夫妻の間に座らせてもらい、菊正宗の燗酒(350円)と刺身盛り合わせ(1,000円)を注文すると、すぐに出されたお通し(200円)は竹の子の刺身です。

 朝堀りの竹の子を薄くスライスしたものをワサビ醤油でいただくと、竹の子のちょっとしたえぐ味がうま味につながって、燗酒に合うことこの上ありません。「今年は野菜にも力を入れるよ」と言っていた店主。お通しからそれを実践なんですね!

 今日の刺身盛り合わせは、キンメダイ、ヒラメ、カツオ、帆立、真ダイの5品盛り。キンメダイは実に3キロもある立派なものだったのだそうで、脂がたっぷりとのっています。

 私の両側に座っているWさん、Aさんご夫妻が、そろって食べているのは平貝の刺身(800円)です。大きな貝殻に薄くスライスした貝柱が盛りつけられ、その手前にヒモの部分。そしてそれとは別に、小鉢に入れて蒸した、平貝の肝が出されます。

「どうですか?」と進めてくれるWさんの平貝を1切れもらうと、これがまたおいしいこと。どんと貝柱のままで置いていると、帆立貝と平貝の貝柱があまり見分けがつかなかったりするのですが、こうやって刺身に造ったものを両者並べると一目瞭然ですね。食べるともっと違います。とろりと軟らかくて甘い帆立貝と、しっかりとした弾力感でコクのある味わいの平貝。どちらも甲乙つけがたい味わいです。

 そして冒頭ののれそれのかき揚げです。

 ゆっくりと2時間半ほどの間に燗酒を都合3本いただいて、今日のお勘定は2,950円でした。あぁ、おいしかった。どうもごちそうさま。

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竹の子の刺身と燗酒 / 刺身盛り合せ / のれそれかき揚げ

店情報前回

《平成20(2008)年4月18日(金)の記録》

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グツグツと沸く煮込鍋 … 牛にこみ「大坂屋(おおさかや)」(門前仲町)

煮込み鍋


 ゆるやかに弧(こ)を描くカウンターの真ん中に据えられた丸い煮込み鍋。黒々とした煮汁がグツグツ、グツグツと沸き立ち、湯気がもうもうと上がっています。この煮えたぎる煮込み鍋が、ここ「大坂屋」の大きな特徴なのです。

 引戸を開けた瞬間は、「ありゃ、今日は入れないかな」と思うくらい人がいっぱいだったのに、カウンターに並ぶお客さんたちにキュキュキュッと詰めてもらったところ、なんと煮込み鍋のすぐ近くに空席が出現。鍋近くに座ることができたのでした。

 鍋近くに座れると、なにがいいかというと、鍋の横に置かれた菜箸(さいばし)で自分の好きな煮込みを取ることができるのです。

 そのかわり、遠くにいるときは女将さんに「シロのよく煮えたのと、ナンコツの硬いの」なんてお願いしておけば、その注文に応じた串を、鍋の中から女将さんが拾い出してきてくれるのですが、自分で取るときは、そのあたりも見極めないといけません。もちろん、鍋のすぐ前に座っていても、女将さんにお願いすることはできますので、よくわからないときは、そうするのがいいんじゃないかと思います。

 この店の煮込みは、串に刺された状態で煮込まれていて、フワ(肺)、シロ(腸)、ナンコツ(喉)の3種類。フワの串はフワだけ、シロの串はシロだけと、1本の串には同じ部位だけが刺されています。(1本120円)

 煮込み鍋はそれほど大きくなくて、煮込みが減ってくると、下ごしらえを終えて冷蔵庫にスタンバイされている新たな串が、どんどん投入されます。これがグラグラと煮える鍋の中で煮込まれるのですが、前から入ってたものと、新しく入れたものでは歯応えや、味の染み込み具合が違うため、常連さんたちはそれぞれ自分の好みで「硬いの」や、「軟らかいの」などの注文をするのでした。

 まずはさっそく焼酎(390円)をもらうと「氷も付ける?」と聞いてくれる女将さん。「はい」と答えると、普通にグラス1杯の焼酎の梅割りを作ってくれたあと、それとは別に氷を入れたロックグラスを出してくれます。このロックグラスに焼酎を移して飲めば、焼酎がキュンと冷えて、飲みやすくなるとともに、熱々の煮込みともよく合うようになるんですね。

 焼酎と一緒に出されるのは定番のお通し、大根とキュウリの漬物です。この店では、基本的に箸を使わないので、漬物は添えられた小さなフォークでいただきます。

 「煮込みは?」と聞いてくれる女将さんに、「まず3本。それと玉子入りスープ」と注文すると、女将さんが煮込み鍋の中からおいしそうなところを3本選んで、白いお皿によそってくれます。ここで「自分で取る」と返事すると、取り皿だけ出してくれるんでしょうね。

 玉子入りスープ(320円)の注文が入ると、それから殻付きの生卵を煮込み鍋に投入します。これから半熟玉子の状態まで仕上げていくのです。待つこと数分。鍋の中から取り出したゆで玉子の殻を、女将さんはその場で剥き始めます。「熱くないんですか?」という聞かずもがなの質問に「ふふふっ」と笑いながら、他から注文が入っていたものも含めて3個ほどのゆで玉子の殻を、あっという間に剥き終わります。できたて熱々のゆで玉子を小鉢に1個入れて、ツイツイと包丁で十文字に切り目を入れます。煮込みの汁をたっぷりとかけたら玉子入りスープのできあがりです。

 この玉子入りスープ。そのまま食べてももちろんおいしいのですが、吉田類(よしだ・るい)さんの「酒場歳時記」によると、この中に串からはずした煮込みを入れて、一緒に食べるのがまたいいのだそうです。今日はぜひその食べ方をしてみようと、最初から玉子入りスープをたのんだのでした。

 半熟玉子をグチャっと崩して、煮込み汁とさっとかき混ぜておいて、菜箸で鍋の中から煮込みを1本取り出します。この煮込みを、玉子入りスープに付いてくるスプーンを使って抜き取り、玉子入りスープと一緒にスプーンでいただくと……。うまぁーっ。煮込みのちょっと甘いところがマイルドになるとともに、玉子の黄身のコクがからまって、そのままでも十分おいしい「大坂屋」の煮込みが、さらなる高みへと進化します。

 焼酎をおかわりして、煮込みもさらに1~2本、玉子入りスープの中に取り出して食べ進み、今日のお勘定は2,330円でした。

 女将さんが「何十年たっても変わらぬ味と言ってくれるお客さんがいてうれしい」と話してくれましたが、本当にここの牛もつ煮込みはクセになる味ですよね。どうもごちそうさま。

 なお、5月17日(土)から25日(日)までは、所用のため9日間のお休みだそうです。出かける方はご注意のほど!

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《平成20(2008)年4月17日(木)の記録》

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最初のホッピー短冊! … 大衆酒場「河本(かわもと)」(木場)

最初のホッピー短冊


 都内での仕事を終えて、木場の「河本」にやって来たのは午後6時前。平日(木曜日)だし、今日はシトシトと雨模様だったこともあってか、「河本」の店内はとても静かで、先客は4人ほどしか居ません。こんな「河本」も珍しいですよねぇ。

 まずはいつものようにホッピー(300円)と、煮込みの玉子入り(300円)をもらって飲み始めます。おろっ。しばらく来ない間に、煮込みは300円に値上がりしたんですね。ちなみに煮込みの玉子入り(ニコタマ)は、実は正式なメニューにはない隠れメニューですので、こっそりと注文しましょうね。

 それにしても平日の「河本」に来るのは、本当に久しぶり。平日は、かけじょうゆ(まぐろ)や、しめさば、ホタルイカなどの刺身類があるのがうれしいところ。ニコタマに続いて、さっそくそのホタルイカ(400円)をいただくと、ぷくんと美味しそうに膨らんだホタルイカが、丸いお皿にずらりと12ハイ!

 口の中にホタルイカの濃厚な味わいが広がったところで、グビッとホッピーです。うーん。ここのホッピーは本当においしいんですよねぇ。

 私の中でのホッピー・ランキングの二大巨頭は、ここ「河本」と、横浜の「ホッピー仙人」。両者とも、氷なしで、決められた量の焼酎に、瓶入りホッピーを1本入れるという、非常に基本に忠実なスタイル。この基本の作り方が、やっぱり一番おいしいように思います。

「ここのホッピーは冷やし方も違うからね」と向うに座る常連さんが教えてくれます。焼酎は床に置かれた水冷の冷蔵庫で、ホッピーは壁際にある普通の冷蔵庫で冷やしてるんだそうです。「よそで飲むホッピーは冷え過ぎてることが多いよね」と常連さん。

 そういえば「ホッピー仙人」でも、冷蔵庫の中で冷やす段を変えるくらい、温度管理には気を配っています。ホッピーを一番おいしく感じる温度というのがあるんでしょうね。

「この店は、いつからホッピーを出してるんですか?」と聞いてみたところ、

「うちは昭和23(1948)年から。その頃はホッピーが60円、煮込みは20円だったわね」

 と事もなげに答える女将の真寿美さん。昭和23年といえば、ホッピーが発売された年ではありませんか!

「そうなのよ。たまたま日本橋の酒屋さんがホッピーを扱うようになってね。うちにも入れるようになったのよ。あの隅にあるポスターがその頃のものなんですって。ホッピーの社長さんも、ここにいらしたときには懐かしそうに見てるわよ」

 そう教えられて見た先には、たしかにいかにも古そうな(失礼!)ホッピー短冊が貼られています。マジックで現在の価格(300円)が記入されているものの、まわりの絵柄はとってもシンプル。なるほどなぁ。これが最初のホッピー短冊ですか。

 それにしても、「河本」と言えばホッピーという強烈なイメージがあるんですが、昭和7(1932)年の創業当時から、昭和23年にホッピーが発売されるまでの16年間は、ホッピーはなかったわけですよねぇ。その時代の「河本」はどんな酒場だったんだろうなぁ。それも気になったりします。

 さてと、次は何をもらおかな。あれっ。まだおでん(300円)もあるんですか?

「今年のおでんは明日までよ」と真寿美さん。

 なんとなんと。そうなると今期最後のおでんをいただいておかないといけないですねぇ。

「じゃ、おでんを、おまかせでお願いします」

 おでん鍋から、ちくわぶ、がんもどき、大根、しらたき、つみれ、の5つがお皿に盛り付けられます。これで300円というのも驚きです。あぁー、うまいなぁ。

「そういえば、のれんが変わったんですってね。これが新しいのれん?」

「お客さんが生地(きじ)を買ってきてくれてね。あんちゃん(真寿美さんの弟さん)が正月休みに作ったのよ」と真寿美さん。

「今日は、なんで店の中にあるんですか? 雨だから、新しいのれんが濡れないようにしてるの?」

「立派な生地だから、雨に濡れるとすごく重くなるのよ。アハハ」

 なるほど! 雨で汚さないというんじゃなくて、重くなって出し入れがしにくくなる、というのがその理由だったんですね!

 7時過ぎまで、1時間強の滞在は1,600円でした。どうもごちそうさま。

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ホタルイカ / 店内の様子 / おでん

店情報前回

《平成20(2008)年4月17日(木)の記録》

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古くから酒場の多い町 … 大衆酒場「庚申酒場(こうしんさかば)」(庚申塚)

煮込みとホッピー


 せっかく滝野川まで来てるので、ちょっと足をのばして吉田類(よしだ・るい)さんの「酒場放浪記」で紹介されていた、庚申塚(こうしんづか)の「庚申酒場」にも行ってみることにしましょう。

 やきとん「高木」から明治通りを西巣鴨駅方面にちょっと戻り、掘割の信号交差点を右に折れて、巣鴨方面に進むと10分もかからないうちに都電荒川線の庚申塚駅で、そのすぐ先の交差点の左手にあるのが「庚申酒場」です。

 「高木」と「庚申酒場」は、すぐ近くにあるのに「高木」は北区、「庚申酒場」は豊島区。このちょっとの距離の間に、区界(くざかい)を越えちゃったんですね。

 それにしても、ここ「庚申酒場」も、「高木」に負けず劣らず古い建物(褒め言葉!)ですねぇ。こちらも木製の引き戸が4枚並んだ大きな入口。その中央部に小さなのれんがかかっています。入口横の窓のところに、ホッピーのポスターがあるということは、ホッピーも飲めるんでしょうね。

 まん中あたりの引き戸を開けて店内へ。

 古い木製のカウンターが、横長く通った店内は、年配の女将さんひとりが切り盛りしており、カウンターの左側に先客がひとり。このお客さんが、比較的若い男性なのが、ちょっと驚きです。

 私も中央やや右あたりに座り、まずはホッピーを注文します。

 店内にはどこにもメニューがないので、メニューを見ながら飲み物や食べ物を選ぶということはできません。店の外のホッピー・ポスターを覚えていたので、ホッピーにしたのでした。

ホッピー そのホッピーは、氷の入ったホッピー純正ジョッキと、栓を抜いた瓶入りホッピー、そして受け皿付きのグラスにあふれるまで宝焼酎が注がれ、その受け皿にレモンスライスが1枚添えられます。この焼酎とホッピーを、それぞれジョッキに移して、自分の好きな濃さで混ぜ合わせます。

 さぁ。料理のほうもメニューがないので、どうしましょうかねぇ。カウンターの中央部には炭火の焼き台があり、おそらくやきとんができるんだろうと思います。ということは、煮込みもあるかな。

「はいはい。煮込みね」

 と女将さんが小鉢に煮込みをついでくれます。ここもシンプルに腸だけの煮込みですねぇ。このあたりでは、このスタイル(煮込みは腸だけ!)が標準的なんでしょうか。

「このあたりは、古いやきとん屋さんが多いですねぇ」と女将さんに聞いてみると、

「そうねぇ。「高木」さんや「柳下」さんなどは古くからあるわねぇ。このあたりは明治通りと白山通り(旧・中山道)が通っていたから、やきとんのお店だけが特別に多かったというわけじゃなくて、昔から酒場そのものが多かったのよ」と聞かせてくれます。

 女将さんは、話し好きでもあるようで、はじめて来た私に対しても、ごくごく普通にいろんな話を聞かせてくれるので、私も昔から来てる酒場のように馴染むことができます。

 1時間半近くゆっくりとして、お勘定は600円でした。うーむ。安い。ホッピーも煮込みも300円ずつといった感じなのかなぁ。どうもごちそうさまでした。

《平成20(2008)年4月12日(土)の記録》

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店情報: 大衆酒場「庚申酒場(こうしんさかば)」(庚申塚)

    080412z3
  • 店名: 「庚申酒場」
  • 電話: 03-3918-2584
  • 住所: 170-0002 東京都豊島区巣鴨4-35-3
  • 営業: 19:00-23:30、不定休
  • 場所: 都電荒川線庚申塚駅から、JR巣鴨駅方面に徒歩約30秒のところにある、「庚申塚」信号交差点を左折した右手。
  • メモ: 女将さんひとりで切り盛りする、50年以上続く老舗。建物は昭和30年頃の築。店内はL字カウンター10席程度。メニューはないが、煮込み、焼きとん(レバー、カシラ、ハツのみ)、漬物などがある。飲み物はホッピー他。(2008年4月調べ)

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ここが牛乳割の元祖? … やきとん「高木(たかぎ)」(西巣鴨)

豚煮込みと牛乳セット


 門前仲町から、地下鉄大江戸線、三田線と乗り継いで、やってきたのは西巣鴨にある大正11(1922)年創業の老舗やきとん屋、「高木」です。

 明治通りに面して、木製の引き戸が6枚並ぶ入口には、入口いっぱいの横幅で「やきとん」と書かれた大きなのれんがかかっています。

 「どの引き戸を開ければいいんだろう?」と一瞬迷いながらも、まん中あたりの引き戸を開けて店内へ。店内は左手にコの字型(コの下側が入口)のカウンターがあり、右手壁際には4人掛けテーブル席がずらりと並んでいます。

 土曜日、午後8時過ぎの店内はテーブル席はほぼ満席ながら、カウンター席はゆったり気味。そんなカウンターの一角に陣取って、焼酎(250円)と牛乳(170円)をもらいます。

 今では比較的ポピュラーな飲み物になった焼酎の牛乳割りですが、私が知っている限り、元祖はこのお店ではないかと思います。今から50年ほど前に、あるお客さんから「焼酎と一緒に牛乳を出してくれ」という注文があって、牛乳を置くようになったのだそうです。

 冷蔵庫で冷された焼酎(25度のもの)が1合のグラスにたっぷりと注がれ、それとは別に瓶入りの牛乳と、空の1合グラスが出されます。この空のグラスのほうで、自分の好きな割り合いで焼酎と牛乳を混ぜ合わせるのです。

 こうやって飲むと、牛乳のコクに誤魔化されてしまうのか、焼酎の強さをほとんど感じません。気が付かないうちに酔っているという、とっても危ない飲み物なのです。

 つまみのほうは、まずはこの店の名物のひとつ、豚煮込みをもらいます。煮込みは1杯が430円、半杯が220円。今日は後からやきとんも食べたいので、半杯のほうにしておきましょう。

 豚煮込みは、カウンター内の大鍋で煮込まれていて、その内容はテッポウ(直腸)を主体とした豚の腸のみ。味噌をベースとした味付けです。カウンター上には、そこここに刻み玉ねぎがたっぷりと入った丼が置かれていて、豚煮込みの上に、自分が好きなだけ玉ねぎをかけていただくのです。トロトロととっても軟らかく煮込まれたテッポウと、シャキッとした玉ねぎの食感がいいバランスです。

 この店に前に来たのは平成15(2003)年のこと。そのころ、この店で出してたのは、牛のシマチョウ(直腸)の煮込みで、ものすごく弾力のある食感が絶品だったのです。しかし、同年末に米国初のBSEが確認され、日本でも米国産牛肉の輸入差し止めをしたりしたことを受けて、豚の煮込みに切り替えたのだそうです。

 お店の側からすると、煮込みに9時間半を要していた牛に比べ、豚は2時間で煮込めてしまうので、ずいぶん楽にはなったのだそうですが、やはり牛のあの食感にはかなわないところもありますねぇ。この店の大きな名物だっただけに、残念です。

やきとん 焼酎と牛乳のセット。残しておいた半分ずつで2杯目の牛乳割りを作り、つまみはいよいよやきとんです。やきとんは1本が110円。1本ずつ注文できます。今日はアブラとタンハツ、コブクロを塩焼で1本ずついただきます。タンとハツではなくて、それらを混ぜ合わせたタンハツになっているところが面白いですね。

 店は、昭和5年生まれの二代目店主・高木陽三さんと、三代目となる息子さん。そして、それを手伝う男女2~3人で切り盛りしており、カウンター中央部にある焼き場は三代目が担当します。

 やきとん、煮込み以外にも、お新香や、冷やしトマト、生かぶみそ、枝豆、冷奴などのサイドメニューが14種類ほど、それぞれ230~330円で用意されています。

 1時間ほど楽しんで、今日は970円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回

《平成20(2008)年4月12日(土)の記録》

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店情報: やきとん「高木(たかぎ)」(西巣鴨)

【このお店は現在閉店しています】

    080412z2
  • 店名: やきとん「髙木」
  • 電話: 03-3916-1750
  • 住所: 114-0023 東京都北区滝野川7-47-1
  • 営業: 17:00-22:00(21:30LO)、日祝休
  • 場所: 都営三田線西巣鴨駅A3出口から、明治通りにそって池袋方面(南西)へ徒歩3分。明治通り沿い右手。
  • メモ: やきとん各種(レバ、シロ、タンハツ、アブラ、大ナンコツ、小ナンコツ、カシラ、コブクロ、ガツ、ミートボール)1本110、野菜など各種(ししとう、しいたけ、油揚げ、ねぎ、うずら玉子)1本110、ぎんなん1本150。お新香、豆もやし、らっきょ、もろきゅう、エシャレット、冷やしトマト 各230。生かぶみそ、谷中生姜、白菜キムチ、大根キムチ、枝豆、空豆、湯豆腐、冷奴 各330。豚煮込み(一杯)430、(半杯)220。サッポロ生ビール470、エビスビール590、キリンラガービール570、キリンクラッシック570、アサヒスーパードライ570、サッポロ小瓶420、エビス黒ビール470、ギネスビール470、ボトルワイン(ポレール)550、(和(やわらぎ))500、日本酒(滝野川(燗・冷))320、(滝野川・ボトル)880、地酒(土佐鶴・ボトル)580、焼酎(ストレート、お湯割り、水割り)250、(梅干割り)350、レモンハイ(単品焼酎220、単品サワー220)、ウーロンハイ320、ウイスキー(角)320、キリンレモン250、オレンジジュース、コーラ、ウーロン茶 各220、牛乳(焼酎の牛乳割りに)170。(2008年4月調べ)
  • HTML版(2003年以前): (03.06.24)

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厳選された日本酒と肴 … 居酒屋「浅七(あさしち)」(門前仲町)

「浅七」


『「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵が「ゆるせ」と入ってきそうな男っぽい店だ』

 太田和彦さんが、近著・「居酒屋味酒覧 第2版」の中で、そう紹介する、門前仲町の居酒屋「浅七」にやってきました。店は「魚三酒場」の横の路地を入ったところにあります。

 ガラリと引き戸を開けて店内に入ると、おっと、目の前のカウンターに着流しで盃(さかずき)を傾けるおにいさん。カウンターの中にいる店主も着物姿なので、なんだかこの目の前だけが現代ではないような……。いやぁ、本当に長谷川平蔵が来てるんじゃないかと、一瞬驚いてしまいました。

 店内は左手に直線カウンター7席ほど。右手は座敷で、4人掛けが5卓並んでいますが、各卓には向かい合わせに2人分しか座布団は置かれていません。2人を基本として、それ以上(3~4人)のグループ客に対して、座布団を足してくれるんでしょうね。この座布団の置き方を見ただけでも、「ゆったりと楽しんでください」という、お店のメッセージが伝わってきます。

 私はカウンター席の、着流しのおにいさんの奥側に座り、まずはお酒の選択です。

 飲み物のメニューは日本酒だけで、新潟 〆張鶴 純米吟醸、富山 銀嶺 立山、宮城 浦霞 からくち、奈良 梅の宿 青垣 特別純米、岐阜 三千盛 からくち純米、群馬 群馬泉 山廃純米、福島 大七 純米生もと、の7種類。これらがすべて800円です。

 どの銘柄がどんな味、ということもあまり知らないので、短冊メニューがもっとも変色して古びている「三千盛(みちさかり)からくち純米」を、燗でいただくことにします。飲み方は燗の他に、つめたいの(冷蔵)、ひや(常温)を選ぶことができます。

 肴(さかな)は、ぬか漬、梅わさび、焼きみそ、冷奴、湯豆腐、ほたて釜揚げ、いりだし蒟蒻、まぐろづけ、うざく、穴子にこごり、穴子空揚げ、茶そば、の12種類がメニューに並び、それぞれ400~950円。品数は少ないものの、実に呑ん兵衛好みのする品々です。

 そんな中から、湯豆腐(450円)を注文すると、店主とともに店を切り盛りするおねえさん(店主の娘さん?)が、固形燃料式のコンロに一人用の鍋をのせ、カウンターの一番厨房よりのところで湯豆腐を作り、食べごろになったら出してくれます。昆布を敷いた上に、豆腐がのっているというシンプルな湯豆腐。一緒に出される長方形の薬味皿も、左に醤油、右に刻みネギという、これまたシンプルなもの。このシンプルさが燗酒に合うんですよねぇ。

 カウンターは男性ひとり客が、私も含めて4人ほど。座敷は男女カップルが2組ほど入っています。着流しのおにいさんは、背筋をピシッと伸ばして、今や4本目のお酒に入ろうかとしています。奥でチビチビとやっているおじさんは、常連さんのようで、店主やおねえさんとも親しげに話しながら飲んでいます。我われのような、常連でないひとり客にとっては、そういう常連さんたちの会話がまた、いい酒の肴になります。

 「三千盛」の燗酒(800円)をおかわりし、肴は焼きみそ(400円)をもらいます。

 焼きみそは、小さく刻んだ野菜などを練りこんだ味噌を、盃(さかずき)程度の小さな小鉢に平らに盛りつけ、それを裏返して味噌の表面に焦げ目が付く程度まで焼いたもので、そのまま竹のザルにのせて出してくれます。

 これを箸でチマチマとつまみ、口の中に味噌の風味が広がったところへ、日本酒をグビリとやるわけです。っくぅ~っ。これまた美味いもんじゃのぉ。味噌と日本酒は、古来よりベストな組み合わせですもんねぇ。

 土曜日午後6時から7時まで、1時間の滞在は2品と2本で2,450円でした。

 他のお客さんたちの様子を眺めていても、だいたい2品と2本くらいで1時間ほど過ごし、2,500円前後の支払いをして帰っていく人が多いようです。目の前に4~5本の徳利を並べて、「よく飲んでるなぁ」と思う人でも5千円ほどと、思ったほどは高くありませんでした。

店情報前回

《平成20(2008)年4月12日(土)の記録》

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店情報: 居酒屋「浅七(あさしち)」(門前仲町)

【このお店は現在閉店しています】

    080412z1
  • 店名: 「浅七」
  • 電話: 03-3630-3127
  • 住所: 135-0047 東京都江東区富岡1-5-15
  • 営業: 17:30-22:30(土は -21:00)、日祝休
  • 場所: 地下鉄門前仲町2番出口を出て永代通りを右へ。すぐ先の「魚三酒場」の向こう側の路地を右に入った右手。2番出口から徒歩1分ほど。
  • メモ: 新潟 〆張鶴 純米吟醸、富山 銀嶺 立山、宮城 浦霞 からくち、奈良 梅の宿 青垣 特別純米、岐阜 三千盛 からくち純米、群馬 群馬泉 山廃純米、福島 大七 純米生もと 以上各800。ぬか漬400、梅わさび400、焼きみそ400、冷奴400、湯豆腐450、ほたて釜揚げ500、いりだし蒟蒻500、まぐろづけ600、うざく600、穴子にこごり650、穴子空揚げ950、茶そば800。(2008年4月調べ)
  • HTML版(2003年以前): (00.08.16)

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酒盗に漬物で無双一丁 … 大衆酒場「兵六(ひょうろく)」(神保町)

三代目亭主・柴山真人氏


 アメリカでの食事も美味しかったのですが、日本に帰ってきたらまずは和風の肴(さかな)をつまみたい。何軒かの候補店が思い浮かぶ中、成田空港から京成電車に乗り、本八幡で乗り換えて都営新宿線で神保町へ。向かったのは「兵六」です。

 成田空港から都内まではけっこう遠くて、「兵六」に到着したのは午後8時前。金曜日の夜だけあって店内はほぼ満席で、ふたつあるテーブル席(4人掛け)のうち、ふたり連れが座っていたテーブルに相席させてもらって、まずはビール(キリンラガービール大瓶、750円)です。

 ッカァ~ッ。よく冷えた日本のビールの、なんとうまいことよ! ほんの数日の海外とは言え、なんだか久しぶりにビールのうまさを味わったように感じますねぇ。バドワイザーもよく冷えてたんだけど、なんか違うんだよなぁ。

 今日のお通し(サービス)は、ひじき。いきなり和風のどまん中、嬉しいですねぇ。

 つまみに兵六あげ(450円)をもらうと、カリッと炙られた薄揚げが3個。中にはそれぞれネギ、チーズ、納豆が入っていて、一緒に出される醤油の小皿にちょいとつけていただきます。

 飲み物を薩摩無双(芋焼酎湯割り、650円)に切りかえて、つまみは酒盗(350円)です。おぉっ、酒盗の旨みのすごいこと。やっぱり醗酵製品はいいなぁ。アメリカに居るときは、和食が食べたいなんてちっとも思わなかったのに、こうやって酒盗なんかをつまむと「これに勝るものはない!」と思っちゃいますねぇ。

 カウンター席にも空きができたようで、この店の大常連でもある、呑んだフルさんのとなりへと移動して、今度はらっきょ(350円)をもらいます。「うーん。和風がいい!」なんて言ってたら、呑んだフルさんに「たった1週間ほど日本を離れただけじゃない。まるで何ヶ月も行ってた人みたいなことを…(笑)」と大笑いされてしまいました。

 最後にさっぱりと、あかかぶ漬け(350円)をいただいて、本日は終了。さぁ、たっぷりと寝て時差ボケを直さなきゃ。今日のお勘定は2,850円でした。どうもごちそうさま。

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「兵六」 / ビールとお通し(ひじき) / 兵六あげ

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薩摩無双と酒盗 / らっきょ / あかかぶ漬け

店情報前回

《平成20(2008)年4月11日(金)の記録》

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セントルイス紀行

アラスカ上空


 仕事関係の出張で、アメリカはセントルイスです。海外出張は、実に8年ぶりですねぇ。

 セントルイスという町は、ミズーリ州にあり、アメリカ全体で見ると中央やや東よりにありますが、地区的には中西部地方という位置付けです。ミシシッピ川とミズーリ川が合流するところにあるセントルイスは昔から交通の要衝として栄えたのだそうです。

 1804年に、当時の米大統領トーマス・ジェファソンが、フランス領だったミシシッピ川以西の地域を、皇帝ナポレオンから買い取って、それまでアメリカの西の果てだったセントルイスが、大西部への入口となったのです。そのことを記念するモニュメントとして、ミシシッピ川沿いにゲートウェイアーチ(高さ約200m)が建てられています。

 ホットドッグやアイスクリーム、アイスティーなどの発祥の地でもあるセントルイスには、「バドワイザー」(アンハイザー・ブッシュ社)の本社もあります。アメリカの中でも、屈指の古さを誇る歴史都市らしく、街なかにも煉瓦造りの建物が並んでいます。

 残念ながら、セントルイスならではの名物料理みたいなのはないようで、到着した初日(日曜日)はホテル近くのゲームセンター兼用のようなレストランで、バドワイザーの瓶+2杯目は生を飲みながら、牛(サーロイン)、鳥(胸肉)、豚(スペアリブ)の炭火焼き・ジャックダニエルソース(15ドル=1,600円弱)をいただきます。瓶ビールには、グラスは出されず、瓶のまま飲むんですね。

 2日目(月曜日)はステーキハウスで、バドワイザーの後に赤ワインを飲みつつ、大きなプライムリブステーキ。ミディアムで注文したのですが、ちょうどいいふんわりとした焼き具合。アメリカのレストランで、こんなにも繊細な焼き方をしたステーキが食べられるとは思いませんでした。「Kreis'」(535 S. Lindbergh St. Louis, MO 63131, TEL:(314)993-0735)というお店なのですが、日本人観光客らしきお客さんも(ひと組だけですが)居たりして、このあたりでは有名なお店のようです。私のは12オンス(340グラム)のステーキでしたが、メニューには32オンス(907グラム)もある大きなステーキも載ってました。

 3日目(火曜日)はさすがに肉も飽きてきて、「Lewis and Clark's」(217 South Main Street, St. Charles, MO 63301, TEL:(636)947-3334)というアメリカン・レストランで、マヒマヒ(シイラ)のマカダミアンナッツ・バター焼(17ドル=1,800円弱)をいただくと、これが美味しいこと。地ビールらしきビールもガンガン進みます。アメリカは、地域によってはどうしようもないほど大味(大ざっぱな調理?)なところもあるようなのですが、ここセントルイスでこれまで食べたものには、はずれはありませんでした。

 4日目(水曜日)は早めの午後にすべての仕事を終えて、セントルイスの市街地へ観光に出かけます。ゲートウェイアーチやバドワイザーの工場見学(試飲)をして、ビュッフェ(バイキング)スタイルのレストランで夕食。米国での全日程を終えました。

 5日目(木曜日)は、朝一番にセントルイスからデトロイトに飛び、デトロイトを午後3時半に出発。日本に到着したのは時刻的にはそれから26時間後となる、翌日の午後5時半。実際に飛んでる時間は、行きも帰りも12時間前後なのに、帰り道は地球の時点に反抗して、ずっと太陽を追いかけるように飛びながら、途中で日付変更線を越えちゃうので、こういうことになるんですね。

 機内で私のとなりに座っていたのは、イスラム系らしき男性。この人が宗教のせいなのか、ほとんどの料理を食べることができないらしく、機内食が出されるたびに、果物や野菜などのプレート以外(メインディッシュとデザートの部分)は「よければ食べてください(Do you like it?)」と私のほうにくれるのです。

 しかも、2種類が選べる食事で私が鶏肉を選べば、彼は牛肉を。私がオムレツを選べば、彼は豚肉チャーハンをと、違うほうを選んでくれるので、いつも両方を味わうことができたのでした。

 いやぁ、よく食べた5日間であったことよ。まったくお腹がすく間がありませんでした。今はまだ変化を感じていませんが、今後1週間くらいのうちに、きっと太るに違いない。

【その後の顛末】帰った翌週に体重を計ってみると、渡米前に比べて3キロほどの増加。体重を減らすのは難しいですが、増やすのはあっという間なんですねぇ!(涙)

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バドワイザーの瓶と生 / ミックスグリル / チーズケーキ苺ソース

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「Kreis'」 / ビールとワイン / プライムリブステーキ

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「Lewis and Clark's」 / エール / マヒマヒ・バター焼

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ゲートウェイアーチ / アーチ内の展望台 / バドワイザー工場見学

《平成20(2008)年4月6日(日)~10日(木)の記録》

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まりみるさんが女将に … 居酒屋「ねこ屋(ねこや)」(築地)

「ねこ屋」女将


 「まりみるのおいしい生活日記」の、まりみるさんが、今年3月、築地に「ねこ屋」という、日本酒・本格焼酎・和リキュールと家庭料理のお店を開かれました。本当は、開店早々に伺いたかったのですが、会社の出張などと重なったこともあり、今日になってやっと来れたような次第です。

 店は地下鉄・築地駅から隅田川方面に歩いて10分ほどの、古い住宅街の中にあって、非常に落ち着いた立地条件です。

 「ねこ屋」と書かれた小さな行灯(あんどん)に導かれるように、家と家との隙間の路地を入ると、右手に大きく「ねこ屋」と書かれた白い提灯があり、そこから2階へと続く階段を上ると、そこが「ねこ屋」の入口です。

 店内に入ると、すぐそこが4人掛けの小さなカウンター席で、その内部が厨房です。

 「あっ」と、やわらかい笑顔で迎えてくれる美人女将のまりみるさん。開店、おめでとうございます。

 カウンターの奥で靴を脱いで、奥の座敷席へ。座敷席には2人掛けの黒いテーブル席が5卓(ふたつくっつけて4人用が2つに、2人用が1つ)ほど置かれていて、ゆったりとした造り。今日は呑んだフルさん、宇ち中さんと3人になる予定なので、奥の座敷席に座らせていただきます。

 まりみるさんのブログを拝見すると、赤を基調とした店内の様子が載っていて、かなり派手なのかなぁ、と思っていたのですが、実際の営業中には照明のトーンをぐんと落としていることもあって、非常に落ち着いた雰囲気です。

 待つ間もなく、すぐに宇ち中さんもやってきて、まずは生ビール(550円)をもらって乾杯すると、今日のお通し(400円)は小鉢に盛られた自家製のウニ塩辛です。

 さっそくひと口いただくと、うわぁーっ、旨味がものすごいっ。さすが、まりみるさん。ご自身も日本酒好きだし、料理好きなので、お酒に合うつまみもお手のものですねぇ。ちょっとだけいただいて、残りは日本酒用に取って置くことにしました。

 呑んだフルさんも到着し、肴は「限定3食 生本まぐろの刺身とあぶり まぐろ三昧」(1,200円)に「ハムごろごろポテトサラダ」(400円)、「焼そら豆」(500円)を注文します。

 料理のメニューは全部で十数品で、「まぐろ三昧」をのぞくと、400~600円ほど。品数は多くないものの、呑ん兵衛好みのする品々がそろっています。白いご飯(300円)もあるところが嬉しいではありませんか。

 予定のメンバーがそろったころで日本酒に移ります。日本酒も純米吟醸酒を中心に女将が厳選した十数種類ほどが、それぞれ700~850円。焼酎も十数種類ほどに、和リキュール(梅酒、すだち酒、柚子酒など)十種弱が、それぞれ600~700円。

 今日は3人いるので、瓶売りの発泡酒をもらうことに決定。最初は高知の「美丈夫うすにごり 純米吟醸生酒」(500ml、2,300円)を注文すると、「このお酒は、なかなか大変なんですよ」と言いながら、女将が静かに抜栓してくれます。抜栓の仕方を誤ると、半分くらい噴き出しちゃったりしますもんねぇ。

「これも食べてみてください」

 と女将が出してくれたのは「自家製 枝豆たっぷり ねこさつま揚げ」(500円)。これがなんと、ねこの形をしていて、目にあたる部分が卸ししょうがと刻みネギになっているのです。あはは。かわいい、かわいい。

 3人で飲むと500mlもあっと言う間で、次なる日本酒はこれまた瓶売りの「獺祭(だっさい)にごり酒 純米吟醸50%」(720ml、2,750円)です。ちなみに、瓶売りの日本酒は、先ほどの「美丈夫」と、この「獺祭」の2種類のみです。

「このお酒は、さっきのよりも、もっと暴れるんですよ」

 女将のまりみるさんは、ボウルの上に「獺祭」の瓶をのせ、さっきよりもより慎重に栓を緩めていきます。ブシューーンッ。それでも噴き出す力強いにごり酒が、宇ち中さんを直撃です。さすが宇ち中さん。日本酒にまで好かれますねぇ!

 料理のほうは「さっと焼いた えいひれ」(400円)と「ずわいかに身入り にら玉」(600円)を追加です。

 店は、基本的に女将ひとりが切り盛りしますが、忙しい時はご主人や妹さんも手伝いにいらっしゃるのだそうです。6~7人以上のお客さんになると、ひとりでは大変ですもんね。

 午後7時から11時前まで、4時間近くもゆっくりとさせてもらって、3人で10,500円(ひとり3,500円)でした。どうもごちそうさま。やぁ、美味しかった。

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お通しのウニ塩辛 / ハムごろごろポテトサラダ / まぐろ三昧

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焼そら豆 / 美丈夫うすにごり / ねこさつま揚げ

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獺祭にごり酒 / えいひれ / ずわいかに身入り にら玉

店情報

《平成20(2008)年4月1日(火)の記録》

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店情報: 居酒屋「ねこ屋(ねこや)」(築地)

    初代「ねこ屋」の提灯
  • 店名: 築地「ねこ屋」
  • 電話: 03-6278-8530
  • 住所: 104-0045 東京都中央区築地2-14-2 セリコ東銀座ビル地下1階
  • 営業: 18:00-23:30、土日祝休(しばらくの間、土曜日も休みます。)(←2012年3月31日改訂)
  • 場所: 日比谷線・築地駅2分、都営浅草線・東銀座駅6分、有楽町線・新富町駅6分、都営大江戸線・築地市場駅7分。築地本願寺正門の真向かいにある、京橋築地小学校脇の路地の中。校庭の向かい側にあるビルの地下1階。
  • メモ: 平成20(2008)年3月4日創業。平成21(2009)年4月7日から、現在の新店舗に移転。カウンター(L字型)10席、テーブル1卓5席。TELでの予約可。日本酒の香りを楽しめるように、店内は全面禁煙で、香りの強い香水も禁止。公式サイト女将のブログあり。(2009年8月調べ)

  • 住所: 104-0045 東京都中央区築地7-14-13 2F
  • 営業: 18:30-23:30、月日祝休(土は予約制の貸切営業のみ)
  • 場所: 地下鉄築地駅1番出口を出て右へ。築地本願寺を回り込むように、蕎麦屋「更生庵」との間を右に入り、500mほど彼方に見える赤い高層ビル(住友生命)を目指して直進。5分ほど(300m弱)進んだところで「築地七丁目」信号交差点で、T字路に突き当たるので、左に折れて約1分(50mほど)。左手にセブンイレブンがあるところを右に折れて、路地に入る。2ブロック(1分半、70mほど)先を左に折れ、徒歩約1分(約50m)、右手にある黒塗りの2階建て民家の2階(1階はSO・BAR)。1番出口からの全行程は約9分(450m)ほど。
  • メモ: 平成20年3月4日創業。カウンター4席、座敷のテーブル席が10席分ほど。日本酒十数種が700〜850、焼酎/和リキュール十数種が600〜700、生ビール550、ソフトドリンク300。お通し400、まぐろ三昧1200、砂肝たたき450、ハムごろごろポテトサラダ400、水餃子500、ずわいかに身入りにら玉600、鳥なんこつつくね味噌煮込み豆腐550、ねこさつま揚げ500、目光の丸干し500、甘鯛の一夜干し550、えいひれ400、焼そら豆500、昆布と梅のだし茶漬け550、ご飯300。(2008年4月調べ)

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サワーも料理も面白い … 立ち飲み「立呑風太くん(たちのみふうたくん)」(阿佐ヶ谷)

サワーを作る店長


 阿佐ヶ谷での2軒目は、「直立不動で前を向き正しく呑みましょう」がキャッチフレーズの立呑「風太くん」。平成18(2006)年9月に開店したこの店は、現在創業1年半ながら、いつも大勢のお客でにぎわう人気店になっています。

 支払いはキャッシュ・オン・デリバリー(品物と引き換え払い)。入店時に渡される一合升にお金を入れておくと、そこから料金を取って、お釣を入れてくれます。この一合升そのものを、お釣を入れたままお店にキープしておくこともできる仕組みで、次回来たときは、その続きからスタートになります。

 呑んだフルさん、にっきーさんと3人で、ひとり千円ずつ出しあって升に入れ、その資金が底をつくたびに、さらに千円ずつ徴収するということで、「風太くん」での飲み会をスタートします。

 前回来たときは気付かなかったのですが、この店はサワー(各350円)の種類が爆発的に多くて、しかもそのネーミングがユニークなのです。

 最初にもらった「馬並み」は人参ジュース割り。「アラレちゃん」は緑茶割りに、玄米のアラレを浮かべたもの。秀逸なのは「だし割り」や「アタリメ」。「だし割り」はカツオ節と昆布の上から焼酎のお湯割りを注いだもので、「アタリメ」はスルメイカ(アタリメ)を数本入れて同じく焼酎のお湯割りを注いだもの。飲んでいる間に、じわりじわりと旨みが出てくるし、中(焼酎湯割り)だけのお代わりも可で、最後はスルメイカや昆布などをつまみとして食べることもできるのです。

 つまみのほうは、名物の黒々と煮込まれた名古屋おでん(各100円)や、あぶりしめさば(300円)や、ホタルイカからし酢みそ(300円)、カリカリじゃこねぎ豆腐(300円)などを注文します。

 飲み物も食べ物も安いし、おいしいので、安心してどんどん注文することができます。なるほどなぁ。人気があるのもわかりますよねぇ。

 最後にデザート代わりにいただいたのは、焼酎の「ミロ割り」(これも350円)。ココア割りというのは飲んだことがありますが、ミロ割りは初めてですねぇ。これがまた飲みやすいからおもしろい。

 けっこうたっぷりと飲み食いしたのですが、ひとり2千円ずつほどでした。この店はいろいろと工夫があるし、美味しいし、いいですねぇ。

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「立呑風太くん」 / 馬並み / あぶりしめさば

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塩もつ煮 / おでん(じゃがいも、大根、牛スジ) / アラレちゃん

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赤いすい星 / ちゃーりーさん / だし割り

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ホタルイカからし酢みそ / アタリメ / おでん(豆腐)

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おでん(ナス) / とんプラ / レバーハツ

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カッパ / ミロ割り / カリカリじゃこねぎ豆腐

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レモン? / リアルハツラツ / 金宮焼酎を補給

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揚げ物三連発(中身失念!?)

店情報前回

《平成20(2008)年3月30日(日)の記録》

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小金井での花見の後で … 焼き鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

豚煮込み


 昨夜は午前3時に帰宅して、ちょっと眠ったらもう朝です。今日は鷺ノ宮のバー「ペルル」のお花見の日。朝9時半に西武新宿線・鷺ノ宮駅に集合して、桜の名所・小金井公園へと向かいます。現地では「ペルル」のマスターや、ムーちゃん(店を手伝っている女性)がすでに場所取りをしてくれていて、常連さんやそのご家族が続々と集結。みなさん、「ペルル」の店内で見かけるときとは、また違った雰囲気なのが楽しいですねぇ。花を愛でつつ、お酒を飲んで、ちょっと天気が悪くなってきた午後2時過ぎには終了です。

 地元に戻って、午後4時からは近所の酒友・にっきーさんとともに「川名」です。今日の店内は予約でいっぱいで、なんとか入れてもらった奥の座敷も、午後6時には予約が入っているので、それまでの間のみ。ま、2時間もあれば十分ですね。

 「川名」は、表から見ると完全に焼き鳥屋さんそのものながら、中に入ると、カウンター上の冷蔵ネタケースには、新鮮な魚介類が並んでいて、しかもそれらが安いときているから嬉しいのです。

 今日の刺身(すべて420円)は、鮭スモークにアオリイカ刺、真鯛刺、〆サバ、飛び魚刺に、魚介じゃないけど鴨あぶり刺など。焼き魚(336円)は、アジ開き焼に、銀鮭かま焼です。

 先に到着された、にっきーさんが瓶ビール(アサヒスーパードライ大瓶、504円)とアオリイカ刺(420円)、揚げ出し豆腐(252円)を注文してくれていたので、グラスだけをもう1個もらって乾杯。この店の名物のひとつ、豚煮込み(252円)も追加します。豚煮込みは、野菜もたっぷりと入った豚ナンコツの煮込み。野菜から出た自然な甘みが実に素晴らしいのです。

 5時半ごろになって、今日はサッカー観戦をしていたという呑んだフルさんも合流。生ビール(504円)や、生グレープフルーツサワー(336円)をガンガンといただいて、約束の6時まで。さぁ、久しぶりに呑んだフルさんも阿佐ヶ谷まで来てくれているので、もう1軒行ってみますか!

【追加情報】 「川名」の定休日は、平成20年5月から月曜、火曜の週2日になります。(これまでは月曜定休でした。)

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アオリイカ刺 / 揚げ出し豆腐 / 生グレープフルーツサワー

店情報前回

《平成20(2008)年3月30日(日)の記録》

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Fさん行きつけのお店 … 中華料理「好吃(はおちい)」(井荻)

カキとニラの炒め物


 西武新宿線沿線に住む酒友・Fさんが、このところ入り浸っている中華料理屋があるということで、午後3時から6人で飲み会です。店は、井荻(いおぎ)駅のすぐ近くにある「好吃」。店は近所で別の店(食べ物屋ではない)をやっているオーナーの奥さんと、中国人の料理人・張さんのふたりで切り盛り中。奥さんが接客を担当し、張さんが調理を担当するという役割分担のようです。

 店内は右手が6人ほどのカウンター席で、左手には4人掛けのテーブル席が3つ。

 ラーメンや昼のランチなどもある、街なかの中華屋さんながら、メニューに並ぶ品数が多くて、しかもその中に「おつまみ」なんてジャンルもあるのが嬉しいですね。「この店では、ゆっくりと飲んでもいいんだよー!」と言ってくれてるようなものです。

 もちろん飲み物もビール、サワー、日本酒、紹興酒とそろっていて、特に紹興酒は3年もの(ボトルで1,200円)、5年もの(1,500円)、9年もの(2,000円)、15年もの(2,500円)などなどと、種類がそろっていて、ボトルキープもできます。

 午後3時から7時過ぎまで、4時間以上となった飲み会は6人で15,000円(ひとりあたり2,500円)ほどでした。

 もちろん、このまま終わるはずはなく、このあと「秋元屋」「満月」「ゴテンズバー」「御天」とまわり、自宅に着いたのは午前3時。実に12時間にも及ぶ大飲み会となったのでした。

〔好吃〕
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お通しの味付モヤシとザーサイ / 干豆腐と人参のあえもの / 皮から手作り焼餃子

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ミミガー和え / ガツと野菜土鍋 / 豚バラ煮

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酢豚 / ヤリイカ焼きそば / 油淋鶏

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豚しゃぶともやしの冷菜 / ほうれん草と春雨のサラダ / キュウリのニンニクぴりから和え

〔秋元屋〕
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子袋刺し / ポテトサラダ / ガツ酢

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青のり / 山芋醤油漬 / 煮豆腐

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肉巻トマト焼 / たんした / ハムステーキ串

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てっぽう / チキンボール / うるめ

〔満月〕
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ハンバーグ / コーヒー割りとトマト割り / 里芋煮

〔ゴテンズバー / 御天〕
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焼酎湯割り / 2杯目 / せん菜炒め

・「好吃」の店情報

《平成20(2008)年3月29日(土)の記録》

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店情報: 中華料理「好吃(はおちい)」(井荻)

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  • 店名: 創作中華「好吃」
  • 電話: 03-3397-4139
  • 住所: 167-0022 東京都杉並区下井草5-23 ドエル杉並1階
  • 営業: 11:30-22:00(日祝は -21:00)、不定休
  • 場所: 西武新宿線・井荻駅南口を出て左(鷺ノ宮・新宿方面)に向かうと、すぐ先左手。駅から1分以内。
  • メモ: 〔飲み物〕生ビール(中)500、生ビール(グラス)300、瓶ビール(中瓶)530、サワー(レモン、梅、ライム、巨峰、桃)300、ウーロンハイ330、焼酎(湯割り、水割り、ロック)300、永昌源(果実酒)(梅、杏露、サンザシ、ライチ、レモン、藍苺、金柑)ロック300(ソーダ割り400)、ソフトドリンク(オレンジジュース、コーラ、ラムネ、ウーロン茶)200、日本酒(冷や)1杯400、眞露(ジンロ)1本1800。
    〔紹興酒〕3年もの 1杯350、1本1200、5年もの 1杯380、1本1500、9年もの 1杯420、1本2000、15年もの 1杯480、1本2500、十年陳醸(250ml壺入り)2000、陳年珍蔵(500ml白壺入り)2500、ザラメ・氷は無料、レモン1皿100、燗できます。ボトルキープもできます。
    〔張さんおすすめメニュー〕干豆腐と人参のあえもの450、マーボー春雨鍋650、カキとニラの炒め物780、からしチャーハン650、キムチ鍋 張さん風700。
    〔山盛りおつまみ(サービス品につき一人、いずれか一品のみ)〕ほうれん草とはるさめのさっぱりサラダ300、豚しゃぶともやしの冷菜300、きゅうりのニンニクぴりから和え300。
    〔おつまみ〕冷奴中華風150、ザーサイ200、高菜炒め200、特製煮玉子250、ピータン300、張さんのピータン豆腐450、普通のサラダ350、バンバンジー風サラダ450、油淋鶏(張さんの特製ソース)500、クラゲのきゅうり和え450、大根とホタテのサラダ400、ミミガー和え(豚耳)400、砂肝のピリ辛和え400、豚足中華煮400、チャーシューおつまみ500、前菜盛り合せ(おまかせ5品)1000。
    〔一品料理〕チンゲン菜の塩炒め550、豆腐と高菜炒め550、マーボー豆腐600、マーボー茄子650、茄子の味噌炒め650、玉子と木耳炒め650、玉子とエビの塩炒め700、野菜炒め600、ホイコーロー650、チンジャオロース680、レバニラ炒め680、ニラ玉(特製ソース)550、蟹玉780、白身魚のチリソース780、エビのチリソース800、鶏とナッツの味噌炒め700、鶏とナッツの塩炒め700、鶏とにんにくの芽(塩または味噌)炒め680、豚とにんにくの芽(塩または味噌)炒め700、ヤリイカとセロリの塩炒め700、酢豚780、八宝菜780、トンポーロー1050、皮から手作り焼餃子(5個)340、ライスセット(ライス、小菜、スープ)200、ライスセット大盛り300、半ライス150、ライス200、大盛ライス300。
    〔麺類〕ラーメン420、高菜ラーメン550、野菜タンメン650、坦坦麺(タンタンメン)650、酸辛麺(スーラーメン)650、マーボーメン680、豚バララーメン780、海鮮あんかけラーメン800、麺大盛り(1.5玉)100円増し、特盛り(2玉)150円増し。
    〔ご飯もの〕マーボー豆腐土鍋丼600、チンジャオロース土鍋丼700、海鮮あんかけ土鍋丼800、豚バラぶっかけ土鍋丼800、豚肉とナス・野菜の土鍋丼720、大盛りは100円増し。
    〔チャーハン類〕チャーハン500、高菜チャーハン600、キムチチャーハン600、豚バラチャーハン750、エビレタスチャーハン780、海鮮あんかけチャーハン800、半チャーハン300、からしチャーハン650、大盛りは100円増し。(2008年3月調べ)

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ちょうど創業60周年 … 酒寮「さいき」(恵比寿)

「一ノ蔵」凍結酒


「おかえりなさぁ~いっ!」

 恵比寿にある酒寮「さいき」の入口引き戸を開けると、今日も元気な声で迎えてくれます。金曜日の夜とあって店内は満席模様ですが、カウンター中央部に一人分の空きがあり、そこに入れてもらうことができました。

 まずは瓶ビール(サッポロ黒ラベル大瓶、700円)をもらうと、今日のお決まりお通し3品セット(1,300円)は平政刺、稚貝酒蒸し、ロールキャベツの3品です。お通し3品は、けっこうボリュームもあって、普通に飲んでる分には、これだけで十分なほどです。

 昭和23(1948)年創業の「さいき」は、今年でちょうど創業60年。この建物自体も、創業の翌年、昭和24年の築だそうですから素晴らしい。恵比寿もどんどん都会化してきて、まわりの店が次々と変わっていく中、60年間変わらず愛され続けるというのはすごいことだと思います。

 お客さんたちは、年配の常連さんたちももちろん多いのですが、三十代後半くらいの若い常連さんたちもいるのが頼もしいですよねぇ。常連さんたちは店主の那(くに)さんとの会話を楽しむために、カウンター内に置かれた那さんの椅子に近い、カウンターの入口付近に座りたがります。

 もちろん料理も美味しいのですが、カウンターをはさんで交わされる、那さんと常連さんたちとの丁々発止のやり取りが本当におもしろくて、一番の酒の肴になるのです。

 ビールを飲みおえたところで、今度は「一ノ蔵」を燗でもらい、つまみは串カツ(450円)を追加します。

 昔から、多くの作家が通った店としても有名で、現在も立松和平(たてまつ・わへい)さんや、我らが太田和彦(おおた・かずひこ)さんたちがやってくるお店でもあります。今日も、立松和平さんが、奥様とともにやって来られて、ふたつくらい横のカウンター席で飲みはじめます。花見の帰りなんだそうです。

 私のほうは、今度は同じ「一ノ蔵」を凍結酒でいただきます。これは「一ノ蔵」を、一升瓶のまま冷凍庫で凍らせたもので、シャカシャカとグラスに山盛りまで注いでくれます。こうやっていただく日本酒は、まるでアルコールっ気を感じることなく、シャーベットのように気持ちよく飲めて(食べれて?)しまうのです。もちろん後からガッツリと効くことは言うまでもありません。気をつけて飲まなきゃね。

 毎日のメニューは、カウンター奥の黒板に書き出されます。今日は鯨竜田揚げ1,200、鯨ベーコン1,200、エイヒレ煮付け850、エボ鯛干物950、レバ炒め850、ヤリイカセロリ炒め850、関鯖開焼900、子持ちシシャモ800、小肌750、海老しんじょう揚げ850、カキフライ850、串カツ450、砂肝唐揚650、カニクリームコロッケ700、平政あら煮900、ヤリイカ煮付け750、あじフライ450、真子がれい一夜干し650、キャベツ炒め600、湯どうふ700、冷奴650、タコキムチ600など。その他に、短冊で張り出される定番メニューとして、らっきょう650、トマト400、だし巻き玉子650、銀杏800、お新香450、うど酢味噌750などが並びます。

 もう1杯、凍結酒をいただいて、午後10時半まで、2時間ちょっとの滞在は、3,800円。預けておいたカバンを出してくれたおねえさん(ユリさん)に、

「行ってらっしゃぁ~いっ!」

 と見送られながら、駅へと向かったのでした。うーむ。そろそろ凍結酒が効きはじめたかな。

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「さいき」 / お通し三品とビール / 串カツと燗酒

店情報前回

《平成20(2008)年3月28日(金)の記録》

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つまみにもなる酔来丼 … 中華料理「酔来軒(すいらいけん)」(横浜市・阪東橋)

酔来丼


 「Gaily Amaha の 未熟な舌 過敏な腸」のG.Aさんと一緒に、横浜橋にある中華料理屋、「酔来軒」に来ています。

 我われのとなりのテーブルのおにいさんは、夕食に入ってきた様子。しかし、その量がものすごくて、トマトの肉団子(600円)、揚げワンタン(600円)、五目焼きそば(720円)に小チャーハン(200円)という4品を、テーブル上にずらりと並べてワシワシと食べています。4人分のつまみと考えても十分なほどの量ながら、これで合計2,120円というのも素晴らしい安さですねぇ。

「揚げワンタンは600円ながら10個入ってますからねぇ。「栄楽園」なみです」とG.Aさん

 飲み物を紹興酒(ボトルで1,400円)に切りかえて、つまみにはメニューに「酔来軒 名物」と注記されているトリカラ(特製トリの唐揚、400円)と、お母さん推薦のネギチャーシュー(700円)をもらいます。

 トリカラは、丸ごと唐揚にした鶏もも肉をぶつ切りにして、煮込んだもののようで、肉がしっかりと硬くて、噛みしめるとジワッとうまみが出てきます。個人的にはこういうしっかりとした鶏肉が好きなので、ピタリと壺にはまります。これが400円というのもすごいなぁ。

 ネギチャーシューは、その名のとおり、たっぷりのネギとチャーシューをざっと炒め和えたもので、お母さんによるとチャーシューのできがいいときは、もっともっと美味しいのだそうです。

 店内は、小上がりも含めて、すべてのテーブルにお客さんが座っている状態で、入ってくるお客さんを「ごめんなさいね」と断っているほど。ほとんどの料理が600~800円ほどなので、ちょっと夕食に入るにも、仕事仲間と飲んだりするにも、ちょうどいいんでしょうね。

 最後は、これまたG.Aさんの記事を読んで、ぜひ食べてみたかった酔来丼(400円)です。これは、丼についだご飯の上、四方に、メンマ、チャーシュー、味付モヤシ、刻みネギがのり、最後に半熟の目玉焼きがまん中にのります。それとは別に、小皿に辛子醤油が出され、これを全体にまわしかけて、グリグリと混ぜ合わすのです。

「おそらく、お店の人たちの賄(まかな)い用だったんでしょうが、これがうまいんですよ。つまみとしてもいけます」

 と言いながら、G.Aさんが手馴れた手つきで酔来丼を混ぜ合わせてくれます。これが400円というのもすごいですよねぇ。

 この店では、ご飯ものには+200円で小ラーメンか小ワンタンを、麺類には+200円で小チャーハンを付けることができるのだそうで、酔来丼と一緒に小ワンタンも注文すると、これがとても「小」とは思えない量です。うーむ。これが「小」なんだったら、普通のワンタン(500円)は、どんな量なんでしょうねぇ。おそるべし、酔来軒!

 ゆっくりと2時間弱、楽しんで、今日はふたりで5,250円(ひとりあたり2,625円)でした。また来ようっと!

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特製トリの唐揚 / 紹興酒 / ねぎチャーシュー

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小ワンタン / 酔来丼はよく混ぜて / できあがり

店情報 (この記事は前編からの続きです。)

《平成20(2008)年3月26日(水)の記録》

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二日間煮込んだ鶏の脚 … 中華料理「酔来軒(すいらいけん)」(横浜市・阪東橋)

鶏脚の煮込み


 「Gaily Amaha の 未熟な舌 過敏な腸」の著者・G.Aさんが、4月から毎年の恒例行事であるダイエット期間に入られるということで、その前に、横浜橋にある中華料理屋、「酔来軒」に連れて行っていただくことにしました。

 関内駅で待ち合わせて、トコトコと歩くこと20分ほど。横浜橋商店街を南側に抜けたところが目指す「酔来軒」です。

 「こんばんは」と店内に入ったG.Aさんは、店のお母さんやお兄さんたちに満面の笑みと、親しげな会話で迎えられて、すっかり大常連さんの雰囲気です。すごいっ。

 さっそく瓶ビール(キリンラガー中瓶、500円)をもらって乾杯し、トマトの肉団子(600円)と、鶏脚の煮込み(550円)を注文します。

 ビールとともに出されるのはお通しの味付モヤシ。そしてトマトの肉団子も出てきます。レタスを引いたお皿に、とろみのついた真ん丸い肉団子が7個。上には白髪ネギが添えられています。取り皿にとってパクリと食べると、中にはプチトマトが丸1個。口の中いっぱいにトマトの風味が広がる逸品です。

 さぁ、そして鶏脚の煮込みです。G.Aさんの「半魚人Aの陸(おか)ボケ日記」に「酔来軒」のことが出るたびに、美味しそうな鶏脚の煮込みの写真が載っていて、ぜひ食べてみたかったのです。(G.Aさんの「酔来軒」紹介記事

 八角形のお皿に、たっぷりと盛られた鶏脚の煮込みは、よく煮込まれていて大きめの骨以外はすべて食べてしまえるほどトロトロです。この鶏脚は、一度揚げてから、二日間かけてじっくりと煮込むのだそうです。八角の風味がよく効いた煮汁もいいですねぇ。煮汁だけでもつまみになりそうなほどです。

 ここ「酔来軒」は、去年の5月、G.Aさんが、濱の酒場通・iiさんと一緒に飲み歩き(散歩?)をしているときに、店構えに引かれてふらりと入ったお店なんだそうです。

「昔の中華料理屋の雰囲気そのままの姿なんですよ」

 とG.Aさん。店の正面は全面ガラス張り。その中央の自動ドアを開けて店内に入ると、店の奥に向かって4人掛けのテーブルが千鳥配置で2列並んでいて、右手小上がりにも、座卓が2卓ほど並んでいて、全体では40席ほどのキャパシティ。これを家族で運営します。

 このあたりは、どこの駅からもちょっと離れているということもあってか、やってくるお客さんも普段着で、近くに住んでいる人たちのようです。横浜橋商店街の入口にあるので、買い物帰りらしい年配の女性などもいて、食事をとりながら店のお母さんと会話を楽しんでいます。背広姿は、我われふたりだけです。

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味付もやし / トマトの肉団子 / 中にはプチトマト

店情報 (この記事は後編に続きます。)

《平成20(2008)年3月26日(水)の記録》

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店情報: 中華料理「酔来軒(すいらいけん)」(横浜市・阪東橋)

  • 店名: 中華料理「酔來軒」
  • 電話: 045-231-6539
  • 住所: 232-0021 神奈川県横浜市南区真金町1-1
  • 営業: 11:00-21:00LO、火・第3月休
  • 場所: 地下鉄・坂東橋(ばんどうばし)駅1番出口を出て、伊勢佐木長者町、関内方面に3分(170m)ほど進み、「よこはまばし」信号交差点(横浜橋商店街の入口)を右折して横浜橋商店街に入る。そのまま7分(360m)ほど進むと商店街を抜けて「よこはまばし入口」信号交差点に出るので、そこを左折した先、左手。1番出口からの総行程は徒歩約10分(550m)。
     JR関内駅からは、大通り公園に沿って地下鉄・坂東橋駅方向に徒歩約19分(1km)で「よこはまばし」信号交差点(横浜橋商店街の入口)に着く。全行程約26分。
     京急・黄金町駅からは太田橋を渡って地下鉄・阪東橋駅方面に6分(330m)ほど進み、「弥生町5丁目」信号交差点を左折し、さらに4分(220m)ほどで「よこはまばし」信号交差点(横浜橋商店街の入口)に着く。全行程約17分。
  • メモ: テーブル席と座敷席で計40席。 〔セットメニュー〕生ビールセット(冷やっこ+えだまめ+生ビール)700、麺類+200円で小チャーハン、ご飯物+200円で小ワンタンまたは小ラーメン。 〔麺類〕ラーメン500、ワンタン550、ワンタンメン600、サンマーメン600、タンメン600、めんまラーメン700、ねぎソバ700、チャーシューメン700、しいたけソバ800、天津メン700、広東メン700、五目ソバ700、肉ソバ700、鶏ソバ700、エビソバ800、叉焼ワンタンメン800、サンマーワンタンメン800、広東ワンタンメン800、五目ワンタンメン800、ヤキソバ700、五目ヤキソバ800、鶏ヤキソバ800、エビヤキソバ800、ソースヤキソバ700、冷しソバ700、五目冷しソバ800、エビ冷しソバ800、ねぎ冷しソバ700。 〔ご飯類〕中華丼700、天津丼700、肉丼700、カツ丼800、親子丼700、玉子丼650、ねぎライス700、チャーシューライス700、肉団子ライス700、カレーライス600、酔来丼400、野菜炒めライス750、肉野菜炒めライス850、ニラレバ炒めライス850、ニラ肉炒めライス850、ギョーザライス700、肉ウマニライス1050、五目ウマニライス1050、マーボー豆腐ライス850、ピーマン鶏肉みそ炒めライス850、チャーハン600、五目チャーハン800、エビチャーハン800、鶏チャーハン800。 〔一品料理〕シュウマイ500、ギョウザ450、野菜炒め500、肉野菜炒め600、ニラレバ炒め600、ニラ肉炒め600、レバ野菜炒め600、ニラ炒め550、チャーシュー700、揚げワンタン600、トマトの肉団子700、かに玉1000、五目ウマニ800、肉ウマニ800、鳥手羽の煮込600、エビウマニ1400、スブタ1400、肉ダンゴ1000、ピーマン鶏肉ミソ炒め600、青豆エビウマニ1400、前菜三点盛り(小エビ、ハチノス、ピータン)800イカの天ぷら600、肉の天ぷら800、小エビの天ぷら1600、小エビのチリソース1600、特製トリカラ1000、マーボー豆腐600、ニラ鶏辛し和え600、ハチノス800、ネギチャーシュー700、ピータン400、お新香250、ピータンヤッコ600。 〔ライス〕ライス(スープ付き)大300・中250・小200。 〔スープ〕野菜スープ450、玉子スープ500、肉スープ500、鶏スープ500、コーンスープ600、ザーサイ肉スープ600。 〔お飲物〕生ビール中500・小450、瓶ビール(中瓶)550、レモンサワー400、ウーロンハイ400、冷酒(白鹿)650、日本酒1合350・2合700、紹興酒1合450・2合900・ボトル1400、コーラ250、ジュース250、ウーロン茶250。(2013年3月調べ)

    生ビールセット(冷やっこ+えだまめ+生ビール)680、つまみセット(冷やっこ+えだまめ)200、〔麺類〕ラーメン450、ワンタン500、ワンタンメン550、サンマーメン550、タンメン550、めんまラーメン620、ねぎソバ620、チャーシューメン620、しいたけソバ800、天津メン620、広東メン620、五目ソバ650、肉ソバ620、鶏ソバ620、エビソバ800、叉焼ワンタンメン750、サンマーワンタンメン730、広東ワンタンメン800、五目ワンタンメン800、パイコーメン1000、ヤキソバ620、五目ヤキソバ720、鶏ヤキソバ720、エビヤキソバ800、ソースヤキソバ620、冷しソバ650、五目冷しソバ750、エビ冷しソバ800、ねぎ冷しソバ620、セットメニュー:麺類+200円で小チャーハン、〔御飯類〕酔来丼(メンマ、チャーシュー、目玉焼き、味付もやし)400、中華丼650、天津丼650、肉丼650、カツ丼750、親子丼650、玉子丼600、ねぎライス650、チャーシューライス650、肉団子ライス680、カレーライス550、パイコー飯1000、野菜炒めライス700、肉野菜炒めライス800、ニラレバ炒めライス850、ニラ肉炒めライス850、ギョーザライス650、肉ウマニライス1000、五目ウマニライス1050、マーボー豆腐ライス800、ピーマン鶏肉みそ炒めライス850、チャーハン550、五目チャーハン750、エビチャーハン800、鶏チャーハン750、セットメニュー:御飯類+200円で小ワンタンまたは小ラーメン、〔一品料理〕前菜三品(小エビ、ハチノス、ピータン)750、鶏脚の煮込み550、鶏手羽の煮込み550、シュウマイ450、ギョウザ400、野菜炒め450、肉野菜炒め550、ニラレバ炒め600、ニラ肉炒め600、レバ野菜炒め600、ニラ炒め500、チャーシュー630、ねぎチャーシュー700、揚げワンタン600、豚カツ800、かに玉1000、五目ウマニ800、肉ウマニ750、鶏ウマニ750、エビウマニ1400、スブタ1300、肉ダンゴ1000、トマトの肉団子600、ピーマン鶏肉みそ炒め600、青豆とエビのウマニ1400、アワビのカキ油漬5000、イカの天ぷら600、肉の天ぷら750、小エビの天ぷら1600、小エビのチリソース1600、特製トリの唐揚400、マーボー豆腐550、ニラ鶏辛し和え600、ハチノス750、クラゲ750、ピータン380、ピータンやっこ豆腐550、お新香250、ザーサイ350、〔ライス(スープ付き)〕大300、中250、小200、〔スープ〕野菜スープ430、玉子スープ480、肉スープ480、鶏スープ480、コーンスープ600、ザーサイ肉スープ600、〔飲み物〕ビール(キリンラガー中瓶)500、生ビール(中)480、(小)400、レモンサワー350、ウーロンハイ400、冷酒(白鹿)650、日本酒(1合)350、(2合)700、紹興酒(1合)450、(2合)900、(ボトル)1400、コーラ、ジュース、ウーロン茶各250。(2008年3月調べ)

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