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玉子に絡めて牛煮込み … 牛にこみ「大坂屋(おおさかや)」(門前仲町)

玉子入りスープに絡めた煮込み


 先日の玉子入りスープに絡めた煮込みが、とても美味しかったので、都内出張のついでに、またまた「大坂屋」にやってきました。

 今日も煮込み鍋のすぐ前に陣取って、さっそく焼酎(390円)の梅割りをロックでお願いして、まっ先に注文したのが玉子入りスープ(320円)。玉子入りスープは、注文を受けてからグツグツと煮える煮込み鍋の中で、半熟のゆで玉子を作るので、注文してから出来上がるまでに、少なくとも5分くらいはかかるのです。

 玉子入りスープができるまでの間は、「大坂屋」二代目店主である女将さんとお話したり、お通しで出された大根とキュウリの漬物をつついたりしながら、ときどき大鍋の中の煮込み(1串120円)にも菜箸(さいばし)をのばします。

 「大坂屋」では鍋の近くに座れた場合のみ、鍋の横に置かれた菜箸で、自分で煮込みを取ることができるのです。そうすると、自分の好きな煮込み具合の串が選べるのもさることながら、1本、また1本と、1本ずつ取って食べることができるので、いつも熱々の煮込みを楽しめるのです。

 そうこうしているうちに玉子入りスープもできあがります。できたてのゆで玉子を小鉢に入れて煮込みの汁をかけただけというシンプルな料理。このまま食べてももちろんおいしいのですが、おすすめはスープの中で玉子をつぶして軽く黄身を溶かし、そこに串から抜いた煮込みを入れて食べるというやり方。煮込みのコクがより増して絶品の味わいになるのです。

 「大坂屋」の創業は大正13(1924)年。女将のお父さんが、この近くで屋台の煮込み屋さんを開いたのだそうです。その後、戦時中は満州鉄道にいたらしいのですが、戦後また、ここ門前仲町に戻ってきて「大坂屋」を再開したのだそうです。

 そんなわけで、中断している期間も含めると、創業以来84年。その間、ずぅーっと煮込み一筋でやってきたというのが素晴らしいですよねぇ。なにしろメニューには煮込みの他は、玉子入りスープとオニオンスライス(300円)しかないんですから。「何十年たっても味が変わらないと言って来てくれるお客さんがいてうれしいんですよ」と、女将自身も話してくれるほどです。

 実は戦時中以外にも「大坂屋」の営業を停止した期間があるんだそうです。それは平成15(2003)年末からのBSE騒動のとき。「お客さんに変なものを出すわけにはいかない」と、しばらく休業したのだそうです。

 その休業から再開したときに、それまで牛のチレ(すい臓)、フワ(肺)、シロ(腸)、ナンコツ(喉)の4種類を出していた煮込みから、チレを止めて、3種類にしたのだそうです。「羊羹(ようかん)みたいで美味しかったんだけどねぇ」と女将さんも懐かしそうに語ってくれます。

 玉子に絡めた煮込みは、いくら食べても食べ飽きません。熱々の、ちょっと甘めの煮込みに、梅割り焼酎のロックがぴたりとはまって、焼酎も進んじゃうんですよねぇ。気がつけば、もう2杯の焼酎を飲み干してます。

 もっともっと食べたいし、飲みたいところなんですが、まだ週半ばでもあるし、もう1軒、行きたい店もあるので、今日はここまでにしておきましょう。

 今日は焼酎2杯に、玉子入りスープと煮込みが7本で1,940円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回

《平成20(2008)年5月14日(水)の記録》

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受信: 2008.07.13 12:22

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