優しくて、ゆったりと … バー「バッカス」(松陰神社前)

「酒の高橋」を出て、宇ち中(うちちゅう)さんと一緒に向かったのは、以前、「宇ち中」ブログで紹介されていた居酒屋「まつもと」です。
この店は、宇ち中さんが「酒の高橋」の常連さんから教えてもらったお店なんだそうです。呑ん兵衛同士の口コミ情報ほど正しいものはありません。「酒の高橋」のようなお店の常連さんからの口コミ情報ならなおさらのことです。
ところが、たどり着いた「まつもと」はビッチリと満席状態で、残念ながら入ることはできませんでした。どの駅にもそれほど近くないにも関わらず、この盛況ぶり。ますます来てみたいお店のひとつになりました。
「それじゃ、次へ!」
と向かったのは、「TOKIO古典酒場 沿線酒場〈京成・世田谷線〉編」で紹介されていた、昭和35(1960)年創業のバー、「バッカス」です。
目指す「バッカス」は、世田谷線・松陰神社前(しょういんじんじゃまえ)駅のすぐ近くにありました。店頭の看板には「カクテルの店 バッカス」の文字。「バー」とあるよりも、「カクテルの店」のほうが、なんだかやわらかい印象で入りやすそうですね。
入口の木戸を開けて店内に入ると、四角い小ぢんまりとした店内には右手から、店の奥を回って、左端まで、内側に座るタイプのL字カウンターがあり、先客はありません。
「いらっしゃいませ」
と笑顔で迎えてくれるのは、「TOKIO古典酒場」の写真でお目にかかったマスターです。こうやって事前情報があると、はじめてのお店でもなんだか安心できますね。
宇ち中さんと並んでカウンターの端っこに陣取り、私はジンバック(ジン+ジンジャーエール+レモン)を、宇ち中さんは同じくジンジャーエールを使ったモスコーミュール(ウォッカ+ジンジャーエール+ライムの代わりにレモン)を注文します。
メニューは、言えばあるのかもしれませんが、特には示されず、自分の飲みたいものを注文すれば作ってくれる形式です。「TOKIO古典酒場」によると、カクテル各種が650~800円ほどらしいので、安心して飲めそうですね。
それよりもなによりも、マスターがとても優しいので、いろいろと相談しながら飲みたいお酒を決めていけそうです。
古くから続く町場のバーは、よくも悪くも、その店のマスターのカラーが大きく反映されていて、とても厳しくストイックな感じの店もあれば、やわらかくて、ゆったりとした感じの店もある。この店は明らかに後者で、はじめてでもゆったりとくつろぐことができます。
先ほど開けたジンジャーエールが、まだ残っているようなので、2杯目もジンジャーエールを使ったカクテルをもらうことにして、マスターに、
「ブランデーベースで、ジンジャーエールを使うカクテルを」
とお願いしたところ、作ってくれたのはシンプルにブランデーをジンジャーエールで割ったブランデージンジャーでした。宇ち中さんの2杯目はウイスキー・ハイボールです。
お客さんも増えてきて、店の奥にいたママさんも、カウンターの中に出てこられました。開店以来、ずっとおふたりで店を切り盛りされてきたのだそうです。
「最後は、ピリッときついショートカクテルでしめますか」
ということで、私はスティンガーを、宇ち中さんはギムレットを注文します。
ショートカクテルは、ほとんどのものが、かなりアルコール度数が高いにも関わらず、甘さと、酸っぱさ、そして冷たさなどで、その強さをほとんど感じないで飲んでしまうことができる危ないお酒。とくに、こうしてたくさん飲んだ後でも、クイッと短時間で飲めてしって、その効きが後からガツンとやってくるので始末が悪いのです。そうやって、始末が悪いことがわかっていても飲みたいというのもショートカクテルですよねぇ。
ひとり3杯ずつ、合計6杯のカクテルをいただいて、お勘定はふたりで4,200円(ひとり2,100円)でした。カクテルが、1杯あたり平均700円ということですね。これは安い。どうもごちそうさまでした。

店頭の看板 / ジンバックとモスコーミュール / スティンガーとギムレット
・店情報
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コメント
はじめまして。
いつも楽しく拝見させていただいております。
samuraiと申します。
酒がとにかく好きなので、大変参考にさせていただいております。
バッカスは家の近所なので、ちょこちょこと行っております。
酒の高橋はかなり昔に行きましたが、まつもとは未訪ですので、
是非行ってみたいと思います。
有益な情報ありがとうございました!
投稿: samurai | 2008.08.19 21:11