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三原橋地下の最古参店 … 小料理「三原(みはら)」(東銀座)

するめいかゴロ焼きと焼酎


 先日に引き続き、日本で2番目に古い地下街、銀座の三原橋地下街にやってきました。この中に5軒ほどある飲食店の中で、一番の古株なのが映画館側の入口近くにある季節料理・食事処の「三原」です。暖簾(のれん)を掲げて四十数年といいますから、1960年代の創業なんですね。

 表の置き電灯看板には「季節料理・食事処 三原」と書かれていて、入口の横にはホワイトボードに手書きされたメニューが置かれています。それによると、冷奴や冷しトマト、そら豆、ほうれん草のおひたしなどがそれぞれ400円で、刺身類が600~800円ほど。その他、全部で25品ほどの料理が400~800円ほどで並んでいます。

 入口引き戸を開けて、暖簾を分けながら店内へと入ると、店内は左手L字カウンター8席ほどと、右の小上がりに4人掛けの座卓が2卓の全16席ほどの小ぢんまりとした造り。カウンターの中から「いらっしゃいませ」と声をかけてくれた女将ひとりで切り盛りされているようです。

 先客はカウンターの長辺の中央部に男性がひとり。私は短辺のところに座り、まずは瓶ビールを注文すると、サッポロ黒ラベルの中瓶と、お通しとしてトマトが2切れ出されます。この店には飲み物メニューがなくて、この瓶ビールもいくらか分からなかったのですが、後日、「古典酒場~銀座昭和浪漫編」に載った情報によると、この中瓶のビールが650円で、キリンやアサヒもえらべるようです。中瓶のビールは、小料理屋などでは500円程度のことが多いので、それと比べるとちょっと高い値付けかもしれませんね。

 つまみに冷奴(400円)を注文すると、ミョウガやオクラ、カツオ節がたっぷりとトッピングされた冷奴が、涼しげにガラス皿に盛られて登場です。

 瓶ビールに続いて、芋焼酎(黒甕、700円)をロックでもらうと、受け皿付きの計量用も兼ねたグラスに焼酎を注いでくれて、それとは別に氷がたっぷりと入ったロックグラスと、水とマドラーのグラスの、合わせて3つのグラスが次々と出されます。生(き)で飲むもよし、ロックにするもよし、水割りにするもよしで、いいですね。先客の男性はキープしている焼酎(720mlで2,500円)を飲んでるようです。1杯売りの値段(700円)がけっこう高いので、4杯以上飲む場合にはボトルを入れたほうがよさそうですね。(焼酎の値段も店内にはなくて、あとで「古典酒場」で調べたものです。)

 2品目の料理は、するめいかゴロ焼き(450円)をもらいます。

 先客が注文したのは新サンマの刺身(800円)。女将はカウンター内のまな板で、まる1尾のサンマをスイーッ、スイーッと刺身に引いて「内臓は焼く?」と男性客に確認します。「うん。焼いて」と男性客が返事すると、内臓のところを奥のサラマンダーで焼いて、「はいどうぞ」と別皿で出しています。なるほど。サンマの内臓だけ焼いたものも美味しそうだなぁ。燗酒にぴしゃりと合いそうです。

 ガラリと引き戸が開いて、入ってきたのは年配の男性客。見るからに常連さんのようで、先客とも互いによく知っている様子です。女将さんも「お酒でいいの?」と確認しながらも、もう燗付けの用意をしています。

「昨日は7本も飲んじゃったからさぁ。久しぶりに朝も残ってたよ」

 と苦笑しながらも、今日もまた燗酒(400円)をスタートしています。先日行った「おごじょ」もそうだったのですが、ここもまた常連さん率の非常に高い店のようです。おそらく三原橋地下街の店はすべてそうなでしょうね。この地下街に下りてくるのもちょっと敷居が高いし、さらにこの古びた店々に入ってくるのはもっと敷居が高いですもんね。

「トイレはどこでしょう?」

 最後にトイレに行ってから帰ろうかと、トイレの場所を確認したところ、

「トイレは、地下街の反対側の入口のところです。そこの鍵を持って行ってください」

 と、店の入口横に置かれた鍵を指し示してくれます。なるほど。共同トイレだけど、鍵がない人は入れない仕組みなんですね。

 その共同トイレのある、反対側(銀座5丁目側)入口のすぐ近くにあるのが、これまた食事処「三原」です。うーむ。同じ地下街の向こうの端と、こっちの端に同じ「三原」って店があるんですね。

「向こう側の「三原」とは、何か関係があるんですか?」

 店に戻って、鍵を返しながら聞いてみると、「まったく関係ないんですよ」とのことで、単に店名が同じというだけのようです。

 1時間半ほどの滞在は、2杯と2品(+お通し)で2,400円でした。ということは、お通しは200円だったんですね。

080822a 080822b 080822c
瓶ビールとお通し / 冷奴 / 焼酎のセット

店情報

《平成20(2008)年8月22日(金)の記録》

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コメント

ご無沙汰しております。

長いこと銀座に勤務しておりましたが、三原の地下街は床屋さんしか行ったことがありませんでした。
でも、ランチタイムに営業している店もあり、結構リーズナブルだなぁと思っておりました。

またご一緒できる機会があれば、と思っております。

投稿: ももパパ | 2008.09.30 10:17

>ももパパさん
 ごぶさたしております。
 三原橋地下街、かなり濃いエリアです。
 この地下街を銀座5丁目側に出た先に、三原小路という、これまた旧闇市の名残を保っているエリアがあるらしくて、そちらにも出かけてみたいと思っているところです。

投稿: 浜田信郎 | 2008.10.05 11:40

三原小路にある中華屋さん「中華三原」
炒飯がオススメですよ。

投稿: ももパパ | 2008.10.07 18:33

ももパパさん
 「中華三原」をご紹介いただきありがとうございます。現時点で、まだ三原小路(も含めた銀座エリア)に行けていません(^^;

投稿: 浜田信郎 | 2008.11.02 11:25

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