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店主の語りを独り占め … 寿司「繁寿司(しげずし)」(荻窪)

つまみ


 荻窪での2軒目は、今度は南口側にまわって、昭和23(1948)年創業、今年で創業60年になる老舗の寿司屋、「繁寿司」です。

 荻窪駅のまわりも、どんどん都会化していて、北口側は先ほどの「やき屋」などがある一帯が戦後の名残をかろうじて残している程度で、南口に至っては、まさにこの「繁寿司」だけが、創業当時からそのままというその建物ごと、ポツリと歴史を感じさせるのです。

 店はL字カウンターのみ、8人程度の小ぢんまりとした造り。店主と、その娘さんと思しき女性の2人で切り盛りします。

 午後9時前の店内は先客はなし。瓶ビール(アサヒスーパードライ中瓶)をもらって、「まずは適当につまみをお願いします」と注文すると、すぐにつけ台の上にガリと大根の千切り、ワサビが用意され、まず出されたのはイシダイの刺身。追いかけるように刻んだ大葉と、スライスしたキュウリが出されます。

 この店は、刺身や寿司もさることながら、今年で84歳(大正生まれ)の店主の軽妙な語りを聞かせてもらいながら飲むというのが最大のつまみなのです。その話題は非常に豊富で、地域のことから、東京のこと。はては天下国家の話にまで及びます。「ふんふん」とうなずきながら聞いているだけで、テレビを見るよりもはるかに面白い。しかも、今日は他のお客さんがいないので、その店主を独占状態です。

 それはそれでいいことなのですが、店主の語りはよどみなく続くので、追加注文をする暇(いとま)がないのが玉に瑕(きず)。目の前のつまみをチマチマとつまみながら、ビールをチビリチビリといただきます。

 それにしても、この滑舌(かつぜつ)のよさ、この理路整然とした語り口。とても84歳とは思えません。鷺ノ宮のバー「ペルル」のマスター(81歳)もそうですが、ここの店主もすごいなぁ。

 最後に穴子のにぎりを握ってもらって、2時間ほどの滞在は1,500円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回

《平成20(2008)年7月11日(金)の記録》

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